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【発明の名称】 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤
【発明者】 【氏名】石田 智之

【氏名】黒津 裕一

【氏名】米村 伸二

【要約】 【課題】除草活性成分を含有する水性懸濁剤であって、貯蔵中に凍結したときでも分散質の凝集が起こらず、水で希釈せずに容器からそのまま水田に容易に滴下することができ、稲の移植前処理、移植同時処理、移植後処理のいずれの処理もできる湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤を提供すること。

【解決手段】20℃における水に対する溶解度が100ppm以下である除草活性成分と変性ポリビニルアルコールおよび水からなることを特徴とする湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤。
【特許請求の範囲】
【請求項1】変性ポリビニルアルコールからなり、水を媒体とし、除草活性成分を含有する湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤の貯蔵安定化剤および散布時の水面拡展剤。
【請求項2】20℃の水に対する溶解度が100ppm以下である除草活性成分と変性ポリビニルアルコールおよび水からなることを特徴とする湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤。
【請求項3】20℃の水に対する溶解度が100ppm以下である除草活性成分、変性ポリビニルアルコール、高沸点溶剤および水からなることを特徴とする湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤。
【請求項4】変性ポリビニルアルコールが末端にアルキル基を有するポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1に記載の湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤の貯蔵安定化剤および散布時の水面拡展剤。
【請求項5】変性ポリビニルアルコールが末端にアルキル基を有するポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項2、3に記載の湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、除草活性成分を含む農薬製剤を貯蔵中でも分散質が凝集することなく、水で希釈せずに保存兼散布用の容器からそのまま水田に手で振りながら滴下することにより散布でき、稲の移植前処理、移植同時処理、移植後処理のできる湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、除草活性成分を水に懸濁して分散させた水性懸濁製剤についてはいくつか知られている。例えば、水溶解度が100ppm(25℃)以下の除草剤原体を界面活性剤を用いて水に懸濁分散させた水性懸濁製剤に関するもの(特公平7−47521号公報)、10μm以下の微細な水難溶性除草活性成分に水を懸濁させ粘度が180〜500センチポイズ(20℃)、初期の水面拡展速度が4.0cm/sec(20℃)以上、表面張力が25.0〜31.0dyne/cm(25℃)の物理性を有する水懸濁水田用除草剤に関するもの(特開昭62−87501号公報)、平均粒子径が0.5〜5.0μm、水溶解度が100ppm(25℃)以下の除草活性化合物を界面活性剤を用いて水に懸濁させ、表面張力が36〜65dyne/cm(25℃)の物理性を有する除草用水性懸濁製剤に関するもの(特公平7−47522号公報)、除草活性化合物と界面活性剤、水からなり表面張力が35〜65dyne/cm(25℃)の物理性を有する除草用水性懸濁製剤に関するもの(特開昭62−289502号公報)、疎水性除草成分(ブタミホス)とポリビニルアルコールまたはアラビアガム、それに増粘剤および水よりなる水中油型懸濁状除草組成物に関するもの(特開昭55−124708号公報)、融点が38〜110℃のペースト状あるいは固体の水不溶性殺生剤、ポリビニルアルコール、水不溶性増粘剤および水よりなる水性懸濁状殺生組成物に関するもの(特開昭61−126001号公報)、などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水を分散媒とした湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤は、薬剤散布時に水で希釈することなく容器からそのまま田面水に滴下できるため、安全性、経済性、省力化などの点で優れた剤型である。しかし、これまでの湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤は長期貯蔵中に分散質が沈降したり、田面水中での除草活性成分の拡散が不充分なため、自然環境、特に風により水田の局所に吹き寄せられた部分で水稲に薬害が発生したり、除草効果が変動したりした。また、除草活性成分の到達が不十分であるため、畦畔から散布しても水田の中央部で除草効果の低下がみられ、大型水田では畦畔からの滴下に加えて水田内に入って散布する必要があった。さらに、製剤処方中に非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤などの界面活性剤を含むため、散布時に稲体へ薬剤が付着しやすく、薬害を発生するなどの問題を生じやすかった。
