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【発明の名称】 医療情報表示付衣服
【発明者】 【氏名】外園 隆

【要約】 【課題】使用者の健康の保全に資する生理学的な情報や使用者が身体的な故障を起こしたときの処置に資する情報など、生理学をも含む広い意味での医療に関する情報を迅速に得ることができる医療情報表示付衣服の提供を課題とする。

【解決手段】ティーシャツ1には人工呼吸および心マッサージの方法を示す絵図2が表示されている。ティーシャツ1を着ている使用者3の呼吸が停止した場合、身近にいる人間4は絵図2を参照しながら使用者3に人工呼吸や心マッサージを施すことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 衣服に、医療に関する情報の表示がなされていることを特徴とする医療情報表示付衣服。
【請求項2】 前記衣服はティーシャツであり、前記医療に関する情報の表示は、人工呼吸および心マッサージの方法を示す絵図であることを特徴とする請求項1に記載の医療情報表示付衣服。
【請求項3】 前記衣服はティーシャツであり、前記医療に関する情報の表示は、年齢とその年齢の人間に許容される最大の心拍数との対応表であることを特徴とする請求項1に記載の医療情報表示付衣服。
【請求項4】 前記衣服は寝間着であり、前記医療に関する情報の表示は、前記寝間着を使用する特定の個人の医療に関する情報の表示であることを特徴とする請求項1に記載の医療情報表示付衣服。
【請求項5】 前記表示は昇華染料インクによりなされていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかの項に記載の医療情報表示付衣服。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者の身体的な安全に資するための医療情報が表示されている医療情報表示付衣服に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アスレティッククラブのような運動施設においては、運動中の人間が何らかの原因により呼吸停止に陥ると、トレーナ等が人工呼吸や心マッサージを施してその人間の呼吸を回復させている。
【0003】このような事故直後に施される人工呼吸および心マッサージ等の緊急処置は、その後の患者の健康回復に重大な影響を及ぼす。
【0004】従って運動施設の中には、このような人工呼吸および心マッサージの方法を掲示して、トレーナ等の専門家が現場に着くまでの間、付近の人間が一定水準の人工呼吸や心マッサージを施すことができるように配慮している所もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、戸外でのランニング等、トレーナが付近にいない状態で呼吸が停止した場合には、トレーナや救急隊員などの専門家が現場に着くまで身近にいる人間は患者に対して何らなす術がないというのが現状である。
【0006】また、このような身体的な故障を未然に防ぐためには、運動をするに際して生理学的に注意しなければならないこと、例えば血圧値や心拍数などの事項の知識が必要となる。
【0007】本発明の目的は、使用者の健康の保全に資する生理学的な情報や使用者が身体的な故障を起こしたときの処置に資する情報など、生理学をも含む広い意味での医療に関する情報を迅速に得ることができる医療情報表示付衣服を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するために本発明は、衣服に、医療に関する情報の表示がなされていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
【0010】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1の構成を示した図である。図1において、1はトレーニングをする際に着用するティーシャツであり、2は人工呼吸および心マッサージの方法を示す絵図である。この絵図2の拡大図を図2に示す。
【0011】図2に示したように、絵図2は、人工呼吸および心マッサージの方法を示す一連の絵図であり、この絵図2を参照しながら人工呼吸や心マッサージをすることができるように構成されている。
【0012】以上のように構成されたティーシャツ1を着た場合には、図3に示したように絵図2は使用者3の胸部に位置することになる。
【0013】このようなティーシャツ1を着て運動をしている使用者3が何らかの原因で呼吸停止に陥った場合には、付近に専門家がいないときでも身近に人間がいれば、図4に示したように、身近にいる人間4が使用者3の胸部に位置する絵図2を見ながら使用者3に人工呼吸や心マッサージを施すことができる。
【0014】なお、本実施形態1では、絵図2がティーシャツ1に表示されているが、絵図2が表示される衣服はティーシャツに限られるものではなく、例えば水泳をする際に着用する海水パンツや女性用の水着などどのような衣服であってもよい。また、絵図2の表示位置も使用者3の胸部の位置に限定されるものではなく、人工呼吸を施す人間が人工呼吸を施しながら参照できるような位置であれば、どのような位置であってもよい。
【0015】さらに本実施形態1では、人工呼吸の方法を示す絵図2がティーシャツ1に表示されているが、例えば、骨折したときの応急処置の方法を示す絵図をトレーニング用のズボンに表示するようにしてもよい。このような衣服に表示する応急処置の方法の例としては、挫傷、捻挫、打撲傷、熱中症等に対する応急処置の方法や止血方法等が挙げられる。
【0016】(実施形態2)図5は本発明の実施形態2の構成を示した図である。図5において、1はトレーニングをする際に着用するティーシャツであり、5は年齢とその年齢の人間に許容される最大の心拍数との対応表である。この対応表5の拡大図を図6に示す。
【0017】以上のように構成された本実施形態2に係るティーシャツ1をトレーニングの際に着用していれば、その使用者は自分に許容される心拍数をすぐに知ることができるので、過度の運動により心拍数が許容値を越えて増大し、その結果として身体を害することを未然に防止することができる。
【0018】なお、本実施形態2においても、実施形態1と同様に衣服の種類はティーシャツに限定するものではなく、また対応表5の表示位置も胸部に限定されるものではない。さらに、衣服に表示する情報は、心拍数に限られるものではなく、例えば、血圧値等の使用者の健康の保全に資する生理学的な情報であればどのような情報であってもよい。
【0019】以上説明した実施形態1,2は、トレーニング等の運動をするときに好適な本発明の実施形態であるが、本発明の衣服は運動用の衣服に限定されるものではない。
【0020】例えば、病院等で患者が使用する寝間着等の衣服に対しても本発明は十分な効果を発揮することができる。
【0021】現在、医療現場においては、患者に関する情報の誤認から医療事故が発生している。
【0022】患者が使用する寝間着やシャツ等の衣服に、その衣服を使用する特定の個人の医療に関する情報、例えばその患者が特殊な血液型である等の情報を表示しておけば、容態が急変して担当医が処置できないような場合でも、患者に関する情報の誤認によって医療事故が発生する確率を低くすることができる。
【0023】なお、このように表示される情報が使用者(患者)毎に異なるような場合には、本願出願人が既に提案した転写システム(特願2000−266863号)を用いれば、容易に衣服に情報の表示を形成することができる。
【0024】この転写システムは昇華染料インクを用いることによって、コンピュータで形成した任意の特定図柄を繊維物に転写するシステムである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、使用者の健康の保全に資する生理学的な情報や使用者が身体的な故障を起こしたときの処置に資する情報など、生理学をも含む広い意味での医療に関する情報を迅速に得ることができる。
【出願人】 【識別番号】500290983
【氏名又は名称】株式会社未悠
【出願日】 平成12年12月15日(2000.12.15)
【代理人】 【識別番号】100083596
【弁理士】
【氏名又は名称】橘高 郁文
【公開番号】 特開2002−180310(P2002−180310A)
【公開日】 平成14年6月26日(2002.6.26)
【出願番号】 特願2000−382858(P2000−382858)