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【発明の名称】 衣 服
【発明者】 【氏名】奥野 嘉久

【要約】 【課題】襟に帽子が風で吹き飛ばされないように係止できる衣服を得る。

【解決手段】襟が立襟15と折襟16とからなる二重襟になっている。折襟16を立ち上げた状態において、外側となる二重襟の外面の項部11に、帽子12に連結する連結紐25を取り付けてある。帽子12を連結する必要がない場合には、連結紐25を立襟15と折襟16との間に隠し込める。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 帽子12に連結する連結紐25が、襟の項部11に突設されている衣服。
【請求項2】 立襟15と、これの上縁につながって折り返される折襟16とを有する二重襟の衣服において、折襟16を立ち上げた状態で外側となる二重襟の外面の項部11に、帽子12に連結する連結紐25が取り付けられている衣服。
【請求項3】 立襟15と、これの上縁につながって折り返される折襟16とを有する二重襟の衣服において、折襟16を立ち上げた状態で外側となる二重襟の外面の項部11に輪奈17が形成されており、両端にフック18・18を有する連結紐25を備えており、連結紐25の一端のフック18が前記輪奈17に、他端のフック18が帽子12側にそれぞれ引っ掛けられるようにしてある衣服。
【請求項4】 二重襟の外面には、連結紐25の挿入を許す少なくとも2つの輪奈19が二重襟の首廻り方向20に離れて設けられている請求項2記載の衣服。
【請求項5】 連結紐25を収納するポケット21が、二重襟の外面に設けられている請求項2記載の衣服。
【請求項6】 折襟16の外縁22の項部11に、舌片23が突出状に設けられており、この舌片23の先端から帯状の連結紐25が突き出ており、舌片23に、連結紐25を通すための開口24が設けられている請求項2記載の衣服。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてスポーツ・レジャー時に着用される衣服に関し、帽子の飛び外れ防止手段に特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】スポーツ・レジャー時などに被る帽子には、これを着用者の頭に確りと結び付けるように密着させるための紐やベルトの類が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】それでもなお、突風や強風で帽子が飛ばされることがある。とくに長髪の者では、帽子が飛ばされ易い。ヨット、ボート、釣りなど水辺でのスポーツ・レジャーでは、水面に吹き飛ばされた帽子を拾うことは難しい。とくに夜釣りの場合は、辺りが暗いので帽子を拾うことが殆ど不可能となる。
【0004】帽子に顎紐を付けて風に飛ばされないようにする方法もあるが、これではファッション性が重んじられるスポーツ・レジャー用帽子の商品価値が損なわれるし、着用者にとって窮屈であることが否めない。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、スポーツ・レジャー時に、着用の帽子が吹き飛ばされないようにした衣服を得るにある。本発明の目的は、着用者に何等の違和感がなく、しかも衣服に帽子が簡単かつ確実に止め付けておけるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る衣服は、帽子12に連結する連結紐25が、襟の項部11に突設されていることを特徴とする。具体的には、図1および図2に示すごとく、立襟15と、これの上縁側につながって折り返される折襟16とを有する二重襟の衣服において、折襟16を立ち上げた状態で外側となる二重襟の外面の項部11に、帽子12に連結する連結紐25を取り付ける。
【0007】更に具体的にみると、本発明は、図1および図2に示すごとく立襟15と、これの上縁につながって折り返される折襟16とを有する二重襟の衣服において、折襟16を立ち上げた状態で外側となる二重襟の外面の項部11に輪奈17が形成されており、両端にフック18・18を有する連結紐25を備えていて、連結紐25の一端のフック18が前記輪奈17に、他端のフック18が帽子12側にそれぞれ引っ掛けられるようにしてある。その輪奈17は立襟15または折襟16の外面の項部11に設けることができる。
