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体熱保温帯及び被服 - 特開2002−235216 | j-tokkyo
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【発明の名称】 体熱保温帯及び被服
【発明者】 【氏名】枝村 瑞郎

【要約】 【課題】従来の発熱剤は鉄粉を含んでいるため、その重さと厚さから装着に際して違和感があり、特に腕、脚、肩、及び首部の関節では違和感が大きかった。また、発熱剤の反応持続時間は、発熱剤の反応速度が量と配合比率により決まるために、通常は24時間程度であり、反復使用や一時中断することは難しかった。

【解決手段】本発明の体熱保温帯は水分吸着熱発熱体に反射体を重着することによって、身体から発する水分を含んだ空気の流れを調節し、水分吸着熱発熱体と充分に接触させ発熱効果を高めるようにしている。また身体からでる輻射熱は反射体によって高率に反射され、該反射体に添って流れる空気も該反射体によって断熱されているので、伝導熱損失も少なく、保温効果を高めている。さらに、水分吸着熱発熱体は過度に昇温することがなく低温火傷の恐れはない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水分吸着熱発熱体(2)に反射体(3)を重着し、該反射体(3)で通気の流れと量を調節して水分吸着熱反応を起こさせると同時に、該反射体(3)による断熱及び熱反射により温度上昇を強化するようにした体熱保温帯(1)。
【請求項2】 水分吸着熱発熱体(2)として吸放湿吸水発熱性繊維布帛、動物性天然繊維布帛又は不織布を用いたことを特徴とする請求項1記載の体熱保温帯(1)。
【請求項3】 反射体(3)が金属薄膜、樹脂薄膜への金属コーティング材、発泡樹脂への金属コーティング材、ラメ糸布帛、セラミック板材、合成皮革又は皮革であることを特徴とする請求項1〜2いずれかに記載の体熱保温帯(1)。
【請求項4】 反射体(3)が弾性体で形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の体熱保温帯(1)。
【請求項5】 水分吸着熱発熱体(2)又は反射体(3)に遠赤外線放射微粒子を含む繊維、遠赤外線放射固体又は微粒子を混在させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の体熱保温帯(1)。
【請求項6】 水分吸着熱発熱体(2)又は反射体(3)に活性炭粒子、活性炭固体、又は活性炭繊維を混在させたことを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の体熱保温帯(1)。
【請求項7】 水分吸着熱発熱体(2)又は反射体(3)に永久磁石(34)を混在させたことを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の体熱保温帯(1)。
【請求項8】水分吸着熱発熱体(2)に反射体(3)を重着し、該反射体(3)により通気の流れと量を調節して水分吸着熱反応を起こさせると同時に、該反射体(3)による断熱ならびに熱反射により温度上昇を強化するようにした被服。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は腹巻き、又は脚部、腕部、肩部等のサポーターの保温、ベスト、マフラー、タートル、フード、手袋等の防寒具の保温、シャツ、パンツ、ガードル、靴下等の肌着の保温、登山等のスポーツ衣料、冷凍庫、冷蔵庫等で作業するユニフォーム等の被服の保温に用いられる体熱保温帯及び被服に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、体熱の保温方法としては古くから利用されてきた白金カイロ(商品名)がある。白金カイロは繰り返し利用できるが、ベンゼンの白金触媒による酸化反応熱を利用しており、ベンゼンの人体に対する有害性から近年では殆ど利用されていない。
