| 【発明の名称】 |
ピザ用窯 |
| 【発明者】 |
【氏名】長岡 宏雄
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| 【要約】 |
【課題】あまり熱量を必要せずに、ピザの上面へ適切な焦げ目を付けることができるピザ用窯を提供すること。
【解決手段】天井壁から側壁にわたる部位を2重に構成してその間に排気空間を画成し、該排気空間の側部下端に加熱室に開口する排気吸入口を形成し、前記排気空間の頂部に外部へ開口する排気出口を形成するとともに、ガスバーナを前記加熱室の奥に設置したことを特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天井壁から側壁にわたる部位を2重に構成してその間に排気空間を画成し、該排気空間の側部下端に加熱室に開口する排気吸入口を形成し、前記排気空間の頂部に外部に開口する排気出口を形成するとともに、ガスバーナを前記加熱室の奥に設置したことを特徴とするピザ用窯。 【請求項2】 天井壁から側壁にわたる幅方向縦断面形状が円弧状であることを特徴とする請求項1に記載のピザ用窯。 【請求項3】 前記排気吸入口を、前記加熱室の側壁ほぼ全長にわたって形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のピザ用窯。 【請求項4】 前記排気吸入口を、前記加熱室の高さの1/3以下の高さに形成したことを特徴とする請求項1,2または3に記載のピザ用窯。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ピザ用窯に関するもので、詳しくは、ピザ用ガス窯に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ピザ用ガス窯では、炉床の下方にガスバーナ(以下、床下バーナという)を設置して、炉床を介してピザを直接焼くとともに、加熱室の両側部にガスバーナ(以下、側部バーナという)を設置し、加熱室を加熱してピザの上部を加熱している。このようなピザ用ガス窯では、加熱室で必要な温度を確保するために、床下バーナを床下に画成した燃焼室に収容し、該燃焼室の排気を加熱室の両側部に導き、その排気を側部バーナの排気と共に燃焼室の側部上方へ導いている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ピザの仕上がり程度は、内部が十分に加熱され、かつ生地の下面に適当な焦げ目ができ、さらに上面周囲の生地にも薄い焦げ目ができることが好ましい。そのためには、ピザを高温で素早く焼く必要がある。 【0004】しかしながら、上記従来のピザ用ガス窯では、床下バーナからの排気と側部バーナの排気が加熱室の側壁に沿って上方へ導かれるため、加熱室の天井付近の温度が非常に高くなるものの、それに較べて加熱室の炉床付近の温度は低い。したがて、ピザ内部が十分に加熱される状態では、生地の下面および上面周囲が焼け過ぎてしまう。 【0005】そこで、本発明の目的は、短時間で加熱室の炉床付近の温度を高くすることのできるピザ用窯を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1のピザ用窯では、天井壁から側壁にわたる部位を2重に構成してその間に排気空間を画成し、該排気空間の側部下端に加熱室に開口する排気吸入口を形成し、前記排気空間の頂部に外部へ開口する排気出口を形成するとともに、ガスバーナを前記加熱室の奥に設置したことを特徴としている。また、本発明に係る請求項2のピザ用窯では、請求項1の発明において、天井壁から側壁にわたる幅方向縦断面形状が円弧状であることを特徴としている。また、本発明に係る請求項3のピザ用窯では、請求項1または2の発明において、前記排気吸入口を、前記加熱室の側部ほぼ全長にわたって形成したことを特徴としている。また、本発明に係る請求項4のピザ用窯では、請求項1,2または3の発明において、前記排気吸入口を、前記加熱室の高さの1/3以下の高さに形成したことを特徴としている。 【0007】この発明のピザ用窯によれば、ガスバーナによって加熱された熱気は、加熱室内を天井まで上昇し、該天井から天井壁内面および側壁内面に沿って下降し、側壁下部の排気吸入口から排気空間に導入され、該排気空間内を上昇して、天井壁頂部の排気出口から外部へ排出される。したがって、この発明のピザ窯は、加熱室内はほぼ均一に加熱され、即ち、炉床付近の温度が十分な高さになり、所望とする焼け具合のピザが得られ、また、排気空間を経て排気される排気ガスの熱によって加熱室が外部から遮断されるので熱効率もよい。このようなことから、排気吸入口の位置は、できるだけ加熱室の下方が好ましく、かつ十分な排気が確保できる大きさであることが好ましい。また、ガスバーナを加熱室の奥に設置したのは、ピザを焼くスペースを確保することと、ピザの出し入れ口からも排気が排出されるため、該出し入れ口から遠い位置にすることが好ましいこと等の理由による。 【0008】 【発明の実施の形態】図1乃至図4は本発明に係るピザ用窯を示したもので、図1はそのピザ用窯の正面図,図2はそのピザ用窯の側面図,図3はそのピザ用窯を幅方向に断面にした正面断面図,図4はそのピザ用窯を奥行き方向に断面にした側面断面図である。 【0009】このピザ用窯は、図1および図2に示したように、上部が蒲鉾状に形成され、図1に示したように、正面上段部にピザを出し入れするピザ投入口1が形成され、そのピザ投入口1の下端にはピザを出し入れする際の案内板2が配設されている。また、正面中段部にはガスバーナの点火,火力等を制御するための制御ボックス3が配設され、下段部にはガスボンベを収容したり、ガスバーナを補修交換したりする空間(後述する)の扉4が設置されている。さらに、この正面には、制御ボックス3の隣に位置して温度表示器5が配置されており、図2に示したように、上部中間には排気ダクト6が設置されている。 【0010】そして、このピザ用窯は全体が鉄板7によって覆われ、上部に加熱室10が形成されている。