【0008】本発明は、立襟15と、これの上縁につながって折り返される折襟16とを有する二重襟になっており、折襟16を立ち上げた状態で外側となる二重襟の外面の項部11に、帽子12に連結する連結紐25が取り付けられている衣服において、図3および図4に示すごとく二重襟の外面に、連結紐25の挿入を許す少なくとも2つの輪奈19が二重襟の首廻り方向20に離れて設けられている。
【0009】本発明は、立襟15と、これの上縁につながって折り返される折襟16とを有する二重襟になっており、折襟16を立ち上げた状態で外側となる二重襟の外面の項部11に、帽子12に連結する連結紐25が取り付けられている衣服において、図7および図8に示すごとく連結紐25を収納するポケット21が、二重襟の外面に設けられている。
【0010】本発明は、立襟15と、これの上縁につながって折り返される折襟16とを有する二重襟になっており、折襟16を立ち上げた状態で外側となる二重襟の外面の項部11に、帽子12に連結する連結紐25が取り付けられている衣服において、図9および図10に示すごとく、二重襟の折襟16の外縁22の項部11に舌片23が突出状に設けられており、この舌片23の先端から帯状の連結紐25が突き出ており、舌片23には、連結紐25を通すための開口24が設けられている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、帽子12が連結紐25を介して衣服14に係止されるものとし、突風や強風にあっても吹き飛ばされないようにしたものである。その連結紐25は、1本の糸条、複数本の糸条で編成された組紐、織機や編機で帯状に織編された織編テープであってもよいし、衣服14に対して係脱自在に接合された形式、縫合された形式、結び付けられた形式、立襟15や折襟16に一体的に織成・編成された形式であってもよい。
【0012】(第1実施例) 図1および図2は本発明に係る衣服の第1実施例を示しており、衣服14に連結紐25が係脱自在に取り付けられている。その連結紐25は両端にフック18・18を備えている。衣服14の襟は、立襟15と折襟16とを有する二重襟になっており、立襟15の項部11に輪奈17が縫合されている。帽子12の後頭部には一対のサイズ調整用ベルト13・13が設けられている。それらのベルト13・13の先端には、ファスナ、具体的にはベルベット式ファスナを取り付けてあり、これらの雌雄部材どうしを閉じ合わせると後頭部に輪奈26が形成される。従って、この輪奈26に連結紐25の一端のフック18を引っ掛け、他端のフック18を二重襟の輪奈17に引っ掛け、連結紐25を介して帽子12を衣服14に係脱自在に係止することができる。
【0013】(第2実施例) 図3および図4は本発明に係る衣服の第2実施例を示しており、立襟15と折襟16とを有する二重襟の前記衣服14において、立襟15の項部11に1本の連結紐25の中間部分が一体に縫合されている。帽子12側の構成は第1実施例と同じである。これによれば、連結紐25の一端を帽子の輪奈26に通して連結紐25の両端どうしを結ぶことにより、衣服14に帽子12を係脱自在に係止することができる。立襟15には、これの項部11を境に左右2本づつ合計4本の輪奈19が左右対称形に縫合されている。これによって、帽子12を衣服に連結する必要がない場合には、それらの輪奈19に連結紐25を挿通して折襟16を折り返せば、連結紐25が外部に食み出さずに折襟16と立襟15との間に包み込まれて覆い隠すことができるようになっている。
【0014】(第3実施例) 図5および図6は本発明に係る衣服の第3実施例を示す。これでは、立襟15と折襟16とを有する二重襟の前記衣服14において、連結紐25は、その両端が立襟15の項部11に縫合した左右2本の輪奈19にそれぞれ一体に縫合されて大きな輪奈27を形成している。その輪奈27に帽子の後頭部のサイズ調整用ベルト13を挿通することにより、衣服14に帽子12を係脱自在に係止できる。連結紐25の不使用時には、図6に示すごとくそれを立襟15側の輪奈19に押し込んで折襟16を折り返せば、立襟15と折襟16との間に包み込んで覆い隠せるようになっている。
