| 【発明の名称】 |
食品洗浄装置の取出しコンベア用網状搬送ベルト及びこの網状搬送ベルトの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】小嶺 隆一
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| 【要約】 |
【課題】網状搬送ベルトの始端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強しながらも、補強テープの外れをなくすと共に、汚れや雑菌の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用できる食品洗浄装置の取出しコンベアの提供。
【解決手段】チエンコンベア13上に網状搬送ベルト14が掛け回され、この網状搬送ベルトは網状体14aの始端、終端、及び両側縁部がそれぞれ補強テープ16により補強され、この補強テープには、上下のテープ材161,162によって網状体の端部をテープ内縁から中央部分までの範囲で挾んだテープ挟持部16aと、テープ中央部分から外縁までの範囲で上下のテープ材同士を高周波溶着したテープ溶着部16bとが形成され、テープ挟持部は上下のテープ材が網状体の網目を通して高周波溶着されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 食品洗浄路の食品取出口に一端側を差し込んで洗浄後の食品を取出すように配設される取出しコンベアに用いられる網状搬送ベルトであって、この網状搬送ベルトは搬送方向に向けて張設されたチエンコンベア上に掛け回されるように始端と終端とがスナップファスナで係脱自在に連結されてエンドレスベルトに形成されると共に、両側縁部がチエンコンベアにスナップファスナで係脱自在に連結され、かつ網状体の始端、終端、及び両側縁部がそれぞれ補強テープにより補強され、この補強テープには、上下のテープ材によって網状体の端部をテープ内縁から中央部分までの範囲で挾んだテープ挟持部と、テープ中央部分から外縁までの範囲で上下のテープ材同士を溶着したテープ溶着部とが形成され、かつこのテープ溶着部上に前記スナップファスナが取り付けられ、前記テープ挟持部は網状体の網目を通して上下のテープ材同士が高周波溶着されると共に、テープ溶着部は上下のテープ材同士が高周波溶着されていることを特徴とする食品洗浄装置の取出しコンベア用網状搬送ベルト。 【請求項2】 請求項1記載の取出しコンベア用網状搬送ベルトにおいて、テープ溶着部は上下のテープ材の間に介在テープ材を挟持した状態で各テープ材が高周波溶着されたものである網状搬送ベルト。 【請求項3】 請求項1記載の取出しコンベア用網状搬送ベルトにおいて、網状体が柔軟な紐材で編成された柔軟網状体で形成されている網状搬送ベルト。 【請求項4】 請求項1記載の取出しコンベア用網状搬送ベルトにおいて、網状体が合成樹脂線材で編成された硬質網状体で形成されている網状搬送ベルト。 【請求項5】 食品洗浄路の食品取出口に一端側を差し込んで洗浄後の食品を取出すように配設される取出しコンベアに用いられ、搬送方向に向けて張設されたチエンコンベア上に掛け回されるように始端と終端とがスナップファスナで係脱自在に連結されてエンドレスベルトに形成されると共に、両側縁部がチエンコンベアにスナップファスナで係脱自在に連結され、かつ網状体の始端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強した食品洗浄装置の取出しコンベア用網状搬送ベルトの製造方法であって、前記補強テープに、上下のテープ材によって網状体の端部をテープ内縁から中央部分までの範囲で挾んだ状態で上下のテープ材同士を溶着させたテープ挟持部と、テープ中央部分から外縁までの範囲で上下のテープ材同士を溶着したテープ溶着部とを形成させ、前記テープ挟持部における上下のテープ材同士の溶着に際し、高周波溶着により網状体の網目を通して上下のテープ材同士を溶着させると共に、前記テープ溶着部における上下のテープ材同士の溶着に際し、高周波溶着により上下のテープ材同士を溶着させることを特徴とした網状搬送ベルトの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、野菜や海藻、魚介類等の食品を殺菌、脱塩、洗浄するための食品洗浄装置の取出しコンベアに用いられる網状搬送ベルト及びその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、洗浄路の取出し側に一端側を差し込んで取付けられ、洗浄後の食品を洗浄路から取出すようにした取出しコンベアとしては、搬送方向に向けて張設されたチエンコンベア上に網状搬送ベルトが掛け回されたものが知られている。