| 【発明の名称】 |
長葱の切断処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 弘
【氏名】大森 定夫
【氏名】藤岡 修
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| 【要約】 |
【課題】長葱の切断部分のみを確実に切断することができる長葱の切断処理装置を提供する。
【解決手段】切断処理装置1は、長葱Nの切断部を切断する回転刃12を有する切断装置7と、投光器21Sから長葱Nの茎周囲面に投射され長葱Nの切断面から出光する光の出光量を検出する受光センサ14と、切断装置7を長葱Nの方向に前進させるモータシリンダ17と、受光センサ14が検出した光の前記出光量が予め設定した切断が完了したと判断する規定値を超えた場合、モータシリンダ17による切断装置7の前進移動を停止させる制御を行う制御装置10を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 切断対象となる長葱を切断する切断手段を有するとともに、前記長葱に対して光を投射する投光手段と、前記投光手段から投射され、前記長葱の周囲面および軸断面を介して出光した光の出光量を検出する受光手段とを備え、前記投光手段および前記受光手段のうちの一方が前記長葱の周囲面の外側位置および前記長葱の軸断面に対向する位置のうちの一方に配設され、前記投光手段および前記受光手段のうちの他方が前記長葱の周囲面の外側位置および前記長葱の軸断面に対向する位置のうちの他方に配設されており、前記長葱における前記切断手段によって切断される位置を、前記長葱の長さ方向に移動させながら設定変更する切断位置変更手段を備え、前記受光手段が検出した光の出光量が、予め設定した切断が完了したと判断する規定値を超えた場合に、前記切断手段を停止させる制御を行う制御手段が設けられていることを特徴とする長葱の切断処理装置。 【請求項2】 前記制御手段は、前記受光手段が検出した前記光の出光量が前記規定値以下の場合に、前記切断位置変更手段による前記切断手段の移動と、前記切断手段による切断を段階的に繰り返す制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の長葱の切断処理装置。 【請求項3】 前記投光手段および前記受光手段のうち、前記長葱の周囲面の外側に配設されるものは、前記長葱の軸の周囲面に当接する支持部材の内部に設けられており、前記支持部材には、前記光を案内する案内孔が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の長葱の切断処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は長い茎の端部に根を有する長葱の切断処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】畑などで栽培され収穫される長葱は、収穫された後、根の部分などを切断後、皮むき作業行い、長さを調整してから出荷される。ところで、この皮むき作業を円滑に行うには、根切りの状態が大きく作用する。根が切り足らない場合は、根の固い部分が残り皮むき作業に時間を要し能率があがらない。また根を切りすぎた場合は、商品価値を落としてしまう。したがって、切断される部分はなるべく適切な長さとして、切りすぎたり、あるいは切り損なって長葱に残ったりしないようにすることが望まれる。 【0003】このような切断作業は作業員が行う場合もあるが、これらの作業は単調な労働であり、作業員が行う場合には作業効率も良くない。そこで近年においては、長葱の切断部分を切断する切断装置が開発されている。従来におけるこの種の長葱の切断装置では、根などの切断部分を一定の長さに切断するようにしていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、畑などで栽培される長葱は天然物であるため、根などの切断部分の長さも不規則である。このため、従来の切断装置では根などの切断部分を切りすぎたり、あるいは切断長さが短すぎて切断後の長葱に切断部分が残ったりしてしまうことがあった。 【0005】そこで、本発明の課題は、長葱の切断部分のみを確実に切断することができる長葱の切断処理装置を提供することにある。 