| 【発明の名称】 |
接着タイプのストレッチベルト |
| 【発明者】 |
【氏名】栗本 継孝
【氏名】鈴木 治郎
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| 【要約】 |
【課題】伸縮性を有するベルト本体の裏面に接着層を一体的に形成したストレッチベルトにおいて、ほぼ均一で安定した接着性をもち、且つ接着層が破断されないようにする。
【解決手段】伸縮性を有するベルト本体1と、ベルト本体1に一体的に形成された接着層2とからなるストレッチベルト3において、接着層2の素材として伸縮性を有する熱融着性の合成樹脂不織布を用い、この合成樹脂不織布をベルト本体1に加熱融着して接着層2を一体的に形成したことにより、ベルト本体への接着層の形成が容易となり、ほぼ均一の安定した接着性を得ることができ、接着作業の容易化及び能率化をはかることができると共に、ベルト本体1の伸縮に伴って接着層2も一緒に伸縮し、接着層2が破断されることがないようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 伸縮性を有するベルト本体と、該ベルト本体に一体的に形成された接着層とからなる接着タイプのストレッチベルトにおいて、上記接着層の素材として熱融着性の合成樹脂不織布を用い、該合成樹脂不織布をベルト本体に加熱融着して接着層を一体的に形成したことを特徴とする接着タイプのストレッチベルト。 【請求項2】 請求項1に記載の接着タイプのストレッチベルトにおいて、熱融着性の合成樹脂不織布は、伸縮性を有していることを特徴とする接着タイプのストレッチベルト。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の接着タイプのストレッチベルトにおいて、合成樹脂不織布をベルト本体に加熱融着する際の加熱温度を、合成樹脂不織布の溶融最低温度又はそれに近い温度としたことを特徴とする接着タイプのストレッチベルト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として、ストレッチ性(伸縮性)を有する生地素材よりなりファスナーで着脱するタイプのボトム(スラックス或はスカート等)のウエスト又はローウエストにインサイドベルトとして適用される接着タイプのストレッチベルトに関するものである。 【0002】 【従来の技術】ストレッチ性を有する生地素材よりなるボトム(スラックスやスカート等)であってファスナーで着脱するタイプのものにおいて、そのウエスト部又はローウエスト部に縫着されるインサイドベルトとしては所定の伸縮性をもったストレッチベルトが従来より一般に用いられている。 【0003】更に、上記ストレッチベルトとして、ベルト本体の裏面側に接着層を一体的に設けた接着タイプのストレッチベルトが従来より用いられており、ストレッチベルトの縫着に際し、生地上にストレッチベルトの接着層を当て約130〜140℃の温度で約10秒間位プレスすることによりストレッチベルトが生地に接着され、これによってストレッチベルトの仕付け縫いを省略でき縫製の簡略化をはかることができるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のような接着タイプのストレッチベルトにおいて、従来は伸縮性を有するベルト本体の裏面側に粉末接着剤をコーティングして接着層を形成するのが一般的であった。そのために、接着剤の均一なコーティングが難しく、安定した初期接着力が得られにくく、生地にいわゆる波打ち現象が発生することがある、という課題を有している。 【0005】また、ストレッチベルトを伸縮させると接着層が破断され、それが安定した接着性を阻害し剥離強度の劣化をまねいたり、場合によっては生地表面へのシミ出しといった問題が生じることもある、といった課題をも有している。 【0006】本発明は上記のような従来の課題を解決することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、伸縮性を有するベルト本体と、該ベルト本体に一体的に形成された接着層とからなる接着タイプのストレッチベルトにおいて、上記接着層の素材として熱融着性の合成樹脂不織布を用い、該合成樹脂不織布をベルト本体に加熱融着して接着層を一体的に形成したことを特徴とするものであり、これによってベルト本体への接着層の形成がきわめて容易となり、ほぼ均一の安定した接着性を得ることができ、接着作業の容易化及び能率化をはかることができる。 【0008】また、本発明は上記接着層の素材として、伸縮性を有する熱融着性の合成樹脂不織布を用い、これをベルト本体に加熱溶融して接着層を一体的に形成したことにより、ベルト本体の伸縮によって接着層が破断されることがなく、生地にいわゆる波打ち現象が生じたり、剥離強度が劣化したり、或は生地にシミ出しが生じたりするようなことは全くなくなる。 【0009】更に、上記において、合成樹脂不織布をベルト本体に加熱融着する際の加熱温度を、合成樹脂不織布の溶融最低温度又はそれに近い温度としたことにより、加熱融着に際し合成樹脂不織布の大部分がベルト本体の織り目や編み目の間に溶融流入するという不具合がなくなり、適正な接着層が容易に形成され得る。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に付き、図面を参照して説明する。 【0011】図1は、ウエストで締付けて着用されるボトム(スラックス或はスカート等)用のストレートなストレッチベルトに本発明を適用した例を示しており、図2はローウエスト(腰部)で着用されるボトム(パンツ等)用のカーブした(ベルトの面内で湾曲した)ストレッチベルトに本発明を適用した例を示している。