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【発明の名称】 衣 服
【発明者】 【氏名】太田 良雄

【氏名】佐藤 修治

【氏名】谷口 卓充

【要約】 【課題】衣服と収納袋が係脱可能であり、衣服から取り外すことで、独立した鞄として使用できる収納袋を有する衣服を提供する【解決手段】係脱可能な収納袋を有する衣服であって、衣服本体と収納袋が、互いに係脱自在に掛合する掛止手段を各々有し、更に、収納袋が、少なくとも一つの把持手段を有する衣服。

【解決手段】係脱可能な収納袋を有する衣服であって、衣服本体と収納袋が、互いに係脱自在に掛合する掛止手段を各々有し、更に、収納袋が、少なくとも一つの把持手段を有する衣服。
【特許請求の範囲】
【請求項1】係脱可能な収納袋を有する衣服であって、衣服本体と収納袋が、互いに係脱自在に掛合する掛止手段を各々有し、更に、収納袋が、少なくとも一つの把持手段を有する衣服。
【請求項2】収納袋が把持手段を収納する手段を有する請求項1に記載の衣服。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、係脱自在に掛合することが出来る収納袋を有する衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、衣類には、所望の物品を収納するため、外側や内側もしくは衣服構造の内部に付設された収納袋として各種形状のポケットが採用されてきた。これらのポケットは、所望の物品を収納し、取り出せるという機能性だけでなく、衣服デザイン的にも重要な役割を果たしている。しかしながら、これらのポケットは、衣服構造の一部として、衣服本体にしっかり縫着されているものがほとんどであり、ポケットを使用者の使い勝手に合わせて取り外したり、更には、取り外したポケットを、所望の物品を収納するための鞄として使用することが出来なかった。これらの不具合を改善するため、実用新案登録第3021308号公報には、衣類や鞄類の任意の場所に付設された掛止手段の位置へ移転できるポケットが提案されている。また実用新案登録第3062439号公報には芳香剤収納部を有する着脱自在ポケットが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのポケットは、衣類の任意の場所にポケットを転移させることができるが、衣服に付設されたポケットの機能を脱せず、更に使い勝手の良い多機能なポケットになり得ていない。例えば、ポケットが多数付設され、釣りやキャンプ、スキーといった屋外レジャーに好適な衣服を着用し、財布や携帯電話、またはハンカチやティッシュといった常に携帯することが望ましい物品を該衣服に付設されたポケットに収納した場合、トイレに行く時など、一時的に活動場所から離れる際に、前記した物品を携帯するためには、該ポケットが付設された状態で衣服を着用するか、もしくはポケットを手に持って行くこととなり、必要以上の荷物を持ち運ばなければならないという不便さがあった。
【0004】本発明は、かかる従来技術の不便さを改善し、衣服と収納袋を係脱可能とし、取り外した収納袋を独立した鞄として使用できる衣服を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、係脱可能な収納袋を有する衣服であって、衣服本体と収納袋が、互いに係脱自在に掛合する掛止手段を各々有し、更に、収納袋が、少なくとも一つの把持手段を有する衣服である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の衣服は、係脱可能な収納袋を有する。ここで、収納袋とは、所望の物品を出し入れできる開口部を有する袋状の構造となるものである。また、収納袋の開口部は、収納した物品が外にこぼれ落ちないように閉口する手段を付設することが望ましい。収納袋の開口部を閉口する手段としては、掛止める力が大きいスライドファスナーや面ファスナーが好ましく、ボタンやスナップ、樹脂成形部品を用いた掛止手段などでも良い。更には、紐で縛る形状のものや、フラップ仕様の閉口手段でもよい。
【0007】また、本発明の衣服は、衣服本体と収納袋が、互いに係脱自在に掛合する掛止手段を各々有することが重要である。そうすることにより、収納袋を必要に応じて容易に衣服から係脱することが出来る。これにより、衣服から取り外した収納袋を、独立した収納袋や鞄として使用することが出来る。また、衣服から取り外した収納袋を、衣服の任意の部位に付設された同じ掛止手段の場所へ転移させることができる。更には、複数の同じ仕様のポケットを用意することで、その時携帯したい物品の入ったポケットを簡単に取り付けたり、交換できたりする。例えば、キャンプや釣りなどの時、たくさんの種類の道具や、日常の携帯品などの物品を収納袋別に区分して収納した衣服を着用すれば、今必要な物品の入った収納袋を、独立した鞄として使用したり、衣服に取り付けられた使い易い位置の収納袋と交換する事によって、快適に作業することが可能となる。また、釣りやキャンプ、スキーといった屋外レジャーなどを行う場合、トイレやレストランに入る時など、一時的に活動場所から離れる際に、必要な物品だけを携帯して身軽になろうとすると、従来の衣服では、不必要な物品を選別してポケットから出すか、衣服を脱いで必要な物品だけをポケットから取り出して持っていく必要があり不便であったが、本発明の衣服を着用し、所望の物品を区分して収納袋に収納した場合、一時的に活動場所から離れる際に、休憩に不要な物品の入った収納袋を外して衣服を着たまま身軽になったり、あるいは衣服を脱いでも必要な物品の入った収納袋を取り外して持ち歩くことができ、非常に便利である。