【0004】これらの諸問題を改善したものとして、20℃の水に対する溶解度が100ppm以下の除草活性成分と保護コロイド剤および水よりなる水性懸濁製剤に関するもの(特開平10−316503号公報)、20℃の水に対する溶解度が100ppm以下の除草活性成分と保護コロイド剤、高沸点溶剤および水よりなる水性懸濁製剤に関するもの(特開平11−158006号公報)がある。これらの技術も、長期保存中に製剤が凍結したときに増粘したり、分散質が凝集を起こし、常温に戻しても再分散が困難になるという問題が生じることがあった。
【0005】したがって、除草活性成分を含有する水性懸濁製剤であって、貯蔵中に仮に凍結したときでも分散質の凝集が起こらず、これを水で希釈せずに水田に散布するときは容器から容易に滴下でき、かつ水田中を拡展しうる製剤の改良が期待されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、水性懸濁製剤について凍結復元時の製剤安定性の改善を目的に鋭意研究した。その結果、20℃の水に対する溶解度が100ppm以下の除草活性成分と変性ポリビニルアルコールおよび水よりなる水性懸濁製剤がこの目的に合致し、優れた製剤安定化効果を示した。そして、変性ポリビニルアルコールとしては後記するごとくの、末端アルキル基変性ポリビニルアルコール、側鎖アルキル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールなどの各種変性ポリビニルアルコールが有効であることを知見した。その中でも特に変性ポリビニルアルコールが末端にアルキル基を有するポリビニルアルコールである場合には際だった製剤安定効果を示すことを見いだした。さらに研究したところ、これらの水性懸濁製剤に高沸点溶剤を添加することで凍結復元時の製剤安定性がさらに良好となることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる除草活性成分は除草剤として一般に使用されるもののうち、20℃の水に対する溶解度が100ppm以下のものである。そして、本発明では、これらの1種または2種以上を併用してもかまわない。
【0008】このような除草活性成分としては、例えば、フェノキシ酢酸系除草剤、ジフェニルエーテル系除草剤、カーバメート系除草剤、酸アミド系除草剤、尿素系除草剤、スルホニル尿素系除草剤、ピリミジルオキシ安息香酸系除草剤、トリアジン系除草剤、ダイアジノン系除草剤、ダイアゾール系除草剤、ジニトロアニリン系除草剤、芳香族カルボン酸系除草剤、脂肪酸系除草剤、有機リン系除草剤などが挙げられる。これらに含まれる個々の具体的な除草活性成分は、例えば「農薬ハンドブック 2001年版」(社団法人 日本植物防疫協会 平成13年11月1日発行)、「SHIBUYA INDEX 8th Edition」(平成10年12月15日発行)、「The Pesticide Manual Eleventh Edition」(British Crop Protection Council発行)などに記載されている。ただし、本発明で使用できる除草活性成分としては、上記した各種の系統や上記の文献中に記載されているものに限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内で使用される除草活性成分なら使用することができるものである。
【0009】これらの除草活性成分の製剤中の含有量は除草活性成分の種類によって任意に変えることができるが、製剤中に0.1〜60重量%の範囲で添加すればよい。
【0010】本発明に使用できる変性ポリビニルアルコールとしては、■炭素数6以上のアルキル基を有するアルデヒドあるいはメルカプタンを連鎖移動剤としてビニルエステルを重合し、得られたポリビニルエステル系重合体をけん化することで得られる末端アルキル基変性ポリビニルアルコール、■ビニルエステルとアルキル基を含有するオレフィンを共重合し、得られたポリビニルエステル系重合体をけん化することで得られる側鎖アルキル基変性ポリビニルアルコール、■アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等のカルボン酸によってカルボキシル基を導入したカルボキシル基変性ポリビニルアルコール、■カチオン性モノマーを分子内に導入したカチオン変性ポリビニルアルコール、■ケイ素含有基を分子内に導入したケイ素含有基変性ポリビニルアルコール、■エチレンスルホン酸基変性ポリビニルアルコール、■ポリビニルアルコールとジケテンを反応させることで得られるアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、などが挙げられる。これらの変性ポリビニルアルコールへの導入方法もポリビニルアルコール中の水酸基のエステル化、アセタール化等による方法や、他のモノマーとの共重合による方法、あるいは共重合物のエーテル化、エステル化、アセタール化などによる方法が挙げられるが、これに限定されるものではない。また、これらの一種または二種以上を併用しても何ら問題ない。
