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【発明の名称】 漬物製造器
【発明者】 【氏名】望月 雅

【要約】 【課題】1台の漬物製造器が複数の漬物容器、すなわち複数の搭載台に対応することができ、非常に効率よく使用することができることはもちろん、それ以外のときにはキャスター付きの手押し車としても利用することが可能な漬物製造器を提供しようとするものである。

【解決手段】床上に所定の高さとなるよう支持脚を形成された漬物容器の搭載台と、支持脚で持ち上げられた搭載台の下部に挿脱される、キャスタにより移動自在とした台車の荷台部と、荷台部に付設した支柱と、支柱の上部から上記搭載台に搭載した漬物容器上に差し渡されたアームと、上記アームに設置したプーリと、上記搭載台に搭載した漬物容器上に搭載され、自重のみで漬物容器内を加圧可能とした漬物石類に連結され、上記各プーリを介して支柱側で牽引可能とした索条を、手動ないし自動で昇降させるようにしたことを特徴とする漬物製造器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】床上に所定の高さとなるよう支持脚を形成された漬物容器の搭載台と、支持脚で持ち上げられた搭載台の下部に挿脱される、キャスタにより移動自在とした台車の荷台部と、荷台部に付設した支柱と、支柱の上部から上記搭載台に搭載した漬物容器上に差し渡されたアームと、上記アームに設置したプーリと、上記搭載台に搭載した漬物容器上に搭載され、自重のみで漬物容器内を加圧可能とした漬物石類に連結され、上記各プーリを介して支柱側で牽引可能とした索条を、手動ないし自動で昇降させるようにしたことを特徴とする漬物製造器。
【請求項2】支柱の上部から搭載台に搭載した漬物容器上に差し渡されたアームを、台車の荷台部に付設した支柱に対して着脱自在としたことを特徴とする請求項1に記載の漬物製造器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、搭載台に搭載した漬物容器上に載せた漬物石類を、その自重のみで漬物容器内を加圧可能とし、なおかつ簡単に漬物石類を昇降させることができるようにした漬物製造器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の漬物製造器としては、実開昭60−55384号公報記載の発明のような、駆動手段を操作してアーチ部材に昇降可能に取り付けた可動部材を上下動させて漬物容器内に押圧力を加え、またその押圧力も調整できるので、容易に漬物を量産的に製造できるようにしたものが知られている。そして上記漬物製造器は、駆動手段としてシリンダを使用している。
【0003】また、実開昭62−144491号公報記載の発明も、小さい力やモータにより支持棒の雌ネジ内にねじ込まれたねじ棒を回転させることにより、アーチ部材に昇降可能に取り付けた可動部材を上下動させて漬物容器内に押圧力を加えるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各先行技術はいずれも駆動手段を操作して、アーチ部材に昇降可能に取り付けた可動部材を上下動させ、漬物容器内に押圧力を加えるようになっており、可動部材の制御が面倒な上、漬物容器内の水が減少したりした場合には漬物容器内に加える押圧力の調整がほとんど不可能であるという欠点があった。
【0005】そこで本発明者は先に、登録実用新案第3023520号に示す、漬物容器の搭載台と、支柱の上部から上記搭載台に搭載した漬物容器上に差し渡されたアームと、上記支柱およびアームにそれぞれ設置したプーリと、上記搭載台に搭載した漬物容器上に搭載され、自重のみで漬物容器内を加圧可能とした漬物石類に連結され、上記各プーリを介して支柱側で牽引可能とした索条を手動ないし自動で昇降させるようにしたことを特徴とする漬物製造器を提案した。
【0006】しかしながら、上記登録実用新案第3023520号に示す漬物製造器においては、1台の漬物製造器は1つの漬物容器の搭載台にのみ対応しており、漬物容器が複数、すなわち搭載台が複数ある場合には、その数の漬物製造器が必要であった。
