| 【発明の名称】 |
ダニ類誘引剤およびダニ類駆除方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺本 師士
【氏名】鈴木 太郎
【氏名】白田 健志
【氏名】宇和川 決
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| 【要約】 |
【課題】畳、絨毯、布団などの深層部や繊維にしがみついているダニ類をも誘引し、誘引剤周辺である表層部に集めて効果的に駆除することができ、また、被駆除物(畳、絨毯等)にくっついたりせず、被駆除物を傷めることもないダニ類誘引物質及びダニ類駆除方法を提供する。
【解決手段】常温で液体であるダニ類の誘引物質と、非粘着性樹脂とからなるダニ類誘引剤であり、上記ダニ類の誘引物質としては、テトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールから選ばれる1種と、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸から選ばれる1種とのエステル類、プロピオン酸ベンジル、ネロリドール、テルピネオール、n−ノニルアルコール、ファルネソール、シトラールジエチルアセタール、ゲラニルアセトン、テトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールより選ばれる1種以上の化合物であることが好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 常温で液体であるダニ類の誘引物質と、非粘着性樹脂とからなることを特徴とするダニ類誘引剤。 【請求項2】 さらに発泡剤を含有することを特徴とする請求項1記載のダニ類誘引剤。 【請求項3】 上記常温で液体であるダニ類の誘引物質が、テトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールの群から選ばれる1種と、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸の群から選ばれる1種とのエステル類、プロピオン酸ベンジル、ネロリドール、テルピネオール、n−ノニルアルコール、ファルネソール、シトラールジエチルアセタール、ゲラニルアセトン、テトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールからなる群より選ばれる1種以上の化合物であることを特徴とする請求項1又は2記載のダニ類誘引剤。 【請求項4】 さらにエアゾール用噴射剤を含有することを特徴とする請求項1〜3記載のエアゾール型ダニ類誘引剤。 【請求項5】 請求項1〜4記載のダニ類誘引剤を、畳、絨毯、布団などに散布することによりダニ類を誘引し、後にダニ類誘引剤と誘引されたダニとを吸引機にて吸引駆除することを特徴とするダニ類駆除方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はダニ類に対して高い誘引効果を有するダニ類誘引剤およびダニ駆除方法に関するものである。 【従来の技術】近年、冷暖房等の普及のため住居内の密閉性が高まり、室内の湿度上昇を招いている。このため、アレルギー疾患の原因となる住居内性ダニ類、特にチリダニの一般家庭内での繁殖が顕著となり、その駆除が求められている。また、湿度の上昇のためカビが発生し易くなり、このカビを餌にコナダニの発生が促される。コナダニは上記チリダニと同様アレルゲンとなり、またツメダニなどの捕食性ダニの餌となるため、一般家庭における刺咬被害を引き起こす。従来、これらのダニを駆除する方法としては、殺ダニスプレー剤を散布する、殺ダニ燻煙剤の燻煙などの化学的方法あるいは、加熱する、掃除機で吸引捕獲するなどの物理的方法が採られていた。 【0002】しかしながら、殺ダニスプレー剤や殺ダニ燻煙剤を使用した場合では、畳、絨毯、布団などの内部にまでは薬物が浸透しにくいため、殺ダニ効果が充分でなく、また、仮に、ダニを殺すことが出来たとしても、その内部にダニの死骸が残り、徐々に生活空間に排出され、アレルギー疾患の原因となっていた。また、加熱駆除をする場合には、畳、絨毯、布団などを加熱器に入れるため、大がかりな加熱器が必要であり、一般家庭で使用するのは困難であった。