この網状搬送ベルトは、その始端と終端とがスナップファスナで係脱自在に連結されてエンドレスベルトに形成されると共に、両側縁部がチエンコンベアにスナップファスナで係脱自在に連結されていた。この場合、網状搬送ベルトの始端、終端、及び両側縁部はそれぞれ上下のテープ材によって端部を挟持した補強テープにより補強されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の網状搬送ベルトでは、上下のテープ材によって網状体の端部を挟持した上から縫糸により縫合することにより補強テープを網状体の端部に取り付けるようにしていた。このように、補強テープを縫糸による縫合で網状体の端部に取り付けた場合、縫糸の切断による縫合の解れによって補強テープが網状体の端部から外れてしまうという問題があるし、また、縫合によるため、上下のテープ材が完全に密着せず、上下のテープ材の間や縫い目の穴や縫合部に汚れや雑菌が侵入し、食品機械用としての衛生面で問題があった。尚、補強テープを接着剤によって網状体の端部に取り付けることも考えられるが、この接着についても、接着の剥離によって補強テープが外れるおそれがあるし、その剥離部分に汚れや雑菌が侵入するという問題がある。 【0004】本発明は上記のような従来の問題点を解決するためになされたもので、網状搬送ベルトの始端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強しながらも、補強テープの外れをなくすと共に、汚れや雑菌の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用できる食品洗浄装置の取出しコンベア用網状搬送ベルト及びその製造方法を提供することを課題としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するするために、本発明の食品洗浄装置の取出しコンベア用網状搬送ベルト(請求項1)は、食品洗浄路の食品取出口に一端側を差し込んで洗浄後の食品を取出すように配設される取出しコンベアに用いられる網状搬送ベルトであって、この網状搬送ベルトは搬送方向に向けて張設されたチエンコンベア上に掛け回されるように始端と終端とがスナップファスナで係脱自在に連結されてエンドレスベルトに形成されると共に、両側縁部がチエンコンベアにスナップファスナで係脱自在に連結され、かつ網状体の始端、終端、及び両側縁部がそれぞれ補強テープにより補強され、この補強テープには、上下のテープ材によって網状体の端部をテープ内縁から中央部分までの範囲で挾んだテープ挟持部と、テープ中央部分から外縁までの範囲で上下のテープ材同士を溶着したテープ溶着部とが形成され、かつこのテープ溶着部上に前記スナップファスナが取り付けられ、前記テープ挟持部は網状体の網目を通して上下のテープ材同士が高周波溶着されると共に、テープ溶着部は上下のテープ材同士が高周波溶着されている構成とした。 【0006】この網状搬送ベルトは、補強テープにテープ挟持部とテープ溶着部とが形成され、テープ挟持部は網状体の網目を通して上下のテープ材同士が高周波溶着されると共に、テープ溶着部は上下のテープ材同士が高周波溶着されている。このように、補強テープの溶着に高周波溶着を用いた点が特徴であり、特に、テープ挟持部において上下のテープ材を網状体の網目を通して高周波溶着させると、上下のテープ材に間に網状体を確実に挟持した状態で上下のテープ材を隙のない密着状態で接合させることができる。したがって、網状搬送ベルトの始端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強しながらも、補強テープの外れがなく、又汚れや雑菌の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用することができる。