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【発明の名称】 カップ部を有する衣類および該衣類の販売方法
【発明者】 【氏名】加藤 誠

【氏名】木村 蘭平

【氏名】山内 廣美

【氏名】坂木 修二

【氏名】埴田 康史

【氏名】大坪 正章

【氏名】坂本 正憲

【氏名】工藤 元

【氏名】蛭田 徹

【氏名】福本 輝夫

【氏名】柊 伸江

【要約】 【課題】カップ部と土台部を分離したブラジャーを簡単かつ確実に連結できるようにする。かつ、新規は販売方法を提供する。

【解決手段】バスト周縁位置で、左右のカップ部と土台部とを分離し、土台部の分離端縁に沿って、所要の剛性と柔軟性を有する樹脂からなる縁取りフレームを取り付け、該縁取りフレームに係合部を一体的に設ける一方、上記カップ部に被係合部を設け、該被係合部を上記係合部に雌雄係合して、カップ部を土台部に着脱可能に連結構成としている。この衣類を通信ネットワークを利用して販売する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バスト周縁位置で、左右のカップ部と土台部とを分離し、土台部の分離端縁に沿って、所要の剛性と柔軟性を有する樹脂からなる縁取りフレームを取り付け、該縁取りフレームに係合部を一体的に設ける一方、上記カップ部に被係合部を設け、該被係合部を上記係合部に雌雄係合して、カップ部を土台部に着脱可能に連結する構成としていることを特徴とするカップ部を有する衣類。
【請求項2】 上記カップ部の分離端縁に所要の剛性と柔軟性を有する樹脂製の縁取りフレームを取り付けると共に上記被係合部を縁取りフレームと一体的に設け、かつ、これら縁取りフレームを土台部およびカップ部の分離端縁の略全長に沿って取り付けている請求項1に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項3】 上記カップ部と土台部とはバージスラインに沿って分離可能としている請求項1または請求項2に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項4】 上記カップ部として異なるサイズの複数種類を設け、これら複数種類のカップ部は、土台部との分離部分を同一形状としていると共に同一の係合部を取り付け、一種類の土台部に複数種類のカップ部を連結可能としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項5】 上記一対の縁取りフレームには、全長に上記雌雄係合させる係合部と被係合部を設け、雌側係合部は先端開口の小径孔の他端に大径孔を連接した形状とする一方、雄側被係合部を軸部先端に頭部を設けた形状とし、周方向先端の一端開口から、上記雄側被係合部の軸部を雌側係合部の小径孔に挿入すると共に頭部を大径孔に挿入して、分離位置に沿った周方向にスライドさせる構成としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項6】 上記一対の縁取りフレームには周方向に沿って間隔をあけて部分的に上記雌雄係合させる係合部と被係合部を設け、雌側係合部は先端開口の小径孔の他端に大径孔を連接した形状とすると共に周方向の一端を開口、他端を閉鎖とする一方、雄側被係合部を軸部先端に頭部を設けた形状とし、上記雌側係合部の周方向の一端開口から、上記雄側被係合部の軸部を雌側係合部の小径孔に挿入すると共に頭部を大径孔に挿入して、他端閉鎖部までスライドさせ、かつ、雄側被係合部が閉鎖部まで達すると、これら雌雄係合部に設けた凹凸部が嵌合可能な構成としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項7】 上記一対の縁取りフレームには、周方向に間隔をあけて上記雌雄係合させる係合部と被係合部を設け、軸部の先端に頭部を有する雄側係合部を係止孔をあけた雌側被係合部に対して、縁取りフレームを重ねた状態で押し込んで係合可能としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項8】 上記一対の縁取りフレームには、周方向に間隔をあけて上記雌雄係合させる係合部と被係合部を設け、貫通孔をあけた雌側係合部に対して、係止爪を設けた雄側被係合部を周方向と直交する径方向から押し込み、係止爪を貫通孔から突出させ、貫通孔の周縁に係止可能な構成としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項9】 上記縁取りフレームは肌接触側に設けている布あるいはクッション性を有する素材の外面側に配置している請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項10】 上記左右のカップ部を別ピースあるいは一体的に連続させている請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項11】 上記土台部の左右両側より背面側に配置するバック部を、土台部と一体的に設け、あるいは係合手段を介して着脱可能に連結している請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項12】 上記土台部は左右のカップ部にそれぞれ係合手段で取り付けられる左右土台部からなり、この左右土台部を一体的に設け、あるいは前面中央で着脱可能に係合手段で連結される左右土台部に分離している請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項13】 上記左右のカップ部とバック部の左右両側の間を連結する左右一対の肩紐を備え、該肩紐の両端がカップ部とバック部とに着脱可能に連結され、あるいは、肩紐の一端がカップ部とバック部のいずれか一方に予め取り付けられていると共に肩紐の他端が上記いずれか他方に着脱可能に連結される請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項14】 ブラジャー、ボデイスーツ、ブラジャー付きスリップあるいはブラジャー付きシャツ、ブラジャー付きキャミソール、水着からなる請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項15】 