| 【発明の名称】 |
快適な放尿と残尿防止を可能にした前開きを有する男性用下着。 |
| 【発明者】 |
【氏名】播本 吉春
|
| 【要約】 |
【課題】男性用下着で、放尿時に前開き部分より男性性器を楽に取り出せて、残尿防止と残尿の漏れを防止する事を可能にする前開きを造ること。
【解決手段】男性用下着の前開きで、残尿をなくし、快適な放尿を可能にする前開きを造る為に、前布(2、2A)と腰布(1)との接ぎ線(4、4A)をバルン型の曲線にする事で、前開口(5、5A)を直線にする事ができる。更に開き止まり位置(6、7)を股底の縫い目線(10)に接点を持ってくる事で、前布(2、2A)の開き止まり(6、7)のポイントを男性性器(P)より下に下げ、前布の重なりをVの字形に重ねることで、前割れ防止と男性性器を締め付ける力を最小限度に抑える。トランクスに於いても同様で有るが、前割れ防止のために、磁石釦を使用することで、男性性器の取り出しと放尿を楽にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 男性用下着の前開き部分から男性性器の取り出しを楽にするために、前開きを大きくし、前割れを防止するために、磁石釦を使用したことを特徴とする男性用下着。 【請求項2】 請求項1に記載した男性用下着のように、力を加えることなく開閉を必要とする衣料品に対して、取り付けを可能にした磁石釦。 【請求項3】 男性用下着の前開き部分をバルン型に丸く曲線にカットすることにより、男性性器を収納する前布部分にダーツ処理をすることなく立体的な男性性器の収まりを良くし、前割れを防止した男性用下着。 【請求項4】 男性用下着の前開きで、放尿時において、男性性器の取り出し易くし、前布の重なり分量による締め付けの力の一番掛からない開きの位置と構造を請求項3の内容により造りだした。腰布1と前布(2、2A)の接ぎ線(4、4A)を曲線にすることで、前開き(5、5A)を直線にできた。更に開き止まりの底の部分(6、7)を股底の縫い目線(10)に接点を持ってくることで、前布(2、2A)の開き止まり(6、7)のポイントを下げ、前布の重なり分量を少なくし、男性性器を取り出しやすくすると同時に、締め付ける力を極力小さくする事ができた。この様に人間工学に基付き、男性の体の構造に適した力学的分析による新しい開口形状と開口位置を有した着心地、使い易さを重視し、残尿防止を可能にした男性用下着。 【請求項5】 請求項4に記載した男性用下着の前開き部分の前布(2、2A)をVの字形に重ねることを特徴とする男性用下着。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、男性用下着のトランクス、ブリーフ、ボクサー型パンツ、タイツ、等の男性用下着の前開きに関わることで、快適な放尿と残尿防止のために、人間工学に基づき、男性特有の人体構造に合わせてた男性性器の取り出し口、前開きの構造と開き位置、並びに前開きの大きさとその開閉の処理に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の男性用下着で、トランクス、ブリーフ、ボクサー型パンツ、タイツ等の前開きは、非常に小さく、前布の重なり分量も多く、男性が小用を足すときに、男性性器を取り出しにくい構造になっている。その理由として、前開きの割れを防ぎ、見えないようにする為の結果で、使うと言うより隠すと言う機能が強くなった結果である。そのために従来の男性用下着の前開きは使い辛い。図12、図14、図15は従来の男性用下着の前開きの位置関係と男性性器の位置関係、並びに開き構造を示すもので、男性性器より下着の開き位置が上にあり、前布(2、2A)部分の生地の重なり分量、すなわち、(6、7、8、9、)の開き止まりのポイントが四角形になっており、生地の重なり分量を表している。よって、男性性器を取り出すときに男性性器の位置(P)から、前開き(5A)を通過して、前開き(5)に至るまでの距離が非常に長く、複雑になっており、このことが男性性器を締め付ける構造になっている。更には(6、7)の開き止まりのポイントが男性性器より高い位置に来ているために男性性器の尿道をさらに締め付けてしまう構造になっている。その結果、残尿の原因となっており、残尿の漏れの要因にもなっている。これが従来の男性用下着の前開きの構造である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来、市販されている男性用下着のトランクス、ブリーフ、ボクサーパンツ、タイツに至るまで、ほとんどの男性用下着の前開きの形状、開き位置、仕様までが同じで、男性が小用を足すときに男性性器の取り出しにくいものほど、残尿の漏れが多い事が分かった。この様な事をふまえて、男性用下着の前開きの使用頻度を調べてみると、最近前開きを使用しない人が増えている。それを年齢層別にみると、若い人ほど前開きを使用していない人が多い。その反面、年齢の高い人ほど、前開きの使用頻度が多い事も分かった。それどころか、前開きがないものが増えている理由も使い辛いところにある。男性である限り必ず経験している残尿の漏れ、その原因が男性用下着の前開きの構造、開き位置に問題があることが判明した。この様な原因での残尿の漏れを体調的な問題と勘違いする人も非常に多い。