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【発明の名称】 ストッキング
【発明者】 【氏名】中島 千恵

【氏名】薗田 健二

【要約】 【課題】フィット性、透明感、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優れたストッキングを提供する。

【解決手段】レッグ部に、非弾性糸としてポリトリメチレンテレフタレート繊維が用いられており、かつ、該レッグ部は非弾性糸に弾性糸がベア編込みされていることを特徴とするストッキング。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 レッグ部に、非弾性糸としてポリトリメチレンテレフタレート繊維が用いられており、かつ、該レッグ部は非弾性糸に弾性糸がベア編込みされていることを特徴とするストッキング。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストッキングに関し、さらに詳しくは、レッグ部がポリトリメチレンテレフタレート繊維を用いた非弾性糸と、弾性糸からなるストッキングに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にストッキングに用いられている素材は、ナイロン6、ナイロン66長繊維の原糸および仮撚加工糸が多い。これらを用いたストッキングは、着用時の肌触り、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けなどの点で欠点があることが知られている。
【0003】近年におけるストッキング市場は、従来のウーリーナイロン糸を用いたシアータイプのストッキングから、サポートタイプのストッキング、すなわち、ポリウレタン弾性糸を芯糸とし、ナイロンフィラメント糸を巻糸とするシングルカバリング糸(以下、SCYという)やダブルカバリング糸(以下、DCYという)等の、弾性糸を用いて編成されたサポートストッキングへとシフトしているのが現状である。このサポートタイプのストッキングは、ポリウレタン弾性糸の伸長回復特性によって優れたフィット性、伸長回復性を有するとともに耐久性にも優れた点を有する。
【0004】しかし、カバリング糸は、ポリウレタン弾性糸にナイロンフィラメント糸を巻き付けた構造を有するので太繊度となり、その結果として、得られたストッキングは、透明性に劣る、生地厚感、蒸れる等の欠点を有する。SCYのみを用いたストッキングは、伸縮性に優れ、適度な着用感を備えている反面、SCYの撚トルクによって編地に斜向が発生する。この斜行を防止するため、S撚糸とZ撚糸とを1コース交互に編成することが通常行われるが、この場合、編み目のよろけが生じて製品の外観が低下し、かつ置き寸法が小さいために、着用時に破損し易く、芯糸切れが生じる等、耐久性の面で満足できなかった。
【0005】一方、芯糸に巻糸を二重に巻き付け、上撚と下撚の撚方向を反対にした構造を有するDCYを用いたストッキングは、編地の斜向は発生しないが、DCYのパワーが強くなって、着用時の締め付け感が増大し、かつ透明感が低下するという問題があった。一般にストッキングのレッグ部各部位への締め付け力は、そのレッグ部各部位に相当する編地の伸長率により決定される。ここで、編地の伸長率は、レッグ部を構成する糸の種類、繊度などの糸の要因、編組織要因により決定されるが、そのレッグ部において、編地が同一糸使い、同一編組織の場合は、編地の編目長によって決定される。
【0006】従来、ストッキングのレッグ部各部位に応じた締め付け力は、その各部位において、編地が同一糸使い、同一編組織の場合、レッグ部の各部位に応じて、ストッキング丸編機の編針の引き込み深さを表す度目を変え、編地の編目長が変化するよう編成を行う、いわゆるファッショニングにより付与されている。例えば、一般のストッキングは、大腿部、下腿部、アンクル部など足長方向(以下、ウェール方向という。)の部位において、大腿部で締め付け力が最も弱く、大腿部、下腿部、アンクル部の順に締め付け力が強くなるよう編目長を変化させて、編成されている。さらには、大腿部、下腿部、アンクル部以上に、足の部位を細分割して締め付け力に強弱を付けたストッキングも商品化されているが、十分に締め付け力を調整しうるものではなかった。
【0007】さらに、カバリング弾性糸のみで編み立てているゾッキタイプのストッキング編地は、繊度むら、収縮応力変動、さらには編み立て時の張力変動による欠点がコースむらとなり、外観上の欠点となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非弾性糸に弾性糸をベア編込みして編成することにより、レッグ部を構成する各部位に適正なサポート力を自在にコントロールさせ、かつ生地外観、風合い、着用快適性、透明感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優れたストッキングを提供する事を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、レッグ部にポリトリメチレンテレフタレート繊維を非弾性糸として用い、非弾性糸に弾性糸をベア編込みして編成することにより、ストッキングのフィット感、透明感、摩耗耐久性に優れ、膝部・踵部の抜けがないことを見出し、本発明をなすに至った。