請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類を、利用者の端末機に通信ネットワークを介してサーバより情報を送信し、該情報により利用者が端末機から注文する販売方法であって、上記サーバに、カップ部の複数種類のデザインと、カップ部の複数種類のサイズと、土台部のデザインと、土台部の複数種類のサイズが予め入力されて記録されており、上記複数種類のカップ部のデザイン、カップ部のサイズ、土台部のデザイン、土台部のサイズが利用者の端末機に表示され、この表示された複数種類のうちから利用者がカップ部のデザイン、カップ部のサイズ、土台部のサイズ、土台部のデザインをそれぞれ選択して入力し、上記サーバにおいて、上記入力されたカップ部のデザイン、カップ部のサイズ、土台部のサイズ、土台部のデザインを有するものを組み合わされて1つのカップ部を有する衣類をシュミレートとし、このシュミレートされた衣類を端末機の画面で表示し、利用者は表示された衣類を見て判断し、注文信号をサーバへと出力することを特徴とするカップ部を有する衣類の販売方法。
【請求項16】 上記カップ部は2〜6種類のサイズを揃えている一方、土台部は2〜5種類のサイズを揃えており、利用者が自己のトップバストサイズとアンダーバストサイズとを入力すると、サーバ側からカップ部の中から対応するサイズと、土台部の中から対応するサイズが端末機の画面で表示され、利用者は自己のサイズを知った後に、上記画面表示されたカップ部のサイズと土台部のサイズを選択することができる請求項15に記載のカップ部を有する衣類の販売方法。
【請求項17】 カップ部の選択では、左カップ部と右カップ部とを異なるデザインおよび異なるサイズで選択可能としている請求項15または請求項16に記載のカップ部を有する衣類の販売方法。
【請求項18】 分離している左右土台部、左右バック部、左右肩紐を、購入者は、それぞれ左右別々に選択可能としている請求項15乃至請求項17のいずれか1項に記載のカップ部を有する販売方法。
【請求項19】 カップ部と土台部を着脱可能に係合する複数種類の係合手段を画面表示し、表示された係合手段の中から所要の係合手段を利用者が選択できる請求項15乃至請求項18のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類の販売方法。
【請求項20】 上記カップ部と土台部を選択する前に、カップ部を有する衣類として、ブラシャー、ボデイスーツ、ブラシャー付きスリップ、ブラシャー付きシャツ、ブラジャー付きキャミソール、水着の種類を選択可能としている請求項15乃至請求項19のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類の販売方法。
【請求項21】 請求項15乃至請求項20のいずれか1項に記載の販売方法でカップ部を有する衣類を注文した利用者のデータをサーバ内に保存しておき、次回以降では、利用者は上記カップ部あるいは土台部を、デザインを選択して注文するだけで、データ化されている所要のサイズで且つ選択したデザインのカップ部あるいは土台部がサーバに注文として出力され、カップ部のみ、あるいは土台部のみを販売可能としているカップ部を有する衣類の販売方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラジャー、ボディースーツ等のカップ部を有する衣類およびこれら衣類を通信ネットワークを通して販売する方法に関し、特に、カップ部と土台部とが分離され、着脱可能に連結される衣類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカップ部と土台部とが分離され、着脱可能に連結されるブラジャー等のファンデーションとして、ファスナー、起毛状係止部が設けられた面ファスナー(所謂、マジックテープ(登録商標))、紐からなる係合手段を用いて連結する下記のものが提案されている。
【0003】即ち、実公昭47−9943号のブラジャーではカップ部と土台部の両方の分離位置に沿って細孔を有する装飾部を設け、両者の細孔に弾性線状を挿通して両者を係合している。また、特開平8−158111号のブラジャーでは、カップ部と土台部の両方の分離位置に沿って起毛状係止部が設けられた雌雄面ファスナーを設け、両者を接触係止させて連結している。さらに、米国特許3425420号では図22に示すようにカップ部Cと土台部Sの両方の分離位置に沿ってファスナーFを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来提案されている係合手段は、いずれも下記の問題がある。即ち、上記第1の紐(弾性線状)を細孔に通していく係合手段では、紐を細孔に順次挿通していく取付作業が非常に面倒であり、また、係合強度が弱く、さらに、肌側に紐が所々で接触して、着用感が悪い欠点がある。第2の面ファスナーでは係合強度は弱く外れやすく、また、面ファスナー同士がぴったりと接合されずにズレが生じ、面ファスナーが肌に接触すると、起毛係止部が肌を刺激して着用感の悪いものとなる。第3のファスナーの場合、円弧形状に配置しなければならず係止片の噛み合わせが外れやすく、自然に開いてくることがあり、係合強度の面で問題がある。
【0005】また、カップ部と土台部との分離位置は、通常ワイヤーを挿入するバージスラインであるが、上記紐、面ファスナー、ファスナーのいずれを用いた場合も、ワイヤーに相当するバストの補正機能はない。上記係合手段にさらにワイヤーを付加すると係合部分の構成が非常に複雑で、かつ、厚みをとる問題がある。
【0006】さらに、カップ部のサイズと土台部とのサイズは不可分の関係にあるが、上記従来提供されているいずれのブラジャーも、カップ部と土台部の係合部におけるサイズについての考慮はなく、単に、カップ部と土台部とが取り外しできる構成が開示されているだけである。カップ部と土台部とを分離する利点は、別のデザインや左右異なるサイズのカップ部を土台部に取り替え可能に連結できる点でもある。しかしながら、上記従来例では、カップ部が土台部と分離されているだけであり、土台部は左右が一体的に設けられている。よって、カップ部の左右のサイズを変更しても、土台部が同一であるため係合部に問題が生じることとなる。