そこで本発明は、これらの問題を解決するためになされたものである。 【0004】従来の男性用下着は、素材、色、柄、キャラクター、ブランドなどのビジュアル的な開発ばかりが先行して、実際の男性用下着としての使用する上での機能面、使用時のメンタルな部分への追求の怠慢が、使いにくい下着を造りだしている現実に対して、もっとも大切な排泄行為の放尿時に、使用するという機能面、利便性、快適性を重視し、人間工学的、力学的観点からみた男性用下着の前開きの機能性を追求し、男性性器の取り出し易さと前布による締め付けをなくし、残尿を防止する事で、気持ち良く、スマートな放尿を可能にし、男性特有の体の構造に合わせた着心地の良い男性用下着を提供するものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来市販の男性用下着が、これほど問題の多い非機能的で、使いにくい前開きになっているにもかかわらず、その問題点が改良されないまま、長年販売され続けられている。男性用下着は使うものとして、使い易さと快適性を追求し、機能重視するべきである。これまでの男性用下着は、男性の肉体的構造、目的に合った構造になっていない。 【0006】そこで、男性特有の体の構造並びに特徴を分析した結果、全ての男性用下着の前開きの位置と構造が、男性性器の位置関係と取り出すという機能面で無理があることが分かった。この問題を解決する為に、人間工学に基づいた男性用下着、力学的に見た前開きの構造を考える必要があり、上述のような開口の位置と大きさ、形状に加え、ブリーフやボクサータイプ、タイツなどのジャージー素材に於いては、前開きの部分の生地の重なりと開き位置の関係を変えることで解決がつく事が分かった。トランクスに於いては開き位置と開きの大きさ、更にはその大きさによる前開きの割れ防止のための留め具である釦に問題があった。その釦を衣料用として使用する磁石釦という全く新しい留め具を造ることで解決した。この様に新しい前開きの位置と構造を特徴とする男性用下着が完成した。 【0007】本発明の男性用下着は、男性の下着革命といっても過言ではない。前述にもあるように、男性性器の位置と、下着の前開き止まりの位置関係、更には生地の重なり分量等、複雑に関係し合っており、前開き口(5、5A)の大きさと男性性器の締め付ける力の大きさは反比例し、前布の重なりの分量の大きさと男性性器の締め付ける力は比例する。前開き止まり(6、7)のポイントの位置が男性性器(P)の位置より、上に上がればあがるほど、男性性器の尿道を押さえる力が大きくなる。この前開きを構成する縫い目やカッテイング、カーブや直線を組み替えることで、男性性器を無理なく取り出せる新しい開き位置、開き構造を構築できる。更には生地の使用分量を減らし、縫い工程の削減にもつながり、地球環境に優しい、繊維産業にとっても新たな活性化にもつながる有意義なことである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。前述にもあるとおり、男性用下着の前開きの位置と男性性器の位置関係で(6、7)が男性性器(P)より、高い位置にあるということは尿道を下から押さえ付ける結果となり、生地の重なり分量でもある(6、7)の間隔が広いものほど男性性器を締め付ける力が大きい事がわかった。その問題を解決するには、男性用下着の前開き止まり、(6、7)を男性性器の位置(P)より下に持ってくる必要があり、更には前布(2、2A)の重なり形状を(8、9)の間隔を広く、(6、7)の間隔狭くして、Vの字にする事で前割れをなくし、男性性器の締め付けの力を小さくする事ができた。 【0009】しかし、従来のカッティングでは、前布の生地の重なりを少なくすると、前割れ起こしてしまう為に問題解決が難しい。その解決策として、(4)の前開きを構築する縫い目線を丸くカーブにすることで、(5)(5A)の開口部分のカッティングを直線にし、開き止まり(6、7)の接点を股下の縫い目線(10)に持ってくることで、男性性器の付け根より下に開き止まりを設定する事が可能になる。その結果、前布(2、2A)の開き止まり(6、7)の地点の生地の重なり分量も少なくする事ができる。この様にすることで、前布の重なりの形状をV字型にすることで、前布の重なり分量を少なくしても(K)の部分の割れを防ぐことを可能にした。そのことが、男性性器を取り出しやすくし、使用時に前布の締め付けの力を最小に押さえることができる。本発明は、人間工学と力学に基付いた理想的な前開きの大きさ、位置、形状を有した男性用下着を完成させた。 【0010】図12で示すトランクスは従来市販されているもので、前開きと男性性器の位置関係が合っていない。開きの大きさも釦の付いていないものは特に開きが小さく、開きが少し多きものは、前割れ防止のために釦が付いており、前持ち出しと見返しの分量も大きく、前開き止まりポイント(6、7、8、9)が長方形になっている為に非常に使いにくいものになっている。トランクスの愛用者は、特に前開きを利用する人が少ない事も分かった。このトランクスの前開きを使いやすくするためには、やはり前開きの位置を下げ、開口を大きくする必要がある。前開きを大きくすると必ず使用時以外は前割れを防ぐために、釦を止める必要があり、男性用下着の前開きの釦は使用が非常に困難である。