| 【発明の名称】 |
粥類の製造法 |
| 【発明者】 |
【氏名】村山 秀道
【氏名】山田 華楊
【氏名】白井 裕
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| 【要約】 |
【課題】粥類をレトルト処理しても米粒の液部への溶け出しがなく、かつ優れた食感を有する粥類を提供することを目的とする。
【解決手段】粥類をレトルト処理した後0〜7℃で48〜72時間冷蔵することからなる、粥類の製造法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粥類をレトルト処理した後、0〜7℃で48〜72時間冷蔵することを特徴とする、粥類の製造法。 【請求項2】 粥類が粥または雑炊である請求項1記載の粥類の製造法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、粥類の製造法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、粥類の代表的なものとして全粥が知られている。この全粥は通常、米に対して5倍容量の水を加えて炊くが、米と水の割合により七分粥、五分粥、三分粥等がある。これらの白粥以外に牛乳粥、茶粥、大和粥、七草粥、あずき粥、清粥(中国料理)、リーンプーロ(フィンランド料理)、カーシャ(ロシア料理)等の粥、かに雑炊に代表される雑炊等が知られている。 【0003】これらの粥類を商業的に生産する場合、流通過程において腐敗しないように殺菌処理が行われる。この殺菌処理手段としてレトルト処理が行われるが、粥類をレトルト処理すると保存する際経時的に米粒が液部に溶け出す欠点があった。 【0004】本発明者等の知見によればこれらの欠点を解決する技術は未だ見出されていない。しかしながら、処理的手段から検討すると、水漬け後水切りした米を蒸煮し、炊飯終了後該炊飯に調味液を混ぜ合わせた後これを袋に肉詰し、殺菌した製品を0〜10℃の温度、4〜7日間冷蔵して飯粒を老化させ、冷蔵後の製品をその飯粒をばらし製品とする、即席カップ茶漬の製造法(特公昭63−51667号公報参照)がある。 【0005】しかしながら、特公昭63−51667号公報に開示された技術は炊飯に調味液を混ぜ合わせて冷蔵することによって炊飯同志の付着を防止することを目的とするものであり、本発明の目的とはその技術的課題を異にするものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明者等は粥類をレトルト処理することによって米粒が液部に溶け出すことのない製造方法について種々研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。 【0007】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、粥類をレトルト処理した後、0〜7℃で、48〜72時間冷蔵することを特徴とする粥類の製造法である。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の粥類の調製法としては、例えば粥類の代表的な白粥について記載すれば、まず米を洗米した後に、粥の種類により米に対し3〜5倍の水を加えて沸騰する迄強火で炊き、その後、ふきこぼれない程度の弱火で50〜60分間炊くことにより得ることができる。 【0009】また粥類の一種である雑炊のリゾットの調製法としては、例えば刻んだたまねぎと米を炒め、これに米の約3倍量のブイヨンを加えて加熱することにより得られるが、副材料として、魚介類、肉類、野菜類、きのこ類を加えたり、また多くの場合パルメザンチーズを混ぜ込み仕上げることにより得ることができる。 【0010】得られた粥類は、レトルトパウチに所定量を入れ、例えば105〜140℃でF値=10〜20設定でレトルト殺菌する。 【0011】レトルト殺菌した粥類は常温まで冷やした後、0〜7℃、好ましくは4〜6℃で48〜72時間、好ましくは64〜72時間冷蔵する。前記冷蔵温度が0℃より低くなると製品が冷凍され解凍時に品質の劣化が起こるので好ましくない。また、7℃より高くなると米粒の充分な老化を行うことができない。また冷蔵時間が48時間未満であると米粒の老化が充分でなく、反面72時間を超えると米粒の食感が硬くなるので好ましくない。本発明における冷蔵処理は連続して前記処理時間行うことが好ましいが、断続的に行うこともできる。 【0012】本発明方法は、七分粥、五分粥、三分粥等の白粥、牛乳粥、茶粥、大和粥、七草粥、あずき粥、清粥、リーンプーロ、カーシャ等の粥、かに雑炊、かき雑炊、たまご雑炊、リゾット等の雑炊類からなる粥類の製造に好適に適用することができる。 【0013】 【実施例】次に本発明をさらに具体的に説明するために実施例を掲げるが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。 【0014】実施例1〜4、比較例1〜3バター1.0重量部を加熱したところに、米14.0重量部を加えて炒める。少し焦げ目がついたところでベーコン4.0重量部、チーズ粉末5.0重量部、牛乳1.0重量部、乳化油脂3.0重量部、グルタミン酸ソーダ0.3重量部、食塩0.3重量部、白こしょう0.1重量部、チキンブイヨン0.5重量部および水69.8重量部を入れて煮立てた。火を止めた後白ワイン1.0重量部を加えチーズリゾットを得た。得られたチーズリゾットをレトルトパウチに150gずつ詰め130℃でF値=18設定でレトルト処理した。次にレトルト処理したチーズリゾットを5℃においてそれぞれ所定時間冷蔵保管した。冷蔵保管後室温で1週間保存した後、熱水中で加温して10名のパネラーにより下記表1に示す評価基準に従って米粒の溶け出し具合および食感について評価した。また比較のために冷蔵時間を変えた以外前記の方法と同様に実施した結果を比較例として示す。前記各評価結果を示せば表2のとおりである。 【0015】 【表1】
【0016】 【表2】
【0017】前記表2の結果から明らかなように、本発明方法は冷蔵処理により米粒が老化していることから、常温流通過程において米粒が液部に溶け出さないため優れた食感の粥類を得ることができる。一方比較例に示すように冷蔵時間が24時間未満では老化が不十分でリゾットらしい食感が得られず、また96時間を超えると食するときに米粒の食感が硬くなりすぎ、いずれの場合も所望する粥類を得ることができない。 【0018】 【発明の効果】本発明方法によれば、殺菌手段としてレトルト処理を行っても米粒が液部に溶け出すことなく、かつ優れた食感の粥類を製造することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398012306 【氏名又は名称】日清フーズ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月28日(2001.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068700 【弁理士】 【氏名又は名称】有賀 三幸 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−253144(P2002−253144A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−53333(P2001−53333) |
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