【0007】そこでこの発明は、1台の漬物製造器が複数の漬物容器、すなわち複数の搭載台に対応することができ、非常に効率よく使用することができることはもちろん、それ以外のときにはキャスター付きの手押し車としても利用することが可能な漬物製造器を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の漬物製造器は、床上に所定の高さとなるよう支持脚を形成された漬物容器の搭載台と、支持脚で持ち上げられた搭載台の下部に挿脱される、キャスタにより移動自在とした台車の荷台部と、荷台部に付設した支柱と、支柱の上部から上記搭載台に搭載した漬物容器上に差し渡されたアームと、上記アームに設置したプーリと、上記搭載台に搭載した漬物容器上に搭載され、自重のみで漬物容器内を加圧可能とした漬物石類に連結され、上記各プーリを介して支柱側で牽引可能とした索条を、手動ないし自動で昇降させるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】この発明の漬物製造器は、上記支柱の上部から搭載台に搭載した漬物容器上に差し渡されたアームを、台車の荷台部に付設した支柱に対して着脱自在としたことを特徴とするものである。
【0010】この発明の漬物製造器は以上のように構成したので、力のない者でもハンドルを回して簡単に索条を巻き上げることができ、腰痛やその他の傷害を引き起こすおそれがない。
【0011】また、漬物容器内の漬け床上に載置した蓋上に載せた漬物石類が、自重のみで漬物容器内に押圧力を加えるようになっているので制御が非常に簡単であり、漬物容器内の水が減少したりした場合には漬物容器内に加える押圧力の調整が自動的に行われる。
【0012】さらに、1台の漬物製造器が複数の漬物容器、すなわち複数の搭載台に対応することができ、非常に効率よく使用することができることはもちろん、それ以外のときにはキャスター付きの手押し車としても利用することが可能な、便利な漬物製造器を提供することができるようになった。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る漬物製造器の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。図1はこの発明の漬物製造器の1実施例を示す側面図、図2はその背面図、図3はその平面図、図4は折畳みハンドルの要部を示す拡大図、図5はこの発明の漬物製造器の使用状態を示す側面図である。
【0014】図1ないし図5において、1は漬物容器21の搭載台で、底面には支持脚2が設けられている。図では固定式の支持脚2であるが、移動可能な支持脚であってもよいことはもちろんである。この支持脚2の高さは、搭載台1の下部に台車3の荷台部が挿脱されるので、台車3の荷台部よりも高くすることが必要である。
【0015】上記台車3の荷台部は、キャスタ4により移動自在とされている。そして、この荷台部の後部には、左右一対の縦フレーム5−1および上部の横フレーム5−2からなるハンドル部が立設されており、しかも前倒しして折畳めるように構成されている。すなわち、図4に示すようにハンドル部の縦フレーム5−1は、回転軸6から下に突出させてある。一方、回転軸6を回転自在に保持するよう荷台部に固定した左右一対のブラケット7には、ほぼ三角形のガイド孔8が形成してあり、この左右一対のガイド孔8には棒状のストッパ9が差し渡されている。10はコイルバネで、一端はブラケット7に他端は棒状ストッパ9に係止されており、常態で棒状ストッパ9をガイド孔8の上方に保持するよう付勢している。また、縦フレーム5−1の下端は棒状ストッパ9がガイド孔8の上方に保持されているときには係合し、押し下げられているときには係合が溶かれるようになっている。したがって、コイルバネ10の牽引力に抗して棒状ストッパ9を押し下げることにより、縦フレーム5−1を簡単に押し倒すことができる。20は棒状ストッパ9の誤作動を防止するストッパである。
【0016】縦フレーム5−1に沿ってそのほぼ中間位置には、支柱11が立設されている。この支柱11の上端には、取り付け・取り外しが可能なようにアーム12が装着されている。このアーム12は、支柱11の上部から上記搭載台1に搭載した漬物容器21上に差し渡されている。このアーム12を取り外せば、台車3は通常の台車と同様に種々の荷物の運搬に供することができる。
