| 【発明の名称】 |
粒餡、その製造法、小豆の煮熟方法、茹で小豆、冷凍茹で小豆および乾燥茹で小豆 |
| 【発明者】 |
【氏名】上野 隆三
【氏名】田畑 昭彦
【氏名】冨安 邦彦
【氏名】藤賀 丈博
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| 【要約】 |
【課題】小豆粒の腹割れを極力抑えた小豆の煮熟方法、従来の茹で小豆、冷凍茹で小豆、乾燥茹で小豆では改善されていなかった解凍後、水戻し後の形状、食味、風味、色の劣化を極力抑え、且つ生餡や練り餡を製造できる茹で小豆、冷凍茹で小豆、乾燥茹で小豆を提供すること。
【解決手段】小豆と水の混合物を90〜100℃で0〜20分煮熟した後、60〜85℃で15〜180分煮熟し、さらに90℃以上で0〜20分煮熟する小豆の煮熟方法。この方法により煮熟された茹で小豆、該茹で小豆を用いて得られた冷凍茹で小豆、乾燥茹で小豆および粒餡。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 小豆と水の混合物を60〜85℃で60〜300分煮熟することを特徴とする小豆の煮熟方法。 【請求項2】 小豆と水の混合物を90〜100℃で0〜20分煮熟した後、60〜85℃で15〜180分煮熟することを特徴とする小豆の煮熟方法。 【請求項3】 小豆と水の混合物を90〜100℃で0〜20分煮熟した後、60〜85℃で15〜180分煮熟し、さらに90℃以上で0〜20分煮熟することを特徴とする小豆の煮熟方法。 【請求項4】 90〜100℃で0〜20分煮熟した後、60〜85℃で15〜180分煮熟する前に渋切りする請求項2または3に記載の小豆の煮熟方法。 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の方法により得られた茹で小豆。 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の方法により煮熟された茹で小豆を冷凍して得られた冷凍茹で小豆。 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の方法により煮熟された茹で小豆を乾燥して得られた乾燥茹で小豆。 【請求項8】 真空乾燥法または送風乾燥法により乾燥した請求項7に記載の乾燥茹で小豆。 【請求項9】 小豆粒の平均硬度が1.0〜3.0kgである乾燥茹で小豆。 【請求項10】 ほぼ完全な粒子状態を維持している粒子が30重量%以上を占める乾燥茹で小豆。 【請求項11】 請求項1〜4のいずれかに記載の方法により煮熟された茹で小豆から製造された粒餡。 【請求項12】 請求項1〜4のいずれかに記載の方法により煮熟された茹で小豆に糖類を添加しそして加熱しながら練ることを特徴とする粒餡の製造方法。 【請求項13】 請求項7、9または10に記載の乾燥茹で小豆から製造された粒餡。 【請求項14】 請求項7、9または10に記載の乾燥茹で小豆を復元(水戻し)後、糖類を添加しそして加熱しながら練ることを特徴とする粒餡の製造方法。 【請求項15】 請求項6に記載の冷凍茹で小豆に直接または解凍させた後、糖類を添加しそして加熱しながら練ることを特徴とする粒餡の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、粒餡およびその製造法、小豆の煮熟方法、茹で小豆、冷凍茹で小豆並びに乾燥茹で小豆に関する。さらに詳しくは粒残りの良い粒餡およびその製造法、粒残りの良い粒餡を製造するための小豆の煮熟方法、粒残りの良い粒餡が製造可能な茹で小豆、冷凍茹で小豆並びに乾燥茹で小豆に関する。 【0002】 【従来の技術】小豆から餡を製造する場合、浸漬工程、煮熟工程、製餡工程など多くの工程を経て、生餡や練り餡(生餡は、茹で小豆を磨砕した後、皮を取り除き、沈降分離した餡粒子(餡汁)の水分を調節して製造したものであり、練り餡は生餡、あるいは茹で小豆に砂糖を加え、加熱しながら練ったものをいう)が製造されているが、これまで餡の製造における各工程の温度や時間などの製造条件は、熟練者の経験により決定されることが多かった。