| 【発明の名称】 |
ハーネス型衝撃防止服 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀 祐二
【氏名】酒匂 健一
|
| 【要約】 |
【課題】コンパクトでフィット性及び快適性が良く且つより身体の動きの自由度が保証されるハーネス型衝撃防止服を提供する。
【解決手段】背面腰部から肩部を介して胸面に垂下した左右一対の肩渡し帯と、背面にて該肩渡し帯1を左右に連結する背面上連絡帯2及び背面下連絡帯3と、胸面にて肩渡し帯1を左右に連結する胸面連絡帯5及び胸保護パット布6と、胸面に垂下した肩渡し帯1と背面下連絡帯3との間に取り付けられた左右一対の脚拘束帯7とを備えるハーネス型衝撃防止服。また前方に垂下した肩渡し帯1と胸面連絡帯5と脚拘束帯7は、リング体8を介して連結されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 背面腰部から肩部を介して胸面に垂下した左右一対の肩渡し帯と、背面にて該肩渡し帯を左右に連結する背面上連絡帯及び背面下連絡帯と、胸面にて肩渡し帯を左右に連結する胸面連絡帯及び胸保護パット布と、胸面に垂下した肩渡し帯と背面下連絡帯との間に取り付けられた左右一対の脚拘束帯とを備えることを特徴とするハーネス型衝撃防止服。 【請求項2】 胸面に垂下した左右一対の肩渡し帯と胸面連絡帯と左右一対の脚拘束帯とは、リング体を介して連結されていることを特徴とする請求項1記載のハーネス型衝撃防止服。 【請求項3】 背面で左右一対の肩渡し帯の間に背当て布が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のハーネス型衝撃防止服。 【請求項4】 胸保護パット布は一方の肩渡し帯に対して縫合固定され、他方の肩渡し帯に対して脱離自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のハーネス型衝撃防止服。 【請求項5】 左右一対の脚拘束帯は、背面下連絡帯の延長端部の中を遊挿されていることを特徴とする請求項1記載のハーネス型衝撃防止服。 【請求項6】 背面下連絡帯に取り付けられた第2連結金具に脚拘束帯の自由端に取り付けられた第1連結金具が係合可能となっており、脚拘束帯の長さが調整可能となっていることを特徴とする請求項1記載のハーネス型衝撃防止服。 【請求項7】 胸面連絡帯が中央部で分割されて第1連結金具と第2連結金具とにより分離又は連結可能となっていることを特徴とする請求項1記載のハーネス型衝撃防止服。 【請求項8】 連結金具をカバー体により覆うことが可能となっていることを特徴とする請求項7記載のハーネス型衝撃防止服。 【請求項9】 左右一対の肩渡し帯の肩部にシートベルトに対する位置決めベルトが取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のハーネス型衝撃防止服。 【請求項10】 左右一対の肩渡し帯に肩渡しパット布が逢着されていることを特徴とする請求項1記載のハーネス型衝撃防止服。 【請求項11】 左右一対の脚拘束帯に脚パット布がスライド自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のハーネス型衝撃防止服。 【請求項12】 各帯体には、その中央線上に目印となる縫いラインが形成されていることを特徴とする請求項1記載のハーネス型衝撃防止服。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、衝撃防止服に関し、更に詳しくは、自動車等に乗車した状態において衝突事故時及び急ブレーキを掛けた時に身体が前方へ飛び出すのを防止して極力姿勢を正常に近い状態に保つことができるハーネス型衝撃防止服に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、自動車等においては、衝突事故時等の飛び出しを防止し身体全体をその衝撃から保護するためのチャイルドシートが採用されている。このチャイルドシートは「設置型チャイルドシート」と呼ばれるもので、背もたれ部と座部とを備え、幼児が腰掛けた状態で身体を囲むように拘束する構造のものである。 【0003】しかし、このような構造のチャイルドシートでは、堅牢ではあるが嵩張る上、幼児が着座した状態のまま拘束力が強く作用するために、身体の動きの自由度が大きく低下する。