加熱室10は、図3および図4に示したように、鉄板7の内側に添設された煉瓦等の耐火材によって構成された天井壁11および側壁12と、案内板2の上面と面一に設置された煉瓦等の耐火材によって構成された炉床13と、同様に煉瓦等の耐火材によって構成された前面壁14および後面壁15とによって画成されている。さらに、この加熱室10では、その天井部から側部にかけては、スタッドボルト16等を介して所定の間隔をもって鉄板17が配設され、該鉄板17は加熱室10における天井壁11の内壁11aおよび側壁12の内壁12aを構成している。この加熱室10では、鉄板17の下端が炉床13から少し離れた位置まで延設され、鉄板17と側壁12および天井壁11との間に排気空間18が画成されている。そして、鉄板17の下端と炉床13との間の間隙は、排気空間18への排気ガスの吸入口18aと成し、天井壁11には排気空間18と排気ダクト6とを連通する排気排出口18bが形成されている。さらに、この加熱室10では、炉床13の奥部に、該炉床13によって画成された空間19と加熱室10とを連通する開口13aが形成され、該開口13aの周縁には煉瓦状の耐火材によって形成されたブロック20が配設されている。そして、開口13aには、ガスバーナ21が設置されている。 【0011】このピザ用窯では、ガスバーナ21の熱気が天井壁11の内壁11a内面まで上昇し、その後、天井壁11の内壁11a,側壁12の内壁12aに沿って下降し、排気吸入口18aから排気空間18に導入され、該排気空間18内を上昇して、天井壁11の頂部の排気出口18bから排気ダクト6を経て外部へ排出される。また、天井壁11の内壁11a内面まで上昇した排気の一部は、加熱室10の前部へ導かれ、ピザ投入口1から外部へ排出される。 【0012】なお、上記実施の形態では、加熱室10を蒲鉾状に形成している。これは、熱気が一部に留まることなく天井壁11および側壁12に沿って降下させるとともに、前面壁14を垂直壁にすることによってピザ投入口1からの熱気の流出を抑制するためである。しかし、基本的には、天井壁11まで上昇した熱気が炉床13の近くまで下降させるようにすればよく、加熱室10の排気吸入口18aが炉床13の近くに形成されていれば、加熱室10の形状は問わない。また、図5に示したように、鉄板17を鋳物によって製作し、天井壁11の内壁11aおよび側壁12の内壁12aの内面にほぼ全長にわたる複数本の凸条17aを形成し、それによって加熱室の天井壁11および側壁12の表面積を増大させ、さらに、天井壁11まで上昇した熱気が排気吸入口18aに降下する時間を遅くするとともに、熱気を散乱させるようにしてもよい。さらに、鉄板17の内面に遠赤外線を放出する塗料を塗布して、遠赤外線を付加的に加熱室10内へ放射させるようにしてもよい。また、排気吸入口18aの高さは、排気およびガスバーナ21の燃焼に支障がない限り低いことが好ましく、加熱室10の高さの1/3以下の高さにすることが好ましい。また、排気吸入口18aの開口部位は、必ずしも加熱室10の奥行き全長に形成する必要はなく、部分的に一箇所または複数箇所に形成してもよい。また、ピザ投入口1の高さは、加熱室10の熱効率を高めるためには、低い方が好ましいが、ピザの焼けている状態を外部から観賞できることを考慮して、適宜に設定される。さらに、上記実施の形態では、鉄板17によって天井壁11および側壁14を2重にして排気空間18を形成しているが、材質は鉄板17に限定されるものではなく、熱に耐える板材ならば何でもよいことはいうまでもなく、また排気空間18は天井壁11および側壁14内に形成してもよいことは勿論である。また、ブロック20は、高さが高過ぎると、ガスバーナ21付近の炉床13の温度が低くなり過ぎ、低過ぎると、ガスバーナ21付近の炉床13の温度が高くなり過ぎたりする。また、このブロック20の高さが低過ぎると、排気吸入口18aからガスバーナ21の熱気が加熱室10に行き渡らないで直接逃げてしまう虞がある。したがって、ブロック20の高さは、このようなことを考慮して、適宜に設定される。また、開口13aの幅に関しても、開口13aの幅は、加熱室10の幅方向にできるだけ長いほうが、熱の均一化に好ましいが、開口13aの幅方向の端部が排気吸入口18aの下方近くまで達していると、排気吸入口18aからガスバーナ21の排気が加熱室10に行き渡らないで直接逃げてしまう虞がある。したがって、開口13aの幅も適宜に設定する必要がある。 【0013】 【発明の効果】上記したように、本発明に係るピザ用窯によれば、ガスバーナによって加熱された熱気は、加熱室内を天井まで上昇し、該天井から天井壁内面および側壁内面に沿って下降し、側壁下部の排気吸入口から排気空間に導入され、該排気空間内を上昇して、天井壁頂部の排気出口から外部へ排出される。したがって、この発明のピザ窯は、加熱室内はほぼ均一に加熱され、即ち、炉床付近の温度が十分な高さになり、所望とする焼け具合のピザが得られ、また、排気空間を経て排出される排気の熱によって加熱室が外部から遮断されるので、熱効率もよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592053756 【氏名又は名称】有限会社藤村製作所 【識別番号】599031320 【氏名又は名称】株式会社長岡製作所 【識別番号】398047250 【氏名又は名称】増田煉瓦株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月26日(2001.2.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094547 【弁理士】 【氏名又は名称】岩根 正敏
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| 【公開番号】 |
特開2002−247946(P2002−247946A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月3日(2002.9.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−50318(P2001−50318) |
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