一般に小豆から餡を製造する際の煮熟工程は、前炊き、渋切り、本炊きと呼ばれる工程が採られる。通常行われている小豆の煮熟法では、早く煮熟される粒とそうでない粒が発生し、速く煮熟された粒は加熱が進むにつれ、小豆内部の澱粉の膨張により、殆どの粒の皮が破れ、腹割れと呼ばれる状態が発生していた。また、煮熟後、練り餡(粒餡)を製造するための練り工程では、茹で小豆を長時間加熱しつつ、餡粒子に糖を浸透させるための撹拌(練り)が行われるが、腹割れの多い茹で小豆を用いて製造された粒餡は、粒残りが悪く、品質の良い粒餡は製造できなかった。そこで以前から粒残りの良い粒餡、それを製造するための腹割れを極力抑えた小豆の煮熟方法が求められていた。 【0003】一方、生餡や茹で小豆の保存性についても問題があった。生餡や茹で小豆は、水分含量が高いために保存性が非常に悪く、茹で小豆や生餡から練り餡を製造する場合には、茹で小豆あるいは生餡製造後、直ちに練り餡を製造しなければならず、大量に製造する場合などは、冷蔵あるいは冷凍保存しなければならないなどの制約があり、取り扱いにくいものであった。そこで以前から保存性を高め、短時間に簡単に生餡や練り餡を製造することを目的として、生餡を乾燥して粉末化した粉末餡が知られていたが、この様な粉末餡から製造可能な練り餡は、こし餡のみであった。また、主に即席食品に用いることを目的とした乾燥茹で小豆も知られている。このような乾燥茹で小豆の製造には、茹で小豆を凍結乾燥により乾燥する方法が用いられてきた。凍結乾燥によって製造された乾燥茹で小豆は、水戻し時間が短いなどの利点があり、その点においては即席食品に適したものであった。しかしながら、凍結乾燥による乾燥茹で小豆は、豆内部の組織がもろく、粒の強度が低いために乾燥時に粒が割れやすく、水戻し後の小豆粒の品質も満足できるものではなかった。さらに凍結乾燥による乾燥茹で小豆は、数分程度の短時間の加熱では問題ないが、長時間の加熱工程や練り工程を要する練り餡の製造では粒の形態が崩壊するため、凍結乾燥による乾燥茹で小豆を用いて練り餡(粒餡)を製造することは事実上、不可能であった。 【0004】従って、以前から保存性に優れ、必要時に餡本来の形態、食味、風味、色調の劣化が殆ど無い生餡や練り餡(粒餡、こし餡)を容易に製造することができる茹で小豆、冷凍茹で小豆、乾燥茹で小豆が望まれていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、粒残りの良い粒餡およびその製造法、従来の煮熟方法では頻繁に発生していた小豆粒の腹割れを極力抑えた小豆の煮熟方法、前記煮熟方法によって得られた茹で小豆およびそれを冷凍した冷凍茹で小豆、従来の乾燥茹で小豆では改善されていなかった水戻し後の形状、食味、風味、色の劣化を極力抑え、且つ生餡や練り餡を製造できる乾燥茹で小豆を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは種々検討の結果、小豆中の澱粉を完全に糊化させずに煮熟することにより、上記目的が達成できることを見出し本発明に到達した。 【0007】すなわち、本発明は、第1に、小豆と水の混合物を60〜85℃で60〜300分煮熟することを特徴とする小豆の煮熟方法、第2に、小豆と水の混合物を90〜100℃で0〜20分煮熟した後、60〜85℃で15〜180分煮熟することを特徴とする小豆の煮熟方法、第3に、小豆と水の混合物を90〜100℃で0〜20分煮熟した後、60〜85℃で15〜180分煮熟し、さらに90℃以上で0〜20分煮熟することを特徴とする小豆の煮熟方法、第4に、上記方法により煮熟された茹で小豆、第5に、前記茹で小豆を冷凍した冷凍茹で小豆、第6に、前記茹で小豆を乾燥して得られた乾燥茹で小豆、第7に、粒の平均硬度が1.0〜3.0kgである乾燥茹で小豆、第8に、ほぼ完全な粒子状態を維持している粒子が30重量%以上を占める乾燥茹で小豆、第9に、上記方法により煮熟された茹で小豆から製造された粒餡およびその製造方法、第10に、上記乾燥茹で小豆から製造された粒餡およびその製造方法、第11に、上記冷凍茹で小豆から製造された粒餡およびその製造方法である。 