そこで、用を足すときには釦が簡単にはずれ、用を足した後、簡単に止め付けられることが求められる。 【0011】そこで、本発明の図1で示すトランクスは、上述の条件を満たす物に磁石の有効性を見出した。本来磁石は家具や電化製品等、対象物が金属や材木のように堅くて固定できるものにしか利用価値が認められていなかった。衣料品のように対象物が柔らかく、常に運動が加わるものには、利用価値がないものとしての認識が有った。そこで本発明は、定説を覆して、磁石の特徴に目を付け、磁石はN極とS極が磁力でくっつきあっている。その磁力を手で遮断するとはずれ、その手を外すと、磁力で勝手にくっついてしまう。この力を必要とする衣料品があることを発見した。そこで、衣料品に取り付ける磁石釦を創り出すに至った。 【0012】図5、図6、図7で示したのが、磁石釦の実施例である。図5は釦としての形状の断面図で、図6は、釦として組み立てる前の斜視図である。図7は対象物に取り付けた断面図であり、800〜1000ガウスの磁石(M1)を収容した金属の4本つめを有した穴あきキャップと、アクリル樹脂製の座板(M4)から構成されている磁石釦である。 【0013】この磁石釦は、男性用下着のように、力を加えることなく、片手で開閉を必要とする部分には、不可欠となり得るもので、身障者の服の釦やポケット口のように、磁石釦の力を発揮させることが可能である。磁力で接触した部分を手を通し、磁力を遮断する事で、開けることができて、手を離すと磁力で自動的にくっついて、閉じてしまう。男性用下着のトランクスの前開きに、この磁石釦を使用することで、楽に男性性器を取り出し、楽な放尿を可能にし、残尿防止を可能にした。この磁石釦に於いては、ほかにも利用価値があり、身障者の衣類等に利用することで、手や指に力の入らない人でも洋服の脱着が可能になる。この様に磁石の釦を使うことで、男性用下着から他の繊維製品に、新たな貢献度の高い商品が提供できる。 【0014】以下は、ニット素材の男性用下着の本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図14は従来市販されているブリーフの正面図で、図15はボクサー型パンツの正面図である。図6に示したのは本発明のブリーフで、図7で示したものは本発明のボクサータイプの下着である。それぞれを比較したときに、男性性器の位置(P)と取り出し口である(5、5A)との位置関係の違いがわかる。従来市販されている下着は、図14、図15で示す通り、開き止まり(6、7)のポイントの位置が、男性性器の位置(P)より上にあり、両サイドに離れている。本発明の下着は、図6、図7で示す通り、前開き止まり(6、7)のポイントの位置は男性性器(P)より下にあり、男性性器(P)に近い。この違いが快適な放尿の絶対条件となる。 【0015】図8、図10は本発明の男性用下着のカッティングの説明である。腰布(1)と前布(2)、前布(2A)との縫い合わせ線(4)より、(4A)の線がはみ出している分量が、前布(2、2A)の立体に変わる分量になる。図9、図11に示した分解図のよう従って裁断をし、縫い合わせることで立体的なシルエットを構築できるのである。 【0016】 【発明の効果】以上に説明したように、これまでの男性下着では、男性性器の取り出しが少々不便でも、残尿の漏れが生じても、下着の前開きに原因があるなど考えることもなかった。使い辛いと思ってもそれ止まりであった。よって、どこからの苦情もこないのが現状である。多くの人が残尿の漏れを経験し、それを繰り返している。その原因の大半が前開きの構造によるものと解った。そこで本発明の下着を試したところ、男性性器の取り出しが非常に楽になり、放尿時の締め付けもなく、尿の切れが良いことが証明できた。その結果、残尿がなくなり、残尿の漏れもなくなった。今まで味わったことのない開放感での放尿が実現できた。 【0017】このように、本発明の下着を付けることで、小用を足すとき、男性特有の男性性器の取り出しポーズである足を開き腰を下ろし前開き部分より男性性器を探し出すような奇妙な格好をしなくても、簡単、スマートに用を足す事が可能になった。その結果、残尿の漏れの心配や不快感もなくなり、一日を楽しく快適に送る事ができる。 【0018】よって、本発明の男性下着は、従来の下着に比べて男性性器の取り出しを楽にしただけではなく、前開きの布の締め付けをなくした結果、残尿をなくし、尿の切れを良くし、極めて衛生的、且つ健康的な男性用下着を提供する事ができた。この様に、気持ちの上でもリラックスできる男性用下着として、繊維産業に著しい波及効果を及ぼすものである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】399009974 【氏名又は名称】播本 吉春
|
| 【出願日】 |
平成13年4月17日(2001.4.17) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2002−309401(P2002−309401A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月23日(2002.10.23) |
| 【出願番号】 |
特願2001−157901(P2001−157901) |
|