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【発明の名称】 ブラジャー及びブラジャー用肩紐
【発明者】 【氏名】坂本 亜希子

【要約】 【課題】肩こり等の防止又は緩和を可能とするブラジャー及びブラジャー用肩紐を提供する。

【解決手段】ブラジャー1は、左右カップ本体11、11を中央連結布12と両側背面布13、13で連結し、両側背面布13の端部に、図示しないかぎフックを設けて連結可能である。カップ本体11の上辺と背面布13の上辺に肩紐2を着脱可能に連結する。肩紐2に肩紐カバー20を被せる。肩紐カバー20はカバー布内に磁石体3が装着してあり、肩紐2に取り付けるための取付部が長さ方向の両端部及び中間部の複数個所に設けてある。磁石体3としては、ワイヤ状可撓性プラスチック磁石、シート状可撓性プラスチック磁石、粒状磁石などを適宜用いることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 磁石体が装着してある肩紐を備えたことを特徴とするブラジャー。
【請求項2】 請求項1において、前記磁石体は、肩紐カバーに収納されており、前記肩紐カバーは、前記肩紐に対して着脱可能であることを特徴とするブラジャー。
【請求項3】 請求項1において、前記磁石体は、前記肩紐に収納されていることを特徴とするブラジャー。
【請求項4】 請求項1において、前記肩紐は、磁石体で構成されていることを特徴とするブラジャー。
【請求項5】 請求項4において、前記肩紐は、磁石体とビーズとで構成されていることを特徴とするブラジャー。
【請求項6】 請求項4または5において、前記肩紐を構成する磁石体は、表面がカラー塗装されていることを特徴とするブラジャー。
【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記磁石体は、ワイヤ状可撓性プラスチック磁石であることを特徴とするブラジャー。
【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記磁石体は、シート状可撓性プラスチック磁石であることを特徴とするブラジャー。
【請求項9】 請求項1、2、3、5、6のいずれかにおいて、前記磁石体は、粒状磁石であることを特徴とするブラジャー。
【請求項10】 磁石体が装着してあることを特徴とするブラジャー用肩紐。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブラジャー及びブラジャー用肩紐に関し、特に、磁石体が装着してある肩紐を備えることにより肩こり等の防止に有効なものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブラジャーは、体形を美しく整えることに主眼が置かれ、カップの周囲にワイヤを入れたり、吊り紐で強く吊り上げたりするものが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のブラジャーでは、着用した際に窮屈感があり、長時間着用していると血行が悪くなり、次第に肩のだるさや肩こり等の違和感を生じ、遂には体の変調さえ生じてしまうという問題点があった。
【0004】そこで本発明は、肩こり等を防止もしくは緩和可能なブラジャー及びブラジャー用肩紐を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のブラジャーは、磁石体が装着してある肩紐を備えたことを特徴としている。前記磁石体は、肩紐カバーに収納されており、前記肩紐カバーは、前記肩紐に対して着脱可能であることが好ましい。また、前記磁石体は、前記肩紐に収納されていることが好ましい。
【0006】また、前記肩紐は、磁石体で構成され、または磁石体とビーズとで構成されていることが好ましく、この磁石体は、表面がカラー塗装されていることが好ましい。
【0007】また、前記磁石体は、ワイヤ状可撓性プラスチック磁石、または、シート状可撓性プラスチック磁石、または、粒状磁石が適宜用いられる。
【0008】更に、本発明のブラジャー用肩紐は、磁石体が装着してあることを特徴としている。
【0009】このように肩紐に磁石体が装着してあることにより、人体の血液の流れを良くして、肩こりや肩のだるさや疲れを防止するのに役立つ。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図面に示す実施例に基づき説明する。