【0006】前記課題を解決した本発明のうちの請求項1に係る発明は、切断対象となる長葱を切断する切断手段を有するとともに、前記長葱に対して光を投射する投光手段と、前記投光手段から投射され、前記長葱の周囲面および軸断面を介して出光した光の出光量を検出する受光手段とを備え、前記投光手段および前記受光手段のうちの一方が前記長葱の周囲面の外側位置および前記長葱の軸断面に対向する位置のうちの一方に配設され、前記投光手段および前記受光手段のうちの他方が前記長葱の周囲面の外側位置および前記長葱の軸断面に対向する位置のうちの他方に配設されており、前記長葱における前記切断手段によって切断される位置を、前記長葱の長さ方向に移動させながら設定変更する切断位置変更手段を備え、前記受光手段が検出した光の出光量が、予め設定した切断が完了したと判断する規定値を超えた場合に、前記切断手段を停止させる制御を行う制御手段が設けられていることを特徴とする長葱の切断処理装置である。 【0007】請求項1に係る発明においては、長葱の周囲面の外側位置および長葱の軸断面に対向する位置に投光手段および受光手段をそれぞれ配設する。この投光手段から長葱の径(軸方向)周囲または長葱の茎の軸断面に向けて光を投射し、長葱の茎の軸断面または長葱の径周囲を介して出光する光の出光量を受光手段で検出している。ところで、長葱の切断部に根の付根部分が残存している場合は光の出光量が少ない。しかし、付根部分が前記切断手段によって適切に切断された場合は、切断部は茎部となり、光を遮るか又は減衰させる根の付根部分がなくなり、光の出光量が多くなる。 【0008】そこで、請求項1においては、前記切断位置変更手段によって、長葱を切断する位置を漸次長葱の長さ方向に移動させながら、光の出光量を検出し、検出した光の出光量が予め設定した切断が完了したと判断する規定値を超えたときに、前記切断手段による長葱の切断を停止するように制御をおこなっている。このため、切断手段が長葱の廃棄部分を切り落としたときに切断手段を停止させることができるので、長葱の廃棄部分のみを確実に切断除去することができる。 【0009】請求項2に係る発明は、前記制御手段は、前記受光手段が検出した前記光の出光量が前記規定値以下の場合に、前記切断位置変更手段による前記切断手段の移動と、前記切断手段による切断を段階的に繰り返す制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の長葱の切断処理装置である。 【0010】請求項2に係る発明においては、前記制御手段は、前記受光手段により検出された光の出光量を常に監視し、この光の出光量が、予め設定され切断が完了されたと判断する規定値を超えなければ、切断がまだ不十分で根が残存していると判断する。根が残存していると判断すると、前記制御手段は、前記切断位置変更手段を再度駆動させ、長葱を切断する位置を長葱の長さ方向にわずかに移動させ、移動完了後に前記切断手段を始動させ長葱を切断し、切断後は前記切断手段を停止させ切断を終了させる。切断終了後に、前記制御手段は、前記受光手段により検出された光の出光量が前記規定値を超えたか否かを再度判断する。前記制御手段は、この判断により検出された光の出光量が、前記規定値を超えなければ、依然として、根の付根部の切断が不十分と判断し前記切断位置変更手段を再度駆動させ、長葱を切断する位置を長葱の長さ方向にわずかに移動させ、移動の完了後に前記切断手段を始動させ長葱を切断し、前記切断手段を停止させ長葱の切断を終了させる。この後、前記制御手段は前記受光手段で検出された光の出光量が前記規定値を超えたか否かを再度判断する。このように前記受光手段で検出された光の出光量が前記規定値を超えるまで、前記切断手段の移動と前記切断手段による切断が繰り返されることになる。これらにより、前記切断手段が長葱の茎部など廃棄する必要のない非廃棄部を切り過ぎることなく、無駄なく慎重に廃棄部分を切り落とすので、長葱の廃棄部分のみを確実に切断除去することができる。また切断を行う前記切断手段が始動と停止を繰り返し、常時始動していないため、前記切断手段の省電力化及び耐久性向上にも寄与する。 【0011】請求項3に係る発明は、前記投光手段および前記受光手段のうち、前記長葱の周囲面の外側に配設されるものは、前記長葱の軸の周囲面に当接する支持部材の内部に設けられており、前記支持部材には、前記光を案内する案内孔が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の長葱の切断処理装置である。 【0012】請求項3に係る発明においては、長葱の軸(茎)の周囲面に当接する支持部材内に投光手段または受光手段が設けられ、さらに支持部材内には、投光手段から投射された光または受光手段に向けられた光を案内する案内孔が形成されている。