【0008】係脱自在に掛合する掛止手段としては、衣服と収納袋を容易につなぎ止め、取り外すことが出来るものが好ましく、掛止める力が大きいスライドファスナーや面ファスナーが好ましい。ボタンやスナップ、クリップ、安全ピンなどでもよく、衣服デザインや、収納袋の機能に合わせて選択することが望ましい。
【0009】また、本発明の衣服は、収納袋が、少なくとも一つの把持手段を有することが重要である。これにより、衣服から取り外した収納袋を独立した鞄として使用する場合、収納袋は把持手段を有した鞄と同じ機能を得ることができる。
【0010】収納袋が有する少なくとも一つの把持手段としては、収納袋を衣服から取り外して、独立した収納袋や鞄として使用する際、それらを容易に把持することができるものが好ましく、通常のポケットの大きさから考慮して、ウエストポーチとして使用するためのウエストベルトを付設することが好ましい。他にもハンドバッグとして使用するためのストラップや、手提げ鞄として使用するための把手部、ショルダーバッグとして使用するための肩掛けひも、背負い鞄として使用するための肩掛けベルトなどが考えられる。
【0011】また、収納袋が、前述の把持手段を収納することができることが好ましい。これにより、通常衣服に取り付けて収納袋を使用する場合や、衣服から取り外して把持手段のないハンドバックとして使用する場合、把持手段がふらついて邪魔になることもなく、快適に使用することが可能となる。
【0012】収納袋が有する把持手段を収納する手段としては、収納袋に付設された把持手段がふらつかないように固定できるものが好ましく、収納袋が衣服に取り付けられているときや、衣服から取り外して、把持手段のない鞄として使用するときなどに用いると良い。形態としては、把持手段を覆い被せるように包むフラップ状のものが使い勝手がよく好ましい。他にも把持手段の収納専用のポケットや、把持手段をくくりつけるひもなどが考えられる。
【0013】
【実施例】次に、図を交えながら本発明の実施例を説明する。図1は、本発明の実施例を示す。本発明の実施例は、釣りに好適な衣服として、物品が収納できる収納袋を有する釣り用ベストとした。衣服の主素材(2)は、軽量性、通気性などを考慮しメッシュ素材を使用した。また、衣服(1)の左右それぞれの前身頃部分に、図2に示す収納袋を、身頃側と収納袋側それぞれに付設した相対するオープンスライドファスナー(4)を介して付設した。
【0014】図2に示す収納袋(10)は、衣服から取り外しても、所望の物品を収納し、取り出すことが容易な開口部を有する収納袋であり、該開口部は、収納した物品のこぼれ落ちを防ぎ、かつ衣服に取り付けて使用する場合と取り外して単独で使用する場合のいずれの使用方法においても開口しやすいように、ダブルスライドファスナー(11)を付設した。また、把持手段として、衣服から取り外したポケットをウエストポーチとして使用できるように、ベルト長さ調節器具(9)を具備したウエストベルト(8)を付設した。更には、収納袋を衣服に取り付けて使用するときや、単独で、把持手段のない鞄として使用する時、把持手段であるウエストベルト(8)がふらついて邪魔にならないように、面ファスナー(13)を掛止手段とする一組の収納布(12)を付設した。
【0015】本実施例の衣服(1)の右胸の部分には、携帯電話用の収納袋を付設した。また左胸の部分には、カード類を収納する収納袋を付設した。更に両肩部分には、本発明の衣服を着用して夜間の活動をする場合、少しの明かりでも着用者の存在がわかりやすいように、光反射素材を付設した。
【0016】本発明の衣服の実施例を実際に着用し、評価した結果、収納袋を衣服に取り付けた状態で着用しても、収納袋に付設された収納布がウエストベルトをふらつかないように固定しているため、ウエストベルトが邪魔になったり、かさばったりすることがなかった。また、ポケットを衣服から取り外してウエストポーチとして使用する場合、スライドファスナーの操作だけで容易にポケットを脱着することができた。更に、衣服から取り外したポケットは、ウエストベルトを収納している時は、把持手段のないハンドバックとしての機能を有し、外観も違和感のないものであり、ウエストベルトを取り出した場合、ウエストポーチとしての機能もはたせるものであった。
【0017】
【発明の効果】上記のように、本発明の衣服は、収納袋を必要に応じて容易に係脱することが出来ることで、衣服から取り外した収納袋を、衣服の任意の部位に付設された同じ掛止手段の場所へ転移させることができる。また、複数の同じ仕様の収納袋を用意することで、キャンプや釣りなど、たくさんの種類の道具や、日常の携帯品などの物品を収納袋別に区分して収納し、今必要な物品の入った収納袋を今使い易い位置へ取り付ける事によって、快適に作業することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000003159
【氏名又は名称】東レ株式会社
【出願日】 平成13年2月8日(2001.2.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−235211(P2002−235211A)
【公開日】 平成14年8月23日(2002.8.23)
【出願番号】 特願2001−32053(P2001−32053)