【0007】また、上記従来例では、土台部と左右バック部とはいずれも一体的に設けられているが、バック部を伸縮性の強弱やデザイン、左右バック部の止具の種類等の点から選択したい場合に、対応することはできない。
【0008】本発明は上記した問題に鑑みなされたもので、係合強度、係合時の操作性、着用感の全ての点で満足ができ、かつ、着用者が各々自分の好みに応じてそのデザイン、サイズを選択し、自分で取り替え可能とすることができ、それにより、着用者の日々の気分や外衣との組み合わせによるコーディネートの幅を広げることが可能なブラジャー等のカップ部を有する衣類を提供することを課題としている。
【0009】さらに、本発明は、上記カップ部を有する衣類を、デザイン、サイズを選択して組み合わせて購入する時に、組み合わされた状態を簡単にイメージして購入でき、かつ、自己のサイズと商品に付されているサイズとを正確に対応させて購入できる販売方法を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は、バスト周縁位置で、左右のカップ部と土台部とを分離し、土台部の分離端縁に沿って、所要の剛性と柔軟性を有する樹脂からなる縁取りフレームを取り付け、該縁取りフレームに係合部を一体的に設ける一方、上記カップ部に被係合部を設け、該被係合部を上記係合部に雌雄係合して、カップ部を土台部に着脱可能に連結する構成としていることを特徴とするカップ部を有する衣類を提供している。
【0011】カップ部と土台部とはバスト周縁、好ましくは、バージスラインに沿って分離している。なお、必ずしもバージスラインに沿って分離する必要はなく、バストの下部はバージスラインに沿わせるが、両側では脇側に若干拡げてもよい。
【0012】上記のように、分離した土台部側では、分離端縁に沿って柔軟性と剛性とを有する樹脂からなる縁取りフレームと取り付けているため、カップ部と土台部とを係合手段で係合した時に、上記縁取りフレームがワイヤーの機能を果たし、バストアップの補正機能を損なうことはない。言い換えば、ワイヤー相当機能部材に係合部を一体的に設けた形状としている。上記樹脂としては、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂が好適に用いられる。
【0013】また、カップ部と土台部に設ける係合部と被係合部とは、雌雄(凹凸)係合形状としているため、簡単に着脱できると共に、容易に外れない構成とすることができる。例えば、係合部と被係合部のいずれか一方の雄側には先端に頭部を設けると共に、雌側の挿入孔の内径を上記頭部以下とすることにより、頭部を押し込みで挿入すると確実に係合できる。さらに、係合部を樹脂成型物としているため、肌側をフラットな平面状に出来ると共に、柔らかい樹脂を用いて、肌触りを良好とすることができる。
【0014】このように、左右カップ部と、土台部とを係合可能とすることにより、カップ部と土台部とのデザインやカラーを代えて、個々人にあったおしゃれを楽しむことが出来る。また、カップ部を取り外して、洗濯したり、箪笥にしまったりすることが出来、カップ部の形状を長く保つことも出来る。
【0015】上記土台部の縁取りフレームは樹脂製の薄肉帯状体から形成し、カップ部の分離端縁にも同様な縁取りフレームを取り付けることが好ましい。また、係合部と同様に被係合部を縁取りフレームと一体的に設け、樹脂成形物同士の係合部と被係合部で雌雄係合することが好ましい。さらに、これら縁取りフレームを土台部およびカップ部の分離端縁の略全長に沿って取り付けている。なお、カップ部側では、上記縁取りフレームに代えて、分離端縁に沿って金属ワイヤーや樹脂ワイヤー等のワイヤーあるいは硬い当布を取り付け、これらとは別個に被係合部を取り付けてもよい。
【0016】上記カップ部として、異なるサイズを複数種類設け、これら複数種類のカップ部は、土台部との分離部分を同一形状としていると共に同一の係合部を取り付け、一種類の土台部に複数種類のカップ部を連結可能としている。
【0017】具体的には、サイズバリエーションに対応するため、土台部は、例えばS,M,Lの3種類程度とする一方、カップ部は土台部と係合する部位は土台部と同一のS,M,Lの3種類とする一方、カップ部のボリュームは更にバリエーションを持たせ、A,B,…G等の2種類以上の多種類を設けている。これは、土台部を含めた胴体回り寸法は、バック布に伸縮性を有する素材を用いたり、左右バック部を止める後環の列を多くすることによりサイズ調整が可能であるため、カップ部に比べ少ないサイズ数で、体型対応は可能である。一方、カップ部は、カップサイズによってのみフィット性が決まり、かつ、ストレッチレースなど伸縮性を有する素材でカップ部を作製すると保形性・造形性が劣ることとなる。その結果、伸縮性を有しない素材を用い細かいサイズ分けした多種類のカップ部を設けておくことが保形形、造形性の面から望ましい。よって、上記のように、異なるサイズのカップ部を、一つの土台部に対して連結可とするため、連結する分離部分の形状は同一形状とし、かつ、同一の係合部と被係合部を設けている。勿論、土台部もカップ部と同様に、多くのサイズ別バリエーションを設けてもよい。
【0018】上記一対の縁取りフレームには、全長に上記雌雄係合させる係合部と被係合部を設け、雌側係合部は先端開口の小径孔の他端に大径孔を連接した形状とする一方、雄側被係合部を軸部先端に頭部を設けた形状とし、周方向先端の一端開口から、上記雄側被係合部の軸部を雌側係合部の小径孔に挿入すると共に頭部を大径孔に挿入して、分離位置に沿った周方向にスライドさせる構成としている。カップ部と土台部を分離する場合は、逆方向にスライドさせて分離させている。また、スライド終了位置で保持するために、雌雄係合部をロックするロック手段を長さ方向の端部の両方或いはいずれか一方に設けており、一方に設ける場合は、脇側端部に設けている。このように、雌雄係合部は、その両方を全長に亙って設けて、全長で係合させると安定した係合ができると共に、係合しやすく外れにくく、部分的な凹凸がないため着用感もよく、しかも、ワイヤーの機能も果たすため造形性の点で好ましい。なお、いずれか一方のみ全長に亙って設け、他方はそれより短くして、雌雄係合させても良い。