【0011】このような変性ポリビニルアルコールは、常法により合成したものを使用することができる。また市販の変性ポリビニルアルコールを使用することもできる。このような市販の変性ポリビニルアルコールとしては、以下のものを挙げることができる。■末端アルキル基変性ポリビニルアルコールとしては、例えば、クラレポバールMP−203(株式会社クラレ製の商品名、平均重合度300、けん化度86.5〜89.5モル%)、クラレポバールMP−103(株式会社クラレ製の商品名、平均重合度300、けん化度98.0〜99.0モル%)、■側鎖アルキル基変性ポリビニルアルコールとしては、例えば、信越ポバールCOTP−2000(信越化学工業株式会社製の商品名、けん化度86〜90モル%)、■カルボキシル基変性ポリビニルアルコールとしては、例えば、クラレポバールPVA KL−506(株式会社クラレ製の商品名、平均重合度600、けん化度74.0〜80.0モル%)、■カチオン変性ポリビニルアルコールとしては、例えば、クラレポバールPVA C−506(株式会社クラレ製の商品名、平均重合度600、けん化度74.0〜80.0モル%)、■ケイ素含有変性ポリビニルアルコールとしては、例えば、クラレポバール R−2105(株式会社クラレ製の商品名、平均重合度500、けん化度98.0〜99.0モル%)、■スルホン酸基変性ポリビニルアルコールとしては、例えば、ゴーセランL−0301(日本合成化学工業株式会社製の商品名)、■アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールとしては、例えば、ゴーセファイマーZ−200(日本合成化学工業株式会社製の商品名、けん化度99.0モル%以上)などが挙げられる。
【0012】これらの変性ポリビニルアルコールのうち、特に好ましいものは、末端アルキル基変性ポリビニルアルコールである。
【0013】変性ポリビニルアルコールの製剤中の含有量は、0.1〜20重量%である。そして含有量が少なければ製剤の安定化効果は低くなり、0.1%より少ないと実用性が少なくなる。また20%以上添加しても安定化効果の改善はあまり期待できない。したがって、効果と経済性両面から考えて、変性ポリビニルアルコールの含有量は好ましくは0.5〜15重量%である。
【0014】本発明に使用できる高沸点溶剤としては、例えばソルベッソ150(エクソン株式会社製の商品名)、ハイゾールE、ハイゾールF(日本石油化学株式会社製の商品名)、カクタスソルベントP100、カクタスソルベントP150、カクタスソルベントP187、カクタスソルベントP200(株式会社ジャパンエナジー製の商品名)、アルケン56N、アルケン60NH、アルケンL(日本石油化学株式会社製の商品名)などのアルキルベンゼン系溶剤、カクタスソルベント220、カクタスソルベントP240(株式会社ジャパンエナジー製の商品名)、ソルベッソ200(エクソン化学株式会社製の商品名)、精製メチルナフタレン(住金化工株式会社製)、ジイソプロピルナフタレンなどのアルキルナフタレン系溶剤、イソパラフィン、流動パラフィン、n-パラフィンなどのパラフィン系溶剤、ナフテゾール(日本石油化学株式会社製)、エクソール(エクソン化学株式会社製の商品名)などのナフテン系溶剤、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテルなどのエーテル系溶剤、3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル-1、3−ブタンジオールなどのアルコール系溶剤、N−メチルピロリドン、n−オクチルピロリドン、n−ドデシルピロリドンなどのアルキルピロリドン系溶剤、デュポンDBE(デュポン株式会社製の商品名)、フタル酸ジトリデシル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシル、フタル酸ジデシル、フタル酸ジアルキル、トリメリット酸トリノルマルアルキル、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル、トリメリット酸トリアルキル、トリメリット酸トリイソデシル、アジピン酸ジオレイルなどの多塩基酸エステル系溶剤、オレイン酸イソブチル、ヤシ脂肪酸メチル、ラウリン酸メチル、パーム脂肪酸メチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソトリデシル、ステアリン酸−2−エチルヘキシル、オレイン酸メチル、オレイン酸イソブチル、オレイン酸オクチル、オレイン酸ラウリル、オレイン酸デシルなどの脂肪酸エステル、1−フェニル−1−キシリルエタン等のジアリルエタン又はトリアリルジエタンを基本骨格とする芳香族系炭化水素溶剤[ハイゾールSAS−296、ハイゾールSAS−LH(日本石油化学株式会社製の商品名)]など、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル、大豆油脂肪酸メチルエステルなどの植物油脂肪酸エステル、ナタネ油、大豆油、ヒマシ油、綿実油、コーン油などの植物油を挙げることができる。ただし、本発明はこれらの例示のみに限定されるものではなく、また、これらの1種または2種以上を併用しても何ら問題はない。
【0015】高沸点溶剤の製剤中の含有量は1〜60重量%、好ましくは5〜50重量%である。
【0016】また、必要に応じて助剤として、例えば増粘剤、消泡剤、凍結防止剤、防腐防黴剤、除草活性成分の安定化剤などを用いることができる。
【0017】増粘剤としては、一般に使用されるものであればよく、例えば、キサンタンガム、トラガントガム、カゼイン、デキストリン、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム、コロイド性含水ケイ酸アルミニウムマグネシウム、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、これらの1種または2種以上を併用しても何ら問題はない。
