| 【発明の名称】 |
防蟻用薬液組成物および白蟻侵入防止方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 史郎
【氏名】岡永 信行
【氏名】長谷川 意法
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| 【要約】 |
【課題】長期に亘って防蟻効果を発揮できると共に、新築時における最初の施工から所定年数が経過した後に再施工する場合であっても、比較的容易に防蟻剤の良好な塗布状態を達成することのできる防蟻用薬液組成物、およびこうした組成物を用いて白蟻の建築物への侵入を効果的に防止することのできる白蟻侵入防止方法を提供する。
【解決手段】本発明の防蟻用薬液組成物は、石油樹脂、天然樹脂および天然樹脂変性物から選ばれる少なくとも1種、精製鉱油、ワックス類および防蟻剤を、不揮発分の割合が25〜50%となる様に溶媒中に分散・混合したものであり、且つ粘度が10〜5000mPa・sである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 石油樹脂、天然樹脂および天然樹脂変性物から選ばれる少なくとも1種、精製鉱油、ワックス類および防蟻剤を、不揮発分の割合が25〜50%(質量%の意味、以下同じ)となる様に溶媒中に分散・混合したものであり、且つ粘度が10〜5000mPa・sであることを特徴とする防蟻用薬液組成物。 【請求項2】 更に、界面活性剤を含有するものである請求項1に記載の防蟻用薬液組成物。 【請求項3】 更に、粘度調整剤を含有するものである請求項1または2に記載の防蟻用薬液組成物。 【請求項4】 建築物の床下構造体の白蟻侵入予測経路に、請求項1〜3のいずれかに記載の防蟻用薬液組成物を塗布することを特徴とする白蟻侵入防止方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床下構造物体における白蟻が侵入されることが予測される経路(白蟻侵入経路)に用いられる防蟻用薬液組成物、およびこうした組成物を用いて白蟻の建築物への侵入を効果的に防止することのできる白蟻侵入防止方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】白蟻による建築物の食害を防止することは、建築物を永年に亘って維持する上で重要な課題である。白蟻による食害を防止するという観点から、これまでにも様々な方法が提案されており、その代表的なものとして、■床下地盤面に水溶性防蟻用薬剤を散布する方法や、■建築時に土間コンクリートと基礎コンクリートの間に金属製の所謂蟻返しを設置する方法、等が知られている。 【0003】しかしながら、上記■の方法では、薬剤が地下に染み込んで地下水を汚染したり、床下に侵入した冠水等によって薬剤が外部に流出する等が問題となると共に、水溶性であるので防蟻剤が薬液に保持されずに微生物や酸・アルカリによって分解されてしまい、その効力が早期(例えば5年程度)になくなってしまうという欠点がある。一方、上記■の方法では、白蟻が該蟻返しを迂回して建築物の木製部に侵入してくるのを有効に防止できないという問題がある。 【0004】本発明者らも、白蟻の侵入を効果的に防止することのできる防蟻構造についてかねてより研究しており、その研究の一環として、例えば特公平4−15859号の様な技術も提案している。この技術では、コンクリート布基礎等の側壁面に沿って溝部を形成し、床下地盤面に敷設した防蟻シートの周縁部を上記溝部内に導入すると共に、その上に土砂等の充填物を充填して防蟻シートの周縁部を溝部内に保持させた後、上記充填物の上から溝部内に、接着性を有する溶媒内に防蟻剤を混入してなる防蟻用薬液を流し込んで防蟻構造とするものである(後記図1参照)。こうした技術の開発によって、10年もの長い期間に亘ってその防蟻効果を発揮させることができたのである。 【0005】しかしながらこの技術は、基本的に建築物の新築時における基礎工事の際に施工されることを想定したものであり、上記防蟻構造を施工してから10年程度が経過した後に更にその効果を継続して発揮させる為の方法(再施工方法)としては適さないという問題がある。即ち、上記防蟻構造によって防蟻効果を建築から10年経過後も継続して発揮させる為には、作業者が床下に入り基礎際へ薬剤を再度塗布しなければならないのであるが、こうした作業は狭く暗い床下内を薬剤が入った容器をもって行き来しなければならず、大変な困難が伴うものであるので、再施工には適さない。 