また、掃除機で吸引捕獲する方法は、簡便な方法ではあるが、この方法では表層部のごく一部のダニは捕獲できるものの、深層部にいるものや、繊維にしがみついているものについては効果的に捕獲することが出来なかった。 【0003】このため、特開昭64−23840号公報には、エビオスなど粒状の好餌性有機物をダニ誘引物質として用い、誘引されてきたダニを駆除する方法が記載されている。しかしながら、常温で固体状の誘引物質では、揮散性に乏しく、畳、絨毯、布団などに散布した場合、その内部にまで誘引物質が浸透しにくいため、誘引効果がほとんど認められないという問題点があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来のダニ類誘引剤の問題点に鑑み、畳、絨毯、布団などの深層部に潜むダニ類に対しても顕著なダニ誘引性を示す誘引剤及びこれを用いた効率的な駆除方法を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明では、常温で液体であるダニ類の誘引物質と、非粘着性樹脂とからなることを特徴とするダニ類誘引剤を提供し、また、本発明のダニ類誘引剤を、畳、絨毯、布団などに散布することによりダニ類を誘引し、後にこのダニ類誘引剤と誘引されたダニとを吸引機にて吸引駆除することを特徴とするダニ類駆除方法を提供する。 【0006】上記ダニ類の誘引物質としては、常温で液体であり、ダニ類誘引作用を示すものであれば、特に限定されず、例えばテトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールの群から選ばれる1種と、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸の群から選ばれる1種とのエステル類、プロピオン酸ベンジル、ネロリドール、テルピネオール、n−ノニルアルコール、ファルネソール、シトラールジエチルアセタール、ゲラニルアセトン、テトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールからなる群より選ばれる1種以上の化合物、チョコレートフレーバー、アーモンドフレーバー、チーズフレーバーなどの食品フレーバー類、アニソール、オイゲノールなどのメトキシベンゼン誘導体、ミリスチン酸エステル、パルミチン酸エステル、リノール酸エステルなどの脂肪族エステル類、ステアリン酸、オレイン酸、バクセン酸などの直鎖脂肪酸類、β- アカリジアールなどの性フェロモンなどが挙げられる。その中で特に好ましくは、テトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールの群から選ばれる1種と、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸の群から選ばれる1種とのエステル類、プロピオン酸ベンジル、ネロリドール、テルピネオール、n−ノニルアルコール、ファルネソール、シトラールジエチルアセタール、ゲラニルアセトンである。これらは単独で用いても2種以上を併用してもよい。 【0007】また、本発明における常温とは15〜25℃をいう。本発明で用いられるダニ類の誘引物質は、常温で液体であるため揮散性に優れ、畳、絨毯、布団などに散布した場合、その内部にまで誘引物質が浸透し易く、誘引効果は高くなる。 【0008】上記ダニ類の誘引物質の使用量としては、畳、絨毯、布団などの被ダニ駆除物1m2あたり5mg〜10gで揮散できるように、配合することが好ましい。揮散量が1m2あたり5mg未満であった場合、充分な誘引効果が得られず、また、1m2あたり10gを越える場合には、匂いが強く不快であったり、被ダニ駆除物に誘引物質を染み付き変質させる原因となるなどの不具合が起こる可能性がある。ダニ類の誘引物質の揮散性を調整する方法としては、ダニ類の誘引物質保持量を調整する以外にも、非粘着性樹脂や発泡剤の配合量を調整したり、エタノールなどの揮散性向上剤、グリコールなどの揮散性抑制剤をダニ類の誘引物質と共に配合する方法も有効である。 【0009】上記非粘着性樹脂としては、常温(10℃〜30℃)で実質的に固体である樹脂を指し、特に有機溶媒可溶性のものが好ましい。