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【発明の名称】 ハイウエストガードル
【発明者】 【氏名】リビアナ マルコーニ

【要約】 【課題】ウエストおよびウエスト上部をシェイプアップできると同時に、背筋がピンと伸びて姿勢がよくなり、身体にピッタリとフィットしてズレ落ちることなく、アンダーバストの近傍から大腿部までのボディラインを美しく見せることができ、かつ、鼠径部を圧迫せず長時間着用しても着心地が良い。

【解決手段】アンダーバストの近傍部まで達するハイウエストガードルで、ウエスト布3の上部開口部に伸縮性ベルト2を設けると共に、ウエスト布3の前身頃3aおよび後身頃3bにウエスト布3の伸縮編地より伸縮性が低く、かつ厚い編地からなる変形六角形状の当布7、7を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 腰部からアンダーバストの近傍部までを被覆するウエスト布と、腹部、臀部を被覆するパンティ布と、股部を被覆する股布と、大腿部を被覆する大腿布とにより構成されたハイウエストガードルであって、前記ウエスト布の上部開口周縁部に伸縮性ベルトを設けると共に、ウエスト布の前身頃および後身頃にウエスト布の伸縮編地より伸縮性が低く、かつ厚い編地からなる変形六角形状の当布を設けてなるハイウエストガードル。
【請求項2】 前記パンティ布の前身頃正面部にパンティ布より低い伸縮編地の腹部押え布を設け、その両側縁にパンティ布の伸縮編地より伸縮性が高く、かつ薄いソフトな三角形状の編地を設けてある請求項1に記載のハイウエストガードル。
【請求項3】 三角形状の編地は下方を底辺とする二等辺三角形状で、縦方向に伸びる横皺が入っている請求項2に記載のハイウエストガードル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンダーバストの近くまで達する長さのハイウエストガードルに関するもので、さらに詳しくは、バストの下部から腰部、腹部、臀部および大腿部までを体型的に美しく整えるために着用するファンデーションの一種であるハイウエストガードルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、体型を美しく見せるための補整下着としては、ブラジャー、ウエストニッパー、ガードルおよびボディスーツなどがあり、このような補整下着を着用することによりバストアップを図ったり、ウエストを細くしたり、腹部の出っ張りを押えて臀部をアップさせたりして美しいボディラインを作っている。
【0003】ボディスーツは、バストからウエストおよびヒップを含めて胴部全体を一連に編成したもので、ボディ全体を締め付けてその体形を補整し、美しいボディラインを作るのであるが、このボディスーツは、バスト、ウエスト、ヒップの各部を標準サイズで作ってあるため、バストは合うがウエストやヒップが合わなかったり、ウエストやヒップは合うがバストは合わない等各部がピッタリとフイットすることが少なく、ボディラインのシルエットを美しく見せることができず着用感が悪かった。
【0004】そこで、ブラジャー、ウエストニッパー、ガードルの各部材を部分的に着用することが多用されている。そうすると自分の体形にあったブラジャー、ウエストニッパー、ガードルを選ぶことができるので、ピッタリとフイットしたものが得られて着心地よく、シルエットを美しく見せることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウエストニッパーは、バストの下部からウエストまでのボディを包み込んでそこに着いた贅肉を引き締めて、ウエストの括れを細くして体型をスマートに整えるために用いられるが、比較的厚い生地のパワーネットで編成されており、そのパワーネットの縦方向に数本のボーンを取り付けてあり、そのボーンで締め付けているので、身体に圧迫痕がつき疼痛を生じて着心地が悪く、また、ホックやひもなどで係合するので装着に手間がかかると共に、その締め付けは胃部などを苦痛に感じるほど強く締め付けるので体調不良になる問題点があった。
【0006】ガードルは、ウエスト部位から下の下肢体、つまり腰部、腹部、臀部、大腿部などを体型的に美しく整えるために着用するものであり、突き出た下腹部を押えて引っ込ませると同時に、下がり気味の臀部を持ち上げて自然な丸みを持たせる機能を有しており、通常のガードルは腰部までの体型補整しかできなかった。
【0007】一部にウエスト部を被覆するハイウエストのものもあるが、これらはいずれもパンティ布を上方に少し長くしただけのものであり、ウエストを補整すると言う点については殆ど対応できていないばかりでなく、着用して上半身を動かすと上端部がズレ落ち却って身体のラインを悪くすると言う問題点があった。
