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【発明の名称】 腕カバー
【発明者】 【氏名】土田 敏雅

【要約】 【課題】使用者の腕の動きに合わせて自在に伸縮することができ、もって、着用位置がずれてしまうことを防止することができ、さらには、使用者が腕に汗をかいても使用者の腕に密着することがない腕カバーを提供する。

【解決手段】腕カバー10は、らせん形状をなす弾性体からなる枠体11と、枠体11の外周を覆うネット状カバー12と、枠体11の軸線方向の両端に取り付けられた身体挿入部13a、13bであって、開口13cを有しており、開口13cの周囲には開口13cが閉じる方向に収縮する部材を備えている身体挿入部13a、13bと、からなるる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 らせん形状をなす弾性体からなる枠体と、前記枠体の外周を覆うネット状カバーと、前記枠体の軸線方向の両端に取り付けられた身体挿入部であって、開口を有しており、該開口の周囲には前記開口が閉じる方向に収縮する部材を備えている身体挿入部と、を備える身体カバー。
【請求項2】 リング形状をなす複数の枠体と、複数の前記枠体が隔置された状態で前記枠体の外周を覆うネット状カバーと、前記ネット状カバーの軸線方向の両端に取り付けられた身体挿入部であって、開口を有しており、該開口の周囲には前記開口が閉じる方向に収縮する部材を備えている身体挿入部と、を備える身体カバー。
【請求項3】 前記ネット状カバーの全部または一部に代えて、防水シートが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の身体カバー。
【請求項4】 前記枠体または前記ネット状カバーの両端に取り付けられた二つの身体挿入部の間において、前記身体挿入部と同様の構造を有する少なくとも一つの補助的身体挿入部がさらに配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の身体カバー。
【請求項5】 前記身体挿入部の外側にネットまたは防水シートからなる補助カバーがさらに設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の身体カバー。
【請求項6】 前記身体挿入部または前記補助カバーには、使用者の衣類に係止可能なクリップ部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の身体カバー。
【請求項7】 前記枠体または前記ネット状カバーの端部には、使用者が本身体カバーに腕または脚を通したときに、手または脚の指に係止させるためのループ状のストラップが設けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の身体カバー。
【請求項8】 前記ストラップは弾性体からなるものであることを特徴とする請求項7に記載の身体カバー。
【請求項9】 前記ネット状カバーまたは前記防水シートの外周面に取り付けられた反射鏡をさらに有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の身体カバー。
【請求項10】 前記ネット状カバーまたは前記防水シートには防虫薬剤が塗布されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の身体カバー。
【請求項11】 前記ネット状カバーまたは前記防水シートの少なくとも一部には蛍光塗料が塗布されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の身体カバー。
【請求項12】 前記身体挿入部と接続して手袋、靴下または靴の何れかが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の身体カバー。
【請求項13】 請求項1乃至12の何れか一項に係る身体カバーを腕の部分または脚の部分として有することを特徴とする衣料。
【請求項14】 衣料に対して着脱自在であるように形成された請求項1乃至12の何れか一項に記載の身体カバーと、衣料との組み合わせ。
【請求項15】 衣料に対して着脱自在であるように形成された請求項1乃至12の何れか一項に記載の身体カバー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体の一部、特に、腕をカバーするための身体カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】夏期に草むしりや畑仕事などの屋外作業をする場合、素肌を晒した状態で屋外作業を行うと、蚊や蜂その他の虫に刺されることが頻繁に起こる。このため、身体の一部、特に、腕には腕カバーを着用することが一般に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の腕カバーは、単に、布またはネットを円筒状に形成して、腕の周囲を覆うようにしたものであった。