【0008】本発明において小豆の煮熟前の浸漬工程は、必ずしも必要ないが、小豆が古い等のため粒の状態によって煮えにくい場合には、数時間から数十時間、冷水あるいは温水に浸漬してもよい。 【0009】本発明の茹で小豆、冷凍茹で小豆および乾燥茹で小豆を製造する際の煮熟工程において、一度の煮熟のみで製造する場合には、60〜85℃で60〜300分煮熟すればよく、好ましくは70〜80℃で100〜150分煮熟すればよい。煮熟工程を二段階にする場合には、最初に90〜100℃で0〜20分、好ましくは95〜100℃で0〜5分程度煮熟し、次いで60〜85℃で15〜180分、好ましくは70〜80℃で40〜100分程度煮熟する。二段階目の煮熟は比較的低温度で、且つ長時間煮熟することが大切である。この工程により、小豆の煮くずれを防止し、粒が割れることを防止することができる。 【0010】さらに煮熟工程を三段階にする場合には、最初に90〜100℃で0〜20分、好ましくは95〜100℃で5〜10分程度、次いで60〜85℃で15〜180分、好ましくは70〜80℃で40〜70分程度、さらに90℃以上で0〜20分、好ましくは95〜100℃で0〜10分程度煮熟すればよい。三段階目の煮熟は、二段階目の煮熟よりも高温度で、且つ短時間煮熟することが大切である。この三段目の煮熟工程を実施することにより、乾燥後の茹で小豆の水戻し時間を短縮することができる。 【0011】本発明の煮熟工程において煮熟時間0は、各設定温度に達した時点で加熱を終了することを意味する。 【0012】渋切り工程は、煮熟工程中、行っても行わなくてもよいが、行うときには最初の煮熟(90〜100℃で0〜20分)後、次の煮熟(60〜85℃で15〜180分)前に行うことができる。渋切り工程は、一般に行われているように渋水排出後、小豆表面に付着している渋を洗浄すればよい。本発明において渋切り工程は行わない場合には、二段階目の煮熟を行うために水を添加し温度を下げる必要がある。 【0013】上記、煮熟工程を経て得られた茹で小豆は、腹割れを起こしている粒が殆ど無く、煮くずれが極めて抑えられた茹で小豆となる。そして得られた茹で小豆に糖類を添加し加熱しながら練ることにより、粒残りの良い粒餡を製造することができる。 【0014】上記、煮熟工程を経て得られた茹で小豆を冷凍する際の冷凍方法は、特に限定されないが、解凍後の品質低下を防止する意味から緩慢冷凍より、急速冷凍や誘電凍結等の方法が好ましい。また、解凍のし易さ等の面から個別急速冷凍等も好ましく採用できる。本発明の冷凍茹で小豆は、解凍後、常法により生餡を製造し、さらにこし餡とすることもできるし、そのまま糖類を添加し加熱しながら練ることにより、粒残りの良い粒餡を製造することもできる。 【0015】上記、煮熟工程を経て得られた茹で小豆を乾燥する際の乾燥方法は、小豆粒を破壊しない方法であれば、特に限定されないが、風味や乾燥時の腹割れの点を考慮すれば、例えば真空乾燥法、送風乾燥法等が好ましく採用できる。従来、乾燥茹で小豆の製造に用いられてきた凍結乾燥法は小豆内部の組織がもろくなり、練り餡製造時の製造工程により豆が潰れ、練り餡の粒残りが悪くなるため好ましくない。また、乾燥時の温度が高すぎると、色調や風味が著しく損なわれるため乾燥時に温度を上げすぎないことが大切である。乾燥の際の温度は、品温が80℃以下となるのが好ましく、より好ましくは70℃以下となるように調節される。品温を70℃以下に保つことにより、熱による品質の劣化を大幅に抑制することができる。 【0016】真空乾燥法により乾燥させる場合、真空度は、好ましくは50mmHg以下、より好ましくは30mmHg以下である。また、茹で小豆に損傷を与えずに撹拌できるものであれば、撹拌しながら乾燥しても良く、リボン型、パドル型、イカリ型等の撹拌羽根形状を有する撹拌装置やV型やコニカル型等の回転型乾燥機が選択できる。その際の撹拌速度は、使用する撹拌装置により異なるが、茹で小豆を破壊せず、且つ均一に撹拌できる程度の速度で撹拌すればよい。例えば横型真空リボン式乾燥機(アドヴァンストサービス製)を使用した場合には、好ましくは9rpm以下、より好ましくは6〜2rpm程度で撹拌すればよい。また、撹拌は連続して撹拌してもよいし、断続(間欠)的に撹拌してもよい。 