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【発明の名称】 食品生地製造方法および装置
【発明者】 【氏名】森戸 俊充

【氏名】堺 義孝

【要約】 【課題】連続生産ができるパイ、タルト菓子等の生産方法。

【解決手段】略四角形の型枠に生地を充填し、型枠に生地が充填された状態で焼き上げた後、型枠から焼き上げられた生地を取り出して、所定の位置でジグザグ状に切断して略三角形状の焼き上げ生地片に分離することによりパイ、タルト菓子等を生産する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 略四角形の型枠に生地を充填し、型枠に生地が充填された状態で焼き上げた後、型枠から焼き上げられた生地を取り出して、所定の位置でジグザグ状に切断して略三角形状の焼き上げ生地片に分離することを特徴とする食品生地製造方法。
【請求項2】 略四角形の型枠を、コンベア上に連接して配置して搬送させ、前記コンベア上方に設けた食品生地吐出装置によって、食品生地を前記型枠内に連続吐出充填し、前記型枠内に生地が充填された状態で前記生地を焼き上げ、型枠から焼き上げられた生地を取り出して、所定の位置でジグザグ状に切断して略三角形の焼き上げ生地片に分離することを特徴とする食品生地製造方法。
【請求項3】 前記型枠は略平行四辺形であることを特徴とする請求項1または2に記載の食品生地製造方法。
【請求項4】 前記型枠の一組の対向する縁部が、複数の円弧が連続した形状に形成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の食品生地製造方法。
【請求項5】 供給される生地は多層生地であることを特徴とする請求項1乃至は4のいずれかに記載の食品生地製造方法。
【請求項6】 略四角形の型枠を複数連接して搬送するコンベアを設け、前記型枠の底面と側面を覆うように下生地を吐出するための下生地吐出装置を設け、下生地吐出装置の下流に、前記吐出された下生地の上に上生地を吐出する上生地吐出装置を設け、前記上生地吐出装置の下流に前記型枠を個別に取り出し分離可能としたことを特徴とする食品生地製造装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はパイ、タルト菓子等の製造方法に関するものであり、工業的に生産を行なう場合に生産効率を高めるとともに、生産コストを低減することの可能な食品生地の製造方法に関し、さらにこれらの食品を喫食時に型崩れをおこすこと無く提供できることに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタルト、パイ生地を手作りの場合には円形生地に成形して、その生地の上に各種トッピング等を行なって作られている。これらを食するときには、円形に成形されて焼き上げられた生地を、円の中心から放射状に所定の角度で等分割切断して略三角形(扇状)の生地として、食卓に提供されるものである。このような製品を工業的に生産する場合においては、円形生地を得るために、シート状生地を用意し、その生地からカッターで円形に生地を切り抜いて行なわれている。この場合には、切り抜かれて後に残った生地はロス生地となり、このロス残量は再利用するものの、生産の歩留りが悪いので、見逃せないものとなっている。 したがって、工業的に生産する場合の生産効率の向上や生産コストの低減をすすめる上では、生産手段の見直しが迫られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 従来の手段においては、工業生産を行なう場合には生産効率を高めたり、生産コストを下げることができない欠点があった。
【0004】本発明の目的は、手作り風のタルト、パイ形状を備えると共に従来に比べて生産性を向上させるための手段を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明は、略四角形の型枠に生地を充填し、型枠に生地が充填された状態で焼き上げた後、型枠から焼き上げられた生地を取り出して、所定の位置でジグザグ状に切断して略三角形状の焼き上げ生地片に分離するものである。
【0006】また、略四角形の型枠を、コンベア上に連接して配置して搬送させ、前記コンベア上方に設けた食品生地吐出装置によって、食品生地を前記型枠内に連続吐出充填し、前記型枠内に生地が充填された状態で前記生地を焼き上げ、型枠から焼き上げられた生地を取り出して、所定の位置でジグザグ状に切断して略三角形の焼き上げ生地片に分離するものである。
