| 【発明の名称】 |
摂食性害虫駆除組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】来住野 敦
【氏名】斎藤 裕
【氏名】金杉 春樹
【氏名】安斎 達雄
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| 【要約】 |
【課題】専用の捕獲器等を必要とせず、より少ない害虫駆除有効成分含有量で、高い駆除効果を発現する製造コストを低く抑えた、環境上も悪影響の少ない、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物用の摂食性害虫駆除組成物を提供すること。
【解決手段】有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物を対象とする駆除有効成分の少なくとも1種(A成分)と、脂肪酸、脂肪酸塩、ヒドロキシ基を有する脂肪酸、ヒドロキシ基を有する脂肪酸の塩およびヒドロキシ基を有する脂肪酸のエステルの中から選択される少なくとも1種(B成分)を含有することを特徴とする、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物用の摂食性害虫駆除組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物を対象とする駆除有効成分の少なくとも1種(A成分)と、脂肪酸、脂肪酸塩、ヒドロキシ基を有する脂肪酸、ヒドロキシ基を有する脂肪酸の塩およびヒドロキシ基を有する脂肪酸のエステルの中から選択される少なくとも1種(B成分)を含有することを特徴とする、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物用の摂食性害虫駆除組成物。 【請求項2】 前記したB成分が、ヒドロキシ基を有する脂肪酸、ヒドロキシ基を有する脂肪酸の塩およびヒドロキシ基を有する脂肪酸のエステルの中から選択される少なくとも1種である、請求項1記載の有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物用の摂食性害虫駆除組成物。 【請求項3】 前記したB成分が、リシノール酸、リシノール酸塩およびリシノール酸エステルの中から選択される少なくとも1種である、請求項1または請求項2記載の有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物用の摂食性害虫駆除組成物。 【請求項4】 前記したB成分が脂肪酸アルカリ金属塩、ヒドロキシ基を有する脂肪酸アルカリ金属塩の中から選択される少なくとも1種である、請求項1〜請求項2記載の有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物用の摂食性害虫駆除組成物。 【請求項5】 前記したB成分が、リシノール酸アルカリ金属塩の中から選択される少なくとも1種である、請求項3または請求項4記載の有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物用の摂食性害虫駆除組成物。 【請求項6】 前記したA成分が、3,5−キシリル−N−メチルカーバメートである、請求項1〜請求項5記載の有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物用の摂食性害虫駆除組成物。 【請求項7】 摂食性害虫駆除組成物100重量部に対して、前記したB成分が0.5〜10重量部含有されることを特徴とする請求項1〜請求項6記載の有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物用の摂食性害虫駆除組成物。 【請求項8】 有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物を対象とする駆除有効成分の少なくとも1種(A成分)と、脂肪酸、脂肪酸塩、ヒドロキシ基を有する脂肪酸、ヒドロキシ基を有する脂肪酸の塩およびヒドロキシ基を有する脂肪酸のエステルの中から選択される少なくとも1種(B成分)を含有し、B成分の含有量が摂食性害虫駆除組成物100重量部に対して0.5〜10重量部である摂食性害虫駆除組成物を使用することを特徴とする、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物駆除方法。 