| 【発明の名称】 |
シート状食品製造装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡部 英文
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| 【要約】 |
【課題】より良質のシート状食品を形成できるシート状食品製造装置を提供する。
【解決手段】水平支軸3の周りを低速回転する加熱された回転ドラム1の外周面にペースト状生地を塗布してシート状食品SFに仕上げるようにしたシート状食品製造装置において、回転ドラム1の外周面1aに塗布されて所定厚みのシート状に成形される生地SDをその外周に沿って覆うための生地覆いフード13を設けると共に、生地覆いフード13内に蒸気を供給する蒸気供給手段14を設け、加熱された回転ドラム1の外周面1aでシート状生地SDを内周側より加熱すると同時に、生地覆いフード13内に供給される蒸気によってシート状生地SDをその外周側より蒸らすようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水平支軸の周りを低速回転する加熱された回転ドラムの外周面にペースト状生地を塗布してシート状食品に仕上げるようにしたシート状食品製造装置において、前記回転ドラムの外周面に塗布されて所定厚みのシート状に成形される生地をその外周に沿って覆うための生地覆いフードを設けると共に、このフード内に蒸気を供給する蒸気供給手段を設け、加熱された回転ドラムの外周面でシート状生地を内周側より加熱すると同時に、前記フード内に供給される蒸気によって前記シート状生地をその外周側より蒸らすようにしてなることを特徴とするシート状食品製造装置。 【請求項2】 生地覆いフードを、側面視アール状外周板と、この外周板の両側縁部に沿って配設される両側一対の側面視アール状側板とで形成する一方、回転ドラムの外周面にはその両側縁部に夫々側板嵌合溝を周設し、定位置に固定した前記生地覆いフードの両側板の夫々内周端部を前記両側板嵌合溝に摺接可能に嵌合してなることを特徴とする請求項1に記載のシート状食品製造装置。 【請求項3】 ペースト状生地の供給部に隣接する生地覆いフードの周方向一端部に蒸気供給口を設け、このフードの周方向他端部に蒸気排出口を設けてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート状食品製造装置。 【請求項4】 生地覆いフードには外周板の両端部に夫々端部塞ぎ板を設けてなることを特徴とする請求項2又は3に記載のシート状食品製造装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、低速回転する加熱された回転ドラムの外周面に小麦粉等のペースト状生地を塗布してシート状食品に仕上げるシート状食品製造装置に関するものである。この装置で製造されるシート状食品は、春巻の皮等として使用される。 【0002】 【従来の技術】従来におけるこの種のシート状食品製造装置は、特開昭62−11066号公報、その他に開示されているように、水平支軸の周りを低速回転する加熱された回転ドラムの外周面にペースト状生地を供給塗布して、この回転ドラム外周面で焼き上げるようにしたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のシート状食品製造装置では、例えば150℃前後に加熱された回転ドラムの外周面にペースト状生地を塗布して、これを回転ドラムによる内周側からの加熱のみでシート状食品に焼き上げるわけであるが、本発明は、ペースト状生地を回転ドラムの外周面に塗布して、これを従来同様に加熱された回転ドラムで加熱しながら、同時にその外周より蒸気を蒸射して蒸らすことによって、より良質のシート状食品を形成できるようにしたシート状食品製造装置を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、水平支軸3の周りを低速回転する加熱された回転ドラム1の外周面1aにペースト状生地を塗布してシート状食品SFに仕上げるようにしたシート状食品製造装置において、前記回転ドラム1の外周面1aに塗布されて所定厚みのシート状に成形される生地SDをその外周に沿って覆うための生地覆いフード13を設けると共に、このフード13内に蒸気を供給する蒸気供給手段14を設け、加熱された回転ドラム1の外周面1aでシート状生地SDを内周側より加熱すると同時に、前記フード13内に供給される蒸気によって前記シート状生地SDをその外周側より蒸らすようにしてなることを特徴とする。 