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【発明の名称】 丈の調節が出来る衣類
【発明者】 【氏名】吉野 千恵美

【要約】 【課題】ペチコート等の丈の長さの調節を布の取り外しを行うことなく出来るようにする。

【解決手段】スカート状あるいはキュロット状のボトムに、裾と平行な折り返しライン部を上下方向に間隔をあけて少なくとも2列設け、これら各折り返しライン部には周方向に連続して或いは周方向に所要間隔をあけて、表面側にループ等係止手段を設け、丈の調節時には、上記折り返しライン部で挟まれた部位を内側へと2つ折りして、上下折り返しライン部を接合させ、上記ループに意匠紐を通す等により係止する構成としている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スカート状あるいはキュロット状のボトムに、裾と平行な折り返しライン部を上下方向に間隔をあけて少なくとも2列設け、これら各折り返しライン部には周方向に連続して或いは周方向に所要間隔をあけて係止手段を設け、丈の調節時には、上記折り返しライン部で挟まれた部位を2つ折りして、上下折り返しライン部を接合させ、上記係止手段で係止する構成としていることを特徴とする丈の調節が出来る衣類。
【請求項2】 上記係止手段は外側表面に設け、折り返しライン部に挟まれた部位を内側に2つ折りして上記係止手段に係止する構成としている請求項1に記載の丈の調節ができる衣類。
【請求項3】 上記ボトムは、ペチコート、キュロットペチコート、スリップおよびキャミソールのランジェリーボトム、あるいは子供用スカート、キュロットのアウターボトムからなるボトムからなる請求項1または請求項2に記載の丈の調節ができる衣類。
【請求項4】 上記折り返しライン部は、ウエストラインと裾との間に上下に間隔をあけて3列以上設けており、最上段と最下段の折り返しライン部に挟まれた布として、該折り返しライン部より上下部の布に比べて薄い布を用いている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の丈の調節が出来る衣類。
【請求項5】 上記折り返しライン部に設ける上記係止手段として、ループを連続的あるいは間隔をあけて設けたレーステープを用い、上下の折り返しライン部のループに交互にリボンを通して係止する構成としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の丈の調節が出来る衣類。
【請求項6】 上記折り返しライン部に設ける上記係止手段として、雌雄スナップあるいはループとボタンとからなる雌雄留具を用い、各折り返しライン部には、周方向に間隔をあけて上記雌雄留具を取り付けている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の丈の調節ができる衣類。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、丈の調節が出来る衣類に関し、特に、アウターのスカートの下着として着用するペチコート等において、その丈をスカートの丈に応じて調節出来るようにするものである。
【0002】
【従来の技術】ペチコート等のランジェリーは、丈が相違するものを複数種類用意して、着用時にはアウターのスカート丈に応じた長さのものを着用することが好ましい。しかし、そのためには何枚も所持しなければならず現実的ではない。よって、1枚のペチコートの丈を調節できるようにすることが望まれるが、その場合には、丈を調節していない状態および丈を調節している状態のいずれの状態においても外観上のデザインが優れたものとなると共に着用感が良く、かつ、丈の調節が簡単で出来るようにする必要がある。
【0003】従来、丈の調節ができる衣類として、実公昭50−40649号において、図15に示すような、キャミソール1の下端と、ペチコート状のボトム布2の上端とにリング3、4を取り付け、これらリング3、4に意匠紐5を通してキャミソール1にボトム布2を着脱自在に連結したものが提案されている。また、実公昭35−26439号において、図16に示すような、ペチコート6の下端に紐挿通穴6aを設ける一方、下袴7の上端にも紐挿通穴7aを設け、これら紐挿通穴6aと7aに意匠紐5’を通してペチコート6の長さ調節を出来るようにしたものが提案されている。