又、テープ溶着部上にスナップファスナを取り付けるようにしたため、その取り付けによって網状体を傷つけることがないし、取り付け作業を容易に行なうことができる。 【0007】又、本発明において、テープ溶着部は上下のテープ材の間に介在テープ材を挟持した状態で各テープ材が高周波溶着されたものである態様(請求項2)がある。このように、テープ溶着部において上下のテープ材の間に介在テープ材を挟持した状態で高周波溶着させると、テープ溶着部が上下のテープ材と介在テープ材によって3層になり、テープ溶着部の強度を向上させることができる。 【0008】又、本発明において、柔軟網状体が柔軟な紐材で編成された柔軟網状体で形成されている態様(請求項3)、網状体が合成樹脂線材で編成された硬質網状体で形成されている態様(請求項4)がある。 【0009】尚、網状搬送ベルトの始端と終端とをスナップファスナで連結すると共に、両側縁部をチエンコンベアにスナップファスナで連結しているため、ベルト自身や取出しコンベアの清掃時には、スナップファスナを引き離すだけで、網状搬送ベルトをチエンコンベアから簡単に取外すことができる。従って、網状搬送ベルト自身及びチエンコンベアを含めた取出しコンベアを隅々まで容易に清掃することができる。また、清掃後の取付けも簡単になる。 【0010】また、このように網状搬送ベルトの両側縁部をチエンコンベアにスナップファスナで連結しているため、網状搬送ベルトが使用中にズレたり、蛇行することがないし、張力をかけないでも確実に回転させることができる。 【0011】又、本発明の網状搬送ベルトの製造方法(請求項5)は、食品洗浄路の食品取出口に一端側を差し込んで洗浄後の食品を取出すように配設される取出しコンベアに用いられ、搬送方向に向けて張設されたチエンコンベア上に掛け回されるように始端と終端とがスナップファスナで係脱自在に連結されてエンドレスベルトに形成されると共に、両側縁部がチエンコンベアにスナップファスナで係脱自在に連結され、かつ網状体の始端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強した取出しコンベア用網状搬送ベルトの製造方法であって、前記補強テープに、上下のテープ材によって網状体の端部をテープ内縁から中央部分までの範囲で挾んだ状態で上下のテープ材同士を溶着させたテープ挟持部と、テープ中央部分から外縁までの範囲で上下のテープ材同士を溶着したテープ溶着部とを形成させ、前記テープ挟持部における上下のテープ材同士の溶着に際し、高周波溶着により網状体の網目を通して上下のテープ材同士を溶着させると共に、前記テープ溶着部における上下のテープ材同士の溶着に際し、高周波溶着により上下のテープ材同士を溶着させる構成とした。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は実施の1形態であって、取出しコンベアに用いられる網状搬送ベルトの一部を示す平面切欠図、図2は取出しコンベアを示す平面図、図3は図2のA−A線による網状搬送ベルトの一部を示す断面図、図4は取出しコンベアを装着した食品洗浄装置を示す説明側面図である。 【0013】取出しコンベア1は、図2及び図4に示すように、フレーム10に搬送方向に向けて左右の駆動チエン11,11が張設されると共に、この駆動チエン11,11間に一定間隔で互のリンク同士を連結するステー12が横架されたチエンコンベア13が形成され、このチエンコンベア13上に網状搬送ベルト14が掛け回されたものとなっている。尚、図中15,15はスプロケットホイルで、このスプロケットホイル15,15間に駆動チエン11が張設されている。又、Mは電動モータである。 【0014】前記網状搬送ベルト14は、柔軟な紐材で編成された柔軟網状体14a(例えば漁網)で形成されており、その紐材が縦横に通って網目が搬送方向に対して方形になるように裁断されている。尚、網目の寸法は1mm〜20mmの範囲から適宜に選択する。そして、この柔軟網状体14aの始端、終端、及び両側縁部は、かがり縫いをすることにより解れが防止されると共に補強され、その上からそれぞれ補強テープ16が取り付けられている。 