| 【発明の名称】 |
防虫能表示機能性防虫剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】松田 淳
【氏名】井上 裕章
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| 【要約】 |
【課題】防虫能の終始を視覚で確実且つ容易に確認できる防虫能表示機能性防虫剤である。
【解決手段】油液含有時に透明状に変性される油液透過性の紙状材が、下地色を呈する油透過性の基板材と、この基板材の上下両面に積層された表示模様が施された油液透過性で光に対し低屈折率の地色層から構成され、該紙状材中に常温揮散性の油液性防虫剤と揮散性又は/及び難揮散性助液剤との均一混合液を含有させることで、使用時に、屈折率の変化により基板材の下地色の色相を紙状材の両面に発色せしめ、その後、使用の終了を、下地色の発色消失による変色と下地色を呈する表示模様で確認できるようにした防虫能表示機能性防虫剤である。よって、色による表示と模様による表示の両表示機能により防虫能の終始を視覚で確実且つ容易に確認することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 油液含有時に透明状に変性される油液透過性の紙状材が、下地色を呈する油透過性の基板材と、この基板材の上下両面に積層された表示模様が施された油液透過性で光に対し低屈折率の地色層から構成され、該紙状材中に常温揮散性の油液性防虫剤と揮散性又は/及び難揮散性助液剤との均一混合液を含有させることで、使用時に、屈折率の変化により基板材の下地色の色相を紙状材の両面に発色せしめ、その後、使用の終了を、下地色の発色消失による変色と下地色を呈する表示模様を前記紙状材の両面で確認できるようにしたことを特徴とする防虫能表示機能性防虫剤。 【請求項2】 前記表示模様が、孔版印刷法で施された請求項1に記載の防虫能表示機能性防虫剤。 【請求項3】 前記紙状材を少なくとも上下又は前後に開口部を有する容器に収納した請求項1に記載の防虫能表示機能性防虫剤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、本来の防虫能と防虫能表示としての機能を一体化した防虫能表示機能性防虫剤に関する。 【0002】 【従来の技術】現在、旧来の消失する固形昇華性防虫剤(パラジクロールベンゼン、ナフタリン、樟脳等)に代わって、臭いや刺激臭が少なく、高い防虫能を有する常温揮散性の油液性防虫剤(ペーパースリン等)が、紙、不織布等に含浸され、徐々に揮散させる型式で多用される。また、この油液性防虫剤の防虫能の終始を示す防虫能表示としては、電子供与性の有る呈色性有機化合物、電子受容性の有る顕色剤等を使用し防虫剤の揮散により色調が変化する方式や、水書紙の原理(光の屈折率の変化)を利用し防虫剤の揮散により文字等が表れる方式が採用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記の防虫能表示において、前者表示方式は色調の変化が緩やかであり最終色の識別が難しい。また、後者表示方式は一般に早くから文字等が表れ、後半に向けての文字等を濃淡で識別するのが難しく充分とは言えない。また、文字等の性状として油液不透過性の文字等の場合、文字等が防虫剤の揮散を妨げ文字等の大きさや数が制限される、一方、油液透過性の文字等の場合は揮散を妨げないが文字等の識別の難しさは変わらず改良課題である。 【0004】更に、文字等の表示法として印刷方法を利用する場合、使用するインキの防虫剤等薬剤との相溶性、経時安定性、基板材の下地色や地色層の着色相との色調の調和等種々のファクターを考慮しなければならず、これが未完成の場合、文字等が崩れる、薄れる、変色する等し、欠陥商品と言う大問題が潜在している。 【0005】また、最近、1年間取り替え不要の長期用防虫剤が出現し、より表示機能の安定性長期化が要求されている。 