また身体とチャイルドシートとの間に空間が生じ、いわゆるフィット性に劣るために装着感が極めて悪い。 【0004】このようなことから、設置型のチャイルドシート以外のタイプのチャイルドシートが開発された。これはいわゆるベスト状をした、布製のいわゆる「着衣型チャイルドシート」と呼ばれるもので、あたかも幼児服のように着用可能である。衣服のように着用するタイプであることから、従来の設置型チャイルドシートとは全く構造が異なるものである。 【0005】このような着衣型チャイルドシートについては、最近、種々のものが提案されてきており、本発明者も、例えば特願平11ー133381号にあるような「人体保護服」として既に特許出願も行っている。一般に着衣型のチャイルドシートは、布体で身体の胴部を包むようにして拘束するために、従来の設置型チャイルドシートに比べて着用後は身体の動きの自由度が高いものとなる。 【0006】しかし、着衣型のチャイルドシートも、特に右前身頃と左前身頃とがファスナーにより閉じられた状態では、身体の胴部前面の殆どを布部で拘束することになる。そして右前身頃や左前身頃に縫い付けられている補強帯体により、前身頃全体の柔軟さがなくなり強く胴部に当接して窮屈である。そのため幼児が好むソフトな着用感(フィット感)もなく、夏季には暑苦しさもある。また、補強帯体を有する前身頃で胴部前面を広く覆う構造であるために、折り畳んだ後も、衣服の如くコンパクトにならない。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題点の解決を意図したものである。即ち、本発明の目的は、コンパクトでフィット性及び快適性が良く且つより身体の動きの自由度が保証されるハーネス型衝撃防止服を提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】しかして、本発明者等は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、従来の着衣型チャイルドシートの前身頃の広さを小さくして身体の前面部接触面積を極力少なくすることによりハーネス状に近く形成することで、よりコンパクトでフィット性及び快適性に富んだ着衣型チャイルドシートを提供することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。 【0009】即ち、本発明は、(1)、背面腰部から肩部を介して胸面に垂下した左右一対の肩渡し帯と、背面にて該肩渡し帯を左右に連結する背面上連絡帯及び背面下連絡帯と、胸面にて肩渡し帯を左右に連結する胸面連絡帯及び胸保護パット布と、胸面に垂下した肩渡し帯と背面下連絡帯との間に取り付けられた左右一対の脚拘束帯とを備えるハーネス型衝撃防止服に存する。 【0010】そして、(2)、胸面に垂下した左右一対の肩渡し帯と胸面連絡帯と左右一対の脚拘束帯とは、リング体を介して連結されているハーネス型衝撃防止服に存する。 【0011】そしてまた、(3)、背面で左右一対の肩渡し帯の間に背当て布が取り付けられているハーネス型衝撃防止服に存する。 【0012】そしてまた、(4)、胸保護パット布は一方の肩渡し帯に対して縫合固定され、他方の肩渡し帯に対して脱離自在に取り付けられているハーネス型衝撃防止服に存する。 【0013】そしてまた、(5)、左右一対の脚拘束帯は、背面下連絡帯の延長端部の中を遊挿されているハーネス型衝撃防止服に存する。 【0014】そしてまた、(6)、背面下連絡帯に取り付けられた第2連結金具に脚拘束帯の自由端に取り付けられた第1連結金具が係合可能となっており、脚拘束帯の長さが調整可能となっているハーネス型衝撃防止服に存する。 【0015】そしてまた、(7)、胸面連絡帯が中央部で分割されて第1連結金具と第2連結金具とにより分離又は連結可能となっているハーネス型衝撃防止服に存する。 【0016】そしてまた、(8)、連結金具をカバー体により覆うことが可能となっているハーネス型衝撃防止服に存する。 【0017】そしてまた、(9)、左右一対の肩渡し帯の肩部にシートベルトに対する位置決めベルトが取り付けられているハーネス型衝撃防止服に存する。 【0018】そしてまた、(10)、左右一対の肩渡し帯に肩渡しパット布が逢着されているハーネス型衝撃防止服に存する。 【0019】そしてまた、(11)、左右一対の脚拘束帯に脚パット布がスライド自在に取り付けられているハーネス型衝撃防止服に存する。 【0020】そしてまた、(12)、各帯体には、その中央線上に目印となる縫いラインが形成されているハーネス型衝撃防止服。 