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【発明の名称】 球状作物調製機及び、これに使用されるベルト支持部材
【発明者】 【氏名】森安 康夫

【氏名】山本 義昭

【要約】 【課題】前方延長搬送部200を設けることにより機体本体部への球状作物の供給を労力少なく能率的に行えるようになし、さらに前方延長搬送部200を起立揺動させることにより機体前後長さの短縮化操作を行う際に、搬送ベルトが弛緩してプーリから外れるのを省力的に規制する。

【解決手段】機体本体部100の前端部に前方延長搬送部200を左右向き軸17回りの揺動可能に設け、機体本体部100に設けたプーリ10と、前方延長搬送部200に設けたプーリ11とに無端状の搬送ベルト14を掛け回した球状作物調製機であって、前方延長搬送部200を左右向き軸17回りへ起立揺動させたとき、前記搬送ベルト14の過度の弛緩を生じさせないようにこの搬送ベルト14の長さ方向途中に係合するものとしたベルト押え27を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りに揺動可能に設け、機体本体部に設けたプーリと、前方延長搬送部に設けたプーリとに無端状の搬送ベルトを掛け回した球状作物調製機であって、前方延長搬送部を左右軸回りへ起立揺動させたとき、前記無端状の搬送ベルトに過度の弛緩を生じさせないようにこの搬送ベルトの長さ方向途中に係合するものとしたベルト押えを設けたことを特徴とする球状作物調製機。
【請求項2】 機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設け、機体本体部に設けたプーリと、前方延長搬送部に設けたプーリとに無端状の搬送ベルトを掛け回した球状作物調製機であって、前方延長搬送部の前記搬送ベルトよりも上方箇所にベルト押えを設け、このベルト押えが前方延長搬送部を前記左右向き軸回りへ起立揺動させたとき、前記搬送ベルトの前記左右向き軸近傍部分の上側を押圧する構成を特徴とする球状作物調製機。
【請求項3】 機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設け、機体本体部に設けたプーリと、前方延長搬送部に設けたプーリとに無端状の搬送ベルトを掛け回した球状作物調製機であって、前方延長搬送部の左右箇所に前記搬送ベルトに関連した特定高さとなされた正面視門形のベルト押えの左右部位を固定させ、このベルト押えが前方延長搬送部を前記左右向き軸回りで起立揺動させたとき、前記搬送ベルトの前記左右向き軸近傍部分の上側を押圧する構成を特徴とする球状作物調製機。
【請求項4】 機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設けると共に、機体本体部から前方延長搬送部に渡る左右一対の無端状の搬送ベルトを縦軸回りへ回転されるプーリに掛け回して左右の搬送ベルト間を搬送経路とした球状部支持搬送装置を形成した球状作物調製機であって、前方延長搬送部の前記搬送経路を挟む左右箇所に前記搬送ベルトに関連した特定高さとなされた正面視門形のベルト押えの左右部位を固定させ、このベルト押えが前方延長搬送部を左右向き軸回りへ起立揺動させたとき、左右の搬送ベルトの前記左右向き軸近傍部分の上側を押圧する構成を特徴とする球状作物調製機。
【請求項5】 前方延長搬送部の後部の左右箇所にベルト押えの左右部位を固定させるほか、前方延長搬送部の前部の左右箇所を正面視門形の棒状結合部材で結合したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載した球状作物調製機。
【請求項6】 機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設け、球状作物の搬送支持部が前方延長搬送部では前方延長搬送部の前後傾斜に沿って移動し左右向き軸より後方では略水平後方へ移動するものとした球状部支持搬送装置を形成された球状作物調製機であって、前方延長搬送部の球状部支持搬送装置部分よりも下方にこの球状部支持搬送装置部分に沿わせて挟持搬送装置を設け、この挟持搬送装置の搬送終端を前記特定点よりも後方に位置させたことを特徴とする球状作物調製機。
【請求項7】 機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設けると共に、機体本体部から前方延長搬送部に渡る左右一対の無端状の搬送ベルトを縦軸回りへ回転されるプーリに掛け回して左右の搬送ベルト間を搬送経路となすほか各無端状ベルトの長さ途中の下部を左右向き軸に支持されたローラに案内させてなる球状部支持搬送装置を形成した球状作物調製機であって、前方延長搬送部の球状部支持搬送装置部分よりも下方に左右一対の無端状の搬送ベルトを対向させた挟持搬送装置を前方延長搬送部と同体状に設け、この挟持搬送装置の搬送終端を前記ローラの案内面の最上点よりも後方に位置させたことを特徴とする球状作物調製機。
【請求項8】 機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設けると共に、機体本体部から前方延長搬送部に渡る左右一対の前後向き搬送ベルトを対向状に設けてこれら搬送ベルト間を搬送経路となし各搬送ベルトが連続して後方へ移動する球状部支持搬送装置を形成した球状作物調製機であって、各搬送ベルトの前後向き部分を案内する前後方向へ長いベルト支持部材を設け、このベルト支持部材は搬送ベルトの下部を支持する横摺接面と搬送ベルトの搬送経路外方側の横部を案内する縦摺接面とを有することを特徴とする球状作物調製機。
【請求項9】 機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設けると共に、機体本体部から前方延長搬送部に渡る左右一対の無端状の搬送ベルトを縦軸回りへ回転される前プーリと後プーリとに掛け回して左右の搬送ベルト間を搬送経路となすほか各搬送ベルトの長さ途中の下部を左右向き軸に支持されたローラに案内させてなる球状部支持搬送装置を形成した球状作物調製機であって、各搬送ベルトの搬送経路側面部分で前プーリとローラとの間部分、及び又はローラと後プーリとの間部分を案内するための前後方向へ長いベルト支持部材を設け、このベルト支持部材は搬送ベルトの下部を支持する横摺接面と搬送ベルトの搬送経路外方側の横部を案内する縦摺接面とを有することを特徴とする球状作物調製機。
【請求項10】 横摺接面の搬送経路中央側に前後向きの断面丸形の棒部材を固設し、この棒部材が横摺接面で案内される搬送ベルトの搬送経路中央側の横部を案内する構成としたことを特徴とする請求項8又は9記載の球状作物調製機。
【請求項11】 棒部材の前端部を搬送経路巾外方へ屈曲し、さらに必要に応じて前斜め下方へ向けたことを特徴とする請求項10記載の球状作物調製機。
【請求項12】 横摺接面と縦摺接面の交差部にこれら面上に堆積する土砂を落下させるための透孔を設けたことを特徴とする請求項8〜11の何れかに記載の球状作物調製機。
【請求項13】 透孔が横摺接面と縦摺接面の交差部の長手方向の適当間隔毎に列設されていることを特徴とする請求項8〜12の何れかに記載の球状作物調製機。
【請求項14】 透孔が搬送ベルトの摺接しない範囲に形成されていることを特徴とする請求項8〜13の何れかに記載の球状作物調製機。
【請求項15】 機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設け、前方延長搬送部から機体本体部に及ぶ前後向きの球状作物搬送経路を設けた球状作物調製機であって、前方延長搬送部の長さ途中箇所と、機体本体部の前端部の前方延長搬送部よりも低い箇所との間に、長さを変更可能となされた左右一対の前後向き支持手段を架設し、これら一対の支持手段が前方延長搬送部の球状作物搬送経路で搬送される球状作物の茎葉部左右を案内する構成としたことを特徴とする球状作物調製機。