【0018】また、消泡剤としては、シリコン系、脂肪酸系物質などを使用することができる。また、凍結防止剤としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどを使用することができる。また、防腐防黴剤としては、ソルビン酸カリウム、p−クロロ−メタキシレノール、p−オキシ安息香酸ブチルなどを使用することができる。また、除草活性成分の安定化剤としては、酸化防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤などを添加してもよい。ただし、本発明はここに例示した補助剤に限定されるものではなく、本発明の目的を達成しうる範囲内であれば各種の補助剤を使用することができる。
【0019】本発明の水性懸濁製剤は、代かき作業時以降の水田が湛水状態であれば水深には関係なく使用することができる。つまり田植え時のような土壌表面にわずかな水層が存在するような状態から、水田全面に水深3〜5cmの水を張った状態まで、土壌表面が乾ききった状態でなければ散布が可能である。さらに灌漑水の入水時においても水口に滴下するなどして使用できる。また田植えと同時に滴下処理するような田植え時の水の少ない条件下であってもよく、処理すれば除草活性成分はある程度拡散し、その後の入水によってさらに均一となり、十分な除草効果を発揮することができる。
【0020】また、稲の移植前、移植時、移植後のいずれの時期においても散布することができる。さらに湛水直播水田へも適用が可能である。
【0021】本発明の水性懸濁製剤の散布は、原液をそれ以上の水に希釈することなく用いるか、あるいは少量の水を用いて2〜5倍の高濃度希釈液とし、水田に滴下処理を行えばよく、粒剤のように水田全面に均一散布する必要はない。また散布の方法は原液または高濃度希釈液、例えば500ml容量のプラスチック製容器に入れて手振りするか、または加圧式散布機を用いて噴射または噴霧すればよい。さらに近年普及しているRC(ラジコン)ヘリコプターからの空中散布または滴下も可能である。また、水田の水の取り入れ口(水口)で流入水に滴下処理を行い、流入水と共に水田に流し込んでもよい。
【0022】本発明の水性懸濁製剤の単位面積当たりの施用量は特に制限はないが、散布作業労力及び経済効率の面より、原液散布の場合は、10アール当たり0.05リットルから2リットルの範囲であり、好ましくは0.1リットルから1.5リットルの範囲である。また、高濃度希釈液(2倍〜5倍)での散布の場合は、10アール当たり0.1リットルから6リットル、好ましくは0.2リットルから5リットルである。
【0023】
【実施例】次に、本発明の湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤の実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】なお、実施例中の部は、すべて重量%を示す。
【0025】実施例1水80.8部に末端アルキル基変性ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール MP−203」株式会社クラレ製)8部を溶解し、MCPAチオエチル原体4.2部、プロピレングリコール3部を加え、ダイノミルKDL型[ウィリー エイ バッコフェア アーゲー(Willy A Bachofer AG)製の商品名、以下同じ]を用いて粉砕液の平均粒子径が2μmになるよう微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。
【0026】そして、粉砕用メディアとしては直径0.7〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液4部を加え、スリーワンモータ[ヘイドン(HEIDON)社製の商品名]を用いて均一に混合して水性懸濁製剤を得た。
【0027】なお、粉砕用メディアとしては直径0.7〜1.2mmの硬質ガラスビーズの使用、この粉砕液の2%キサンタンガム水溶液の添加、そしてスリーワンモータを用いた均一に混合し水性懸濁製剤とすることは、特段の記載がなければ以下の実施例においても同様である。
【0028】実施例2実施例1の末端アルキル基変性ポリビニルアルコールにかえて、側鎖アルキル基変性ポリビニルアルコール(商品名「信越ポバール COT P−2000」信越化学工業株式会社製)3部を用い、水を85.8部にした以外は実施例1に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
【0029】実施例3水62.5部にカルボキシル基変性ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール KL−506」株式会社クラレ製)10部を溶解し、ビフェノックス原体21部、含水ケイ酸アルミニウム(商品名「クニピアF」クニミネ化学工業株式会社製)0.5部、プロピレングリコール3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μmになるよう微粉砕した。そして、この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液3部を加えた以外は実施例1と同様にして水性懸濁液を得た。
【0030】実施例4実施例3のカルボキシ基変性ポリビニルアルコールにかえて、カチオン変性ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール C−506」株式会社クラレ製)5部を用い、水を67.5部にした以外は実施例3に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