【0021】本発明は、その目的に沿ったものであれば、上記1〜12の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構成も採用可能である。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、具体的な実施の形態を挙げ図面に基づいて本発明を説明する。図1は、本発明のハーネス型衝撃防止服の実施の形態を示す図であり、(A)は正面図、また(B)は背面図である。図2は、ハーネス型衝撃防止服の胸面連絡帯及び胸保護パット布を外し前身頃を開いた状態を示す正面図である。本発明のハーネス型衝撃防止服Aは、特に自動車等の移動体に乗車している際、その衝突時等、人体が前方に飛び出さないように保護するためのものであり、衝突時にも、後倒れ現象やジャックナイフ現象が避けられて、極力、通常時の着座姿勢が保たれるようになっている。 【0023】本発明の衝撃防止服は、前身頃と後身頃とを有しており、それらの骨組が補強用の各帯でハーネス状に形成され、さらに各帯に各布が縫着又は挿通されることによりハーネス型衝撃防止服Aとなっている(以下身体に着用している状態で説明する)。詳しくは、本発明のハーネス型衝撃防止服Aは、背面腰部から肩部を介して胸面に垂下した(すなわち肩部を介して胸面と背面に垂下した)左右一対の肩渡し帯1と、背面にて該肩渡し帯1を左右に連結する背面上連絡帯2及び背面下連絡帯3と、胸面にて肩渡し帯1を左右に連結する胸面連絡帯5及び胸保護パット布6と、胸面に垂下した肩渡し帯1と背面下連絡帯3との間に取り付けられた左右一対の脚拘束帯7と、背面にて左右一対の肩渡し帯1の間に取り付けられた背当て布4とを備えている。 【0024】ここに、左右一対の肩渡し帯1は、背面の上部で背面上連絡帯2により、下部で背面下連絡帯3(いわゆる「腰ベルト」ともいう)によりそれぞれ左右に連結されており、言わば矩形状となって後身頃を形成する。この場合、背面上連絡帯2は、左右一対の肩渡し帯1の間に縫い付けによって取り付けられているが、この背面上連絡帯2により少なくとも左右一対の肩渡し帯1の肩部における間隔が規制される。そして、この背面にて左右一対の肩渡し帯1の間に背当て布4が縫い付けにより取り付けられており、この背当て布4により少なくとも後身頃としての保形性が保たれる。 【0025】一方、胸面においては、左右一対の肩渡し帯1の間には、胸面連絡帯5が取り付けられている。この胸面連絡帯5は、中央部で連結金具9により分離又は連結可能となっている。図3は、胸面連絡帯の連結金具を取り付ける手順を示す図であり、(A)は、係合前、(B)は、係合時、(C)は、係合後、(D)は、カバー体で連結金具を覆った後を、それぞれ示す。 【0026】胸面連絡帯5は、中央部で分割されてそれぞれの自由端に連結金具9、すなわち、第1連結金具9Aと第2連結金具9Bとが取り付けられており、これらを係合することにより胸面連絡帯5は連結され、逆に係合を外すことにより分離される〔図3(A),(B),(C)参照〕。なお連結金具9は、その周囲をカバー体5Aで覆っておくことによって、外れ防止及び身体に対する衝撃防止の効果を発揮する〔図3(D)参照〕。 【0027】また、カバー体5Aの位置は正面から極めて視認し易い部分であるために、カバー体5Aに例えば、緊急時の注意文等を付与することが好ましい。少なくとも胸面において肩渡し帯1の裏側(すなわち身体に接触する側)には、肩渡しパット布1Aが縫着されている。そのため肩渡し帯1に衝撃が加わった場合、身体に対する衝撃を極力緩和することができ、またフィット性も良くなる。 【0028】また肩渡し帯1の肩部には位置決めベルト10が縫い付けによって取り付けられている(図1参照)。これは自動車用シートに着座しシートベルトをセットした後、人が自由に移動しないようにするためである。この位置決めベルト10は、図4に示すように、返し止めと順止めの両方の止め方が可能となっており、返し止め(C)は、順止め(B)に比べて外し易いことが異なる。 【0029】胸面において胸面連絡帯5に対応する位置にて、左右一対の肩渡し帯1の間に胸保護パット布6が縫い付けによって取り付けられている。この胸保護パット布6は一方の肩渡し帯1に対して縫合固定され、他方の肩渡し帯1に対して、例えば面ファスナ等により脱離自在に取り付けられている。このように、胸面連絡帯5と前面の左右一対の肩渡し帯1と胸保護パット布6とにより前身頃が形成される。 