【0010】すなわち、本発明は、レッグ部に、非弾性糸としてポリトリメチレンテレフタレート繊維が用いられており、かつ、該レッグ部は非弾性糸に弾性糸がベア編込みされていることを特徴とするストッキングに関する。以下、本発明につき詳述する。本発明において、弾性糸としては、ポリウレタン系、ポリエーテルエステル系等の弾性繊維からなる糸が使用可能であり、通常のポリウレタン系弾性繊維で、例えば乾式紡糸又は溶融紡糸したものが使用でき、ポリマーや紡糸方法は特に限定されない。一般に、破断伸度は400%〜1000%のもので、伸縮性に優れ、染色加工時のプレセット工程の通常処理温度180℃近辺で伸縮性を損なわないことが好ましい。好ましい弾性糸としては、3.3〜110dtex、好ましくは5.6dtex〜44dtexのポリウレタン繊維が用いられる。
【0011】本発明において、非弾性糸とは、上記に記載した弾性糸以外の糸を言い、「非弾性糸としてポリトリメチレンテレフタレート繊維が用いられている」とは、非弾性糸としてポリトリメチレンテレフタレート繊維のみを用いる場合以外に、ポリトリメチレンテレフタレート繊維と他の繊維が複合されたものを用いる場合を含む。
【0012】他の繊維としては、ストッキングとして好適に用いられる繊維であれば何ら限定されるものではないが、例えば、ナイロン6、ナイロン66等のナイロン繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、レーヨン、キュプラ等の再生セルロース繊維、天然繊維などが挙げられる。
【0013】また、本発明のストッキングに用いられる非弾性糸の繊度は、3.3dtex〜110dtex、好ましくは5.6dtex〜78dtexである。3.3dtex未満では強度の面から破れが生じやすく、又、110dtex越えると地厚になり、透明感などが低下しやすい。非弾性糸として有撚糸を使用する場合、撚数は、ストレート糸の繊度に関わらず、収束性が保たれ、反発弾性がストレート糸より若干でも向上する撚数であればいずれの撚数でもかまわないが、好ましくは50〜3000T/m、更に好ましくは75〜1500T/m、特に好ましくは100〜500T/mである。有撚糸の撚数が50T/m未満の場合は、単繊維がばらけて透明感が低下したり、単繊維が引掛かり、いわゆるツレが発生しやすく、又、3000T/mを越えると編成時にビリが発生し、ビリが部分的に編み地のループに編み込まれ、外観を損なう傾向がある。又、有撚糸を使用することで編み地が斜行する場合には、S撚、Z撚の有撚糸を1本交互に編成すればよい。
【0014】レッグ部以外のウエルト部、パンティ部、トウ部は、本発明のストッキング同様、非弾性糸に弾性糸をベア編込みして構成する以外に、仮撚加工糸またはカバリング糸100%で構成してもよいし、カバリング糸と仮撚加工糸を交編してもよい。なお、ストレート糸とは、実質的に加撚されておらず、仮撚加工等の嵩高加工を行っていない状態のポリトリメチレンテレフタレート繊維等の非弾性糸の原糸をいう。また、加工糸とは、ポリトリメチレンテレフタレート繊維等の非弾性糸を仮撚加工(POYの延伸仮撚糸を含む。さらに1ヒーター仮撚糸、2ヒーター仮撚糸を含む。)した糸をいう。
【0015】仮撚加工の方法としては、一般に用いられるピンタイプ、フリクションタイプ、ニップベルトタイプ、エア加撚タイプ等、いかなる方法によるものでもよい。又、本発明の目的を損なわない範囲内において、交絡混繊、撚糸、さらには、本発明の目的を損なわない範囲内でセルロース繊維等他の繊維との、カバリング、交絡混繊、交撚、複合仮撚(伸度差仮撚等)などによる複合加工を施したものを用いてもよい。
【0016】本発明において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維とは、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステル繊維をいい、トリメチレンテレフタレート単位が約50モル%以上、好ましくは70モル%以上、より好ましくは80モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上のものをいう。従って、第三成分として他の酸成分及び/又はグリコール成分の合計量が、約50モル%以下、好ましくは30モル%以下、さらに好ましくは20モル%以下、特に好ましくは10モル%以下の範囲で含有されたポリトリメチレンテレフタレートからなる繊維を包含する。
【0017】ポリトリメチレンテレフタレートは、テレフタル酸又はその機能的誘導体と、トリメチレングリコール又はその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、適当な反応条件下に結合せしめることにより合成される。この合成過程において、適当な一種又は二種以上の第三成分を添加して共重合ポリエステルとしてもよいし、又、ポリエチレンテレフタレート等のポリトリメチレンテレフタレート以外のポリエステルや、ナイロンと、ポリトリメチレンテレフタレートとをブレンドしたり、複合紡糸(鞘芯、サイドバイサイド等)してもよい。