さらに、特公昭49−13467号において、図17に示すような、スリップ8の下端に3段の飾り条片9A、9B、9Cを配置し、これら飾り条片の間を夫々2本の糸10Aと10Bで結合しているものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来提案されている丈の調節ができるペチコートやスリップは、いずれも、丈を短くする場合には、別布で形成された下布を分離する構成としている。また、複数の長さに丈を調節する場合には、複数の分離された下布を順次取り除くようにされている。このように、丈を調節できるようにしたものでは、取り外し自在とした別布を意匠紐や糸で連結した構成であるため、取り外してしまった後で元の丈に戻す場合には、位置合わせ等が必要となると共に、連結しにくい。特に、複数の分離した下布を設けて複数段に丈の調節を可能とした場合には、最も長い丈とするには複数段の紐通しを順次行わなければならず、非常に煩わしい作業となる。さらに、別布を紐で連結しているだけであるため、この状態で洗濯を行った場合には紐や糸が外れやすくなり、また、洗濯時に紐や糸を外した状態で行うと、洗濯後に紐や糸を通して連結し直す必要があるなど、実用性に乏しい問題がある。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、下布を分離することなく、丈を複数段に調節可能とし、しかも、連結部位は1列として、丈の調節作業を簡単に行えるようにすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は、スカート状あるいはキュロット状のボトムに、裾と平行な折り返しライン部を上下方向に間隔をあけて少なくとも2列設け、これら各折り返しライン部には周方向に連続して或いは周方向に所要間隔をあけて係止手段を設け、丈の調節時には、上記折り返しライン部で挟まれた部位を2つ折りして、上下折り返しライン部を接合させ、上記係止手段で係止する構成としていることを特徴とする丈の調節が出来る衣類を提供している。
【0007】上記のように、本発明では、丈を調節するために、別布を取り付けたり、取り外したりするのではなく、折り返しライン同士を係止しない状態で最長丈とし、折り返しラインに挟まれた部位を内側あるいは外側へと折り返して、この折り返し分量を調節し、互いに係止する折り返しラインを変えることにより、丈を複数段で短く調節することができる。近時、アウターのスカート等はロングからミニまで丈が大きく変化しており、これらの丈が大幅に相違する多種類のスカート等に対して、本発明の1枚の衣類で、着回しが可能となる。また、丈の調節を行う場合、丈の長さに関係なく、常に、係止すべきラインは周方向に沿う1列だけとなり、丈の調節作業を簡単に行うことができる。
【0008】上記係止手段は外面表側に取り付け、内側を折り返して丈の調節を行っても良いし、係止手段を裏面裏側に取り付け、表側で折り返して丈の調節を行ってもよい。しかしながら、外観上の点より、係止手段を外面表側に折り付け、折り返し部位を内側へ折り返し方がよい。
【0009】本発明の衣類は、ペチコート、キュロットペチコート、スリップおよびキャミソールのランジェリーボトムとして用いられる。また、身長の変化が急激で、スカート丈等を変えていく必要がある子供用スカート、キュロットとしても好適に用いられる。子供用衣類とした場合、折り返す部分のカラー、模様等を変えておくと、丈を変える毎にデザインが一新されたものとでき、実用とデザイン性の両立を図ることができる。
【0010】上記折り返しライン部は、ウエストラインと裾との間に上下に間隔をあけて3列以上設けておくことが好ましい。
【0011】折り返しライン部の間の上下幅は規定されない。略同一幅としておくと、折り返し分量、即ち、丈の調節寸法を簡単に着用者が計算することができる。一方、上下幅を変えると、互いに係止する折り返してライン部を変えることにより、内側へ折り返される量が相違し、均一なピッチではない丈調節を行うことができる。