本発明にかかる接着タイプのストレッチベルトは、伸縮性を有する生地素材よりなるボトムであって、ファスナーで着脱するタイプのものに適用される。 【0012】図1及び図2において、1は伸縮性を有するベルト本体で、例えばポリエステル・ポリウレタン弾性糸を素材として織成或は編成される。該ベルト本体1の長手方向の伸縮率は約10〜50%である。 【0013】2は該ベルト本体1に一体的に形成された接着層であり、上記ベルト本体1と接着層2とで長手方向に伸縮性を有する接着タイプのストレッチベルト3が構成される。 【0014】上記接着層2としては、伸縮性を有する熱融着性の合成樹脂(例えばポリウレタン)不織布を用い、テープ形状に形成されたこの合成樹脂不織布をベルト本体1に重ね、熱プレス機或はアイロンで加熱押圧することにより、合成樹脂不織布がベルト本体1に融着されて接着層2が一体的に形成されるものである。 【0015】上記合成樹脂不織布をベルト本体1に融着する際、合成樹脂不織布が完全に流動状態となるような高い温度で加熱押圧すると、合成樹脂不織布の大部分がベルト本体1の織り目や編み目の間に溶融流入し、適正な接着層2が形成されない虞れがある。そこで、合成樹脂不織布の流動開始温度すなわち溶融最低温度或はそれに近い温度で加熱押圧することが望ましく、このように必要最低温度或はそれに近い温度で加熱押圧することにより、ベルト本体1に好ましい接着層2が一体的に形成される。 【0016】上記のようにしてベルト本体1に接着層2を形成した接着タイプのストレッチベルト3は、その接着層2側を伸縮性を有する生地素材よりなるボトム(スラックス或はスカート等)のウエスト部又はローウエスト部に当て、熱プレス機或はアイロンで加熱押圧することにより簡単に接着される。この場合の加熱温度は、生地素材に適応した任意の温度を選択できるが、ベルト本体1に合成樹脂不織布を融着する際の加熱温度より高い温度で加熱押圧する方がプレス時間を短縮できるので作業能率の面から有利である。 【0017】例えば、合成樹脂不織布の溶融最低温度がほぼ105℃であるとすると、該合成樹脂不織布をベルト本体1に融着する場合の加熱温度をほぼ105〜115℃とすることにより、ベルト本体1に好ましい接着層2を一体的に形成することができる。このようにベルト本体1に接着層2を形成したストレッチベルト3を生地に接着する場合は、ほぼ115〜140℃の範囲の加熱温度を適宜選択することにより、生地素材に適応した能率的な作業を行うことができる。 【0018】ベルト本体1に熱融着性の合成樹脂不織布を融着して接着層2を形成した上記ストレッチベルト3は、ほぼ均一の安定した接着性が得られ、接着作業の容易化及び能率化をはかることができると共に、接着層2がベルト本体1とほぼ同等の伸縮性をもっており、この伸縮性は生地素材への接着後も持続するので、伸縮によって接着層2が破断するようなことはなく、生地にいわゆる波打ち現象が生じたり、剥離強度が劣化したり、或は生地にシミ出しが生じたりするようなことは全くない。 【0019】尚、本発明にかかるストレッチベルトは、通常は幅寸法が100mm以下の伸縮性を有するベルト状の織物或は編物よりなるベルト本体に接着層を一体的に形成したものであるが、ベルト本体の幅寸法は上記のものに限らず150〜300mm程度のものであってもよい。また、場合によっては1〜2m幅の伸縮性を有する広幅の生地を用い、その生地の裏面部に熱融着性の合成樹脂不織布を溶着して接着層を一体的に形成し、それを所定幅(例えば30mm幅程度)に截断して複数のストレッチベルトを構成する、という方法を採用しても良い。 【0020】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、伸縮性を有するベルト本体に熱融着性の合成樹脂不織布を融着して接着層を一体的に形成した接着タイプのストレッチベルトを構成したことにより、適正な接着層の形成がきわめて容易となり、ほぼ均一の安定した接着性を得ることができ、接着作業の容易化及び能率化をはかることができる。 【0021】また、上記接着層の素材として伸縮性を有する熱融着性の合成樹脂不織布を用いたことにより、ベルト本体の伸縮によって接着層が破断されることがなく、生地にいわゆる波打ち現象が生じたり、剥離強度が劣化したり、或は生地にシミ出しが生じたりするようなことは全くなくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595097564 【氏名又は名称】株式会社大珠
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| 【出願日】 |
平成12年8月10日(2000.8.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098903 【弁理士】 【氏名又は名称】大房 孝次 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−61012(P2002−61012A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月28日(2002.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−242390(P2000−242390) |
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