【0006】また、再施工の場合には、薬液は必要なところのみに塗布すれば良く、こうしたことから、通常の吹き付け器によって薬液を必要箇所に塗布する手段を採用することも考えられる。しかしながら、上記技術では防蟻効果を長期に亘って発揮させるという観点から、比較的高粘度の防蟻用薬液を使用しており、この様な薬液を用いて吹き付け器によって吹き付けようとしても、粘度が高過ぎて薬液が円滑に噴霧されないばかりか、場合によっては薬液が吹き付け器のノズル内に滞留し、ノズル詰まりが生じるという事態を招くことになる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状況の下でなされたものであって、その目的は、長期に亘って防蟻効果を発揮できると共に、新築時における最初の施工から所定年数が経過した後に再施工する場合であっても、比較的容易に防蟻剤の良好な塗布状態を達成することのできる防蟻用薬液組成物、およびこうした組成物を用いて白蟻の建築物への侵入を効果的に防止することのできる白蟻侵入防止方法を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成することのできた本発明の防蟻用薬液組成物とは、石油樹脂、天然樹脂および天然樹脂変性物から選ばれる少なくとも1種、精製鉱油、ワックス類および防蟻剤を、不揮発分の割合が25〜50%となる様に溶媒中に分散・混合したものであり、且つ粘度が10〜5000mPa・sである点に要旨を有するものである。本発明の防蟻用薬液組成物においては、必要によって界面活性剤を含有させることや、粘度調整剤を含有させることも有効である。 【0009】また、上記の様な防蟻薬液組成物を、建築物の床下構造体の白蟻侵入予測経路に塗布することによって白蟻の建築物への侵入を効果的に防止することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明者らは、上記課題を解決すべく、特に防蟻用薬液組成物の最適な形態について様々な角度から検討した。その結果、上記の様に成分および物性を調整した組成物では上記目的が見事に達成されることを見出し、本発明を完成した。 【0011】本発明の防蟻用薬液組成物を用いれば、建築物の床下構造体の白蟻侵入予測経路に[具体的には床下構造物(布基礎、独立基礎、束石、配管など、地盤や土間コンクリートから起立している構造体の全て)の側面と、床下地盤や土間コンクリート面との境(当接部)等]に、再施工する場合であっても一般的な吹き付け器を使用しての吹き付けが可能となる。しかも上記防蟻用薬液組成物を塗布することによって形成される防蟻層は安定したものとなり、長期に亘って防蟻効果を発揮できるものとなる。但し、本発明の防蟻用薬液組成物は、既築の建築物への適用を想定したものであるが、建築物を新築する際の床下構造体の白蟻侵入予測経路(以下、「当接部」で代表することがある)にも適用できるものである。 【0012】本発明の防蟻用薬液組成物は、基本的な物性として、その粘度が10〜5000mPa・sで不揮発分の割合(以下、「不揮発性分割合」と呼ぶことがある)が25〜50%となる様に調整する必要があるが、粘度が10mPa・s未満、或は不揮発成分割合が25%未満となると、防蟻用薬液組成物を前記当接部に吹き付けても充分に付着せずその殆どが液垂れしてしまい、塗膜(防蟻層)による効果が発揮されなくなる。一方、粘度が5000mPa・sを超えるか、或は不揮発分割合が50%を超えると、一般的な吹き付け器では薬剤を容易に噴霧することができず、均一な防蟻層を形成することができず、場合によってはノズル内で滞留してノズル詰まりが生じるという事態を招くことになる。 【0013】また、防蟻用薬液組成物の粘度および不揮発分割合を上記の様に調整することによって、床下構造体の当接部に付着した薬液の少量が液垂れし、該当節部[例えば、土間コンクリートの乾燥により収縮亀裂(クラック)が発生して生じる隙間:後記図3、4参照]を完全に封止することができるという効果も発揮される。尚、本発明の防蟻用薬液組成物の粘度は、一般的な作業温度(25℃程度の常温)を想定したものであるが、作業温度の変化に応じて薬液組成物の粘度を上記の範囲に調整するのが好ましい。