【0003】また使い捨てカイロは発熱剤として、鉄粉、塩類、水及び炭素質物質を混合して空気中の酸素と反応させ、その際発生する反応熱を利用している。例えば、特開平11−290371号公報に記載の遠赤外線カイロは、反応熱を利用してカイロの表層に遠赤外線放射物を練り込んだシート、繊維及び粘着物質を置き保温効果を高めるようにしてある。
【0004】また、 特開平11−253477号公報に記載の使い捨てカイロでは、吸水性ポリマー、シリカゲル、食塩水、鉄粉、活性炭からなる発熱剤を用い、その配合比率を変更して、高温発熱体と低温発熱体を併存させ、発熱立ち上がり時間の短縮と低温火傷の防止をはかっている。
【0005】また、特開平11−318966号公報に記載の発熱体では鉄粉、塩類、水及び炭素質物質を用いる発熱体に対して、ソフトな肌触りや装着感を得るために、珪酸塩の粉末、好ましくは針状、板状、又は柱状結晶の球形集合体からなる粉末を含有させている。
【0006】更に、特開2000−259号公報に記載の静脈加温帯では、面状発熱体の内側に断熱層を設け、通電することにより何回も加温が可能であり、所要時間継続できる加温帯が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の従来技術で用いられる発熱剤は、いずれも鉄粉を含んでいるため、その重さと厚さから装着に際して違和感が生じる。特に腕、脚、肩及び首部の関節では違和感が大きい。また発熱反応が進むと反応粒子が互いに固着して違和感が大きくなる。また、発熱剤の反応持続時間は、発熱剤の反応速度、反応時間が量と配合比率により決まるために、通常は24時間程度であり、反復使用や一時中断することは難しい。新しい方法として高温発熱体と低温発熱体を併存させる方法が提案されているが、低温火傷の危険性が全く解消されたとはいえない。
【0008】これら従来技術の発熱剤の組み合わせを採用する製品では、1回限りの使用で廃棄するため資源的にも経済的にも無駄が多く、家庭ゴミを毎回発生させて環境汚染の発生源となっている。また従来技術の電気エネルギーを発熱体として利用するものは、電源の制約を受けるために静置して使用する装置となり、その用途は限定される。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、請求項1では、水分吸着熱発熱体に反射体を重着することによって、身体から発する水分を含んだ空気の流れを調節し、水分吸着熱発熱体と充分に接触させ発熱効果を高めるようにしている。また身体からでる輻射熱は反射体によって高率に反射され、該反射体に沿って流れる空気も該反射体により断熱されているので、伝導熱損失も少なく、保温効果を高めている。さらに、水分吸着熱発熱体は過度に昇温することがなく低温火傷の恐れはない。
【0010】請求項2では、水分吸着熱発熱体として吸放湿吸水発熱性繊維布帛、動物性天然繊維布帛又は不織布を用いている。水分吸着熱発熱体を身体側に位置し、ついで反射体の反射面を身体側に向けて重着させている。このような相対的位置関係とすれば、水分吸着熱発熱体を直接肌に接触させるか、或いは肌着等を介して身体と外気の中間に位置させてもよい。吸放湿吸水発熱性繊維は、強さ、肌触り、フィット感、染色及び外観等をよくすることから1〜2種以上の他の繊維と混用してもよい。また、動物性天然繊維、例えば羊毛、カシミヤ、アンゴラ、ダウン(羽毛、ワタ毛)等は水分吸着発熱量及び水分吸収量はやや少ないものの、優れた撥水性をもっているため有効である。
【0011】反射体には身体からの放出空気の通過量調整と流れの制御を行うだけでなく、伝熱による熱損失の防止と熱反射作用の機能が要求される。そこで、請求項3では、反射体として金属薄膜、樹脂薄膜への金属コーティング材、発泡樹脂への金属コーティング材、ラメ糸布帛、セラミック板材、合成皮革又は皮革を用いている。
【0012】体熱保温帯は身体に装着するものであるから、軽量で違和感無く、位置ずれを起こさないものが望ましい。そこで、請求項4では反射体を弾性体で形成している。