支持部材に形成された案内孔により投光手段より投射されて導かれた光は、支持部材の外に漏れることなく、効率的に長葱の周囲面に投射される。すなわち、投光手段から投射された光を確実に長葱内に導入することができる。したがって、この投射された光が長葱の軸断面を介して長葱の軸長さ方向より出光する光の出光量を適切に精度よく検出することが可能となり、長葱の廃棄部分だけを正確に確実に切断除去することができる。 【0013】 【発明の実施形態】以下、本発明に係る実施形態中の第一の実施形態を、図面を参照しながら、具体的に説明する。図1は、本発明に係る長葱の切断処理装置の全体を示す平面図、図2はその正面図である。図1及び図2に示すように、本発明に係る切断処理装置1は、平面形状が長方形を呈するベース架台2を有している。ベース架台2における長葱Nの搬送方向(図1矢印X方向)上流側端部および下流側端部は、それぞれ支軸3A,3Bがベアリング介して回動可能となるように軸承されている。この長葱Nの搬送方向は、長葱Nの奥行き方向(図1矢印Y方向)に直行する方向とされている。これらの支軸3A,3Bにおける根側端部及び葉側端部には、同径のスプロケット4A,4B,4C,4Dがそれぞれ固定されており、これらのスプロケット4A,4Bにはチェーン5Aが、スプロケット4C,4Dには、チェーン5Bがそれぞれエンドレスとなるように巻き掛けられている。また、下流側の支軸3Bの端部に設けられたスプロケット4Eには、モータMがベルトを介して接続されており、支軸3Bは駆動軸として、支軸3Aは従動軸として働く。 【0014】そして、チェーン5A,5Bの間には、長葱Nが搭載される搬送部材6が搬送方向にほぼ一定の間隔をおいて複数取り付られている。これらの搬送部材6は、みな同じ形をしている。図3は、搬送部材の斜視図である。搬送部材6は、長葱Nの葉部が載置される葉部載置台6A、茎部が載置される茎部載置台6B、根部が載置される根部載置台6Cを有している。葉部載置台6Aは、平面状の板面を有しており、茎部載置台6B及び根部載置台6Cはいずれも側面形状がV字形状をなしており、長葱Nの横方向への動きを抑制している。これらチェーン5A,5Bおよび搬送部材6,6・・によって、搬送手段が構成される。 【0015】また、架台2の搬送方向下流寄りの位置における根側には、長葱Nの根部を切断する本発明の切断手段である切断装置7が形成されている。図4(a)は本発明に係る第一実施形態の切断装置の正面図であり、図4(b)は同切断装置の側面図である。切断装置7は、基台11を備えており、基台11には所定の回転角度で回転することによって長葱の根部を切断する切断刃である回転刃12が軸支されている。この回転刃12は、正面視して中央部が太く先端にいくに従い細くなる勾玉状の形状をなしており、その外側部位に刃が形成されている片切刃である。回転刃は、例えば、S字形状等の片切刃であってもよい。更に、回転刃12の後方においては、回転刃12を回転させるモータ13が基台11に取り付けられている。なお回転刃12を回転させるモータ13としては容易に回転角が制御されうるステッピングモータが使用されている。 【0016】また、基台11の下方位置には、後記する投光器21Sから投射され、長葱Nの切断部を出光する光を検出する本発明の受光手段に相当する受光センサ14が設けられている。この受光センサ14はブラケット14Aを介してベース架台2(図1)に固定して設けられている。受光センサ14で検出した光量は、電圧に変換されて処理される。 【0017】また、基台11と回転刃12の間には保護カバー16が設けられている。保護カバー16は、円盤状をなしており、その円周部の一部にベース形状のセンサ窓16Aが切り欠かれて形成されており、回転刃12とともにモータ13によって回転させられる。このセンサ窓16Aは、ベース形状でなくともよく、また保護カバー16を刳り貫いて形成した窓であってもよい。このセンサ窓16Aは、保護カバー16の回転中心を介して回転刃12と反対の位置に形成されている。なお、センサ窓16Aの形成位置は、回転刃12が長葱Nを切断しているときは、保護カバー16によって受光センサ14が長葱Nの切断屑から保護されるような位置に形成されていれば、保護カバー16の回転中心を介して回転刃12と反対側の位置になくともよい。また、回転刃12が長葱Nの切断をしていない瞬間には、センサ窓16Aを介して、投光器21Sからの光が長葱Nの切断面から受光センサ14に到達するようにさせるためと、前記のごとく、回転刃12で長葱Nが切断される際に受光センサ14が長葱Nの切断屑から保護されるようにするためには、センサ窓16Aの大きさや個数も適宜に考えられる。