【0017】送風乾燥法により乾燥させる場合、茹で小豆に風が直接あたると水分が急激に蒸発するために一部腹割れが起きる。そのため、送風乾燥法を用いる場合には、乾燥初期において送風温度を下げ、風量を抑えることが好ましい。また、乾燥前に糖類水溶液(例えば、糖アルコール類、少糖類、澱粉糖等)に浸漬させることも有効である。 【0018】本発明における乾燥茹で小豆は、粒の平均硬度が1.0〜3.0kgとなる。この範囲の平均硬度を有する乾燥茹で小豆は、水戻し前の粒の割れが抑制され、水戻し後に小豆粒の状態を保持することができる。本発明の乾燥茹で小豆は、ほぼ完全な粒子状態を維持している粒子が30重量%以上、好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは70重量%以上を占める。また、小豆粒内部の組織が破壊されていないため、水戻し後の粒の状態は、乾燥工程を経ない茹で小豆と同等の品質を有するものである。 【0019】なお、本発明において粒の硬度は、簡易粒体硬度計(筒井理化学器械株式会社製)において加圧棒として1mmφのものを用いて、最低10粒の硬度を測定したものの平均値を指す。 【0020】本発明の乾燥茹で小豆を水戻しするには、元の茹で小豆の状態に復元するまで90〜100℃程度の水中に浸漬すればよい。復元状態の判断基準としては、茹で小豆の中心部の芯が無くなる程度でよい。また、練り餡(粒餡)を製造する目的であれば、復元する際に砂糖水等の糖類水溶液を用いることも可能である。 【0021】水戻し後の乾燥茹で小豆は、常法に従って生餡を製造し、さらにこし餡とすることもできるし、そのまま糖類を添加し加熱しながら練ることにより粒残りの良い粒餡を製造することもできる。 【0022】上記の製造方法によれば、水戻し後に優れた品質の生餡や練り餡(粒餡、こし餡)を製造することのできる乾燥茹で小豆を得ることができる。また、水分含量が少なく、保存性が良いため、必要時に必要量の生餡や練り餡を容易に製造することが可能である。 【0023】なお、本発明の茹で小豆、冷凍茹で小豆、乾燥茹で小豆から粒餡を製造する際に添加する糖類としては、少糖類、澱粉糖、糖アルコール類等の食品製造に一般的に用いられる各種糖類の1種または2種以上を混合して使用することができる。添加する糖類は水溶液の形であってもよい。また、練り工程においては、色の変化、風味の劣化等のいわゆる「焼け」と呼ばれる現象が起きないように練ることが大切である。さらに、小豆粒を潰さないように攪拌を間欠的にする等の操作が好ましく採用される。 【0024】以下、実施例をあげて本発明を説明する。 【0025】 【実施例】実施例1原料小豆(北海道産)20kgを水洗し、汚れや異物を取り除いた。水洗小豆に水100kgを加えて100℃で5分間煮熟した後、75kgの洗浄水を加えながら渋水を捨てた。次に、渋切り豆に水を100kg加え、80℃で70分間煮熟した後、100℃で4分間煮熟した。その後、煮汁を捨てて、茹で小豆を得た。得られた茹で小豆を50L容横型真空リボン式乾燥機(アドヴァンストサービス製)を用いて、仕込量10kg、ジャケット温度80℃、圧力(真空度)20mmHg、攪拌速度4rpmの条件で乾燥茹で小豆を製造した。得られた乾燥茹で小豆は水分9%程度の粒状の乾燥茹で小豆であった。得られた乾燥茹で小豆について、水戻し後加糖練り餡を製造したところ、粒残りが良く、風味の優れた練り餡を得ることができた。 【0026】実施例2原料小豆(北海道産)20kgを水洗し、汚れや異物を取り除いた。水洗小豆に水100kgを加えて100℃で5分間煮熟した後、75kgの洗浄水を加えながら渋水を捨てた。次に、渋切り豆に水を100kg加え、80℃で70分間煮熟した後、100℃で4分間煮熟した。その後、煮汁を捨てて、茹で小豆を得た。茹で小豆について、加糖練り餡を製造したところ、粒残りが良く、風味の優れた練り餡を得ることができた。 【0027】実施例3および比較例1〜3実施例1、2で製造された練り餡について官能評価を行った。また、市販のA社製練り餡、B社製練り餡、およびD社製カップぜんざいより採集した乾燥茹で小豆を用いて、水戻し後、常法により製造した加糖練り餡を比較例とした。 【0028】なお、官能評価は、パネラー8名により、風味、粒残り、総評を5段階で評価を行い、その平均点を採った。結果を表1に示す。 【0029】 【表1】