【0004】しかしながら、このような従来の腕カバーは弾性を全く有していないため、腕の動きに合わせて、伸縮することがない。このため、屋外作業を続けている間に、腕カバーがずれてしまうという欠点があった。
【0005】さらには、使用者が腕に汗をかくと、その汗が腕カバーに付着し、このために、腕カバーが使用者の腕に密着することがあり、使用者が作業中に不快感を覚えることも多々あった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、使用者の腕の動きに合わせて自在に伸縮することができ、もって、着用位置がずれてしまうことを防止することができ、さらには、使用者が腕に汗をかいても使用者の腕に密着することがない身体カバーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、本発明は、請求項1において、らせん形状をなす弾性体からなる枠体と、枠体の外周を覆うネット状カバーと、枠体の軸線方向の両端に取り付けられた身体挿入部であって、開口を有しており、該開口の周囲には開口が閉じる方向に収縮する部材を備えている身体挿入部と、を備える身体カバーを提供する。
【0008】本請求項に係る身体カバーは、らせん形状をなし、弾性体からなる枠体を骨格とするため、軸線方向において自在に伸縮することが可能である。このため、本請求項に係る身体カバーの使用時においては、本請求項に係る身体カバーは、例えば、使用者の腕の動きに合わせて自在に伸縮することができるため、使用者の作業中に身体カバーがずれてしまうことがない。
【0009】また、枠体の外周はネット状カバーで覆われているため、蚊や蜂その他の虫の侵入を防ぐことができ、使用者の作業中において、使用者の腕を防護することができる。
【0010】さらに、枠体は常にらせん形状を維持しているため、枠体の外周に張られているネット状カバーは常に使用者の腕から一定の距離だけ離れた状態にある。このため、使用者が作業中に汗をかいても、その汗によって、ネット状カバーが使用者の腕に密着することはない。
【0011】なお、本請求項に係る身体カバーは使用者の腕の他に、脚や顔などに用いることも可能である。
【0012】また、本請求項に係る身体カバーは、非使用時には、虫かごとして使用することも可能である。
【0013】本発明は、さらに、請求項2において、リング形状をなす複数の枠体と、複数の枠体が隔置された状態で枠体の外周を覆うネット状カバーと、ネット状カバーの軸線方向の両端に取り付けられた身体挿入部であって、開口を有しており、該開口の周囲には開口が閉じる方向に収縮する部材を備えている身体挿入部と、を備える身体カバーを提供する。
【0014】本請求項に係る身体カバーは、複数のリング形状の枠体がネット状カバーを介して連結されている。本請求項に係る身体カバーにおいては、請求項1に係る身体カバーとは異なり、枠体自体は弾性を有するものではないが、隣接する枠体をつなげているネット状カバーが隣接する二つの枠体の間で折り畳み可能であるため、本請求項に係る身体カバーも、軸線方向において自在に伸縮することが可能である。このため、本請求項に係る身体カバーの使用時においては、本請求項に係る身体カバーは、例えば、使用者の腕の動きに合わせて自在に伸縮することができるため、使用者の作業中に身体カバーがずれてしまうことがない。
【0015】また、枠体の外周はネット状カバーで覆われているため、蚊や蜂その他の虫の侵入を防ぐことができ、使用者の作業中において、使用者の腕を防護することができる。
【0016】さらに、枠体はリング形状をなしているため、枠体の外周に張られているネット状カバーは常に使用者の腕から一定の距離だけ離れた状態にある。このため、使用者が作業中に汗をかいても、その汗によって、ネット状カバーが使用者の腕に密着することはない。
【0017】なお、請求項1に係る身体カバーと同様に、本請求項に係る身体カバーは使用者の腕の他に、脚や顔などに用いることも可能である。また、本請求項に係る身体カバーは、非使用時には、虫かごとして使用することも可能である。
【0018】請求項3に記載されているように、前記ネット状カバーの全部または一部に代えて、防水シートを用いることもできる。
【0019】防水シートを用いることにより、例えば、本身体カバーを腕に着用したような場合には、周囲の水分により腕が濡れることを防止することができる。あるいは、防水シートを非透光性の材料からつくることによって、日よけとして用いることも可能である。
【0020】請求項4に記載されているように、本身体カバーは、前記枠体の両端に取り付けられた二つの身体挿入部の間において、前記身体挿入部と同様の構造を有する少なくとも一つの補助的身体挿入部をさらに有することも可能である。
【0021】このような補助的身体挿入部を設けることにより、二つの身体挿入部の中間において、本身体カバーは補助的身体挿入部を介して使用者の腕により支持されることになるので、着用時の安定性を増すことができる。
