| 【発明の名称】 |
腕補整用シャツ肌着 |
| 【発明者】 |
【氏名】大原 逸男
【氏名】松島 光弘
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| 【要約】 |
【課題】二の腕から肩部を経て脇部へと至る部位に同様の着圧をかけることにより、腕側についた皮下脂肪を上半身側へと円滑に移動させることができるほか、リンパ液の滞留を防止する上でも有効に寄与させることができる腕補整用シャツ肌着を提供する。
【解決手段】少なくとも袖先部33から肩覆い部35へと至る袖部32に対し相対的にみて袖先部33側が最強で肩覆い部35側が最弱となるように変化する着圧を付与した。この場合、袖部32は二の腕を覆うに足る長さを有し、少なくとも袖先部33側が強圧部38となり、中間部34が中圧部39となり、肩覆い部35が弱圧部40となるように変化する着圧を付与することのが好ましい。また、着圧は、強圧部38を27〜40hPaとし、中圧部39を20〜33hPaとし、弱圧部40を13〜27hPaとするのが望ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも袖先部から肩覆い部へと至る袖部に対し相対的にみて袖先部側が最強で肩覆い部側が最弱となるように変化する着圧を付与したことを特徴とする腕捕整用シャツ肌着。 【請求項2】 前記袖部は二の腕を覆うに足る長さを有し、少なくとも該袖部の袖先部側が強圧部となり、中間部が中圧部となり、肩覆い部が弱圧部となるように相対的に変化する着圧を付与したことを特徴とする請求項1に記載の腕補整用シャツ肌着。 【請求項3】 袖部の着圧は、前記強圧部が27〜40hPaで、前記中圧部が20〜33hPaで、前記弱圧部が13〜27hPaであることを特徴とする請求項2に記載の腕補整用シャツ肌着。 【請求項4】前記袖部は、丸編により編成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の腕補整用シャツ肌着。 【請求項5】脇下部には、前記肩覆い部の着圧と同等もしくはやや弱い着圧が付与されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載の腕補整用シャツ肌着。 【請求項6】脇下部の着圧は、7〜20hPaであることを特徴とする請求項5に記載の腕補整用シャツ肌着。 【請求項7】 前身頃部の胸部対応部位には、略無圧状態のもとで左右のバストを抱持し得る伸縮自在な脹み部を各別に設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載の腕補整用シャツ肌着。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、着用時の腕部周面に対し好ましい着圧を付与できる袖部を少なくとも備えてなる腕補整用シャツ肌着に関する。なお、本明細書における「着圧」の語は、メディカルコンプレッションとサポートストッキング用の圧迫力測定装置であるSalzmann社の「MST MK III」またはMIPM社の「PIVI」の測定プローブを腕補整用シャツ肌着を着用させた人体の対応部位に差し込んで測定された圧力を意味する。 【0002】 【従来の技術】人体の腕部、とりわけ二の腕と称されている部位には、無駄な皮下脂肪がつきやすい。このような皮下脂肪は、腕を太く見せることから嫌われる。このため、従来より腕用サポータを装着したり、包帯状の伸縮性布材を巻き付けるなどして皮下脂肪を移動させ、二の腕を細く見せようとする工夫が凝らされている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、腕用サポータを装着したり、伸縮性布材を巻き付ける従来手法は、二の腕と称される部位に対しては有効であるものの、曲面を形成している肩部への装用はできない。このため、従来手法によっては、例えば二の腕についてしまった皮下脂肪を肩側を経て上半身側へと移動させるということができない不都合があった。 【0004】本発明は従来手法にみられた上記課題に鑑み、二の腕から肩部を経て脇部へと至る部位に同様の着圧をかけることにより、腕側についた皮下脂肪を上半身側へと円滑に移動させることができるほか、リンパ液の滞留を防止する上でも有効に寄与させることができる腕補整用シャツ肌着を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成すべくなされたものであり、その構成上の特徴は、少なくとも袖先部から肩覆い部へと至る袖部に対し相対的にみて袖先部側が最強で肩覆い部側が最弱となるように変化する着圧を付与したことにある。 【0006】この場合、前記袖部は二の腕を覆うに足る長さを有し、少なくとも該袖部の袖先部側が強圧部となり、中間部が中圧部となり、肩覆い部が弱圧部となるように相対的に変化する着圧を付与することができる。また、この場合における前記袖部の着圧は、前記強圧部が27〜40hPa(旧単位では20〜30mmHg)で、前記中圧部が20〜33hPa(旧単位では15〜25mmHg)で、前記弱圧部が13〜27hPa(旧単位では10〜20mmHg)であることが望ましい。 