【0011】図1にブラジャーの斜視図を示しており、ブラジャー1は、左右カップ本体11、11を中央連結布12と両側背面布13,13で連結してあり、両側背面布13,13のそれぞれの端部に、図示しないかぎフックを設けて連結可能にしたものである。カップ本体11の上辺と背面布13の上辺に肩紐2,2が着脱可能に連結してある。即ち、肩紐2の両端部にブラジャー1側のカップ本体11の上辺と背面布13の上辺にそれぞれ設けた連結部1aに連結可能な連結具2aを固定し、連結部1aに連結具2aを連結することにより肩紐2をブラジャー1に着脱可能とする。また、肩紐2の長さは調整可能になっている。なお、背面布13の上辺に設けてある連結部1a及びこれに連結可能な肩紐の一端に設けてある連結具2aは図面の都合上図示していない。
【0012】肩紐カバー20は肩紐2を収納しており、図2に示すようにカバー布20a内に磁石体3を設けており、肩紐2に取り付けるための取付部20bが長さ方向の両端部及び中間部の複数個所に設けてある。
【0013】磁石体3としてワイヤ状可撓性プラスチック磁石30を用いている。ワイヤ状可撓性プラスチック磁石30は、先に本願出願人が出願した特願平11−328410号に提案した可撓性プラスチック磁石を用いている。これは、磁性体としてSmFeN系の磁性粉末と、バインダーとしてPBTエラストマーとを用い、磁性粉末とPBTエラストマーに親和性を持たせるとともに射出成形及び機械的強度を向上させるためのカップリング剤を添加してなるものである。この可撓性プラスチック磁石を用い、射出成形機で配向磁場をかけてワイヤ状に成形したもので、ワイヤの径方向に磁極が形成してある。ワイヤ状可撓性プラスチック磁石30の形状は、直径 1.5mm、長さ 100mmであり、最大磁束密度は60mTである。このようなワイヤ状可撓性プラスチック磁石30をカバー布20a内に位置ずれしないように、例えばカバー布20aを縫い合わせるなどにより固定的に収納し、肩紐カバー20とする。着用に際しては、肩紐カバー20の取付部20bを、肩紐2に巻きつけて取付部20bの先端部を取付部20b他部に離脱不能に固定すれば取り付けが完了する。収納されている磁石体3は図1から明瞭に判るように、肩から背部に対接しており、その磁気力が体に作用して血液の流れを良くする等のように働き、例えばこりや痛み、だるさ等を解消できる。よって、長時間着用してもこりやだるさ等が生じにくくなる。ワイヤ状可撓性プラスチック磁石30は容易にたわむので、肩部でなだらかに屈曲して体の曲線に沿うことができ、着心地も良好である。
【0014】図3に他の肩紐カバー21の例を示している。この肩紐カバー21は、カバー布21aに磁石体として複数個のチップ状の粒状磁石31を位置がずれないように肩から背部に間隔をおいて複数個を固定的に収納してある。この粒状磁石31はいわゆるチップタイプのもので、1粒の大きさは直径5.2 mm、厚さ2.5 mmであり、これを3粒用いたときの最大磁束密度は180 mTである。取付部21bについては前記のものと実質的に同じであり、前記の例と同様なやり方で肩紐2に取り付けて着用する。
【0015】図4は、肩紐22そのものに磁石体3が収納されている構成とした例である。肩紐22は袋部22aの内部に磁石体としてシート状可撓性プラスチック磁石32を収納したもので、袋部22aのうち使用者の肩から背部にかけて接触する箇所にこのシート状可撓性プラスチック磁石が位置ずれしないように固定的に収納してある。袋部22aの両端部には磁石体が収納されていない部分を設けてあるので、この部分を長めに設けておき、この部分を折り返して長さ調整部とすれば良い。長さの調整が不要な場合には肩紐22の両端を直接ブラジャーに連結しても良い。シート状可撓性プラスチック磁石32は、先に説明した可撓性プラスチック磁石を用いたもので、磁性体としてSmFeN系の磁性粉末と、バインダーとしてPBTエラストマーとを用い、磁性粉末とPBTエラストマーに親和性を持たせるとともに射出成形及び機械的強度を向上させるためのカップリング剤を添加してなるものである。この可撓性プラスチック磁石を用い、射出成形機で配向磁場をかけてシート状に成形したもので、シートの厚み方向に磁極が形成してある。シート状可撓性プラスチック磁石32の形状は、厚さ 1mm、幅 5mm、長さ100mmであり、最大磁束密度は60mTである。なお、シート状可撓性プラスチック磁石32に代えて図2で示したようなワイヤ状プラスチック磁石を袋部22aに収納したものでも良く、また、使用者の肩から背に接触する部分に図3で示したような粒状磁石を位置ずれしないように収納したものでも良い。このように異なった構成の複数の肩紐を用意しておいて、所望の磁石体のものに適宜交換して使用することも好ましい。