【0022】請求項5に記載されているように、本身体カバーには、前記身体挿入部の外側にネットまたは防水シートからなる補助カバーをさらに設けることができる。
【0023】このような補助カバーを設けることにより、仮に、本身体カバーがずれたとしても、補助カバーが使用者の腕その他の身体の一部を覆うことになり、使用者の身体をカバーするという機能を全うすることができる。
【0024】請求項6に記載されているように、前記身体挿入部または前記補助カバーには、使用者の衣類に係止可能なクリップ部材を取り付けることができる。
【0025】例えば、使用者がTシャツその他の半袖の衣類などを着ているときに本身体カバーを着用する場合、クリップ部材をTシャツに留めることにより、本身体カバーの着用位置がずれることを防止することができる。
【0026】請求項7に記載されているように、枠体またはネット状カバーの端部には、使用者が本身体カバーに腕または脚を通したときに、手または脚の指に係止させるためのループ状のストラップが設けられていることが好ましい。
【0027】このようなループ状のストラップを手または脚の指に引っかけておくことにより、身体カバーが指から離れる方向にずり上がってしまうことを防止することができる。
【0028】特に、このループ状ストラップは弾性体からなるものであることが好ましい。
【0029】また、請求項10に記載されているように、ネット状カバーまたは防水シートの外周面には、反射鏡を取り付けておくことが好ましい。
【0030】反射鏡を取り付けておくことにより、夜間には光が反射し、本身体カバーの使用者の存在を相手方に知らせることができるので、夜間の作業時における安全性を向上させることができる。
【0031】請求項11に記載されているように、ネット状カバーまたは防水シートには防虫薬剤を塗布しておくことが好ましい。
【0032】これにより、虫の多い野外での作業時において、ネット状カバーによる防虫効果に加えて、防虫薬剤による防虫効果を期待することができる。
【0033】また、請求項12に記載されているように、ネット状カバーまたは防水シートの少なくとも一部には蛍光塗料を塗布しておくことが好ましい。
【0034】蛍光塗料を塗布しておくことにより、夜間において、蛍光塗料が発光し、本身体カバーの使用者の存在を相手方に知らせることができるので、夜間の作業時における安全性を向上させることができる。
【0035】請求項13に記載されているように、身体挿入部と接続して手袋、靴下または靴を取り付けることが可能である。
【0036】これにより、上述のような身体カバーの機能に加えて、手袋、靴下または靴の機能が付加されることとなる。特に、例えば、身体カバーと手袋とを別々に着用した場合、身体カバーと手袋との間において、身体者の素肌が露出する可能性があるが、身体挿入部と手袋とを一体的に形成することにより、そのような露出の可能性をなくすことができる。
【0037】上述の身体カバーはそれ単体として用いることもできるが、衣料の一部として用いることも可能である。すなわち、本発明は、上述の身体カバーを腕の部分または脚の部分として有する衣料をも提供する。
【0038】この場合、身体カバーは衣料の一部として縫い付けその他の手段により固定された状態で用いることもでき、あるいは、ファスナーその他これに類する手段を介して衣料に対して着脱自在に取り付けられた形で用いることも可能である。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態に係る身体カバーの一部破断図を含む斜視図である。本実施形態においては、身体カバーは、使用者の腕の周りを覆う腕カバー10として構成されている。
【0040】本実施形態に係る腕カバー10は、らせん形状をなす弾性体からなる枠体11と、枠体11の外周を覆うネット状カバー12(図1においては、一部のみが図示されている)と、枠体11の軸線方向の両端に取り付けられた二つの身体挿入部13a、13bと、一方の身体挿入部13aにストラップ14を介して取り付けられ、使用者の衣類に係止可能なクリップ部材15と、を備えている。
【0041】枠体11は、バネ鋼または軟質プラスチックなどの弾性力を有する材質からなっており、常に、らせん形状を維持するようになっている。あるいは、枠体11は形状記憶合金から構成することも可能である。
【0042】枠体11の周囲を覆っているネット状カバー12の材質は任意である。網の目状になっていれば、合成繊維、布その他任意の材質から構成することが可能である。
【0043】身体挿入部13a、13bは、例えば、中央に円形の開口13cを有する布地から構成することができる。円形開口13cの周囲にゴムその他の弾性部材を縫い込んでおくことにより、布地は常に開口13cを閉じる方向に収縮する。このため、図1に示すように、一方の身体挿入部13aの開口13cに腕を通せば、ゴムの弾性力によって布地が収縮し、布地が腕の周囲に密着する。
【0044】クリップ部材15としては、使用者の衣類に係止可能なものであれば、どのようなクリップでも用いることができる。