【0031】実施例5水75.5部にケイ素含有基変性ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール R−2105」株式会社クラレ製)3部を溶解し、オキサジアゾン原体12部、含水ケイ酸マグネシウム[商品名「パンゲルFF」、トルサ(TOLSA)社製]0.5部、プロピレングリコール3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて平均粒子径が3μmになるよう微粉砕した。そして、この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液6部を加えた以外は実施例1と同様にして水性懸濁液を得た。
【0032】実施例6水59部にスルホン酸基変性ポリビニルアルコール(商品名「ゴーセラン L−0301」日本合成化学工業株式会社製)5部を溶解し、あらかじめジェット−オーマイザー(Jet−O−mizer)(セイシン企業株式会社製の商品名)を用い平均粒子径4μmに微粉砕したCNP原体27部とプロピレングリコール3部および2%キサンタンガム水溶液6部を加え、スリーワンモータを用い混合した後、TKオートホモミキサー(日本特殊機化工業株式会社製の商品名)を用い、6000rpmで30分間攪拌して、均一な水性懸濁製剤を得た。
【0033】実施例7実施例6のスルホン酸基変性ポリビニルアルコールにかえて、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール(商品名「ゴーセファイマーZ」日本合成化学工業株式会社製)4部を用い、水を60部にした以外は実施例6に準じて調製し、水性懸濁剤を得た。
【0034】実施例8水71.8部に末端アルキル基変性ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール MP−203」株式会社クラレ製)8部を溶解し、あらかじめオレイン酸イソブチル(商品名「ビニサイザー30」花王株式会社製)10部とMCPAチオエチル原体4.2部を相溶させた液およびプロピレングリコール3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が2μmになるよう微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。そして、この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液3部を加えた以外は実施例1と同様にして水性懸濁液を得た。
【0035】実施例9実施例8の製剤組成のうちオレイン酸イソブチルにかえ、メチルナフタレン(商品名「ソルベッソ200」エクソン化学株式会社製)10部を用いた以外は実施例8に準じて調製し、水性懸濁剤を得た。
【0036】実施例10水66.3部に末端アルキル基変性ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール MP−103」株式会社クラレ製)8部を溶解し、あらかじめイソパラフィン(商品名「アイソゾール300」日本石油化学株式会社製)16部とMCPAチオエチル原体4.2部を相溶した後、含水ケイ酸アルミニウム(商品名「クニピアF」クニミネ化学工業株式会社製)0.5部、プロピレングリコール3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて平均粒子径が2μmになるよう微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。そして、この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液2部を加えた以外は実施例1と同様にして水性懸濁液を得た。
【0037】実施例11水65.8部に側鎖アルキル基変性ポリビニルアルコール(商品名「信越ポバール COT P−2000」信越化学工業株式会社製)5部を溶解し、あらかじめアジピン酸イソブチル(商品名「ビニサイザー40」花王株式会社製)20部とMCPAチオエチル原体4.2部を相溶した液およびプロピレングリコール3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて平均粒子径が2μmになるよう微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。そして、この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液2部を加えた以外は実施例1と同様にして水性懸濁剤を得た。
【0038】実施例12水52部にカルボキシル基変性ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール KL−506」株式会社クラレ製)10部を溶解し、ビフェノックス原体21部、ナフテン(「ナフテゾールM」日本石油化学株式会社製)13部およびプロピレングリコール3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて平均粒子径が4μmになるよう微粉砕した。そして、この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液1部を加えた以外は実施例1と同様にして水性懸濁液を得た。
【0039】実施例13実施例12の製剤組成のうち変性ポリビニルアルコール、高沸点溶剤を表1に示したカチオン変性ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール C−506」株式会社クラレ製)5部、アルキルベンゼン(商品名「ソルベッソ150」エクソン化学株式会社製)10部とし、水を60部とした以外は実施例12に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
