| 【発明の名称】 |
水性懸濁農薬組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】皆川 文康
【氏名】上野 高秀
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| 【要約】 |
【課題】保存安定性が高く、ハンドリングや散布等の実用上問題を有さない、原液でも使用できる水性懸濁組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】水に対する溶解度が20℃で1000ppm以下であり、かつ、常温で液状又は所定の手段で液状化が容易な固形状の農薬活性成分、有機溶剤、非イオン界面活性剤、増粘剤、及び水を含有する水性懸濁農薬組成物において、上記の農薬活性成分、有機溶剤、非イオン界面活性剤の混合物の比重dAと、上記の増粘剤及び水の混合物の比重dBの比dA/dBが、0.95≦dA/dB≦1.05の範囲であることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水に対する溶解度が20℃で1000ppm以下であり、かつ、常温で液状又は所定の手段で液状化が容易な固形状の農薬活性成分、有機溶剤、非イオン界面活性剤、増粘剤、及び水を含有する水性懸濁農薬組成物において、上記の農薬活性成分、有機溶剤、非イオン界面活性剤の混合物の比重dAと、上記の増粘剤及び水の混合物の比重dBの比dA/dBが、0.95≦dA/dB≦1.05の範囲であることを特徴とする水性濁農薬組成物。 【請求項2】 粘度が30mPa・s以下であることを特徴とする請求項1に記載の水性懸濁農薬組成物。 【請求項3】 上記非イオン界面活性剤のHLBが11以下であり、上記農薬活性成分を0.0001〜0.5重量%、上記非イオン活性界面剤を0.0001〜0.5重量%、及び上記水を90重量%以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の水性懸濁農薬組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、水性懸濁型の農薬組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、農薬組成物としては、水和剤、粉剤、乳剤、水性懸濁剤等があり、それぞれの持つ特徴で、目的に応じて使用されている。上記の水和剤や粉剤は、製剤形成が容易であるが、水に希釈する際の粉立ち、散布に際して周囲への飛散等の問題点を有する。また、上記乳剤は、乳化剤や有機溶剤を用いるので、臭いや引火性等の問題を有する。 【0003】これに対し、水性懸濁製剤は水を用い、有機溶剤や乳化剤を用いないか、或いは殆ど用いないので、上記の問題点を解決し、安全面や環境衛生面で優れている。 【0004】この水性懸濁製剤は、水に難溶又は不溶で、常温で液状又は固形状の農薬活性成分(いわゆる、オイル分)を水等の水系媒体の中に分散させたものであり、基本的にオイル分の粒子径が小さいほど、又は水系媒体の粘度が高いほど、オイル分と水系媒体との分離が生じにくくなり、保存安定性が向上する。このため、一般に水性懸濁製剤は、水系媒体の粘度を高くし、保存安定性の向上を図っている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記の通り、一般に水性懸濁製剤は、高粘度のため、希釈するのに手間がかかったり、容器へ付着する等のハンドリング面での問題点を有する。また、安定性向上のために用いた増粘剤の影響で、散布時に噴射ノズルが詰まったり、また、不均一な噴出等の問題を有する。 【0006】そこで、この発明は、保存安定性が高く、ハンドリングや散布等の実用上問題を有さない、原液でも使用できる水性懸濁組成物を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明は、水に対する溶解度が20℃で1000ppm以下であり、かつ、常温で液状又は所定の手段で液状化が容易な固形状の農薬活性成分、有機溶剤、非イオン界面活性剤、増粘剤、及び水を含有する水性懸濁農薬組成物において、上記の農薬活性成分、有機溶剤、非イオン界面活性剤の混合物の比重dAと、上記の増粘剤及び水の混合物の比重dBの比dA/dBが、0.95≦dA/dB≦1.05の範囲であることを特徴とすることにより、上記の課題を解決したのである。 【0008】農薬活性成分、有機溶剤、非イオン界面活性剤等のオイル分の比重と、増粘剤及び水等の水系媒体の比重を一定範囲内に接近させたので、両者の分離が生じにくくなり保存安定性を向上させることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を説明する。 【0010】この発明にかかる水性懸濁農薬組成物は、所定の農薬活性成分、有機溶剤、非イオン界面活性剤、増粘剤及び水を含有する水性懸濁型の製剤である。 【0011】上記農薬活性成分は、所定以下の溶解度を有するものであり、かつ、常温で液状又は所定の手段で液状化が容易な固形状の成分である。 【0012】この農薬活性成分の水に対する溶解度が20℃で1000ppm以下がよい。この溶解度は、日局通則で、「極めてとけにくい」又は「ほとんど溶けない」に分類されるものである。したがって、上記農薬活性成分としては、「極めてとけにくい」又は「ほとんど溶けない」に分類されるものがよい。 【0013】上記の範囲の溶解度の農薬活性成分を用いることにより、得られる水性懸濁組成物の懸濁状態を安定化させることができる。 