また、本発明における「不揮発分」とは、常温にて揮発または蒸発揮発しないで、あとに残る物質の意味であるが、主に蒸気圧の低い液体または揮発温度の高い固形物質を意味する(本発明の薬液組成物では、溶媒以外を意味する)。 【0014】本発明の防蟻用組成物は、(1)石油樹脂、天然樹脂および天然樹脂変性物から選ばれる少なくとも1種(以下、「樹脂類」と呼ぶことがある)、(2)精製鉱油、(3)ワックス類および(4)防蟻剤を、(5)溶媒に分散・混合したものであるが、このとき用いる溶媒としては水や有機溶剤のいずれでも良く、いずれを用いても上記(1)〜(4)の成分を分散・混合(有機溶剤の場合には、溶融混合も含む)できるものであるが、特に溶媒として水を用いる場合には、各成分(特に、樹脂類やワックス類等の固形物)の分散・混合状態や水溶性エマルジョンの濡れ性を良好にするという観点から、各種の界面活性剤を含有させることも有効である。但し、溶媒として有機溶剤を用いる場合であっても界面活性剤を含有させても良いことは勿論である。 【0015】尚、本発明で溶媒として用いることのできる有機溶剤としては、例えばエタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、キシレン、トルエン、酢酸エチル、ノルマルヘキサン、ベンゼン、メチルエチルケトン等を挙げることができる。 【0016】本発明の防蟻用薬液組成物には、必要によって粘度調整剤を含有させることも有効である。こうした粘度調整剤を含有させることによって、本発明の防蟻用薬液組成物の粘度を上記の範囲内に調整できると共に、低粘度によって防蟻層が薄くなるのを防止し、またエマルジョンの分離を防止できる。 【0017】また、本発明の防蟻用薬液組成物には、各種の顔料を含有させることも有効である。こうした顔料を含有させて着色させることによって、施工時における薬液の色が乾燥するにつれて濃色に変化するので、施工後における薬液の乾燥や塗膜の均一形成を確認できることになる。 【0018】上記各成分の好ましい混合比率は、樹脂類:10〜25%(より好ましくは12〜20%)、精製鉱油:2〜12%(より好ましくは4〜8%)、ワックス類:2〜12%(より好ましくは4〜8%)、防蟻剤:0.01〜3%(より好ましくは0.03〜1%)、溶媒:40〜90%(より好ましくは50〜80%)、界面活性剤:0〜15%(より好ましくは3〜12)、粘度安定剤:0〜3%(より好ましくは0.5〜1%)、顔料:0〜5%(より好ましくは0.5〜2%)である。なかでも、樹脂類および精製鉱油は、本発明の防蟻用薬液組成物による作用を発揮させる為に、上記の範囲とすることが好ましい。 【0019】本発明で用いる樹脂類は、特に限定されるものではないが、脂肪族系またはC5系石油樹脂(主成分がイソプレン、ピペリレン、2−メチル−1−ブテン、2メチル−2−ブテン等の共重合体)、C9系石油樹脂(主成分がスチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、インデン等の共重合体)、C5−C9共重合石油樹脂等の石油樹脂(石油系炭化水素樹脂)、ロジン等の天然樹脂、およびエステルガム(ロジンエステル)、マレイン酸樹脂(ロジン変性マレイン酸樹脂)等の天然樹脂変性物等が挙げられる。これらのうちから少なくとも1種(1種若しくは2種以上)を用いれば良く、この樹脂類が塗膜(防蟻層)形成の為の固形分となると共に、適度な接着性を付与して薬液組成物が当接部に付着する機能を発揮させる。 【0020】上記樹脂類とワックス類を含有する薬液組成物によって塗膜を形成すると、この塗膜が硬い場合には、ひび割れが発生して防蟻層としても機能が発揮されなくなるので、塗膜を適度に軟化させてひび割れを防止するという観点から、本発明の防蟻用薬液組成物には精製鉱油を適量含有させる必要がある。こうした精製鉱油としては、例えばパラフィン系、ナフテン系および芳香族系等の炭化水素のものが挙げられ、オイル状のもので粘度が2〜1500mPa・s程度、沸点:220〜600℃であるものが好ましい。 【0021】ワックス類は、塗膜形成(固形分)および塗膜の流動(垂れ)防止の為に含有されるものであり、こうした作用を発揮するものであれば使用するワックスの種類については限定されるものではなく、例えばポリエチレンワックス(低分子量ポリエチレン)、ポリプロピレンワックス(低分子量ポリプロピレン)、パラフィンワックス、マイクロワックス、モンタンワックス、カルナバワックス、木ろう等が挙げられる。 