【0012】折り返しライン部を2列とした場合、互いに係止する折り返しライン部は上下2列の折り返しライン部に限定されるため、丈は折り返していない最長丈と、折り返された短い丈の2種類の丈となる。また、折り返しライン部を上下に3列設け、係止手段のループを1列目は下向きの、2列目と3列目は上向きのレーステープを用いれば、上側から1列目と2列目とを係止する場合と、1列目と3列目とを係止する場合と、折り返さない場合を含めて3種類の丈となる。なお、1列目と2列目のレーステープのループを下向きとし、3列目を上向きとしてもよい。これに対して折り返しライン部を上下に4列設け、折り返しライン部の間の上下幅が全て不均一とした場合、1列目と4列目とを係止する場合、1列目と3列目とを係止する場合や2列目と4列目とを係止する場合、1列目と2列目とを係止する場合で内側へ折り返される分量が相違する。係止手段であるレーステープのループは1列目と2列目は下向き、3列目と4列目は上向きとする。1〜3列目のループを下向き、4列目のみを上側としてもよい。上記の構成とすると、折り返さない場合も含めて、丈は5段階で調節できる。なお、折り返しラインの幅を同一とすると、1列目と3列目とを係止する場合と、2列目と4列目とを係止する場合とは同一丈となり、丈は4段階で調節できる。
【0013】上記最上段と最下段の折り返しライン部に挟まれた布として、該折り返しライン部よりも上下部の布よりも薄い布を用いていることが好ましい。例えば、ペチコートやスリップを対象とする場合には、折り返しライン部で挟まる部位はシフォンジョーゼット等の薄くかつ柔らかい布を用い、その上下部位はサテン等を用いることが好ましい。
【0014】折り返しライン部に挟まれた部分を薄い布としておくと、丈調整の為に内側に折り曲げる時、折り曲げ易いと共に、2つ折りした状態でも厚さが増してかさばることを防止できる。その結果、外観のシルエットを保持できると共に、着用感も良好に保持できる。なお、子供用アウターに用いる場合には、折り返しライン部に挟まれた部分を常に外面に現出させて使用される期間が長くなるため、ジョゼット等の薄い布を用いず、上下部分の布より若干薄い程度の布を用いるとよい。
【0015】上記折り返しライン部に設ける上記係止手段として、ループを連続的あるいは間隔をあけて設けたレーステープを用い、上下の折り返しライン部のループに交互にリボン(意匠紐)を通して係止する構成とすることが好ましい。
【0016】折り返しライン部で区分される部分の布として別個に裁断された布を縫着して用いる場合には、上下の布の縫着部に上記レーステープの端縁も一体に縫着し、ループの部分を表面側に現出させている。なお、ボトムの上端から下端までを一枚布で形成する場合には、この一枚布の表面にレーステープを縫着して取り付けている。
【0017】上記のように、折り返しライン部にループを設けると、このループにリボンを通していくだけで、簡単に係止できると共に、係止を解く場合にはリボンの結びを解いて引っ張るだけでよく、係脱作業が簡単となる。かつ、リボンを用いることにより、デザイン的に可愛らしいものとなる。さらに、リボンを通さない状態でも、ループはデザインとしての機能があり、丈調節手段がデザイン性を阻害することはない。なお、折り返しライン部のループに通す手段として、リボンの他にストレッチテープ、本体共布バイアス、ナロレース、ワイヤーループ等を用いることもできる。
【0018】さらに、上記折り返しライン部に設ける上記係止手段として、雌雄スナップあるいはループとボタンとからなる雌雄留具を用い 周方向に間隔をあけて取り付けても良いリボン等の意匠紐に代えて雌雄留具を用いると、選択時等において、リボンを取り外しておく必要がない利点がある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1乃至図6は第1実施形態のペチコート20を示す。
【0020】ペチコート20は、丈の長さを4段階で調節できるものである。上記ペチコート20は、ウエストラインの上端とロング丈の下端との間に、上下方向に間隔をあけて、第1〜第4折り返しライン部A、B、C、Dを裾と平行に全周に沿って設けている。上記折り返しライン部A〜Dを設けることにより、ペチコート20を上下方向に5つの領域R1〜R5に区分けしている。
【0021】上下両端の領域R1とR5を構成する上下部の上下寸法は比較的長くすると共に、その間に挟まれる領域R2〜R4の各上下寸法は比較的短くし、かつ、各領域R2〜R4の上下寸法は同一寸法としている。本実施形態では、領域R1、R2の上下寸法はそれぞれ20センチとし、領域R2〜R4はそれぞれ各10センチとしている。
【0022】上下折り返しライン部A〜Dに挟まれる領域R2〜R4は、丈調節時に内側に折り返される部分となるため、上下領域R1とR5よりも薄く且つ柔らかい布を用いている。本実施形態では、上下領域R1とR5はサテンを用い、その間の領域R2〜R4はシフォンジョーゼットを用いている。また、領域R2〜R4は一枚布で形成している。なお、領域R2、R3、R4の布を切り替えてもよい。
