トップ :: A 生活必需品 :: A41 衣類

【発明の名称】 防水手袋のカッパ袖口への取付構造
【発明者】 【氏名】成田 松男

【要約】 【課題】簡単な方法で、しかも確実にカッパの袖口から手袋内に雨水が浸入することを防止でき、手袋の損傷時には手袋のみ交換することが可能で経済的である防水手袋のカッパ袖口への取付構造を提供することを課題とする。

【解決手段】防水性及び伸縮性を有する素材製の防水手袋1の開口端を、手を挿入し得るサイズの包み込みリング5に挿入した後、拡げた状態で翻転して前記包み込みリング5を密着状態に包み込むことにより包み込み部6を形成し、前記包み込み部6に、カッパの袖口内側に設けた防水性及び伸縮性を有する素材製の袖口カバー7を密着状態に被装することによりカッパの袖口に取り付ける
【特許請求の範囲】
【請求項1】 防水性及び伸縮性を有する素材製の防水手袋の開口端を、手を挿入し得るサイズの包み込みリングに挿入した後、拡げた状態で翻転して前記包み込みリングを密着状態に包み込むことにより包み込み部を形成し、前記包み込み部に、カッパの袖口内側に設けた防水性及び伸縮性を有する素材製の袖口カバーを密着状態に被装することによりカッパの袖口に取り付けるようにしたことを特徴とする防水手袋のカッパへの取付構造。
【請求項2】前記包み込みリングとして、サイズの異なる複数種のものが用意される請求項1に記載の防水手袋のカッパへの取付構造。
【請求項3】防水性及び伸縮性を有する素材製の防水手袋の開口端部に緊締リングを定着し、カッパの袖口内側に手を挿入し得る遮水カバーを設け、前記遮水カバーに、前記開口端部の緊締リング設置部内に密に嵌入する環状材を取り付けたことを特徴とする防水手袋のカッパ袖口への取付構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は防水手袋のカッパ袖口への取付構造、より詳細には、農作業時等に着用する雨ガッパの袖口に防水手袋を取付けるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】農作業や園芸作業等は、雨天時においても行わなければならないときがある。そのような場合は、カッパと共に防水性のあるゴム手袋を着用するが、その際カッパの袖口の上にゴム手袋の開口端部を引き伸ばして重ねるようにする。そのため、雨水等がその開口端部とカッパ袖口との間から手袋内に浸入してしまい、その結果、手指にじん麻疹等の皮膚病を起こしやすい。
【0003】そこで、雨水の浸入路であるカッパの袖口とゴム手袋の開口端部との隙間をなくすために、ゴム手袋をカッパの袖口に完全に一体化することが考えられる。このようにすれば雨水の浸入経路が断たれるので、上記皮膚病の問題は解決できるが、ゴム手袋を損傷した場合、ゴム手袋のみ交換するという訳にはいかず、カッパと共に全体を交換しなければならないので、極めて不経済であって現実的ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、農作業等で雨天時作業を余儀なくされる場合、従来は手袋内に雨水が浸入することを回避することができず、不快感を感じたリ皮膚病が発生したりすることを防止できなかった。そこで本発明は、簡単な方法で、しかも確実にカッパの袖口から手袋内に雨水が浸入することを防止でき、手袋の損傷時には手袋のみ交換することが可能で経済的である防水手袋のカッパ袖口への取付構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、防水性及び伸縮性を有する素材製の防水手袋の開口端を、手を挿入し得るサイズの包み込みリングに挿入した後、拡げた状態で翻転して前記包み込みリングを密着状態に包み込むことにより包み込み部を形成し、前記包み込み部に、カッパの袖口内側に設けた防水性及び伸縮性を有する素材製の袖口カバーを密着状態に被装することによりカッパの袖口に取り付けるようにしたことを特徴とする防水手袋のカッパ袖口への取付構造、を以て上記課題を解決した。
【0006】本発明はまた、防水性及び伸縮性を有する素材製の防水手袋の開口端部に緊締リングを固定し、カッパの袖口内側に手を挿入し得る遮水カバーを設け、前記遮水カバーに、前記開口端部の緊締リング設置部内に密に嵌入する環状材を取り付けたことを特徴とする防水手袋のカッパ袖口への取付構造、を以て上記課題を解決した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に依拠して説明する。。先ず、図1乃至図5に示す例について説明する。図1は本発明における防水手袋1とカッパ2の着用状態を示すもので、防水手袋1の開口端部4はカッパ2の袖口3内に収まる。
