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【発明の名称】 靴 下
【発明者】 【氏名】小野 清

【要約】 【課題】靴下の底部を2層構造に形成して、吸湿性と放湿性を具えさせるようにした靴下において、柔軟性を具えさせて、一般の靴下と同様の履き心地を有する靴下に改良しようとする。

【解決手段】靴下の底部3に、アクリル系編み糸商品名コラックス(三菱レイヨン株式会社)を使用して、足の裏に接する内側3aを、表面にループを形成したパイル編みし、靴底に接する外側3bは平編みし、内側と外側の地編みの中に、収縮性フィットヤーン3cを編み込み、該底部3に、メッシュ編み部2を適宜の間隔で設けた靴下である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも靴下の底部に、アクリル系編み糸商品名コラックス(三菱レイヨン株式会社)を使用して、足の裏に接する該底部の内側は、表面にループを具えたパイル編み地で形成し、靴底に接する外側は平編み地で形成し、上記内側と外側の地編みの中に、収縮性フィットヤーンを編み込むと共に、上記底部に、メッシュ編み地を適宜の間隔で設けたことを特徴とする靴下。
【請求項2】 前記コラックスには、品番321−CA×3を用い、前記フィットヤーンには、30デニールポリウレタン・75デニールポリエステル糸を使用し、底部全体に抗菌性防臭加工を施したことを特徴とする請求項1記載の靴下。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、高い吸湿性と速乾性とを具えて、着用時の皮脂とか汗とかの臭いをこもり難くするようにした靴下に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の靴下には、例えば本出願人の先願に特開2000−96306号公報がある。
【0003】上記先願の靴下は、靴下の底部を2層構造に形成して足の裏に接する内側をアクリレート系の繊維で形成し、靴底に接する外側を防水性に富むビニロン系の繊維で形成するようにしたものであった。
【0004】この先願の靴下には、足裏に接する内側に高い吸湿性と放湿性が形成されるので所期の目的を達成することができたが、内外層共に柔軟性に欠けるので履き心地が損なわれるなどの欠点があり、実用性に問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする問題点は、上記の欠点を除去して、この種の靴下のもつ吸湿性と放湿性を損ねることなく柔軟性を具えさせて、一般の靴下と同様の履き心地を有する靴下に改良しようとする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解消するために、少なくとも靴下の底部に、アクリル系編み糸商品名コラックス(三菱レイヨン株式会社)を使用して、足の裏に接する該底部の内側は、表面にループを具えたパイル編み地で形成し、靴底に接する外側は平編み地で形成し、上記内側と外側の地編みの中に、収縮性フィットヤーンを編み込むと共に、上記底部に、メッシュ編み地を適宜の間隔で設けたことを特徴とする靴下を提供するものである。
【0007】本発明は、靴下の底部にアクリル系編み糸商品名コラックスを使用することによって、吸湿性と速乾性を具えるとともに一般の靴下と同様の柔軟性が具わる。また、内側をパイル編みにすることによりクッション性に富み、履き心地が良い。さらに、内側と外側の地編みの中に、収縮性フィットヤーンを編み込んでいるので単なる柔軟性とは異なる弾力性が加わり、柔らかさの上に足裏に沿う伸縮感が具わる。また、メッシュ編み地部分を具えることによってさらに通気性、放熱性を高めることができた。
【0008】請求項2の発明は、本発明の実施に最適な編み糸の選定と加工方法を提供することによって、本発明靴下の実用性をより向上できるようにしたものである。
【0009】
【実施例】図1は、実施例の一部切欠立面図、図2は、底部の拡大断面図である。
【0010】図において、1は、靴下の履き口と甲部とに形成したサポート編み部、2は、靴下の底部に適宜の間隔をおいて施したメッシュ編み部、3は、靴下の底部である。
【0011】底部3は、図2に示すように、足の裏に接する内側3aを、表側にループを形成させたパイル編み地で形成し、靴底に接する外側3bを平編み地で形成した両面2層の編み構造を具え、内側3aと外側3bの地編みの中に、同図中に太い実線で模式的に示すように収縮性フィットヤーン3cを編み込んでいる。
【0012】この靴下は、1種の編み糸で全体を編成してもよいが、少なくとも底部3には、吸湿性と速乾性とに富むアクリル系編み糸商品名コラックス(三菱レイヨン株式会社)を使用し、サポート編み部1、メッシュ編み部2を除く各部分をメリヤス編みで形成している。
【0013】以上のように構成した靴下は、前述のように、靴下の底部にアクリル系編み糸商品名コラックスを使用することによって、吸湿性と速乾性が具わるとともに一般の靴下と同様の柔軟性を具えている。また、該底部3は、内側3aをパイル編みのループ面としているのでクッション性が高く、履き心地に優れ、疲れにくくしている。
【0014】さらに、内側3aのパイル編み地と外側3bの平編み地の間に編み込んだ収縮性フィットヤーン3cは、単なる柔らかさの上に靴下の底部を足裏に沿わせる伸縮感を形成している。また、メッシュ編み部2を配置することによって底部の通気性、放熱性がさらに高まり、全体として着用者の皮脂とか汗の臭いをこもり難くしている。
【0015】なお、使用したコラックスには品番321−CA×3(321:番手太さ、C:綿=50%、A:アクリル=50%、×3は3本撚りを表わす)を用いた。また、フィットヤーン3cには、30デニールのポリウレタン糸に75デニールのポリエステル糸をカバーリングした糸を用い、靴下全体にキトサンを用いた抗菌性防臭加工が施されている。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は、靴下の底部にアクリル系編み糸商品名コラックスを使用することによって、吸湿性と速乾性とを具えるとともに、一般の靴下と同様の柔軟性を具え、底部を二層構造に形成して内側をパイル編み地にし、外側を平編み地にすることによりクッション性に富み、履き心地が良く、さらに、内側と外側の地編みの中に、収縮性フィットヤーンを編み込むことにより、単なる柔軟性とは異なる弾力性が加わって、柔らかさの上に足裏に底部が沿う伸縮感を具えたものとなる。また、メッシュ編み部を具えることによってさらに高い通気性、放熱性が具わる。本発明には以上のようにきわめて優れた利点があって、実用性に富むという効果がある。
【出願人】 【識別番号】391015580
【氏名又は名称】小野 清
【出願日】 平成12年9月7日(2000.9.7)
【代理人】 【識別番号】100095049
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 幸則
【公開番号】 特開2002−88512(P2002−88512A)
【公開日】 平成14年3月27日(2002.3.27)
【出願番号】 特願2000−270937(P2000−270937)