| 【発明の名称】 |
抗菌防カビ組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】鶴岡 理文
【氏名】村松 高広
【氏名】島田 祐紀
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| 【要約】 |
【課題】熱可塑性プラスチック練り込み用抗菌防カビ剤としてジンクピリチオンを使用する際の耐光性の向上、塩化ビニル樹脂への添加を可能にする方法。
【解決手段】ジンクピリチオンを熱可塑性プラスチックに添加する際、ハイドロタルサイトを併用することにより耐光性が向上し、塩化ビニル樹脂への添加が可能になる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ジンクピリチオンにハイドロタルサイトを併用することを特長とする熱可塑性プラスチック練り込み用抗菌防カビ組成物。 【請求項2】 熱可塑性プラスチックとして、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂に150〜250℃の温度で抗菌防カビ組成物としてジンクピリチオンとハイドロタルサイトを練り込むことを特長とする請求項1記載の熱可塑性プラスチックの抗菌防カビ組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性プラスチックに抗菌防カビ組成物としてジンクピリチオンとハイドロタルサイトを練り込み、加工安定性と長期間抗菌防カビ組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】ジンクピリチオンは、融点が高い点,またシャンプーに用いられるほど安全性が高い点により熱可塑性プラスチックの練り込み用抗菌防カビ剤として用いられている。効力的にも優れ、0.1%位の添加量で充分効果が得られる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、その構造中に亜鉛を持つことにより塩化ビニル樹脂の抗菌防カビ剤としては適していない。またジンクピリチオンは耐光性に多少問題があり、UV照射時には黄変を起こし、効果の低下がみられた。 【0004】本発明は、以上のような欠点を抑制し、ジンクピリチオンの特性を生かした組成物の開発を行った。 【0005】 【課題を解決するための手段】ジンクピリチオンの熱可塑性プラスチック用抗菌防カビ剤としての欠点は、構造中の亜鉛が塩化ビニル樹脂添加時の熱安定性と、各種プラスチック添加後の耐光試験後の黄変と効力低下である。これら2つの欠点を解決するために、発明者たちは鋭意研究を進めた。 【0006】プラスチック用に上市されている添加剤をスクリーニングしていった結果、塩化ビニル樹脂用安定剤として用いられているハイドロタルサイトを併用することにより上記2つの欠点を解決することを発見し、本発明を完成するに至った。 【0007】ハイドロタルサイトは、ノルウェーなどで少量産出される天然鉱物であり、現在医薬用の制酸剤として利用されている他、プラスチック安定剤として使用されている。 ハイドロタルサイトがプラスチック安定剤として使用される目的は、ポリオレフィン樹脂の酸触媒の不活性化やポリ塩化ビニル樹脂の熱安定効果が主である。 【0010】ジンクピリチオンに対するハイドロタルサイトの割合は、1:0.5〜1:50、好ましくは、1:1〜1:20である。 【0011】本発明には、この他に他の機能剤(抗菌剤,防カビ剤、防虫剤等)、安定剤(酸化防止剤、紫外線防止剤等)を併用することができる。 【0012】以下、実施例により詳細説明する。しかし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 【0013】 【実施例】(実験例1)ジンクピリチオンとハイドロタルサイトをポリエチレンペレットにそれぞれ添加した後、二軸押し出し機(PCM30:(株)池貝)により温度160〜180℃にてコンパウンド化した後、射出成型機(SVH−30−50−P:(株)山城精機製作所)にてプレートを作成した。 【0014】 試作プレート処方 No. ジンクピリチオン ハイドロタルサイト 添加量 添加量 1 − − 2 0.2% − 3 − 1.8% 4 0.2% 1.8% 数字は、ポリエチレン樹脂に対する重量%【0015】実験例1で作成したPEプレートをアイスーパーUVテスター(大日本プラスチック(株)製)で耐光処理し、その色調の変化を肉眼で確認した後抗菌防カビ試験を行った。その結果を表1に示す。 【0016】抗菌防カビ試験方法プレートに対する抗菌防カビ試験は、次に示す方法で行った。 【0017】 抗菌試験・・・JIS L−1902 ハロー法による。 供試細菌 Staphylococcus aureus ATC 6538P(黄色ブドウ球菌) Escherichia coli IFO 3972( 大腸菌) 判定方法 試料の周囲にできた阻止帯のあるものは、あり,無いもの は、なし,とする。 【0018】 防カビ試験・・JIS Z−2911による。 供試カビ Aspergillus niger FERM S−1 Penicillium citrinum FERM S−5 Cladosporium cladospoioide s FERM S−8 判定方法 次の表に示す表示方法による。 カビ抵抗性表示 カ ビ の 発 育 0 試料に接種したカビの発育が認められない。 1 試料に接種したカビの発育面積が1/3を超えない。 2 試料に接種したカビの発育面積が1/3を超える。 (註) この表示方法において、表示3でさらに試料の周囲に阻止帯がある場合には、その阻止帯の大きさをmm数で右側に表示する。 【0019】(実験例2)塩化ビニル樹脂コンパウンドにジンクピリチオンとハイドロタルサイトを添加した後コンパウンド化し、プレートを試作した。 【0020】 処方 No.1 No.2 No.3 No.4 塩化ビニル樹脂 100 100 100 100 DOP 50 50 50 50 有機スズ系安定剤 5 5 5 5 ジンクピリチオン − 0.2 − 0.2 ハイドロタルサイト − − 2 2 数字は、部で示す。 【0021】上記プレートを循環式熱風乾燥機に入れ、180℃にて加熱し、プレートの着色の様子を観察した。その結果を表2に示す。 【0022】 【表1】
【0023】 【表2】
【0024】 【発明の効果】本発明のジンクピリチオンにハイドロタルサイトを併用する方法は、ジンクピリチオンのプラスチックへの応用において、加工性,安定性を数段向上さえる方法である。初期着色、及び経時的変色を抑え、効果の持続に有効な手段となる。安全性の高いジンクピリチオンをプラスチックに添加が容易になり、安全性の高い抗菌防カビ樹脂の提供が可能となった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000208260 【氏名又は名称】大和化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−338410(P2002−338410A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月27日(2002.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−190448(P2001−190448) |
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