【0007】さらに、前記型枠は略平行四辺形であり、また、前記型枠の一組の対向する縁部が、複数の円弧が連続した形状に形成されているものである。また、本発明において供給される生地は多層生地であることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図面に基づき本発明の実施例を説明する。本発明第1実施例で使用される型枠10を図1に示す。この型枠10は、周囲に枠となる縁部11を有している。二組の対辺のうち一組の対向する縁部(枠部)11aの形状は平面図で見て円弧形状(図2)をしている。他方の対向する縁部は着脱自在な枠板11bを設けている。この枠板11bの取り付けは縁部11aの端部に設けた係止部11cに枠板11bが係止されるようになっている。
【0009】型枠10を搬送するコンベア20にはガイド21を対向して設けている。この対向するガイド21の間に型枠が供給される。型枠10はこのガイド21に沿って搬送される。
【0010】コンベア20の搬送方向に沿って生地吐出装置31、32、33、34が順次配列されている。これらの吐出装置からは生地が順次吐出され、型枠内に充填されて、多層生地が成形される。本実施例では、下生地吐出用の第1の吐出装置31の吐出ノズルの形状をコの字状として、型枠内にコの字状に下生地31aを吐出充填し、下生地が型板の底と縁部11aの内面を被うようにしている。
【0011】タルト成形における発明本第1実施例の製造工程を説明する。コンベア20上を連接して搬送される型枠10内に、先ず第1の吐出装置31から生地が吐出充填される。さらに生地吐出装置32、33、34、によって順次生地が吐出されて、型枠内に多層の生地が形成される。この時点で成形されている多層生地は複数の枠体にわたった連続生地である。
【0012】つぎに型枠10の縁部に枠板11bを挿入して型枠ごとに生地を区分けしたのち、型枠をコンベア20から順次取り出して焼き上げを行なうものである。焼き上げられた生地は図5に示すように長手方向の対辺が複数の円弧がつながった形状となっているので、図5に示す線Cにそって切断分離して略三角形状状の生地を得ることができる。
【0013】このようにして得られた生地は、従来の製造方法にて成形切断された略三角形の生地に比べ、三角形の先端部分が下生地に被われているので、崩れにくく生地の切断時またはその後の取り扱いが容易となっている。
【0014】型板の第1例は略長方形で示し、対辺の円弧が対象位置に配置されているが、その他の実施例においてはこの型板を平行四辺形とすることができる。図6に示す第2例の型板は概略平行四辺形であり、この場合は対辺の円弧の配置位置が、第1例と異なり、ずれた形となっている。この型板にて焼き上げた生地の場合には、第1例より形の整った扇状の生地を得ることができる。
【0015】本発明実施例においては、型枠の縁部は枠板11bのように着脱自在で説明しているが、とくにこのような限定はない。図6に示すように、枠板は単に周囲4面とも固定した側面を有する型枠でも差し支えない。この場合には型枠に充填される生地は充填されたときに、連続生地から分離してそれぞれの型枠内に供給載置される。
【0016】また、型板がコンベア上を連続ではなく間隔をあけて搬送される場合には、その間隔に応じて吐出装置を間欠吐出することができる。
【0017】本実施例においては、吐出装置は複数用意して多層生地を成形するようにしているが、吐出装置は一台により多層生地として吐出成形することも可能である。さらに、本発明実施例においてはタルト生地を多層状生地として説明したが、特に多層に限定されるものではなく、練りパイ生地やピザ生地のような多層でないような生地にも適用されることは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0019】従来例は生地を円形の打ち抜くなどの作業を行い、これを重ね合わせてタルト生地を成形しているが、本発明においては、連続生地シートを用いて連続的に成形することが可能である。
【0020】従来例は焼き上げられた円形の生地を放射状に等分カットしていたが、中央部分のカット回数が多くなり、カット後の先端が崩れてしまう欠点があったが、本発明においては、ジグザグにカットするだけなので型崩れは生じない。
【0021】従来の円形生地の打ち抜きが不要となり、連続シート生地からの製造のため、ロス生地が大幅に減少するなど、生産性が向上した。
【出願人】 【識別番号】000115924
【氏名又は名称】レオン自動機株式会社
【出願日】 平成12年11月14日(2000.11.14)
【代理人】 【識別番号】100068238
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 猛 (外1名)
【公開番号】 特開2002−142660(P2002−142660A)
【公開日】 平成14年5月21日(2002.5.21)
【出願番号】 特願2000−347220(P2000−347220)