| 【発明の名称】 |
土壌生活性の不快害虫駆除剤及びそれを用いた駆除方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】友井 隆司
【氏名】松本 幸正
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| 【要約】 |
【課題】不快害虫により催される園芸作業時の不快感、不潔感及び不安感を軽減させることのできる土壌生活性の不快害虫駆除剤及びそれを用いた土壌生活性の不快害虫の駆除方法を提供すること。
【解決手段】土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分を保持させた薬剤保持体からなる、石様に成形されてなる不快害虫駆除剤、並びに不快害虫駆除剤を鉢底石として使用することを特徴とする土壌生活性の不快害虫の駆除方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分を保持させた薬剤保持体からなる、石様に成形されてなる不快害虫駆除剤。 【請求項2】 薬剤保持体の基材が多孔質物質及び/又は樹脂である請求項1記載の不快害虫駆除剤。 【請求項3】 土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分を、該基材の内部及び/又は表面に保持させた請求項2記載の不快害虫駆除剤。 【請求項4】 土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分が、有機リン系、ピレスロイド系及びカーバメート系殺虫剤からなる群より選ばれた1種以上である請求項1〜3いずれか記載の不快害虫駆除剤。 【請求項5】 土壌生活性の不快害虫が、鉢裏を主な生息場所としている生物である請求項1〜4いずれか記載の不快害虫駆除剤。 【請求項6】 鉢底石様に成形され、鉢底石として使用される請求項1〜5いずれか記載の不快害虫駆除剤。 【請求項7】 請求項1〜6いずれか記載の不快害虫駆除剤を鉢底石として使用することを特徴とする土壌生活性の不快害虫の駆除方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植木鉢やプランターその他鉢植え用容器の底部又は裏部に生息する土壌生活性の不快害虫に対する不快害虫駆除剤並びに該駆除剤を鉢底石として使用する土壌生活性の不快害虫の駆除方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、植木鉢、プランター、その他鉢植え用容器(以下、「鉢植え用容器」という)は、排水性を高める、重しとする等の観点から、軽石や小石など一般に鉢底石若しくはごろ土(以下、「鉢底石」という)と呼ばれている礫石類を使用して底部に層を形成させていた。使用された礫石類の多くは、市販の鉢底石、軽石等又は空き地等で見つけられる手頃な石礫であった。 【0003】しかしながら、それらの礫石類を鉢底石として使用した場合、鉢植え植物の生育に重要な一機能である鉢植え用容器の排水性は改善されるが、鉢植え用容器の下、つまり鉢裏について排水量が増大し、鉢裏の適当な湿度が土壌生活性の不快害虫等に快適な環境を作ることとなった。しかも鉢植え用容器の下、及び隣接している鉢植え等がある場合、鉢植え間にできる間隔等は、外敵から身を隠せるなどの理由もあるため、ダンゴムシやワラジムシなど土壌生活性の不快害虫に格好の棲み家を提供する結果となり、園芸作業時に感覚的被害をもたらした。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、不快害虫により催される園芸作業時の不快感、不潔感及び不安感を軽減させることのできる土壌生活性の不快害虫駆除剤及びそれを用いた土壌生活性の不快害虫の駆除方法を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、即ち、(1)土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分を保持させた薬剤保持体からなる、石様に成形されてなる不快害虫駆除剤、及び、(2)前記(1)記載の不快害虫駆除剤を鉢底石として使用することを特徴とする土壌生活性の不快害虫の駆除方法、に関する。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明における不快害虫駆除剤は、土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分を保持させた薬剤保持体からなり、石様に成形されたものである。これは、例えば、鉢底石としての機能をもたせることにより植木鉢の排水効果を高めると共に、土壌生活性の不快害虫に対して駆除効果を発揮することができる。 