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【発明の名称】 着脱自在な模様付き衣服
【発明者】 【氏名】河原 正彦

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 衣服固着部分(22,32)と模様を有する取り外し可能部分(21,31)からなり、衣服固着部分(22,32)はスナップファスナの雌雄いずれかの部材(25,34)を有し、取り外し可能部分(21,31)にはスナップファスナの他方の部材(24,33)を設けたことを特徴とする、着脱自在な模様を有する衣服。
【請求項2】 模様が、絵画、線図、文字、写真、着色、貴金属、房、ワッペン、アップリケ、毛皮のいずれか又はこれらの組み合わせである請求項1記載の衣服。
【請求項3】 衣服固着部分がそれ自体模様を有する請求項1又は2記載の衣服。
【請求項4】 スナップファスナの部材が模様の一部を構成している請求項1ないし3のいずれかに記載の衣服。
【請求項5】 スナップファスナが、それぞれ射出成形によりテープ(31,32)に取り付けられた雄部材(34)と雌部材(33)からなり、前記雄部材(34)は本体部(34a)とこの本体部の一部周辺に連結された付属部(34b)からなり、前記雄部材側テープ(32)は前記付属部(34b)に埋設された状態で設定されていることを特徴とするスナップファスナである、衣服。
【請求項6】 スナップファスナが、雄側係合部材(A12)を有する雄スナップ部材(A10)と、雌側係合部材(A32)を有する雌スナップ部材(A30)とからなり、前記雄側係合部材(A12)は途切れた箇所(A21)を有する環状リング(A20)を係合面側に有し、この環状リング(A20)の先端は偏心していて膨出縁部(A22)を形成しており、前記雌側係合部材(A32)は前記雄側係合部材(A12)と係合する環状リング(A33)を係合面側に有し、この環状リング(A33)の先端は少なくとも一部で内部に突出して膨出縁部(A39)を形成していることを特徴とするスナップファスナである、衣服。
【請求項7】 スナップファスナが、合成樹脂製の雄スナップ部材(B1)と合成樹脂製の雌スナップ部材(B4)とからなるスナップファスナにおいて、前記雄スナップ部材(B1)は、雄基体(B11)の中心から突設された係着用突起(B12)を有し、該係着用突起(B12)部分を構成する頸部(B13)と係着用頭(B14)の内、頸部(B13)は雄基体(B11)に対して同一中心とするが、係着用頭(B14)は頸部(B13)の軸中心から偏心させて係合用縁(B16)を形成し、前記雌スナップ部材(B4)は、前記係着用突起(B12)を挿入する頭挿入用ガイド穴(B42)と係着用頭(B14)が弾性変形して通過する係着用穴(B43)及び通過した係着用頭(B14)が納まる頭室穴(B44)を形成した雌基体(B41)を有し、頭挿入ガイド穴(B42)については、頭挿入用ガイド穴(B42)と係着用穴(B43)とを同一中心で形成し、頭室穴(B44)については、前記雄スナップ部材(B1)の係着用頭(B14)の偏心に対応して挿入側中心から偏心した位置に形成し、その底部周囲の少なくとも偏心側に係止段(B45)を形成した構成としたスナップファスナにおいて、雌雄スナップ部材嵌合時の隙間を少なくするための手段を設けたことを特徴とするスナップファスナである、衣服。
【請求項8】 スナップファスナが、合成樹脂製の雄部材(C6)の複数個を所定間隔で生地テープ(C18)に成形固定した雄側テープと、合成樹脂製の雌部材(C4)の複数個を前記雄部材と同一間隔で生地テープ(C30)に成形固定した雌側テープとからなり、前記生地テープに取付孔を穿設することなく雄部材(C6)、雌部材(C4)とを成形固定したものにおいて、前記雄部材(C6)の係合突起(C20)を、ベースを介することなく、生地テープ(C30)から直接起立させたことを特徴とするテープ付きファスナである、衣服。
