| 【発明の名称】 |
水棲生物飼育水槽の防汚剤及び防汚方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】高谷 和樹
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】イソチオシアン酸アリルを含有することを特徴とする、水棲生物飼育水槽用防汚剤。 【請求項2】水中のイソチオシアン酸アリル濃度が0.01〜50ppmであることを特徴とする水棲生物飼育水槽の防汚方法 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、水棲生物飼育水槽の防汚剤及び防汚方法に関する。 【0002】 【従来の技術】水槽で観賞魚などの水棲生物を飼育する場合、その飼育水は餌の食べ残しや魚糞などの蓄積、腐敗に伴う水質低下、或いは有機無機態窒素並びに燐化合物の蓄積による富栄養化に伴うアオコの発生、或いは水槽に藻が付着するなど観賞に耐え難い状態になる。それらの問題を解決するため、水槽内の水をポンプで連続的に循環させ、その循環系内にろ過装置を設けて水をろ過する浄化方法が広く採用されている。その場合のろ過材としてポリエステルなどの不織布や、活性炭を包み込んだ不織布、或いは水の浄化微生物が増殖し易いと称するマットなどが使用されている。 【0003】また酸化チタンなどの光触媒担持体を水の循環系内に配置し、紫外線を照射して有機物を分解する水の浄化方法なども多数開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし何れの浄化方法を採用した場合でも2〜3週間以上水槽を観賞に耐えうるきれいな状態に保つことは困難なため、毎月1、2回の掃除と全水量の1/2〜2/3程度の水を入れ換えしなければならない。家屋内に於ける掃除と多量の水の入れ替えには煩わしさが伴うため、水槽の掃除と水換え回数を少なくすることが出来るシステムの開発が望まれている。本発明は水槽による水棲生物の飼育において、水槽を長期間きれいな状態に保ち、水槽の掃除と水換え回数を少なくすることが可能な防汚方法を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、水槽による水棲生物の飼育において、イソチオシアン酸アリル水溶液を添加することにより、毎月1〜2回行っていた水槽の掃除や水換えが、2〜3ヶ月に1回程度に低減可能であることを見出したものである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明においてイソチオシアン酸アリルの水槽水への添加に関し、水棲生物の飼育開始初期濃度が50ppm以下になるようにすることが最も重要であるが、その添加方法に特に制限は無い。イソチオシアン酸アリルの水に対する溶解性が低いため、直接添加する時は所望濃度にするのに必要なイソチオシアン酸アリルの量を秤りとり、少量の水で溶解し、溶解したものを添加することを数回繰り返す方法が好ましい。またこれらのみに限定するものではないが、イソチオシアン酸アリルを活性炭、竹炭、アルミナ、セピオライト、ゼオライト、珪藻土、麦飯石粉末、その他鉱物質などの吸着剤に担持させたもの、イソチオシアン酸アリルを含有した樹脂液を塗布乾燥した不織布、或いはイソチオシアン酸アリルを含有したマイクロカプセルを含有した合成樹脂シートなどを、水槽水の循環系内に設置する方法も好ましい。 【0007】また本発明のイソチオシアン酸アリルの水槽水への添加時期は、水棲生物の飼育開始時が好ましいが、特に制限は無く飼育中に適宜添加することも可能である。本発明においては、ワサビ、たまねぎなどイソチオシアン酸アリル含有物質を、水の循環系内に設置する方法も可能である。また本発明は水棲生物の飼育水槽の防汚に関し、他の方法、例えばろ過材として活性炭を用いる方法、光触媒を用いる方法、水の浄化微生物の繁殖促進材を用いる方法、殺菌剤を用いる方法、麦飯石を用いる方法、その他天然植物からの抽出液を用いる方法などと併用することも出来る。 【0008】さらに本発明は、あらかじめイソチオシアン酸アリル水溶液で処理した水槽装置を用いる水棲生物の飼育方法も含むものである。 【0009】 【実施例】[実施例1]水の循環量約10L/分(定格流量)の循環ポンプと、ろ過槽を兼ね備えた60Lガラス製角形水槽(水槽サイス゛60×36cm)のろ過槽に 不織布をセットし、砂利10kgと水道水57Lを入れ、24時間連続で空気をハ゛フ゛リンク゛(4L/分)後に、イソチオシアン酸アリルを濃度が5ppmになるように調整した。その後和金10匹を入れ、昼間のみ蛍光2灯(内1灯は植物育成用)照射、給餌は1日0.5g1回する条件で、2ヶ月間飼育して水と水槽のガラスの汚れを観察した。その結果は表1のとおり状態は良好あった。 【0010】[実施例2]イソチオシアン酸アリル濃度を0.5ppmにしたこと以外は、実施例1と同じ方法で和金10匹を2ヶ月間飼育した。その結果は表1のとおり実施例1と同様良好であった。 【0011】[実施例3]実施例1と同じ装置で、イソチオシアン酸アリル30ppm水溶液を装置内に16時間循環させた後に排水し、水洗乾燥後に水道水を入れ、24時間空気をバブリング後に実施例1と同じ方法(但しイソチオシアン酸アリルは用いない)で和金10匹を2ヶ月間飼育した。その結果は表1のとおり実施例1と同様良好であった。 【0012】[実施例4]イソチオシアン酸アリル60mgを担持した備長炭10gを水の循環系内に設置したこと以外の条件は実施例1と同じ方法で和金10匹を2ヶ月間飼育した。その結果は表1のとおり実施例1と同様良好であった。 【0013】[比較例1]ろ過材として市販活性炭入りマット1セットを使用し、実施例1と同じ装置を用い、実施例3と同様の水道水で和金10匹を2ヶ月間飼育した。その結果は表1のとおり17日で水槽のガラスほぼ全面に緑色の藻が付着した。 【0014】[比較例2]イソチオシアン酸アリルの濃度を60ppmにしたこと以外は実施例1と同じ条件で和金10匹を飼育しょうとしたが、飼育開始後3時間で全部死亡した。 【表1】藻の付着による水槽汚れの面積(%)
【0015】 【発明の効果】水槽による水棲生物の飼育において、本発明のイソチオシアン酸アリル濃度0.01〜50ppmの飼育水で飼育することにより、毎月1〜2回行っていた水槽の水換えが、2ヶ月に1回に低減可能になった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】397070417 【氏名又は名称】シントーファイン株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月29日(2001.3.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−284613(P2002−284613A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月3日(2002.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−95064(P2001−95064) |
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