【0007】本発明の薬剤保持体に用いる基材としては、鉢底石などとしての使用に耐え得ることができ、薬剤を充分に保持できるものが好ましい。 【0008】薬剤保持体の形状は、鉢底石などがもつ通気性、排水性等の機能が考慮されたものが好ましい。したがって、鉢底石などの石様に成形されたものが好ましい。具体的には、簡単な構造で鉢底石などとしての機能を発揮できるという点で、礫石状、ブロック状、円筒状等、又は平板仕様であればハニカム状、すのこ状、格子状、網状等の構造を持ち、簡便な仕様であるものが良い。 【0009】基材の材質としては、薬剤等の含浸性や保有性、排水性、成型性等の観点から多孔質物質が好ましく、あるいは汎用性、強度、成型性等の観点から樹脂が好ましい。 【0010】多孔質物質としては、セラミックス、珪酸塩、シリカ、ゼオライト等の無機高分子物質が挙げられる。樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系合成樹脂、ポリスチレン、発泡スチロール等のポリスチレン系合成樹脂、セルロース、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体等の有機高分子物質が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて、鉢底石などの石様に任意に成形して使用することができる。 【0011】基材の材質としては、その他、加工、人工、天然を問わず、石材、木材、パルプ材、クレー材、コルク材、ゲル材等が挙げられ、所望する目的、仕様などに合わせて、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて、又は上記の多孔質物質及び/又は樹脂と組み合わせて、鉢底石などの石様に任意に成形して使用することができる。 【0012】本発明の不快害虫駆除剤は、土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分を、基材の内部及び/又は表面に保持させてなるものである。駆除成分の保持方法としては、駆除成分を含有させた薬剤保持体を製造する場合には、例えば、土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分と薬剤保持体の基材、例えば、前記樹脂を、駆除成分が分解して殺虫効果を消失しない程度の温度(約100〜150℃)で混合釜により混合、攪拌し、次いで押出し成型の手法を用いて、直径1〜1.5cm、長さ2〜3cmの円筒状に加工することにより不快害虫駆除剤を製造してもよい。他方、薬剤保持体の基材に駆除成分を担持させることにより製造する場合には、基材に駆除成分を容易かつ効果的に担持させ得るという点で、好ましくは接着剤を用いる。前記接着剤は、駆除成分を基材の表面にまんべんなく担持させるという効果を奏し、かかる接着剤として、例えば、エポキシ樹脂系接着剤、酢酸ビニル樹脂系接着剤、アクリルエマルジョン系接着剤等が挙げられ、単独若しくは2種以上を混合して用いることができる。これらの中では、耐水性、耐湿性という観点から、エポキシ樹脂系接着剤、アクリルエマルジョン系接着剤が好ましい。また、接着剤を用いない場合には、例えば、前記多孔質物質であるセラミックス等を予め前記所望の形に加工して得た薬剤保持体の基材を、前記駆除成分と水、例えばイオン交換水とを混合して得た駆除成分含有水溶液に、20〜30℃にて7〜12時間程度浸漬させて、薬剤保持体の基材に駆除成分を含浸させた後乾燥させて不快害虫駆除剤を得ることもできる。 【0013】薬剤保持体に駆除成分を含有させる場合は、選択される薬剤や用いられる基材により異なるが、薬剤保持体における駆除成分の含有量は0.01〜20重量%が好ましく、0.05〜10重量%がより好ましい。他方、駆除成分を含浸させた薬剤保持体の場合は、薬剤保持体の基材100重量部に対して、駆除成分を0.001〜20重量部担持させるのが好ましく、0.005〜5重量部担持させるのがより好ましい。 【0014】薬剤保持体に保持させる土壌生活性の不快害虫に対する駆除成分は、有機リン系、ピレスロイド系及びカーバメート系殺虫剤からなる群より選ばれた1種以上であるのが好ましい。これらの殺虫剤群中の化合物はその異性体及び/又は類縁体であってもよい。上記殺虫剤を併用する場合、駆除成分中のそれらの量比は特に限定するものではないが、標的生物、使用場所、目的、相乗効果、所望の物理的形状又は外観等を考慮した処方であることが望ましい。 【0015】有機リン系殺虫剤としては、5価のリンを中心に、酸素若しくは硫黄を介した2個の低級アルキル基と、アリル若しくはアルキル基及び2重結合を持つ酸素若しくは硫黄が結合したリン酸又はホスホン酸のエステル又は酸アミドを挙げることができるが、特に限定されるものではなく、所望の殺虫効力、人畜毒性、標的成分の選択等に合致させたものであればよい。 