【0015】この補強テープ16は、図1及び図3に示すように、テープ材(ターポリン)を幅方向中央部で二つ折りしてその折り返し縁が外縁になるようにして取り付けられるもので、その二つ折りされた上下のテープ材161,162によって柔軟網状体14aの端部をテープ内縁から中央部分までの範囲で挾んでテープ挟持部16aを形成し、又、テープ中央部分から外縁までの範囲は上下のテープ材161,162同士を高周波溶着で溶着したテープ溶着部16bに形成されている。そして、前記テープ挟持部16aは上下のテープ材161,162が柔軟網状体14aの網目を通して高周波溶着され、また、テープ溶着部16bは上下のテープ材161,162の間に、補強テープ16と同素材による介在テープ材163を挟持した状態で高周波溶着されている。 【0016】尚、高周波溶着は、被溶着体同士をプレスした状態で、一般に4MHz〜80MHzの高周波エネルギーの電界作用によって被溶着体に電子や分子レベルでの電位的な運動を起こさせて内部から発熱させることにより被溶着体同士を溶着させる方式である。この実施の形態では、柔軟網状体14aの端部を補強テープ16の上下のテープ材161,162によってテープ内縁から中央部分までの範囲で挾むと共に、テープ中央部分から外縁までの範囲において上下のテープ材161,162間に介在テープ材163を挟持した状態で、これを下部電極(下定盤)上にセットする。このとき、下部電極上に約3mmのスポンジゴムシートと約0.5mmのシリコンゴムシート(絶縁シート)を順次敷き、この上にセットするのが作業能率の向上と上下のテープ材の間に網状体を確実に挟持した状態で上下のテープ材を密着状態に接合させる上で好ましい。尚、スポンジゴムシートやシリコンゴムシートは、一方又は両方を使用しない場合もある。そして、上部電極盤に取り付けた金型を下降して、下部電極上にセットした補強テープ16をプレスすると同時に高周波を発振させて、テープ挟持部16a及びテープ溶着部16bを同時に高周波溶着させるようにしている。 【0017】本実施の形態にかかる取出しコンベア1では、補強テープ16に高周波溶着による、テープ挟持部16a及びテープ溶着部16bとが形成され、特に、テープ挟持部16aは上下のテープ材161,162が柔軟網状体14aの網目を通して高周波溶着されている点に特徴がある。このように、テープ挟持部16aにおいて上下のテープ材161,162を柔軟網状体14aの網目を通して高周波溶着させると、上下のテープ材161,162に間に柔軟網状体14aを確実に挟持した状態で上下のテープ材161,162を隙のない密着状態で接合させることができる。したがって、網状搬送ベルト14の始端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープ16により補強しながらも、補強テープ16の外れがなく、又汚れや雑菌の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用することができる。又、本実施の形態にかかる取出しコンベア1では、テープ溶着部16bが上下のテープ材161,162の間に介在テープ材163を挟持した状態で高周波溶着されている。このように、テープ溶着部16bにおいて介在テープ材163を挟持させると、テープ溶着部16bが上下のテープ材161,162と介在テープ材163によって3層になり、テープ溶着部16bの強度を向上させることができる。 【0018】又、網状搬送ベルト14の始端には、補強テープ16のテープ溶着部16b上においてスナップファスナ17の雌部17aが一定間隔で取付けられ、終端にもテープ溶着部16b上において前記雌部17aと対向する位置に雄部17bが取付けられ、この雌部17aと雄部17bとの係合離脱によって網状搬送ベルト14の始端と終端とが着脱自在に連結されてエンドレスベルトに形成される。 【0019】また、網状搬送ベルト14の両側縁部にも補強テープ16のテープ溶着部16b上においてスナップファスナ18の雌部18aが一定間隔で取付けられ、他方、前記チエンコンベア13にはこの雌部18aの間隔と同一間隔で雄部18bが取付けられている。この場合、ステー12が駆動チエン11,11間にスナップファスナ18の取り付け間隔と同一間隔で横架され、このステー12の両端部に雄部18bが取り付けられ、この雌部18aと雄部18bとの係合離脱によって、網状搬送ベルト14とチエンコンベア13とが着脱自在に連結されている。 