こうして、回転刃12および保護カバー16が回転することによって、長葱Nの切断面から出光して受光センサ14に至る光の通過・遮断を繰り返すようになっている。 【0018】さらに、基台11の後方には、図4(b)に示すように本発明の切断位置変更手段に相当するモータシリンダ17が配設されている。このモータシリンダ17の先端部は、基台11に接続されており、モータシリンダ17を駆動することにより、基台11を介して回転刃12を長葱Nの奥行き方向(図1のY方向)に前進させることができるようになっている。もちろん、モータシリンダ17を逆に駆動することによって、基台11を後退させることもできる。 【0019】さらに、切断装置7の前方位置には、長葱Nの根部を切断する際に、長葱Nの根部を搬送部材6に押さえ付けて保持する押さえ部材8が配設されている。図5(a)は押さえ部材の正面図であり、図5(b)は押さえ部材と切断刃との位置関係を表した正面図である。この押さえ部材8は、長葱Nを搬送部材6に押さえ付ける本発明の支持部材に相当する押さえパッド21を有しており、押さえパッド21の手前側に逆Y字形状をなす支持バー22が配設されている。この支持バー22は、スプリング23によって下方に付勢されている。さらに、押さえ部材8は、これらの押さえパッド21、支持バー22を、図示しないエアーシリンダで駆動される上下させるための支持アーム24を有している。そして、支持アーム24によって押さえパッド21および支持バー22を下降させることによって、押さえパッド21と搬送部材6で長葱Nの端部を押さえ付けることができる。また支持バー22はスプリング23によって下方に付勢されているので支持バー22によって長葱Nを支持することができる。さらに、支持バー22は逆Y字形状をなしているので、たとえば、長葱Nが曲がったものであった場合に、この長葱Nを搬送部材6の中央位置に案内する役割をも果たしている。この状態で、図5(b)のように切断装置7の回転刃12を回転させて、長葱Nの根部が切断される。 【0020】図6(a)は押さえ部材の背面図であり、図6(b)は押さえ部材の一部破断側面図である。図示するように、押さえパッド21内には、長葱Nの軸(茎)の周囲面に向かって光を投射する本発明の投光手段である投光器21Sが長葱Nの軸の周囲面から軸径方向に離間した位置に配設されている。また、投光器21Sから投射された光を長葱Nの軸の周囲面まで確実に案内する請求項3の案内孔に相当する案内孔21Hがこの押さえパッド21内に形成されている。このように、投光器21Sから投射された光は押さえパッド21内に形成された案内孔21Hを通り長葱Nの軸の周囲面まで確実に導かれ、この周囲面を介し長葱N内に入光し、その光の一部は長葱Nの軸断面を通じ長葱Nの長さ方向に向けて漏れ出ることになる。 【0021】この押さえパッド21はスポンジ等の弾性部材から構成されており、押さえ部材8が押し下げられて押さえパッド21が長葱Nの周囲面に当接した際、押さえパッド21の先端部は長葱Nの軸の周囲面に沿って覆う方向に進展・密着するようになっている。図6(a)に示すように、パッド21の先端部のシール効果から長葱Nの略半周の周囲面より光が漏れ出るのが防止される。 【0022】しかし、長葱Nの他の略半周である周囲面は、パッド21の先端部に覆われておらず、ここから光が漏れ出ることになる。そこで本実施形態では、更に、図6(a),(b)に示すように、押さえパッド21が支持アーム24により押し下げられ、弾性部材からなる押さえパッド21が長葱Nに当接する際、押さえパッド21内の案内孔21Hの位置が、長葱Nを介して搬送部材6のY字形状である根部載置台6C上になるよう配置されている。このようにして、押さえパッド21の弾性部材と根部載置台6CのY字形状をもって長葱Nを挟持することにより、パッド21の先端部が根部載置台6Cに当接するパッド21の角部P1,P2のシール効果によって、長葱Nの他の略半周である部分から漏れ出た光もこの搬送部材6の根部載置台6Cと角部P1,P2で囲まれた空間から外には漏れ出ないことになる。しかも、図6(b)に示すように、案内孔21Hの幅より根部載置台6Cの幅の方が十分に広いため、シール効果がより大きく作用し、光の漏れ出るのをより確実に防止できる。 【0023】これらにより、投光器21Sから長葱Nに投射された光の多くを、その光の漏れを極力抑えながら長葱Nの軸断面を介して長葱の長さ方向に向けて出光させることが可能となり、受光センサ14による出光量の検出がより高精度に行なわれることができる。 