【0045】本実施形態に係る腕カバー10は次のようにして用いられる。
【0046】使用者は、一方の身体挿入部13aの開口13cに腕を通し、そのまま、腕を伸ばして他方の身体挿入部13bの開口13cから腕を出す。その後、例えば、図2に示すように、二の腕の部分を覆うように、あるいは、肘の周囲の部分を覆うように、所望の箇所に腕カバー10を着用する。
【0047】本実施形態に係る腕カバー10は、らせん形状をなし、弾性力を有する枠体11を骨格とするため、軸線方向において自在に伸縮することができる。このため、使用時において、腕カバー10は使用者の腕の動きに合わせて自在に伸縮することができるため、使用者の作業中に腕カバー10がずれてしまうことを防止することができる。
【0048】枠体11の外周はネット状カバー12で覆われているため、蚊や蜂その他の虫が腕カバー10の内部に入ってくることはない。このため、使用者の作業中において、使用者の腕を虫から防護することができる。
【0049】さらに、枠体11は常にらせん形状を維持しているため、枠体11の外周に張られているネット状カバー12は常に使用者の腕から一定の距離だけ離れた状態にある。このため、使用者が作業中に汗をかいても、その汗によって、ネット状カバー12が使用者の腕に密着することはない。
【0050】また、例えば、使用者がTシャツその他の半袖の衣類などを着ているときに腕カバー10を着用する場合、図2に示すように、クリップ部材15をTシャツ16に留めることにより、腕カバー10を確実にTシャツ16に対して固定することができ、腕カバー10の着用位置がずれることを防止することができる。
【0051】なお、本実施形態においては、本発明に係る身体カバーを腕カバー10として形成したが、本実施形態に係る腕カバー10はそのまま脚用の脚カバーとして用いることも可能である。あるいは、一方の身体挿入部13bを開口13cのない布地で形成し、他方の身体挿入部13aにのみ開口13cを設けておくことにより、本発明に係る身体カバーを顔用の顔カバーとして用いることも可能である。
【0052】また、本実施形態にに係る腕カバー10は、各身体挿入部13a、13bの開口13cを適当な方法により塞ぐことにより、非使用時には、虫かごとして使用することも可能である。
【0053】また、本実施形態においては、枠体11の周囲をネット状カバー12で覆ってあるが、ネット状カバー12の全部または一部に代えて、防水シートを用いることもできる。
【0054】防水シートを用いることにより、周囲の水分により腕が濡れることを防止することができ、また、防水シートを日よけとして用いることもできる。
【0055】また、図3に示すように、ネット状カバー12の外周面の任意の位置に反射鏡17を取り付けることも可能である。
【0056】反射鏡17を取り付けておくことにより、夜間には光が反射鏡17に反射し、本腕カバー10の使用者の存在を相手方に知らせることができるので、夜間の作業時における安全性を向上させることができる。
【0057】反射鏡17の取り付け個数は任意であり、また、取り付け箇所も任意である。
【0058】また、ネット状カバー12の表面には防虫薬剤を塗布しておくことができる。
【0059】これにより、ネット状カバー12による防虫効果に加えて、防虫薬剤による防虫効果を期待することができる。
【0060】さらに、ネット状カバー12の一部または全部には蛍光塗料を塗布しておくことができる。
【0061】蛍光塗料を塗布しておくことにより、夜間において、蛍光塗料が発光し、本腕カバー10の使用者の存在を相手方に知らせることができるので、夜間の作業時における安全性を向上させることができる。
【0062】図4は、本発明の第2の実施形態に係る身体カバーの一部破断図を含む斜視図である。本実施形態においては、第1の実施形態と同様に、身体カバーは、使用者の腕の周りを覆う腕カバー20として構成されている。
【0063】本実施形態に係る腕カバー20においては、第1の実施形態に係る腕カバー10における螺旋状の枠体11に代えて、相互に隔置されて配置された複数のリング21a、21b、21cからなる枠体21が用いられる。
【0064】本実施形態に係る腕カバー20によっても、第1の実施形態に係る腕カバー10と同様の効果を得ることができる。
【0065】図5は、本発明の第3の実施形態に係る身体カバーの一部破断図を含む斜視図である。本実施形態においては、第1の実施形態と同様に、身体カバーは、使用者の腕の周りを覆う腕カバー30として構成されている。
【0066】本実施形態に係る腕カバー30は、第1の実施形態に係る腕カバー10と比較して、補助的身体挿入部31が設けられている点が異なる。この補助的身体挿入部31が設けられている点以外の構成は第1の実施形態に係る腕カバー10と同様である。
【0067】補助的身体挿入部31は、身体挿入部13a、13bと同一の構造を有しており、身体挿入部13a、13bのほぼ中間に配置されている。