このような非粘着性樹脂としては、ポリメタクリル酸エステル、ポリイソブチレン、ポリブテン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、アクリルビーズ、ロジン、リグニン、バラタ等が挙げられるが、樹脂自体が噴射剤もしくは揮発性溶剤に溶解し、乾燥後粘着性を示さないものであれば使用可能である。非粘着性樹脂を使用することにより被駆除物(畳、絨毯等)にくっついたりせず、被駆除物を傷めない。 【0010】上記非粘着性樹脂の使用量としては、畳、絨毯、布団などの被ダニ駆除物1m2あたり0.5〜100gであることが好ましい。0.5g未満であれば、均一に散布することが難しく効果的にダニを誘引することが出来ず、100gを越えて使用した場合には、畳、絨毯、布団などに散布する手間が多くなり、使用上問題がある。 【0011】本発明のダニ類誘引剤には、発泡剤が配合されていることが好ましい。発泡剤が配合されていることにより、非粘着性樹脂がダニ類の誘引物質を保持した発泡体となって脆くなり、掃除機等で吸引除去する際に小さく崩れて除去し易くなる。発泡剤としては、特に限定されないが、フロン11、n−ヘキサン、n−ヘプタン、ケロシンなどの炭化水素類、エタノール等のアルコール、ジメチルエーテル等のエーテルが好適に使用される。また、発泡助剤として界面活性剤を用いても良く、モノステアリン酸エチレングリコール、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド等のノニオン系、ラウリン酸亜鉛、ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン系、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等のカチオン系、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、β-ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等の両性界面活性剤等、界面活性剤の種類は特に限定されない。使用する界面活性剤は、有機溶媒に可溶なものが望ましいが、有機溶媒に難溶な場合にはアルコール類や水を加えて可溶化することも可能である。 【0012】本発明のダニ類誘引剤には、揮発性溶剤が配合されていることが好ましい。揮発性溶剤は、非粘着性樹脂と上記ダニ類の誘引物質の溶媒として使用することが出来る。上記揮発性溶剤としては、エタノール、LPガス、ジメチルエーテルなどの比較的沸点の低いものが選ばれる。揮発性溶剤中に、非粘着樹脂と上記ダニ類の誘引物質を溶解させたものをスプレーすることにより、霧状に噴霧することが可能となる。霧状に噴霧されたダニ類誘引剤は、空気中で揮発性溶剤が速やかに気化することにより、上記ダニ類の誘引物質を含む非粘着性樹脂からなる微粒子を散布することができる。 【0013】本発明のダニ類誘引剤には、必要に応じて着色料などを添加し、着色させることができる。特に、ダニ類誘引剤が透明な場合には、畳、絨毯、布団などに散布した散布状況をわかりやすくするために、着色させることが好ましい。上記、着色料としては、例えば赤色2号、青色1号、赤色202号、黄色201号、緑色204号、紫色201号などの有機色素、アルミニウム末、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、チタン、ぺンガラ、カラミンなどの無機色素が挙げられる。これらの着色料は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。 【0014】また、本発明のダニ類誘引剤には、必要に応じて、ダニ類誘引効果を損なわない程度の、従来公知の化合物を含有してもよい。このような化合物としては、例えば、防虫剤、共力剤、ネズミ忌避剤、酸化防止剤、分解防止剤が挙げられ、さらに各種の殺菌剤、防カビ剤、害虫忌避剤、消臭剤、防腐剤を添加してもよい。 【0015】上記殺菌剤としては、特に限定されず、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、レゾルシン、フェノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、サリチル酸、ヘキサクロロフェン等が挙げられる。これらの殺菌剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。 