【0022】本発明の防蟻用薬液組成物には、防蟻の目的で防蟻剤も含有する。但し、コンクリートは強アルカリ性であるので、リン酸系防蟻剤では所望の効果が得られない。従って、コンクリートに塗布したときでも所望の防蟻効果が得られる防蟻剤、例えばヒレスロイド様薬剤(シラフルオフェン、エトフェンプロックス等)、ピレスロイド系薬剤(ビフェントリン、サイパーメストン、デルタメスリン、パーメスリン、ペルメスリン、アレスリン、トラロメスリン等)、カーバメント系薬剤(プロボクスル、フェノカルブ、セビン等)、クロルニコチル系薬剤(イミダクロプリド、アセタプリド等)、ニトロガニリン系薬剤[例えば、「スタークル」:商品名(三井化学株式会社製)]等の使用が推奨される。 【0023】本発明で必要によって含有される界面活性剤としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩およびリン酸エステル塩等の陰イオン界面活性剤、脂肪酸アミノ塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩およびイミダゾリニウム塩等の陽イオン界面活性剤、カルボキシベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリニウムベタインおよびレシチン等の両性界面活性剤の他、エーテル型、エーテルエステル型、エステル型および含窒素型の各種非イオン界面活性剤等のいずれも使用できる。 【0024】本発明で必要によって含有される粘度調整剤としては、カゼイン、グルー、ゼラチン、グルテン大豆蛋白等の蛋白質、アルギン酸カリウム、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸、アラビアガム、グアーガム等の植物性粘度調整剤、ベントナイト等の鉱物性粘度調整剤の他、ポリアクリル酸ナトリウムやポリビニルアルコール等が非限定的に挙げられる。 【0025】本発明の防蟻用薬液組成物には、顔料を含有させることも有効であるが、こうした顔料としては通常用いらる顔料が使用でき、例えばチタン白、ベンガラ、アニリンブラック、カーボンブラック、シアニンブルー、マンガンブルー、鉄黒、ウルロラマリンブルー、ハンザレット、クロムイエロー、クロムグリーン、マビコイエロー等が挙げられる。 【0026】次に、本発明の白蟻侵入防止方法を、図面を用いて説明する。図1は従来技術(前記特公平4−15859号の技術)で新築時における基礎工事の際に防蟻構造を施工した例を示す説明図であり、図中1は、コンクリート布基礎、2はブロック基礎、3は束石(独立基礎)、4は配管(立上がり配管)、5は防蟻・防湿シート、6は充填物、7はジョイントテープ(防蟻テープ)、8は防蟻層を夫々示す。尚、図1には示していないが、この床下構造の上は、床が組み込まれるものである。 【0027】図1に示した防蟻構造を施工するに当たり、コンクリート布基礎1、ブロック基礎2、束石3、配管4等の側壁面にそって溝部(図示ぜず)を形成しておき、この溝部にその周縁部(若しくはくり貫き部分の内周縁部)が導入される様に、防蟻・防湿シート5が地盤面(図示せず)上に敷きつめられる。そして、溝部に導入された前記周縁部の上から土砂等の充填物6を充填して前記周縁部を保持した後、 該充填物6の上から、接着性を有する溶媒中に防蟻剤が混入されてなる防蟻用薬液を流し込んで充填物6に該薬液を含有させると共に、その近傍に防蟻層8を帯状に形成するものである。また、防蟻・防湿シート5の継目等は、防蟻剤を含浸したジョイントテープ7で連続貼りされる。 【0028】図1に示した防蟻構造は、前述の如く、新築時における基礎工事の際に施工されるものであり、その上には床が組み込まれているものであるが、建築から例えば10年程度経過した後に本発明方法が適用される。図2は本発明方法を実施する場合の床下構造体の一例を示す説明図であり、この図2に示した状態は前記図1に示した状態から例えば約10年が経過した状態を示しており、その基本的な構成は前記図1に類似し、対応する部分には同一の参照符号が付してある。そして本発明を実施するに当たっては、作業者が既築の建築物の床下に潜り込み、本発明の防蟻用薬液組成物を通常の吹き付け器によって前記防蟻層8の上から吹き付け塗布し、既に形成されている防蟻層8の上に新しい防蟻層10を形成する。 