【0068】このような補助的身体挿入部31を設けることにより、二つの身体挿入部13a、13bの中間において、腕カバー30は補助的身体挿入部31を介して使用者の腕により支持されることになるので、腕カバー30の着用時の安定性を増すことができる。
【0069】なお、本実施形態においては、補助的身体挿入部31を一つのみ設けたが、二つ以上の補助的身体挿入部31を設けることも可能である。
【0070】なお、本実施形態に係る腕カバー30は、補助的身体挿入部31以外の構造は第1の実施形態に係る腕カバー10と同様としたが、補助的身体挿入部31以外の構造を第2の実施形態に係る腕カバー20と同様とすることも可能である。
【0071】図6は、本発明の第4の実施形態に係る身体カバーの一部破断図を含む斜視図である。本実施形態においては、第1乃至第3の実施形態と同様に、身体カバーは、使用者の腕の周りを覆う腕カバー40として構成されている。
【0072】本実施形態に係る腕カバー40には、一方の身体挿入部13aから腕カバー40の軸線方向の外側に延びる補助カバー41が設けられている。補助カバー41が設けられている点以外の構造は、第1の実施形態に係る腕カバー10と同一である。
【0073】ただし、本実施形態においては、ストラップ14及びクリップ部材15は補助カバー41の端部に取り付けられることになる。
【0074】補助カバー41は、ネット状カバー12と同様のネットから構成されている。このような補助カバー41を設けることにより、仮に、腕カバー40がずれたとしても、補助カバー41が使用者の腕を覆うことになり、使用者の腕をカバーするという機能を全うすることができる。
【0075】なお、本実施形態においては、補助カバー41は一方の身体挿入部13aにおいてのみ形成したが、双方の身体挿入部13a、13bにおいて形成することも可能である。
【0076】また、ネットに代えて、補助カバー41を防水シートから構成することも可能である。
【0077】図7は、本発明の第5の実施形態に係る身体カバーの一部破断図を含む斜視図である。本実施形態においては、第1乃至第4の実施形態と同様に、身体カバーは、使用者の腕の周りを覆う腕カバー50として構成されている。
【0078】本実施形態に係る腕カバー50は、第1の実施形態に係る腕カバー10の構成に加えて、身体挿入部13bにループ状のストラップ51が設けられている。
【0079】このストラップ51は、使用者が腕カバー50に腕を通したときに、手の指に係止させて用いる。このようなループ状のストラップ51を手の指に引っかけておくことにより、腕カバー50が指から離れる方向にずり上がってしまうことを防止することができる。
【0080】ストラップ51は、繊維またはプラスチックその他軟性の材質から構成することができるが、特に、弾性を有する材質、例えば、ゴムから構成することも可能である。
【0081】ストラップ51を弾性体で構成することにより、腕カバー50が多少ずりあがっても、弾性体の弾性力により、腕カバー50を元の位置に戻すことが可能である。
【0082】図8は、本発明の第6の実施形態に係る身体カバーの一部破断図を含む斜視図である。本実施形態においては、第1乃至第5の実施形態と同様に、身体カバーは、使用者の腕の周りを覆う腕カバー60として構成されている。
【0083】本実施形態に係る腕カバー60は、第1の実施形態に係る腕カバー10の構成に加えて、身体挿入部13bの中央に形成されている開口13cに手袋61が縫い付けられている。
【0084】これにより、上述のような腕カバー60としての機能に加えて、手袋61の機能が付加される。
【0085】例えば、腕カバーと手袋とを別々に着用した場合、身体カバーと手袋との間に隙間が生じ、その隙間から身体者の素肌が露出する可能性があるが、本実施形態のように、身体挿入部13bと手袋61とを一体的に形成することにより、そのような露出の可能性をなくすことができる。
【0086】また、図9に示すように、本実施形態に係る身体カバーを脚カバーとして使用する場合には、手袋61に代えて、靴下62を開口13cに縫い付けることも可能である。あるいは、手袋61に代えて、靴(図示せず)を開口13cに一体的に取り付けることも可能である。
【0087】上述の第1乃至第6の実施形態に係る腕カバー10、20、30、40、50、60はそれ単体として用いることも可能であるが、衣料の一部に予め組み込んだ形で使用することも可能である。
【0088】図10はその一例を示す。図10に示す上着70においては、左腕の二の腕の部分が第1の実施形態に係る腕カバー10から構成されている。腕カバー10はファスナー71を介して上着70に取り付けられている。すなわち、腕カバー10は上着70に対して着脱自在に取り付けられている。
【0089】このように、腕カバー10を上着70の一部として上着70に予め組み込んでおくことにより、作業毎に腕カバー10を着脱する手間を省くことができる。
【0090】また、腕カバー10を上着70に対して着脱自在に取り付けることにより、腕カバー10単体としても使用することができ、腕カバー10及び上着70の使用の用途を広げることができる。
