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トレーニングシャツ - 特開2002−212821 | j-tokkyo
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【発明の名称】 トレーニングシャツ
【発明者】 【氏名】黒崎 健一

【要約】 【課題】容易に、かつ、安定した袖まくりのできるトレーニングシャツ。

【解決手段】袖3に、袖口2とは分離して腕部の袖回り方向に弾性糸を用いて編成又は織成された環状帯部1を設ける。環状帯部の位置は、環状帯の袖丈方向中心を袖丈の中心部分約1/3の範囲内におくことが望ましい。介護用作業衣に好適である。汚物の付着した衣類の洗濯や入浴補助時に、まくり上げた袖の余分な部分が邪魔になったり濡れたり細菌類が付着したりすることがなくなり、介護人もそれらを気にすることなく作業に専念することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】袖(3)に、袖口(2)とは分離して腕部の袖回り方向に弾性糸を用いて編成又は織成された環状帯部(1)を有することを特徴とするトレ−ニングシャツ。
【請求項2】前記環状帯部の袖丈方向中心が、袖丈の中央部分1/3の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載のトレ−ニングシャツ。
【請求項3】シャツの本体部分が、ポリエステル繊維又はポリエステル繊維と綿との混紡糸を用いて編成され、かつ、前記の環状帯部が、ポリエステル繊維又はポリエステル繊維と綿との混紡糸、ならびに弾性糸を用いて編成又は織成されていることを特徴とする請求項1または2記載のトレ−ニングシャツ。
【請求項4】前記環状帯部においては、弾性糸を0.5〜25重量%含むものであることを特徴とする請求項1、2または3記載のトレ−ニングシャツ。
【請求項5】制菌加工及び/又は消臭加工が施されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のトレ−ニングシャツ。
【請求項6】撥水加工が施されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のトレ−ニングシャツ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、トレーニング用のみならず、スポーツウエア、ユニフォーム、作業服、日常着等として広い範囲で着用するトレーニングシャツに関する。本発明トレーニングシャツは、とくに高齢者等の介護用上着として好適である。
【0002】
【従来の技術】トレーニングシャツは、当初、かぶり形又は前あきの運動練習用長袖シャツとして用いられていたニット(編物)衣料を指すものであったが、着やすくて軽く身体の動きに柔軟に追従するので、現在ではトレーナーとも呼ばれスポーツ用、作業用や日常用の長袖着衣に広く利用されている。人々は、運動や作業をする際に好んでトレーニングシャツを着用する。狭い場所での作業時や水回りの作業時などには、汚れたり濡れたりすることを避けるのに、袖を気軽にまくり上げることができるなどの特徴があって、便利な使いやすい衣料である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、高齢化社会を迎え、いわゆる高齢者介護の問題が次第に現実のものとなってきた。介護業務が極めて忙しい重労働であるために、介護人は身体を動かし易いトレーニングシャツを着用することが多く、評判も悪くない。ところが、介護作業には、入浴の手助けや汚れ物の洗濯などの水に関する作業が少なくない。介護人は、水作業の度に、作業の邪魔にならないように、あるいは濡れたり汚れたりしないように、慎重に両腕の袖をまくりあげ余分な袖部をまくり込まなければならない。そして、両手を使って作業しながらも、袖口がずり落ち、あるいはまくり込んだ袖部が邪魔になることを気にしなければならず、介護作業を困難で能率の悪いものにしていた。さらに、介護以外の目的に着用する場合にも袖をまくり上げる必要のあることが少なくない。
【0004】本発明トレーニングシャツは、まくり上げ、まくり込んだ袖部がずり落ち区ことなく安定した状態を保ち、前記したような作業にも気にすることなく容易に対応できる快適な上着の提供を課題に研究した結果、完成したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下に前記の課題を解決する本発明手段を、実施形態例を示す図面を参照して説明する。まず、本発明は、袖3に、袖口2とは分離して腕部の袖回り方向に弾性糸を用いて編成又は織成された環状帯部1を有することを特徴とするトレ−ニングシャツを提供する。環状帯部1の位置は、環状帯部1の袖丈方向中心を袖丈の中央部分約1/3の範囲内におくことが望ましい。なお、本発明において弾性糸の語は、被覆弾性糸を含む弾性糸を意味する。