【0019】あるいは、上記一対の縁取りフレームには周方向に沿って間隔をあけて部分的に上記雌雄係合させる係合部と被係合部を設け、雌側係合部は先端開口の小径孔の他端に大径孔を連接した形状とすると共に周方向の一端を開口、他端を閉鎖する一方、雄側被係合部を軸部先端に頭部を設けた形状とし、上記雌側係合部の周方向の一端開口から、上記雄側被係合部の軸部を雌側係合部の小径孔に挿入すると共に頭部を大径孔に挿入して、他端閉鎖部までスライドさせ、かつ、雄側被係合部が閉鎖部まで達すると、これら雌雄係合部に設けた凹凸部が嵌合する構成としている。
【0020】また、雌雄係合部の形状は、上記一対の縁取りフレームには、周方向に間隔をあけて上記雌雄係合させる係合部と被係合部を設け、軸部の先端に頭部を有する雄側係合部を係止孔をあけた雌側被係合部に対して、縁取りフレームを重ねた状態で押し込んで係合する形状としてもよい。
【0021】あるいはまた、上記一対の縁取りフレームには、周方向に間隔をあけて上記雌雄係合させる係合部と被係合部を設け、貫通孔をあけた雌側係合部に対して、係止爪を設けた雄側被係合部を周方向と直交する径方向から押し込み、係止爪を貫通孔から突出させ、貫通孔の周縁に係止する構成としてもよい。なお、一対の縁取りフレームに設ける係合部と被係合部とは、外れにくい雌雄係合形状であれば、上記した形状に限定されず、他の形状のものも適宜に用いられる。
【0022】上記縁取りフレームは肌接触側に設けているクッション性を有する素材の外面側に配置していることが好ましい。具体的には、土台布やカップ布の外面側に縁取りフレームを取り付け、上記土台布やカップ布の肌側にさらに肌触りの良いクッション性のある布を重ねている。なお、不織布やポリウレタンフォーム等を介在させてもよい。また、ポリウレタンフォームの表面に布を接着したものを用いてもよい。このように、クッション性のあるものを肌側に配置すると、縁取りフレームおよび雌雄係合部を取り付けた部位の肌当たりを柔らくすることができる。
【0023】さらに、カップ部の表面にデザイン性を有する布を取り付けている。カップ部の裏面(肌側)にもデザイン性を有する布を取り付けてもよい。このように、カップ部の表裏両面にデザイン性を有する布を取り付けると、言わば、カップ部をリバーシブルとすることができる。カップ部をリバーシブルとして、表面側と裏面側とに異なるデザインの布をつけておくと、カップ部の膨らみを逆転させて着用することで、1つのカップ部で2つのバリエーションを楽しむことができる。このように逆転して使用する場合、右カップ部として土台部の右側の縁取りフレームに付けいたものは、土台部の左側の縁取りフレームに、左カップ部としていたものを土台部の右側の縁取りフレームに取り付けることとなる。なお、土台部とカップ部の縁取りフレームが左右対称形状の場合は、カップ部の表裏を逆転した場合も、右カップ部は土台部の右側の縁取りフレームに、左カップ部は土台部の左側の縁取りフレームに取り付けて使用することができる。
【0024】土台部と分離する左右のカップ部は、左カップ部と右カップ部を分割して別ピースとし、それぞれ、別個に土台部に係合部材を介して連結することが好ましい。 このように、左右のカップ部を別個に土台部に取付可能としておくと、左右異なるデザインやカラーのカップを取り付けることが可能で、より個性的なブラジャー等を着用者の好みで作ることができる。また、左右のバストサイズが若干異なる場合において、左右のバストサイズにそれぞれ適合した左カップ部、右カップ部をそれぞれ選択して取り付けることができ、よりきめ細かくサイズにフィットさせることができる。
【0025】上記土台部の左右両側より背面側に配置するバック部を、土台部と一体的に設け、あるいは係合手段を介して着脱可能に連結してもよい。バック部を土台部から分割させて係合手段で連結させる構成とすると、バック部の伸縮度の強弱を変えたものや、カラーを変えたものを複数種類用意しておき、土台部との組み合わせを変えることにより、着用者の好みの着用感やデザインのブラジャーとすることができる。また、フロントホックで着脱可能に連結してもよい。
【0026】さらに、土台部は左右のカップ部にそれぞれ係合手段で取り付けられる左右土台部からなるが、この左右土台部を一体的に設けても良いし、前面中央で着脱可能に係合手段で連結される左右土台部に分離してもよい。左右土台部を分離すると、カップ部の左右を分離して、そのサイズやカラーが相違させたものを選択した場合、それに対応した土台部を左右別に選択することが可能となる。
【0027】さらにまた、肩紐は両端がカップ部とバック部とに着脱可能に連結する構成とし、肩紐を選択して取り付けることができるようにしてもよい。この場合、着用者が肩紐を取り付けずに着用することも可能となる。あるいは、肩紐は、その一端がカップ部とバック部のいずれか一方に予め取り付けておき、他端を上記いずれか他方に着脱可能に連結する構成としてもよい。このように、肩紐の一端をカップ部あるいはバック部に取り付けておくと、肩紐が紛失するのを防止できる。また、カップ部の形状はフルカップ、3/4カップ、ハーフカップ等のいずれのタイプにも適用できる。
【0028】上記カップ部を有する衣類は、ブラジャー、ボデイスーツ、ブラジャー付きスリップ、ブラジャー付きシャツ、ブラジャー付きキャミソール、水着等からなる。 これらのカップ部を有する衣類では、カップ部と土台部の分離位置の形状および係合部材を共通化しておくと、カップ部を共用化することができる。例えば、ブラジャーのカップ部を取り外して、ボデースーツのカップ部やブラジャー付きスリップのカップ部として取り付けて使用することもできる。
【0029】さらに、本発明は、上記したカップ部と土台部とは分割され、それらを着脱可能に取り返すことができるカップ部を有する衣類の販売方法として、最適な通信ネットワークを利用した方法を提供している。
【0030】即ち、利用者の端末機にネットワークを介してサーバより情報を送信し、該情報により利用者が端末機から注文する販売方法であって、上記サーバに、カップ部の複数種類のデザインと、カップ部の複数種類のサイズと、土台部のデザインと、土台部の複数種類のサイズが予め入力されて記録されており、上記複数種類のカップ部のデザイン、カップ部のサイズ、土台部のデザイン、土台部のサイズが利用者の端末機に表示され、この表示された複数種類のうちから利用者がカップ部のデザイン、カップ部のサイズ、土台部のサイズ、土台部のデザインをそれぞれ選択して入力し、上記サーバにおいて、上記入力されたカップ部のデザイン、カップ部のサイズ、土台部のサイズ、土台部のデザインを有するものを組み合わされて1つのカップ部を有する衣類をシュミレートとし、このシュミレートされた衣類を端末機の画面で表示し、利用者は表示された衣類を見て判断し、注文信号をサーバへと出力することを特徴とするカップ部を有する衣類の販売方法を提供している。