【0016】上記防カビ剤としては、特に限定されず、例えば、2,4,4’−トリクロロ2’−ハイドロキシジフェニルエーテル等が挙げられる。これらの防カビ剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。 【0017】上記害虫忌避剤としては、特に限定されず、例えば、2,3,4,5−ビスブチレン−テトラヒドロフラール等が挙げられる。これらの害虫忌避剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。 【0018】上記消臭剤としては、特に限定されず、例えば、ラウリル酸メタクリレート、各種フラボノイド等が挙げられる。これらの消臭剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。 【0019】上記防腐剤としては、特に限定されず、例えば、p−オキシ安息香酸メチル、p−オキシ安息香酸エチル、安息香酸、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。これらの防腐剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。 【0020】本発明のダニ類誘引剤には、既存殺ダニ成分が配合されていてもよい。すなわち、ダニ類誘引剤でダニ類を畳、絨毯、布団などの表層に誘引し、殺ダニ成分にて殺した後、吸引機にて、吸引除去させることができる。上記殺ダニ成分としては、特に限定されず、例えば、ピレスロイド系、有機リン系、カーバメート系、植物精油などが挙げられる。 【0021】本発明のダニ類誘引剤の散布方式としては、ディスペンサー型、エアゾール型等があり、使用の簡便性から特にエアゾール型が好ましい。エアゾール型ダニ類誘引剤に配合されるエアゾール用噴射剤としては、従来より使用されているLPガス、ジメチルエーテル、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、窒素及び134a等のハイドロフロロカーボン(HFC)等を用いることが出来る。 【0022】本発明のダニ類誘引剤の使用方法としては、本発明のダニ類誘引剤を、畳、絨毯、布団などに散布することによりダニ類を誘引し、後にダニ類を駆除する方法が挙げられる。 【0023】本発明のダニ類誘引剤を散布する方法としては、一定間隔で均一に散布できるものであれば特に限定されないが、前述のエアゾール型のダニ類誘引剤で散布する方法が簡便で好ましい。この場合エアゾールの噴き出し口の形状により、線状、粒状、粉状等で散布されるが、畳、絨毯、布団などの全体をダニ駆除する場合には、ダニ類誘引剤同士が1m以上離れないように散布することが望ましい。1mを越えて散布した場合には、畳、絨毯、布団など全体からダニ類を誘引することが困難となる。 【0024】ダニ類誘引剤を散布した後、駆除するまでの時間は、1分以上であることが好ましい。ダニ類の誘引物質が畳、絨毯、布団などに充分に浸透し、また、ダニ類の誘引物質がダニ類に作用することにより、ダニが表層に誘引されるためには1分以上必要である。更に好ましくは1時間以上である。 【0025】ダニ類誘引剤を散布した後、ダニ類を駆除する方法としては、ダニ類誘引剤と共に吸引機で吸引駆除したり、箒で掃く等の方法が用いられる。中でも、ダニ類を吸引機にて吸引駆除する方法が好ましい。 【0026】また、本発明のダニ類誘引剤の散布した近傍に粘着剤を塗布したシート、ビーズなどの捕獲材を設置しておき、誘引されてきたダニ類を粘着剤にて捕獲した後、捕獲材ごと除去したり、吸引機にて吸引除去させることも可能である。粘着剤としては、アクリル系、ゴム系の粘着剤および、寒天、粘土鉱物ゲルなどの粘着性を有する物質を使用することが出来る。 【0027】また、本発明のダニ類誘引剤を既存のダニ検出・検知方法、装置と組み合わせることも可能である。形態は特に限定されないが、例えば、吸引機で吸引した後のダニ類およびダニの尿、糞などを、ダニ類虫体や体液中の成分などと反応して発色する試薬を用いてダニを検知する方法、装置などが例示できる。また抗原抗体反応を利用した検出方法、装置も使用できる。 【0028】本発明のダニ類誘引剤を、畳、絨毯、布団などに散布することによりダニ類を誘引し、後にダニ類誘引剤と誘引されたダニとを吸引機にて吸引駆除することを特徴とするダニ類駆除方法も本発明の一つである。 