【0016】有機リン系殺虫剤の代表的な具体例としては、ダイアジノン〔(2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6)−ジエチルチオホスフェート〕、フェニトロチオン、MEP〔O,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオホスフェート〕、ピリダフェンチオン〔O,O−ジメチル−O−(3−オキソ−2−フェニル−2H−ピリダジン−6−イル)ホスホロチオエート〕、マラチオン〔ジメチルジカルベトキシエチルジチオホスフェート〕、ディプテレックス〔O,O−ジメチル−2,2,2−トリクロロ−1−ハイドロオキシエチルホスホネイト〕、クロルピリホス〔O,O−ジエチル−O−(3,5,6−トリクロル−2−ピリジル)−ホスホロチオエート〕、フェンチオン〔O,O−ジエチル−O−(3−メチル−4−メチルチオフェニル)−ホスホロチオエート〕、ジクロルボス〔O,O−ジメチル−2,2−ジクロロビニルホスフェート〕、プロペタンホス〔O−[(E)−2−イソプロポキシカルボニル−1−メチルビニル]O−メチルエチルホスホラミドチオエート〕、アベイト〔O,O,O’,O’−テトラメチルO,O’−チオジ−P−フェニレン ホスホロチオエート〕、プロチオホス〔ジチオリン酸O−2,4−ジクロロフェニル O−エチル S−プロピルエステル〕、ホキシム〔O,O−ジエチル−O−(α−シアノベンジリデンアミノ)チオホスフェート〕等が挙げられる。 【0017】ピレスロイド系殺虫剤としては、エステル結合によってシクロプロパン環を含む酸部分と、五員環不飽和ケトンを含むアルコール部分からなる化合物を挙げることができるが、特に限定されるものではなく、所望の殺虫効力、人畜毒性、標的成分の選択等に合致させたものであれば何ら制限はない。 【0018】ピレスロイド系殺虫剤の代表的具体例としては、フタルスリン〔N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル dl−シス/トランス−クリサンテマート〕、dl・d−T80−フタルスリン〔N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル d−シス/トランス−クリサンテマート〕、フラメトリン〔5−(2−プロパギル)−3−フリルメチル クリサンテマート〕、ペルメトリン〔3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボキシラート〕、フェノトリン〔3−フェノキシベンジル d−シス/トランス−クリサンテマート〕、イミプロスリン〔2,4−ジオキソ−1−(プロプ−2−イニル)−イミダゾリジン−3−イルメチル (1R)−シス/トランス−クリサンテマート〕、フェンバレレート〔α−シアノ−3−フェノキシベンジル−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート〕、シペルメトリン〔α−シアノ−3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート〕、シフェノトリン〔α−シアノ−3−フェノキシベンジル d−シス/トランス−クリサンテマート〕、エトフェンプロックス〔2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル〕、テフルスリン〔2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート〕、フェンプロパトリン〔α−シアノ−3−フェノキシベンジル シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート〕、フェンフルスリン〔2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル−dl−シス/トランス3−(2,2−ジクロロビニル)2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート〕、アレスリン、レスメトリン、ネオピナミンフォルテ、クリスロンフォルテ等が挙げられる。これらの中では、殺虫効力の観点から、ペルメトリン、エトフェンプロックス、アレスリン、レスメトリン、ネオピナミンフォルテ、クリスロンフォルテが好ましい。 【0019】カーバメート系殺虫剤としては、フェニル系のN−メチル、又は含窒素複素環系のN,N−ジメチルカルバミン酸エステル、オキシム系、ベンゾフラン系のものなどを挙げることができるが、特に限定されるものではなく、所望の殺虫効力、人畜毒性、標的成分の選択等に合致させたものであればよい。これらの中では、殺虫効力や人畜毒性の観点から、カルバリル、フェノブカルブ、ベンダイオカルブが好ましい。 