【0031】上記カップ部および土台部の相違するデザインには、形状が同一でカラーが相違するものを含めている。即ち、まず、形状の相違で選択し、次に、同一形状であるがカラーの相違で選択できるようにしている。
【0032】上記販売方法によれば、利用者は家庭の端末機において、最新のデザインのカップ部および土台部を知ることができ、店舗で購入する時間がない場合や店舗が近くにない場合には、非常に便利な購入方法となる。かつ、これらの種々のデザインのカップ部と土台部を利用者の好みに応じて選択して組み合わせることができ、利用者の個性に合ったものとすることができる。また、デザインの相違するカップ部には、その特徴を記載した表示を加えると、利用者が望んでいる機能を有するカップ部であるかを正確に把握することができ、購入した後に判断ミスが生じることを防止できる。さらに、組み合わせたカップ部と土台部とをシュミレートした画面で見ることができるため、組み合わせを種々変えて、そのシュミレーションを得心行くまで繰り返し、利用者が最も好ましいものを判断することができ、自分の手作り的なブラジャー等とすることができる。
【0033】上記カップ部はM、LあるいはA〜E等の2〜6種類のサイズを揃えている一方、土台部はM,LあるいはS,M、Lの2〜5種類のサイズを揃えており、利用者が自己のトップバストサイズとアンダーバストサイズとを入力すると、サーバ側からカップ部の中から対応するサイズと、土台部の中から対応するサイズが端末機の画面で表示され、利用者は自己のサイズを知った後に、上記画面表示されたカップ部のサイズと土台部のサイズを選択することができるようにしている。
【0034】利用者は自己のトップサイズとアンダーサイズとは知っているが、それがカップ部のAカップ、Bカップ等のいずれのカップに該当するかを正確に把握していない場合があり、特に、中高年者に場合には上記カップサイズを知らない場合が多い。よって、自己のサイズを入力すると、このサイズに適合したカップのサイズをサーバ側から知らせることは、通信ネットワークを利用して購入する場合以外の店頭購入時においても利用者にとって有効な情報となる。
【0035】カップ部の選択では、左カップ部と右カップ部とを異なるデザインおよび異なるサイズで選択可能としている。さらに、分離している左右土台部、左右バック部、左右肩紐を、購入者は、それぞれ左右別々に選択可能としている。さらにまた、カップ部と土台部を着脱可能に係合する複数種類の係合手段を画面表示し、表示された係合手段の中から所要の係合手段を利用者が選択できるようにしている。
【0036】このように、各部において選択可能とすると、より体型にフィットすると共に、要求する機能を備えたものとすることができる。かつ、各部のデザインやカラーを好みのものとすることにより、より個性的なものとすることができる。
【0037】上記カップ部と土台部を選択する前に、カップ部を有する衣類として、ブラシャー、ボデイスーツ、ブラシャー付きスリップ、ブラシャー付きシャツ、ブラジャー付きキャミソール、水着の種類を選択可能としている。
【0038】即ち、利用者が自分の好みのカップ部をブラジャーに用いても良いし、ボデイスーツのカップ部としても用いてもよい。あるいは、ブラジャー、ボデイスーツ、ブラジャー付きスリップに取り付けるカップ部をすべて統一した形状とカラーを有するものとできる等、カップ部を有する衣類であれば、各商品の枠組を越えて選択し、利用者の個性を反映させることができる。
【0039】また、一度、通信ネットワークを利用した販売方法でカップ部を有する衣類を注文した利用者のデータをサーバ内に保存しておき、次回以降では、利用者は上記カップ部あるいは土台部を、デザインを選択して注文するだけで、データ化されている所要のサイズで且つ選択したデザインのカップ部あるいは土台部がサーバに出力され、カップ部のみ、あるいは土台部のみを販売可能としている。
【0040】即ち、サイズデータはサーバに保存されているため、次回以降の注文では、デザインを選択するだけでよく、利用者の端末機の操作手数を省き、より便利に注文することができる。さらに、サーバ側からも、保存しているデータから、先に選択された情報に基き、利用者の好みにあったデザインやカラーを優先的に画面表示していくことも可能であり、利用者に取って非常に便利なものとすることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1乃至図3は第1実施形態のブラジャーを示す。ブラジャーAは、左右カップ部1、2、土台部3、左右バック部4、5、左右の肩紐6、7からなる。
【0042】上記左カップ部1と右カップ部2とは別ピースであり、かつ、土台部3とも分離し、左右カップ部1、2はそれぞれ別個に土台部3に連結される。土台部3と左右バック部4、5は一体的に連続した1部材から形成している。左右の肩紐6、7の一端は上記左右バック部4、5に予め連結し、他端は左右カップ部1、2の上端に連結可能としている。よって、第1実施形態のブラジャーAでは、バック部4、5、左右肩紐6、7と土台部3は1つの連続したピースからなり、左右カップ部1、2と合わせて3ピースを組み合わせて構成している。
【0043】上記左右カップ部1、2と土台部3との分離位置はバージスラインに沿った位置であり、よって、左右カップ部1、2の分割端縁1a、2aは下向きに円弧形状に膨らんだラインとなる。また、土台部3には左右一対の円弧状に窪んだカップ取付部3a、3bを設け、これらカップ取付部3a、3bの円弧状内周縁が分割端縁3c、3dとなる。
【0044】上記左右カップ部1、2の分割端縁1a、2aの全長に沿って樹脂製の縁取りフレーム11(11A、11B)を取り付ける一方、土台部3の分割端縁3c、3dにも、その全長に沿って樹脂製の縁取りフレーム12(12A、12B)を取り付けている。具体的には、これら縁取りフレーム11、12は全体として薄肉の帯状片を湾曲させた形状としている。縁取りフレーム12は、1mm程度の薄肉とした取付部12a、と厚さ2.5mmとした相対的に厚肉の突出部12bからなる2段形状で、取付部12aを土台部3の布3eの端縁に重ねて縫着(H)している。一方、縁取りフレーム11は、薄肉の取付部11aの先端よりL形状の屈折の突出部11bを設け、上記取付部11aを左右カップ部1、2のカップ布1a、2aの端縁に重ねて縫着(H)している。上記縁取りフレーム11、12はカップ部1、2のカップ布1a、2aおよび土台部3の土台布3aの肌側に縫着し、突出部11b、12bを肌側と反対の外面側に突出させている。