【0040】実施例14水59.5部にケイ素含有基変性ポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール R−2105」株式会社クラレ製)4部を溶解し、オキサジアゾン原体12部、ジイソプロピルナフタレン(商品名「KMC−113」呉羽化学工業株式会社製)20部、含水ケイ酸マグネシウム[商品名「パンゲルFF」,トルサ(TOLSA)社製]0.5部、プロピレングリコール3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて平均粒子径が3μmになるよう微粉砕した。そして、この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液1部を加えた以外は実施例1と同様にして水性懸濁液を得た。
【0041】実施例15水56部にスルホン酸基変性ポリビニルアルコール(商品名「ゴーセナールL−0301」日本合成化学工業株式会社製)5部を溶解し、あらかじめジェット−オーマイザー(Jet−O−mizer)を用いて平均粒子径4μmに微粉砕したCNP原体27部と、ヒマシ油5部、プロピレングリコール3部および2%キサンタンガム水溶液4部を加え、スリーワンモータを用い混合した後、TKオートホモミキサーを用い、4000rpmで30分間攪拌して均一な水性懸濁製剤を得た。
【0042】実施例16実施例15の製剤組成のうち変性ポリビニルアルコール、高沸点溶剤を表1に示したアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール(商品名「ゴーセファイマーZ−200」日本合成化学工業株式会社製)4部、二塩基酸エステル(商品名「デュポンDBE」デュポン株式会社製)10部とし、水を52部とした以外は実施例15に準じて調製し、水性懸濁剤を得た。
【0043】比較例1水80.8部に平均重合度300、けん化度86.5〜89.5モル%のポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール PVA−203」株式会社クラレ製)8部を溶解し、MCPAチオエチル原体4.2部、プロピレングリコール3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が2μmになるよう微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。そして、粉砕用メディアとしては直径0.7〜1.2mmの硬質ガラスビーズを用いた。この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液4部を加え、スリーワンモータを用いて均一に混合して水性懸濁剤を得た。
【0044】比較例2比較例1のポリビニルアルコールにかえて界面活性剤としてポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(商品名「ソプロフォール(SOPROPHOR) BSU」ローヌ・プーラン社製)3部を用い、水を85.8部とした以外は比較例1に準じて調製し、水性懸濁剤を得た。
【0045】比較例3実施例3のカルボキル基変性ポリビニルアルコールにかえて、平均重合度500、けん化度72.5〜74.5モル%のポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール PVA−505」株式会社クラレ製)8部を用い、水を64.5部とした以外は実施例3に準じて調製し、水性懸濁剤を得た。
【0046】比較例4比較例3のポリビニルアルコールにかえて、界面活性剤としてポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル(商品名「ソルポール OP−10」東邦化学工業株式会社製)2部を用い、水を70.5部とした以外は比較例3に準じて調製し、水性懸濁剤を得た。
【0047】比較例5実施例5のケイ素含有基変性ポリビニルアルコールにかえて、平均重合度1300、けん化度92.5〜94.5モル%のポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール PVA−613」株式会社クラレ製)3部を用いた以外は実施例5に準じて調製し、水性懸濁剤を得た。
【0048】比較例6比較例5のポリビニルアルコールにかえて、界面活性剤としてポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(商品名「ソプロフォール(SOPROPHOR) S/25」ローヌ・プーラン社製)3部を用いた以外は比較例5に準じて調製し、水性懸濁剤を得た。
【0049】比較例7実施例6のスルホン酸基変性ポリビニルアルコールにかえて、平均重合度1700、けん化度82.0〜84.0モル%のポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール PVA−317」株式会社クラレ製)6部を用い、水を58部とした以外は実施例6と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0050】比較例8比較例7のポリビニルアルコールにかえて、界面活性剤としてアルキルフェノールエチレンオキサイド・プロピレンオキサイドブロックコポリマー(商品名「ソプロフォール(SOPROPHOR) 497/P」ローヌ・プーラン社製)4部を用い、水を60部とした以外は比較例7に準じて調製し、水性懸濁剤を得た。