【請求項16】 機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設け、前方延長搬送部から機体本体部に及ぶ前後向きの球状作物搬送経路を設けた球状作物調製機であって、前方延長搬送部の長さ途中の前記球状作物搬送経路を挟む左右箇所と、機体本体部の前端部の前記球状作物搬送経路を挟む左右部の前方延長搬送部よりも低い箇所とに、前方延長搬送部の左右向き軸回りの揺動位置を固定するための左右一対の前後向き支持手段を架設したことを特徴とする球状作物調製機。
【請求項17】 横摺接面と縦摺接面とを有する断面折れ曲がり状の板部材を備え、この板部材の横摺接面と縦摺接面との交差部にその長手方向の適当間隔毎に透孔を形成するほか、前記横摺接面の側端縁に断面丸形の棒部材を板部材長手方向に固着したことを特徴とする球状作物調整機に使用されるベルト支持部材。
【請求項18】 棒部材の一端部を縦摺接面側へ屈曲し、さらに必要に応じて横摺接面の裏側へ向けたことを特徴とする請求項17記載の球状作物調製機に使用されるベルト支持部材。
【請求項19】 横摺接面の裏面に他部材に結合するための付加板部材を密着状に固着させ、付加部材の前記透孔に符合した箇所に透孔を形成したことを特等とする請求項17又は18記載の球状作物調製機に使用されるベルト支持部材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場から採取した球状作物を搬送装置によって移送しながら、その球状部から茎葉とヒゲ根を切除して出荷姿に調製する球状作物調製機及び、これに使用されるベルト支持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、倒立姿勢にした玉葱等の球状作物を第1搬送装置と第2搬送装置からなる球状作物搬送手段で保持して搬送しながら、その搬送途上に球状作物搬送手段の上方側と下方側に配設した複数の切断装置でもってヒゲ根や茎葉を切除するようにした走行型の球状作物調製機は知られている(例えば、特開平8−280219号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した球状作物調整機では畦上の球状作物を球状作物搬送手段に供給する処理が面倒であり労力を要するものとなっているのであり、本発明はこの処理を容易に行えるものとした球状作物搬送手段を提供するほか、これに使用されるベルト支持部材を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では次のようになしている。即ち、請求項1記載の発明に係る球状作物調製機では、機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りに揺動可能に設け、機体本体部に設けたプーリと、前方延長搬送部に設けたプーリとに無端状の搬送ベルトを掛け回した球状作物調製機であって、前方延長搬送部を左右軸回りへ起立揺動させたとき、前記無端状の搬送ベルトの過度の弛緩を生じさせないようにこの搬送ベルトの長さ方向途中に係合するものとしたベルト押えを設ける。
【0005】この発明において、前方延長搬送部は畦上の球状作物を比較的低い位置で供給することを可能になすと共に、搬送ベルトは前方延長搬送部に供給された球状作物を機体本体部に搬送するものとなる。前方延長搬送部は左右向き軸回りの起立状に揺動操作されることで、機体全体の前後長さが短縮化するのである。そして、ベルト押えは前方延長搬送部の起立状揺動変位時に搬送ベルトに係合することにより、このベルトが過度に弛緩しないように作用してプーリから外れるのを規制するのである。
【0006】請求項2記載の発明に係る球状作物調製機では、機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設け、機体本体部に設けたプーリと、前方延長搬送部に設けたプーリとに無端状の搬送ベルトを掛け回した球状作物調製機であって、前方延長搬送部の前記搬送ベルトよりも上方箇所にベルト押えを設け、このベルト押えが前方延長搬送部を前記左右向き軸回りへ起立揺動させたとき、前記搬送ベルトの前記左右向き軸近傍部分の上側を押圧する構成となす。
【0007】この発明において、ベルト押えは搬送ベルトの上方への浮き上がりを規制して搬送ベルトがプーリから外れるのを規制する。そして前方延長搬送部の起立揺動時にベルト押えが搬送ベルトの前記左右向き軸近傍部分を押圧することは、各プーリに対する搬送ベルトの傾斜変位を小さくなして2つのプーリ間の搬送ベルト長さ前後長さの変動を小さくなし、搬送ベルトがプーリから外れるのを効果的に阻止する。この際、搬送ベルトの緊張度合いは適当に緩和されて搬送ベルトの無駄な緊張が回避される。また前方延長搬送部や搬送ベルトは請求項1記載の発明と同様の作用を奏する。
【0008】請求項3記載の発明に係る球状作物調製機では、機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設け、機体本体部に設けたプーリと、前方延長搬送部に設けたプーリとに無端状の搬送ベルトを掛け回した球状作物調製機であって、前方延長搬送部の左右箇所に前記搬送ベルトに関連した特定高さとなされた正面視門形のベルト押えの左右部位を固定させ、このベルト押えが前方延長搬送部を前記左右向き軸回りで起立揺動させたとき、前記搬送ベルトの前記左右向き軸近傍部分の上側を押圧する構成となす。
【0009】この発明において、正面視門形のベルト押えは前方延長搬送部の左右箇所を結合して左右の剛性を向上させ、また機体の進行時に手操作力を付与して機体の進行方向変更操作を簡易迅速に行う上で寄与する。前方延長搬送部や搬送ベルトは請求項1記載の発明の場合と同様の作用を奏する。
【0010】請求項4記載の発明に係る球状作物調製機では、機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設けると共に、機体本体部から前方延長搬送部に渡る左右一対の無端状の搬送ベルトを縦軸回りへ回転されるプーリに掛け回して左右の搬送ベルト間を搬送経路とした球状部支持搬送装置を形成した球状作物調製機であって、前方延長搬送部の前記搬送経路を挟む左右箇所に前記搬送ベルトに関連した特定高さとなされた正面視門形のベルト押えの左右部位を固定させ、このベルト押えが前方延長搬送部を左右向き軸回りで起立揺動させたとき、左右の搬送ベルトの前記左右向き軸近傍部分の上側を押圧する構成となす。
【0011】この発明において、ベルト押えは左右一対の搬送ベルトを同時に押圧することによりこれらベルトが過度に弛緩しないように保持しプーリから外れるのを規制する。前記搬送経路を挟む左右箇所に正面視門形のベルト押えの左右部位を固定させたことはベルト押えにより搬送経路周辺の剛性を増大させるものとなり、また機体の進行時にベルト押えに手操作力を付与して機体の進行方向変更操作を簡易迅速に行う上で寄与する。さらに前方延長搬送部や搬送ベルトは請求項1記載の発明の場合と同様の作用を奏する。
【0012】請求項1〜4の何れかに記載した発明は次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項5に記載したように、前方延長搬送部の後部の左右箇所にベルト押えの左右部位を固定させるほか、前方延長搬送部の前部の左右箇所を正面視門形の結合部材で結合した構成となす。このようにすれば、前方延長搬送部の左右部位間の剛性がベルト押え及び結合部材により効果的に増大するものとなる。また結合部材が機体の進行時に手操作力を付与され易いものとなって機体の進行方向変更操作を簡易迅速に行う上で寄与する。