【0016】図5のブラジャー用肩紐23は、磁石体33そのものを肩紐としたもので、磁石体33としてワイヤ状可撓性プラスチック磁石を1本用い、この1本のワイヤ状可撓性プラスチック磁石の一端部に、ブラジャー1側に設けた連結部1aに連結可能な連結具23aを固定し、他端部に長さ調整用の伸縮金具23bを介して連結具23aを固定している。このような構成であるので、磁石体33の両端部の連結具23aを連結部1aに連結することによりブラジャー1に着脱自在である。
【0017】図6のブラジャー用肩紐24は、磁石体34そのものを肩紐としたもので、この場合は3本のワイヤ状可撓性プラスチック磁石を用い、この3本のワイヤ状可撓性プラスチック磁石の一端部に、ブラジャー1側に設けた連結部1aに連結可能な1個の連結具24aを固定し、他端部に1個の長さ調整用の伸縮金具24bを介して連結具24aを固定している。このような構成であるので、磁石体34の両端部の連結具24aを連結部1aに連結することによりブラジャー1に着脱自在である。なお、図示しないが、ワイヤ状可撓性プラスチック磁石の本数は、例えば、2本でも4本でも良く、適宜変更可能である。
【0018】図5及び図6に示したように、ワイヤ状可撓性プラスチック磁石そのものを肩紐として用いる場合には、外周面をカラー塗装して装飾性を高めると良い。例えば、エポキシ系またはウレタン系の樹脂に所望の色の顔料を混入し、外周面にスプレーし、またはリン酸塩処理をする等によりカラー塗装する。このようにして外周面にカラー塗装すると、この塗装層は磁石に対する密着性が高く、防錆効果も生じるので好ましい。また美しい肩紐となるので、肩を露出するタイプのドレスを着用した際に、肩紐が現れてもアクセサリーに見えるのでかえって好ましいものとなる。
【0019】図7のブラジャー用肩紐25は、磁石体35として肩から背にかけての部分にシート状可撓性プラスチック磁石35を用いている。このシート状可撓性プラスチック磁石35も前記の例と同様に外周面をカラー塗装することが好ましい。そしてこの磁石35の前側及び後側に細紐を連結し、この細紐に球形のビーズ25bを所望の数通して所望の長さにする。細紐の一端部に連結具25aを固定し、他端部に前記のような長さ調整用の伸縮金具25cを介して連結具25aを固定してブラジャー用肩紐25とする。ビーズ25bはカラービーズ、透明ビーズなど種々のビーズを用いることが可能であり、また球形のものに限らず、体に対して滑らかな接触感が得られるものが好ましい。
【0020】図8のブラジャー用肩紐26は、球形のビーズ26bと球形の粒状磁石36を適宜配置して形成している。即ち、細紐の一端部に連結具26aを固着し、細紐にビーズ26bを多数通し、使用者の肩から背にかけて接触する部分には、ビーズ26bの間に磁石体である粒状磁石36を適宜間隔をおいて挿入して配置して細紐に通し、続いてビーズ26bを多数通し、最後に前記と同様な伸縮金具26cを介して連結具26aを固定することによりブラジャー用肩紐26とする。
【0021】図9のブラジャー用肩紐27は、球形のビーズ27bと円筒形のビーズ27cと球形の粒状磁石37を適宜配置して形成している。即ち、細紐の一端部に連結具27aを固着し、細紐に球形と円筒形のビーズ27bと27cを交互に所望の数通し、肩から背にかけての部分には、ビーズの間に適宜の粒状磁石37を配置して細紐に通し、続いて球形と円筒形のビーズ27bと27cを所望の数通し、最後に前記と同様な伸縮金具27dを介して連結具27aを固定することによりブラジャー用肩紐27とする。
【0022】図8と図9で使用した粒状磁石36と37の外周面には、所望のカラー塗装が施されていることが好ましく、アクセサリーとして一層効果が高まる。
【0023】前記の構成の肩紐は、ブラジャーに取り付けてブラジャーとして、または、ブラジャー用肩紐単品として提供することが可能であり、使用者は好みのブラジャーと、複数個のブラジャー用肩紐とを入手し、時と場合に応じてブラジャーに取り付けるブラジャー用肩紐を取り替えるなどして使い分けて楽しむことが可能である。
【0024】
【発明の効果】このように本発明のブラジャー及びブラジャー用肩紐は、肩紐に磁石体が装着してあることにより、人体の血液の流れを良くするので、肩こりや肩のだるさや疲れを防止し、体の変調が生じることを防止できる。
【出願人】 【識別番号】396004981
【氏名又は名称】セイコープレシジョン株式会社
【出願日】 平成12年6月30日(2000.6.30)
【代理人】 【識別番号】100067105
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 和子
【公開番号】 特開2002−20904(P2002−20904A)
【公開日】 平成14年1月23日(2002.1.23)
【出願番号】 特願2000−199586(P2000−199586)