【0029】吸引駆除に使用する機具としては、特に限定されず、例えば、家庭用の電気掃除機、真空ポンプなどを利用した吸引機を利用することができる。アレルギー疾患の原因となるダニ類及びダニ類の死骸、糞などから構成されるダニアレルゲンの除去には、家庭用掃除機を代表とする吸引機による吸引駆除が簡便で好ましい。絨毯等の深層部にいるダニ類や、繊維にしがみついているダニ類が、ダニ類誘引剤により捕獲し易い状態となっており、吸引駆除を効果的に行うことができる。 【0030】本発明において対象となるダニ類は、節足動物-蛛形綱−ダニ目の生物で、主に7つの亜目に分かれている。アシナガダニに代表される背気門。カタダニに代表される四気門。ヤマトダ二、ツバメヒメダニに代表される後気門。イエダニ、スズメサシダニに代表される中気門。クワガタツメダニ、ナミホコリダニに代表される前気門。ケナガコナダ二、ヤケヒョウヒダニに代表される無気門。イエササラダ二、カザリヒワダ二に代表される隠気門。いずれの種類でも対象となり得る。 【0031】(作用)本発明におけるダニ類誘引剤は、上述のような構成であり、ダニ誘引物質が液体であるため揮散性に優れており、非粘着性樹脂と配合することにより誘引物質の揮散量を調節することができ、誘引物質をダニ類に持続的に作用させることが出来る。また、非粘着性樹脂は、エアゾール等により噴射することにより被駆除物(畳、絨毯等)に撒きやすく、非粘着性であるために被駆除物にくっついたりせず、発泡させることにより非粘着性樹脂は脆くなり、簡便に掃除機で吸い取ることが可能となる。本発明のダニ駆除方法では、ダニ類誘引剤を畳、絨毯、布団などに散布し、ダニ類を誘引し、後にダニ類誘引剤と誘引されたダニとを吸引機にて吸引駆除するものであるため、被駆除物の深層部にいるダニ類までも誘引除去することが可能となる。 【0032】 【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 【0033】(実施例1〜4)誘引物質としてプロピオン酸ベンジル5部、非粘着性樹脂としてポリイソブチルメタクリレート(分子量約10万)15部、揮発性溶剤としてエタノール5部、発泡剤としてソルビタンモノオレエート5部、エアゾール噴射剤としてLPガス55部、揮発性溶剤としてジメチルエーテル15部からなるダニ類誘引剤を調整し、容器に充填してエアゾール型ダニ類誘引剤とした。このエアゾール型ダニ類誘引剤を1m2あたり以下の誘引物質の量となるように散布を行った。 実施例1) 0.1g(ダニ類誘引剤として0.3g) 実施例2) 0.5g(ダニ類誘引剤として1.5g) 実施例3) 1.0g(ダニ類誘引剤として3.0g) 実施例4)10.0g(ダニ類誘引剤として30.0g) 【0034】(比較例1〜4)誘引物質としてプロピオン酸ベンジルを配合しなかったこと以外は実施例1〜4と同様にエアゾール型ダニ類誘引剤を調整し、散布を行った。 比較例1) ダニ類誘引剤として0.3g比較例2) ダニ類誘引剤として1.5g比較例3) ダニ類誘引剤として3.0g比較例4) ダニ類誘引剤として30.0g【0035】(実施例5〜8)誘引物質としてネロリドール7部、非粘着性樹脂としてポリイソブチルメタクリレート(分子量約10万)21部、揮発性溶剤としてエタノール7部、発泡剤としてソルビタンモノオレエート7部、エアゾール噴射剤としてLPガス44部、揮発性溶剤としてジメチルエーテル14部からなるダニ類誘引剤を調整し、容器に充填してエアゾール型ダニ類誘引剤とした。このエアゾール型ダニ類誘引剤を1m2あたり以下の誘引物質の量となるように散布を行った。 実施例5) 0.5g(ダニ類誘引剤として1.5g) 実施例6) 1.5g(ダニ類誘引剤として4.5g) 実施例7) 10.0g(ダニ類誘引剤として30.0g) 実施例8)30.0g(ダニ類誘引剤として90.0g) 【0036】(比較例5〜8)誘引物質としてネロリドールを配合しなかったこと以外は実施例5〜8と同様にエアゾール型ダニ類誘引剤を調整し、散布を行った。 比較例5) ダニ類誘引剤として1.5g比較例6) ダニ類誘引剤として4.5g比較例7) ダニ類誘引剤として30.0g比較例8) ダニ類誘引剤として90.0g【0037】(実施例9、10)誘引物質としてプロピオン酸ベンジル2.50部、非粘着性樹脂としてロジン48.75部、揮発性溶剤兼、発泡剤兼、エアゾール噴射剤としてLPガス48.75部からなるダニ類誘引剤を調整し、容器に充填してエアゾール型ダニ類誘引剤とした。