【0013】請求項5では、水分吸着熱発熱体又は反射体に遠赤外線放射微粒子を含む繊維、遠赤外線放射固体又は微粒子を混在させている。遠赤外線は身体の深部まで浸透するので、保温効果を高めることが出来る。
【0014】請求項6では、水分吸着熱発熱体又は反射体に活性炭粒子、活性炭固体、又は活性炭繊維を混在させている。活性炭は消臭性、水分の吸放出性が優れており、水分吸着熱発熱体として吸放湿吸水発熱性繊維、動物性天然繊維の布帛又は不織布を用いたとき、その吸放出機能を強化することが出来る。また、水分が過大なときには活性炭も吸水し、乾燥時又は高温になったときには放水して、機能を高める。
【0015】永久磁石は身体に磁力線が作用し血流を増加させ筋肉や関節の“こり”や痛みを和らげる効果がある。そこで、請求項7では、水分吸着熱発熱体又は反射体に永久磁石を混在させている。
【0016】請求項8では、水分吸着熱発熱体に反射体を重着し、該反射体により通気の流れと量を調節して水分吸着熱反応を起こさせると同時に、該反射体による断熱ならびに熱反射により温度上昇を強化するようにした被服としている。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではなく適宜変更して実施することが可能である。本発明の請求項1に係る体熱保温体1は、水分吸着熱発熱体2の適宜個所に反射体3を重着したものである。水分吸着熱発熱体2に反射体3を重着することによって、身体から発する水分を含んだ空気の流れを調節し、水分吸着熱発熱体2と充分に接触させ発熱効果を高めるようにしている。また身体からでる輻射熱は反射体3によって高率に反射され、該反射体3に沿って流れる空気も該反射体3により断熱されているので、伝導熱損失も少なく、保温効果を高めている。さらに、水分吸着熱発熱体2は過度に昇温することがなく低温火傷の恐れはない。
【0018】請求項2は、水分吸着熱発熱体2として吸放湿吸水発熱性繊維布帛、動物性天然繊維布帛又は不織布を用いたものである。体熱保温体1は、水分吸着熱発熱体2を身体側に位置させ、反射体3の反射面を身体側に向けて重着している。このような相対的位置関係にして、水分吸着熱発熱体2を直接肌に接触させるか、或いは肌に触れることなく肌着等を介して身体と外気の中間に位置しても良い。また、その機能を妨げない限り水分吸着熱発熱体2と反射体3の間に他の物体を存在させてもよい。
【0019】吸放湿吸水発熱性繊維は、身体の適用部位、すなわち可動部又はあまり動きのないところ、それぞれの部位に適した織り方を採用する。また、膝、肩、背、首、足等において、その曲率に適合させる不織布を適宜採用し形状を確保する。水分吸着熱発熱体2は適当な通気性をもたせてその機能を発揮させる。この吸放湿吸水発熱性繊維は、強さ、肌触り、フィット感、染色、外観等を良くすることから1〜2種以上の他の繊維と混織することが好ましい。
【0020】動物性天然繊維、例えば羊毛、カシミヤ、アンゴラ、ダウン(羽毛、ワタ毛)等は水分吸着発熱量はやや低く、水分吸収量もやや少ないが、逆に優れた撥水性をもっている。従って反射体3により身体からの放出空気の通過量調整と流れの制御を行うことに合わせて、伝熱による熱損失の防止を図り、熱反射作用によって水分吸着熱発熱体2としての機能を充分に発揮させ、捲縮性及び撥水性がよいという動物性天然繊維としての特性を一層生かして活用することが出来る。
【0021】請求項3は、反射体3として金属薄膜、樹脂薄膜への金属コーティング材、発泡樹脂への金属コーティング材、ラメ糸布帛、セラミック板材、合成皮革又は皮革を用いたものである。反射体3は、身体からの放出空気の通過量調整と流れの制御を行うことに合わせて、伝熱による熱損失の防止と熱反射作用の機能が要求される。熱反射作用は反射体3を鏡面仕上げすることにより達成できる。金属薄膜は通常1mm程度の厚さから各種の箔まで使用可能である。18−8ステンレス鋼であれば熱伝導率はセラミックと同程度まで低く、熱伝導の良い金属であれば熱伝導率の低い繊維布帛又は不織布に適宜貼り合わせて使用する。
