トップ :: A 生活必需品 :: A41 衣類

【発明の名称】 アウトドアレジャーにおける重ね着システム
【発明者】 【氏名】白石 万里子

【要約】 【課題】着用する環境にあわせて適当な重ね着を選択し着用できる、レジャーウェアの重ね着のシステムを提供する。

【解決手段】このシステムでは、最も内部に着用するアンダーウェア,最も外部に着用するアウターウェア,これらの間に着用するミドラーウェアにそれぞれクロー値(CLO値)を表示し、着用者が外気温に対応する所定のクロー値を有するように、アンダーウェア,アウターウェア,ミドラーウェアを適宜選択して重ね着する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】魚釣り等のレジャーにおいて着用されるレジャーウェアを重ね着するシステムであって、最も内部に着用するアンダーウェア,最も外部に着用するアウターウェア,これらの間に着用するミドラーウェアにそれぞれクロー値(CLO値)を表示し、外気温に対応する所定のクロー値を有するように、前記アンダーウェア,アウターウェア,ミドラーウェアを適宜選択して着用者が重ね着する、重ね着システム。
【請求項2】魚釣り等のレジャーにおいて着用されるレジャーウェアを重ね着するシステムであって、最も内部に着用するアンダーウェア,最も外部に着用するアウターウェア,これらの間に着用するミドラーウェアに、これらを重ね着した際のクロー値(CLO値)の合計を着用者が認識可能なようそれぞれにクロー値を表示する、重ね着システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣り等のレジャーの際に着用されるレジャーウェアを重ね着する際のシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣り等のアウトドアレジャーの際に種々のレジャーウェアが着用されている。従来のレジャーウェアは、およそ季節毎の仕様に区分されており、例えば、冬用のレジャーウェアであれば中綿を多く内包して保温性を向上させている。また、夏用のレジャーウェアであれば中綿等を特に用いることなくメッシュ生地等を用いて通気性を向上させ清涼感を演出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のレジャーウェアは大まかな季節毎の仕様を区分するに留まる。しかし、例えば冬のアウトドアレジャーといってもその状況は多種多様である。0℃以下の環境で必要とされるレジャーウェアもあれば、0℃付近の温度で必要とされる場合もあり、さらにはそれ以上の3〜5℃程度の環境で必要とされる場合もある。
【0004】このような同じ季節においても環境に大きな違いがあるにもかかわらず、レジャーウェアは季節毎の仕様区分に留まり、後は着用者が自己の感覚に基づいて複数のウェアを適当に重ね着して用いているのが現状である。
【0005】本発明の課題は、着用する環境にあわせて適当な重ね着を選択し着用できる、レジャーウェアの重ね着のシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る重ね着システムは、魚釣り等のレジャーにおいて着用されるレジャーウェアを重ね着するシステムであって、最も内部に着用するアンダーウェア,最も外部に着用するアウターウェア,これらの間に着用するミドラーウェアにそれぞれクロー値(CLO値)を表示しておく。そして、着用者が外気温に対応する所定のクロー値を合計値として有するように、これらのアンダーウェア,アウターウェア,ミドラーウェアを適宜選択して重ね着するものである。
【0007】アンダーウェア、アウターウェア、ミドラーウェアは単一種類に限定されるものではなく、同じアンダーウェアにおいても数種類設けて、それぞれ異なるクロー値を有しこれが表示されている。そして着用者は、外気温,天候等の状況に応じて提供されたクロー値の総合値を参考に、これらアンダーウェア、アウターウェア、ミドラーウェアを適宜選択し、それらのクロー値の合計が環境に適したクロー値になるように重ね着を行う。
【0008】このようなシステムによって、着用者は従来のように着用者自身の主観的な感覚に応じて重ね着をすることなく、客観的な数値に基づいて効率的なレジャーウェアの重ね着を行うことが可能となる。また、同じ季節用のレジャーウェアを複数個購入する必要もなく、クロー値を基準として足りないアンダーウェア、アウターウェア、ミドラーウェアを適宜選択して購入し、これを重ね着すればよい。
【0009】このクロー値(CLO値)とは、衣服の保温性を表現する単位として提案されるものであり、1クロー(CLO)とは、空気温度21℃、放射温度は空気温度に等しく、相対湿度50%RH、気流0.1m/secの環境において、椅座静位の人が厚くも寒くも感じないときに着用している衣服の保温性と定義される。このような客観的数値を利用することで、着用者に認識しやすい状況で適当な重ね着システムを提供できるのである。
【0010】また、発明2の重ね着システムは、魚釣り等のレジャーにおいて着用されるレジャーウェアを重ね着するシステムであって、最も内部に着用するアンダーウェア,最も外部に着用するアウターウェア,これらの間に着用するミドラーウェアに、これらを重ね着した際のクロー値(CLO値)の合計を着用者が認識可能なようそれぞれにクロー値を表示するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を説明する。まず、この実施形態においては、下記の表1に示すようなクロー値と外気温との相関関係表が準備される。この相関関係表は風・作業量・運動量等とを考慮しつつ、外気温と、その外気温において必要とされるクロー値とが示されている。このクロー値は、着用する者の運動量等によって、その適当な値が変化するものであり、この実施形態においては、魚釣り等のレジャーにお目留運動量・作業量を前提として設定したものである。
【0012】
【表1】