【請求項9】 前記したB成分が、ヒドロキシ基を有する脂肪酸、ヒドロキシ基を有する脂肪酸の塩およびヒドロキシ基を有する脂肪酸のエステルの中から選択される少なくとも1種である、請求項8記載の有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物駆除方法。 【請求項10】 前記したB成分が、リシノール酸、リシノール酸塩およびリシノール酸エステルの中から選択される少なくとも1種である、請求項8または請求項9記載の有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物駆除方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物を対象とする摂食性害虫駆除剤組成物、およびその摂食性害虫駆除組成物を使用する駆除方法に関する。 【0002】 【従来の技術】害虫駆除を目的として、駆除有効成分に各種の穀物粉末などを加えて誘引性を向上させた各種の摂食性害虫駆除組成物(以後、ベイト剤と略称する)が知られている。屋外に散布した際に短期間で薬効がなくなることを防ぐために、メタアルデヒドをカラギーナンなどのゲル化剤、水およびこれらをpH7〜10に調整するpH調整剤を必須成分とするゲル状、さらにはマイクロカプセル化した殺虫性化合物をも含有するゲル状のナメクジ駆除剤(特開平5−286810号公報)が開示されている。しかしこの方法は逆にメタアルデヒドが発散しにくくなるので、速効性が不足する。ゲル状にしなくても済むように、ナメクジ類の捕獲器を併用する方法(特開平8−175906号公報)も開示されているが、専用の捕獲器が別に必要となってしまう。 【0003】誘引性、摂食性を向上させる工夫もなされ、油カス、米ぬか、小麦粉を誘引性の餌として使用するベイト剤(特開平3−2104号公報)、さらに誘引性の餌が賦形剤をも兼ねている酒粕を用いたことを特徴とするベイト剤(特開平10−25207号公報)が開示されている。しかし、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物は、摂食性害虫駆除剤有効成分に対して、自身の体内に強力な解毒機構を持つ事が知られている。具体的には、少量でも摂食性害虫駆除有効成分が体内に取り込まれると、粘液分泌機構が刺激され、それら毒物を体外へと排出してしまう。結果的に簡単なマヒ行動を示すのみであり、完全駆除には至らないという問題点がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】酒粕のような成分を多量に含むベイト剤を散布等した状態で、長期間にわたって放置することは環境上好ましくなく、また、速効性を求めて害虫駆除有効成分量を増加させると、製造コストが上昇し、環境上も好ましくない。 【0005】本発明は、専用の捕獲器等を必要とせず、より少ない害虫駆除有効成分含有量で高い駆除効果を発現する、製造コストを低く抑えた、環境上も悪影響の少ない、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物用の摂食性害虫駆除組成物を提供することを目的としている。また本発明は、専用の捕獲器等を必要とせず、より少ない害虫駆除有効成分含有量で高い駆除効果を発現する、製造コストを低く抑えた、環境上も悪影響の少ない、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物駆除方法を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、駆除有効成分と脂肪酸類やその塩類とを組み合わせて用いると、予想外の相乗効果を示して有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物を確実に駆除できることを見いだし、本発明を完成するに至った。 【0007】すなわち本発明は、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物を対象とする駆除有効成分の少なくとも1種(A成分)と、脂肪酸、脂肪酸塩、ヒドロキシ基を有する脂肪酸、ヒドロキシ基を有する脂肪酸の塩およびヒドロキシ基を有する脂肪酸のエステルの中から選択される少なくとも1種(B成分)を含有することを特徴とする、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物用の摂食性害虫駆除組成物である。 