【0029】この様な再施工に当たって、本発明の防蟻用薬液組成物は前記の様な物性を有しているので、通常の吹き付け器を用いても、ノズル詰まりが生じることなく、有効に且つ容易に防蟻層10を形成(再施工)することができる。尚、本発明の防蟻層10による効果を発揮させるためには、防蟻層10の幅が150〜200mm程度となる様に防蟻用薬液組成物を吹き付け塗布するのが好ましい。また、本発明の防蟻用薬液組成物の塗布量の目安は、塗布面1m2当たり50〜300g程度である。 【0030】本発明の防蟻用薬液組成物を用いれば、図2に示した既築の状態であってもその吹き付け塗布が容易に達成され、再施工するのに有効であるが、新築(前記図1)のときに用いる防蟻剤としても適用できるのは前述した通りである。また、その際図1に示した施工方法に限定されないのは勿論である。 【0031】本発明方法は、前記図1、2に示した床下構造体の場合に限らず、例えば図3に示すベタ基礎仕様や、図4に示す土間コンクリート仕様の場合の様に、コンクリート布基礎1と土間コンクリート11の間の当接部、或は土間コンクリート11と仕上げ配管4の間の当接部等に防蟻層10を形成することも有効であり(新築或は既築の如何を問わず)、こうした形態においても前記当接部等に生じる隙間[土間コンクリート11の乾燥により収縮亀裂(クラック)が発生して生じる隙間]等を完全に封止して、当該隙間から白蟻が侵入してくるのを有効に防止できる。 【0032】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、下記の実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に徴して設計変更することはいずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。 【0033】 【実施例】下記表1に示した基本組成に対して、下記表2に示した防蟻剤のいずれかを含有させて各種成分組成の防蟻用薬液組成物を調製した。 【0034】 【表1】
【0035】 【表2】
【0036】得られた防蟻用薬液組成物を、白蟻防除用に一般に使用されている散布ポンプ(KS−II型:葯信社製)によって、前記図2に示した様に既築の床下構造体における基礎際周辺に塗布した。1日が経過した後、溶媒(水)は蒸発して、防蟻性を有する被膜(前記防蟻層10)が形成されていることを確認できた。このとき、塗布時と被膜形成後において、濃色に変化することによって、硬化性と均一塗布をも確認できた。 【0037】その後、臭いセンサー(XP−329型、新コスモス電気社製)によって、揮発成分の測定を行なったが、1日経過後において揮発成分の検出はなく、環境への影響も少ないことが分かった。 【0038】形成された防蟻層10について、防蟻試験を日本木材保存協会11号の総合試験に準拠して行なったが、実用上問題のない効果を有していることが確認できた。 【0039】 【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、長期に亘って防蟻効果を発揮できると共に、新築時における最初の施工から所定年数が経過した後に再施工する場合であっても、比較的容易に防蟻剤の良好な塗布状態を達成することのできる防蟻用薬液組成物、およびこうした組成物を用いて白蟻の建築物への侵入を効果的の防止することのできる白蟻侵入防止方法が実現できた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010065 【氏名又は名称】フクビ化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月24日(2001.1.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067828 【弁理士】 【氏名又は名称】小谷 悦司 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−220302(P2002−220302A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月9日(2002.8.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−16341(P2001−16341) |
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