【0014】この農薬活性成分の形状は、常温で液状、又は所定の手段で液状化が容易な固形状がよい。液状のものを用いると、水に懸濁させやすい。また、固形状であっても所定の手段で液状化が容易であれば、水に懸濁させやすい。この所定の手段としては、例えば、溶剤に溶解させたり加温による溶融化等があげられる。 【0015】このような農薬活性成分としては、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、忌避剤、除草剤等があげられる。以下にそれらの具体例を「商品名〔一般名称〕」の形式で示す。上記殺虫剤、殺菌剤又は殺ダニ剤の例としては、有機リン系化合物として、フェニトロチオン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)ホスホロチオエート〕、フェンチオン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル)ホスホロチオエート〕、ダイアジノン〔O,O−ジエチル−O−2−イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イルホスホロチオエート〕、クロルピリホス〔O,O−ジエチル−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエート〕、アセフエート〔O,S−ジメチルアセチルホスホラミドチオエート〕、メチダチオン〔S−2、3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1,3,4−チアジアゾール−3−イルメチル O,O−ジメチルホスホロジチオエート〕、ジスルホトン〔O,O−ジエチル S−2−エチルチオエチルホスホロジチオエート〕、DDVP〔2,2−ジクロロビニルジメチルホスフエート〕、スルプロホス〔O−エチル O−4−(メチルチオ)フェニル S−プロピルホスホロジチオエート〕、シアノホス〔O−4−シアノフェニル O,O−ジメチルホスホロチオエート〕、ジオキサベンゾホス〔2−メトキシ−4H−1,3,2−ベンゾジオキサホスホリン−2−スルフィド〕、ジメトエート〔O,O−ジメチル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェート〕、フェントエート〔エチル 2−ジメトキシホスフイノチオイルチオ(フェニル)アセテ−ト〕、マラチオン〔ジエチル(ジメトキシホスフィノチオイルチオ)サクシネ−ト〕、トリクロルホン〔ジメチル 2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホスホネート〕、アジンホスメチル〔S−3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ペンゾトリアジン−3−イルメチルO,O−ジメチルホスホロジチオエート〕、モノクロトホス〔ジメチル(E)−1−メチル−2−(メチルカルバモイル)ビニルホスフェート〕、エチオン〔O,O,O′,O′−テトラエチルS,S′−メチレンビス(ホスホロジチオエート)〕等があげられる。 【0016】また、カ−バメ−ト系化合物として、BPMC(2−sec−ブチルフェニルメチルカーバメート)、ベンフラカルブ〔エチルN−〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ〕−N−イソプロピル−β−アラニネート〕、プロポキスル〔2−イソプロポキシフェニル N−メチルカ−バメ−ト〕、カルボスルファン〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フラニル N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカ−バメ−ト〕、カルバリル〔1−ナフチル−N−メチルカ−バメ−ト〕、メソミル〔S−メチル−N−〔(メチルカルバモイル)オキシ〕チオアセトイミデ−ト〕、エチオフェンカルブ〔2−(エチルチオメチル)フェニルメチルカ−バメ−ト〕、アルジカルブ〔2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンアルデヒド O−メチルカルバモイルオキシム〕、オキサミル〔N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキシイミノ−2−(メチルチオ)アセタミド〕、フェノチオカルブ〔S−4−フェノキシブチル)−N、N−ジメチルチオカーバメ−ト等があげられる。 【0017】さらに、ピレスロイド化合物として、エトフェンプロックス〔2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシべンジルエーテル〕、フェンバレレ−ト〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレ−ト〕、エスフェンバレレート〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレ−ト〕、フェンプロパトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、シペルメトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、ペルメトリン〔3−フェノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、シハロトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシべンジル(z)−(1RS)−cis−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、デルタメトリン〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス−3(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、シクロプロトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレ−ト〕、フルバリネ−ト(α−シアノ−3−フェノキシベンジルN−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−D−バリネート)、ビフェントリン(2−メチルビフェニル−3−イルメチル)、(Z)−(1RS)−cis−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト、2−メチル−2−(4−プロモジフルオロメトキシフェニル)プロピル(3−フェノキシベンジル)エーテル、トラロメトリン〔(1R−シス)3−{(1RS)(1,2,2,2−テトラブロモエチル)}−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジルエステル〕、シラフルオフェン〔4−エトキシフェニル{3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピル}ジメチルシラン〕、d−フェノトリン〔3−フェノキシベンジル (1R−シス,トランス)−クリサンテマ−ト〕、シフェノトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R−シス,トランス)−クリサンテマ−ト〕、d−レスメトリン〔5−ベンジル−3−フリルメチル(1R−シス,トランス)−クリサンテマ−ト〕、アクリナスリン〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R−シス(Z))−(2,2−ジメチル−3−{3−オキソ−3−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルオキシ)プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート〕、シフルトリン〔(RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、テフルトリン〔2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル (1RS−シス(Z))−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2.2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、トランスフルスリン〔2,3,5,6−テトラフルオロベンジル (1R−トランス)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〕、テトラメトリン〔3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル(1RS)−シス,トランス−クリサンテマ−ト〕、アレスリン〔(RS)−3−アリル−2−メチル−4−オキソシクロペント−2−エニル(1RS)−シス,トランス−クリサンテマ−ト〕、プラレトリン〔(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)シクロペント−2−エニル(1R)−シス,トランス−クリサンテマ−ト〕、エンペントリン〔(RS)−1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル (1R)−シス,トランス−クリサンテマ−ト〕、イミプロトリン〔2,5−ジオキソ−3−(プロプ−2−イニル)イミダゾリジン−1−イルメチル(1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロプ−1−エニル)シクロプロパンカルボキシレ−ト〕、d−フラメトリン〔5−(2−プロピニル)フルフリル(1R)−シス,トランス−クリサンテマ−ト〕、5−(2−プロピニル)フルフリル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト等があげられる。 【0018】さらにまた、ニトロイミダゾリジン誘導体、N−シアノアミジン誘導体として、N−シアノ−N′−メチル−N′−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アセトアミジン等があげられる。 【0019】また、塩素化炭化水素化合物として、エンドスルファン〔6,7,8,9,10,10−へキサクロロ−1,5,5a,6,9,9a−へキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾジオキサチエピンオキサイド〕、γ−BHC(1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロシクロへキサン〕、1,1−ビス(クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノ−ル等があげられる。 