【0005】請求項2は、請求項1に記載のシート状食品製造装置において、生地覆いフード13を、側面視アール状外周板17と、この外周板17の両側縁部に沿って配設される両側一対の側面視アール状側板18,18とで形成する一方、回転ドラム1の外周面1aにはその両側縁部に夫々側板嵌合溝21,21を周設し、定位置に固定した前記生地覆いフード13の両側板18,18の夫々内周端部を前記両側板嵌合溝21,21に摺接可能に嵌合してなることを特徴とする。 【0006】請求項3は、請求項1又は2に記載のシート状食品製造装置において、ペースト状生地の供給部11に隣接する生地覆いフード13の周方向一端部に蒸気供給口15を設け、このフード13の周方向他端部に蒸気排出口16を設けてなることを特徴とする。 【0007】請求項4は、請求項2又は3に記載のシート状食品製造装置において、生地覆いフード13には外周板17の両端部に夫々端部塞ぎ板19,19を設けてなることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は本発明に係るシート状食品製造装置の全体を概略的に示す一部断面側面図、図2は同装置の下半部を示す拡大正面図である。これらの図において、1は架台2に固定された水平支軸3に回転可能に支持されている回転ドラムで、内装電気ヒーター4で外周面1aが常時所定の温度に加熱されるようになっている。尚、回転ドラム1の外周面1aを加熱する手段としては、電気ヒーターの他に、ガスヒーター、蒸気等を用いることもできる。回転ドラム1の一側端面には断熱材5を介して大歯車6が同心状に固着され、この大歯車6は、架台2上に設置されたモーター7によって駆動される小歯車8と噛合され、モーター7の起動によって回転ドラム1が図1の矢印方向に低速回転されるようになっている。 【0009】9は小麦粉等のペースト状生地を収容するホッパー、10はホッパー9の下方部に設置されたギヤポンプ、11はギヤポンプ10で加圧供給されるペースト状生地を回転ドラム1の外周面1aに塗布するための扁平状ノズルである。この扁平状ノズル11は、周知のもので、図2及び図3に示すように、先端開口部が回転ドラム1の外周面1aに臨んで、このドラム1の軸方向に沿って若干の隙間gを形成した状態で、その先端開口部からドラム外周面1aにペースト状生地を供給して所要厚みのシート状に塗布するようになっている。12はポンプ10の送出口とノズル11を接続する可撓管である。 【0010】また図1において、13は回転ドラム1の外周面1aに塗布されてシート状に成形される生地SDをその外周に沿って覆うための生地覆いフードであり、14は生地覆いフード13内に蒸気を供給する蒸気供給手段としての蒸気供給管である。生地覆いフード13は、扁平状ノズルからドラム外周面1aに塗布されて所定厚みのシート状に成形されるシート状生地SDをドラム外周の例えば半周程度に亘って覆うように形成されたもので、扁平状ノズル11に隣接するフード13の一端部に蒸気供給口15が設けられ、この蒸気供給口15に蒸気供給管14が接続され、そしてフード13の他端部に蒸気排出口16が設けられている。図示は省略するが、蒸気供給管14の基端部は蒸気供給源に接続されている。 【0011】上記生地覆いフード13の構造について更に説明すると、このフード13は、図1に示すような側面視アール状の外周板17と、この外周板17の両側縁部に沿って配設される図4に示すような両側一対の側面視アール状の側板18,18と、外周板17の両端部に夫々設けられた図5に示すような端部塞ぎ板19,19とからなるもので、図1に示すように外周板17に取り付けた複数のブラケット20を介し架台2に固定されていて、回転ドラム1に対しては摺接可能に取り付けられている。即ち、図2及び図4に示すように、回転ドラム1の外周面1aにはその両側縁部に側板嵌合溝21,21が周設されていて、これら側板嵌合溝21,21に、架台2に固定された生地覆いフード13の両側板18,18の夫々内周端部が摺接可能に嵌合されている。尚、生地覆いフード13の外周板17はステンレス板等の金属板で形成され、側板18及び端部塞ぎ板19はテフロン(登録商標)として知られているフッ素樹脂やベークライト等の耐熱性合成樹脂によって形成される。 【0012】以上のように構成されるシート状食品製造装置の使用においては、ホッパー9に収容されたペースト状生地が、ギヤポンプ10の作用で扁平状ノズル11から低速回転する回転ドラム1の外周面1aに塗布されることによって、所定厚みのシート状に成形されつつ、このシート状生地SDは、例えば150℃前後に加熱された回転ドラム1の外周面1aで内周側より加熱されると同時に、蒸気供給管14から生地覆いフード13に供給される100℃前後の蒸気によりフード13内で外周側より蒸射されて蒸らされる。 