【0020】このように、網状搬送ベルト14にスナップファスナ17の雌部17a,17b及びスナップファスナ18の雌部18aを取り付ける場合、補強テープ16のテープ溶着部16b上に取り付けるようにしたため、その取り付けによって柔軟網状体14aを傷つけることがないし、その取り付け作業を容易に行なうことができる。 【0021】次に、図4により取出しコンベア1を装着した食品洗浄装置2を説明する。この食品洗浄装置2は、上面が開口して内部に洗浄水Wを貯水する貯水槽20を有し、この貯水槽20の一端側が食品Hの投入口21とされ、他端側が食品取出口22となっている。そして、この食品取出口22に前記取出しコンベア1が、その一端側を水面より下方に差し込むと共に他端側を上方に傾斜させた状態で装着されている。尚、図において、23はオーバーフロー穴、24は排出バルブ、25は水道供給口、26は逆流防止ネットである。 【0022】また、図中27は食品の洗浄路で、この洗浄路27の下方には戻り流路28を形成するための隔離板29が設けられている。又、30はエア配送管で、食品取出口22側に向けて傾斜させたノズル管31が突設され、このノズル管31の先端には隔離板29に設けた穴から洗浄路27に臨むように噴気口が形成されている。尚、32はブロアで、エア配送管30に接続している。又、33はゴミ取り用ネットコンベアで、取出しコンベア1の手前で食品Hを強制的に潜行させ、浮きゴミ(特に虫、毛髪、ワラクズ、食品クズ)をオーバーフロー穴23から排出させる。 【0023】この食品洗浄装置2では、投入口21に投入した食品Hに対し、ノズル管31から噴射するエアで気泡を集中的に浴びせながら洗浄し、この食品Hを食品取出口22側へ送る。そして、途中、ゴミ取り用ネットコンベア33で浮きゴミを分離した後、食品取出口22に浮上させる。食品取出口22に浮上した食品Hは取出しコンベア1ですくい上げられ、この取出しコンベア1上を搬送されて取り下ろされる。 【0024】尚、この実施の形態では、網状搬送ベルト14が柔軟な紐材で編成された柔軟網状体(漁網)14aで形成されているため、繰返し使用によっても折れや割れが生じることがなく、仮りに破損した場合でも補修が簡単にできる。 【0025】又、柔軟網状体14aで形成された網状搬送ベルト14は、ステー12により下から支えられた状態でチエンコンベア13に掛け回されるため、食品Hが載置すると、ステー12,12間においては食品Hの重量によって垂みを生じた状態になる。従って、ステー12,12間では柔軟網状体14aが凹状に変形し、ここに食品Hを保持して搬送することができるため、食品Hが網状搬送ベルト14の表面を滑ることがなく、確実に食品Hを搬送することができる。 【0026】又、取出しコンベア1は、すくい上げた食品Hを網状搬送ベルト14で水切りしながら搬送することになるが、長時間の使用によって網状搬送ベルト14やチエンコンベア13が油脂や粘着性のある食品汁、微細な食品クズ等によって汚損されてくる。この場合、網状搬送ベルト14の始端を上方に引っ張るとスナップファスナ17が外れる。そして、網状搬送ベルト14を回転させながら両側縁部のスナップファスナ18を分離していくことにより、網状搬送ベルト14をチエンコンベア13から完全に取外すことができる。 【0027】このようにして網状搬送ベルト14を取外した状態で裏表を清浄し、またチエンコンベア13も全面解放された状態となるから、内部を隅々まで清浄することができる。尚、清浄終了後は、前記と逆の工程によって網状搬送ベルト14をチエンコンベア13に取り付ける。また、網状搬送ベルト14の両側縁部をチエンコンベア13にスナップファスナ18で連結しているため、網状搬送ベルト14が使用中にズレたり、蛇行することがないし、張力をかけないでも確実に回転させることができる。 【0028】又、スナップファスナ17,18を用いて連結する場合、雌部17aと雄部17b,雌部18aと雄部18bを同一のピッチで配設する必要がある。この場合、柔軟網状体14aで形成された網状搬送ベルト14では、配設ピッチに多少の誤差があっても柔軟網状体14aの柔軟性によってその誤差を吸収することができるため、その配設ピッチに高精度を要求されることはない。 【0029】以上、本発明の実施例を説明してきたが、本発明の具体的な構成はこれに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。 