【0018】添加する第三成分としては、脂肪族ジカルボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸等)、脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、テトラメチレングリコール等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジメタノール等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリエーテルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω−オキシカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(p−オキシ安息香酸等)等が挙げられる。又、1個又は3個以上のエステル形成性官能基を有する化合物(安息香酸、グリセリン等)も重合体が実質的に線状である範囲内で使用出来る。
【0019】さらに二酸化チタン等の艶消剤、リン酸等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤等が含有されていてもよい。ポリトリメチレンテレフタレート繊維を製造する方法としては、例えば、1500m/分程度の巻取り速度で溶融紡糸して未延伸糸とし、2〜3.5倍程度で延撚する方法、紡糸と延撚工程を直結した直延法(スピンドロー法)、巻取り速度5000m/分以上の高速紡糸法(スピンテイクアップ法)の何れを採用しても良い。
【0020】又、本発明に用いるポリトリメチレンテレフタレート繊維は、形態が長さ方向に均一なものや太細のあるものでもよく、断面が丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。単糸繊度は0.11dtex〜5.6dtex、好ましくは0.56dtex〜4.4dtexであり、トータル繊度は3.3dtex〜110dtex、好ましくは9dtex〜90dtexである。
【0021】本発明において、ストッキングの種類としては、その構造の一部にレッグ部を有するものであれば特に限定はなく、通常のストッキング、例えば、ウェルト部やパンティ部を兼ね備えた薄手のパンティストッキングや厚手のタイツ、ヒザ上ストッキング、ハイソックス、ショートソックスなどが包含される。本発明において、パンティストッキングとは、ウエストのゴム部分のウエルト部、ヒップ部分のパンティ部、脚部分のレッグ部(フート部、かかと部を含む、以下、同じ)、つま先部分のトウ部などで構成されるパンティ部のついた薄手のストッキングをいい、またタイツとは、上記ウエルト部、パンティ部、レッグ部、トウ部などで構成されるパンティ部のついた厚手のストッキングをいい、さらにヒザ上ストッキング、ハイソックス、ショートソックスとは、脚上部のゴム糸挿入部分の口ゴム部、脚部分のレッグ部、つま先部分のトウ部などで構成されるパンティ部のないストッキングをいい、レッグ部の長さが太ももまでのものをヒザ上ストッキング、ヒザ下までのものをソックス、ふくらはぎまでのものをショートソックスという。
【0022】一般的に通常のパンティストッキングは、各部位に使用される糸が異なり、ウエルト部、パンティ部、トウ部には仮撚加工糸、弾性糸、もしくは弾性糸に仮撚加工糸をカバリング(シングル又はダブルカバリング)したカバリング糸が用いられることが多く、トウ部は仮撚加工糸のみで構成されていることもある。これらのパンティストッキングはレッグ部に用いられる糸の種類によってそれぞれ、仮撚加工糸を用いたウーリータイプ、弾性糸にストレート糸をカバリング(シングル又はダブルカバリング)したカバリング糸を100%使用したゾッキタイプ、カバリング糸とストレート糸を交編した交編タイプ、ストレート糸に撚りを加えた有撚糸を用いたシアータイプなどと呼ばれている。
【0023】タイツとは、ウエストのゴム部分のウエルト部、ヒップの部分のパンティ部、脚部の部分のレッグ部、つま先部分のトウ部で構成されているパンティ部が付いた厚手のストッキングのことである。一般的にタイツは、ウエルト部、パンティ部、トウ部には仮撚加工糸、弾性糸、もしくは弾性糸に仮撚加工糸をカバリング(シングル又はダブルカバリング)したカバリング糸が用いられることが多く、レッグ部、トウ部は同一の糸種で構成されていることもある。これらタイツは、レッグ部に用いられる糸の種類によってそれぞれ、仮撚加工糸を用いたウーリータイプ、弾性糸にストレート糸をカバリング(シングル又はダブルカバリング)したカバリング糸を100%使用したゾッキタイプ、カバリング糸とストレート糸を交編した交編タイプ、ストレート糸に撚りを加えた有撚糸を用いたシアータイプなどと呼ばれている。