【0008】そこで、上記のような課題を解消するものとして、本出願人は先に特願2000−381786号として、ウエスト布の前身頃正面部に、ウエスト布の伸縮編地より伸縮が低く、かつ厚い編地からなる略横長六角形状の当布を設けたハイウエストガードルを提案した。そのハイウエストガードルは、ウエストからアンダーバストまでのボディをシェイプアップできるので好評を得ているが、背面部の締め付けが緩くズレ落ちたり、捲くれたりすると言った問題点があった。
【0009】本発明は、上記の問題を解決することを課題として研究開発されたもので、脂肪の付きやすいウエストをシェイプアップできると同時に、背筋がピンと伸びて姿勢がよくなり、身体にピッタリとフイットしてズレ落ちることなく、アンダーバストの近傍から大腿部までのボディラインを美しく見せることができ、かつ、脚部と下腹部との境界部、すなわち、鼠径部を圧迫せず長時間着用しても着心地のよいハイウエストガードルを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決しその目的を達成する手段として、本発明は、腰部からアンダーバストの近傍部までを被覆するウエスト布と、腹部、臀部を被覆するパンティ布と、股部を被覆する股布と、大腿部を被覆する大腿布とにより構成されたハイウエストガードルであって、前記ウエスト布の上部開口周縁部に伸縮性ベルトを設けると共に、ウエスト布の前身頃と後身頃にウエスト布の伸縮編地より伸縮性が低く、かつ厚い編地からなる変形横長六角形状の当布を設けてなるハイウエストガードルを開発し、採用した。
【0011】また、上記のように構成したハイウエストガードルにおいて、前記パンティ布の前身頃正面部にパンティ布より低い伸縮編地の腹部押え布を設け、その両側にパンティ布の伸縮編地より伸縮性が高く、かつ薄いソフトな三角形状の編地を設けてあるハイウエストガードル、および三角形状の編地は下方を底辺とする二等辺三角形状で、縦方向に伸びる横皺が入っているハイウエストガードルを開発し、採用した。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明すれば、1はガードル本体であり、このガードル本体1は、左右を別々に分離した状態で丸編し、その後、内側辺部同志を縫着して接続することにより一つのガードルを構成するもので、所定の部分をそれぞれ伸縮率を変えて編成してある。
【0013】すなわち、ガードル本体1の上部開口周縁部に横方向に伸縮性の高い広幅の伸縮性ベルト2、その伸縮性ベルト2より伸縮性が低く横方向より縦方向に伸縮性が高いウエスト布3、そのウエスト布3より伸縮性が低く、横方向より縦方向に伸縮性が大きい腹部と臀部を覆うパンティ布4、股部を覆う伸縮編地の股布5、パンティ布4より伸縮性が低く、縦方向より横方向に伸縮性の高い大腿部を覆う大腿布6とで構成されている。
【0014】ウエスト布3は前身頃3aがウエストラインWからアンダーバストBの近傍部まで及び後身頃3bがウエストラインWからを背中Cの略中間部まで伸びる長さで、前身頃3aと後身頃3bには、該ウエスト布3の伸縮編地より目の詰まった厚い編地で、かつ伸縮性が低い略横長の六角形当布7を編成してある。この六角形当布7はその上縁7aが伸縮ベルト2の下端に接し、下縁7bがパンティ布4の上端と接しており、左右の各側辺7c、7c,7c、7cは両側面に向かって徐々に相寄るように幅が狭くなっている略横長六角形状に形成されている。
【0015】パンティ布4の前身頃正面部には、図示の形状の腹部押え布8が編成されており、この腹部押え布8はパンティ布4の伸縮編地より低い伸縮性編地で編成されている。その腹部押え布8の両側縁に、パンティ布4の伸縮編地より伸縮性が高く、かつ薄くてソフトな下方を底辺とする二等辺三角形状の編地9が設けてあり、この編地9には縦方向に伸びる横皺9aがはいっている。
【0016】また、パンティ布4の前身頃正面中央部のウエストラインWより両側に向かって斜め下方に延び、後身頃で臀部に沿って大腿部付け根部に至る臀部持ち上げ伸縮帯10が設けられている。さらに、後身頃の中央部の左右には、パンティ布4の伸縮編地より伸縮性が高く、かつ薄くてソフトなヒップ当て布11、11が編成されている。
【0017】このように構成したハイウエストガードルの使用状態を作用効果と共に説明すると、上部開口部から足を通して上方に上げ、その上端の広幅伸縮性ベルト2の前部上縁が図3に示すように、アンダーバストBの近傍部に、また後部上縁が図4に示すように、背中Cの略中間部に位置するように着用する。その時、上部開口部に広幅伸縮性ベルト2が設けてあるので、大きく開口して着用しやすくなり、着用した場合にウエストおよびウエストの上部にフイットして締め付け、ズレ落ちることがなく、かつ肌に食い込むことがない。