【0007】上記発明において、前記袖部は、丸編により編成するのが好ましく、脇下部には、前記肩覆い部の着圧と同等もしくはやや弱い着圧を付与するのが望ましい。この場合における脇下部の着圧は、7〜20hPa(旧単位では5〜15mmHg)であることが好ましい。さらに、前身頃部の胸部対応部位には、略無圧状態のもとで左右のバストを抱持し得る伸縮自在な脹み部を各別に設けておくこともできる。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は本発明の一例についての正面図を、図2は同背面図をそれぞれ示す。これらの図によれば、腕補整用シャツ肌着11の全体は、前見頃部13と後見頃部14とからなる丸編されたシャツ肌着本体12と、該シャツ肌着本体12の左右の両脇下部15から前後の襟部16側に向けた縫合部17を介して左右一対の袖部32,32が縫着されている。なお、シャツ肌着本体12の両脇下部15を除く部位、つまり前見頃部13の襟部16から裾端部21へと向かう領域と、後見頃部14の襟部16から裾端部21へと向かう領域は、就寝中の着用などを考慮して無着圧のもとで編成しておくのが好ましい。 【0009】腕補整用シャツ肌着11を編成するための糸としては、レーヨン糸、アセテート糸、キュプラ糸などの再生繊維糸や木綿糸、絹糸、麻糸、ウール糸などの天然繊維糸のほか、ナイロン糸やポリエステル糸などの合成繊維糸、さらには、保温と保湿性能に優れ軽量で涼感に富む吸放湿・消臭性の機能糸やポリウレタン弾性糸などを使用することができる。特に20〜200デニールの太さのナイロン糸を好適に使用することができる。 【0010】腕補整用シャツ肌着11における各袖部32は、二の腕を覆うに足る長さが付与された半袖タイプのものが好適例として図示されているが、必要により特にリンパ浮腫のような疾患を有する場合には手首にまで至る長さの図示しない長袖や七分袖などであってもよい。 【0011】また、各袖部32は、少なくとも袖先部33から肩覆い部35に至る部位に対し相対的にみて袖先部33側が最強で肩覆い部35側が最弱となるように変化する着圧が付与されて編成されている。 【0012】これを図示例に基づきより詳しく説明すれば、二の腕を覆うに足る長さが付与されてなる袖部32は、その袖先部33側が強圧部38となり、中間部34が中圧部39となり、肩覆い部35が弱圧部40となるように相対的に変化する着圧が付与されて例えば丸編により編成されている。 【0013】この場合における袖部32の具体的な着圧は、圧迫力を強めるためのインレイ組織またはフロート組織と、ソフトな締め付け効果を出すためのタック組織および平編による変則メッシュ調組織により得られ、該変則メッシュ調組織は強圧部38が27〜40hPaで、中圧部39が20〜33hPaで、弱圧部40が13〜27hPaとなるように形成するのが好ましい。 【0014】また、肩覆い部35は、変則メッシュ調組織から連続した着圧を保持させるため、肩当て部36を4口編みで、肩当て部36以外の脇寄り部37を3口編みとして曲面が形成されるようにステッチ変化させ、ループ形状に大小の変化をもたらして形成するのが好ましい。しかし、これ以外にも、肩覆い部35は、例えば肩上への着圧を保持させたままその曲面に沿わせるべく、主に踵や肘の曲面に沿わせた例えばパウチヒール編みなどの手法により編成してもよい。また、肩覆い部35は、ステッチ変化させることなく、肩当て部36を4口編みとし、脇寄り部37を3口編みとして編成したり、ステッチ変化による一部ループ形状の大小変化だけの編成としたり、ステッチ変化による部分的な大小変化と添え糸による編成であってもよい。さらに、肩覆い部35は、生地そのものを補強する目的で地編み糸のほかに他の編み糸を給糸し、部分的に添え糸することにより、生地に厚みを付与して編成するものであってもよい。 【0015】一方、シャツ肌着本体12における脇下部15には、袖部32の上端部位の着圧と同等もしくはやや弱い着圧を付与するのが望ましい。具体的には、7〜20hPa程度の着圧を付与しておくことが好ましい。 【0016】さらに、前身頃部13の胸部対応部位には、略無圧状態のもとで左右のバストを抱持し得る伸縮自在な脹み部18が仕切り部19とキャザー部20とを介して各別に設けておくこともできる。 【0017】さらにまた、シャツ肌着本体12は、人体の背中を覆う後見頃部14と、脹み部18を除いた腹部を覆う前身頃部13とに形成されるウエスト部22がやや着圧の付与された領域となっており、さらに下腹部と腰部とを覆う下裾部23は、膨らみ部(胸カップ)18の安定と裾のまくれ上がりを防止する機能を付与するためにリブ編組織で編成されている。 【0018】図3と図4とは腕補整用シャツ肌着11の他例を示すものであり、下裾部23を備えていない点で図1と図2とに示す腕補整用シャツ肌着11と相違し、他の構造は同一にして形成されている。 【0019】また、図5と図6とは腕補整用シャツ肌着11のさらなる他例を示すものであり、ウエスト部22と下裾部23とを備えていない点で図1と図2とに示す補整用シャツ肌着11と相違し、他の構造は同一にして形成されている。 