このエアゾール型ダニ類誘引剤を1m2あたり以下の誘引物質の量となるように散布を行った。 実施例9) ダニ類誘引剤として9.0g実施例10) ダニ類誘引剤として18.0g【0038】(実施例11、12)揮発性溶剤兼、発泡剤兼、エアゾール噴射剤としてジメチルエーテルを使用したこと以外は、実施例9、10と同様にしてエアゾール型ダニ類誘引剤を調整し、散布を行った。 実施例11) ダニ類誘引剤として9.0g実施例12) ダニ類誘引剤として18.0g【0039】<モデル絨毯試験>市販の絨毯(ポリプロピレン製)を30cm×30cmに切断し、切断した絨毯断片にヤケヒョウヒダニ500匹を設置する。1晩放置した後、上記実施例1〜8及び比較例1〜8のダニ類誘引剤を均一になるように散布する。3時間放置した後、家庭用電気掃除機(舞姫510、三洋電機株式会社製)で約10秒間かけて絨毯断片を掃除し、以下の試験を行いダニ除去率を求めた。 【0040】(ダニ数計測)絨毯断片に、同じ大きさの木綿布を被せ、表面温度55℃に調整したホットプレート上に載せて、1時間加熱し、ダニを木綿布に追い出す。次に木綿布をよく水洗し、ダニ数を顕微鏡下で計測した。 【0041】(回収率)ヤケヒョウヒダニ500匹を設置し、ダニ類誘引剤は散布せず、掃除機による掃除も行わなかった絨毯断片におけるダニ数を計測し、下式により回収率を算出した。試験は3回繰り返し行った結果、回収率の平均値は81%であった。 回収率(%)=(計測されたダニ数)/(設置ダニ数)×100【0042】(ダニ除去率)各実施例および比較例での設置ダニ数、計測されたダニ数および上記回収率よりダニ除去率を求めた。試験は3回繰り返し行い、その平均値を求めた。 ダニ除去率(%)=(設置ダニ数−計測されたダニ数/回収率)/(設置ダニ数)×100【0043】実施例1〜8及び比較例1〜8におけるモデル絨毯試験におけるダニ除去率の結果を表1に示した。 【0044】 【表1】
【0045】<フィールド絨毯試験>一般家庭であるT家の居間の絨毯、S家の書斎の絨毯の2カ所の各1m2に、実施例3及び比較例3で調整したダニ類誘引剤を均一になるように散布した。3時間放置した後、家庭用電気掃除機(舞姫510、三洋電機株式会社製)で20秒間かけて掃除した。 【0046】(ダニ数計測)家庭用電気掃除機の集塵袋を取りだし、室内塵の中からダニの虫体をより分け、顕微鏡で観察した。それぞれの計測結果を表2に示す。 【0047】 【表2】
【0048】<誘因時間の試験>市販の絨毯(ポリプロピレン製)を30cm×30cmに切断し、切断した絨毯断片にヤケヒョウヒダニ500匹を設置する。1晩放置した後、上記実施例9〜10のダニ類誘引剤を均一になるように散布する。散布後10分、30分、1時間、3時間放置した後、家庭用電気掃除機(舞姫510、三洋電機株式会社製)で約10秒間かけて絨毯断片を掃除し、以下の試験を行いダニ除去率を求めた。結果を表3に示す。 【0049】 【表3】
【0050】 【発明の効果】本発明のダニ類誘引剤及び駆除方法は、上述の構成よりなるので、ダニ類の誘引効果が高く、畳、絨毯、布団などの深層部や繊維にしがみついているダニ類をも誘引し、誘引剤周辺である表層部に集めて効果的に駆除することができる。また、非粘着性樹脂を配合していることにより被駆除物(畳、絨毯等)にくっついたりせず、被駆除物を傷めることもない。しかも、誘引されたダニ類は吸引機により吸引駆除することができるため、取り扱いが簡便で、迅速に駆除することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002174 【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−308706(P2002−308706A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月23日(2002.10.23) |
| 【出願番号】 |
特願2001−291917(P2001−291917) |
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