| 【発明の名称】 |
乳房カップ用保形ワイヤー |
| 【発明者】 |
【氏名】竹矢 静蘭
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| 【要約】 |
【課題】ワイヤーの一部が骨に強く当たる不快感、圧迫感が軽減され、乳房の保形機能および造型機能を有し、着用時の安定感がよく、快適なフィット感を得ることのできる新規の乳房カップ用保形ワイヤーを提供する。
【解決手段】正面から見た場合、内辺下部3、下辺内側部4、下辺外側部5および外辺下部6は、内側端が着用時には顎の下の方へ向かいまた外側端が脇の下の方へ向かう略半円形を呈し、この略半円形部12の内側端に連続する内辺中央部2と外側端に連続する外辺中央部7は、互いに内方に向かって開放する括弧形状を呈し、内辺上部1は乳房の裾縁部分をより弱く押圧するために基準面を越えて反対側へ離れる方へ比較的大きく反り、外辺上部8および延長部9は乳房の裾縁部分をより強く押圧するために基準面から大きく離れる方へ反った形状を呈するようにしたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 全体を垂直に立てて正面から見た場合には、内辺下部3、下辺内側部4、下辺外側部5および外辺下部6は、相互に連続して、内側端が着用時には顎の下の方へ向かいまた外側端が脇の下の方へ向かう略半円形を呈し、この略半円形部12の内側端に連続する内辺中央部2と外側端に連続する外辺中央部7は、互いに内方に向かって開放する短い劣弧の括弧形状を呈し、これ等括弧形状内辺中央部2、括弧形状外辺中央部7の上端に連続する内辺上部1および外辺上部8は、中心線10に近づく方へ傾斜し乍ら緩やかに湾曲した形状を呈し、この緩曲傾斜形状の外辺上部8に連続する延長部9は、中心線10に近づく方へ僅かに傾斜した略直線形状を呈し、また、全体を垂直に立てて下から見た場合には、下辺内側部4および下辺外側部5は乳房の裾縁部分を比較的強く押圧するために基準面11から離れる方へ僅かに反り、内辺下部3および外辺下部6は乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧するために基準面11に近づく方へ僅かに反り、内辺中央部2および外辺中央部7は乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧したままの状態を維持するために略垂直に立ち上がり、内辺上部1は乳房の裾縁部分をより弱く押圧するために基準面11を越えて反対側へ離れる方へ比較的大きく反り、そして外辺上部8および延長部9は乳房の裾縁部分をより強く押圧するために基準面11から大きく離れる方へ比較的大きく反った形状を呈したことを特徴とする乳房カップ用保形ワイヤー。 【請求項2】 全体を垂直に立てて正面から見た場合には、内辺下部3、下辺内側部4、下辺外側部5および外辺下部6は、相互に連続して、内側端が着用時には顎の下の方へ向かいまた外側端が脇の下の方へ向かう略半円形を呈し、この略半円形部12の内側端に連続する内辺中央部2と外側端に連続する外辺中央部7は、互いに内方に向かって開放する短い劣弧の括弧形状を呈し、この括弧形状内辺中央部2の上端に連続する内辺上部1は、中心線10に近づく方へ傾斜し乍ら緩やかに湾曲した形状を呈し、上記括弧形状外辺中央部7に連続する延長部9は、中心線10から離れる方へ僅かに傾斜した略直線形状を呈し、また、全体を垂直に立てて下から見た場合には、下辺内側部4および下辺外側部5は乳房の裾縁部分を比較的強く押圧するために基準面11から離れる方へ僅かに反り、内辺下部3および外辺下部6は乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧するために基準面11に近づく方へ僅かに反り、内辺中央部2および外辺中央部7は乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧したままの状態を維持するために略垂直に立ち上がり、内辺上部1は乳房の裾縁部分をより弱く押圧するために基準面11を越えて反対側へ離れる方へ比較的大きく反り、そして延長部9は乳房の裾縁部分をより強く押圧するために基準面11から大きく離れる方へ比較的大きく反った形状を呈したことを特徴とする乳房カップ用保形ワイヤー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ブラジャー、フィットスリップ、スリーインワン、テディ、ウインタム、ボディスーツ、ブラスリップ、レオタード、カップ付きドレス、水着などのファンデーション類や、その他の乳房カップを有する衣服の乳房カップ用保形ワイヤーに関するものである。 