【0013】請求項6記載の発明に係る球状作物調製機では、機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設け、搬送支持部が前方延長搬送部では前方延長搬送部の前後傾斜に沿って移動し左右向き軸より後方では略水平後方へ移動するものとした球状部支持搬送装置を形成された球状作物調製機であって、前方延長搬送部の球状部支持搬送装置部分よりも下方にこの球状部支持搬送装置部分に沿わせて挟持搬送装置を設け、この挟持搬送装置の搬送終端を前記特定点よりも後方に位置させる。
【0014】この発明において、球状部支持搬送装置は搬送支持部で球状作物の球状部下面を支持して前方延長搬送部から機体本体部まで搬送しようとする。挟持搬送装置は前方延長搬送部の球状作物支持搬送装置部分で搬送される球状作物の茎葉部を左右向き軸の後方まで挟持搬送する。従って、前方延長搬送部が後上がり傾斜状となされることにより球状部支持搬送装置のみでは球状作物が的確に上り搬送されないようなときでも、挟持搬送装置が茎葉部に確実な搬送力を付与し、前方延長搬送部では球状作物は確実に後方上り搬送され、搬送終了時には球状部支持搬送装置の支持搬送部の略水平移動する位置まで到達して挟持搬送装置から解放され、以後は球状部支持搬送装置のみの搬送作用により略水平方向へ移動される。前方延長搬送部は請求項1記載の発明の場合と同様の作用を奏する。
【0015】請求項7記載の発明に係る球状作物調製機では、機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設けると共に、機体本体部から前方延長搬送部に渡る左右一対の無端状の搬送ベルトを縦軸回りへ回転されるプーリに掛け回して左右の搬送ベルト間を搬送経路となすほか各搬送ベルトの長さ途中の下部を左右向き軸に支持されたローラに案内させてなる球状部支持搬送装置を形成した球状作物調製機であって、前方延長搬送部の球状部支持搬送装置部分よりも下方に左右一対の無端状の搬送ベルトを対向させた挟持搬送装置を前方延長搬送部と同体状に設け、この挟持搬送装置の搬送終端を前記ローラの案内面の最上点よりも後方に位置させる。
【0016】この発明において、球状部支持搬送装置の左右の搬送ベルトはその搬送支持部で球状作物の球状部下面を支持して前方延長搬送部から機体本体部まで搬送しようとする。挟持搬送装置の左右の搬送ベルトは前方延長搬送部の球状部支持搬送装置部分で搬送される球状作物の茎葉部をローラの案内面の最上点よりも後方まで挟持搬送する。従って、前方延長搬送部が後上がり傾斜状となされることにより球状部支持搬送装置のみでは球状作物が的確に後方上り搬送されないようなときでも、挟持搬送装置が茎葉部に確実な搬送力を付与し、この搬送力により、球状作物は前方延長搬送部の搬送経路で確実に後方上り搬送されて、球状部支持搬送装置の左右の搬送ベルトの略水平移動し得る位置に到達し、以後は挟持搬送装置から解放されて球状部支持搬送装置のみの搬送作用により後方へ的確に移動される。前方延長搬送部は請求項1記載の発明の場合と同様の作用を奏する。
【0017】請求項8記載の発明に係る球状作物調製機では、機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設けると共に、機体本体部から前方延長搬送部に渡る左右一対の前後向き搬送ベルトを対向状に設けてこれら搬送ベルト間を搬送経路となし各搬送ベルトが連続して後方へ移動する球状部支持搬送装置を形成した球状作物調製機であって、各搬送ベルトの前後向き部分を案内する前後方向へ長いベルト支持部材を設け、このベルト支持部材は搬送ベルトの下部を支持する横摺接面と搬送ベルトの搬送経路外方側の横部を案内する縦摺接面とを有する構成となす。
【0018】この発明において、左右の搬送ベルトは球状作物の球状部の左右下面を支持し、このとき球状部により搬送経路巾外方へ押される傾向となる。従って、各搬送ベルトはこれを案内しているベルト支持部材の横摺接面と縦摺接面とで安定的に位置保持され球状作物を正確に搬送するものとなる。またベルト支持部材は搬送ベルトを案内するためのプーリやローラなどの直近でも搬送ベルトを的確に案内することができて球状作物の搬送を安定的となすのであり、また安価に製造されるものとなる。前方延長搬送部や搬送ベルトは請求項1記載の発明の場合と同様の作用を奏する。
【0019】請求項9記載の発明に係る球状作物調製機では、機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設けると共に、機体本体部から前方延長搬送部に渡る左右一対の無端状の搬送ベルトを縦軸回りへ回転される前プーリと後プーリとに掛け回して左右の搬送ベルト間を搬送経路となすほか各搬送ベルトの長さ途中の下部を左右向き軸に支持されたローラ20に案内させてなる球状部支持搬送装置を形成した球状作物調製機であって、各搬送ベルトの搬送経路側部分で前プーリとローラ20との間部分、及び又は、ローラ20と後プーリとの間部分を案内するための前後方向へ長いベルト支持部材を設け、このベルト支持部材は搬送ベルトの下部を支持する横摺接面と搬送ベルトの搬送経路外方側の横部を案内する縦摺接面とを有する構成となす。
【0020】この発明において、各搬送ベルトの搬送経路側部分で前プーリとローラ20との間部分に設けたベルト支持部材は前プーリとローラ20との間における球状部支持搬送装置による球状作物の支持搬送を的確となし、また各搬送ベルトの搬送経路側部分でローラ20と後プーリとの間部分に設けたベルト支持部材はローラ20と後プーリとの間における球状部支持搬送装置による球状作物の支持搬送を的確となす。
【0021】そして、ベルト支持部材は前プーリ、ローラ20及び後プーリの直近でも各搬送ベルトの搬送経路側部分を的確に案内するのであり、従って球状部支持搬送装置はたとえ前方延長搬送部が後上り状に傾斜していてこれの搬送ベルトがローラ箇所で折れ曲がっていても前プーリ箇所で供給された球状作物をローラ20箇所を経て後プーリまで球状作物を安定的に支持搬送するものとなる。また前方延長搬送部や搬送ベルトは請求項1記載の発明の場合と同様の作用を奏する。
【0022】請求項8又は9記載の発明は次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項10に記載したように、横摺接面の搬送経路中央側に前後向きの断面丸形の棒部材を固設し、この棒部材が横摺接面で案内される搬送ベルトの搬送経路中央側の横部を案内する構成となす。このようにすれば、搬送ベルトが前方延長搬送部を左右向き軸回りに起立揺動させたときに弛緩したり振動しても或いは機械運搬時に振動しても、この搬送ベルトは棒部材に横部を案内されるため横摺接面から搬送経路巾中央側に脱落することを規制されるようになる。また断面丸形の棒部材は搬送ベルトに円滑に接触してその表面を損傷させないように案内する。
【0023】請求項10記載の発明は次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項11に記載したように、棒部材の前端部を搬送経路巾外方へ屈曲し、さらに必要に応じて前斜め下方へ向けた構成となす。このようにすれば、棒部材はこれの前端部に球状作物支持搬送装置の搬送経路で搬送される球状作物や、棒部材に案内されて移動する搬送ベルトが引っ掛かるのを阻止するものとなる。
【0024】請求項8〜11記載の発明は次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項12に記載したように、横摺接面と縦摺接面の交差部にこれら面上に堆積する土砂を落下させるための透孔を設けた構成となす。このようにすれば、球状作物に付着した土砂が脱落して上記交差部上面に落下しても、この土砂は透孔から落下し上記交差部への堆積を阻止される。