【0023】上記折り返しライン部A〜Dに係止手段を設けるために、前身頃から後身頃の全周にかけて裾と平行に、ループ22aを一端縁に沿って連続的に設けたレーステープ22を取り付けている。該レーステープ22のループ22aは係止手段を構成するものである。
【0024】上記レーステープ22は、図3(A)に示すように周方向に延在させる帯状基部22bよりループ22aを間隔をあけることなく連続させて形成している。各ループ22aの幅は6mmで、基部22bより3mm程度突出させている。
【0025】上記レーステープ22は折り返しライン部Aでは、上端の領域R1と上段折り返し領域R2の布を縫着するため、この縫着部にレーステープ22の基部22bをここで一体的に縫着し、図3(A)に示すように、ループ22aを下向きとして表面側に現出させている。折り返しライン部Dでは下端の領域R5と下段折り返し部R4の布とを縫着するため、この縫着部にレーステープ22の基部22bをここで一体的に縫着し、図3(B)に示すように、ループ22aを上向きとして表面側に現出させている。 また、中間の折り返し領域B、Cには、折り返し部B〜Dを一枚布から形成しているため、この布の表面側の折り返し部B、Cにはレーステープ22を逢着している。本実施形態では、折り返し部Bではレーステープ22のループ22aを下向きとして、折り返し部Cではレーステープ22のループ22aを上向きとして、基部22bを縫着している。なお、折り返し部B,C,Dの布を切り替える場合には、これら布の縫着部にレーステープの基部を一体的に縫着している。
【0026】図1は、ペチコート20の一部を折り返すことなく最も長い状態とした場合であり、領域R1〜R5の合計寸法である長さの70センチの丈としている。R2、R3,R4は全て10センチと均等な長さとしている。
【0027】図2(A)(B)(C)はペチコート20の丈を順次短くして調節した場合を示し、図2(A)では60センチ丈、(B)は50センチ丈、(C)は40センチ丈となっており、10センチの寸法で丈が調節をすることができる。
【0028】まず、ペチコート丈を図2(A)に示す一段階短く調節する場合、図4(A)に示すように、下段折り返し領域R3を内側へと2つ折りし、第3折り返しライン部Cを第2折り返しライン部Bの真下に位置し、これらラインBとCのループ22aを重ならないように突き合わせる。ついで、図4(B)に示すように、別体のリボン25をラインCのループ22a−3とラインBのループ22a−2とに所要数(図面では3つ)飛ばしで交互に通していき、リボン25の先端同士を結んで連結する。これにより、下段折り返し領域R4の内側に折り込まれて、領域R3の寸法(10センチ)を短くすることができ、ペチコート20の丈は60センチとなる。
【0029】図2(B)に示すように、ペチコート20の丈を二段階短くする場合、図5(A)に示すように、折り返し領域R3とR4を内側へと2つ折りし、折り返しライン部Bのループ22a−2とライン部Dの22a−4とを突き合わせて、図5(B)に示すように、リボン25をループ22a−2とループ22a−4に交互に通していき、両端を結んで連結する。これにより、折り返し領域R3とR4が内側に折り込まれて、領域R3とR4の寸法(10センチ×2=20センチ)を短くでき、ペチコート丈は50センチとなる。
【0030】なお、上記のように、20センチ短くする場合は、上記した領域R3とR4を内側に折り返す代わりに、領域R2とR3を内側に折り込んで、対向される折り返しライン部AとCとをリボンで連結してもよい。
【0031】図2(C)に示すように、ペチコート20の丈を三段階短くする場合は、図6(A)に示すように、折り返し領域R2とR3とR4を内側へと2つ折りし、折り返しライン部AとDとをループ22a−1と22a−4を突き合わせて、リボン25を交互に通した後に両端を結んで連結する。これにより、折り返し領域R2とR3とR4が内側に折り込まれて、領域R2とR3とR4の寸法(10センチ×3=30センチ)を短くでき、ペチコート丈は40センチとなる。
【0032】上記の通り、1枚のペチコートで40丈、50丈、60丈、70丈の四段階の丈調節ができる。長さの調節が上記方法で簡単にできるため、着用するスカートの丈に合わせて上記ペチコート1枚で長さを変更できるなど実用性に富んでいる。