【0024】ヒザ上ストッキング、ハイソックス、ショートソックスとは、脚部上部のゴム糸挿入部分の口ゴム部、脚部の部分のレッグ部、つま先部分のトウ部で構成されているパンティ部を有しないストッキングのことでありレッグ部の各々の長さによってそれぞれ太ももまでの長さのものがヒザ上ストッキング、ヒザ下までの長さのものがハイソックス、ふくらはぎまでの長さのものがショートソックスである。一般的に口ゴム部、トウ部には仮撚加工糸、弾性糸、もしくは弾性糸に仮撚加工糸をカバリング(シングル又はダブルカバリング)したカバリング糸が用いられることが多く、レッグ部、トウ部は同一の糸種で構成されていることもある。これらはレッグ部に用いられる糸の種類によってそれぞれ、仮撚加工糸を用いたウーリータイプ、弾性糸にストレート糸をカバリング(シングル又はダブルカバリング)したカバリング糸を100%使用したゾッキタイプ、カバリング糸とストレート糸を交編した交編タイプ、ストレート糸に撚りを加えた有撚糸を用いたシアータイプなどと呼ばれている。
【0025】しかしながら、本発明のストッキングは、少なくともレッグ部に、上記に記載したカバリング糸を用いず、その代わりに、非弾性糸に弾性糸をベア編込みしたものである。本発明でいうベア編込みとは、一つの給糸口に非弾性糸と弾性糸を同時に供給し、非弾性糸に弾性糸を添え編する編成法であり、図1に示したように、非弾性糸を編地の表面に、弾性糸を編地の裏面に現出するよう編成する。
【0026】本発明のストッキングの場合、ストッキングのレッグ部各部位への締め付け力は、ベア編み込みする弾性糸のドラフト率によって決定される。ベア編み込みする弾性糸のドラフト率は特に限定されないが、適度なフィット感とサポート性を有し、かつ生地外観、風合い、着用快適性、透明感に優れた効果を持たせるには、ドラフト率を1.1〜5.0とすることが好ましく、さらに好ましくは1.5〜4.5である。1.1未満では伸長回復応力が低下し、フィット性が不足する傾向にあり、しかも若干、着用時の弛みを生じやすくなるのであまり適当とは言いがたい。また、5.0を越える場合、伸長回復応力が高くなる傾向にあり、しかも、寸法的にも小さ目のストッキングとなるため、着用の際、若干伸び硬く、生地の厚みが増して透明感が低下しやすく、更には着用時の蒸れ感を生じやすくなるのであまり適当とは言えない。
【0027】レッグ部各部位(大腿部、下腿部、アンクル部)編み立て時における、弾性糸のドラフト率は1.1〜5.0の範囲内であれば、特に問題ないが、大腿部の強い圧迫は不快な圧感覚を伴い、履き心地の悪いものとなる。また、アンクル部を締め付けると脚部抹消部の皮膚血流量の減少が増大し、血行不良となり健康上良くない。
【0028】一方、下腿部の締め付けは、大腿部やアンクル部よりやや高めの方が、筋ポンプ作用により、静脈還流が促進され、血行増進効果が可能となる。すなわち各部位のドラフト率を、大腿部は1.1〜4.0、下腿部は2.0〜5.0、アンクル部は1.5〜4.5の範囲であることが望ましい。脚部各部位に適正なサポート力を自在にコントロールさせる方法としては、レッグ部各部位(大腿部、下腿部、アンクル部)編み立て時において、弾性糸のドラフトを変化させて給糸することによって可能である。
【0029】その手段としては、ヤーンテンション積極・消極送り装置を、ストッキング用丸編み機に設置すればよい。例えば、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN 06.1016等があるが、特にこれに限定されるものではない。本発明のストッキングを製造する方法はとくに限定されないが、例えば、一般にいうストッキング用丸編機を用いることが出来る。この場合、針本数は300本から600本、釜径(釜の直径)は7.62cm(3インチ)から12.7cm(5インチ)が好ましい。
【0030】本発明におけるストッキングの編組織は特に限定されず、ニット、タック、ウエルトの組織、または、これらの組合せであって、これにより柄が表現されていてもよい。又、ストッキングを構成するループの大きさも特に限定されず、例えば、コース方向に編針の引き込み深さである度目を変えて編成を行う、いわゆるファッショニングにおいてループの大きさを変えてもよい。
【0031】ストッキングのプレセット条件、縫製条件、染色条件、仕上剤条件、ファイナルセット条件等は特に限定されず、適宜選択すればよい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体的に説明する。なお、測定方法、評価方法等は下記の通りである。
(1)ポリウレタン弾性糸の繊度(dtex)
20℃、相対湿度65%雰囲気下で、ポリウレタン弾性糸を無緊張かつ無荷重で直線状に静置し、24時間放置し放縮させる。この後、試料を1000mmの長さで切断したものを10本合わせて秤量し、10000mあたりの質量に換算し、その値を繊度(dtex)とする。
【0033】(2)原糸或いは仮撚加工糸の強度・伸度JIS−L−1013・1069・1095 引張強伸度試験方法に準ずる。
(3)原糸或いは仮撚加工糸のヤング率JIS−L−1013・1015・1095 初期引張抵抗度(ヤング率)試験方法に準ずる。
