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【発明の名称】 帯電防止手袋
【発明者】 【氏名】宮内 達雄

【要約】 【課題】手袋の表面に、導電性金属などをドライメッキ法で密着させ、使用環境に左右されない手袋を提供する。

【解決手段】手袋の基材の表面に金属を付着させたことを特徴とする。基材に、金属をドライメッキ法で密着させた金属層と基材層からなる。このように構成することにより、金属の極薄膜が繊維やフィルムに密着し、またドライメッキ法で金属を密着させることにより、密着強度が高く、且つ基材の柔軟性を変えない為、後の加工がし易いという特徴がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】基材に、金属をドライメッキ法で密着させた、金属層と基材層からなる帯電防止手袋である。
【請求項2】基材は不織布、フィルム、などで構成される請求項1の帯電防止手袋。
【請求項3】金属層は、チタン、ステンレス、銀、銅、アルミなどで構成される請求項1の帯電防止手袋。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基材の表面に、ドライメッキ法で金属を密着させたことを特徴とする帯電防止手袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、不織布、フィルムなどの基材にドライメッキ法を用いて、直接金属などを密着させた帯電防止手袋はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】1.従来化学的方法で導電性を付けたものはあったが、アルコール系溶剤などで変色しやすかった。
2.空気中の湿度の多寡によって導電率が変化しやすかった。
3.繊維に染色によって、金属を付ける技術はあったが、金属の粉が落ちやすく、精密部品などを扱う環境では使いにくかった。
本発明はこれらの欠点を除くためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、基材に、金属をドライメッキ法で密着させた金属層と基材層からなる。ドライメッキ法で金属を密着させることにより、密着強度が高く、且つ繊維やフィルムの風合いや柔軟性を変えない為、後の加工もし易いという特徴がある。
【0005】また請求項2記載の発明として、材料はポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成繊維。あるいはその混紡であることを特徴とする。このような原料から構成される不織布、フィルムはドライメッキ法で金属を密着させるのに適した構成となる。
【0006】また請求項3記載の発明は、金属は、チタン、ステンレス、銀、銅、アルミなどの金属。またはこれらの金属と他の金属との合金で構成される。また合成繊維と天然繊維を混紡する場合は、天然繊維の比率は重量比で5%までが好ましい。
【0007】
【実施例】以下,本発明の実施の形態について説明する。図1は不織布、フィルムなどで構成される基材2の表面に、金属1をドライメッキ法で密着させた構成とする。図2は手袋に適した形状に仕上げた図である。両面にドライメッキをしても良いし、片面だけにドライメッキを施しても、何ら問題はない。
【0008】ドライメッキには真空蒸着法や、スパッタ、イオンビーム、イオンプレーティング法などの加工法がありますが、一例としてスパッタ法を取り上げて見ますと、基材に加工を施すには、基材を乾燥した後、密閉可能なケーシング内に広げ、その前方に棒状の陽極およびスパッタリング加工用の金属のターゲットを設置する。上記のケーシング内を1×10−3Torr程度に減圧した後、アルゴンガスを導入してケーシング内の圧力を5×10−4Torr程度の低圧アルゴンガス雰囲気に調整し、しかる後上記の陽極と陰極との間に400〜800V、2〜100Aの直流電流を流すと、陰極のターゲットから金属が飛び出し、基材の表面に密着される。
【発明の効果】不織布やフィルムといった基材に金属をドライメッキ法で強固に密着させることにより、金属が剥離しにくい帯電防止機能のある手袋を提供できる。金属をドライメッキ法で、不織布やフィルムなどの基材に付着させても、基材本来の柔らかさや、肌触りが変わらない。また自由に任意の大きさに裁断することも容易である。空気中の湿度の変化に影響されて、導電率が変化することがない為、使用環境に左右されない。又金属粉が落ちにくく、精密部品を扱う環境にも好適に使用できる。以上の条件を満たした帯電防止手袋である。
【出願人】 【識別番号】599029176
【氏名又は名称】スパッタ株式会社
【出願日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−212818(P2002−212818A)
【公開日】 平成14年7月31日(2002.7.31)
【出願番号】 特願2001−39202(P2001−39202)