【0006】使用する繊維素材には、シャツの本体部分をポリエステル繊維又はポリエステル繊維と綿との混紡糸を用いて編成し、かつ、前記の環状帯部1にはポリエステル繊維又はポリエステル繊維と綿との混紡糸、ならびに弾性糸を用いて編成又は織成するとよい。環状帯部1の布帛には弾性糸を0.5〜25重量%含むもの含むものが好ましく用いられる。
【0007】また、本発明トレーニングシャツを介護服等に利用する際には、制菌加工及び/又は消臭加工を施し、あるいは撥水加工を施しておくとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】さらに、本発明トレーニングシャツについて図面を参照して具体的に説明する。トレーニングシャツは、スポーツや作業時の動きにあわせ身体に密着して柔軟に伸縮するように、通常、編物が用いられている。さらに、袖口2は、動きの激しい手首に密着して邪魔にならぬようにするためにゴム編みにあるいは弾性糸を用いて編成されていることが多い。従って、袖3をまくりあげて、必要があれば一部の袖内に他の袖をまくり込んで運動や作業に従事しても、それが極く短時間で軽度のものであれば、ずり落ちたり、まくり込んだ袖部が飛び出ることはない。しかし、介護人の水作業のように激しく時間のかかる、あるいはトレーニングシャツの下に長袖の下着を着込んでいる場合になると、まくり上げた袖本体部分4がずり落ち、あるいは飛び出て邪魔になることが多い。袖口2や袖本体部4の締付力を強くすれば、身体の動きに対する快適な追従性を損ねて圧迫感を生じ、さらには手先への血行を損なって好ましくない。
【0009】そこで本発明のトレーニングシャツは、袖本体部4に、袖口2とは分離して腕部の袖回り方向に弾性糸を用いて編成又は織成された環状帯部1を設けて問題を解決する。この環状帯部1を構成する布帛は、編物であっても織物であってもよく、弾性糸を利用して腕回り方向の伸縮性および締付力が、袖3の本体部分4よりも適度に大きくなるように編成又は織成する。環状帯部1の適度な緊縮力により、袖の余分な部分を環状帯1の内側にまくり込みやすく、まくり込んだ袖部分を締め付けて作業中にも安定保持し、あるいは袖口2とともになって袖3のずり落ちを防止することができる。緊縮力が大きすぎると圧迫感や血行を損ね、小さすぎると目的の保持効果が得られない。
【0010】本発明のトレーニングシャツは、袖の本体部4と環状帯部1とを一体に編成した編地を用いて縫製してもよく、また、環状帯部1用に、別途、織・編成した布帛を用いて袖本体部4の編地に縫い合わせることもできる。環状帯部1は、袖口2とは分離して腕部の適当な位置に設ける。環状帯部1の袖丈方向中心が、袖丈の中央部分約1/3の範囲内に位置するようにすれば、余分な袖部をまくり込ませ易く、かつ安定して保持できるので好ましい。
【0011】環状帯部を除く主たる編地部分に使用する繊維素材は、従来のトレーニングシャツに利用する布帛と変わりなく使用目的に従って任意に選択することができる。たとえば、介護用には、ポリエステル、またはポリエステルと綿との混紡糸を用いた編地を好ましく用いることができる。
【0012】環状帯部には、弾性糸を含む編地又は織地を利用するが、介護衣服用には、弾性糸、およびポリエステル繊維又はポリエステル繊維と綿との混紡糸を用いて編成又は織成した布帛が好ましい。使用する繊維の繊度や織・編成の条件等にもよるが、一般的に弾性糸を0.5〜25重量%含むものが好ましく、とくに1〜15重量%の範囲が好適でる。弾性糸としては、通常ポリウレタン糸を利用し、弾性糸そのもの又は被覆弾性糸のいずれをも使用することができる。
【0013】使用目的によって各種の加工処理、例えば、制菌加工、撥水加工、消臭加工、防汚加工、難燃加工、耐候性処理を施すことができる。とくに介護衣料としてはその性質上、制菌加工、撥水加工、消臭加工等を施しておくことが望ましい。これらの加工法や処理方法に特別な制限はなく、公知の手段を適宜に選択して利用すればよい。
【0014】
【発明の効果】本発明の利用によって、トレーニングシャツをさらに広く効果的、能率的にに使用することができる。とくに、従来から水作業のために袖をまくり上げて着用することの多かった介護用作業衣に好適である。前記の弾性糸を用いた環状帯部に袖の余分な部分をまくり込んで安定保持できるので、汚物が付着した衣類の洗濯や入浴補助時に余分な袖がずりおちて、邪魔になったり濡れたり細菌類が付着したりすることがなくなり、介護人もそれらを気にすることなく作業に専念することができる。
【出願人】 【識別番号】000003159
【氏名又は名称】東レ株式会社
【出願日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【代理人】 【識別番号】100090505
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 充
【公開番号】 特開2002−212821(P2002−212821A)
【公開日】 平成14年7月31日(2002.7.31)
【出願番号】 特願2001−5347(P2001−5347)