【0030】例えば、網状搬送ベルトを合成樹脂線材で編成された硬質網状体で形成してもよく、ただ、柔軟網状体を用いると、実施の形態で述べたような利点があるし、価格的にも、安価に製造することができる。特に、漁網を用いると、価格的に安価に入手することができる。 【0031】又、取出しコンベアを装着させる洗浄装置の構成は任意であり、洗浄路に送り羽根を備えたものや、毛髪取りのロールブラシを備えたもの、熱湯や熱風を噴出するもの、ロールブラシで洗浄するもの等に適用することができる。 【0032】又、洗浄装置の貯水槽に洗浄水の循環路を設け、この循環路の途中にろ過装置を設け、このろ過装置によって洗浄水に含まれるゴミを除去して貯水槽に戻すようにしてもよい。 【0033】 【発明の効果】以上、説明してきたように本発明の網状搬送ベルト(請求項1)及び網状搬送ベルトの製造方法(請求項5)にあっては、補強テープに高周波溶着による、テープ挟持部及びテープ溶着部とが形成され、特に、テープ挟持部は上下のテープ材が網状体の網目を通して高周波溶着されている。このように、テープ挟持部において上下のテープ材を網状体の網目を通して高周波溶着させると、上下のテープ材間に網状体を確実に挟持した状態で上下のテープ材を隙のない密着状態で接合させることができる。したがって、網状搬送ベルトの始端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強しながらも、補強テープの外れがなく、又汚れや雑菌の侵入をなくし、食品機械用として衛生的に使用することができる。又、テープ溶着部上においてスナップファスナが取り付けられているため、網状搬送ベルトの始端、終端、及び両側縁部をそれぞれ補強テープにより補強しながらも、スナップファスナの取り付けによって網状体を傷つけることがないし、又、スナップファスナを容易に取り付けることができるという効果が得られる。又、網状搬送ベルトの始端と終端とがスナップファスナで係脱自在に連結されると共に、両側縁部がチエンコンベアにスナップファスナで係脱自在に連結されているため、取出しコンベアの清掃に際し、スナップファスナを外すだけで網状搬送ベルトを簡単に取り外すことができる。又、網状搬送ベルトの両側縁部をチエンコンベアにスナップファスナで連結しているため、網状搬送ベルトが使用中にズレたり、蛇行することがない。 【0034】又、本発明の網状搬送ベルト(請求項2)にあっては、テープ溶着部が上下のテープ材の間に介在テープ材を挟持した状態で高周波溶着されているため、テープ溶着部が上下のテープ材と介在テープ材によって3層になり、テープ溶着部の強度を向上させることができる。 【0035】又、網状搬送ベルトを柔軟な紐材で編成された柔軟網状体で形成すると(請求項3)、繰返し使用によっても折れや割れが生じることがないし、補修も簡単にでき、価格的にも安価に製造することができる。又、食品の搬送に際し、ステー間では柔軟網状体が凹状に変形し、ここに食品を保持して搬送することができるため、食品が網状搬送ベルトの表面を滑ることがなく、確実に搬送することができる。又、スナップファスナを用いて連結する場合、柔軟網状体で形成された網状搬送ベルトでは、配設ピッチに多少の誤差があっても柔軟網状体の柔軟性によってその誤差を吸収することができる、このため、その配設ピッチに高精度を要求されることはなく、それだけ製造が容易になるという効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391021606 【氏名又は名称】小嶺機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081592 【弁理士】 【氏名又は名称】平田 義則
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| 【公開番号】 |
特開2002−209565(P2002−209565A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月30日(2002.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2001−12467(P2001−12467) |
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