【0008】また本発明は、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物を対象とする駆除有効成分の少なくとも1種(A成分)と、脂肪酸、脂肪酸塩、ヒドロキシ基を有する脂肪酸、ヒドロキシ基を有する脂肪酸の塩およびヒドロキシ基を有する脂肪酸のエステルの中から選択される少なくとも1種(B成分)を含有し、B成分の含有量が摂食性害虫駆除組成物100重量部に対して0.5〜10重量部である摂食性害虫駆除組成物を使用することを特徴とする、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物駆除方法である。 【0009】本発明の摂食性害虫駆除組成物は、駆除有効成分(A成分)、脂肪酸・脂肪酸塩類(B成分)、可食成分、賦形成分、その他の添加剤を含有している。本発明のベイト剤は、A成分とB成分とが優れた相乗効果を示すので、より少ない害虫駆除有効成分含有量であっても、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物に対して高い駆除効果を発揮できるのである。 【0010】本発明のベイト剤に用いられるA成分は特に限定されないが、次のような化合物が挙げられる。3,5−キシリル−N−メチルカーバメート(マクバール)、2,4,6,8−テトラメチル−1,3,5,7−テトロキソカン(メタアルデヒド)、O,O−ジメチル−O−p−シアノフェニル=チオホスフェート(サイアノックス)、O,O−ジメチル−O−[3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル]チオホスフェート(フェニトロチオン)、O,O−ジメチル−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエート(クロルピリホスメチル)、1−ナフチル−N−メチルカーバメート(カルバリル)、2−(エチルチオメチル)フェニル=メチルカーバメート、5−ベンジル−3−フリルメチルdl−シス,トランス−クリサンテマート(レスメトリン)、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル=(1RS,3RS)−(1RS,3SR)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2ジメチルシクロプロパンカルボキシラート。 【0011】これらの中で好ましいものは、3,5−キシリル−N−メチルカーバメートである。 【0012】本発明のベイト剤に用いられるB成分としては特に限定されないが、次のような化合物が挙げられる。飽和脂肪酸としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等がある。不飽和脂肪酸としては、オレイン酸、エライジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸等がある。ヒドロキシ基を有する脂肪酸としては、12−ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸等がある。低級の飽和脂肪酸は誘引剤として含有されている先行技術も存在するが、本発明のベイト剤においては、低級の飽和脂肪酸もB成分として使用されるものである。 【0013】また、以上掲げた脂肪酸類の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、鉄塩、スズ塩、鉛塩等が挙げられる。また、以上の金属塩の他にアンモニウム塩等の有機塩も挙げられる。ヒドロキシ基を有する脂肪酸の場合は、そのエステルも挙げられる。エステルとしてはグリセリンエステルが代表的である。 【0014】以上のB成分の中では、ヒドロキシ基を有する脂肪酸、ヒドロキシ基を有する脂肪酸の塩およびヒドロキシ基を有する脂肪酸のエステルが好ましい。より好ましいのは、リシノール酸、リシノール酸塩およびリシノール酸エステルである。 【0015】さらに、以上掲げたB成分の脂肪酸類の塩の中では、アルカリ金属塩が好ましい。リシノール酸塩の中でも、やはりアルカリ金属塩が好ましい。 【0016】以上掲げたA成分およびB成分は、必要に応じてそれぞれ1種づつ、あるいは2種以上混合して用いることができる。これらの量比は対象とする害虫種、A成分の活性、A成分の添加量、求める駆除効果との関係から求められる。 【0017】 【発明の実施の形態】本発明のベイト剤中のA成分添加量は、使用時の簡便性、経済性、環境への影響の面から、ベイト剤100重量部に対して、0.01〜10重量部が好ましい。 【0018】本発明のベイト剤中のB成分添加量は、ベイト剤100重量部に対して0.1〜20重量部であり、好ましくは0.5〜10重量部である。 【0019】本発明のベイト剤の可食成分として使用されるものは、植物油、動物油、糖類、穀物粉末、動物質粉末、ビスケット粉等である。 