【0006】本発明は上記のことに鑑みなされたもので、防虫能の効果を妨げることなく、長期経時に於いても防虫能の終始を確実に表示、且つ視覚で容易に確認できる表示機能を有する防虫能表示機能性防虫剤を提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、油液含有時に透明状に変性される油液透過性の紙状材が、下地色を呈する油透過性材の基板材と、この基板材の上下両面に積層された表示模様が施された油液透過性で光に対し低屈折率の地色層から構成され、該紙状材中に常温揮散性の油液性防虫剤と揮散性又は/及び難揮散性助液剤との均一混合液を含有させることで、使用時に、屈折率の変化により基板材の下地色の色相を紙状材の両面に発色せしめ、その後、使用の終了を下地色の発色消失による変色と基板材の下地色を呈する表示模様を前記紙状材の両面で確認できるようにした防虫能表示機能性防虫剤を提供することである。 【0008】前記表示模様は、孔版印刷法で施されることが好ましい。 【0009】前記紙状材は、少なくとも上下又は前後に開口部を有する容器に収納することが好ましい。 【0010】 【作 用】本発明に係わる防虫能表示機能性防虫剤の防虫能表示機能は、紙状材に含有保持される油液性防虫剤及び助液剤の均一混合液により、防虫能表示面である地色層が透明化され、基板材の下地色を発色し、使用時の表示として視覚で確認される。その後、防虫剤が揮散し減少消失することにより地色層が不透明化され下地色の発色が消失し、使用終了時の表示として視覚で地色層の印刷色が確認される。 【0011】更に、地色層には予め所望する表示模様として、油透過性のインクを印刷しておくことで、防虫剤が揮散し減少消失することにより地色層の印刷面が不透明化され、表示模様部分は基板材の下地色が発色し、使用終了時の表示として視覚で下地色の模様が確認される。 【0012】前記の通り、色による表示と模様による表示の両表示機能により防虫能の終始を視覚で確実且つ容易に確認することができ、従来の片方の表示機能に比べ、識別性が格段に向上した。 【0013】また、前記の両表示機能が紙状材の上下両面に付与されていることにより、紙状材がどの様な状態で使用(置く、吊るす等)されてもかならず確認することができ、従来の片面だけの表示機能に比べ、引っ繰り返す等の手間や取り替え時期を見過ごす等の問題が解消され商品価値が向上した。 【0014】また、表示模様の色相を基板材の下地色に依存させるべく孔版印刷方法で印刷することで、印刷インキ等によるトラブルが回避でき安定且つ確実な表示模様を提供することができ、従来に比べ、多様な表示機能、広範囲の防虫剤等薬剤の使用、また、表示機能の長期安定化を可能とした。 【0015】また、前記の防虫能表示機能を有する紙状材を、上下又は前後に開口部を有する容器に収納し、使うことで、紙状材の防虫能と紙状材両面の防虫能表示機能が整合的且つ適確に表示される防虫剤を提供できる。 【0016】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。但し、本発明はこの図面に示すものに何ら限定されるものではない。本発明に係わる防虫能表示機能性防虫剤1を図1に斜視図、図2に断面図として説明的に示す。下地色を呈する基板材2と、この基板材2の上下両面上に形成した防虫表示機能層である油液透過性低屈折率の地色層3、4からなる紙状材5に、防虫薬液剤6として常温揮発性である4−メチル−4−ヘプテン−1−イン−3−イル d−シス,トランス−クリサンテマートと、助液剤7としてリン酸トリ−n−ブチルとの均一混合液8が含有せしめられている。 【0017】前述の紙状材5に含有する防虫薬液剤6としては、前記以外に例えば、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボキシラート、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル 2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロエテニル)−シクロプロパン−1−カルボキシレートなど常温揮発性のものが挙げることができる。 【0018】前記助液剤は、上記した防虫薬液剤に対し化学的に不活性であるとともに均一に混合させることができる揮散性であり、前記以外にリン酸トリエチル、ブチルカルビトール、カルビトール、ジエチルフタレートなどが挙げられ、また、難揮散性の助液剤としては、流動パラフィン、ホホバオイル、シリコン油、ヒマシ油、PEG200〜1000、クエン酸アセチルトリブチル、フタル酸−n−オクチル、ステアリン酸ブチル等が挙げることができる。