【請求項9】 スナップファスナが、それぞれ射出成形によりテープ(D3,D4)に取り付けられた雄部材(D1)と雌部材(D2)からなり、前記雌雄部材(D1,D2)は本体部(D5,D9)とこの本体部の一部周辺(D5a,D9a)に連結された付属部(D6,D10)からなり、前記雌雄部材のテープ(D3,D4)は前記付属部(D6,D10)に埋設された状態で設定されていることを特徴とするスナップファスナである、衣服。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は着脱自在な模様を有する衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】模様を有する衣服は無数にある。それらの模様は布地(織物・編物)の地模様であったり、プリント模様であったりすることがほとんどであるが、アップリケ、ブローチ、貴金属のように後から付加する模様もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】衣服自体は傷んでいないのに、模様に飽きが来たり、時代遅れになったりすることがある。また、自分で創作した模様を付けたいときもある。そのようなとき、模様が簡単に付加・変更できれば、好都合である。
【0004】さらに、模様部分が毛皮製であったり、羽根、房、貴金属、ブローチなどを含むときなど通常のやり方では洗濯できない。そのようなときに模様部分が簡単に取り外すことができれば好都合である。
【0005】従来、そのような目的で、「マジックテープ」とか「ベルクロ」の商標名で知られる面ファスナが使用されている。しかし、面ファスナの接合面はゴミの付着やフックの伸びなどにより洗濯するたびに徐々に接合強度を失っていく。
【0006】そこで、本発明では、面ファスナを使用することなく、模様が簡単に付加・変更できるような衣服を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の着脱自在な模様を有する衣服は、衣服固着部分と模様を有する取り外し可能部分からなり、衣服固着部分はスナップファスナの雌雄いずれかの部材を有し、取り外し可能部分にはスナップファスナの他方の部材を設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の態様】模様は、例えば、絵画、線図、写真、文字の他に、着色、房、ワッペン、アップリケ、貴金属、ブローチ、毛皮又はこれらの組み合わせなどを含む。
【0009】本発明の衣服固着部分にはそれ自体模様を付けておくことが好ましい。取り外し可能部分を取り去ってもそれ自身が一つの模様となるからである。そのとき、スナップファスナの部材を模様の一部とすることが好ましい。
【0010】
【実施例】以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
【0011】図1は本発明に係る模様付きの上着1である。襟回り及び胸部分に着脱自在な模様2,3を有する。
【0012】図2は、胸部分の模様2の拡大図であり、模様を少しめくった状態で描いている。この模様2は、衣服固着部分22と取り外し可能部分21からなる。
【0013】衣服固着部分22は、上着の胸部分に縫いつけられている。衣服固着部分22にはスナップファスナの雌部材25が取り付けられている。この雌部材25はそれ自体が模様の一部(花26の中心)となっており、取り外し可能部分21を取り去った状態でも、それ自身が一つの模様となっている。
【0014】取り外し可能部分21は房27と、模様23を有する。取り外し可能部分21にはスナップファスナの雌部材24が取り付けられている。
【0015】図示された雌雄スナップファスナ自体は公知のものである(ヨーロッパ特許第228293B1号)。この雌雄のスナップファスナで取り外し可能部分21を付けたり外したりすることにより、胸部分の衣服の模様を変更することができる。
【0016】図6は、襟回りの模様3の拡大図であり、一方の襟を少しめくった状態で描いている。この模様3は、衣服固着部分32と取り外し可能部分31からなる。
【0017】衣服固着部分32は、襟の裏に縫いつけられている。この衣服固着部分31には、スナップファスナの雄部材34が襟から突出するように取り付けられている。
【0018】取り外し可能部分31は房35付きの着色テープである。取り外し可能部分31にはスナップファスナの雌部材33が取り付けられている。
【0019】このスナップファスナの雌雄部材33、34の嵌合状態を図4に示す。雄部材34及び雌部材33は共に合成樹脂からなり、それぞれ射出成形により衣服固着部分32と取り外し可能部分31に一体的に取り付けられている。なお、このファスナは別の特許出願の対象となっている(特願平11−236499号)。
【0020】雄部材34は、雄部材本体部34aと付属部34bからなる。本体部34aには係合用のリング状突起34cを有する。付属部34bは本体部34aの一部周辺と連結されている。衣服固着部分32はこの付属部34bに埋設された状態で設定されている。