【0024】図1に示される切断処理装置1の押さえ部材8より上流に光学センサ9が設けられ、光学センサ9の下方位置に長葱Nが存在しているか否かを検出し、そのときの存在信号が本発明の制御手段である、たとえばプログラマブルロジックコントローラ(PLC)からなる制御装置10に送信される。制御装置10は、長葱Nが存在しその存在信号を受信すると、制御装置10内のプログラムに従い長葱の切断処理を行う。制御装置10においては、受光センサ14からの受光信号(ON信号)が入力されたか否かを判断し、受光信号の入力の有無を確認する。そして、この受光信号入力の有無に応じて、切断装置7及びモータシリンダ17の駆動と停止等を指示する。 【0025】次に、このような構成を有する長葱の切断処理装置1における長葱の切断処理の手順について説明する。図7は本発明に係る長葱の切断処理装置における長葱の切断処理の手順を示すフローチャートである。長葱の切断処理を開始する前に、光センサのアンプ感度調節で図示しない光電スイッチのON判定のための規定値Rを設定する(S0)。この規定値Rは受光センサ14を介し受光された光の強さが、ある基準を超えた場合に長葱Nの根部と茎部間の切断を適切に行ったと判定する基準となるものである。このため、たとえば数本の長葱Nを試験的に切断処理し、適切に切断されたと判断されたときの受光センサ14の受光量を測定する。この受光量を光電スイッチがONとなる規定値Rとして設定する。そして、受光センサ14の受光量がこの規定値Rを超えると光電スイッチがONとなり、制御装置10にON信号が出力される。また、規定値R以下の場合には、受光センサ14から制御装置10に対してON信号は出力されない。長葱の切断処理を開始するに際し、図示しない作業員が搬送部材6に長葱Nを載せて図示しない始動スイッチを押すと、モータMが作動して搬送部材6が動き出し、搬送部材6に搭載された長葱Nが搬送されて光学センサ9の下を通過する。光学センサ9は通過した搬送部材6上に長葱Nが存在しているか否かを検出する(S1)。 【0026】長葱Nを搭載した搬送部材6は、光学センサ9の下を通過したのち、切断装置7の位置まで搬送され、切断装置7の位置に到達した時点で停止する(S2)。なお、搬送部材6に長葱Nが搭載されていない場合には搬送部材6は停止することなくそのまま通過する。このとき、切断装置7における回転刃12は、原点位置に位置される。次に、搬送部材6が停止した時点で、押さえ部材8の支持バー22が下降して、支持バー22によって長葱Nは中央位置に寄せられて動かないように押さえられる(S3)。 【0027】支持バー22により長葱Nが押さえられると、基台11及び基台11に軸支された回転刃12は保護カバー16とともにモータシリンダ17によって長葱Nの方向に前進させられる。この時、回転刃12の回転は停止している。 【0028】回転刃12が長葱Nの方向に前進させられ、回転刃12が長葱Nの根部に到達すると、回転刃12の前進は停止する(S4)。続いて回転刃12はモータ13により回転が与えられ、長葱Nの根部を所定の回転角で切断し回転を停止する(S5)。 【0029】回転刃12で長葱Nの根部を切断した後、受光センサ14は、押さえパッド21内に配置された投光器21Sにより長葱Nの軸(茎)周囲面に投射された後に、長葱Nの軸断面を介し長葱の軸長さ方向に向けて出光してくる光を検出する。この検出された光の強さに基づき、すなわち、この光の強さが規定値Rを超えた場合に光電スイッチのON信号を制御装置10に出力する(S6)。 【0030】制御装置10は、常に光電スイッチのON信号の有無を確認し、この信号の有無に応じた制御を指示する(S7)。いま、光電スイッチのON信号が入力されていなければ、制御装置10は、ステップ(S4),(S5),(S6),(S7)を再度行う指示を発する。そして、ステップ(S7)からON信号が出力されない場合には、依然として、切断装置7が長葱を十分に切断していないため、制御装置10は受光された光が規定値Rを超えて光電スイッチがON信号を送信するまで、ステップ(S4)〜(S7)を繰り返す指示を行う。次に、検出された光が規定値Rを超え光電スイッチがON信号となったとき、ステップ(S5)におけるように回転刃12は停止した状態にあって、直ちに、次のステップに移り切断装置7による切断作業を終了する(S8)。 【0031】上記ステップ(S8)終了後、切断装置7を長葱Nの切断個所から原点位置に復帰させる(S9)。 