【0034】(4)原糸或いは仮撚加工糸の伸縮伸長率・伸縮弾性率JIS−L−1090 伸縮性試験方法に準ずる。
(5)生地外観パネラー10名による官能テストを行い、着用時のレッグ部の生地外観について評価した。レッグ部の生地外観について、非常に良好を5、良好を4、どちらともいえないを3、やや不良を2、不良を1とした5段階評価を行い、10名の平均値を評価値とした。
【0035】(6)レッグ部透明感パネラー10名による官能テストを行い、着用時のレッグ部の透明感について評価した。レッグ部の透明感について、非常に良好を5、良好を4、どちらともいえないを3、やや不良を2、不良を1とした5段階評価を行い、10名の平均値を評価値とした。
【0036】(7)フィット性パネラー10名による官能テストを行い、着用時のフィット性について評価した。フィット性について、非常に良好を5、良好を4、どちらともいえないを3、やや不良を2、不良を1とした5段階評価を行い、10名の平均値を評価値とした。
【0037】(8)風合い(ソフト感)
パネラー10名による官能テストを行い、着用時のソフト感について評価した。ソフト感について、非常に柔らかいを5、柔らかいを4、どちらともいえないを3、やや硬いを2、硬いを1とした5段階評価を行い、10名の平均値を評価値とした。
【0038】(9)風合い(ドライ感)
パネラー10名による官能テストを行い、着用時のドライ感について評価した。ドライ感について、非常にドライであるを5、ドライであるを4、どちらともいえないを3、ややヌメっているを2、ヌメっているを1とした5段階評価を行い、10名の平均値を評価値とした。
【0039】(10)締め付け感(緊迫力)
パネラー10名による官能テストを行い、着用時のレッグ部の大腿部、下腿部、アンクル部の締め付け感について評価した。測定部位は下腿部最大周径部の後面とし、レッグ部の締め付け感について、適度な締め付け感があり非常に良好を5、良好を4、どちらともいえないを3、やや不良を2、不良を1とした5段階評価を行い、10名の平均値を評価値とした。
【0040】(11)着用圧快適感パネラー10名による着用評価を行い静止時、運動時(5分間の踏み台昇降を1分間の休憩をはさんで3回繰り返し)におけるフィット感、着用圧快適感を評価した。着用圧快適感については、「非常に良好」を5、「良好」を4、「どちらともいえない」を3、「やや不良」を2、「不良」を1とした5段階評価を行い、10名の平均値を評価値とした。
【0041】(12)摩耗耐久性パネラー10名による着用評価後のものについて摩耗耐久性について評価した。摩耗耐久性について、非常に良好を5、良好を4、どちらともいえないを3、やや不良を2、不良を1とした5段階評価を行い、10名の平均値を評価値とした。
【0042】(13)膝部及び踵部の抜けパネラー10名による着用評価を行った。パネラーがパンティストッキングを8時間着用し、脱着後、20℃、65%RHの環境下に1時間放置した後、形態を評価した。着用前の状態に比べて、膝部及び踵部の抜けが、全くないを5、若干抜けるを4、抜けているを3、かなり抜けているを2、抜けて着用困難を1とした5段階評価を行い、10名の平均値を評価値とした。
【0043】〔実施例1〕ηsp/c=0.8のポリトリメチレンテレフタレートを用い、紡糸温度265℃、紡糸速度1200m/分で未延伸糸を得、次いで、ホットロール温度60℃、ホットプレート温度140℃、延伸倍率3倍、延伸速度800m/分で延撚して、56dtex/36f、33dtex/24f、33dtex/10f、13dtex/3f、9dtex/4fの延伸糸を得た。延伸糸の強度、伸度、弾性率並びに10%伸長時の弾性回復率は表1に示すとおりである。
【0044】尚、10%伸長時の弾性回復率は、試料に0.0088cN/dtexの初荷重をかけ、毎分20%の伸びを一定割分の速度で伸ばし、伸度10%になったところで今度は逆に同じ速度で収縮させて、応力−歪曲線を画く。収縮中、応力が初荷重と等しい0.0088cN/dtexにまで低下した時の残留伸度をLとし、下記式で算出した。
【0045】10%伸長時の弾性回復率(%)=[(10−L)/10]×100上記の延伸糸を、三菱重工業(株)製LS−2仮撚加工機(第1ヒーターは接触式、第2ヒーターは未使用、加撚機構はピン方式)を用いて、スピンドル回転数275,000rpm、仮撚数は各ストレート糸に適した条件、第1フィード率は±0%の条件でヒーター仮撚加工を行い、S、Zそれぞれに加撚した1ヒーターの仮撚加工糸を得た。仮撚加工の条件および得られた加工糸の物性は表2に示すとおりである。
【0046】得られたポリトリメチレンテレフタレート繊維を用い、下記条件で各種のパンティストッキングを製造した。釜径10.16cm(4インチ)、針本数400本の通常のパンティストッキング用丸編機を用いて、ウエルト部は155dtexのポリウレタン弾性糸、56dtex/36fのポリトリメチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(a)、パンティ部及びトウ部は、仮撚加工糸(a)とポリウレタン弾性糸17dtexを用い天竺組織にて編成した。尚、パンティ部の一部にランガードとして同一の糸使いで1:1タックの組織にて編成した。レッグ部は、13dtex/3fのポリトリメチレンテレフタレート繊維の原糸(c)に、17dtexのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位のドラフトを各々1.1、2.0、1.5で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN 06.1016を用いてベア編み込みにより編成したパンティストッキングの生機を得た。