【0017】上記アーム12には前後に一対のプーリ13,14が設置され、支柱11の適所にはウインチ15が設置されている。上記搭載台1に搭載した漬物容器21上に搭載された漬物石類16には索条17が連結され、索条17は各プーリ13,14を経てウインチ15に巻き取られるようになっている。漬物石類16は自重のみで漬物容器21内を加圧可能とされており、上記各プーリ13,14を介して支柱11側のウインチ15で牽引可能とした索条17を、手動ないし自動(モータ等)で昇降させることにより、漬物容器21上への脱着を簡単に行うことができるのである。
【0018】一方、上記搭載台1上には漬物容器21が搭載されており、この漬物容器21上には市販の、あるいは自然石やブロック等の漬物石類16が搭載されている。この漬物石類16は、漬物容器21内の漬け床上に載置した蓋上に載せられ、自重のみで加圧するようになっている。
【0019】漬物石類16は雑菌の付着しにくい材質から選ばれたり、そのような処理を施された繊維製あるいはプラスチック製等のネット19内に収納され、ネット19には索条17が連結されている。
【0020】この索条17は、上述のように各プーリ13,14を介して支柱11側で牽引可能に構成してある。すなわち、支柱11にはウインチ15が取り付けてあり、このウインチ15に巻き付けた索条17を手動で巻き上げ、あるいは緩めて昇降させるようになっている。18は手動ハンドルで、ウインチ15の巻取り軸の数倍のスパンを持っているので、例えば漬物石類16が5〜60kgの重さがあっても、力のない者でも手動ハンドル18を回して簡単に索条17を巻き上げることができる。
【0021】ウインチ15としては、エンジニアリングプラスチック等で作成すると軽量化することができて便利である。もちろん、上記ウインチに代えてモータ等を付設し、索条を支柱側で牽引可能とすることもできるが、いずれにしても漬物石類16を漬物容器21内の漬け床上に載置した蓋上に載せ、加圧時には牽引力を作用させなくして自重のみで加圧するようにすることが肝要である。
【0022】この発明の漬物製造器の使用に際しては、所定の冷暗所に置いた1ないし複数の搭載台1上に、野菜や果実等を漬け込んだ漬物容器21に蓋をした上で搭載する。
【0023】次いで、巻き上げてあった漬物石類16をウインチ15を緩めて降ろし、漬物容器21の蓋上に載せる(図5参照)。このとき漬物容器21の蓋上には、漬物石類16の自重のみで加圧されている。このまま徐々に時間が経過すると、水分が浸出して蓋が下がるが、漬物石類16の自重で常に一定の圧力が蓋上に加わっている。そして約1か月が経つと、非常に良好な漬物が完成する。
【0024】もちろん、随時ウインチ15を巻き上げて漬物石類16を持ち上げ、搭載台1上の漬物容器21から完成した漬物を取り出すことができる。その際、漬物石類16をウインチ15を巻き上げて持ち上げる作業が、誰にでも簡単に行なえるようになった。同時に、搭載台1が複数の場合には、索条17をフック22等を用いて漬物石類16から分離できるようにしておけば、簡単に異なる搭載台1へ台車3を移動して、漬物容器21上にそれぞれ搭載された漬物石類16に対し、同様に作業することができるので非常に便利である。
【0025】
【発明の効果】この発明の漬物製造器は以上のように構成したので、力のない者でもハンドルを回して簡単に索条を巻き上げることができ、腰痛やその他の傷害を引き起こすおそれがない。
【0026】また、漬物容器内の漬け床上に載置した蓋上に載せた漬物石類が、自重のみで漬物容器内に押圧力を加えるようになっているので制御が非常に簡単であり、漬物容器内の水が減少したりした場合には漬物容器内に加える押圧力の調整が自動的に行われる。
【0027】さらに、1台の漬物製造器が複数の漬物容器、すなわち複数の搭載台に対応することができ、非常に効率よく使用することができることはもちろん、それ以外のときにはキャスター付きの手押し車としても利用することが可能な、便利な漬物製造器を提供することができるようになった。
【出願人】 【識別番号】594136479
【氏名又は名称】望月 雅
【出願日】 平成13年2月27日(2001.2.27)
【代理人】 【識別番号】100080654
【弁理士】
【氏名又は名称】土橋 博司
【公開番号】 特開2002−247950(P2002−247950A)
【公開日】 平成14年9月3日(2002.9.3)
【出願番号】 特願2001−51401(P2001−51401)