この助液剤は防虫能表示期間の設定のために防虫薬液剤に混合され、助液剤の種類および量によって希望する表示期間を表示することを可能にする。 【0019】前記助液剤の含有量としては、助液剤の種類などによって異なり、例えば、難揮散性助液剤は混合液全量に対して10〜30重量%であることが望ましい。一方、揮散性助液剤は揮散性なので特に制限されないが、通常、混合液全量に対して15〜50重量%が好ましい。すなわち、前記助液剤の含有量が、前述の含有量下限値未満の場合、防虫薬液剤の揮散抑制が充分でない。地色層の透明化が早すぎ、防虫能と表示機能の整合化が難しい。また、上限値以上の場合、防虫薬液剤の揮散が充分に行われず、防虫能と表示機能の整合化が難しい。 【0020】前記防虫表示機能層である地色層3,4には表示模様9を施こす。例えば油透過性のインキ10を孔版印刷法で印刷する。 【0021】前記孔版印刷法は別名シルクスクリーン印刷とも言われ、絹、ナイロン、テトロン、ステンレスなどのスクリーン紗に、文字、絵柄などを製版して、インキをスキージで押し出し印刷する。従って、インキを多く付着させることができる。インキの組成もかなり自由な幅をもっており、着肉量が多いことから、広範囲の表示模様が選択でき、しかも目視に有利な表示模様が表現できる。また、大量生産できる回転式のロータリースクリーン方式から、木材やアルミ枠にスクリーン紗を張り製版したものを機械で印刷したり、手作業でいろいろサイズのものを行うことができる。従って、製版も容易なため版代が安価である利点がある。 【0022】前記表示模様としては、とりかえ、おしまい、END等の文字や動物、花等の絵、又は装飾模様や文字、絵柄等の組合せ等を商品デザインに応じて選び、これら選択模様が表示される印刷方法で印刷する。 【0023】また、表示色としては、商品デザインに応じて基板材の下地色を選択すればよく、また、一色、多色と自由に選ぶことができる。 【0024】この実施の形態において、基板材2としては、前述の防虫薬液剤6と助液剤7との均一混合液8を含有するとともに、その中の防虫薬液剤6が徐々に揮散する素材から構成された紙、合成紙、コート紙或いは不織布などが例示でき、所望する大きさや形に裁断して用いることができる。これら基板材2の下地色は、有彩色や無彩色を有し、例えば、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫などのように色みのある有彩色、白、黒、グレーのように色みのない無彩色が例示できる。この下地色の色を表示する方法としては、慣用されている色の三属性(COLOR ATLAS 5510 世界慣用色各色域辞典)で表示される色相に該当し、商品デザインなどで選択することができる。この下地色は、透明化時の表示機能層や不透明化時の表示模様の色の視認度として、例えば、洋服タンスなどの薄暗い、光が当たらない環境下、目の不自由な人などには重要である。この場合、色の三属性で表示される明度・彩度(COLOR ATLAS 5510 世界慣用色各色域辞典)として、明度(明度段階番号1−9の9段階)は、3〜9の範囲、彩度(彩度段階番号01−10の10段階)03〜10の範囲が好ましく、この範囲では、離れていても、薄暗くても色の視認性が高い。また、防虫表示機能層である表示模様を施した地色層3,4は、例えば白色系着色剤として炭酸カルシウム、シリカなどが適用され、これら着色剤を酢酸ビニル、EVA等の結合剤などを用い、基板材2面上に定着されている。この地色層3,4は、不透明化時の表示機能層と表示模様の色の視認度として、防虫能の最終表示を判断する上で重要である。この不透明化時、表示機能層が白色系等の無彩色、又は無彩色に近い場合、表示模様の有彩色色相に於ける明度及び彩度として、明度は3〜9の範囲、好ましくは5〜8の範囲が望ましい。一方彩度は03〜10の範囲、好ましくは04〜09の範囲が望ましい。また、表示機能層が有彩色の場合もほぼ同様な範囲の明度・彩度であれば、視認度が高い。更に、同色色相又は近似色色相の場合は、明度及び彩度が、各段階番号で3つ以上の段階番号差であることが好ましい。また、表示機能層と表示模様の配色は、特に限定されないが、通常、明度差が大きい配色が視認度が高く好ましい。