| 【発明の名称】 |
殺虫エアゾール剤の効力増強方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】加百 克好
【氏名】山本 輝樹
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| 【要約】 |
【課題】殺虫エアゾール剤のノックダウン効力、殺虫効力を高めるための有効な手段を提供すること。
【解決手段】殺虫エアゾール剤全量に対して1〜10重量%の水を配合し、噴射剤の含有量を65重量%以上とすることを特徴とする殺虫エアゾール剤の効力増強方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 殺虫エアゾール剤全量に対して1〜10重量%の水を配合し、噴射剤の含有量を65重量%以上とすることを特徴とする殺虫エアゾール剤の効力増強方法。 【請求項2】 水に対して重量比で2〜5倍のパラフィン系溶剤を配合することを特徴とする請求項1記載の殺虫エアゾール剤の効力増強方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、殺虫エアゾール剤の効力増強方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から効果的に害虫を駆除するため、ピペロニルブトキシド、オクタクロロジプロピルエーテル等の共力剤、芳香族カルボン酸エステル、脂肪酸エステル、ある種の界面活性剤等を用いて殺虫効力を高めることが知られている。これらの手段は、用いる殺虫成分の種類、製剤等によっては十分に殺虫効力を高めることができないという問題がある。そのため様々な手段について検討が行われているが充分ではなく、依然として検討の余地があり、とくに害虫に対して即効的に作用することが求められる殺虫エアゾール剤においては、殺虫効力を高めるための有効な手段が望まれているのが現状である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題は、上記のような状況に鑑みて、殺虫エアゾール剤のノックダウン効力、殺虫効力を高めるための有効な手段を提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、殺虫エアゾール剤に特定量の水を配合し、噴射剤の含有量を所定量とすることで、共力剤等を用いることなく、ノックダウン効力、殺虫効力を高めることができることを見出した。すなわち本発明は、以下の構成により達成されるものである。 (1)殺虫エアゾール剤全量に対して1〜10重量%の水を配合し、噴射剤の含有量を65重量%以上とすることを特徴とする殺虫エアゾール剤の効力増強方法。 (2)水に対して重量比で2〜5倍のパラフィン系溶剤を配合することを特徴とする請求項1記載の殺虫エアゾール剤の効力増強方法。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の殺虫エアゾール剤の効力増強方法(以下、効力増強方法とも言う)は、水を殺虫エアゾール剤全量に対して1〜10重量%、好ましくは4〜8重量%となるように配合し、さらに噴射剤の含有量を殺虫エアゾール剤全量に対して65重量%以上、好ましくは70〜90重量%となるようにするものである。 【0006】水に対して重量比で2〜5倍となるようにパラフィン系溶剤を配合することで、より優れたノックダウン効果、殺虫効果を得ることができる。パラフィン系溶剤を用いる場合には、殺虫成分を安定に乳化させるために界面活性剤を用いることが必要であり、殺虫エアゾール剤全量に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%配合する。界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン系界面活性剤が挙げられる。特にテトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビットとヤシ油脂肪酸ソルビタンとを組み合わせて用いると、殺虫エアゾール剤の乳化がより安定となり、またノックダウン効果、殺虫効果も優れたものとなる。 【0007】本発明の効力増強方法は、殺虫成分、溶剤、噴射剤を含む殺虫エアゾール剤に適用できる。このような殺虫エアゾール剤に用いる殺虫成分、溶剤、噴射剤としては、以下のものが挙げられる。【0008】殺虫成分としては、天然ピレトリン、ピレトリン、アレスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、プラレトリン、トランスフルトリン、イミプロトリン、エンペントリン、エトフェンプロックス等のピレスロイド系化合物;プロポクサー、カルバリル等のカーバメイト系化合物;フェニトロチオン、DDVP等の有機リン系化合物;メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系化合物;フィプロニル等のピラゾール系化合物;フィットンチッド、ハッカ油、オレンジ油、桂皮油、丁子油等の精油類;IBTA;IBTE;四級アンモニウム塩;サリチル酸ベンジル等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができ、殺虫エアゾール剤全量に対して0.1〜1重量%、さらには0.1〜0.5重量%となるように用いればよい。 【0009】溶剤としては、ノルマルパラフィン、イソパラフィン、これらの混合物等のパラフィン系溶剤;エタノール、変性アルコール等のアルコール;炭酸エステル、乳酸エステル;ポリビニルピロリドン;グリコール;シリコーン等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を用い、殺虫エアゾール剤全量に対して10〜30重量%、好ましくは15〜30重量%となるように用いる。 【0010】噴射剤としては、液化石油ガス、ジメチルエーテル、ジフルオロモノクロロエタン等の液化ガス;炭酸ガス、窒素、圧縮空気等の圧縮ガス等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いる。 【0011】さらに殺虫エアゾール剤には、ジエチルメタトルアミド、ジ−n−ブチルサクシネート、ヒドロキシアニソール等の忌避剤;PCMX、IPBC等の殺菌剤;ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトネート、カテキン等の消臭剤;バラ油、ラベンダー油、ハッカ油等の精油;ピネン、リモネン、リナロール、メントール、オイゲノール等の香料;非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;S421、サイネピリン等の共力剤;BHT、BHA等の酸化防止剤等を配合してもよい。 【0012】本発明の効力増強方法は、ハエ、カ、ゴキブリ、クモ、ダニ、ケムシ、ゲジゲジ、ダンゴムシ、アリ等の各種害虫に用いる殺虫エアゾール剤に適用することができる。 【0013】 【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただし本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。 【0014】(1)殺虫効力試験表1記載の殺虫エアゾール剤(検体1〜3)を作成し、ケージ(25cm×25cm×25cm)の中にイエバエ雌成虫20匹を入れ、1mの距離から1秒間噴射した。そしてKT90(90%ノックダウン時間(秒))と24時間後の致死率(%)を求めた。比較として、水を含有しない殺虫エアゾール剤(市販品A)と、噴射剤の含有量が50重量%で水を含んだ殺虫エアゾール剤(市販品B)を用いて同様の試験を行った。 【0015】 【表1】
【0016】測定結果は表2に示したとおり、本発明の効力増強方法を用いた検体1及び2は、ノックダウン効力、殺虫効力のいずれにおいても検体3及び市販品よりも優れたものであった。 【0017】 【表2】
【0018】 【発明の効果】本発明の効力増強方法によって、共力剤等を用いることなく、殺虫エアゾール剤のノックダウン効力、殺虫効力を高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100539 【氏名又は名称】アース製薬株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年6月6日(2001.6.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066692 【弁理士】 【氏名又は名称】浅村 皓 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−363002(P2002−363002A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月18日(2002.12.18) |
| 【出願番号】 |
特願2001−170399(P2001−170399) |
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