| 【発明の名称】 |
電気蚊取り用マット |
| 【発明者】 |
【氏名】岩崎 智則
【氏名】松永 忠功
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| 【要約】 |
【課題】有効成分の有無がよりわかりやすい電気蚊取り用マット、即ち、害虫防除効力の低下あるいは消失を使用者が目視により明瞭に確認できる電気蚊取りマットを提供する。
【解決手段】(1)アントラキノン系青色色素並びに、(2)メチン系黄色色素およびアントラキノン系黄色色素から選ばれる少なくとも1種類が有効成分検知剤として含有されてなることを特徴とする電気蚊取り用マット。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】(1)アントラキノン系青色色素並びに、(2)メチン系黄色色素およびアントラキノン系黄色色素から選ばれる少なくとも1種類が有効成分検知剤として含有されてなることを特徴とする電気蚊取り用マット。 【請求項2】アントラキノン系青色色素が1,4−ジブチルアミノアントラキノンまたは1,4−ジイソプロピルアミノアントラキノンである請求項1に記載の電気蚊取り用マット。 【請求項3】メチン系黄色色素が4−[(1,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1−フェニル−4H−ピラゾール−4−イリデン)メチル]−1,2−ジヒドロ−5−メチル−2−フェニル−3H−ピラゾール−3−オンである請求項1または2に記載の電気蚊取り用マット。 【請求項4】アントラキノン系黄色色素が1,8−ビス(フェニルチオ)アントラキノンである請求項1または2に記載の電気蚊取り用マット。 【請求項5】電気蚊取りマット中にあるアントラキノン系青色色素とメチン系黄色色素の重量比が1:1〜1:10である請求項1〜3のいずれかに記載の電気蚊取り用マット。 【請求項6】電気蚊取りマット中にあるアントラキノン系青色色素とアントラキノン系黄色色素の重量比が1:1〜1:10である請求項1、2または4に記載の電気蚊取り用マット。 【請求項7】害虫防除有効成分がアレスリン、プラレトリン、フラメトリン、エムペントリン、トランスフルスリン、テラレスリン、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートまたは天然ピレトリンである請求項1〜6のいずれかに記載の電気蚊取り用マット。 【請求項8】害虫防除有効成分がプラレトリンである請求項1〜6のいずれかに記載の電気蚊取り用マット。 【請求項9】(1)アントラキノン系青色色素並びに、(2)メチン系黄色色素およびアントラキノン系黄色色素から選ばれる少なくとも1種類からなる電気蚊取りマット用有効成分検知剤。 【請求項10】アントラキノン系青色色素が1,4−ジブチルアミノアントラキノンまたは1,4−ジイソプロピルアミノアントラキノンである請求項9に記載の電気蚊取りマット用有効成分検知剤。 【請求項11】アントラキノン系青色色素が1,4−ジブチルアミノアントラキノンまたは1,4−ジイソプロピルアミノアントラキノンでであり、かつアントラキノン系黄色色素が1,8−ビス(フェニルチオ)アントラキノンである請求項9に記載の電気蚊取りマット用有効成分検知剤。 【請求項12】電気蚊取りマット中にあるアントラキノン系青色色素とメチン系黄色色素の重量比が1:1〜1:10である請求項9または10に記載の電気蚊取りマット用有効成分検知剤。 【請求項13】電気蚊取りマット中にあるアントラキノン系青色色素とアントラキノン系黄色色素の重量比が1:1〜1:10である請求項9または11に記載の電気蚊取りマット用有効成分検知剤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電気蚊取り用マットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】電気蚊取り用マットは、害虫防除有効成分を繊維質や多孔質担体に保持させたもので、通常約140〜200℃に加熱して蚊などの害虫防除に用いられている。そして、害虫防除有効成分の有無の判定のために、使用前は緑色に呈しており、加熱すると次第に黄色となる電気蚊取り用マットが知られている(特開平9−268104号公報)。緑色のマットは使用時における視認性が高く、また、使用者に対して爽やかさを想起させる等の点から一般に消費者に好まれる傾向にあるが、緑から黄色への変色は、害虫防除有効成分の残存量把握における明瞭性という点では必ずしも満足できるものではなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、有効成分の有無がよりわかりやすい電気蚊取り用マット、即ち、害虫防除効力の低下あるいは消失を使用者が目視により明瞭に確認できる電気蚊取りマットを提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、アントラキノン系青色色素並びに、メチン系黄色色素およびアントラキノン系黄色色素から選ばれる少なくとも1種類の黄色色素を有効成分検知剤として含有する電気蚊取り用マットが、使用前あるいは有効成分が十分残存している時点では黄緑色または緑色に呈色し、マットの加熱を継続して有効成分の残存量が減少すると次第に色調の変化をおこし、ほぼ白色へと退色することにより、上記課題が解決されることを見出して本発明に至った。