【0025】請求項8〜12記載の発明は次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項13に記載したように、透孔が横摺接面と縦摺接面の交差部の長手方向の適当間隔毎に列設されている構成となす。このようにすれば、球状作物に付着した土砂が脱落して横摺接面上に落下しても、この土砂は搬送ベルトに運ばれて透孔から落下し上記交差部への堆積を阻止される。
【0026】請求項8〜13記載の発明は次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項14に記載したように、透孔が搬送ベルトの摺接しない範囲に形成されている構成となす。このようにすれば、搬送ベルトが透孔の周縁に接触しない状態となり透孔の周縁に引っ掛かることに起因した損傷を受けないものとなる。
【0027】請求項15記載の発明に係る球状作物調製機では、機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設け、前方延長搬送部から機体本体部に及ぶ前後向きの球状作物搬送経路を設けた球状作物調製機であって、前方延長搬送部の長さ途中箇所と、機体本体部の前端部の前方延長搬送部よりも低い箇所との間に、長さを変更可能となされた左右一対の前後向き支持手段を架設し、これら一対の支持手段が前方延長搬送部の球状作物搬送経路で搬送される球状作物の茎葉部左右を案内する構成となす。
【0028】この発明において、左右一対の前後向き支持手段は簡易な構造でありながら前方延長搬送部を左右向き軸回りの任意な揺動位置に確実に保持し、しかも前方延長搬送部における球状作物搬送経路で搬送される球状作物の茎葉部左右を左右方向へ拡大しないように案内して機体本体部内への移動を円滑となす。また前方延長搬送部は請求項1記載の発明の場合と同様の作用を奏する【0029】請求項16記載の発明に係る球状作物調製機では、機体本体部の前端部に前方延長搬送部を左右向き軸回りの揺動可能に設け、前方延長搬送部から機体本体部に及ぶ前後向きの球状作物搬送経路を設けた球状作物調製機であって、前方延長搬送部の長さ途中の前記球状作物搬送経路を挟む左右箇所と、機体本体部の前端部の前記球状作物搬送経路を挟む左右部の前方延長搬送部よりも低い箇所とに、前方延長搬送部の左右向き軸回りの揺動位置を固定するための左右一対の前後向き支持手段を架設した構成となす。
【0030】この発明の左右一対の前後向き直状支持手段は前後方向の搬送経路を形成された前方延長搬送部を安定的に且つ強固に支持するものとなるほか、請求項15記載の発明の場合と同様の作用を奏する。
【0031】上記請求項8〜14の発明を実現させるためのベルト支持部材は次のようになす。即ち、請求項17記載の発明に係るベルト支持部材では、横摺接面と縦摺接面とを有する断面折れ曲がり状の板部材からなり、この板部材の横摺接面と縦摺接面との交差部にその長手方向の適当間隔毎に透孔を形成するほか、前記横摺接面の側端縁に断面丸形の棒部材を板部材長手方向に固着した構成となす。これによれば、板部材が主体をなすため、簡易且つ安価且つ軽量に製造されるものとなる。
【0032】この発明は次のように具体化するのがよい。即ち、請求項18に記載したように、棒部材の一端部を縦摺接面側へ屈曲し、さらに必要に応じて横摺接面の裏側へ向ける。
【0033】また請求項19に記載したように、横摺接面の裏面に他部材に結合される付加板部材108を密着状に固着させ、付加部材108の前記透孔に符合した箇所に透孔を形成するのであり、このようにすれば横摺接面が付加板部材108で補強されて剛性を増大されると共にベルト支持部材が板部材を介して他部材に強固に支持されるようになり、また横摺接面に落下した土砂は交差部の透孔と付加板部材108の透孔を通じて下方に排除されると共に縦摺接面の裏側へも効果的に排除されるものとなる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は玉葱用として構成された球状作物調製機の側面図、図2は前記調製機の側面断面図、図3は前記調製機における球状作物搬送手段の平面図、図4は前記調製機の前部を拡大した側面図、図5は図4のイ部分の平面拡大図、図6は前記調製機の前部を拡大した平面図、図7は前記調製機の前部の側面視説明図、図8は前記調製機の本体前部の側面図、図9は前記調製機の本体前部の平面視説明図、図10は前記調製機のベルト支持部材を示す図、図11は前記ベルト支持部材の正面図、図12は他のベルト支持部材を示す図、図13は前記ベルト支持部材の正面図、図14は前記調製機の後部を拡大した図、図15は前記調製機の駆動系を示す伝動系統図、図16は前記調製機の駆動系の後面図、図17は前記調製機の後部の平面概略図、図18は前記調製機の後部に配設された排出シュ−タ−の背面図、図19は前記調製機の本体部のベルト支持部材周辺を正面から見た図である。
【0035】本発明に係る球状作物調製機は、図1に示すように、機体本体部100とこれの前方へ延設された前方延長搬送部200とからなっており、機体本体部100は、クロ−ラ走行装置Aを車体Bの後部に搭載したエンジン1に連動する走行伝動装置2で駆動し、運転操作を車体Bから後延する操縦ハンドル3からなる運転部において行う歩行型の自走車を形成し、この自走車の車体Bに載装した調製装置Cの各作動部を、前記エンジン1に連動する作業部伝動装置4によって駆動するように構成しているものであり、この際、自走車は搭乗運転部を備えた乗用型にしてもよく、また、走行装置Aはホイ−ル型であってもよい。
【0036】自走車に載装する調製装置Cは、前部に配置される被処理物供給部C1と、後部に配置される処理装置部C2を主要素として構成され、被処理物供給部C1と処理装置部C2がそれぞれカバ−5によって覆われて、被処理物供給部C1の天板5aの高さが処理装置部C2の天板5bの高さより低く形成され、被処理物供給部C1の天板5aの左右方向中央部分に進行方向に平行する通路溝が開設されている。
【0037】そして、前記天板5aより下方の被処理物供給部C1の室内に球状部支持搬送装置6と茎引きベルト装置7とからなる第1搬送装置8が配設され、この第1搬送装置8の搬送経路が被処理物供給部C1の天板5aに開設されている前記通路溝に対応位置され、また、第1搬送装置8の後部が処理装置部C2の室内に延出されて、その延出部分の上方に第2搬送装置9たる左右一対の挟持ベルト機構が設けられ、これらの第1搬送装置8と第2搬送装置9とで球状作物搬送手段Dが構成されて、第1搬送装置8により後送される球状作物(以下、玉葱という)を第2搬送装置9に受継ぎ挟持し、第2搬送装置9の後方に形成された排出部に向けて搬送するようになっている。
【0038】また、第1搬送装置8の搬送中途部下方には、玉葱の茎葉の一定長さ以上の先端部分を予め荒切りするための第1切断装置Eが配設されるとともに、第2搬送装置9の搬送中途部上方に玉葱のヒゲ根を切断する第2切断装置Fが、また、第2搬送装置9の搬送中途部下方に荒切り後の残茎部を仕上げ切断する第3切断装置Gが配設され、これらの第1〜第3切断装置によって搬送途上の玉葱から茎葉やヒゲ根を切除するようになっている。
【0039】第1搬送装置8を構成する球状部支持搬送装置6は、図2、図3及び図4に示すように、左右の丸ベルト駆動用後プ−リ10・10と従動前プ−リ11・11及びテンションプーリ12・12に左右の無端状の断面丸形の搬送ベルト14・14をそれぞれ巻装して、左右の搬送ベルト14・14の対面部間に玉葱の球状部を保持する搬送経路mを形成しており、この際、左右の後プ−リ10・10は、作業部伝動装置4中の左右の伝動ケ−ス15・15に立設される搬送駆動軸16・16に設けられ、テンションプーリ12・12は搬送ベルト14・14をスプリング力で押圧し搬送ベルト14・14に過度のテンション力が作用したときは搬送ベルト14・14から離れる側へ退避移動するものとなされており、また前プ−リ11・11は、被処理物供給部C1の前端部に配置された水平左右向きの回動支点軸17・17を中心にして上下揺動可能となされた前方延長搬送部200の主要な骨組みをなす前延フレ−ム18・18(図6参照)の前部に配設されている。