【0020】植物油としては、大豆油、菜種油、ごま油、小麦胚芽油などが挙げられる。これらは一般的に食用油としても使用されているものが多い。その使用量はベイト剤100重量部に対して0〜20部である。 【0021】動物油としては、獣脂、ラード、ステアリン酸、魚油、魚肝油等が挙げられる。これらは一般的に食用油としても使用されているものが多い。その使用量はベイト剤100重量部に対して0〜20部である。 【0022】糖類としては、ショ糖、ブドウ糖、果糖、乳糖、黒砂糖、赤砂糖、三温糖、廃糖蜜等が挙げられる。その使用量はベイト剤100重量部に対して0〜20部である。 【0023】穀物粉末としては、ジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシなどのデンプン粉、小麦粉、米粉、コーンスターチ、グルテン等が挙げられる。その使用量はベイト剤100重量部に対して0〜60部である。 【0024】動物質粉末としては、魚粉、エビ粉、オキアミ粉、サナギ粉等が挙げられる。その使用量はベイト剤100重量部に対して0〜20部である。 【0025】本発明のベイト剤には、必要に応じて分散補助剤、防腐防ばい剤、賦形剤、可塑剤、安定化剤、その他害虫に対する誘引性を増強するための香料、誘引剤等を添加することができる。 【0026】防腐防ばい剤としては、p−クロロ−m−キシレノール、p−クロロ−m−クレゾール、p−オキシ安息香酸ブチル、ソルビタン酸、ソルビン酸カリウム、トリフミン等があり、これらを単独または2種以上を併用して用いることもできる。 【0027】賦形剤としては、ベントナイト、クレー、ゼオライト、サンド等がある。 【0028】駆除有効成分の安定化剤として、酸化防止剤、紫外線防止剤等を併用してもよい。 【0029】害虫に対する誘引性を増強するための香料、誘引剤としては、酒粕、ナタネ油カス等がある。これらは前記した可食成分としても使用されるものである。 【0030】本発明のベイト剤は、一般的農・医薬の製剤機器を用いて容易に製剤可能であり、その製剤過程において添加成分を撹拌、造粒、混合することができる。 【0031】本発明のベイト剤は、次のようにして製剤することができる。まず、ベイト食餌基材(以後、「基材」と略称する)を次の[基材例]の組成で調製する。次にこの基剤に対して、A成分とB成分を必要量添加し、賦形剤であるクレーを添加して100重量部とし、基本的な配合物とする。製剤はこの配合物に対して必要に応じて水を加え、ニーダーで混練し、造粒機にかけて造粒後乾燥して、直径2mm、長さ3mm程度の粒状ベイト剤を得ることができる。 [基材例] バイタルグルテン(三和澱粉工業株式会社製) 16部 コーンスターチ(日本食品工業株式会社製) 50部 廃糖蜜(大日本精糖株式会社製) 5部 清酒酒粕(大関酒造株式会社製) 1部 ナタネ油かす(日清製油株式会社製) 1部 腐敗防止剤 トリフミン 0.02部 合計 72.02部【0032】 【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、以下の製剤例、比較例および実施例中の「部」は、すべて重量部を表す。 【0033】[製剤例1]〜[製剤例19]、[比較例1]〜[比較例6] 本発明のベイト剤の製剤例を次に示す。製剤にはベイト食餌基材として「基剤」を使用し、賦形剤にはクレーを使用した。製剤に使用したA成分およびB成分を次に示す。また、A成分について本発明で使用した化合物No.およびB成分について本発明で使用した脂肪酸(塩)No.も併せて示した。 【0034】(A成分) 化合物1:3,5−キシリル−N−メチルカーバメート化合物2:1−ナフチル−N−メチルカーバメート化合物3:4−メチルチオ−3,5−キシリル−N−メチルカーバメート化合物4:3,7,9,13−テトラメチル−5,11−ジオキサ−2,8,14トリチア−4,7,9,12−テトラアザペンタデカ−3,12−ジエン−6,10−ジオン化合物5:O,O−ジメチル−O−[3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル]チオフォスフェート化合物6:(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル=(1RS,3RS)−(2,2−ジクロロビニル)−2,2ジメチルシクロプロパンカルボキシラート【0035】(B成分) 脂肪酸塩1:オレイン酸Na脂肪酸塩2:ステアリン酸Na脂肪酸塩3:ステアリン酸K脂肪酸塩4:ステアリン酸Mg脂肪酸塩5:ステアリン酸Ca脂肪酸 6:ステアリン酸脂肪酸塩7:リシノール酸K脂肪酸塩8:ミリスチン酸Na脂肪酸塩9:12−ヒドロキシステアリン酸Mg脂肪酸塩10:リシノール酸Na【0036】[製剤例1]〜[製剤例19]、[比較例1]〜[比較例6]について、[表1]に一覧表で示した。 【0037】 【表1】