【0018】また、ウエスト布3の前身頃3aおよび後身頃3bにおいては、腰部からアンダーバストBおよび背中の中間Cまでピッタリとフイットする。そして、図6に示すように、ウエスト布3の両側部3c、3cがその伸縮性により内方(矢印A方向)に収縮する一方、略横長六角形当布7の左右の各側辺7c、7c,7c、7c部が外方(矢印B方向)に伸長するので、ウエストを両側から締め付けることになり、ウエストに着いた贅肉を押え込みウエストの括れを細くすることができ、これまでのウエストニッパーによるきつい締め付けでなく無理なくできる。
【0019】また、ウエスト布3の後身頃3bにおいては、ウエスト布3の略横長六角形当布7が背筋を圧し、背中が丸まって前かがみになりがちな姿勢を後ろに引き上げ背筋をピンと伸ばすことができ、バストを大きく、かつ上向きに見せてバストのシルエットを美しく見せることができる。
【0020】さらに、ウエスト布3の前身頃3aおよび後身頃3bに設けた略横長六角形当布7の左右の各側辺7c、7c,7c、7cの部分が中央部より伸縮性が高く、伸長率が異なるため、ウエストの締め付け圧が一様でなく中央部と両側部とで異なると共に、縦方向においても、それぞれの伸長率が異なる伸縮性ベルト2、ウエスト布3、パンティ布4の順に配されているので、上半身を動かしたとしてもズレ落ちることがなくなる。
【0021】一方、パンティ部においても、パンティ布4の前身頃正面部の腹部押え布8の両側縁にパンティ布4の伸縮編地より伸縮性が高く、かつ薄いソフトな二等辺三角形状の編地9を設けてあるから、鼠径部を圧泊することなく、長い時間着席していても不快感を与えることがない。
【0022】さらに、パンティ布4より低い伸縮編地の腹部押え布8によって、飛び出た腹部を押えることができると共に、パンティ布4の前身頃正面中央部のウエストラインWより側面に向かって斜め下方に延び、後身頃の大腿部付け根部に至る臀部持ち上げ伸縮帯10によって下がり気味の臀部をヒップアップできる。
【0023】また、後身頃の中央部の左右にパンティ布4の伸縮編地より伸縮性が高く、かつ薄い伸縮編地のヒップ当布11、11を設けてあるので、臀部の丸みを崩すことなく自然な膨らみを現出できるものである。
【0024】以上、本発明の主要な実施の形態の例について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、発明の目的を達成でき、かつ発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の設計変更が可能であることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の発明は、腰部からアンダーバストの近傍部までを被覆するウエスト布と、腹部、臀部を被覆するパンティ布と、股部を被覆する股布と、大腿部を被覆する大腿布とにより構成されたハイウエストガードルであって、前記ウエスト布の上部開口周縁部に伸縮性ベルトを設けると共に、ウエスト布の前身頃と後身頃にウエスト布の伸縮編地より伸縮性が低く、かつ厚い編地からなる変形六角形状の当布を設けてなるハイウエストガードルに係るものであるから、次のような優れた効果を奏する。
【0026】アンダーバストの近傍部から大腿部までを完全に被覆し、ウエストおよびウエスト上部の脂肪を締め付けてシェイプアップできると同時に、背筋をスッキリ伸ばすことができ、バストアップできて美しいボディラインを作ることができる。特にウエスト布の前身頃と後身頃にウエスト布より伸縮性が低く、かつ厚い編地からなる変形六角形当布を設けてあるから、ウエストおよびウエスト上部にピッタリとフイットして締め付け、肌当たりも良く無理なく括れたウエストラインを作ることができる。
【0027】また、ウエストの締め付けはウエストニッパーのように強力でないため、長い時間着用していても着心地がよい。さらに、肌当たりがソフトになると共に、従来のハイウエストガードルのように、上半身の運動で上端部が捲くれたり、ズリ落ちたりすることがない。さらに、ウエスト布は、前身頃がアンダーバストの近傍部まであり、後身頃も略背中の中間までの長さであるから、防寒用にも適したガードルになる。
【0028】また、本発明の請求項2の発明は、前記パンティ布の前身頃正面部にパンティ布より低い伸縮編地の腹部押え布を設け、その両側縁にパンティ布の伸縮編地より伸縮性が高く、かつ薄いソフトの三角形状の編地を設けてあるから、上記の効果に加えて鼠径部から下腹部にわたって圧迫することなく、長時間座っていても痛みなど身体に負担をかけることがない。さらに、三角形状の編地には縦方向に伸びる横皺が入っているので、装着時に大きく伸縮できる。
【出願人】 【識別番号】395022454
【氏名又は名称】株式会社かりん
【出願日】 平成13年2月6日(2001.2.6)
【代理人】 【識別番号】100063026
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 方之
【公開番号】 特開2002−235207(P2002−235207A)
【公開日】 平成14年8月23日(2002.8.23)
【出願番号】 特願2001−29825(P2001−29825)