【0030】ハーネス型衝撃防止服Aを着用する場合、先ず、この胸保護パット布6により前身頃を閉じることによって(すなわち他方の肩渡し帯1に胸保護パット布6の自由端を留めることによって)、その後、胸面連絡帯5の連結金具9を余裕を持って係合することができる。一方、ハーネス型衝撃防止服Aを脱ぐ場合は、その逆を行えばよい。この時、胸保護パット布6により前身頃は閉じた状態となっているため、胸面連絡帯5の連結金具9の係合を外しても、いきなり前身頃が開口する危険はない。 【0031】一方、胸面に垂下した左右一対の肩渡し帯1と背面下連絡帯3(腰ベルト)との間にそれぞれ左右一対の脚拘束帯7が取り付けられている。この脚拘束帯7には、脚パット布7Aが取り付けられている。具体的に言うと、脚パット布7Aには可撓性ガイド7Cが取り付けられており、その可撓性ガイド7Cに脚拘束帯7を通すことで脚パット布7Aがスライド自在となっている。そのため、脚パット布7Aの位置を自在にずらすことができ、着用した後の脚部に対する脚パット布7Aの当接位置を適宜選択できる。 【0032】またこの脚拘束帯7と背面下連絡帯3とは連結金具9(第1連結金具9A及び第2連結金具9B)により連結されている。すなわち、脚拘束帯7の自由端には第1連結金具9Aが取り付けられており、これを背面下連絡帯の延長端部3Aに取り付けられた第2連結金具9Bに係合させることで、脚拘束帯7は、脚部を拘束できるように輪状となる。なお、この連結金具9は、先述した胸面連絡帯5の連結金具9と同じ構造のものである。 【0033】しかしこの場合、脚拘束帯7を第1連結金具9Aに対しスライドさせることにより、脚拘束帯7の長さの調整が可能である。図5は、その脚拘束帯の長さ調整を説明する図である。脚拘束帯7の自由端を引き込んで第1連結金具9Aに対しスライドさせて短くし止め輪9Cを使って自由端の金具近傍を押さえておく。なお、自由端の先端は折り返されて厚肉部7Dとなっており、そのために第1連結金具9Aの抜け止めとなる。 【0034】さて、本発明のハーネス型衝撃防止服Aにおいては、胸面連絡帯5と肩渡し帯1、肩渡し帯1と脚拘束帯7とが、胸面にてリング体8を介して連結されていることが大きい特徴の一つである(図1の拡大部)。すなわち、肩渡し帯1の端部がリング体8を通して折り返され縫い付けられており、胸面連絡帯5、脚拘束帯7も同様である。そのため、これら胸面連絡帯5、肩渡し帯1、脚拘束帯7は、リング体8に沿って自由にスライド又は回動することが可能である。また、身体が前方に飛び出すような衝突時には、リング体8を介して胸面連絡帯5、肩渡し帯1、及び脚拘束帯7にその衝撃力が分散するため、身体への負担が軽減される。 【0035】前身頃においては、胸面連絡帯5、肩渡し帯1、及び脚拘束帯7がこのように自由な動きができるために、ハーネス型衝撃防止服Aを着用した状態においても身体の前面に動く余裕が生じて窮屈感が全くない。そのため、幼児が好むソフトなフィット感及び快適感を得ることができる。 【0036】ここで、このリング体8の裏側位置には先述したような胸保護パット布6が配置されているためにリング体8が身体に直接強く圧接するようなことはない。また脚拘束帯7は背面下連絡帯の延長端部3Aの中を遊挿しており、自由にスライドできる。そのため脚拘束帯7を股下に通して脚部を拘束セットする場合等においては、その操作が容易に行え、且つサイズ調整が極めて簡単である。 【0037】ここで、前述した各「帯」、すなわち、肩渡し帯1、背面上連絡帯2、背面下連絡帯3、胸面連絡帯5、及び脚拘束帯7の材料としては、後述する運輸省の定める年少者用補助乗車装置型式指定基準を満足するような強度及び性能を有するものを使うことが好ましい。 【0038】ところで、上記各帯には、その中央線上に縫いラインLが形成されている。これらの縫いラインLは極力目立つように、帯が例えば黒ならば、赤や黄色等の区別できる糸で縫い込まれている(図1及び図2参照)。これは、製造工程或いは検査工程において、位置決めの際の「目印」とするもので、これにより、例えば帯間の距離が正確に視認できる。 【0039】また、前述した肩渡しパット布1A、胸保護パット布6、及び脚パット布7Aの材料としては編地が使用され、特にダブルラッセル編地が好ましい。このダブルラッセル編地は、メッシュ部分(多数の小穴を有する部分)と、天笠部分と、それらの間のクッション部分とを備える3層構造となっているため、メッシュ部分が吸湿機能を、天笠部分が発汗機能を、またクッション部分が衝撃吸収機能をそれぞれ発揮するために着用性が非常に良い。