【0051】比較例9実施例8の末端アルキル基変性ポリビニルアルコールにかえて、平均重合度500、けん化度80.0〜83.0モル%のポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール PVA−405」株式会社クラレ製)8部を用いた以外は実施例8と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁液を得た。
【0052】比較例10水73.8部に界面活性剤としてリグニンスルホン酸ナトリウム塩(商品名「ソルポール9047K」東邦化学工業株式会社製)2部を溶解し、あらかじめオレイン酸イソブチル(商品名「ビニサイザー30」花王株式会社製)10部、MCPAチオエチル原体4.2部、ポリオキシエチレンキャスターオイル(商品名「ソルポールCA30」東邦化学工業株式会社製)2部を相溶させた液およびプロピレングリコール3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が2μmになるように微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。そして、この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液5部を加えた以外は比較例1と同様にして水性懸濁剤を得た。
【0053】比較例11比較例9のオレイン酸イソブチルにかえてメチルナフタレン(商品名「ソルベッソ200」エクソン化学株式会社製)10部を用いた以外は比較例9に準じて調製し、均一な水性懸濁剤を得た。
【0054】比較例12比較例10のオレイン酸イソブチルにかえてメチルナフタレン(商品名「ソルベッソ200」エクソン化学株式会社製)10部を用いた以外は比較例10に準じて調製し、均一な水性懸濁剤を得た。
【0055】比較例13実施例10の末端アルキル基変性ポリビニルアルコールにかえて、平均重合度500、けん化度80.0〜83.0モル%のポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール PVA−405」株式会社クラレ製)8部を用いた以外は実施例10と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁液を得た。
【0056】比較例14水67.3部に界面活性剤としてリグニンスルホン酸ナトリウム塩(商品名「ソルポール9047K」東邦化学工業株式会社製)2部を溶解し、あらかじめイソパラフィン(商品名「アイソゾール300」日本石油化学株式会社製)16部、MCPAチオエチル原体4.2部、ポリオキシエチレンキャスターオイル(商品名「ソルポールCA30」東邦化学工業株式会社製)2部を相溶させた液、含水ケイ酸アルミニウム(商品名「クニピアF」クニミネ化学工業株式会社製)0.5部、プロピレングリコール3部を加え、ダイノミルKDL型を用いて粉砕液の平均粒子径が3μmになるように微粉砕した。このとき粉砕液の温度が20℃を超えないように冷却しながら粉砕を行った。そして、この粉砕液に2%キサンタンガム水溶液5部を加えた以外は比較例1と同様にして水性懸濁剤を得た。
【0057】比較例15実施例11の側鎖アルキル基変性ポリビニルアルコールにかえて、平均重合度300、けん化度86.5〜89.5モル%のポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール PVA−203」株式会社クラレ製)8部を用い、水を62.8部とした以外は実施例11と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0058】比較例16比較例12のメチルナフタレンにかえて、アジピン酸ジイソブチル(商品名「ビニサイザー40」花王株式会社製)20部を用い、水を63.8部とした以外は比較例12に準じて調製し、均一な水性懸濁剤を得た。
【0059】比較例17実施例12のカルボキシル基変性ポリビニルアルコールにかえて、平均重合度500、けん化度72.5〜74.5モル%のポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール PVA−505」株式会社クラレ製)10部を用いた以外は実施例12と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0060】比較例18比較例17のポリビニルアルコールにかえて、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル(商品名「ソルポール OP−14」東邦化学工業株式会社製)4部を用い、水を58部とした以外は比較例17と同じ組成物、操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0061】比較例19比較例17のナフテンにかえて、アルキルベンゼン(商品名「ソルベッソ150」エクソン化学株式会社製)10部を用い、水を55部とした以外は比較例17と同じ組成物、操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0062】比較例20比較例18のナフテンにかえて、アルキルベンゼン(商品名「ソルベッソ150」エクソン化学株式会社製)10部を用い、水を61部とした以外は比較例18と同じ組成物、操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0063】比較例21実施例14のケイ素含有基変性ポリビニルアルコールにかえて、平均重合度1300、けん化度92.5〜94.5モル%のポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール PVA−613」株式会社クラレ製)4部を用いた以外は実施例14と同じ組成物、操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0064】比較例22比較例21のポリビニルアルコールにかえて、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(商品名「プルロニックP−85」旭電化工業株式会社製)4部を用いた以外は比較例21と同じ組成物、操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0065】比較例23実施例15のスルホン酸基変性ポリビニルアルコールにかえて、平均重合度1700、けん化度82.0〜84.0モル%のポリビニルアルコール(商品名「クラレポバール PVA−317」株式会社クラレ製)6部を用い、水を55部とした以外は実施例15と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0066】比較例24比較例23のポリビニルアルコールにかえて、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル(商品名「ソルポールT−20」東邦化学工業株式会社製)5部を用い、水を56部とした以外は、比較例23と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0067】比較例25比較例23のヒマシ油にかえて、二塩基酸エステル(商品名「デュポンDBE」デュポン株式会社製)10部を用い、水を50部とした以外は比較例23と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0068】比較例26比較例25のポリビニルアルコールにかえて、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル(商品名「ソルポール OP−10」東邦化学工業株式会社製)3部を用い、水を53部とした以外は比較例25と同じ組成物と操作により均一な水性懸濁剤を得た。
【0069】
【発明の効果】本発明の湛水下水田の直接散布用水性懸濁剤を実施することにより、次のような作用効果がもたらされる。第1に、長期間にわたり製剤の安定性がよく、しかも貯蔵時に製剤が凍結した場合にも分散質の凝集等の問題が生じない。第2に、田面水中での除草活性成分の拡散性と到達性がよく、広範囲にわたって均一に速くひろがり、風による吹き寄せなどもなく、安定した除草効果が得られる。第3に、水を分散媒とした製剤であるため、発火性、引火性などの危険が少なく、人体に対する刺激性、臭気による環境衛生上の問題がない。第4に、代かき作業時以降、稲の移植前、移植同時処理、移植後に散布でき、特に、稲の移植以降、湛水状態であればいずれの時期においても散布でき、水で希釈することなく薬剤を容器に入れたまま畦畔より滴下するか、入水時に水口に滴下して流入水とともに流し込むだけでよく、薬剤散布作業が省力化できる。
【0070】次に試験例により本発明の水性懸濁製剤の有用性を示す。
【0071】試験例1500ml容量のガラス瓶に実施例および比較例に準じて得た水性懸濁剤400mlを入れて密栓し、次の2条件で経時虐待試験を行った。
条件1:40℃ 90日間条件2:40℃ 7日間保存後、−10℃ 7日間保有することを1サイクルとし、これを7回繰り返した(合計98日間)。そして、条件1、2で試験した水性懸濁剤の懸濁安定性、粘度変化、結晶析出の有無、ゲル状物生成の有無を観察した。懸濁安定性は容器中の懸濁層が下層に沈降し、上層に生じた水層(上スキ層)と全層の高さ(cm)を測定し、下記式により算出した。
【0072】
【数1】

【0073】結果は実施例については表1に、比較例については表2に示す。
【0074】試験例2 拡散性試験1区画の面積が9平方メートル(3m×3m)の試験区(湛水深5cm)を作り、その中央(A点)に実施例に準じて調製した試料を水面から1mの高さよりピペットで直接散布した。処理1時間後に試験区の中央(A点)および4隅(B〜E点の各地点)についての水深5cm〜水面までの水をおのおの20mlずつ採取し、水中の除草活性成分濃度をHPLC(高速液体クロマトグラフィ)にて分析した。
【0075】なお、水の採取は、内径1cmで長さ8cmのガラス管を用い、田面水へガラス管を深さ5cmまで静かに入れ、ガラス管上部にゴム栓をして、静かに引き抜き、田面水約4mlを採取し、この操作を同一地点で5回繰り返して、1地点あたり合計20mlの水を採取する方法を用いた。そして、拡散性は、次式により除草活性成分が試験区内の水中に均一に拡散した場合の理論水中濃度に対する割合で示した。
【0076】
【数2】

【0077】結果は実施例については表3に、比較例については表4に示す。
【0078】
【表1】

【0079】
【表2】

【0080】
【表3】

【0081】
【表4】

【出願人】 【識別番号】000242002
【氏名又は名称】北興化学工業株式会社
【出願日】 平成14年1月21日(2002.1.21)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−293702(P2002−293702A)
【公開日】 平成14年10月9日(2002.10.9)
【出願番号】 特願2002−11431(P2002−11431)