その基板材の着色は、公知の方法が採用できる。例えば、紙などの着色には、顔料又は染料が用いられ、また、着色方法には、紙料へ顔料を加える内添法と紙面へ顔料を塗布するサイズプレス法、塗料を紙に塗工するコーティング法などで着色される。また、紙着色剤として、(1)填料用顔料:クレー、タルク、炭酸カルシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウムなど、(2)着色用顔料:ジスアゾイエロー、ファストイェロー、黄色酸化鉄等の黄色顔料、ナフトールAS系モノアゾレッド、ジスアゾレッド、ブリリアントカーミン等の赤色顔料、フタロシアニンブルー等の青色顔料、フタロシアニングリーン等の緑色顔料、カーボンブラック等の黒色顔料など、(3)着色用染料:ジスアゾ、トリスアゾ系染料等の直接染料、アミン塩又は第4級アンモニウム塩の水溶性染料等の塩基性染料、ジアミノスチルベン系染料等の蛍光染料などが例示できる。また、基板材の表示機能層は、表示模様の形成及び着色に前述の孔版印刷法が採用され、着色剤としては、前記基板材の着色に例示した顔料又は染料などが使用できる。また、着色剤の他にビヒクル成分(樹脂、油脂、増粘安定剤、乳化剤等)や補助剤(溶剤、消泡剤等)を使用して調製する。これらビヒクル成分や補助剤の種類、配合割合を着色剤に応じて選択し組み合わせインキ化し、セルロース系、ビニール系、ポリエステル系、ポリオレフィン系など樹脂を使用し、溶剤の選定と相まって基板材に適切な接着性と印刷効果を得る。更にこの時、地色層での油透過性を適度に調節するものである。 【0025】この実施の形態において、地色層3,4は均一混合液8の存在により透明化され、表示模様9が視認されない。防虫能表示機能性防虫剤はその使用に際し、その地色層3,4から防虫薬液剤6が徐放的に揮散放出される。この時、助液剤7は防虫薬液剤6の基板材2から地色層3,4への移動を助長し、さらにはこの防虫薬液剤6を地色層3,4の全域に平均化させ、また、防虫薬液剤6の揮散を調節する。次に防虫薬液剤6のほぼ全量が揮散放出された後の防虫能表示機能性防虫剤では地色層3,4が不透明となり、表示機能層である地色層3,4の地色を呈することになる。これによって表示模様9が視認される。この時、助液剤7は防虫薬液剤6の消失寸前まで地色層3透明化状態を維持するよう作用する。 【0026】このようにして、この防虫能表示機能性防虫剤1において、防虫能についての表示変化が防虫効果の消失時期に合致して生じる。 【0027】前記防虫能表示機能性防虫剤1の紙状材5は、少なくとも上下又は前後に開口部を有する容器に収納して使用することが好ましい。例えば、図3と図4に示すように、一側面板20と他側面板21が略U字状に連続した容器本体22を備え、その一側面板20と他側面板21の対向間に開口部23を有し、かつ一側面板20と他側面板21に連続してスリット状の複数の開口部24を有する容器とする。 【0028】図4に示すように、一側面板20と他側面板21との間に紙状材5を入れて一側面板20の当接片25と他側面板21の当接片26を接着等で連結し、容器内に紙状材5を収納する。 【0029】このようにすることで、スリット状の開口部24から薬剤が拡散する。また、スリット状の開口部24から紙状材5を目視することで、表示状態を認識できる。 【0030】次に試験例を説明する。 (試験例1)紙材(縦10cm、横20cm、厚さ0.1cm)を基板材2とし、基板材2両表面上に無定形シリカを含有したインキを印刷し形成した地色層3,4を有する紙状材5とした。次に、防虫薬液剤6として4−メチル−4−ヘプテン−1−イン−3−イルd−シス,トランス−クリサンテマートとリン酸トリ−n−ブチルとの均一混合液8(リン酸トリ−n−ブチル含量33(重量)%)を調製した。この混合液8を前記紙状体5に5.0g含有させた。この時表示機能面9は透明化され、防虫能表示機能性防虫剤1の表示色は表示機能層が赤色系の色相(色相番号3.75R)、明度(明度段階番号8)、彩度(彩度段階番号06)を示した。 