【0002】先ず、ここで、本発明を理解し易くするために本発明に係る乳房カップ用保形ワイヤーの全体を、本文中では、図1に示すように、符号1で示す範囲を内辺上部とし、2で示す範囲を内辺中央部とし、3で示す範囲を内辺下部とし、4で示す範囲を下辺内側部とし、5で示す範囲を下辺外側部とし、6で示す範囲を外辺下部とし、7で示す範囲を外辺中央部とし、8で示す範囲を外辺上部とし、および9で示す範囲を延長部として記載し、また便宜上符号10で示す一点鎖線を中心線とし、11で示す一点鎖線を基準面として記載する。 【0003】 【従来の技術】最も普通に用いられている乳房カップ用保形ワイヤーは、全体を垂直に立てて正面から見た場合には、連続する内辺下部、下辺内側部、下辺外側部および外辺下部から構成されただけの半円形状を呈し、同じく垂直に立てて下側から見た場合には直線状を呈している所謂平面のワイヤーであった。 【0004】また、近年は、全体を垂直に立てて正面から見た場合には半円状のワイヤーである点においては同じであるが、垂直に立てて下側から見た場合には直線状にならない所謂立体のワイヤーも提案されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の技術において説明したワイヤーを具備したブラジャー等の衣類は、着用者から、ワイヤーが当たって痛いとか、部分的に圧迫感があるとか、乳房の保形、造型機能が満足できないとか、安定感が悪く快適なフィット感が得られないとかの苦情がしばしば寄せられているのが現状である。 【0006】また、上記した立体ワイヤーは、詳細なテストが行われておらず、具体的にどの様に設計したら上記の問題が解決されるのかについての検討も不十分であったために、満足のいくものが得られていないと言った問題も残っていた。 【0007】本発明は、上記諸問題点を解決し、バストの胸骨などにワイヤーの一部が強く当たったりすることによる不快感、圧迫感が軽減され、痛みがなく、乳房の顕著な保形機能および造型機能を有し、着用時の安定感がよく、快適なフィット感を得ることのできる、新規の乳房カップ用保形ワイヤーを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1に係る乳房カップ用保形ワイヤーは、全体を垂直に立てて正面から見た場合には、内辺下部3、下辺内側部4、下辺外側部5および外辺下部6は、相互に連続して、内側端が着用時には顎の下の方へ向かいまた外側端が脇の下の方へ向かう略半円形を呈し、この略半円形部12の内側端に連続する内辺中央部2と外側端に連続する外辺中央部7は、互いに内方に向かって開放する短い劣弧の括弧形状を呈し、これ等括弧形状内辺中央部2、括弧形状外辺中央部7の上端に連続する内辺上部1および外辺上部8は、中心線10に近づく方へ傾斜し乍ら緩やかに湾曲した形状を呈し、この緩曲傾斜形状の外辺上部8に連続する延長部9は、中心線10に近づく方へ僅かに傾斜した略直線形状を呈し、また、全体を垂直に立てて下から見た場合には、下辺内側部4および下辺外側部5は乳房の裾縁部分を比較的強く押圧するために基準面11から離れる方へ僅かに反り、内辺下部3および外辺下部6は乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧するために基準面11に近づく方へ僅かに反り、内辺中央部2および外辺中央部7は乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧したままの状態を維持するために略垂直に立ち上がり、内辺上部1は乳房の裾縁部分をより弱く押圧するために基準面11を越えて反対側へ離れる方へ比較的大きく反り、そして外辺上部8および延長部9は乳房の裾縁部分をより強く押圧するために基準面11から大きく離れる方へ比較的大きく反った形状を呈したことを特徴とするものであり、【0009】同じく、請求項2に係る乳房カップ用保形ワイヤーは、全体を垂直に立てて正面から見た場合には、内辺下部3、下辺内側部4、下辺外側部5および外辺下部6は、相互に連続して、内側端が着用時には顎の下の方へ向かいまた外