【0022】反射体3の形状は、身体の各部位の形状と大きさに合わせて形成する。例えば、腹部に使用する体熱保温帯1であれば、身体前面の腹部中央半分を被覆する大きさでよく、その中央に直径5cm孔を1個所あけ外気への空気の流れを確保する。なお、小孔を数カ所開けてもよい。また、ステンレス鋼薄板であれば、所望寸法に分割して、目地部分のごとく隙間を作り布帛に貼付して空気の流れを確保しても良い。
【0023】次に、樹脂薄膜への金属コーティング材であれば、前記反射体3の目的、機能を全て達成して、切断、縫製及び接着が極めて容易であるという利点がある。金属コーティングを両面に施工しておけば更に取り扱いが容易となる。また、発泡樹脂への金属コーティング材は前記反射体3の目的、機能を全て達成し、熱伝導率の一層の低減と柔軟性による柔らかい感触を得ることが出来る。
【0024】また、ラメ糸布帛を用いれば前記反射体3の目的、機能を全て達成して、適当な織布方法の採用により切断及び縫製を容易にすると同時に適当な通気性を確保できる。さらに合成皮革又は皮革を用いれば前記反射体3の目的、機能を全て達成して、適当な通気性、形状の確保しながら柔軟性の確保、塗装による熱反射性の確保が出来る。
【0025】請求項4では、反射体3を弾性体で形成している。体熱保温帯1は絶えず動きを伴う身体に装着されるので、軽量で違和感無く位置ずれを起こさないものが望ましい。従って、弾性体はこの目的に添って用いられる。弾性体としては天然ゴム、各種合成ゴム、軟質ポリウレタン、軟質塩化ビニール、スチロール等を用いる。また、これらを発泡させると一層断熱性が高まると共に軽量化することが出来る。熱反射性をもたせるためには、これらの表面に反射剤の塗布、薄膜金属コーティング、金属微粉体の混入をおこなう。金属細線綿等は弾性と同時に熱反射性をもたせることが出来る。
【0026】請求項5では、水分吸着熱発熱体2又は反射体3に遠赤外線放射微粒子を含む繊維、遠赤外線放射固体又は微粒子を混在させたものである。遠赤外線は身体の深部まで浸透するので、保温効果を高めることが出来る。遠赤外線放射微粒子を含む繊維は微粒子のセラミックス、例えば、炭化ジルコニウム、酸化ジルコニウム、白色系セラミックスを練り込み繊維としたものである。これらの繊維を水分吸着熱発熱体2と混用してもよい。別の布帛として水分吸着熱発熱体2と身体の中間又は水分吸着熱発熱体2と反射体3の中間に混在させてもよい。また、水分吸着熱発熱体2又は 反射体3に遠赤外線放射固体、微粒子を袋中に入れ貼付混在させてもよく、それらを身体の“つぼ”の位置にあるように配置すると一層効果的である。
【0027】請求項6は、水分吸着熱発熱体2又は反射体3に活性炭粒子、活性炭固体、又は活性炭繊維を混在させたものである。活性炭は消臭性、水分の吸放出性が優れており、水分吸着熱発熱体2として吸放湿吸水発熱性繊維、動物性天然繊維の布帛又は不織布を用いたとき、その吸放出機能を強化することが出来る。水分が過大なときには活性炭も吸水し、乾燥時又は高温になったときには放水して、機能を高める。活性炭の形態を例示すれば固体として備長炭、微粒子としては椰子殻活性炭、籾殻活性炭等がある。これらは袋中に入れ水分吸着熱発熱体2又は反射体3に貼付混在させる。 また、活性炭繊維は水分吸着熱発熱体2に混用してもよく、別の布帛として水分吸着熱発熱体2と身体の中間又は水分吸着熱発熱体2と反射体3の中間に混在させてもよい。
【0028】請求項7は、水分吸着熱発熱体2又は反射体3に永久磁石34を混在させたものである。永久磁石34は身体に磁力線が作用し血流を増加させ筋肉や関節の“こり”や痛みを和らげる効果がある。永久磁石34は所要の磁力線強度をもつ材料と大きさ、形状を選定すればよい。これらの永久磁石34は水分吸着熱発熱体2又は反射体3に接着剤で貼付するか、又は袋中に入れ付着させる。反射体3に弾性体を採用して、天然ゴム、各種合成ゴム、軟質ポリウレタン、軟質塩化ビニール又はスチロール等を使用する場合は、永久磁石材料の微粉体を混合し磁化すれば永久磁石34として兼用することができる。