即ち本発明は、(1)アントラキノン系青色色素並びに、(2)メチン系黄色色素およびアントラキノン系黄色色素から選ばれる少なくとも1種類が、有効成分検知剤として含有されてなることを特徴とする電気蚊取り用マット(以下、本発明マットと記す)を提供するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明する。本発明マットにおいて用いられる害虫防除有効成分は、通常ピレスロイド系化合物であり、特に140〜180℃程度の温度で揮散し易いアレスリン、プラレトリン、フラメトリン、エムペントリン、トランスフルスリン、テラレスリン、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、天然ピレトリン等の使用が好ましく、プラレトリンの使用が特に好ましい。 【0006】本発明マットにおける有効成分検知剤としては、(1)アントラキノン系青色色素並びに(2)メチン系黄色色素およびアントラキノン系黄色色素から選ばれる少なくとも1種類からなる有効成分検知剤が用いられる。アントラキノン系青色色素としては、例えば、1,4−ジブチルアミノアントラキノン、1,4−ジイソプロピルアミノアントラキノン、1,4−ビス(2,6−ジエチル−4−メチルフェニルアミノ)アントラキノン、1−メチルアミノ−4−オルトトリルアミノアントラキノン、1−メチルアミノ−4−メタトリルアミノアントラキノン、1−メチルアミノ−4−パラトリルアミノアントラキノン等を挙げることができ、1,4−ジブチルアミノアントラキノンが好ましい。 【0007】好ましいメチン系黄色色素としては、4−[(1,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1−フェニル−4H−ピラゾール−4−イリデン)メチル]−1,2−ジヒドロ−5−メチル−2−フェニル−3H−ピラゾール−3−オンが挙げられる。好ましいアントラキノン系黄色色素としては、1,8−ビス(フェニルチオ)ドデカヒドロアントラキノンが挙げられる。 【0008】本発明マットには、害虫防除有効成分及び有効成分検知剤の他、溶剤、色素、酸化防止剤、共力剤、酸化防止剤、安定化剤等を適宜含有していてもよい。用いられ得る溶剤としては、例えばノルマルパラフィン系溶剤、イソパラフィン系溶剤、ナフテン系溶剤等が挙げられる。 【0009】用いられ得る酸化防止剤としては、例えばジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、2,2−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ−ル等のフェノール系抗酸化剤等が挙げられる。 【0010】用いられ得る共力剤としては、例えばビス−(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エ−テル(S−421)、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3ジカルボキシイミド(MGK264)、α−[2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ]−4,5−メチレンジオキシ−2−プロピルトルエン(PBO)等が挙げられる。 【0011】用いられ得る安定化剤としては、例えばベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等の紫外線吸収剤が挙げられる。 【0012】本発明マットは、例えば、害虫防除有効成分及び有効成分検知剤、必要により溶剤、色素、酸化防止剤、共力剤、安定化剤、香料などを混合して得られる溶液を、繊維質担体や多孔質担体に含浸させることによって製造することができ、また、前記した溶剤とは別に、アセトン、エタノール等の低沸溶剤に害虫防除有効成分、有効成分検知剤、必要によりその他の成分を溶解した溶液を繊維質担体や多孔質担体に含浸させ、次いで風乾等により該低沸溶剤を除去することによって製造することもできる。 【0013】繊維質担体としては、例えばパルプ、セルロース、綿等の天然繊維、ポリエステル、アクリル等の合成繊維、ガラス繊維、石綿などの無機繊維等を挙げることができ、多孔質担体としては、例えばケイソウ土等の多孔質無機物質、素焼等の多孔質磁性物質、発泡ウレタン、発泡ポリプロピレン等の多孔質樹脂等を挙げることができる。 【0014】電気蚊取り用マットは、通常2.2cm×3.5cm×0.28cm程度の大きさのものが使用されているが、特にこの形状に限定されることはなく、マットの形状、大きさ、厚み等の変化に合わせて、配合する害虫防除有効成分、有効成分検知剤、その他の成分の量や比率を適宜調整して用いることができる。