側端が脇の下の方へ向かう略半円形を呈し、この略半円形部12の内側端に連続する内辺中央部2と外側端に連続する外辺中央部7は、互いに内方に向かって開放する短い劣弧の括弧形状を呈し、この括弧形状内辺中央部2の上端に連続する内辺上部1は、中心線10に近づく方へ傾斜し乍ら緩やかに湾曲した形状を呈し、上記括弧形状外辺中央部7に連続する延長部9は、中心線10から離れる方へ僅かに傾斜した略直線形状を呈し、また、全体を垂直に立てて下から見た場合には、下辺内側部4および下辺外側部5は乳房の裾縁部分を比較的強く押圧するために基準面11から離れる方へ僅かに反り、内辺下部3および外辺下部6は乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧するために基準面11に近づく方へ僅かに反り、内辺中央部2および外辺中央部7は乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧したままの状態を維持するために略垂直に立ち上がり、内辺上部1は乳房の裾縁部分をより弱く押圧するために基準面11を越えて反対側へ離れる方へ比較的大きく反り、そして延長部9は乳房の裾縁部分をより強く押圧するために基準面11から大きく離れる方へ比較的大きく反った形状を呈したことを特徴とするものである。 【0010】 【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に依拠して説明する。図1は、請求項1に係る乳房カップ用保形ワイヤーの実施例(第1実施例)を示す正面概略図である。このワイヤーは、バネ性を備えた硬鋼線を使用して得たものであって、内辺上部1、内辺中央部2、内辺下部3、下辺内側部4、下辺外側部5、外辺下部6、外辺中央部7、外辺上部8および延長部9が列記順に連続した形状から成るものである。このワイヤーは、形状記憶合金、他の金属あるいは樹脂等のバネ性を備えた材料を使用して得ることもできる。 【0011】そして、全体を垂直に立てて正面から見た場合(図1参照)には、内辺下部3、下辺内側部4、下辺外側部5および外辺下部6は、相互に連続して、内側端が着用時にはアゴ(顎)の方へ向かい、また外側端が脇の下の方へ向かう略半円形状を呈し、この略半円形部11の内側端に連続する内辺中央部2と同略半円形部11の外側端に連続する外辺中央部7は互いに向い合って開放する短い劣弧の括弧形状を呈し、更にこれ等括弧形状内辺中央部2、括弧形状外辺中央部7の上端に連続する内辺上部1および外辺上部8は、中心線10の方に傾き乍ら緩やかに湾曲した形状を呈し、この緩曲傾斜形状の外辺上部8に連続する延長部9は、中心線10の方に僅かに傾斜した略直線形状を呈している。 【0012】また、全体を垂直に立てて下から見た場合(図2参照)には、下辺内側部4および下辺外側部5は図中基準面11から離れる方へ(乳房の裾縁部分を比較的強く押圧する方へ)僅かに反り、内辺下部3および外辺下部6は図中基準面11に近づく方へ(乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧する方へ)僅かに反り、内辺中央部2および外辺中央部7は略垂直に(乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧したままの状態で)立ち上がり、内辺上部1は図中基準面11を越えて反対側へ離れる方へ(乳房の裾縁部分をより弱く押圧する方へ)僅かに反り、そして外辺上部8および延長部9は図中基準面11から大きく離れる方へ(乳房の裾縁部分をより強く押圧する方へ)比較的大きく反った形状を呈するようにしたものである。 【0013】図5は、請求項2に係る乳房カップ用保形ワイヤーの実施例(第2実施例)を示す正面概略図である。このワイヤーは、バネ性を備えた硬鋼線を使用して得たものであって、内辺上部1、内辺中央部2、内辺下部3、下辺内側部4、下辺外側部5、外辺下部6、外辺中央部7および延長部9が列記順に連続した形状すなわち、外辺上部8を有していない形状から成るものである。 