【0032】その後、長葱Nを押さえている押さえ部材8を持ち上げ元の位置に戻した後(S10)、搬送部材6を移動させて下流側に搬出する(S11)。そして、切断処理装置1の最下流部に搬送部材6が到達したときに、図示しない作業者が長葱Nを搬送部材6から取り出して、長葱Nの切断処理が終了する。 【0033】以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。たとえば、回転刃を駆動するモータ13は、回転数制御用モータであってもよい。また、回転刃12の前進及び回転に関しては、回転刃12が前進するステップと回転刃12が回転するステップが同時に行われてもよい。また、搬送部材6上に長葱が搭載されていることを確認する光学センサは、超音波センサなどの光以外の媒体を用いたセンサでもよい。 【0034】他方、前記実施形態においては、長葱の周囲面に投光手段である投光器を配置し、軸断面に対向する位置に受光手段である受光センサを設けたが、この配置を逆にしてもよい。このように、長葱の軸断面に対向する位置に投光手段を配置し、長葱の周囲面に受光手段を配置することにより、受光手段の設置場所の自由度が広がり、長葱切断装置のレイアウト上の制約による影響を受けない。また受光手段で光を受光しやすい位置の選択も容易となり、また受光手段を増やすこと、または、受光面積の広い受光手段等の採用にも対応可能となる。 【0035】さらに、前記実施形態では長葱Nの根部切断基準としての規定値Rを光センサのアンプ感度調節による光電スイッチのON信号に準拠し、この光電スイッチのON信号により長葱切断処理装置を制御したものであるが、制御装置において予め規定値Rを設定しておき、受光センサで受光されたアナログ値と比較した結果から長葱の根部切断の完了を判断し制御することもできる。 【0036】 【発明の効果】以上の通り、本発明の請求項1に係る発明によれば、長葱に入光し、長葱の軸断面を介して軸長さ方向に向けて出光する光のみを検知するため、精度ある出光量を検知できる。この検知された出光量と予め設定された切断が完了したと判断する規定値により切断手段の停止・継続を判断するため、切断手段が長葱の廃棄部分を切り落としたときに切断手段を直ちに停止させることができるので、高精度で長葱の廃棄部分のみを確実に切断除去することができる。請求項2に係る発明によれば、切断手段が長葱の廃棄部分を切り落とす際、長葱の廃棄部分近傍で、より慎重に段階的に切断を繰り返し、且つ、長葱の廃棄部分の切断後は直ちに切断手段を停止させることができるので、適切に確実に、より高精度の長葱切断をおこなうことができる。切断手段の動作及び停止を段階的にこまめにおこなうことにより、省動力を可能とし、また、回転角制御で制御されたモータを用いた切断刃であるため、常時回転する回転数制御駆動のモータのように、その慣性で長葱を切りすぎたりすることも抑制される。さらに切断刃の回転をある回転角だけ、しかも回転・停止をこまめに行っているため、常時回転する回転数制御のモータに比べ、モータ本体や切断刃の磨耗も少なく、モータや切断刃の耐久寿命を大幅に向上させることもできる。請求項3に係る発明によれば、投光器からの光を確実に長葱の周囲面を介しその軸内に導き、しかも、軸内の光が途中で漏れ出ることを抑制するため、その抑制効果により長葱の軸断面を介して長葱の軸長さ方向に向けて出光する光の出光量は十分確保させられうる。これによって受光手段の検出精度が向上できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188940 【氏名又は名称】株式会社マツモト 【識別番号】000195568 【氏名又は名称】生物系特定産業技術研究推進機構
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| 【出願日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064414 【弁理士】 【氏名又は名称】磯野 道造
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| 【公開番号】 |
特開2002−335931(P2002−335931A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月26日(2002.11.26) |
| 【出願番号】 |
特願2001−151795(P2001−151795) |
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