【0040】ここで回動支点軸17・17周辺の構造について説明すると、図5に示すように、左右の搬送ベルト14・14の対面部間に形成された搬送経路mを挟む左右位置で搬送ベルト14・14下側となる位置に車体Bと同体状に固定された左右の本体側フレーム101・101を設け、この本体側フレーム101・101の前端に片持ち支持部材102・102を介して支持筒103・103を支持させ、これら支持筒103・103に回動支点軸17・17を内挿し、一方では前延フレ−ム18・18の後端から後方へ延長させた後延フレーム片18a・18aのそれぞれに左右向きの軸孔の形成された左右一対の前後向き縦片201・201を固着し、各後延フレーム片18a・18aの前後向き縦片201・201の軸孔をその対応する回動支点軸17・17に回動自在に外挿させ、さらに各回動支点軸17・17の左右各端部に各搬送ベルト14・14の前後向き部分の長さ途中を下方から受けるためのガイドローラ20・20を装着している。
【0041】上記前延フレ−ム18・18の回動支点軸17・17中心で上下方向に揺動し被処理物供給部C1の機枠との間に介装された図6及び図7に示す前後向き支持手段19・19を伸縮調節して任意の長さに固定することによって、被処理物供給部C1の前端部から前方に向けて延出する球状部支持搬送装置6の前方延長搬送部200に対応した部分6aの上下傾斜を変更調節することができ、また、前方延長搬送部200を球状部支持搬送装置6の前記部分6aと一緒に図2に仮想線kaで示しているように略直立状態に折曲して格納することができる。
【0042】上記前後向き支持手段19・19は、図6及び図7に示すように、前方延長搬送部200の球状部支持搬送装置6の搬送経路mを挟む左右の前延フレ−ム18・18の前寄り箇所と、機体本体部100の前端部の球状部支持搬送装置6の搬送経路mを挟む左右部で前方延長搬送部200よりも低い位置の車体B同体状箇所との間に架設されている。各支持手段19は図7に示すように、外筒部材19aに内筒部材19bを出入り自在に内挿し、外筒部材19aに係着された操作用係止棒19cを内筒部材19bに形成された複数の係止孔の任意な1つに嵌挿させることにより全長がそれら係止孔の位置に対応した任意長さに固定されるようになされており、また上記支持手段19・19の全長を変更することにより、搬送ベルト14・14を水平位置p1、緩傾斜位置p2、急傾斜位置p3の何れかに固定させ得るほか、前方延長搬送部200をその収納状態位置に固定させ得るようになしてある。
【0043】また、図4、図6及び図7に示すように、前方延長搬送部200の球状部支持搬送装置6部分の下方には、この支持搬送装置6に沿わせて挟持搬送装置25が装設されている。この挟持搬送装置25は次のようになされているのであって、即ち、前プ−リ11・11を支承する支持軸の下方延長部分に前方Vプ−リ22・22が、そして前延フレ−ム18・18を後方へ延長させた後延フレーム片18a、18aに、縦向きに固定した支持軸に後方Vプ−リ23・23が取付けられ、さらにこれらVプーリの相互間にテンションプーリ21・21が前延フレーム片18・18に取付けられて、これらVプ−リ21・21・22・22、23・23に、軟弾性材からなる左右一対の挟持ベルト24・24が巻回されており、上記球状部支持搬送装置6で球状部を支持された玉葱の茎葉部を、挟持ベルト24・24で挟持して後送するように構成されている。この際、挟持搬送装置25の搬送終端は回動支点軸17・17中心に合致させるかこれよりも適当に後方へ寄せて位置させる。
【0044】また、球状部支持搬送装置6の搬送経路mを挟む左右の前延フレ−ム18・18部分の回動支点軸17・17寄り部位には正面視門形のベルト押え27の左右部位を固定させると共に、前記搬送経路mを挟む左右の前延フレ−ム18・18の前寄り部位の相互を正面視門形の棒状結合部材28で強固に結合させている。この際、ベルト押え27は斜め後方へ幾分傾斜させてその上辺部27aが前方延長搬送部200の水平状態の下で回動支点軸17・17の略真上に位置するように構成される。
【0045】上記ベルト押え27及び棒状結合部材28は前方延長搬送部200の全体剛性を効果的に増大させる上で寄与するほか、調製処理作業中における車体の進行方向を変化させる際の操作力を付与するための把手部としても使用される。調製処理中の車体Bの僅かな進路変更はこの把手部27・28による操作の方が操縦ハンドル3からの操作による進路変更よりも簡易で素早く行えることが多いのである。
【0046】図6、図7、図8及び図9に示すように、上記球状部支持搬送装置6の左右各側の搬送ベルト14・14の搬送経路m側ベルト部分で前プーリ11とガイドローラ20との間の前後向きベルト部分、及び、ガイドローラ20と後プーリ10との間の前後向きベルト部分は前後方向へ長い前後のベルト支持部材104・104・105・105に支持され案内されている。
【0047】前側の各ベルト支持部材104は、図10及び図11などにも示すように、搬送ベルト14の下部を支持する横摺接面aと、搬送ベルト14の搬送経路m外方側の横部を案内する縦摺接面bとを有する断面折れ曲がり状の板部材106を備え、この板部材106の横摺接面aと縦摺接面bとの交差部の長手方向の適当間隔毎に、横摺接面aに落下した土砂を落下させるための前後方向へ長い透孔c01を形成すると共に前記横摺接面aの搬送経路m巾中心側の側端縁に、横摺接面aで案内される搬送ベルト14の搬送経路m中央側の横部を案内する断面丸形の棒部材107を板部材106長手方向に固着し、棒部材107の先端部d1を板部材106の前端から前方へ張り出させて縦摺接面b側へ円弧状に屈曲させると共に、棒部材107の後端部d2を屈曲板106の後端から後方へ直状に張り出させ、さらに横摺接面aの裏面に他部材(前延フレーム18)に結合するための付加板部材108を密着状に固着させ、前記透孔c01に対応した付加板部材108箇所に前記透孔c01に合致した形状の透孔c02を形成したものとなしている。この際、透孔c01・c02は搬送ベルト14の摺接しない範囲に形成して搬送ベルト14の引っ掛かり損傷を防止するものとなしている。
【0048】後側の各ベルト支持部材105は図12及び図13などにも示すように、前側のそれ104と概ね同一となされており、このベルト支持部材105における前側のベルト支持部材104の各部に対応する部位には同一符号が付してあり、後側のベルト支持部材105が前側のそれ104と異なる箇所に言及すれば、棒部材107の先端部d1を横摺接面aの裏側へ向けて幾分降下させてあること、及び棒部材107の後端部を屈曲板106の後端から張り出させてないことである。この実施例では、このベルト支持部材105の付加板部材108は本体側フレーム101に固定される。なお、図3及び図4に示すように、挟持搬送装置25の下側において前プ−リ11・11を支持する回転軸には必要に応じて掻き込み用の左右一対のスタ−ホイル26・26が嵌着されている。
【0049】一方、図2及び図3に示すように、第1搬送装置8を構成する茎引きベルト装置7は、後プ−リ10・10の下側において搬送駆動軸16・16に嵌着される左右の茎引き駆動プ−リ29・29と、この駆動プ−リ29・29から適宜前方において球状部支持搬送装置6の下側に配設される左右の茎引き従動プ−リ30・30とに挟持Vベルト31・31を巻回して構成され、球状部支持搬送装置6に対する上下方向間隔が後方になるに従って拡がるように前高後低に配設されており、又、挟持Vベルト31・31の挟持作用部分はスポンジ等の軟弾性材で形成されて左右の挟持Vベルト31・31の対向面間に挟持する玉葱の茎葉部が過度に損傷することのないように配慮されている。
