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【発明の名称】 釣 服
【発明者】 【氏名】金岡 健治

【要約】 【課題】救命胴衣を身体に装着する時簡単に装着できると共に股ずれ等の違和感を与えないこと。

【解決手段】左右の前身頃1、2の裏地には夫々脚ベルトDの保持ベルト14の一端部が縫製固定され、他端部に長さ調整具15が取り付けられている。長さ調整具15には保持ベルト16が係止されて保持ベルト16の端部には脚ベルト17が縫製固定され、脚ベルト17には夫々係止具18、19と長さ調整具20が取り付けられている。釣人が釣服の救命胴衣Aを装着する時は、脚ベルトDの脚ベルト17が大腿部に旋回されて係止具18、19が係止されて止着され、この時脚ベルトDの位置の高さが高低の時は長さ調整具15で保持ベルト16が調整され、大腿部の太さに対して脚ベルト17の長さが長短の時は長さ調整具20で調整される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】浮力体を内蔵する釣用救命胴衣に大腿部に旋回保持される脚ベルトを備えたことを特徴とする釣服。
【請求項2】前記脚ベルトを保持する保持ベルトを大腿部の動きに追従可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の釣服。
【請求項3】前記脚ベルトは救命胴衣の内側に収納可能であることを特徴とする請求項1・2記載の釣服。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣用救命胴衣を身体に止着する構造を改良した釣服に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船釣りや磯釣り等では海難防止のため釣服(救命胴衣)を着用する事が慣例化している。しかしながら、この救命胴衣を図8のように身体に股ベルト35等で装着しないと、水中に落下した際、身体の上方にすり抜けてしまったり、顔が水面上に出ないことになる。救命胴衣Aを身体に止着するために股ベルト35を股下に通すと、身体を動かす度に股下が股ベルトでこすれて違和感が残ると共に不快であった。更に股ベルトに150kg以上の強度が要求されるので、股ベルトを伸縮性や柔軟性のある材料で製作することが出来なかった。又、股ベルト35の長さ調整具19や係止具18は股上の前側に設けられるが、この位置は浮力材で厚みのある救命胴衣Aの下側で見難い位置になるので、長さ調整や係止の操作が行い難く面倒であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、身体の股下を通す股ベルトは、身体を動かす度に股下が股ベルトでこすれて違和感が残ると共に不快であり、強度が要求されるので、股ベルトを伸縮性や柔軟性のある材料で製作することが出来なかった。又、股ベルトの長さ調整具や係止具は股上の前側に設けられるが、この位置は浮力材で厚みのある救命胴衣の下側で見難い位置になるので、長さ調整や係止の操作が行い難く面倒であつた。
【0004】本発明の目的は前記欠点に鑑み、救命胴衣を身体に装着する時簡単に装着できると共に股ずれ等の違和感を与えない釣服を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に係わる本発明は、浮力体を内蔵する釣用救命胴衣に大腿部に旋回保持される脚ベルトを備えたことを要旨とするものである。請求項2に係わる本発明は、前記脚ベルトを保持する保持ベルトを大腿部の動きに追従可能に設けたことを要旨とするものである。請求項3に係わる本発明は、前記脚ベルトは救命胴衣の内側に収納可能であることを要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1の本発明により、脚ベルトDの保持ベルト14、16、27、28、32、33が身体の側部にくるので、股がこすれることがない。係止具18、19が大腿部に位置するので、着脱が樂に行える。保持ベルト14、16、27、28、32、33が大腿部の動きに追従するため、快適な着心地となる。
【0007】請求項2の本発明により、保持ベルト32に設けた弾性帯部材34による伸縮性により身体への密着性が高く、動き易いため、違和感がない。保持ベルト32に設けた弾性帯部材34による伸縮性により立ったり座ったりしても大腿部の動きに追従するため、快適な着心地となる。請求項3の本発明により、脚ベルトDが内ポケット23、24、23′、24′の中に収納できるため、使用しない時は下にぶら下がらないため、見栄えがよく、邪魔にならない。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図5は第1実施例で、図1は釣服の正面図、図2は図1のF2−F2線の断面側面図、図3は釣服の裏面展開図、図4は釣服に内蔵された浮力体を示す(a)断面平面図で(b)展開図、図5は釣服を装着した釣人の正面図である。
【0009】釣服の救命胴衣Aは、被覆体Bと被覆体Bの中に収納される浮力体Cと被覆体Bの下側に取り付けられた脚ベルトDで構成されている。被覆体Bは図で左前身頃1の表地1aと右前身頃2の表地2aと後身頃3の表地3aと、左前身頃1の裏地1b、1cと右前身頃2の裏地2b、2cと後身頃3の裏地3b、3cと、裏面縁取り地4と、袖繰り地5、6で袋状に縫製連結されている。左前身頃1の表地1aと裏地1b、右前身頃2の表地2aと裏地2b、後身頃3の表地3aと裏地3b、裏面縁取り地4と、袖繰り地5、6は、ナイロン、ポリエチレン等の合成樹脂材の布地で形成されている。左前身頃1の裏地1cと右前身頃2の裏地2cと後身頃3の裏地3cは、ナイロン、ポリエチレン等の合成樹脂材の網目布で形成されて通水性をよくしている。