【0091】なお、図10においては、腕カバー10は上着70の左腕の二の腕の部分を構成するものとしたが、腕カバー10が上着70の左腕の部分の全体を構成するものとしてもよい。
【0092】あるいは、左腕のみならず、上着70の両腕を腕カバー10で構成することも可能である。
【0093】また、図11に示すように、腕カバー10をズボン80の片脚の一部を構成する脚カバーとして使用することもできる。腕カバー10をズボン80に使用する場合も、腕カバー10をズボン80の片脚の全体を構成するものとして使用してもよく、あるいは、両脚を構成するものとして使用してもよい。
【0094】さらに、腕カバー10をファスナー81を介してズボン80に対して着脱自在に取り付けることも可能である。
【0095】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る身体カバーは、らせん形状をなし、弾性体からなる枠体を骨格とするため、軸線方向において自在に伸縮することが可能である。このため、例えば、本身体カバーを腕カバーとして使用する場合、本身体カバーは、使用者の腕の動きに合わせて自在に伸縮することができるため、使用者の作業中に身体カバーがずれてしまうことがない。
【0096】また、枠体の外周はネット状カバーで覆われているため、蚊や蜂その他の虫が身体カバーの内部に侵入することを防ぐことができ、使用者の作業中において、使用者の腕を防護することができる。
【0097】さらに、枠体は常にらせん形状を維持しているため、枠体の外周に張られているネット状カバーは常に使用者の腕から一定の距離だけ離れた状態にある。このため、使用者が作業中に汗をかいても、その汗によって、ネット状カバーが使用者の腕に密着することはない。
【0098】本発明に係る身体カバーは腕カバーとして使用することができる他に、脚や顔などを覆うカバーとして用いることも可能である。
【0099】また、ネット状カバーの全部または一部に代えて、防水シートを用いることにより、例えば、本身体カバーを腕に着用したような場合には、周囲の水分により腕が濡れることを防止することができる。
【0100】また、二つの身体挿入部の間において、身体挿入部と同様の構造を有する補助的身体挿入部をさらに配置することにより、本身体カバーが補助的身体挿入部を介して使用者の腕により支持されることになるので、着用時の安定性を増すことができる。
【0101】また、身体挿入部の外側にネットまたは防水シートからなる補助カバーをさらに設けることにより、仮に、本身体カバーがずれたとしても、補助カバーが使用者の腕その他の身体の一部を覆うことになり、使用者の身体をカバーするという機能を全うすることができる。
【0102】さらに、身体挿入部または補助カバーに、使用者の衣類に係止可能なクリップ部材を取り付ければ、例えば、使用者がTシャツその他の半袖の衣類などを着ているときに本身体カバーを着用する場合、クリップ部材をTシャツに留めることにより、本身体カバーの着用位置がずれることを防止することができる。
【0103】また、枠体またはネット状カバーの端部に、使用者が本身体カバーに腕または脚を通したときに、手または脚の指に係止させるためのループ状のストラップを設けることにより、そのストラップを手または脚の指に引っかけておくことにより、身体カバーが指から離れる方向にずり上がってしまうことを防止することができる。
【0104】また、本身体カバーに反射鏡を取り付けておくことにより、あるいは、ネット状カバーまたは防水シートの少なくとも一部には蛍光塗料を塗布しておくことにより、夜間の作業時における安全性を向上させることができる。
【0105】また、ネット状カバーまたは防水シートには防虫薬剤を塗布しておくにより、虫の多い野外での作業時において、ネット状カバーによる防虫効果に加えて、防虫薬剤による防虫効果を期待することができる。
【0106】また、身体挿入部と接続して手袋、靴下または靴を取り付けることにより、身体カバーの機能と、手袋、靴下または靴の機能との双方を同時に得ることができる。
【0107】また、上述の身体カバーはそれ単体として用いることもできるが、衣料の一部として用いることも可能である。
【0108】特に、身体カバーをファスナーその他これに類する手段を介して衣料に対して着脱自在に取り付けることにより、身体カバーをそれ単体として、あるいは、衣料の一部として使用することが可能になり、身体カバーの用途を広げることができる。
【出願人】 【識別番号】399095047
【氏名又は名称】株式会社ディックコーポレーション
【出願日】 平成13年1月29日(2001.1.29)
【代理人】 【識別番号】100096105
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 広
【公開番号】 特開2002−227012(P2002−227012A)
【公開日】 平成14年8月14日(2002.8.14)
【出願番号】 特願2001−19699(P2001−19699)