【0013】図1〜図3に示すように、このアウトドアウェアは、第1アウターウェア1と,第2アウターウェア2と,ミドラーウェア3と,インナーウェア4とを備えている。必要に応じてミドラーウェアやインナーウェアにも数種のウェアを準備してもよい。
【0014】第1アウターウェア1は、最も外側に着用するウェアでありブルゾンタイプのウェアである。保温性を高めるために内層として綿部材を包含するナイロン等の合成布からなり、前面は左右に開かれておりファスナによって閉塞可能である。そして、表面の一部または襟元等には、この第1アウターウェア1の有するクロー値が表示されている。
【0015】第2アウターウェア2は、ベストタイプのウェアである。第1アウターウェア1と同様に内層として綿部材を包含し、また左右に開かれファスナによって閉塞可能である。表面には複数のポケット等が設けられている。そして、第1アウターウェア1と同様に第2アウターウェア2の有するクロー値が表示されている。また、ミドラーウェア3は、ナイロン・ポリエステルや木綿等から構成されるシャツ部材とパンツ部材とからなる。それぞれ防風性,透湿性等を維持し身体の動きになじむようになっている。そして、それぞれのミドラーウェア3にはこのミドラーウェア3の有するクロー値が表示されている。
【0016】インナーウェア4は、最も内側に着用するウェアであり、木綿・ポリエステル・ウール等から構成されるシャツ部材とパンツ部材とからなる。そして、それぞれにはクロー値が表示されている。
【0017】このアウトドアウェアを着用する者は、上述の相関関係表に基づいて必要なアイテム、即ち、第1アウターウェア1と,第2アウターウェア2と,ミドラーウェア3と,インナーウェア4を選択して重ね着する。例えば、外気温から必要とされるクロー値が3.0である場合には、クロー値0.6の第1アウターウェア1と、クロー値0.7の第2アウターウェア2,クロー値0.3のミドラーウェア3と、クロー値1.3のインナーウェア4を選択してこれらを重ね着する。外気温が変化し必要とされるクロー値が変化した場合には、その要求されるクロー値に合わせて、不要なミドラーウェアを脱いだり、他のミドラーウェアに取り替えたり、さらにミドラーウェア等を追加して重ね着して、必要なクロー値を満たすようにする。
【0018】なお、上記実施形態ではクロー値を直接各ウェアに表示しているが、直接クロー値をウェアに添付し表示せずに、別途クロー値をカタログ等に表示してもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、レジャーウェアを着用する環境や作業量乃至運動量にあわせて適当な重ね着を選択し着用できる。
【出願人】 【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
【出願日】 平成12年7月21日(2000.7.21)
【代理人】 【識別番号】100094145
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
【公開番号】 特開2002−30503(P2002−30503A)
【公開日】 平成14年1月31日(2002.1.31)
【出願番号】 特願2000−220229(P2000−220229)