【0029】請求項8は、水分吸着熱発熱体2に反射体3を重着し、反射体3により通気の流れと量を調節して水分吸着熱反応を起こさせると同時に、反射体3による断熱ならびに熱反射により温度上昇を強化するようにした被服である。以下、本発明の水分吸着熱発熱体2に反射体3を重ねて置いた構成を体熱保温帯片面ユニット11とし、反射体3の裏面にも対称的に反射、断熱機能をもたせ作業性を改善したものを体熱保温帯両面ユニット12と称呼する。この構成は被服について汎用的な使い方が可能である。
【0030】腹巻き、レッグサポーター又はアームサポーター等を吸放湿吸水発熱性繊維又は動物性天然繊維の布帛で製作したときは、所要個所に反射体3を貼付すれば保温機能を発揮できる。貼付方法は縫い付け、粘着、接着でもよくマジックテープ(登録商標)、ホック、ボタン又はファスナーによる着脱可能な方式でもよい。この吸放湿吸水発熱性繊維又は動物性天然繊維は、強さ、肌触り、フィット感、染色及び外観等をよくするために1〜2種以上の他の繊維と混織してもよい。肌着に対しては麻、絹、綿、レーヨンの混用(2種以上の材質を混ぜて使うこと)がその吸水性、しなやかな爽快感により多用されているので、体熱保温帯片面ユニット11又は体熱保温帯両面ユニット12を肌着を介して所要個所に貼付してもよい。なお、夏期においては吸水性と爽快感が必要となる。ベスト、マフラー、タートル、フード、手袋等の防寒具について反射体3はラメ糸布帛、金又は銀色の密着塗装の容易な薄い合成皮革が適している。ラメ糸は絡み織り等の織り方で、合成皮革は穿孔により通気量と流れの調整を行う。
【0031】アウター、カジュアル等の被服については裏地として吸放湿吸水発熱性繊維又は動物性天然繊維を用い、所要個所に反射体3を身体と反対側に重ねて縫付け、粘着又は接着する。裏地としては柔軟性、滑り性が要求されるのでポリエステル繊維、レーヨン繊維を混用してもよい。ベストを例にとれば肩、腹部、及び背中の内側に体熱保温帯片面ユニット11又は体熱保温帯両面ユニット12を貼付すれば身体として重要な個所の保温効果を達成することになる。スポーツ衣料、ユニフォームについてもアウター、カジュアル等の被服と同じ構成でよい、この場合は中地5、表地4も含めた総合的な配慮が必要となる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の体熱保温体の実施例について図面に基いて説明する。図1は本発明による実施例の腹巻きを示したもので、(a)は斜視図であり、(b)はA−A線拡大断面図である。同図において、水分吸着熱発熱体2として吸放湿吸水発熱性繊維編み物を選定し、筒状にして身体にフィットさせてある。吸放湿吸水発熱性繊維はアクリレート系繊維(商品名:東洋紡績株式会社製のエクス。以下、アクリレート系繊維という)であり、風合い、触感、強さを保つために他の繊維と混用してあり、その組成はアクリル67%、アクリレート系繊維28%、ナイロンポリウレタン5%である。この腹巻きの腹部中央には、腹部面積の半分大の反射体3を縫い付けてある。この反射体3はAl蒸着ポリウレタン薄膜で、中央に直径5cm通気孔31が開けてある、この全体を図示しない絹織物で覆い、空気の通過量の調整、断熱性及び熱反射性を確保し身体の保温力を強化することができた。
【0033】図2は本発明による実施例の保温パットを示したもので、(a)は斜視図であり、(b)はB−B線拡大断面図である。同図において、水分吸着熱発熱体2としてアクリレート系繊維を不織布として加工したものを選定し、円弧状にして肩にフィットさせてある。その上に直径1cmの6個の通気孔31をあけた合成皮革製の銀色の反射体3を重ねている。その上に中地5としてポリエステル綿を置き、表地4はポリエステル織物でパットを形成した。この構成により肩の整形を兼ねて保温力も強化することが出来た。また、水分吸着熱発熱体2として吸放湿吸水発熱性繊維布帛を用いる場合も同様の構成で保温力も強化することが出来る。