【0020】本発明の不快害虫駆除剤には、その他各種殺虫剤、天然精油、酸化防止剤、忌避剤、共力剤、殺菌剤あるいは抗菌剤等を任意に薬剤保持体に保持させることができる。 【0021】その他の殺虫剤としては、メトキサジアゾン〔5−メトキシ−3−(2−メトキシフェニルO−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン〕などのオキサジアゾール系殺虫剤;イミダクロプリド〔1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミン〕、アセタミプロリド〔N’−[(6−クロロ−3−ピリジイル)メチル]−N’−シアノ−N’メチルアセトンアミジイン〕などのクロロニコチン系殺虫剤等が挙げられる。 【0022】天然精油及び/又はその成分としては、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、オイゲノール、メチルオイゲノール、ゲラニオール、シンナミックアルデヒド、リナロール、ペリラアルデヒド、ネペタリック酸、メチルヘプテノン、デシルアルデヒド、ミルセン、酢酸ゲラニオール、チモール、リモネン、シネオール、ピネン、シメン、テルピネン、サビネン、エレメン、セドレン、エレモール、ビドロール、セドロール、ヒノキチオール、ツヤプリシン、トロポロイド、ヒノキチン、ツヨプセン、ボルネオール、カンフェン、テルピネオール、テルピニルエステル、ジペンテン、ファランドレン、シネオール、カリオレフィン、バニリン、フルフラール、フルフリルアルコール、ピノカルベオール、ピノカルボン、ミルテノール、ベルベノン、カルボン、オイデスモール、ピペリトン、ツエン、ファンキルアルコール、メチルアンスラニレート、ビサボレン、ベルガプトール、ノニルアルデヒド、ノニルアルコール、ヌートカトン、オクチルアルデヒド、酢酸リナリル、酢酸ゲラニル、ネロリドール、オシメン、アンスラニル酸メチル、インドール、ジャスモン、ベンツアルデヒド、プレゴン、更に上記の異性体や誘導体及び上記から選ばれる少なくとも1つ以上を含有する精油等が挙げられる。 【0023】酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、トコフェロール、トリフェニルホスファイト等が挙げられ、単独若しくは2種以上を混合して用いることができる。これらの中では、樹脂に対する融和性、安定性という観点から、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソールが好ましい。 【0024】駆除成分を保持させた薬剤保持体を製造する際には、駆除成分の薬剤保持体の基材への含浸性、拡散性等を向上させる目的で、溶剤を用いることも可能である。 【0025】薬剤保持体は、常法により、石様、好ましくは、鉢底石、飾り石、敷石、鉢置き台等に成形することができる。これらは、例えば、乾式加圧成型、揺動成型、ろくろ成型、押出し成型、鋳込み成型等により成形することができる。 【0026】土壌生活性の不快害虫は、鉢裏を主な生息場所としている生物が好ましい。土壌生活性の不快害虫としては、例えば、ダンゴムシ及びワラジムシ類、ヤスデ類、ムカデ類、ゲジ類、クモ類、アリ類、シロアリ、ケムシ類、チャタテムシ類、トビムシ類、カマドウマ類、ナメクジ類、トカゲ及びヤモリ類などが挙げられる。 【0027】本発明の不快害虫駆除剤が礫石様形状をしたものである場合、鉢植え用容器の底部に鉢底石として、好ましくは2〜3cmの層を形成するように施用してもよい。また、本発明の不快害虫駆除剤は、庭やベランダにある物陰等不快害虫が生息するような場所に飾り石として施用してもよく、玄関先に敷石として施用してもよい。また、不快害虫駆除剤が、平板様形状をしたものである場合、鉢底に鉢底石として所定量を敷けばよく、また鉢置き台として使用してもよい。 【0028】本発明の不快害虫駆除剤を、なかでも土壌生活性の不快害虫の生息しやすい鉢裏という環境に最も近接している鉢底石として使用すると、土壌生活性の不快害虫の生息環境の劣悪化をもたらし、鉢裏に進入し滞在する土壌生活性の不快害虫等に対してその殺虫効果をもって致死させることができる。また土壌生活性の不快害虫等は生息に不適切な鉢裏の環境を感じ取り、その場から退去することから、土壌生活性の不快害虫等の生息域を縮小することができる。 【0029】 【実施例】次に実施例にて本発明をより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。 【0030】実施例190重量部の礫石状の軽石に0.05%(w/v)のエトフェンプロックスのネオチオゾールF溶液を10重量部含浸させた後、40℃で2時間乾燥させて不快害虫駆除剤を得た。 