【0015】(第4実施例) 図7および図8は本発明に係る第4実施例を示しており、立襟15と折襟16とを有する前記衣服14において、立襟15の項部11に上下が解放された輪奈状のポケット21が取り付けられている。テープ状の連結紐25は、これの基端部がポケット21内に取り付けられており、連結紐25の先端側にはファスナ、具体的にはベルベット式ファスナの雌雄部材が連結紐25の長さ方向に並べて取り付けてある。従って連結紐25は先端部分を折り返すと、ファスナの雌雄部材どうしが接合して輪奈28ができる。この第4実施例では、前記輪奈28にサイズ調整用ベルト13を係合させれば、帽子12が衣服14に連結できることになる。連結紐25の不使用時には、図8に示すごとくポケット21に連結紐25を嵌め込んで折襟16を折り返せば、連結紐25が立襟15と折襟16との間に隠し込まれる。図1〜図8に示す衣服14では、連結紐25を立襟15に接合したが、それを折襟16に接合することもできる。そのように連結紐25を折襟16に接合する場合は、折襟16の寸法分Lだけ連結紐25を短くすることができる。
【0016】(第5実施例) 図9および図10は本発明に係る衣服の第5実施例を示しており、立襟15と折襟16とを有する衣服14において、連結紐25が折襟16側に一体に設けられている。すなわち、連結紐25はテープ状になっており、折襟16の外縁22の項部11に突出形成した舌片23の先端から突き出ている。舌片23には連結紐25を通すための開口24を設けてある。連結紐25の先端部分にはファスナ、具体的にはベルベット式ファスナの雌雄部材が取り付けられており、その先端部分を折り返せば、先の第4実施例の場合と同様に帽子12を衣服14に連結することができる。立襟15の項部11には、連結紐25の最先端部分に取り付けられたファスナが着脱自在に係合できる面ファスナ29を取り付けてある。このため、連結紐25を巻き込むよう折り返し、舌片23の開口24に連結紐25の先端部分を通し、その開口24から引き出された先端部分を立襟15の面ファスナ29に重ね合わせると、舌片23と連結紐25とが折り重なって折襟16に添い、それらは折襟16を折り返したとき、図10に示すごとく立襟15と折襟16の間に隠し込まれることになる。
【0017】この連結紐25は、舌片23を含めて折襟16から連結紐25の先端まで横編機によって連結してシームレスに編成するとよい。この場合、連結紐25と舌片23と折襟16、および舌片23の開口24の各周縁は、ニットループによって縁取られる。そして、連結紐25の長さ方向はウェール方向になり、折襟16の首廻り方向20はコース方向になる。このように折襟16と共にシームレスに一体的に編成された舌片23や連結紐25には、使用中に解れが発生せず、可撓性を有して折り畳み易く、衣服14の着心地を損なうことがない。テープ状の連結紐25や舌片23には、品名や品番等の表示を付けておけば、それを衣服の表示ラベルに兼用することができる。
【0018】(その他の実施例) ポケット21や舌片23から突き出る連結紐25は、図11および図12に図示するごとく、そのポケット21や舌片23を身生地10の内側や外側に縫合してあってもよい。また、図13に示するごとく、そのポケット21や舌片23を折襟16の内側や外側に縫合してあってもよい。その他、前述のファスナはスナップファスナでもよい。帽子12側の前記ベルト13・13は、一例であって要は帽子12側に連結紐25を止める手段が有りさえすればよい。
【0019】
【発明の効果】以上みたとおり、本発明に係る衣服は、連結紐25によって帽子12に連結することができるので、帽子12と共に着用されるスポーツやレジャー用衣服、とくに釣り用衣服に用いて好適である。
【0020】とくに請求項2〜6記載の本発明では、帽子12を連結させる必要がない場合には、連結紐25を立襟15と折襟16の間に隠し込むことができる。このため、衣服14の着心地やフアッション性が損なわれることもない。
【出願人】 【識別番号】500311820
【氏名又は名称】株式会社奥野
【出願日】 平成12年6月30日(2000.6.30)
【代理人】 【識別番号】100077920
【弁理士】
【氏名又は名称】折寄 武士 (外1名)
【公開番号】 特開2002−20918(P2002−20918A)
【公開日】 平成14年1月23日(2002.1.23)
【出願番号】 特願2000−200332(P2000−200332)