【0050】また、左右の茎引き従動プ−リ30・30を嵌着した回転軸32・32は下方に延長され、その延長部分に左右一対のデイスク刃33・33が取付けられて前出の第1切断装置Eが構成されており、デイスク刃33・33は回転軸32・32に沿って上下方向に移動調節し、その調節によって玉葱の茎葉先端部分を予め切除する長さ(荒切り長さ)を適宜に変更できるようになされている。
【0051】前記球状部支持搬送装置6の後部上方に配設される第2搬送手段9は、図2及び図3に示すように、処理装置部C1の機枠に設けた左右の図示しない支持フレームの後部に位置する第2搬送駆動プ−リ36・36と、前部に位置する第2搬送従動プ−リ37・37と、両プ−リ36・37の間に配設されるアイドルプ−リ群とに左右の挟持ベルト38・38を巻回して両挟持ベルト38・38の対面部間に挟持搬送路を形成し、第2搬送駆動プ−リ36・36の支軸39・39を伝動機構40・40によって搬送駆動軸16・16に連動連結して回転駆動するように構成されている。
【0052】なお、左右の挟持ベルト38・38の巻回外周部分はゴムや発泡性の合成樹脂などの弾性材で形成されていて、その巻回外周部分には断面形状が略凹み円弧状となされた抱持面が形設され、前述の挟持搬送路側で向い合う左右の抱持面の間に、第1搬送装置8によって後送されてくる玉葱の球状部を受け継ぎ抱持して後方に搬送するようになっている。
【0053】しかして、図2、図3、図14、図15及び図16に示すように、前記搬送駆動軸16・16は、左右の伝動ケ−ス15・15の内部に収容構成されるギヤ伝動機構41・41に連動連結され、各々のギヤ伝動機構41・41の入力軸42・42は、伝動ケ−ス15・15から下方にそれぞれ延出されて、処理装置部C1の室内下部に位置するケ−シング43に横設された動力分配軸44に自在継手45及びベベルギヤ機構46を介して連動連結され、また、動力分配軸44は、ベルト伝動機構13によって前記エンジン1の出力軸47に動力断続可能に連動連結されている。
【0054】したがって、エンジン1を始動してベルト伝動機構13を伝動状態に接続操作すると、エンジン出力軸47からの動力により左右の搬送駆動軸16・16が所定の方向に各々回転駆動され、左右の搬送駆動軸16・16の回転によって球状部支持搬送装置6の左右の搬送ベルト14・14、挟持搬送装置25の左右の挟持ベルト24・24とスタ−ホイル26・26が駆動されて、それぞれが対面側において前方から後方に回転される。また、茎引きベルト装置7の左右の挟持ベルト31・31、第1切断装置Eの左右のデイスク刃33・33、第2搬送装置9の左右の挟持ベルト38・38も同様に対向回転される。
【0055】このような作動状態のもとで、図4にみられるように、玉葱をその茎葉部t1が下になりヒゲ根t2が上になる倒立姿勢にして、球状部t3を球状部支持搬送装置6の上側に位置させながら第1搬送装置8の前部に供給する。この際、前方延長搬送部の前部を低くして後上がり傾斜させておくと、畦上の玉葱は労力少なく能率的に第一搬送装置8に供給される。こうして供給された玉葱は球状部t3と茎葉部t1の境目部分を球状部支持搬送装置6に保持されるとともに、茎葉部t1を挟持搬送装置25によって挟持されて両搬送機構6・25の協働によって全体が不安定となることなく確実に後方へ搬送される。この搬送の初期には、茎葉部t1は下方に向けて大きく開拡した状態であるが、搬送が進むに伴って、後下がり傾斜状の左右の支持手段19・19によりその左右側部を押圧されるように案内され且つ茎葉は球状部t3に近い部分から先端に近づくにつれて先拡がり状になっているために、その押圧位置が高所から下方箇所へと移行し漸次に縮小化される。
【0056】球状部支持搬送装置6により球状部t3を支持しての搬送が続けられる一方で、挟持搬送装置25の終端部に達した茎葉部t1は球状部支持搬送装置6の搬送支持部が水平移動する箇所に到達したときに挟持搬送装置25から解放され、以後は球状部支持搬送装置6の搬送力により連続して安定的に略水平搬送され、この搬送中、一定長さ以上の先端部分を第1切断装置Eのディスク刃33・33によって荒切りされつつ、茎引きベルト装置7の搬送始端部に到達する。
【0057】茎葉部t1の先端部分を荒切りされた玉葱は、球状部t3を球状部支持搬送装置6によって保持されながら、荒切り後の茎葉残部を茎引きベルト装置7に挟持されて更に後送を続けられ、その間、茎葉残部が茎引きベルト装置7により引下げられることによって適正な倒立姿勢に矯正されながら移行され、第2搬送装置9に至ると、左右の挟持ベルト38・38の相対向する抱持面の間に球状部t3を抱持されて確実な支持状態となって後送される。
【0058】上記した球状部支持搬送装置6による搬送中には、図6及び図9に示すように、左右の搬送ベルト14・14の搬送経路m側ベルト部分がベルト支持部材104・104・105・105に支持されつつ移動し、玉葱は図19に示すようにその球状部t3を左右の搬送ベルト14・14で支持されて搬送される。玉葱の搬送中にはその球状部t3が各搬送ベルト14・14を左右外方へ押圧するため各搬送ベルト14・14は横摺接面aと縦摺接面bに当接してその位置を特定されることにより一定軌跡上を正確に移動し、従って玉葱は的確且つ安定的に搬送されるのである。
【0059】また前側の左右のベルト支持部材104・104の棒部材107の先端部d1が平面視ハ字形となることは玉葱の供給を円滑に行う上で効果的であり、また後側の左右のベルト支持部材104・104の棒部材107の先端部d1が平面視ハ字形であることは搬送経路m中を後方へ搬送されてくる玉葱が棒部材107の先端に引っ掛かる現象を防止し、また前記先端部d1が側面視前方斜め下方へ傾斜していることは搬送ベルト14の表面が引っ掛かって損傷する現象を防止する。また前後のベルト支持部材104、104に案内されて移動している搬送ベルト14・14に何らかの外力が作用したとき、搬送ベルト14・14が搬送経路m巾中央に移動しようとすることがあり得るが、このようなときは棒部材107が横摺接面aから搬送ベルト14の脱落するのを規制するように作用する。
【0060】さらに玉葱の搬送中に玉葱に付着した土砂が脱落して横摺接面aと縦摺接面bとの交差部に侵入することがあるが、このようなときは後方へ移動する搬送ベルト14・14がこの土砂を後方へ運ぶように作用し、この作用による土砂移動の過程でこの土砂は透孔c01から真下へ落下したり縦摺接面bの裏面側へ排除されるようになり前記交差部に堆積することはなくなる。なお、棒部材107と搬送ベルト14との間箇所に落下した土砂は棒部材107を越えて搬送経路m巾中央側へこぼれ落ちるなどして一定量以上に溜まることはない。
【0061】そして球状部t3が図2に示す第2搬送装置9に抱持されて搬送されている過程で、茎葉残部が第3切断装置Gによって球状部t3との境目部分で仕上げ切断され、また、球状部t3の上方のヒゲ根t2が第2切断装置Fによってその根元部から切断されるのである。
【0062】上記第3切断装置Gは次のように構成されているのであって、即ち、図2、図3、図14及び図16に示すように、左右の伝動ケ−ス15・15の後部に位置する入力軸42・42と一体か又は入力軸42・42に連動連結された左右の刃体駆動軸48・48が、伝動ケ−ス15・15から上方に延設されて、第2搬送装置9の下側近傍に位置する軸上端部にディスクカッタ−49・49がそれぞれ嵌着され、左右一対のディスクカッタ−49・49は、両者の外周縁部が搬送中心線上で一部上下に重なるように配置され、その重なり合い部分が前方から後方に向けて対向回転して玉葱の茎葉残部を切断するようになっている。
【0063】また、図2、図15及び図16に示すように、玉葱のヒゲ根t2を切断する第2切断装置Fは、処理装置部C2の前端部上方に設けられている支持枠50に支承する根起し機構51と根切断機構52とからなり、根起し機構51が第2搬送装置9の上側近傍の搬送上手側に、そしてその搬送下手側に根切断機構52が配置されている。