【0021】雌部材は、雌部材本体部33aからなる。本体部33aは係合用のくぼみ33bを有する。取り外し可能部分31はこの本体部33aに埋設された状態で設定されている。本体部の外側中央部の小さなくぼみ33cは射出成形時の樹脂注入口である。
【0022】この雌雄のスナップファスナで取り外し可能部分31を付けたり外したりすることにより、襟回りの衣服の模様を変更することができる。
【0023】図示されたスナップファスナ以外にも、さまざまなスライドファスナを使用することができる。例えば、公知のものとして、本出願人の先願に係る特開平10−33210号、特開平10−33211号を使用することができる。また、現在未公開であるが、本出願人の先願に係る次のようなスライドファスナを使用することもできる。符号はそれぞれの出願で使用されている符号の頭にアルファベットA、B、C、Dを付けたものを使用した。
【0024】(1)特願平11−81931号
図5に嵌合状態を示すように、このスナップファスナは、雄側係合部材A12を有する雄スナップ部材A10と、雌側係合部材A32を有する雌スナップ部材A30とからなる。前記雄側係合部材A12は途切れた箇所A21を有する環状リングA20を係合面側に有し、この環状リングA20の先端は偏心していて膨出縁部A22を形成している。前記雌側係合部材A32は前記雄側係合部材A12と係合する環状リングA33を係合面側に有し、この環状リングA33の先端は少なくとも一部で内部に突出して膨出縁部A39を形成している。
【0025】(2) 特願平11−170619号
図6に嵌合状態を示すように、このスナップファスナは、合成樹脂製の雄スナップ部材B1と合成樹脂製の雌スナップ部材B4とからなるスナップファスナである。前記雄スナップ部材B1は、雄基体B11の中心から突設された係着用突起B12を有する。該係着用突起B12部分を構成する頸部B13と係着用頭B14の内、頸部B13は雄基体B11に対して同一中心とするが、係着用頭B14は頸部B13の軸中心から偏心させて係合用縁B16を形成している。前記雌スナップ部材B4は、前記係着用突起B12を挿入する頭挿入用ガイド穴B42と係着用頭B14が弾性変形して通過する係着用穴B43及び通過した係着用頭B14が納まる頭室穴B44を形成した雌基体B41を有する。頭挿入ガイド穴B42については、頭挿入用ガイド穴B42と係着用穴B43とを同一中心で形成し、頭室穴B44については、前記雄スナップ部材B1の係着用頭B14の偏心に対応して挿入側中心から偏心した位置に形成し、その底部周囲の少なくとも偏心側に係止段B45を形成している。さらに、雌雄スナップ部材嵌合時の隙間を少なくするための手段を設けている。
【0026】(3) 特願平11−368614号
図7に嵌合状態を示すように、このスナップファスナは、合成樹脂製の雄部材C6の複数個を所定間隔で生地テープC18に成形固定した雄側テープと、合成樹脂製の雌部材C4の複数個を前記雄部材と同一間隔で生地テープC30に成形固定した雌側テープとからなり、前記生地テープに取付孔を穿設することなく雄部材C6、雌部材C4とを成形固定したものにおいて、前記雄部材C6の係合突起C20を、ベースを介することなく、生地テープC30から直接起立させたことを特徴とするものである。
【0027】(4)特願平11−260458図8(a)(b)に分離状態の平面図と断面図を示すように、このスナップファスナは、それぞれ射出成形によりテープD3,D4に取り付けられた雄部材D1と雌部材D2からなり、前記雌雄部材D1,D2は本体部D5,D9とこの本体部の一部周辺D5a,D9aに連結された付属部D6,D10からなり、前記雌雄部材のテープD3,D4は前記付属部D6,D10に埋設された状態で設定されている。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、模様に飽きが来たり、時代遅れになったりしたとき、自分で創作した模様を付けたいとき、模様を取り外して洗濯をしたいとき、などに模様が簡単に取外し、取付け、変更できる。
【出願人】 【識別番号】000114606
【氏名又は名称】モリト株式会社
【出願日】 平成12年7月3日(2000.7.3)
【代理人】 【識別番号】100062498
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 卓 (外1名)
【公開番号】 特開2002−20920(P2002−20920A)
【公開日】 平成14年1月23日(2002.1.23)
【出願番号】 特願2000−200817(P2000−200817)