本発明においては、該2.2cm×3.5cm×0.28cmのマット1枚あたりの害虫防除有効成分含有量は、害虫防除有効成分の種類および含有量、電気蚊取り用マットの使用時間等により変わるが、通常は1〜100mg程度であり、有効成分検知剤の含有量は合計で通常、0.1〜5mg程度であり、(1)アントラキノン系青色色素と(2)メチン系黄色色素およびアントラキノン系黄色色素から選ばれる少なくとも1種類との重量比は通常5:1〜1:20であり、好ましくは1:1〜1:10である。 【0015】本発明マットを、例えばヒーターを備えた通常の電気蚊取り器により通常約140〜200℃程度に加熱することによって、害虫を防除することができる。防除し得る害虫としては、例えば、各種の有害昆虫、ダニ類等の節足動物を挙げることができ、特に飛翔性害虫、例えばアカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエバエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ノミバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類、ヌカカ類等の双し目害虫が挙げられる。 【0016】 【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。 実施例1プラレトリン10.3重量%、ジブチルヒドロキシトルエン10重量%、アジピン酸ジイソノニル25重量%、クエン酸トリブチルアセテート30重量%およびイソパラフィン系溶剤(昭和シェル石油株式会社製、商品名:メルベイユ40)19.7重量%からなる溶液5gに、1,4−ジブチルアミノアントラキノン8mg、1,8−ビス(フェニルチオ)ドデカヒドロアントラキノン40mgを溶かし、該溶液120mgを2.2cm×3.5cm×0.28cmのパルプ及びコットンリンターからなる繊維質担体に含浸させ、本発明マット1を得た。 【0017】実施例21,4−ジブチルアミノアントラキノン8mg及び1,8−ビス(シクロヘキシルチオ)ドデカヒドロアントラキノン40mgに代えて1,4−ジブチルアミノアントラキノン4mg及び4−[(1,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1−フェニル−4H−ピラゾール−4−イリデン)メチル]−1,2−ジヒドロ−5−メチル−2−フェニル−3H−ピラゾール−3−オン20mgを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、本発明マット2を得た。 【0018】実施例31,4−ジブチルアミノアントラキノンに代えて1,4−ジイソプロピルアミノアントラキノンを用いる以外は実施例1と同様の操作を行い、本発明マット3を得る。 【0019】実施例41,4−ジブチルアミノアントラキノンに代えて1,4−ジイソプロピルアミノアントラキノンを用いる以外は実施例2と同様の操作を行い、本発明マット4を得る。 【0020】試験例1実施例1〜3で得た電気蚊取り用マットそれぞれを、市販の電気蚊取り器を用いて約180で12時間加熱し、4、8および12時間後に色調の変化を観察した。その結果、本発明マット1、2ともに黄緑色から時間とともに退色し、12時間後にはほとんど白色に変色した。 【0021】試験例2約28m3の試験室の中央に市販電気蚊取り器を設置し、本発明マット1を該電気蚊取り器を用いて約180℃に加熱した。加熱開始直後にアカイエカ雌成虫100頭を試験室内に放った。所定経過時間毎にノックダウン虫数を観察し、得られた値からKT50値(供試虫の50%がノックダウンするのに要する時間)を計算により求めたところ、12時間後にKT50値が大きく低下していることが判明した。本発明マット2についても同様の試験を行ったところ、本発明マット1を試験した時と同様の結果が得られた。また、本発明マット3および4についても同様の試験を行うと、同様の結果が得られる。 【0022】 【発明の効果】本発明マットは、使用前あるいは有効成分が十分残存している時点では黄緑色または緑に呈色し、マットの加熱を継続して有効成分の残存量が減少すると次第に色調の変化をおこし、ほぼ白色へと退色するので、害虫防除効力の低下あるいは消失を使用者が目視により明瞭に確認できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002093 【氏名又は名称】住友化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月26日(2001.1.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093285 【弁理士】 【氏名又は名称】久保山 隆 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−220303(P2002−220303A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月9日(2002.8.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−18327(P2001−18327) |
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