【0047】次いで、通常の方法でプレセットを行った後、上記で得られたパンティストッキングの生機を、33dtex/10fのナイロン66繊維の仮撚加工糸を2本合撚した縫製糸で縫製した。次いで通常の方法で、パンティストッキングの一般色である茶色に酸性染料で染色、仕上剤処理、ファイナルセットを行い製品とした。
【0048】着用の状態での評価結果は表3に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優れたものであった。
〔実施例2〕実施例1において、17dtexのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位のドラフトを各々2.6、3.5、3.0で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN 06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0049】着用の状態での評価結果は表3に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優れたものであった。
〔実施例3〕実施例1において、17dtexのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位のドラフトを各々4.0,5.0、4.5で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN 06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0050】着用の状態での評価結果は表3に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優れたものであった。
〔実施例4〕実施例1において、17dtexのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位のドラフトを各々0.5,1.5、1.0で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN 06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0051】着用の状態での評価結果は表3に示すとおりであり、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けには問題ないが、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感に問題があるものであった。
〔実施例5〕実施例1において、17dtexのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位のドラフトを各々4.5,5.5、5.0で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN 06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0052】着用の状態での評価結果は表3に示すとおりであり、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けには問題ないが、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感に問題があるものであった。
〔実施例6〕実施例1において、ウェルト部に155dtexのポリウレタン弾性糸をドラフト3.0で延伸し、33dtex/24fのポリトリメチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸に、22dtexのポリウレタン弾性糸を、パンティ部、レッグ部の大腿部、下腿部、アンクル部、及びトウ部の各部位のドラフトを各々3.0、1.1、2.0、1.5、3.0で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN 06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてタイツを作成した。
【0053】着用の状態での評価結果は表3に示すとおりであり、生地外観、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優れたものあった。