また、前述した肩渡しパット布1A、胸保護パット布6、及び脚パット布7Aの材料としては、上記のダブルラッセル編地を2枚重ねたものが採用されることが好ましい。 【0040】本発明のハーネス型衝撃防止服Aは以上のような構造となっているために、着用する場合に簡単であり、特に幼児にとって極めて便利である。以下、ハーネス型衝撃防止服Aを着用する手順を示す。いま、ハーネス型衝撃防止服Aは前身頃が開口された状態にあるとする。 1.まず、肩渡し帯1により形成されたアームホールHに腕を通す。 2.胸保護パット布6の自由端を、他方の肩渡し帯1に取り付ける。 この場合の取り付けは面ファスナの固着力により行う。 3.その後、胸面連絡帯5の各連結金具9A,9Bを係合して左右一対の肩渡し帯1を連結する。係合した後、カバー体5Aを連結金具9に覆うようにセットする。 4.脚拘束帯7の自由端に取り付けられた第1連結金具9Aを股下に通して幼児の脚部を包囲し背面下連絡帯3の第2連結金具9Bに係合する。係合した後、脚拘束帯7の長さを調整して適度な圧で脚部を拘束する。また、カバー体7Bを各連結金具9A,9Bに覆うようにセットする。このようにしてハーネス型衝撃防止服Aの着用は完了する(図6参照)。 【0041】この後、自動車用シートに座り、その状態で、後身頃(すなわち背面の肩渡し帯1、背当て布4、背面上連絡帯2、及び背面下連絡帯3で構成する)と身体の間の間隙にシートベルトを挿通させる。そして、位置決めベルト10によりシートベルトを固定し、自動車用シートに対する身体の固定は終了する(図7参照)。なお、ハーネス型衝撃防止服Aを使用した後はコンパクトに折り畳むことができる。 【0042】さて本発明のハーネス型衝撃防止服Aは、たとえば、運輸省の定める年少者用補助乗車装置型式指定基準の衝突事故時の安全性を保証する指数である、頭部重心位置の移動量L1を下記の範囲とすることが好ましい。1)頭部重心位置の移動量L1≦550〜600mm(試験方法によって設定が異なる) 【0043】この年少者用補助乗車装置型式指定基準は、ハーネス型衝撃防止服Aを着用したダミー人形をシートベルトにより試験用シートに着座固定させ、静止状態にある時から、座席を時速50kmの速さで後方へ打ち出し(すなわち、時速50kmで衝突した状態を再現する)、その時の、上記L1を計測するものである(詳しくは運輸省の定める年少者用補助乗車装置型式指定基準参照のこと)。頭部重心位置の移動量L1を上記のような範囲に抑えるように補強することで安定した着座姿勢が保証される。従って、ハーネス型衝撃防止服Aを使用した場合、衝突時の身体への負担が大きく軽減するのである。 【0044】以上、本発明を説明してきたが、本発明は、実施の形態に限定されるものではなく、その本質から逸脱しない範囲で他の種々な変形例が可能である。各パット布の取り付け位置は自由に可能である。また、リング体にワンポイントマークとしてワッペン等を取り付けることにより商品価値を上げることができる。また、実施の形態としてはベスト型で示したが、袖を有する上衣型のものでもよい。 【0045】 【発明の効果】本発明のハーネス型衝撃防止服は、前身頃の部分の実質的な面積が小さいのでコンパクトとなる。従って、不使用時は衣服の如く小さく折り畳んで収納しておくことができる。また、前身頃のリング体により、胸面連絡帯、肩渡し帯、脚拘束帯とが連結されているために身体の動きに前身頃が自由に追従できフィット性及び快適性に富む。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】500190199 【氏名又は名称】ケイ・ブレインズ株式会社 【識別番号】390005393 【氏名又は名称】藤倉航装株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年12月13日(2000.12.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103805 【弁理士】 【氏名又は名称】白崎 真二
|
| 【公開番号】 |
特開2002−180307(P2002−180307A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月26日(2002.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−379525(P2000−379525) |
|