【0033】折り返し部を連結するリボンの個数は限定されず、図7(A)に示すように、1本のリボンを用いて、その両端を結んでもよく、この場合、リボンの結び位置は1カ所となる。図7(B)に示すように、2本のリボン25A、25Bを用い、これら2本のリボンの両端を互いに結んでもく、この場合、リボンの結び位置は2カ所となる。図7(C)では3本のリボン25A〜25Cを用い、図7(D)では4本のリボン25A〜25Dを用いている。
【0034】図8は係止手段を変形例を示し、図8(A)はレーステープ22’の基部22b’から突出させるループ22a’を間隔をあけて設けている。図8(B)はレーステープの構成がことなり、基材22b”に紐を縫着してループ22a”を設けたものからなる。図8(C)は環状紐で構成したループ120と該ループ120に引っ掛けるボタン121からなり、1列目と2列目はループ120、3列目と4列目はボタン121を取り付けている。図8(D)は雌雄スナップリング122と123とからなり、1列目と2列目にはメススナップリング122を取り付け、3列目と4列目は上向き取付布を介して雄スナップリング123を取り付けている。
【0035】図9乃至図10は第2実施形態に係るキャミソール30を示す。キャミソール30は、丈の長さを三段階で調節できるものである。キャミソール30は、肩紐付胸部上端とウエスト部下端との間に、上下方向に間隔をあけて、第1〜第3折り返しライン部E、F、Gを裾と平行に全周に沿って設けており、折り返しライン部E〜Gには、係止手段22を設けている。上記折り返しライン部E〜Gを設けることにより、キャミソール30を上下方向に4つの領域R31〜R34に区分している。本実施形態では、領域R32とR33の寸法を同じとしている。
【0036】図9は、キャミソール丈が最も長い状態のキャミソール30を示している。図10(A)のように、キャミソール丈を一段階短くする場合は、折り返し領域R33を内側へと2つ折りし、第2折り返しライン部Fを第3折り返しライン部Gの真下に位置し、これらライン部FとGのループを重ならないように突き合わせ、別体のリボン25を該ループに交互に通していき、リボン25の先端同士を結んで連結させる。図10(B)のように、キャミソール30の丈を二段階短くする場合は、折り返し領域R32とR33を内側へと2つ折りし、折り返しライン部EとGにおいてそのループを突き合わして、リボン25を交互に通して連結させる。
【0037】図11は第3実施形態に係るスリップ40を示す。スリップ40は、丈の長さを四段階で調節できるものである。スリップ40は、肩紐付胸部上端とロング丈の下端との間に、上下方向に間隔をあけて第1〜第4折り返しライン部H、I、J、Kを裾と平行に全周に沿って設けており、折り返しライン部H〜Kには、係止手段22を設けている。上記折り返しライン部H〜Jを設けることにより、スリップ40を上下方向に5つの領域R41〜R45に区分している。本実施形態では、領域R42とR43とR44の寸法を同じとしている。
【0038】図11は、スリップ丈が最も長い状態のスリップ40を示している。図11において、スリップ丈を一段階短くする場合は、折り返し領域R43を内側へと2つ折りし、折り返しライン部IとJのループに別体のリボンを通して連結する。スリップ丈を二段階短くする場合は、折り返し領域R42とR43を内側へと2つ折りし、折り返しライン部HとJのループに別体のリボンを通して連結する。さらに、スリップ丈を三段階短くする場合は、折り返し領域R42とR43とR44を内側へと2つ折りし、折り返しライン部HとKのループに別体のリボンを通して連結する。上記の通り、1枚のスリップで四段階の丈調節が簡単にできるため、実用的なものとなっている。
【0039】なお、スリップ丈を二段階短くする場合は、上記した領域R42とR43を内側に折り返す代わりに、領域R43とR44とを内側に折り返してライン部IとKとをリボンで連結してもよい。この場合、折り返す領域R42とR44の幅が違えば、スリップ丈はさらに異なることとなり、合計五段階の丈調節が可能となる。
【0040】図12は第4実施形態に係るキュロットペチコート50を示す。キュロットペチコート50は、丈の長さを4段階で調節できるものである。キュロットペチコート50は、ウエストライン上端とロング丈の下端との間に、上下方向に間隔をあけて第1〜第4折り返しライン部L、M、N、Oを裾と平行に全周に沿って設けており、折り返しライン部L〜Oには、係止手段22を設けている。上記折り返しライン部L〜Oを設けることにより、キュロットペチコート50を上下方向に5つの領域R51〜R55に区分している。本実施形態では、領域R52とR53とR54の寸法を同じとしている。