【0031】実施例290重量部の礫石状のセラミックス粒に0.05%(w/v)のフェニトロチオンのネオチオゾールF溶液を10重量部含浸させた後、40℃で2時間乾燥させて不快害虫駆除剤を得た。 【0032】実施例30.05重量%のカルバリル、10重量%のネオチオゾールF及び89.95重量%のポリエチレンを110℃で混合釜を用いて混合した後、押出成形機を用いて直径約2cm、長さ約3cmの円筒状の不快害虫駆除剤を得た。 【0033】試験例1市販されているプラスチック製植木鉢(5号)に底2〜3cm厚さの層を形成するように実施例1〜3で得られた不快害虫駆除剤を施剤し、高さ20cm程度のパンジーを植えて25×25cm2 の試験区域に20℃にて1日間放置した。次に該植木鉢の下に体長約7〜8mmのダンゴムシを15匹放飼にしさらに1日間放置し、ダンゴムシの致死率を求めた。なおパンジーに対しては2回/日の定期的な散水を行った。 【0034】試験例2市販されているプラスチック製植木鉢(5号)に底1cm厚さの層を形成するように実施例1〜3で得られた不快害虫駆除剤を施剤し、高さ20cm程度のパンジーを植え、体長約7〜8mmのダンゴムシを60匹を放飼にした1m2 の試験区域に該植木鉢1日間放置した後のダンゴムシの致死率を求めた。その後改めてダンゴムシ60匹を放飼にし、該植木鉢を放置して3日後のダンゴムシの致死率を調べた。なおパンジーに対しては2回/日の定期的な散水を行った。 【0035】致死率は以下の式により求めた。 致死率(%)=〔(b−a)/b〕×100a=試験後のダンゴムシの生存数b=試験前のダンゴムシの生存数【0036】各試験においては同様の操作を5回反復して行い、それぞれで致死率を求めた。それら平均値を各試験での致死率とした。 【0037】比較例1一般に鉢底石として市販されている軽石を、市販されているプラスチック製植木鉢(5号)に底2〜3cm厚さの層を形成するように施し、高さ20cm程度のパンジーを植えて比較例1とし、実施例1〜3と同様に、試験例1〜2を行った。 【0038】上記試験例1の結果を表1に示し、上記試験例2の結果を表2に示す。 【0039】 【表1】
【0040】 【表2】
【0041】試験例1のように、施剤した植木鉢を1日間放置し駆除成分の雰囲気を充満させた場合、実施例1〜3においては、鉢底に配置されたダンゴムシは滞在するようなことはなく、ほとんどが植木鉢周辺部へ逸走する等の忌避行為を示し、その後動きの鈍重化が見られ、ほぼ全てが致死に至った。 【0042】試験例2のように、施剤した植木鉢をダンゴムシの生息域に1日間及び3日間放置し徐々に駆除成分の雰囲気にダンゴムシを曝露した場合、実施例1〜3については、1日間放置においての致死率は約50%であり、試験例1ほどの劇的な致死効果は得られなかったものの、3日後の致死率は100%であり、効果は確実なものであった。さらに、3日間にわたる定期的な散水においても、駆除効果は減ずることなく充分なものであった。 【0043】また、実施例1〜3と比較例1を比較した場合、比較例1ではダンゴムシの生息に何ら影響を及ぼさないのに対して、実施例1〜3ではダンゴムシの駆除及び防除の効果が顕著であった。 【0044】 【発明の効果】本発明の不快害虫駆除剤は、鉢底石として使用する場合、植木鉢の排水性を良好にすると共に、植物が植えられている鉢やプランター等の鉢植え用容器の下(鉢裏)において該駆除剤に保持された薬剤が醸し出す雰囲気が植腐の臭いに誘引され進入しようとする不快害虫に対して殺虫効果を発揮し、不快害虫の棲み家の排除且つ園芸作業時の感覚的被害を軽減することができる。 【0045】さらに、鉢底石が殺虫成分を既に保持しているので不快害虫退治の為の新たな薬剤処理を施す手間を省き不必要に大量に薬剤を散布することがない、鉢裏を生息域としない生物に対して害を及ぼさないという選択性がある等の効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000112853 【氏名又は名称】フマキラー株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月31日(2000.8.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095832 【弁理士】 【氏名又は名称】細田 芳徳
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| 【公開番号】 |
特開2002−68902(P2002−68902A) |
| 【公開日】 |
平成14年3月8日(2002.3.8) |
| 【出願番号】 |
特願2000−262523(P2000−262523) |
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