【0034】図3は本発明による実施例の腰の保温パットを示したもので、(a)は斜視図であり、(b)はC−C線拡大断面図である。同図において水分吸着熱発熱体2として羊毛繊維を編み物として加工したものを背中腰面を覆うように、両端にマジックテープ61を付けた綿布6に縫い付けてある。反射体3は水分吸着熱発熱体2の羊毛繊維編み物の間に両面共鏡面の厚さ0.3mmテンレス薄板を矩形にし5枚を幅1cmの通気溝31を確保して、挟持させてある。この構成により腰の姿勢矯正を兼ねて保温力を強化することが出来た。また、水分吸着熱発熱体2として動物性天然繊維不織布を用いる場合も同様の構成で保温力を強化することが出来る。
【0035】図4は本発明による実施例の脚の保温サポーターを示したもので、(a)は斜視図であり、(b)はD−D線拡大断面図である。同図において水分吸着熱発熱体2としてアクリレート繊維を混用した繊維をゴム編みで脚膝部分を覆うように筒状に製作してある。反射体3はラメ糸ゴム編みで水分吸着熱発熱体2全体を被覆し、熱反射と通気量の調整を行っている。更にその上に表地4を置き、断熱と風合い、肌触りをよくするようにしてある。この構成により膝の運動性を確保しながら保温力を強化することが出来た。反射体3として金属薄膜、樹脂薄膜への金属コーティング材、発泡樹脂への金属コーティング材、合成皮革又は皮革を用いる場合も分割、穿孔、細断等の工程を加えることにより、同様の構成で保温力を強化することが出来る。
【0036】図5は本発明による実施例の足首の保温サポーターを示したもので、(a)は斜視図であり、(b)はE−E線拡大断面図である。同図において水分吸着熱発熱体2として羊毛繊維をゴム編みで足首部分を覆うように筒状に製作してある。反射体3は弾性体として、表面を銀塗装した発泡フッ素ゴムを採用し水分吸着熱発熱体2を被覆し両端に幅3cmの通気溝31を設け、熱反射と通気量の調整を行っている。更にその上にポリエステル繊維ゴム編み表地4を置き、断熱と風合い、肌触りをよくするようにしてある。この構成により足首の強い運動性を確保しながら足首に密着し、保温力を強化することが出来た。
【0037】図6は本発明による他の実施例の腹巻きを示したもので、(a)は斜視図であり、(b)はF−F線拡大断面図である。同図において水分吸着熱発熱体2として吸放湿吸水発熱性繊維編み物を選定し、筒状にして身体にフィットさせてある。吸放湿吸水発熱性繊維はアクリレート系繊維であり、風合い、触感、強さを保つために他の繊維と混用してあり、その組成はアクリル67%、アクリレート系繊維28%、ナイロンポリウレタン5%である。この腹巻きの腹部中央に腹部面積の半分大の反射体3を縫い付けてある。この反射体3はAl蒸着ポリウレタン薄膜で、中央に直径5cm通気孔31が開けてある。全体を遠赤外線放射繊維32(白色セラミックスを練り込んだ繊維であり、商品名は東洋紡績株式会社のセラムA)の織布で覆い、空気の通過量の調整、断熱性及び熱反射性を確保し身体の保温力を強化することが出来た。また同様の効果を得るため、前述の遠赤外線放射繊維32を吸放湿吸水発熱性繊維と混用してもよく、反射体3に遠赤外線放射固体、微粒子を袋中に入れ貼付混在させてもよい。
【0038】図7は本発明による他の実施例の腰の保温パットを示したもので、(a)は斜視図であり、(b)はG−G線拡大断面図である。同図において水分吸着熱発熱体2として羊毛繊維を編み物として加工したものを、背中腰面を覆うように両端にマジックテープ61を付けた綿布6に縫い付けてある。反射体3は水分吸着熱発熱体2の羊毛繊維編み物の間に両面共鏡面の厚さ0.3mmのステンレス薄板を矩形にし5枚を幅1cmの通気溝31を確保して、挟持させてある。この通気溝31の部分に絹織布で縫製した直径1cmの袋中に活性炭33として籾殻活性炭を入れ羊毛繊維編み物の間に挟持してある。この構成により腰の姿勢矯正を兼ねて保温力を強化することが出来た。また同様の効果を得るため、活性炭繊維を吸放湿吸水発熱性繊維と混用してもよく、反射体3に用いる繊維と混用してもよい。さらに、備長炭のような活性炭固体を通気性のある袋中に入れ貼付混在させてもよい。