【0030】実施例4実施例1で得られた乾燥茹で小豆について、簡易粒体硬度計(筒井理化学器械株式会社製)を用い、加圧棒として1mmφのものを使用して硬度を測定した。硬度は、載台上に配置された乾燥茹で小豆の完全粒(ほぼ原型を留めている粒)を加圧棒により潰した時に秤の置針が示した値を硬度とした。なお、試験は20個の乾燥茹で小豆について行い、その平均値を採った。結果を表2に示した。 【0031】比較例4C社製即席しるこ中にわずかに含まれている乾燥茹で小豆の完全粒(ほぼ原型を留めている粒)を採集し、実施例4と同様にして硬度を測定した。結果を表2に示した。 【0032】比較例5D社製カップぜんざい中にわずかに含まれている乾燥茹で小豆の完全粒(ほぼ原型を留めている粒)を採集し、実施例4と同様にして硬度を測定した。結果を表2に示した。 【0033】比較例6E社製カップしるこ中にわずかに含まれている乾燥茹で小豆の完全粒(ほぼ原型を留めている粒)を採集し、実施例4と同様にして硬度を測定した。結果を表2に示した。 【0034】 【表2】
【0035】実施例5および比較例7〜9実施例1で得られた乾燥茹で小豆30g中の完全粒(ほぼ原型を留めている粒)を採集し,全体に占める割合を残粒率(重量%)として求めた。また、比較例7〜9としてC社製即席しるこ、D社製カップぜんざい、E社製カップしるこから乾燥茹で小豆各々30gを採集し、同様に残粒率を求めた。結果を表3に示す。 【0036】 【表3】
【0037】実施例6原料小豆(北海道産)20kgを水洗し、汚れや異物を取り除いた。水洗小豆に水100kgを加えて100℃で5分間煮熟した後、75kgの洗浄水を加えながら渋水を捨てた。次に、渋切り豆に水を100kg加え、80℃で70分間煮熟した後、100℃で4分間煮熟した。その後、煮汁を捨てて、茹で小豆を得た。得られた茹で小豆をサーモスチール凍結装置(株式会社東洋製作所製)を用いて、単層、庫内温度−35℃、風速7m/sの条件で冷凍茹で小豆を製造した。 【0038】得られた冷凍茹で小豆について、解凍後、加糖練り餡を製造したところ、粒残りが良く、風味の優れた練り餡を得ることができた。 【0039】実施例7および比較例10、11実施例6で製造された練り餡について官能評価を行った。また、市販のE社製冷凍茹で小豆、F社製冷凍茹で小豆を用いて、解凍後、常法により製造した加糖練り餡を比較例とした。 【0040】なお、官能評価は、パネラー8名により、風味、粒残り、総評を5段階で評価を行い、その平均点を採った。結果を表4に示す。 【0041】 【表4】
【0042】 【発明の効果】本発明によれば、小豆粒の腹割れを極力抑えた小豆の煮熟方法、従来の乾燥茹で小豆では改善されていなかった水戻し後の形状、食味、風味、色の劣化を極力抑え、且つ生餡や練り餡を製造できる乾燥茹で小豆を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000146423 【氏名又は名称】株式会社上野製薬応用研究所
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| 【出願日】 |
平成14年2月8日(2002.2.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080609 【弁理士】 【氏名又は名称】大島 正孝
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| 【公開番号】 |
特開2002−325545(P2002−325545A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月12日(2002.11.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−32876(P2002−32876) |
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