| 【発明の名称】 |
梅種子利用機能物及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】下滝 哲夫
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| 【要約】 |
【課題】炭化された梅の種子内の空隙を有効に利用し、梅の種子炭化物の更なる有効活用を図ろうとするものである。
【解決手段】炭化された梅種子内の空隙に、木酢液、肥料液、芳香液又は脱臭液などの有効液を充填し、その有効液充填梅種子を種々の用途に利用する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 炭化された梅種子内の空隙に有効液を充填してなる梅種子利用機能物。 【請求項2】 有効液が木酢液、肥料液、芳香液、又は脱臭液である請求項1記載の梅種子利用機能物。 【請求項3】 炭化された梅種子を有効液中に浸漬し、加圧下で、上記梅種子内の空隙に有効液を注入することを特徴とする梅種子利用機能物の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、炭化させた梅の種子を利用した梅種子利用機能物及びその製造方法に関し、更に詳しくは、炭化された梅の種子を利用して肥料、芳香剤、脱臭剤等を提供するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、梅の種子は、工芸品に用いられたり、又は枕の材料に使われたりしたことはあるが、そのままでは用途が限られ、ほとんど捨てられ焼却処分されていることが多かった。 【0003】又、検討段階としては、種の種子を炭化、必要に応じて賦活させてなる吸着剤(特開平5−212279号)、植物性炭化物粒体に珪素を主成分とする消臭剤を含着させそれらを布袋に詰装した枕(実開平2−105769号)、梅木の幹、枝、根又は種子の炭化物をスポンジ本体に収納した枕(特開2000−5010号)等が知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、全く新しい技術思想に基づく梅の種子の有効利用を提供する。梅の種子の有効利用としては、本発明者が先に特許出願(特願平11−281956号)をなし、平成12年8月25日付で特許第3102686号として登録された発明がある。これは梅の種子を1200℃以上の温度で3ないし5日間蒸し焼きにして得られる梅の種子の炭素化物及びそれを用いた除湿剤、脱臭剤である。 【0005】上記に提案のものは、炭化した梅の種子をそのまま利用しようとしたものであるが、その後発明者の実験、研究の結果、炭化された梅の種子はその内部に比較的大なる空隙があり、かつ炭化種子表面から中ほどに向かって微細な孔が無数に存在し、それらは上記内部の空隙につながっていることを見つけた。 【0006】本発明は上述の新しい知見に基づくもので、種子内の空隙を有効に利用し、梅の種子炭化物の更なる有効活用を図ろうとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、炭化された梅種子内の空隙に有効液を充填した梅種子利用機能物を提供する。有効液は木酢液、肥料液、芳香液、又は脱臭液等、任意の目的に対して有効に作用する液であればよい。 【0008】更に又、本発明は同梅種子利用機能物の製造方法を提供するもので、炭化された梅種子を有効液中に浸漬し、加圧下で、上記梅種子内の空隙に有効液を注入するものである。 【0009】 【実施例】梅干しから果肉をとった後の梅干しの種子から付着している果肉を取るため、梅干しの種子の約2倍量の10%濃度の次亜塩素酸水溶液に約12時間漬け込んだ。12時間後ポリプロピレン製の籠にとり、流水をかけながら人手で攪拌し、種子と果肉を分離し種子を取り出した。この種子の塩濃度は10.7%であった。この種子を約20倍量の真水に4時間つけて脱塩し、ついで水を切ったのち4時間天日で干した。干したのち塩濃度は1.8%であった。天日干したあとの梅干しの種子は、約12kgを蓋のできる斗缶にいれ、炭焼きの釜に入れ、約1200℃で4日と半日の間蒸し焼きにした。蒸し焼きの後、釜から斗缶を取り出し灰をかけて冷却した。冷却後斗缶の中に梅の種子の炭化物が出来ていることを確認した。 【0010】上記の処理で得られた炭化された梅種子は、図1にその断面図を示すように、その内部に比較的大なる空隙1が環状に存在し、かつ炭化種子表面から中ほどに向かって微細な孔2が無数に存在し、それらの孔2は上記内部の空隙1につながっていることを見つけた。尚、3は炭化種子の外皮の部分、4は炭化種子の芯の部分であり、芯の部分にも図示はしていないが微細孔は存在する。 【0011】次に、炭化種子内の空隙に有効液を充填する方法について説明する。 【0012】図2は、有効液を充填する装置の一実施例を示すもので、11は有効液を収容する容器、12は炭化種子を収容する耐圧容器であり、圧力ホース13で連結されている。14は加圧ハンドルであり、このハンドルを加減することにより容器12内の圧力を変化させる。尚、15は圧力ゲージ、16は自動エアー抜弁であり、バルブ17が適宜使用されている。 【0013】図2に示すような装置を使い、有効液として木酢液、芳香剤を15気圧で10時間かけたところ、炭化種子内の空隙への有効液の充填が確認できた。 【0014】 【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明の梅種子利用機能物は充填有効液として木酢液を採用した場合は、木酢液としての効能、即ち園芸などに利用するときは土壌の有機微生物の繁殖を促進したり、病虫や害虫を予防したり、又肥料の効果を高めることにより農薬を減少させたりすることが可能となる。又同じく木酢液を充填有効液とした本発明機能物はストレスや疲れを癒す芳香療法の効果や抗菌作用や細胞の活性化を保つ抗酸化作用が期待される。 【0015】有効液としては上述の木酢液のほか肥料液、芳香液、脱臭液など種々のものが採用出来、従来廃棄処分に困っていた梅の種子の利用として画期的な効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399118472 【氏名又は名称】下滝 哲夫 【識別番号】501017741 【氏名又は名称】前田 雅雄
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| 【出願日】 |
平成13年1月15日(2001.1.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078204 【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之
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| 【公開番号】 |
特開2002−212017(P2002−212017A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月31日(2002.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−5879(P2001−5879) |
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