【0010】浮力体Cはナイロン、ポリエチレン等の合成樹脂材の布地で形成された袋体7、7′の中に収納された前身頃用浮力体8、8′と外表面が合成樹脂塗料等で被覆された後身頃用浮力体9で構成されている。袋体7、7′は夫々縫製で上下に2分割されている。浮力体Cの前身頃用浮力体8、8′と後身頃用浮力体9はPVCやEVAフォ−ム独立発泡体で夫々形成されている。前身頃用浮力体8は厚さが薄く、前身頃用浮力体8′は前身頃用浮力体8と比較して厚さが厚く、体に沿った曲線をもたせるように立体成形されている。更に前身頃用浮力体8、8′と後身頃用浮力体9は底部8a、9aと縦方向の複数本の突起部8b、9bで形成されて底部8a、9aに複数個の通し孔を穿設してもよい。
【0011】左右の前身頃1、2の表地1a、2aの開口部の中央両端には夫々に係合チャックからなる開閉用止着部10、11が設けられている。被覆体Bの裏面縁取り地4と左右の前身頃1、2の裏地1b、2bと後身頃3の裏地3cには係合チャックからなる開閉用止着部12、13が設けられている。左右の前身頃1、2の裏地1b、2bには夫々脚ベルトDの保持ベルト14の一端部が縫製固定され、他端部に長さ調整具15が取り付けられている。長さ調整具15には保持ベルト16が係止されている。保持ベルト16の端部には脚ベルト17が縫製固定され、脚ベルト17には夫々係止具18、19と長さ調整具20が取り付けられている。
【0012】左右の前身頃1、2の表地1a、2aにはポケット21、22、21′、22′が取り付けられている。左右の前身頃1、2の裏地1b、2bと後身頃3の裏地3cには夫々内ポケット23、24、23′、24′が取り付けられている。内ポケット23、24、23′、24′の中には脚ベルトDが収納される。左右の前身頃1、2と後身頃3の間は夫々通水性の布地25、25で縫製連結され、胴回り調整ベルト26、26が設けられている。
【0013】釣人が釣服の救命胴衣Aを装着する時は、脚ベルトDの脚ベルト17が大腿部に旋回されて係止具18、19が係止されて止着される。この時脚ベルトDの位置の高さが高低の時は長さ調整具15で保持ベルト16が調整され、大腿部の太さに対して脚ベルト17の長さが長短の時は長さ調整具20で調整される。
【0014】前記のように釣服が構成されると、脚ベルトDの保持ベルト14、16が身体の側部にくるので、股がこすれることがない。係止具18、19が大腿部に位置するので、着脱が樂に行える。保持ベルト14、16が大腿部の動きに追従するため、快適な着心地となる。脚ベルトDが内ポケット23、24、23′、24′の中に収納できるため、使用しない時は下にぶら下がらないため、見栄えがよく、邪魔にならない。
【0015】前記説明では、保持ベルト14を左右の前身頃1、2の裏地1b、2bに縫製固定したが、後身頃3の裏地3cの左右に縫製固定してもよい。
【0016】図6は脚ベルトの第2実施例で、図6は脚ベルトの拡大斜視図である。
【0017】第2実施例の脚ベルトDは、保持ベルト27の一端部が釣服の救命胴衣に縫製固定され、他端部に係止具18が取り付けられている。係止具18と係止される係止具19には保持ベルト28が取り付けられて長さ調整具15を通された後一端部は三角形状の連結環29に取り付けられ、保持ベルト28の他端部は長さ調整具15を通されている。三角形状の連結環29には係止具18が取り付けられた脚ベルト30と係止具19が取り付けられた脚ベルト31が取り付けられている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0018】図7は脚ベルトの第3実施例で、図7は脚ベルトの拡大斜視図である。
【0019】第3実施例の脚ベルトDは、保持ベルト32の一端部が釣服の救命胴衣に縫製固定され、他端部に長さ調整具15が取り付けられている。長さ調整具15を通された保持ベルト33の端部には脚ベルト17が縫製固定され、脚ベルト17には夫々係止具18、19と長さ調整具20が取り付けられている。保持ベルト32にはゴムなどの弾性帯部材34の両端が固定されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0020】第3実施例のように脚ベルトDが構成されると、保持ベルト32に設けた弾性帯部材34による伸縮性により身体への密着性が高く、動き易いため、違和感がない。保持ベルト32に設けた弾性帯部材34による伸縮性により立ったり座ったりしても大腿部の動きに追従するため、快適な着心地となる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】請求項1により、脚ベルトの保持ベルトが身体の側部にくるので、股がこすれることがない。係止具が大腿部に位置するので、着脱が樂に行える。保持ベルトが大腿部の動きに追従するため、快適な着心地となる。請求項2により、保持ベルトに設けた弾性帯部材による伸縮性により身体への密着性が高く、動き易いため、違和感がない。保持ベルトに設けた弾性帯部材による伸縮性により立ったり座ったりしても大腿部の動きに追従するため、快適な着心地となる。請求項3により、脚ベルトが内ポケットの中に収納できるため、使用しない時は下にぶら下がらないため、見栄えがよく、邪魔にならない。
【出願人】 【識別番号】000002495
【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
【出願日】 平成12年6月26日(2000.6.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−13009(P2002−13009A)
【公開日】 平成14年1月18日(2002.1.18)
【出願番号】 特願2000−190402(P2000−190402)