【0020】さらに、ベンゾイルフェニルウレア系化合物として、クロルフルアズロン〔1−(3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、テフルベンズロン〔1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、フルフェノクスロン〔1−(4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−フルオロフェニル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕等があげられる。 【0021】さらにまた、チオ尿素誘導体として、ジアフェンチウロン〔N−(2,6−ジイソプロピル−4−フェノキシフェニル)−N′−tert−ブチルカルボジイミド〕等があげられる。 【0022】その他の殺虫剤、殺菌剤又は殺ダニ剤の例としては、ニトロイミダゾリジン誘導体、フェニルピラゾール化合物、メトキサジアゾン〔5−メトキシ−3−(2−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−(3H)−オン〕、ブロモプロピレート〔イソプロピル 4,4′−ジブロモベンジレ−ト〕、テトラジホン〔4−クロロフェニル 2,4,5−トリクロロフェニルスルホン〕、キノメチオネ−ト〔S,S−6−メチルキノキサリン−2,3−ジイルジチオカルボネート〕、ピリダベン〔2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オン〕、フェンピロキシメ−ト〔tert−ブチル(E)−4−〔(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾール−4−イル)メチレンアミノオキシメチル〕ベンゾエート〕、デブフェンピラド〔N−4−tert−ブチルベンジル〕−4−クロロ−3−エチル−1−メチル−5−ピラゾールカルボキサミド〕、ポリナクチンコンプレックス〔テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン〕、ピリミジフェン〔5−クロロ−N−〔2−{4−(2−エトキシエチル)−2,3−ジメチルフェノキシ}エチル〕−6−エチルピリミジン−4−アミン、ミルべメクチン、アバメクチン、イバ−メクチン、アザジラクチン〔AZAD〕、ブブロフェジン〔2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,3,5−チアジアジン−4−オン〕、テブフェノジド〔N−tert−プチル−N’−(4−エチルベンゾイル)−3,5−ジメチルベンンゾヒドラジド〕、フィプロニル〔(±)−5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トルイル)−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラゾール−3−カルボニトリル〕、フルトラニル〔α,α,α−トリフルオロ−3’−イソプロポキシ−O−トルアニリド〕、ジチアノン〔2.3−ジシアノ−1,4−ジチアアンスラキノン〕、TPN〔テトラクロロイソフタロニトリル〕等があげられる。 【0023】上記除草剤の例としては、ベンスルフロンメチル〔メチル=d−(4.6−ジメトキシピリミシン−2−イルカルバモイルスルファモイル)−O−トルア−ト〕、テニルクロ−ル〔2−クロロ−N−(3−メトキシ−2−テニル)−2’,6’−ジメチルアセトアニリド〕、ビラフルフェン−エチル〔エチル=2−クロロ−5−(4−クロロ−5−ジフルオロメトキシ−l−メチル−1H−ピラゾ−ル−3−イル)−4−フルオロフェノキシアセテート〕等があげられる。 【0024】上記忌避剤の例としては、3,4−カランジオール、N,N−ジエチル−m−トルアミド、1−メチルプロピル 2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカルボキシラ−ト、p−メンタン−3,8−ジオ−ル、ヒソップ油などの植物精油等があげられる。 【0025】上記有機溶剤としては、水に対する溶解度が20℃で1000ppm以下のものがよい。この範囲の溶解度の有機溶剤を用いることにより、得られる水性懸濁組成物の懸濁状態を安定化させることができる。 【0026】上記有機溶剤の例としては、合成イソパラフィン系炭化水素、パラフィン系炭化水素、植物油、芳香族炭化水素や、アルキルベンゼン、アジピン酸ジブチル等があげられる。上記合成イソパラフィン系炭化水素としては、エクソン化学社製のアイソパーG(商品名)、出光石油社製のIPソルベント1016、1620、2028、2385(いずれも商品名)等があげられ、上記パラフィン系炭化水素としては、エクソン化学社製のエクソールD40、D80(いずれも商品名)等があげられる。また、上記植物油としては、大豆油、ヤシ油、アマニ油、綿実油、ナタネ油、キリ油、ヒマシ油等があげられ、芳香族炭化水素としては、キシレン、ベンゼン、トルエン等があげられる。 【0027】上記非イオン界面活性剤は、HLBが11以下のものがよい。このような非イオン界面活性剤を用いることにより、従来、水中油型で化学的に不安定であった農薬活性成分を極めて安定化させることができる。 【0028】この非イオン界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のアルキルアリルエーテル型、ポリオキシエチレンラルリルエーテル等のアルキルエーテル型、ポリオキシエチレンオレエート等のアルキルエステル類、ポリオキシエチレンラウリルアミン等のアルキルアミン型、ソルビタンモノオレートやポリオキシエチレンソルビタンオレート等の多価アルコール型、及びアルキルアリルエーテルホルマリン縮合物等があげられる。