【0045】上記土台部側の縁取りフレーム12には図3に示す形状の係合部14を一体成形で設けると共に、カップ部側の縁取りフレーム11には図3に示す形状の被係合部15を設けている。かつ、これら係合部14と被係合部15は、縁取りフレーム11、12の長さ方向の両端近傍位置と、その間に所要間隔をあけた複数箇所(図示の実施形態では4箇所)に形成している。
【0046】上記土台部3の縁取りフレーム12に設ける係合部14は雄型で、縁取りフレーム12より突出する軸部14aの先端に球状頭部14bを連設した形状としている。一方、カップ部1、2側の縁取りフレーム11に設ける被係合部15は十字形状に切り欠いた穴からなり、該穴を押し開いて球状頭部14bを挿入するボールジョイント式の係合手段としている。
【0047】よって、土台部3の一対のカップ取付部3a、3bにカップ部1、2をはめ込み、土台部3の分離端縁の縁取りフレーム12の突出部12bの上面にカップ部1,2の縁取りフレーム11を重ね、上記係止部14の球状頭部14bを被係止部15の穴に押し込むと、カップ部1、2が土台部3に連結される。この連結状態で、球状頭部14bは肌側と反対側に突出し、球状頭部14bが肌側に当たらないようにしている。土台部3からカップ部1、2を外す時は、カップ部1、2のフレーム11をフレーム12より離すように上方へ引っ張ると穴より球状頭部14bが抜けて互いに離脱させることができる。
【0048】図4および図5は第2実施形態を示し、上記第1実施形態との相違点はカップ部1、2と土台部3との係合手段である。他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0049】この第2実施形態では、カップ側の縁取りフレーム11と土台側の縁取りフレーム12とを全周にわたって雌雄係合している。即ち、土台部3側の縁取りフレーム12の突出部12bに、全周にわたって連続した係合穴14aを設けて雌型の係合部14としている。この係合穴14aは先端挿入口14a−1を有する小径穴14a−2と、該小径穴14a−2の先端に大径穴14a−3を連続させた形状としている。なお、周方向の一端近傍(脇側端部近傍)には突出部12bに係止凸部12cを突設している。該脇側の先端を閉鎖部12dとし、反対側を挿入開口12eとしている。一方、カップ部1、2側の縁取りフレーム11にも全周にわたって、L形状の突出部11bの先端より砲弾形状の係止頭部15aを突設した被係止部15を設けている。また、突出部11bの端部には上記係止凸部12cと係止する係止凹部11cを凹設している。なお、上記小径穴14a−2は次第に小径化する円錐穴としてもよい。
【0050】上記カップ部1、2を土台部3に連結する場合、カップ部1、2の周方向の一端P2を土台部3のカップ取付部3a、3bの周方向の一端P1の挿入開口12eにそれぞれあてがい、係止頭部15aを係止穴12cに押し込み、砲弾形状の係止頭部15aを大径穴14a−3に収容する。この状態で、矢印で示すように、係止頭部15aを周方向へとスライドさせていき、先端側で係止凹部11cを係止凸部12cに係止する。このように、全周にわたって係止頭部15aを大径穴14a−3に収容保持している。
【0051】この雌雄係合状態において、砲弾形状の係止頭部15aの最大外周径が小径穴14a−2の最小内周径よりも大きいことにより、係止頭部15aは小径穴14a−2を通して容易に抜け出ることができず、所要の係合強度をもって、カップ部1、2は土台部3に連結される。また、スライド最終位置で脇側先端近傍で係止凹部11cと係止凸部12cとを係止してロックさせ、かつ、先端が閉鎖部12dであるため、雌雄係合が外れることはなく、カップ部と土台部とを確実に連結固定することができる。取り外す時には、取付時とは逆方向にスライドさせて取り外す。
【0052】図6および図7は第2実施形態の変形例を示し、左右カップ部1、2と土台部3の分離端縁の縁取りフレーム11、12の取付状態を代えている。即ち、縁取りフレーム11、12は、その厚さ方向の中間位置より雌雄係合部11、12を全長に亙って突出させて形成しており、かつ、縁取りフレーム11、12の肌側にカップ布1a、2a、土台布3aを配置している。また、土台布3aは雌雄係合部11、12の係合位置まで延在させ、この延在部分では、クッション布5で土台布3aをくるんで縫着している。
【0053】上記土台布3aとしては非伸縮性のマーキジットを用い、クッション布5としてはトリコットを用いている。このように、雌雄係合部の肌側では土台布3aとくるんで縫いしたクッション布5の3枚の布が重なるため、肌側への当たりを柔らかくすることができる。なお、トリコットでくるむ土台布3aにさらに不織布やポリウレタンフォームを重ねても良い。
【0054】また、雌雄係合部11、12の断面中心が左右対称となるため、同一の係合部を左右カップのどちらにも使用可能となり、共用化を図ることができる。
【0055】図8および図9は第3実施形態を示し、第2実施形態と同様にカップ部1、2と土台部3との係合手段を第1実施形態と代えており、他の構成は第1実施形態と同様である。
【0056】この第3実施形態では、第1実施形態と同様に、周方向の両端近傍と、その間に所要間隔をあけた複数箇所に、係合部と被係合部を縁取りフレーム12、11に一体的に成型している。土台部3側の縁取りフレーム12の突出部12bに間隔をあけて雌型の係合部14を設けている。該係合部14はボックス部14aに径方向の貫通穴14bを設けた形状としている。一方、カップ部1、2に取り付ける縁取りフレーム11には、広幅とした取付部11aに周方向に間隔をあけてL形状の被係合部15を設け、その先端に係止爪15aを設けている。
【0057】カップ部1、2を土台部3に連結する作業は、土台部3のカップ取付部3a、3bにカップ部1、2を配置し、各係合部14に被係合部15とを対向位置させ、被係合部15を矢印で示すように、径方向へとスライドさせ、係止爪15aで貫通穴14bを押し広げながら挿入し、係止爪15aが貫通穴14bを通過した位置で係止爪15aを貫通穴14bの先端に係止している。