【0013】上記のように回転ドラム1の外周面1a上で内周側より加熱されながら同時にドラム外周の略半周に亘る生地覆いフード13内での外周側からの蒸射により蒸らし作用を受けたシート状生地SDは、生地覆いフード13を通過してからも、図1に示すように暫くの間回転ドラム1の外周面1aに付着されたまま加熱されて焼成された後、掬い板22によって回転ドラム1の外周面1aから剥離され、焼き上がってシート状食品SFとなって、製品搬送コンベヤ23により所定の場所へ搬送される。 【0014】前記蒸気供給管14によって生地覆いフード13の一端部の蒸気供給口15に供給された蒸気は、生地覆いフード13内を回転ドラム1の回転方向に流動しつつ、ドラム外周面1a上のシート状生地SDに対し外周側より蒸射されながら、このフード13の他端部の蒸気排出口16から排出される。このように、蒸気が生地覆いフード13の一端部の蒸気供給口15よりフード13内に供給されて、他端部の蒸気排出口16から排出されることから、ドラム外周面1a上のシート状生地SDに対し蒸気がムラなく均一に蒸射されるようになる。 【0015】また生地覆いフード13は、側面視アール状の外周板17と、この外周板17の両側縁部に沿って配設された両側一対の側面視アール状の側板18,18と、外周板17の両端部に夫々設けられた端部塞ぎ板19,19とからなるもので、両側板18,18の夫々内周端部がドラム外周面1aの側板嵌合溝21,21に摺接可能に嵌合されているから、フード13内に供給されてその一端部から他端部へ流動する蒸気が途中で漏れ出ることがなく、ドラム外周面1a上のシート状生地SDに対する蒸らしを有効に行わせることができる。 【0016】以上のようなシート状食品製造装置によれば、回転ドラム1の外周面1aに塗布されてシート状に成形される生地SDが、ドラム外周面1a上でシート状生地SDの内周側より加熱されながら、同時に生地覆いフード13内での外周側からの蒸射により蒸らされることによって、焼き上がったシート状食品SFは、内外両面で硬さ加減や色艶に差異のない品質良好なシート状食品となる。 【0017】 【発明の効果】請求項1に係る発明のシート状食品製造装置によれば、回転ドラムの外周面に塗布されて所定厚みのシート状に成形される生地をその外周に沿って覆うための生地覆いフードを設けると共に、このフード内に蒸気を供給する蒸気供給手段を設けて、加熱された回転ドラムの外周面でシート状生地を内周側より加熱すると同時に、フード内に供給される蒸気によってシート状生地をその外周側より蒸らすようにするから、より良質のシート状食品を製造することができる。 【0018】請求項2に記載のように、生地覆いフードを、側面視アール状外周板と、両側一対の側面視アール状側板とで形成する一方、回転ドラム外周面の両側縁部に夫々側板嵌合溝を周設し、定位置に固定した生地覆いフードの両側板の夫々内周端部を前記両側板嵌合溝に摺接可能に嵌合することによって、フード内に供給されてその一端部から他端部へ流動する蒸気が途中で漏れ出ることがなく、ドラム外周面上のシート状生地に対する蒸らしを有効に行わせることができる。 【0019】請求項3に記載のように、ペースト状生地の供給部に隣接する生地覆いフードの周方向一端部に蒸気供給口を設け、このフードの周方向他端部に蒸気排出口を設けたことにより、回転ドラムの外周面に塗布されてシート状に成形される生地に対し蒸気をムラなく均一に蒸射することができる。 【0020】請求項4に記載のように、生地覆いフードには外周板の両端部に夫々端部塞ぎ板を設けることによって、フード内部をほとんど密閉状態とすることができ、それによってシート状生地に対する蒸らしを一層有効に行わせることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390016333 【氏名又は名称】大英技研株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月20日(2001.2.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069578 【弁理士】 【氏名又は名称】藤川 忠司
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| 【公開番号】 |
特開2002−238435(P2002−238435A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−42844(P2001−42844) |
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