【0039】図8は本発明による他の実施例の腰の保温パットを示したもので、(a)は斜視図であり、(b)はH−H線拡大断面図である。同図において水分吸着熱発熱体2として羊毛繊維を編み物として加工したものを、背中腰面を覆うように両端にマジックテープ61を付けた綿布6に縫い付けてある。反射体3は水分吸着熱発熱体2の羊毛繊維編み物の間に両面共鏡面の厚さ0.3mmのステンレス薄板を矩形にし5枚を幅1cmの通気溝31を確保して、挟持させてある。さらに、このステンレス薄板に合計15個の磁束密度130mT、直径5mmの扁平球形の永久磁石34を固着してある。この構成により腰の姿勢矯正を兼ねて保温力を強化することが出来た。併せて、磁力線により血行を促進し腰の‘こり’をなくすことが出来た。
【0040】図9は本発明による実施例を被服に汎用的に用いた構成を示したもので、(a)は体熱保温帯片面ユニット11の正面図、(b)はI-I線拡大断面図、(c)は体熱保温帯両面ユニット12の正面図、(d)はJ−J線拡大断面図である。同図において水分吸着熱発熱体2に反射体3を重ねて置いた構成を体熱保温帯片面ユニット11とし、反射体3の裏面にも対称的に反射、断熱機能をもたせ作業性を改善したものを体熱保温帯両面ユニット12としたものである。体熱保温帯片面ユニット11では、反射面は身体の方へ向け、体熱保温帯両面ユニット12では逆使用時も考慮して反射面は両側に備えておく。被服に用いる場合、反射体3は柔軟性、風合い、肌合いを考慮して選定する。体熱保温帯片面ユニット11、体熱保温帯両面ユニット12は身体の使用部位に合わせて大きさと形状、材料、織り方、編み方を選定する。
【0041】図10は本発明による実施例のベストを示したもので、(a)はベストの斜視図であり、(b)は他のベストの斜視図である。図10(a)では体熱保温帯片面ユニット11を裏地の内側に縫い付けたもので、肩上部には長矩形、背中上部には逆台形、腹部背中には矩形の体熱保温帯片面ユニット11を用いている。図10(b)ではベストの裏地として吸放湿吸水発熱性繊維としてアクリル67%、アクリレート系繊維28%、ナイロンポリウレタン5%である混用繊維を用いている。反射体3は薄い合成皮革を用いて、通気孔31として直径1cmの孔を7cmの間隔で多数(図示せず)あけてある。裏地、反射体3、中地5、表地4の順に重ねて縫製しベストを完成した。中地5、表地4の生地の選定は自由である。以上の構成で保温性に優れたベストとすることが出来た。なお、同じ構成で保温性に優れたマフラー、タートル、フード、手袋等の防寒具とすることが出来た。
【0042】図11は本発明による実施例を示したもので、(a)はシャツの斜視図であり、(b)はユニフォームの斜視図である。図11(a)において、体熱保温帯片面ユニット11をシャツの外側に縫い付けたもので、肩上部には長矩形、背中上部には逆台形、腹部背中には矩形の体熱保温帯片面ユニット11を用いている。パンツ、ガードル、靴下等の肌着も同じ構成で保温性に優れた肌着とすることが出来た。
【0043】図11(b)はユニフォームに用いる場合の構成を示す。体熱保温帯両面ユニット12の面積を大きくして腕、肩、腹部、背中の裏地の外側に縫い付けてある。中地5、表地4の順に重ねて縫製しユニフォームを完成した。中地5、表地4の生地の選定は自由である。スポーツ衣料も同じ構成で保温性に優れた耐寒被服とすることが出来た。
【0044】
【発明の効果】本発明による体熱保温体は上記のように構成されているので、装着に際しての違和感がなく、過度に昇温する事はなく低温火傷の恐れはない体熱保温帯とすることが出来た。水分吸着熱発熱体に用いる吸放湿吸水発熱性繊維は、強さ、肌触り、フィット感、染色、外観をよく出来るので、肌着、サポーター、外衣、防寒衣等広い応用範囲がある。また、繰り返し使用できるので廃棄物は発生せず、環境面に加えて経済的にも効果が大きい。高齢者の健康寿命の増大に寄与し、今日の大きい社会的不安を解決できる。
【出願人】 【識別番号】395005815
【氏名又は名称】枝村 瑞郎
【出願日】 平成13年2月13日(2001.2.13)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−235216(P2002−235216A)
【公開日】 平成14年8月23日(2002.8.23)
【出願番号】 特願2001−35027(P2001−35027)