【0058】図10および図11は第4実施形態を示し、第3実施形態と同様に、縁取りフレーム11、12には周方向に部分的に被係止部15、係止部14を設けている。上記係合部14の係合穴14aは周方向の一端側が開口で他端は閉鎖とし、かつ、閉鎖側の係合穴14aには係止凸部14cを設ける一方、被係合部15の係止頭部15aの外周に係止凹部15cを設けている。
【0059】カップ部1、2を土台部3に連結する作業は、土台部3のカップ取付部3a、3bにカップ部1、2を配置し、各係合部14の一端側に各被係合部15を位置させ、係合穴14aの一端開口から係止頭部15aを挿入し、この状態で矢印で示すように周方向へとスライドさせ、係止凸部14cと係止凹部15cとを係合している。
【0060】上記第3および第4実施形態とも、第2実施形態の変形例に示すように、カップ布および土台布の外面側に縁取りフレームを取り付け、土台布を雌雄係合位置まで延在させ、該延在部分をクッション性を有する布でくるんで肌当たりを良くしても良い。
【0061】図12は第5実施形態を示し、ブラジャーBでは、左右のカップ部1、2とを連結布20で予め連結した形状としている。該連結布20で連結された左右のカップ部1、2と土台部3とを係合する手段は上記第1乃至第4実施形態のいずれでもよい。
【0062】図13は第6実施形態を示し、ブラジャーCでは、土台布3を左右のバック部4、5と分割している。よって、左右のカップ部1、土台布3、左右のバック部4、5の5つの別ピースよりブラジャーCを組み立てるようにしている。土台布3の左右両端3e、3fとバック布4、5の一端4a、5aとの間には第2実施形態と同様な係合部21と被係合部22を設けている。
【0063】図14は第7実施形態を示し、ブラジャーDは、土台部3’も左右土台部30と31とに分割し、かつ、左右の肩紐7、8も分割し、最も細分化した構成としている。即ち、左右のカップ部1、2、左右の土台部30、31、左右のバック部4、5、左右の肩紐7、8と合計8個の別ピースよりブラジャーDを組み立てるようにしている。左右の土台部30と31とは前部中央で分割し、係合手段としては第2実施形態と同様な係合部32と被係合部33を設けて着脱可能に連結している。
【0064】なお、左右の土台部30と31とは図15に示すように、フロントホック35、36で着脱可能に係止してもよい。
【0065】図16は第8実施形態を示す。該第8実施形態では、カップ部1、2には土台部3との分離位置に沿った全長に縁取りフレームを設けず、分離位置の両端および、その間の周方向に間隔をあけた位置に部分的に被係合部15を設けている。一方、土台部3には分離位置に沿った全長に縁取りフレーム12を設け、該縁取りフレームの全長に係合部14を設け、上記被係合部15と着脱可能に係合させている。また、カップ形状も図1に示す第1実施形態と異なる形状としている。
【0066】図17および図18は第9実施形態を示す。第9実施形態では、カップ部1、2に夫々、デザイン性を有する表面布100A、100Bと、裏面布200A、200Bとを取り付けている。表面布100A、100Bは図17(A)に示すように水玉模様とする一方、裏面布200A、200Bは縞模様としている。即ち、左右のカップ部1、2はリバーシブルで用いることが出来るようにしている。
【0067】図18(A)は水玉模様の表面布100A、100Bを外側の表面側に位置させて土台部3とに縁取りフレーム11、11を土台部3の縁取りフレーム12に嵌合されて取り付けている。図18(B)はカップ部1、2の膨出方向を逆転させ、縞模様の裏面布200A、200Bを外側の表面に位置させて土台部3に連結している。其の際、左右カップ部1、2の左右位置を図18(A)と左右逆転して土台部3に取り付けている。
【0068】上記左右カップ部1、2と土台部3とを分割し、取り替え可能に連結する構成は、ブラジャーに限定されず、図19(A)に示すボデースーツ、(B)に示すブラジャー付きスリップ、(C)に示すブラジャー付きシャツ、(D)に示すブラジャー付きキャミソールにも適用できる。この場合、土台部3は前身頃部および後身頃部と連続している。また、図19(C)に示すように、カップ部1、2と着脱可能に係合する土台部と連続する前身頃部を左右に分割し、係合部材37と38とを係合させて開閉できるタイプとしてもよい。
【0069】本発明は、上記した少なくともカップ部と土台部とが分割され、カップ部と土台部とが任意に組み合わせて連結できる構成としたブラジャー、ボデイスーツ、ブラジャー付きスリップ、ブラジャー付きシャツ、ブラジャー付きキャミソール、水着等からなるカップ部を有する衣類を、インターネットを介して販売する方法も提供している。
【0070】即ち、図20の販売方法に示すように、利用者の端末機50(50A、50B、50C…)とサーバ60とを通信ネットワーク70を介してサーバ60より情報を送信し、該情報により利用者が端末機50からカップ部を有する衣類を注文するものである。販売元のサーバ60に注文が入力されると、商品が利用者へと配達され、配達後あるいは配達前に、料金が電信決済あるいは現金振り込み等により販売者へ支払われるようにしている。
【0071】利用者の端末機50は利用者の家に設けられたもので、通信ネットワーク70を介してサーバ60と接続され双方通信を行う通信手段51、処理手段52(パソコン本体)、表示手段(モニター)53、入力手段(キーボード)54を備えている。販売元に設けられたサーバ60は、通信ネットワーク70を介して各利用者の端末機50と双方通信を行う通信手段61、データベース62、処理装置63等を備えている。
【0072】カップ部を有するブラジャーを通信ネットワークを介して販売する場合について説明すると、上記サーバ60のデータベース62には、カップ部の複数種類のデザイン(異なる形状、異なるカラー)と、カップ部の複数種類のサイズと、土台部のデザインと、土台部の複数種類のサイズが入力されて記録されている。具体的には、例えば、カップ部のサイズはAカップ〜Dカップの4サイズを揃えている一方、土台部はS,M,Lの3種類のサイズを揃えている。
【0073】上記サーバ60の処理装置63は下記の処理が可能な設定としている。