これらの非イオン界面活性剤は、1種のみならず2種以上を使用することができる。更に、必要に応じてHLBが11以上の非イオン界面活性剤を併用することもできる。 【0029】上記増粘剤としては、アラビアガム、ポリビニルアルコール、キサンタンガム、CMC、カラギナン、トラガントガムやシリカ系増粘剤等があげられる。 【0030】上記農薬活性成分の上記水性懸濁農薬組成物全体に対する配合比は、0.0001〜0.5重量%がよく、0.01〜0.5重量%が好ましい。0.0001重量%より少ないと、農薬の活性が十分期待できない。0.5重量%より多いと、十分な保存安定性が得られない場合がある。 【0031】上記有機溶剤の上記水性懸濁農薬組成物全体に対する配合比は、0.0001〜1.0重量%がよく、0.005〜0.2重量%が好ましい。0.0001重量%より少ないと、比重調整が期待できず、1.0重量%より多いと、オイル分が多くなり、十分な保存安定性が得られない場合がある。 【0032】上記非イオン界面活性剤の上記水性懸濁農薬組成物全体に対する配合比は、0.0001〜0.5重量%がよく、0.01〜0.2重量%が好ましい。0.0001重量%より少ないと、農薬活性成分を十分に安定化できない場合があり、0.5重量%より多いと、散布後に処理面がべったりして、好ましくない。 【0033】上記増粘剤の上記水性懸濁農薬組成物全体に対する配合比は、0.01〜1重量%がよく、0.05〜0.5重量%が好ましい。0.01重量%より少ないと、十分な保存安定性を期待できず、1重量%より多いと、粘度が高くなり、原液散布したとき、均一散布するのが困難となる。 【0034】上記の農薬活性成分、有機溶剤、非イオン界面活性剤の混合物(以下、「オイル分」と称する。)の比重をdAとし、上記の増粘剤及び水の混合物(以下、「水系媒体」と称する。)の比重をdBとすると、その比dA/dBは、0.95≦dA/dB≦1.05の範囲がよい。上記の範囲を外れると、オイル分と水系媒体との分離が生じやすくなり、保存安定性にかけるからである。 【0035】上記水性懸濁農薬組成物の粘度は、これを原液のまま使用する場合、30mPa・s以下が好ましく、20mPa・s以下がより好ましく、10mPa・s以下がさらに好ましい。30mPa・sより大きいと、上記の原液を、例えば、0.5mmのノズル口径のトリガーや、200〜500KPa程度の低圧の噴霧器を用いて噴霧するとき、霧状に広がらずに棒状に噴射される場合が多くなり、農薬活性成分を有効に散布できなくなるからである。 【0036】 【実施例】以下に、この発明を実施例を用いて発明をより詳細に説明する。 【0037】まず、以下の実施例及び比較例に用いる原材料を示す。 (1)農薬活性成分・フェニトロチオン(商品名) 住友化学工業社製・シフェノトリン(商品名) 住友化学工業社製・ビフェントリン(商品名) (米国)FMC社製・フィプロニル(商品名) ローヌ・プーラン社製(2)有機溶剤・アイソパーG(商品名) エクソン化学社製・ソフトアルキルベンゼン(商品名) 三菱化学社製・アジピン酸ジブチル 三菱化学社製・フタル酸ジ−2−エチルヘキシル 三菱化学社製・2−エチルヘキシルジグリコール 日本乳化剤社製(3)非イオン性界面活性剤・ソルビタンモノオレート(HLB:4.3) 竹本油脂社製:NK−D−935・ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(HLB:15.0) 竹本油脂社製:NK−D−945(4)増粘剤・キサンタンガム 三晶社製:ケルザンS・シリカ系増粘剤 LAPORTE社製:Laponite508。 【0038】〔実施例1〜3、比較例1〜6〕表1に示す量の農薬活性成分、有機溶剤、非イオン性界面活性剤、増粘剤及び水を混合し、水性懸濁農薬組成物を製造した。そのときの各比重及び比重比は、表1に示すとおりである。保存安定性については、得られた水性懸濁農薬組成物を50℃又は2℃の条件下で静置し、オイル分と水系媒体の分離の有無を観察した。両成分の分離が観察されたときは○、分離が観察されなかったときは×で表記した。散布性については、製剤直後に原液のままで0.5mmのノズル口径のトリガーを用いて噴霧し、霧状に広がって噴射されたときは○、棒状に噴射されたときは×で表記した。これらの結果を表1に示した。 【0039】 【表1】
【0040】 【発明の効果】この発明によれば、オイル分水系媒体との比重の比を一定範囲内に接近させたので、両者の分離が生じにくくなり保存安定性を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000250018 【氏名又は名称】有恒薬品工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年7月25日(2000.7.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−37702(P2002−37702A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月6日(2002.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願2000−224178(P2000−224178) |
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