【0020】なお、以上は、女性用を例に腕補整用シャツ肌着11の構造を説明してきたが、前身頃部13の胸部対応部位には脹み部18を設けずに、ウエスト部22と同様にして編成することにより、男性用の腕補整用シャツ肌着11として形成することもできる。 【0021】次に、図示例を参酌しながら本発明に係る腕補整用シャツ肌着11の作用・効果を説明すれば、これを着用することにより、二の腕に対し着圧を付与することができる。 【0022】すなわち、二の腕を覆うに足る長さが付与されてなる袖部32は、袖先部33側が強圧部38となり、中間部34が中圧部39となり、肩覆い部35が弱圧部40となるように相対的に変化する着圧が付与されているので、二の腕に対し肩方向へと押し上げる方向での圧力を作用させることができる。 【0023】このため、二の腕についた皮下脂肪は、袖部32の着圧作用により次第に肩方向へと移動させることができる。しかも、袖部32にあって肩当て部36と脇寄り部37とからなる肩覆い部35は、弱圧とはいいながらも着圧が付与されているので、肩方向へと移動してきた皮下脂肪を上半身側へと円滑に連続移動させることができる。 【0024】また、シャツ肌着本体12の脇下部15に肩覆い部35の着圧と同等もしくはやや弱い着圧が付与されている場合には、脇下の皮下脂肪に由来するタルミを補整してこれを引き締めることができる。 【0025】しかも、シロップ状の濃い液体からなるリンパ液は、骨格筋と呼吸の動きによる収縮作用が原動力となって人体のリンパ管を比較的ゆっくりと移動するとされている。したがって、腕補整用シャツ肌着11を着用した際に袖部32から付与される二の腕に対する程よい着圧作用は、筋肉を使う運動を行うことによりリンパ液の流れを助ける結果、これにより血液循環も改善されて代謝能力を高める効果を得ることができる。 【0026】さらに、前身頃部13の胸部対応部位に脹み部18が各別に設けられている場合には、略無圧状態のもとで左右のバストを抱持できるデザイン性に優れた女性用肌着として好適に用いることができる。 【0027】しかも、シャツ肌着本体12の両脇下部15を除く部位が無着圧状態で編成されている場合には、これを着用したままで眠っても上半身に圧迫感を感じさせることなく安眠できる。 【0028】なお、本発明においては、袖部32が手首の位置に袖先が位置する長さのものであったり、七分袖の長さのものであってもよく、この場合も袖先側から肩部方向に向けて次第に弱圧となるように着圧を付与することにより、図示例と同様に皮下脂肪の移動とリンパ液の滞留防止とを実現することができる。 【0029】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、少なくとも袖先部から肩覆い部へと至る袖部に対し相対的にみて袖先部側が最強で肩覆い部側が最弱となるように変化する着圧が付与されているので、腕についた皮下脂肪を次第に肩方向へと移動させ、さらに上半身側へと円滑に連続移動させることができる。 【0030】特に、二の腕を覆うに足る長さで袖部が編成され、少なくとも該袖部の袖先部側が強圧部となり、中間部が中圧部となり、肩覆い部が弱圧部となるように着圧が付与されている場合には、より効果的に二の腕に対し肩方向へと押し上げる方向での圧力を作用させることができる。このため、二の腕についた皮下脂肪を袖部の着圧により次第に肩方向へと移動させ、さらに上半身側へと円滑に連続移動させることができる。 【0031】また、シャツ肌着本体の脇下部に肩覆い部の着圧と同等もしくはやや弱い着圧が付与されている場合には、脇下の皮下脂肪に由来するタルミを補整してこれを引き締めることができる。 【0032】しかも、着用時に袖部から付与される程よい着圧作用は、筋肉を使う運動をとり入れることによりリンパ液の流れを助ける結果、これにより血液循環も改善されて代謝能力を高める効果を得ることができる。 【0033】さらに、前身頃部の胸部対応部位に脹み部が各別に設けられている場合には、略無圧状態のもとで左右のバストを抱持できるデザイン性に優れた女性用肌着として好適に用いることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390037291 【氏名又は名称】株式会社ダイアナ 【識別番号】391010356 【氏名又は名称】東光株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月11日(2000.10.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095740 【弁理士】 【氏名又は名称】開口 宗昭
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| 【公開番号】 |
特開2002−88506(P2002−88506A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月27日(2002.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−310772(P2000−310772) |
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