【0008】次に、図2乃至図5によって、防水手袋1の構成及びそれのカッパ2への装着方法について説明する。防水手袋1は、一般にゴム手袋と称されるものと同様の、塩化ビニル樹脂等製の防水性及び伸縮性のある素材製で、手を差し入れる開口端部4は手首対応部よりも少し長めに形成される。
【0009】5はプラスチック製、木製、金属性等の包み込みリングで、内径が手をすぼめて挿入し得る大きさのものである。人の手の大きさは様々であるので、包み込みリング5として複数種のサイズのものが用意されることが好ましい。
【0010】包み込みリング5は、そこに防水手袋1の開口端部4を挿入し(図2(A))、伸縮性のある開口端部4を拡げつつ翻転して包み込みリング5を包み込み、更に端部を包み込みリング5の内側に折り込んで包み込み部6となす(図2(B))。この包み込み部6においては、開口端部4がその復元力によって包み込みリング5に密着するので、その間は完全な水密状態となる。
【0011】一方、カッパ2の袖口3には、通例防水手袋1と同一素材製の袖口カバー7が取り付けられる(図3)。図示した例では袖口カバー7は、袖口3の内側から袖口外に延びて着用時には手首に密着し、以て袖口3への雨水の流入を防止する遮水カバー8に一体的に設けられている。
【0012】防水手袋1をカッパ2の袖口3に取り付けるには、袖口カバー7を拡げつつそこに包み込み部6を挿入し(図3)、必要に応じ、袖口カバー7を包み込み部6の内側に折り込む(図4)。この場合も、袖口カバー7がその復元力によって包み込み部6に密着するので、その間も完全な水密状態となる。
【0013】この防水手袋1の着用に当っては、先ず防水手袋1を図2(B)に示すような包み込み部6を形成した状態にする。この作業はその場において行うことができるが、好ましくは、予めそのような状態にしたものをいくつか用意しておく。そして、カッパ2を着た後その袖口2をたくし上げて袖口カバー7を露出させ(図3に示す状態)、防水手袋1に手を挿入する。
【0014】次いで袖口カバー7を拡げて包み込み部6に被せ、必要に応じて袖口カバー7の端部を包み込み部6内に折り込む(図4に示す状態)。そして、袖口3を引張り、袖口カバー7が密着した包み込み部6に被せて着用完了となる(図5に示す状態)。
【0015】防水手袋1を外すときは、上記着用動作の逆を行えばよい。防水手袋1を交換するときも同様である。
【0016】図6及び図7は、本発明の他の実施形態を示すもので、そこにおける防水手袋1には、その開口端部4を取り巻くようにして、通常ゴム等の伸縮性を有する緊締リング9が、固定状態に又は脱着可能に定着される。一方、カッパ2の袖口3の内側に二重に取り付けられる遮水カバー8に、環状材10が水密状態に固定される。環状材10は、遮水カバー8に余裕を持たせることにより、袖口3から引出し可能にすることが好ましい。
【0017】この場合は、環状材10を袖口3から引出し、あるいは、袖口3をまくり上げて環状材10を露出させ、手に嵌めた防水手袋1の緊縮リング9を拡げ、あるいは、環状材10を窄めることにより、緊締リング9を環状材10に嵌め付ける。その後、袖口3を引いて防水手袋1の開口端部4を中に入れ込む。
【0018】この実施形態の場合には、防水手袋1の開口端部4が緊締リング9と環状材10との間に強く挟持されるため、袖口3と防水手袋1との間から雨水が浸入しても、それが遮水カバー8から防水手袋1内に浸入することが完全に阻止される。
【0019】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、防水手袋自体は従来のものをそのまま利用することができ、また、カッパについても従来のものをそのまま、あるいは必要に応じて袖口カバーや遮水カバーを付加するだけで使用することができ、手袋損傷時には手袋のみを交換すれば足りるので経済的であり、その交換作業も容易であり、しかも、防水手袋の開口端部とカッパの袖口との間の水密性が完全であって、雨水の袖口内への浸入を確実に防止し得る効果がある。
【0020】請求項1及び2に記載の発明においては、上記の外、防水手袋の開口端部が包み込みリングに密着し、且つ、袖口側の袖口カバーが包み込み部に密着するためにその部分の水密性が完全なものとなり、以て雨天作業時に雨水が手袋内に浸入することが完全に防止され、また、複数のサイズの異なる包み込みリングを用意することにより、使用者がその手の大きさに応じて適当サイズのものを選択することができ、使用者の手に馴染む防水手袋となし得る効果がある。
【出願人】 【識別番号】500180019
【氏名又は名称】成田 松男
【出願日】 平成13年4月17日(2001.4.17)
【代理人】 【識別番号】100081558
【弁理士】
【氏名又は名称】斎藤 晴男
【公開番号】 特開2002−4119(P2002−4119A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2001−118297(P2001−118297)