| 【発明の名称】 |
パンツ |
| 【発明者】 |
【氏名】北山 喜久子
【氏名】中平 雅章
【氏名】池永 浩一郎
【氏名】塚尾 昭彦
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| 【要約】 |
【課題】パンツを着用してトレーニング等を行った際に、内股間の左右の脚の摩擦によるパンツ股下の縫合線周辺の生地の擦り切れを解消したパンツを提供するものである。
【解決手段】右足を挿入する右筒部、左足を挿入する左筒部からなるパンツにおいて、右筒部及び左筒部はそれぞれ1枚の生地を脇部で縫合することにより筒部とし、前記両筒部を股ぐり部で縫合一体化することにより構成したパンツである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 右足を挿入する右筒部、左足を挿入する左筒部からなるパンツにおいて、右筒部及び左筒部はそれぞれ1枚の生地を脇部で縫合することにより筒部とし、前記両筒部を股ぐり部で縫合一体化することにより構成したことを特徴とするパンツ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主に、トレーニングパンツ等のスポーツ用に適したパンツに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のパンツの構成は、図3及び図4に示すように、左前身頃2cと左後身頃2dとを股下部7及び脇部3で縫合して左足を挿入する左筒部5とし、同様に右前身頃2cと右後身頃2dとを股下部7及び脇部3で縫合して右足を挿入する右筒部4として、両筒部を股ぐり部6で縫合したものが一般的であった。 【0003】また、特開昭61−97406号には、ズボンの左前身頃と左後身頃、右前身頃と右後身頃をそれぞれの股下部及び脇部で縫合する際に、股下の縫合線が少なくとも膝頭位周辺で脇中心線の方向へ移行しているという技術が開示されている。 【0004】その他にも、実開昭55−132114号及び実開昭56−87410号には、ズボンの左右の前身頃と後身頃とをそれぞれ一枚の生地で一連に成形し、左右の身頃の縫合を股下のみで縫合して各脚を挿入する筒部とし、該両筒部を股ぐり部で縫合する技術が開示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】股下の縫合は、パンツの前身頃と後身頃とを縫合する際に、図5に示すように、前身頃2cの縫合部にあたる生地を数cm折り返し、その折り返し部8にもう一枚の後身頃2dの端部を重ね合わせ、前記前身頃2cの折り返し線に添って前身頃2cと後身頃2dを縫合するため、股下の縫合線周辺は、3枚の生地が重なった状態になる。そのため、股下の縫合線周辺は、生地が厚くなり、生地表面が1枚生地の部分よりも盛り上がったものとなる上に、前身頃2cと後身頃2dの端部のほつれ止めとして、ステッチ9をかけるので、糸の厚みでより一層生地表面が盛り上がったものとなっていた。よって、パンツを着用してランニング等を行った際に、内股間で左右の脚、特に膝周辺が擦れ合い、その際の摩擦によって、パンツの股下の縫合線周辺の生地が毛羽立って徐々に生地が薄くなり、擦り切れるという欠点を有していた。 【0006】特開昭61−97406号においては、前記の欠点を解決するために股下部の縫合線を膝頭位周辺で脇部の縫合線の方向へずらしているので、一番摩擦のおこりやすい膝周辺においては改善されるが、膝上の部位においての摩擦は改善されていなかった。また、膝周辺の縫合線を脇部の方向へずらしているので、股下の縫合線が一部で曲がる縫製であるため、外観的に優れないという欠点を有していた。 【0007】また、実開昭55−132114号及び実開昭56−87410号においては、股下部のみで各身頃を縫合するため、外観的には縫合線が無くデザイン性に優れたものとなるが、課題となっている股下部の擦り切れは改善されていなかった。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明に係るパンツは、右足を挿入する右筒部、左足を挿入する左筒部からなるパンツにおいて、右筒部及び左筒部はそれぞれ1枚の生地を脇部で縫製することにより筒部とし、前記両筒部を股ぐり部で縫合一体化することにより構成したものである。このように、股下部の縫合線をなくすことにより、パンツを着用してランニング等を行った際に、内股間で左右の脚が擦れ合って生地が薄くなり、ついには擦り切れるという課題を解決しようとするものである。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明に係るパンツに関し、摩耗試験機であるマーチンデール(Martindale)機(James H.Heal&Co.Ltd.製)を使用して、以下のような比較試験を行なった。 (使用生地) ■ポリエステル100%、平織生地(図3に記載の縫い目あり) ■ポリエステル100%、綾織生地(図3に記載の縫い目あり) ■ポリエステル100%、平織生地(縫い目なし) ■ポリエステル100%、綾織生地(縫い目なし) 上記■〜■の生地を、同じ条件の生地同士が擦れ合うように(特に、■、■は縫い目同士が擦れ合うように)それぞれマーチンデール機にセットし、12kpaの荷重を生地にかけて、40000回、同じ生地同士を擦り合わせる摩耗試験を行なった。その結果、■、■については、縫い目である生地の重なりの部分の生地表面が毛羽立ち、さらにほつれ止めのステッチが、生地表面にまで浮き上がって、生地表面に穴が開いた。他方、■、■については、若干の毛羽立ちはあるが、ほとんど摩耗試験前の生地の状態と変化はなかった。以上の結果から、股下部には、縫合線を設けないことが最も良い解決法であることがわかった。 【0010】本発明に係るパンツ1の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明パンツ1の側面図であり、図2は、図1のパンツ1を製作するための形紙パターンを示す図である。パンツ1は、一枚の生地である身頃2aと身頃2bをそれぞれ脇部3で縫合して、身頃2aは右足を挿入する右筒部4とし、身頃2bは左足を挿入する左筒部5とし、両筒部4、5を股ぐり部6で縫合一体化することにより構成したものである。 【0011】本発明に係るパンツは、主にウォームアップスーツ、ウィンドブレーカースーツ、スウェットスーツなどのパンツが含まれるものである。また、本発明のパンツ1は、素材や編み方または織り方について特に限定されるものではないが、ポリエステル、ポリアミド、アクリルなどの合成繊維やレーヨン、キュプラなどの再生繊維半合成繊維、綿、絹、麻、ウールなどの天然繊維、ポリビニルアルコールやアクリレート系繊維などの指定外繊維などを使用した織物が好ましい。 【0012】図2は、本発明パンツ1を製造するための形紙パターンであり、図4は、従来のパンツ1を製造するための形紙パターンである。両者を比較するとわかるように、2着のパンツに必要な生地の要尺はほとんど変わらないため、本発明パンツ1を実施しても経費的に増加することはない。 【0013】 【発明の効果】本発明に係るパンツは、股下部に一切縫合線を設けていないため、スポーツなどの激しい動きによる左右の脚の内股間に摩擦がおこっても、縫合線を原因とする生地の擦り切れや破れは発生しない。 【0014】また、縫製が脇部のみで縫合されるので、縫製の手間がかからず、コスト的にも安くなるという特徴を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005935 【氏名又は名称】美津濃株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年12月27日(2000.12.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−201510(P2002−201510A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月19日(2002.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−399308(P2000−399308) |
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