【0064】第2切断装置Fの根起し機構51は、支持枠50に軸受支持する前後方向の回転軸に設けられた左右一対のブラシ53・53を備え、両ブラシ53・53が対面側において下方から上方に回転して、球状部t3上方のヒゲ根t2を下から上方に梳き上げて起立整姿させるようになっている。
【0065】また、第2切断装置Fの根切断機構52は、支持枠50に上下動自在に連設した平行四節リンク54の後延端に取着したヘッド枠55と、そのヘッド枠55に設けた駆動ケ−スから突出する左右の駆動軸に固設する左右一対のディスク刃56・56と、ディスク刃56・56の前部上側及び後部上側に配設するゲ−ジ輪57・57とで構成されている。
【0066】そして、前記平行四節リンク54と支持枠50との間に上方への図示しない付勢バネが介装され、前記ゲ−ジ輪57・57が球状部t3の上部に当接した際にその当接荷重でヘッド枠55を軽く円滑に上方に退動させて球状部t3に対するディスク刃56・56の上下位置を自動的に調節しながら前記根起し機構51が起立整姿したヒゲ根t2を根元部から切断するようになっている。
【0067】なお、根起し機構51における左右一対のブラシ53・53は、前出のケ−シング43から前方に延設される水平回転軸58に連動するベルト伝動機構59によって各々所期の方向に回転駆動され、また、根切断機構52の左右一対のディスク刃56・56は、前記ベルト伝動機構59からドライブ軸60を介してヘッド枠55の駆動ケ−スに伝達される動力でもってそれぞれ所期の方向に回転駆動されるようになっている。
【0068】しかして、第3切断装置Gのディスクカッタ−49・49によって切断された茎葉残部と、第2切断装置Fにおける根切断機構52の両ディスク刃56・56によって切断されたヒゲ根t2のうちの一部は、左右の伝動ケ−ス15・15の間を抜けて下方に落流するが、これらの落下物は、処理装置部C2の底部で待ち受ける搬出コンベア61に受けられ、その搬出コンベア61により処理装置部C2の横側方に搬出されるのであり、搬出コンベア61は、図17に示すように、前記ケ−シング43から前延する水平回転軸58の中途部に嵌着したコンベア駆動プ−リ62と、水平回転軸58に平行する回転軸に取付けたコンベア従動プ−リ63とにコンベアベルト64を巻回して構成されている。
【0069】この際、前記コンベアベルト64の外周には、図14及び図17に示すように、同ベルト64の回動方向とは交差する方向の複数の搬送突起65を設けて、コンベアベルト64上に落下する茎葉残部等の落下物を搬送突起65で係引して、搬出コンベア61の終端部から確実に運び出すようにするのが好ましく、また、コンベアベルト64の前後両脇部と搬送始端側の脇部には、前側ガイド板66、後側ガイド板67、始端側ガイド板68をそれぞれ仕切状に立設して、これらのガイド板により、切断された茎葉残部などがコンベアベルト64上に確実に落流するように誘導すると共にコンベアベルト64上から逸脱しないようにするのが好ましい。
【0070】また、搬出コンベア61の後側脇に位置する後側ガイド板67は、コンベアベルト64の後側に隣接して立設され、側面視(図14及び図17参照)においてコンベアベルト64の上面より上方の上延中途部から斜め後上方に屈曲延長された傾斜案内板部67Aを備えており、その傾斜案内板部67Aは、平面視において左右の伝動ケ−ス15・15に重複する左右部分67b・67bの上縁が、それぞれ伝動ケ−ス15・15の下面に近接して位置され、また、両伝動ケ−ス15・15間の逆ハ字状空間に対応位置する中央部分67cが、前記左右部分67b・67bよりも更に後上方に延伸されて、前記逆ハ字状空間の後部を平面視において略閉塞するようになされている。
【0071】したがって、ディスクカッタ−49・49の切断作用部によって切断されて同部から落下する茎葉残部等は、傾斜案内板部67A、殊にその中央部分67cによって洩れなく受けられて傾斜案内板部67Aに沿って滑り落ち、途中に引っかかって滞留するようなことなく円滑にコンベアベルト64上に落流され、又、コンベアベルト64によって搬出されるものが搬出中途部に引っかかって滞留するようなこともなくて円滑に搬送排出される。
【0072】第2切断装置Fによってヒゲ根t2が切断されると共に第3切断装置Gによって残茎部が切断された玉葱の球状部t3は、第2搬送手段9の終端部で挟持を解かれるが、図14、図17及び図18に示すように、その部分の下方位には定められた角度で後低姿勢に傾斜する受樋69が設けられて、該受樋69の後端が、その後方位に隣接して配置されているシュ−タ−70の受口70aに対応位置され、第2搬送手段9の終端部で挟持を解かれた玉葱の球状部t3とそれに付随して持ち運ばれる切断後のヒゲ根t2は、受樋69の前部に落下し、後低に傾斜する受樋69に沿って移行して前記受口70aからシュ−タ−70内に投入され、受口70aの下方位から左右斜め下方に向けて分岐形成されているシュ−タ−の左右の排出筒70L・70Rのいずれかを経て機外に送出されるようになっている。
【0073】図18にみられるように、シュ−タ−70は、左右方向の中央部位に位置する縦筒70Aの下端部から左右に排出筒70L・70Rを分岐させて形成され、左右排出筒70L・70Rの分岐部下底壁70bの上面側に前後方向の回動支点軸75を中心にして左右揺動可能に枢支した排路切換板76が設けられている。
【0074】排路切換板76は、シュ−タ−70の外部において前記回動支点軸75に連係される図示しない切換操作手段を操作することによって、左側の排出筒70Lを閉塞し右側の排出筒70Rを縦筒70Aに連通させる左倒れ位置(図18の実線図示位置)と、右側の排出筒70Rを閉塞し左側の排出筒70Lを縦筒70Aに連通させる右倒れ位置(図18の仮想線図示位置)とに択一的に切換維持できるようになされている。
【0075】回動支点軸75への取付基部から適宜先端側に寄った排路切換板76の中途部には、同切換板76に対して自由回動できるように取付けられた補助板77L・77Rが設けられ、これらの補助板77L・77Rが、排路切換板76の回動支点軸75への取付基部を含む分岐部下底壁70bの上側を山形状に覆って、排路切換板76が左倒れ位置にある場合には、右側の補助板77Rが排路切換板76の傾斜角度より緩い傾斜角度で右側の排出筒70Rの下底部内面に連なり、また逆に、排路切換板76が右倒れ位置にある場合には、左側の補助板77Rが排路切換板76の傾斜角度より緩い傾斜角度で左側の排出筒70Rの下底部内面に連なるようにしてある。
【0076】そして、シュ−タ−70の左右の排出筒70L・70Rは各々の外端部が機体の横幅内に略納まるようにして、各々の排出筒70L・70Rの外端部に樋状の延長排出体78・78を折り畳み収納可能に設けている。
【0077】上記実施例の球状作物調整機を路上で走行させたり納屋内に格納する際には前方延長搬送部200は収納状態となされるのであり、この場合は図6及び図7に示す支持手段19・19を伸張させて前方延長搬送部200を左右向き軸17・17回りへ大きく揺動操作して図2の仮想線kaで示すように起立させるのであり、この起立状態で支持手段19・19の長さを固定させるなどして延長搬送部200の収納状態を固定させる。
【0078】上記のように前方延長搬送部200を起立状態に揺動させる過程では、前プーリ11の移動により、球状部支持搬送装置6の搬送ベルト14・14が弛緩しようとするが、この一方でベルト押え27が前方延長搬送部200と同体状に揺動図8のように変位され、搬送ベルト14・14がある程度まで弛緩したときに、搬送ベルト14・14の4本の前後向き部分の左右向き軸17・17近傍部位の上側に当接して、一定程度以上に搬送ベルト14・14が弛緩しないように作用し、前方延長搬送部200の完全な収納状態においても搬送ベルト14・14に適当なテンションの残存した状態となす。このようなベルト押え27と搬送ベルト14・14との係合作用による連係作動はテンションプーリ12・12による搬送ベルト14・14の前後長さ調整作用により無理なく円滑に行われる。