【0041】図12は、キュロットペチコート丈が最も長い状態のキュロットペチコート50を示している。図12において、キュロットペチコート丈を一段階短くする場合は、折り返し領域R53を内側へと2つ折りし、折り返しライン部MとNのループに別体のリボンを通して連結する。スリップ丈を二段階短くする場合は、折り返し領域R52とR53を内側へと2つ折りし、折り返しライン部LとNのループに別体のリボンを通して連結する。さらに、スリップ丈を三段階短くする場合は、折り返し領域R52とR53とR54を内側へと2つ折りし、折り返しライン部LとOのループに別体のリボンを通して連結する。上記の通り、1枚のキュロットペチコートで四段階の丈調節が簡単にできるため、実用的なものとなっている。
【0042】なお、キュロットペチコート丈を二段階短くする場合は、上記した領域R52とR53を内側に折り返す代わりに、領域R53とR54とを内側に折り返してライン部MとOとをリボンで連結してもよい。この場合、折り返す領域R52とR54の幅が違えば、キュロットペチコート丈はさらに異なることとなり、合計五段階の丈調節が可能となる。
【0043】図13は第5実施形態に係る子供用スカート60を示す。子供用スカート60は、丈の長さを二段階で調節できるものである。子供用スカート60は、ウエストライン上端とロング丈の下端との間に、上下方向に間隔をあけて第1〜第3折り返しライン部X、Y、Zを裾と平行に全周に沿って設けており、折り返しライン部X、Yには、係止手段22を、ライン部Zには、該係止手段22のループにひっかけるボタンを周方向に間隔をあけて設けている。上記折り返しライン部P〜Rを設けることにより、子供用スカート60を上下方向に5つの領域R61〜R64に区分している。
【0044】図13は、スカート丈が最も長い状態の子供用スカート60を示している。図13において、スカート丈を一段階短くする場合は、折り返し領域R63を内側へと2つ折りし、折り返しライン部Yのループにライン部Zのボタンを突き合わせて、ボタンをループにひっかけて連結する。スカート丈を二段階短くする場合は、折り返し領域R62とR63を内側へと2つ折りし、折り返しライン部Xのループにライン部Zのボタンをひっかけて連結する。上記の通り、1枚のスカートで二段階の丈調節が簡単にできるため、子供の成長にあわせてスカート丈を変えることができるなど実用的なものとなっている。
【0045】図14は、子供用のノースリーブのワンピース70を示し、スカート部分71に折り返しライン部X’、Y’を設け、スカート部分71を3つの領域R71〜73に区分している。折り返しライン部X’には紐からなるループ75を下向きに突出して設け、折り返しライン部Y’にリボン付きボタン76を取り付けている。丈を短く調節したい場合は図14(B)に示すように、領域R72を内側に折り曲げて、ループ75にボタン76を係止している。上記ループ75とリボン付きボタン76を設けると、これらを係止していない丈の長い状態の図14(A)においてもループ75とリボン76はデザイン上のアクセサリーとなる。なお、図14と同様な構成で子供用スリーブとして、インナー用としてもよい。
【0046】上記した実施形態では、丈調節時に折り返しライン部で挟まれた部分を内側に折り返しているが、外側へとおりかえす構成としてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明の衣類によれば、1枚のボトムに折り返しライン部を設けて折り返しライン部で挟まれた部位を2つ折りすることにより、係止すべきラインは周方向に沿う1列だけとなり容易に丈の調節が可能となる。よって、丈の調節が煩わしい作業でなくなり、実用性に乏しいなどの問題を解消することができる。
【0048】また、子供服への適用については、子供の成長に応じて丈を変えることが出来るので長く着ることができ、また丈の調節をしているかどうかに関わらず外観上のデザインが優れたものとなるという面からも好適である。
【出願人】 【識別番号】000139399
【氏名又は名称】株式会社ワコール
【出願日】 平成13年2月5日(2001.2.5)
【代理人】 【識別番号】100072660
【弁理士】
【氏名又は名称】大和田 和美
【公開番号】 特開2002−235215(P2002−235215A)
【公開日】 平成14年8月23日(2002.8.23)
【出願番号】 特願2001−28877(P2001−28877)