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【発明の名称】 農薬及び肥料用使用済み陶磁器型材用石膏型粉砕品
【発明者】 【氏名】河村 誠

【氏名】渡辺 政美

【要約】 【課題】使用済み陶磁器型材用石膏の有効利用法を提供する。

【解決手段】農薬及び肥料の担体及び増量等に利用される2水石膏に使用済み陶磁器型材用石膏型粉砕品を使用することで、単位重量当たりの農薬等の保持量が多く、徐放性を有することを特徴としながら、安価に提供できるだけでなく、処理場の確保が困難になってきている使用済み陶磁器型材用石膏型の産業廃棄物の再資源化が可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】農薬及び肥料用に利用される、単位重量当たりの農薬等の保持量が多く、徐放性を特徴とする使用済み陶磁器型材用石膏型粉砕品
【発明の詳細な説明】【001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬及び肥料用の担体、増量等の目的で利用される、単位重量当たりの保持量が多くかつ徐放性を有する使用済み陶磁器型材用石膏型粉砕品に関するものである。
【002】
【従来の技術】従来、農薬及び肥料用の担体などに利用されている石膏には、2水石膏粉末、半水石膏粉末及びIII型無水石膏が利用されている。
【003】2水石膏粉末は、原石または化学石膏の粉末であるが、いずれも結晶性であるため、結晶内部には農薬・肥料等の含浸はなく、表面においてだけに保持することになる。
【004】従って、2水石膏でこれらをより多く保持させようとする場合、2水石膏粉末をより微細に粉砕する必要があった。
【005】この場合、保持している場所が結晶表面だけのため、散布直後に放出するため徐放性に関しては制御できなかった。
【006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような従来の問題点を解決して、単位重量当たりの農薬や肥料の保持量を多くして、更に徐放性を付与した2水石膏硬化体粉砕品を安価に提供することにある。
【007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するためになされた本発明は、使用済み陶磁器型材用石膏型を、ジョークラッシャー及びハンマークラッシャーなどの粉砕機で、1.5mm程度以下に粉砕したものを利用することにある。
【008】通常考えられる2水石膏硬化体は、半水石膏を水と混練して、硬化後乾燥させてから粉砕することでも得られるが、この場合、半水石膏を水和・硬化させるだけでなく、更に乾燥してから粉砕することになり、これらのコストは2水石膏硬化体粉砕品を実用的な価格では供給不可能としてしまう。
【009】使用済み陶磁器型材用石膏型粉砕品の粒度は、平均粒径1.5mm程度から数十ミクロンmまで粉砕可能であるが、2水石膏硬化体内部には、余剰水が乾燥によって抜けた空隙ができており、農薬等の保持量を増すための微粉砕は必要ない。
【010】通常の使用済み2水石膏硬化体としては、皿や茶碗などの使用型として利用された陶磁器型材用石膏型(通常、故型と呼ばれているもの)が、最も適しており、使用済みとはいえ高純度で、ヒ素・重金属の含有も食品添加物の範囲内であることを確認している。
【011】他にも、使用済み石膏型としては、陶磁器型材用石膏でもケース用型や工業用や歯科用の石膏型も利用可能であるが、これらの石膏には各種添加剤や混合物が多く含まれている他、工業用や歯科用では使用される地区が集中していないため収集コストが高く、本発明の用途には問題が多い。
【012】一方、陶磁器型材用として利用された石膏型は、瀬戸、東濃などの陶磁器の産地に集中しており、発生量も多く収集コストの削減が容易であるだけでなく、近年はその産業廃棄物としての埋め立て処理場の確保が困難になってきていることからも、本発明の意義はより重要なものとなっている。
【013】本発明による使用済み陶磁器型材用石膏型粉砕品は、農薬及び肥料の担体等用として利用できるだけでなく、硫酸カルシウムの土壌改良効果及び肥料効果も得られる。
【014】
【実施例】本発明による使用済み陶磁器型材用石膏型粉砕品の実施例1として混水量60%の皿型、実施例2として混水量75%の鋳込み型を、比較例としてモロッコ天然原石をそれぞれ粉砕して、篩で1.0〜1.5mmで篩分けして得たものを準備して、農薬及び肥料の保持量を吸水率で比較し、次に各試料1gを20%食塩水に5分間浸漬してから、10mlの蒸留水で水洗し、硝酸銀で塩素を検出しなくなるまでの水洗回数を測定することで、徐放性を比較した。

【015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明により、使用済み陶磁器型材用石膏型を粉砕したものは、農薬及び肥料用として、単位重量当たりの農薬等の保持量が多く、更に徐放性を有しながら、安価に供給できるだけでなく、使用済み陶磁器型材用石膏型の産業廃棄物の再資源化が可能となる。
【出願人】 【識別番号】000106184
【氏名又は名称】サンエス石膏株式会社
【出願日】 平成12年8月8日(2000.8.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−53407(P2002−53407A)
【公開日】 平成14年2月19日(2002.2.19)
【出願番号】 特願2000−275669(P2000−275669)