【0014】そして、全体を垂直に立てて正面から見た場合(図4参照)には、内辺下部3、下辺内側部4、下辺外側部5および外辺下部6は、相互に連続して、内側端が着用時にはアゴ(顎)の方へ向かい、また外側端が脇の下の方へ向かう略半円形状を呈し、この略半円形部11の内側端に連続する内辺中央部2と同略半円形部11の外側端に連続する外辺中央部7は互いに向い合って開放する短い劣弧の括弧形状を呈し、更に括弧形状内辺中央部2の上端に連続する内辺上部1は、中心線10の方に傾き乍ら緩やかに湾曲した形状を呈し、また括弧形状外辺中央部7に連続する延長部9は、中心線10から離れる方へ僅かに傾斜した略直線形状を呈し、【0015】また、全体を垂直に立てて下から見た場合(図6参照)には、下辺内側部4および下辺外側部5は図中基準面11から離れる方へ(乳房の裾縁部分を比較的強く押圧する方へ)僅かに反り、内辺下部3および外辺下部6は図中基準面11に近づく方へ(乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧する方へ)僅かに反り、内辺中央部2および外辺中央部7は略垂直に(乳房の裾縁部分を比較的弱く押圧したままの状態で)立ち上がり、内辺上部1は図中基準面11を越えて反対側へ離れる方へ(乳房の裾縁部分をより弱く押圧する方へ)僅かに反り、そして延長部9は図中基準面11から大きく離れる方へ(乳房の裾縁部分をより強く押圧する方へ)比較的大きく反った形状を呈するようにしたものである。 【0016】本発明のワイヤーを衣服に取り付け方法は特に限定されるものではなく、衣服の乳房カップの前部、下辺部、脇部等に沿って、例えばバイアスループ布(チューブ状)、バイアステープ布(帯状)などを用いて、縫製により取り付けられるのが一般的である。 【0017】 【作用】図9は、本発明に係る左・右の乳房カップ用ワイヤー15を装着したブラジャー16(同図9の左半分参照)の機能と、従来例の左・右の乳房カップ用立体ワイヤーを装着したブラジャー(同図9の右半分参照)の機能との違いを説明するものであって、すなわち、請求項1に係る乳房カップ用ワイヤーは、同図の左半分において矢印Aで示す腕の付け根の前下位置に向かう所謂寄せ集め機能と矢印Bで示すアゴ(顎)の下に向かう所謂持ち上げ機能とを備え、また請求項2に係る乳房カップ用ワイヤーは、同図の左半分において矢印Aで示す腕の付け根の前下位置に向かう所謂寄せ集め機能と矢印B’で示す腕の付け根の真ん前位置に向かう持ち上げ機能とを備えているのに対して、後者は同図において矢印Cで示す腕の付け根の前下位置に向かう所謂寄せ集め機能を備えているに過ぎないものである。 【0018】このように、本発明に係る左・右の乳房カップ用ワイヤーは、寄せ集め機能と持ち上げ機能とが相俟ってもしくは相乗的に効果を発揮すると共にこれ等寄せ集め機能、持ち上げ機能によって造形された後の状態の乳房の形を長い時間に亘って維持する継続保形機能も発揮するものであり、従来例のものでは果たし得なかった優れた諸機能を享有するものである。 【0019】 【発明の効果】本発明は、上記の通りであるので、胸骨などにワイヤーの一部が強く当たったりすることによる不快感および圧迫感が軽減され、痛みがなく、乳房の造形機能およびその継続保形機能を有し、着用時の安定感がよく、乳房の裾縁部分へのフィット性が優れ、快適なフィット感を得ることができるものであって、特に上記作用において述べたように寄せ集め機能と持ち上げ機能とが相俟ってもしくは相乗的に効果を発揮すると共にこれ等寄せ集め機能、持ち上げ機能によって造形された後の状態の乳房の形を長い時間に亘って維持する継続保形機能も発揮するという今までに無かった新しくて好ましい機能を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】395021295 【氏名又は名称】竹矢 静蘭
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| 【出願日】 |
平成13年2月9日(2001.2.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062373 【弁理士】 【氏名又は名称】稲木 次之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−235210(P2002−235210A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月23日(2002.8.23) |
| 【出願番号】 |
特願2001−33412(P2001−33412) |
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