【0038】次に本発明の有用性を実証するために実施例を示す。 [実施例1]100cm2(1/10,000a相当)ポットを19個用意し、各ポットに水田土300mlを入れ、芽だしのイネ種籾10粒を植え付ける。その後水300mlを入れ、本発明の製剤例および比較例の粒剤を50mg(500g/a相当)量で散粒し、淡水棲の水稲加害軟体動物であるスクミリンゴガイの幼貝(殻口長径が5〜10mmの貝)10頭を放飼して25〜28℃定温室内にて48時間飼育し、貝の生死およびイネ芽だし種籾への食害防止効果を試験した。その結果を[表2]に示す。本発明のベイト剤が比較例のベイト剤に比して、スクミリンゴガイの幼貝の死亡率、イネ幼芽食害率ともに優れていることがわかる。 【0039】 【表2】
【0040】[実施例2]シイタケホダ木栽培施設にて採集したナメクジ(Incilaria bilineata BENSON)成体(体長20mm以上)を供試軟体動物とし、直径11cm、高さ6.5cmのトールビーカーを用い、ビーカー底部に粉砕したホダ木を1cm厚に敷いて、容器の中に0.05gの試験粒剤を置き、ナメクジ15頭づつを放飼して48時間後の生死判定で駆除効果を検定した。結果を[表3]に示す。本発明のベイト剤が比較例のベイト剤に比して、ナメクジの死亡数が多いことがわかる。 【0041】 【表3】
【0042】[実施例3]刈り芝堆積場に多発していたオビババヤスデ(Japonaria laminota ATTEMS)を採集し、刈り芝堆積物200ccを入れた12cm×18cm(216cm2)、高さ6cmの蓋付きプラスチック容器に各30頭づつ入れ、0.1gの施用量(約500g/a)にてベイト剤を容器中に散粒施用して、48時間後のオビババヤスデの生死を観察した。結果を[表4]に示す。本発明のベイト剤が比較例のベイト剤に比して、ナメクジの死亡数がはるかに多いことがわかる。 【0043】 【表4】
【0044】[実施例4]10cm×15cm、高さ8cmの蓋付きプラスチック容器にベイト剤75mg(500g/a相当)を入れ、累代飼育中のコクヌストモドキ成虫♂♀各10頭を入れて金網で蓋をし、25〜27℃定温器中で48時間飼育して死亡数を測定した。結果を[表5]に示す。本発明のベイト剤が比較例のベイト剤に比して、コクヌストモドキ成虫♂♀双方の死亡数がはるかに多いことがわかる。 【0045】 【表5】
【0046】洋ラン栽培園の栽培棚下に多発しているオカダンゴムシ(Armadilidium unlare LATREILLE)及びヤケヤスデ(Oxidusgracilis C.L.KOCH)を供試動物とし、1.8m×0.9m(1.62m2)を1区画として現地試験を実施した。区間には隣接区への影響を避けるため、約1mの間隔を置いた。試験区あたり10g(600g/a相当)を散粒した。調査は7日後の区画内の死亡オカダンゴムシ、死亡ヤケヤスデ数の計数によって行った。結果を[表6]に示した。本発明のベイト剤を使用した場合は、比較例のベイト剤の場合に比して、オカダンゴ虫、ヤケヤスデともに死亡数がはるかに多いことがわかる。 【0047】 【表6】
【0048】 【発明の効果】本発明の摂食性害虫駆除組成物は、専用の捕獲器等を必要とせず、より少ない害虫駆除有効成分含有量で高い駆除効果を発現することができる。そのため、有害な陸棲・水棲軟体動物、等脚目節足動物に対して高い駆除効果を発揮することができる。また本発明の摂食性害虫駆除組成物は、製造コストを低く抑えることが可能で、環境上の悪影響も少なくすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005315 【氏名又は名称】保土谷化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成14年2月25日(2002.2.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−322001(P2002−322001A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月8日(2002.11.8) |
| 【出願番号】 |
特願2002−47926(P2002−47926) |
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