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【発明の名称】 農作物の成育補助材
【発明者】 【氏名】西田 久男

【氏名】西田 中

【要約】 【課題】降雨があっても農薬類や肥料類などの成育補助剤が溶け出すことなく、長期間にわたり養土中に適量ずつ成育補助剤を徐放することのできる農作物の成育補助材を提供すること。

【解決手段】農作物の養土中に埋めて農作物の成育を補助する農作物の成育補助材であって、生分解性樹脂よりなる担体1の少なくとも表面に農薬類、肥料類などの農作物の健全な成育に必要な成育補助剤2を徐放可能に担持させた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 農作物の養土中に埋めて農作物の成育を補助する農作物の成育補助材であって、生分解性樹脂よりなる担体(1) の少なくとも表面に農薬類、肥料類などの農作物の健全な成育に必要な成育補助剤(2) を徐放可能に担持させたことを特徴とする農作物の成育補助材。
【請求項2】 担体(1) が、チップ状である請求項1に記載の農作物の成育補助材。
【請求項3】 担体(1) が、紐状である請求項1に記載の農作物の成育補助材。
【請求項4】 担体(1) が、ネット状である請求項1に記載の農作物の成育補助材。
【請求項5】 成育補助剤(2) が、微細なカプセル内に封入されて徐放可能としたものである請求項1〜4のいずれかに記載の農作物の成育補助材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畑や田などの養土中に埋めて農作物の根などに発生するダニなどの害虫を防除したりカビの発生を防止したり、或いは栄養分を補給するための農作物の成育補助材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】農作物の根などに発生するダニなどの害虫を防除したりカビの発生を防止したり、或いは栄養分を補給するためには、水溶性の農薬類や肥料類を水溶液として供給したり、粉粒状或いは固形の農薬類や肥料類などの成育補助剤を養土中に埋めているが、いずれの場合にも雨水などで溶けてしまい短期間しか効果が望めなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような従来の問題点を解決して、降雨があっても農薬類や肥料類などの成育補助剤が溶け出すことなく、長期間にわたり養土中に適量ずつ徐放することのできる農作物の成育補助材を提供することを目的として完成されたものである。
【0004】上記の課題を解決するためになされた本発明の農作物の成育補助材は、農作物の養土中に埋めて農作物の成育を補助する農作物の成育補助材であって、生分解性樹脂よりなる担体の少なくとも表面に農薬類、肥料類などの農作物の健全な成育に必要な成育補助剤を徐放可能に担持させたことを特徴とするものを基本構成とする。また、本発明における担体としては、根が当たって成長を止めるようなものでなければよいので、短棒状、球状、板片状その他任意のチップ状であっても、紐状であっても、ネット状であってもよく、これらを請求項2、請求項3、請求項4の発明とする。さらに、前記した農薬類、肥料類などの農作物の健全な成育に必要な成育補助剤としては、その1種または多種を微細なカプセル内に徐放可能に封入したものが最も好ましく、これを請求項5の発明とする。
【0005】なお、前記したように担体1を紐状またはネット状とするときは、生分解性樹脂の繊維を芯材としてこれに成育補助剤が徐放可能に混在された生分解性樹脂よりなる表面層をコーティングしたものが、強度的にも製造工程上も好ましいが、成育補助剤が徐放可能に混在されている生分解性樹脂によって担体自身を任意の形状に成形したものとしてもよいし、生分解性樹脂の繊維よりなる不織布に成育補助剤が徐放可能に混在されている生分解性樹脂をコーティングしたシート状物を裁断した任意の大きさに裁断片としてもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。1は生分解性樹脂よりなる担体、2はこの担体1の少なくとも表面に徐放可能に担持させてあるダニ防除剤、カビ防止剤などの農薬類、肥料類などの成育補助剤である。前記した担体1は、例えば、太めの生分解性樹脂の繊維を芯材1aとしてその表面に成育補助剤2が徐放可能に混在されている生分解性樹脂をコーティングすることにより表面層1bとした紐体を、所要の長さに切断してチップ状としたものであるが、紐体を切断することなく紐状のまま使用しても、ネット状としてもよい。
【0007】なお、前記した生分解性樹脂は、土壌中や堆肥中の微生物の働きによって自然環境下で緩やかに生分解され、最終的には炭酸ガスと水に分解されて自然に土にかえることができるものであり、具体的には脂肪族ポリエステルであるポリ乳酸樹脂が挙げられる。
【0008】このように構成されたものは、チューリップなどの花卉や野菜などの農作物を育成する畑、田、プランターなどの養土中に担体1を埋めておけば、経時にともない担体1の表面層1bの成育補助剤2が養土中に徐放されて、農作物の根が害虫やカビにより侵される被害から有効に守ったり、栄養分が補給されることとなる。しかも、担体1をチップ状、紐状、ネット状のように、根が当たって成長が止められることのないものとしてあるので、何等担体1が農作物の成育の妨げとなることはない。さらに、担体1は生分解性樹脂よりなるものであるから、有効成分が放散された後は担体1を回収することなくそのまま土壌中や堆肥中の微生物の働きによって自然環境下で緩やかに生分解され、最終的には炭酸ガスと水に分解されて自然に土にかえることとなり、環境上も好ましいものである。なお、前記した成育補助剤2としては、カプセル内部に農薬成分が封入されていて農薬成分が好ましい量ずつ徐々に放出されるように調整されたものが好ましい。
【0009】このように本発明は、農作物の養土中に埋めて農作物の成育を補助する農作物の成育補助材であって、生分解性樹脂よりなる担体1の少なくとも表面に農薬類、肥料類などの農作物の健全な成育に必要な成育補助剤2を徐放可能に担持させたものであるため、優れた畑や田などの養土中に埋めておくだけで、農作物の根などに発生するダニなどの害虫を防除したりカビの発生を防止したり、或いは栄養分を補給することができ、しかも、降雨などの水で溶け出すことも殆どないので、長期間にわたり効果を持続できることとなる。さらに、成育補助剤2の放散後は回収することなくそのまま土中に埋め込んでおけば自然消滅するので、優れた作業性を奏するうえに廃棄物公害をなくすこととなる。
【0010】
【発明の効果】本発明は以上の説明からも明らかなように、降雨があっても農薬類や肥料類などの成育補助剤が溶け出すことなく、長期間にわたり養土中に適量ずつ成育補助剤を徐放することのできる農作物の成育補助材として、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【出願人】 【識別番号】393024913
【氏名又は名称】シガレヂン株式会社
【出願日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【代理人】 【識別番号】100078101
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 達雄 (外2名)
【公開番号】 特開2002−275002(P2002−275002A)
【公開日】 平成14年9月25日(2002.9.25)
【出願番号】 特願2001−75418(P2001−75418)