〔実施例7〕実施例1において、ウェルト部に155dtexのポリウレタン弾性糸をドラフト3.0で延伸し、33dtex/24fのポリトリメチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸に、22dtexのポリウレタン弾性糸を、パンティ部、レッグ部の大腿部、下腿部、アンクル部、及びトウ部の各部位のドラフトを各々3.0、4.0、5.0、4.5、3.0で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN 06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてタイツを作成した。
【0054】着用の状態での評価結果は表3に示すとおりであり、生地外観、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優れたものであった。
〔比較例1〕実施例1において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、17dtexのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位のドラフトを各々1.1、2.0、1.5で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0055】着用の状態での評価結果は表3に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問題があるものであった。
〔比較例2〕実施例1において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、17dtexのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位のドラフトを各々2.6、3.5、3.0で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0056】着用の状態での評価結果は表3に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問題があるものであった。
〔比較例3〕実施例1において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、17dtexのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位のドラフトを各々4.0、5.0、4.5で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0057】着用の状態での評価結果は表4に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問題があるものであった。
〔比較例4〕実施例1において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、17dtexのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位のドラフトを各々0.5、1.5、1.0で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0058】着用の状態での評価結果は表4に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問題があるものであった。
〔比較例5〕実施例1において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、17dtexのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位のドラフトを各々4.5、5.5、5.0で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0059】着用の状態での評価結果は表4に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問題があるものであった。
〔比較例6〕実施例4において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、22dtexのポリウレタン弾性糸を、パンティ部、レッグ部の大腿部、下腿部、アンクル部、及びトウ部の各部位のドラフトを各々3.0、0.5、1.5、1.0、3.0で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN 06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例4と同様にしてタイツを作成した。
【0060】着用の状態での評価結果は表4に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問題があるものであった。