■利用者からバストのトップサイズとアンダーサイズとが入力されると、処理装置で演算して、上記複数種類のカップ部のサイズおよび土台部のサイズの中から対応したサイズを選択する。
■選択されたカップ部と土台部とを組み合わせた状態のブラジャーをシュミレーションする。
■本販売方法でブラジャーを注文した利用者のデータを保存しておき、次回以降では、利用者はカップ部あるいは土台部を、デザインを選択して注文するだけで、データ化されている所要のサイズで且つ選択されたデザインのカップ部あるいは土台部が注文されたとして処理する。
【0074】図21はブラジャーの販売ステップを示す。
#1:利用者は端末機50の入力手段51を操作して通信ネットワーク70を介してサーバ60の通信手段61へ発信する。
#2:受信したサーバ60より,データベース62に入力されているブラジャーのカップ部および土台部のデザイン(形状および/あるいは色彩)およびサイズが相違する複数種類のものがネットワーク70を介して利用者の端末機50へ送信され、モニター53に表示される。
#3:利用者は表示画面をみて、利用者はカップ部のデザインおよびサイズ、土台部のデザインおよびサイズを選択して入力手段51を操作してサーバ60に送信する。
#4:受信したサーバ60では、処理装置63で選択されたカップ部と土台部とを組み合わせたブラジャーをショミレーションし、このショミレーションしたブラジャーをネットワーク70を介して端末機50へ送信する。
#5:利用者は端末機50のモニター53で表示されたブラジャーを見て、気にいれば入力手段51を操作して、注文信号をサーバ60に送信する。其の際、利用者の住所、氏名等の必要なデータを送信する。サーバ60で注文が受信されると、販売者は商品を利用者に配達する。サーバ60のデータベース62に顧客情報をデータとして蓄積しておく。
【0075】上記#3のステップにおいて、利用者は自己の体型に合うサイズが分からない場合には、バストのトップサイズとアンダーサイズを入力手段51を操作して、サーバ60へ送信する。受信したサーバ60では処理装置63で利用者のサイズ情報に基づいて対応するカップ部および土台部のサイズの種類を利用者の端末機50に送信する。利用者は送信されたサイズに基づいて、カップ部および土台部の種類を選択する。
【0076】また、#3のカップ部と土台部の選択、それに基づく#4のショミレーションの表示は、繰り返し行うことを可能としている。
【0077】また、#3における利用者の選択では、カップ部を左右別々の種類を選択できるようにしている。土台部および左右バック部および肩紐は1ピースとしており、この1ピースのデザインの種類およびサイズは複数種類設けており、利用者は右カップ部、左カップ部および土台部の3つのピースを任意に選択できるようにしている。
【0078】上記した通信ネットワークを利用した販売方法によれば、利用者は在宅しながら、自己の体型にフィットすると共に、デザインやカラーを選択して、ブラジャーを注文することができる。特に、左右のカップ部と土台部のデザインやカラーをそれぞれ別個に選択できるため、自分の好みにあったブラジャーとすることができ、かつ、その組み合わせをシュミレーションを見て楽しみながら、ゆっくりとショッピングをすることができる。
【0079】上記した例では、左右のカップ部と土台部との3つのピースを選択して組み合わせるようにしているが、土台部、バック部、肩紐を左右分離して、着脱可能に係合できるようにしたブラジャーであれば、これら分離された左右土台部、左右バック部、左右肩紐のデータをサーバのデータベースに入力しておき、利用者が土台部、バック部、肩紐も左右別々に選択して注文できるようにしている。さらに、分離した部分を係合する係合手段も選択できるようにしているブラジャーであれば、データベースに複数の係合手段を入力しておき、これを画面表示して利用者が選択できるようにしている。
【0080】さらに、カップ部を有する衣類として、ブラシャー、ボデイスーツ、ブラシャー付きスリップ、ブラシャー付きシャツ、ブラジャー付きキャミソール、水着ののカップを共用的に利用できるようにしておくと、これらカップ部を有する衣類の種類をデータベースに入力しておき、まず、衣類の種類を表示して、利用者に選択させた後に、上記したステップ#1からの工程で利用者との双方通信して販売を行うようにしている。
【0081】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明に係わるブラジャー等のカップ部を有する衣類では、少なくとも左右のカップ部と土台部とを分離し、カップ部と土台部とを任意に選択して、係合手段により雌雄係合させて連結してブラジャーを形成する構成としているため、着用者が各々自分の好みに応じてそのデザイン、サイズを選択し、自分で取り替え可能とすることができ、それにより、着用者の日々の気分や外衣との組み合わせによるコーディネートの幅を広げることが可能となる。
【0082】また、カップ部と土台部に設ける係合部と被係合部とは、雌雄(凹凸)係合形状としているため、簡単に着脱できると共に、容易に外れない構成とすることができる。即ち、係合強度、係合時の操作性、着用感の全ての点で満足ができるブラジャー等のカップ部を有する衣類とすることができる。
【0083】さらに、カップ部と土台部の分離端縁に沿って薄い樹脂製等の縁取りフレームを取り付けているため、この縁取りフレームが従来のワイヤー付きブラジャーのワイヤーの機能を果たし、バストの造形性にも寄与させることができる。
【0084】さらに、本発明に係わる通信ネットワークを利用した販売方法では、利用者が家庭の端末機を利用して、カップ部、土台部のデザイン、サイズを選択して組み合わせて購入するすることができ、其の際、組み合わされた状態を簡単にイメージして購入することができる。かつ、自己のサイズと商品に付されているサイズとを正確に対応させて購入することもできる等の利点を有するものである。
【出願人】 【識別番号】000139399
【氏名又は名称】株式会社ワコール
【出願日】 平成13年6月25日(2001.6.25)
【代理人】 【識別番号】100072660
【弁理士】
【氏名又は名称】大和田 和美
【公開番号】 特開2002−88519(P2002−88519A)
【公開日】 平成14年3月27日(2002.3.27)
【出願番号】 特願2001−191730(P2001−191730)