【0031】この防虫能表示機能性防虫剤を初春から初秋(15〜28℃)の時期に洋服ダンス内に設置した結果、1日当り約10mgの割合で防虫薬液剤6が揮散することを確認し、約12ヶ月有効な防虫効果を発揮し、12ヶ月後に表示機能層である地色層3,4が白色と下地色の混合色(色相番号3.75R、明度段階番号8、彩度段階番号01)に、表示模様が上記色相・明度・彩度を有する下地色を示した。 【0032】(試験例2)紙材(縦10cm、横20cm、厚さ0.1cm)を基板材2とし、基板材2両表面上に無定形シリカを含有したインキを印刷し形成した地色層3,4を有する紙状材5とした。次に、防虫薬液剤6として4−メチル−4−ヘプテン−1−イン−3−イルd−シス,トランス−クリサンテマートとフタル酸−n−オクチルとの均一混合液8(フタル酸−n−オクチル含量20(重量)%)を調製した。この混合液8を前記紙状体5に4.5g含有させた。この時表示機能層である地色層3,4は透明化され、防虫能表示機能性防虫剤1の表示色は表示機能層が青色系の色相(色相番号5B)、明度(明度段階番号7)、彩度(彩度段階番号06)を示した。 【0033】この防虫能表示機能性防虫剤を初春から初秋(15〜28℃)の時期に洋服ダンス内に設置した結果、1日当り約10mgの割合で防虫薬液剤6が揮散することを確認し、約12ヶ月有効な防虫効果を発揮し、12ヶ月後に表示機能層である地色層3,4が白色の無彩色に、表示機能が上記色相・明度・彩度を有する下地色を示した。 【0034】 【発明の効果】請求項1に係わる発明によれば、その防虫能表示機能性防虫剤の防虫能表示機能は、紙状材に含有保持される油液性防虫剤及び助液剤の均一混合液により、防虫能表示面である地色層が透明化され、基板材の下地色を発色し、使用時の表示として視覚で確認される。その後、防虫剤が揮散し減少消失することにより地色層が不透明化され下地色の発色が消失し、使用終了時の表示として視覚で地色層の印刷色が確認される。 【0035】更に、地色層には予め所望する表示模様として、この表示模様部分を除く地色層面に油透過性のインクを印刷しておくことで、防虫剤が揮散し減少消失することにより地色層の印刷面が不透明化され、表示模様部分は基板材の下地色が発色し、使用終了時の表示として視覚で下地色の模様が確認される。 【0036】前記の通り、色による表示と模様による表示の両表示機能により防虫能の終始を視覚で確実且つ容易に確認することができ、従来の片方の表示機能に比べ、識別性が格段に向上した。 【0037】また、前記の両表示機能が紙状材の上下両面に付与されていることにより、紙状材がどの様な状態で使用(置く、吊るす等)されてもかならず確認することができ、従来の片面だけの表示機能に比べ、引っ繰り返す等の手間や取り替え時期を見過ごす等の問題が解消され商品価値が向上した。 【0038】請求項2に係わる発明によれば、表示模様の色相を基板材の下地色に依存させるべく孔版印刷方法で印刷することで、印刷インキ等によるトラブルが回避でき安定且つ確実な表示模様を提供することができ、従来に比べ、多様な表示機能、広範囲の防虫剤等薬剤の使用、また、表示機能の長期安定化を可能とした。 【0039】請求項3に係わる発明によれば、前記の防虫能表示機能を有する紙状材を、上下又は前後に開口部を有する容器に収納し、使うことで、紙状材の防虫能と紙状材両面の防虫能表示機能が整合的且つ適確に表示される防虫剤を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000112853 【氏名又は名称】フマキラー株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月15日(2001.2.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073818 【弁理士】 【氏名又は名称】浜本 忠 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−241201(P2002−241201A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月28日(2002.8.28) |
| 【出願番号】 |
特願2001−38142(P2001−38142) |
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