〔比較例7〕実施例4において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、22dのポリウレタン弾性糸を、パンティ部、レッグ部の大腿部、下腿部、アンクル部、及びトウ部の各部位のドラフトを各々3.0、4.5、5.5、5.0、3.0で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE ELASTANE FEEDER ELAN 06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例4と同様にしてタイツを作成した。
【0061】着用の状態での評価結果は表4に示すとおりであり、生地外観、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問題があるものであった。
〔比較例8〕釜径4インチ、針本数400本の通常のパンティストッキング用丸編機を用いて、ウエルト部は155dtexのポリウレタン弾性糸、56dtex/40fのナイロン6繊維の仮撚加工糸(d)と、片岡機械(株)製カバリング機を用い、33dtexのポリウレタン弾性糸をドラフト3.0で延伸し、30dtex/10fのナイロン6繊維の仮撚加工糸をS、Zそれぞれ600T/mでシングルカバリングしたカバリング糸(e)を用いて交編し(1:1タックの組織にて編成)、パンティ部及びトウ部は、仮撚加工糸(d)とカバリング糸(e)を用いて交編し(天竺組織にて編成;尚、パンティ部の一部にランガードとして同一の糸使いで1:1タックの組織にて編成)、レッグ部は、片岡機械(株)製カバリング機を用い17dtexのポリウレタン弾性糸をドラフト3.0で延伸し、13dtex/3fのナイロン6繊維の原糸をSZそれぞれ1800T/mシングルカバリングしたカバリング糸(f)のみを用いて編成したパンティストッキングの生機を得た。
【0062】次いで、実施例1と同様の方法でプレセット、縫製、染色、仕上剤処理、ファイナルセットを行い製品とした。着用の状態での評価結果は表4に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問題があるものであった。
【0063】〔比較例9〕比較例5において、レッグ部に17dtexのポリウレタン弾性糸を片岡機械(株)製カバリング機を用いドラフト3.0で延伸し、9dtex/4fのナイロン6繊維の原糸を上撚りとしてS方向に2000T/m、下撚りとしてZ方向に1800T/mでダブルカバリングしたカバリング糸(g)のみを用いた以外は、実施例1と同様にしてパンティストッキングを作成した。
【0064】着用の状態での評価結果は表4に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問題があるものであった。
〔比較例10〕比較例5において、ウェルト部に155dtexのポリウレタン弾性糸、パンティ部、レッグ部、トウ部に22dtexのポリウレタン弾性糸を片岡機械(株)製カバリング機を用いドラフト3.0で延伸し、33dtex/24fのナイロン6繊維の仮撚加工糸をS、Zそれぞれ1200T/mシングルカバリングしたカバリング糸(h)を用い、パンティ部、レッグ部、トウ部にカバリング糸(h)を用いた以外は実施例1と同様にしてタイツを作成した。
【0065】着用の状態での評価結果は表4に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問題があるものであった。
〔比較例11〕比較例5において、ウェルト部に155dtexのポリウレタン弾性糸、パンティ部、レッグ部、トウ部に22dtexのポリウレタン弾性糸を片岡機械(株)製カバリング機を用いドラフト3.0で延伸し、13dtex/3fのナイロン6繊維の仮撚加工糸を上撚りとしてS方向に1200T/m、下撚りとしてZ方向に1000T/mでダブルカバリングしたカバリング糸(i)を用いた以外は実施例1と同様にしてタイツを作成した。
【0066】着用の状態での評価結果は表4に示すとおりであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問題があるものであった。
【0067】
【表1】

【0068】
【表2】

【0069】
【表3】

【0070】
【表4】

【0071】
【発明の効果】本発明のストッキングは、従来のものに比較して、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優れたストッキングであり、医療用ストッキング、スポーツ用ストッキング、或いはストッキングのみならず、手袋などにも用いることができる。
【出願人】 【識別番号】000000033
【氏名又は名称】旭化成株式会社
【出願日】 平成12年6月21日(2000.6.21)
【代理人】 【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外2名)
【公開番号】 特開2002−4104(P2002−4104A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−186751(P2000−186751)