【0079】
【発明の効果】以上のように構成した本発明に係る球状作物調製機によれば、前方延長搬送部により畦上の球状作物を機体本体部の被処理物供給部C1へ労力少なく能率的に供給できると共に、前方延長搬送部を左右向き軸回りの起立状に揺動操作することにより、機体全体の前後長さを短縮化させることができ、また前方延長搬送部を起立状に揺動させるとき、前方延長搬送部に供給された球状作物を機体本体部に搬送するための搬送ベルトのテンションをベルト押えに適当に保持させることにより搬送ベルトが弛緩してプーリ10・11から外れるのを省力的に規制することができ、また前方延長搬送部を起立状に揺動させたときの搬送ベルトとベルト押えとの相互関係により搬送ベルトのテンションを適当に緩和させて搬送ベルトの劣化を防止することができる。
【0080】請求項2記載の発明に係る球状作物調製機によれば、搬送ベルトの上方への浮き上がりをベルト押えで規制することにより搬送ベルトがプーリ10・11から外れるのを省力的に規制することができ、また前方延長搬送部の起立揺動操作時にベルト押えが搬送ベルトの前記左右向き軸近傍部分を押圧することにより、各プーリ10・11に対する搬送ベルトの傾斜変位を小さくなして2つのプーリ10・11間の搬送ベルト前後方向長さの変動を小さくなすことができ、搬送ベルトがプーリ10・11から外れるのを効果的に規制することができる。
【0081】請求項3記載の発明に係る球状作物調製機によれば、正面視門形のベルト押えにより前方延長搬送部の左右箇所を結合してその周辺の左右間の結合剛性を向上させることができ、また機体の進行時にベルト押えを介して手操作力を便利に付与できて機体の進行方向変更操作を簡易迅速に行うことができる。
【0082】請求項4記載の発明に係る球状作物調製機によれば、ベルト押えで左右一対の搬送ベルトを同時に押圧することによりこれらベルトが過度に弛緩しないように作用してプーリ10・11から外れるのを規制することができ、また前方延長搬送部の搬送経路mを挟む左右箇所に正面視門形のベルト押えの左右部位を固定させたことにより搬送経路周辺の剛性を増大させることができ、さらに機体の進行時に手操作力を便利に付与できて機体の進行方向変更操作を簡易迅速に行うことができる。
【0083】請求項5記載の発明に係る球状作物調製機によれば、前方延長搬送部の左右間の剛性をベルト押え及び結合部材により効果的に増大させることができ、またベルト押えや結合部材により機体の進行時に手操作力を便利に付与できて機体の進行方向変更操作を簡易迅速に行うことができる。
【0084】請求項6記載の発明に係る球状作物調製機によれば、前方延長搬送部での球状作物の後方上り搬送を球状部支持搬送装置及び挟持搬送装置の搬送力で確実に行わせることができ、また前方延長搬送部に供給された球状作物を球状部支持搬送装置の支持搬送部(搬送ベルト)の略水平移動する位置まで確実に搬送できるため、挟持搬送装置から球状部支持搬送装置の搬送終端へ向かう球状作物の搬送を的確に行わせることができる。
【0085】請求項7記載の発明に係る球状作物調製機によれば、挟持搬送装置の左右の搬送ベルトが前方延長搬送部の球状部支持搬送装置部分で搬送される球状作物の茎葉部を左右向き軸17よりも後方まで挟持搬送して、球状作物が球状部支持搬送装置の左右の搬送ベルトの略水平移動する位置まで的確に搬送されるため、前方延長搬送部に供給された球状作物を球状部支持搬送装置の搬送終端へ向けて確実に搬送させることができる。
【0086】請求項8記載の発明に係る球状作物調製機によれば、各搬送ベルトがこれを案内しているベルト支持部材の横摺接面と縦摺接面とで安定的に位置保持されるため球状作物を搬送ベルトに正確に搬送させることができ、また搬送ベルトを案内するためのプーリ10、11やローラ20などの直近に位置した搬送ベルト部分をベルト支持部材に的確に案内させることができて球状作物の搬送を安定的となすことができるのであり、また搬送ベルトの支持機構を安価な構造となすことができる。
【0087】請求項9記載の発明に係る球状作物調製機によれば、各搬送ベルトの搬送経路側部分で前プーリ11とローラ20との間部分に設けたベルト支持部材により、前プーリ11とローラ20との間における球状部支持搬送装置による球状作物の支持搬送を的確となすことができ、また各搬送ベルトの搬送経路側部分でローラ20と後プーリ10との間に設けたベルト支持部材により、ローラ20と後プーリ10との間における球状部支持搬送装置による球状作物の支持搬送を的確となすことができる。従って、搬送ベルトがローラ20箇所で折れ曲がっていても、前プーリ11箇所で供給された球状作物をローラ20箇所を経て後プーリ10まで、球状作物を安定的に支持搬送させることができる。
【0088】、請求項10記載の発明に係る球状作物調製機によれば、前方延長搬送部を左右向き軸回りに起立揺動させたときなどに搬送ベルトが弛緩したり振動しても、この搬送ベルトが横摺接面から搬送経路巾中央側に脱落するのを、棒部材に規制させることができ、また断面丸形の棒部材を搬送ベルトに円滑に接触させることにより搬送ベルトの表面の損傷を防止できる。
【0089】請求項11記載の発明に係る球状作物調製機によれば、球状作物支持搬送装置の搬送経路で搬送される球状作物や、棒部材に案内される搬送ベルトが棒部材の前端に引っ掛かるのを阻止することができる。
【0090】請求項12記載の発明に係る球状作物調製機によれば、球状作物に付着した土砂が脱落して横摺接面上に落下しても、この土砂を透孔から落下させて横摺接面と縦摺接面との交差部に土砂が堆積するのを防止することができる。
【0091】請求項13記載の発明に係る球状作物調製機によれば、球状作物に付着した土砂が脱落して横摺接面上に落下しても、この土砂を搬送ベルトに運ばせることにより透孔から落下させて横摺接面と縦摺接面との交差部に土砂が堆積するのを確実に阻止することができる。
【0092】請求項14記載の発明に係る球状作物調製機によれば、搬送ベルトが透孔の周縁に引っ掛かることに起因した搬送ベルトの損傷を阻止することができる。
【0093】請求項15記載の発明に係る球状作物調製機によれば、簡易な構造にも拘わらず、前方延長搬送部を左右向き軸回りの任意な揺動位置に確実に保持し、しかも前方延長搬送部における搬送経路mにて搬送される球状作物の茎葉部左右を前後向き支持手段に案内させて、球状作物の機体本体部内への移動を的確に行わせることができる。
【0094】請求項16記載の発明に係る球状作物調製機によれば、左右一対の前後向き支持手段により、前後方向の搬送経路を有する前方延長搬送部を安定的且つ強固に支持させることができる。
【0095】請求項17記載の発明に係るベルト支持部材によれば、全体構造を簡易且つ安価に製造できるものである。
【0096】請求項18記載の発明に係るベルト支持部材によれば、請求項11に記載した発明のベルト支持部材として使用することができる。
【0097】請求項19記載の発明に係るベルト支持部材によれば、横摺接面を付加板部材108で補強できて全体剛性を増大させることができると共に付加板部材108を介して他部材に強固に支持させることができ、また横摺接面に落下した土砂を交差部の透孔と付加板部材の透孔を通じて下方に排除させると共に縦摺接面の裏側へも効果的に排除させることができる。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成13年1月31日(2001.1.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−223740(P2002−223740A)
【公開日】 平成14年8月13日(2002.8.13)
【出願番号】 特願2001−24149(P2001−24149)