| 【発明の名称】 |
有害節足動物防除剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】久保田 俊一
【氏名】藤浪 道彦
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| 【要約】 |
【課題】有害節足動物に対して優れた防除効果を有する防除剤を提供すること、特に即効的な効果を有する防除剤を提供すること。
【解決手段】α−ピロン化合物の1種である4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(4−メチルペンタノイル)−2−ピロンを含有する有害節足動物防除剤を、有害節足動物に施用する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(4−メチルペンタノイル)−2−ピロンを含有する有害節足動物防除剤。 【請求項2】4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(4−メチルペンタノイル)−2−ピロンを0.001〜95重量%含有する請求項1に記載の有害節足動物防除剤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、特定のα−ピロンを有効成分とする有害節足動物防除剤に関するものである。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】現在、数多くの有害節足動物防除剤が市販されているが、防除の対象となる有害節足動物は種類も多く、使用する場面も多岐におよぶ為、より実用性能が高く、かつ安全性の高い有害節足動物防除剤が求められている。即効的な活性を有するピレスロイド系殺虫剤は、有害節足動物防除の場面において優れた剤であるが、近年各地でいくつかの節足動物においてピレスロイド抵抗性の発達が報告されている。このような状況下に、即効性に優れた非ピレスロイド系化合物が切望されている。また、ある種のα−ピロン化合物がダニおよびイエバイに防除活性を有することが知られている(特開昭51−19126号)が、ここに記載の化合物は必ずしも防除効力の点で十分ではなかった。 【0003】 【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(4−メチルペンタノイル)−2−ピロン、即ち式 化1【化1】
で示されるα−ピロン化合物(以下、ピロン化合物〔A〕と記す。)が即効的な防除効果を有し、有害節足動物防除剤の有効成分として優れることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、ピロン化合物〔A〕を含有する有害節足動物防除剤(以下、本発明防除剤と記す。)を提供するものである。 【0004】 【発明の実施の形態】本発明防除剤が、防除効果を発揮し得る有害節足動物としては、例えば以下のものがあげられる。 半翅目害虫:ヒメトビウンカ、トビイロウンカ、セジロウンカ等のウンカ類、ツマグロヨコバイ、イナズマヨコバイ、タイワンツマグロヨコバイ等のヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等鱗翅目害虫:ニカメイガ(ニカメイチュウ)、コブノメイカ、ノシメコクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨトウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、ハモグリガ類、ドクガ類、ウワバ類、カブラヤガ、タマナヤガ等のアグロティス属害虫(Agrotis spp.)、ヘリコベルパ属害虫(Helicoverpaspp.)、ヘリオティス属害虫(Heliothis spp.)、コナガ、イチモンジセセリ、イガ、コイガ等双翅目害虫:アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエバエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類、ノミバエ類、ヌカカ類等鞘翅目害虫:ウェスタンコ−ンル−トワ−ム、サザンコ−ンル−トワ−ム等のコ−ンル−トワ−ム類、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミズゾウムシ、ワタミゾウムシ、アズキゾウムイシ等のゾウムシ類、ヒメマルカツオブシムシ、ヒメカツオブシムシ類等のカツオブシムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ属(Epilachna spp.)、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ等網翅目害虫:チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等総翅目害虫:ミナミキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ、ハナアザミウマ類等膜翅目害虫:アリ類、スズメバチ類、アシナガバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ等のハバチ類等直翅目害虫:ケラ、バッタ等隠翅目害虫:イヌノミ、ネコノミ、ヒトノミ等シラミ目害虫:コロモジラミ、アタマジラミ、ケジラミ等等翅目害虫:ヤマトシロアリ、イエシロアリ等ハダニ類:ニセナミハダニ、ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ等マダニ類:オウシマダニ類、フタトゲチマダニ等室内塵性ダニ類: ケナガコナダニ、ムギコナダニ等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ等のヒョウヒダニ類、チリニクダニ、イエニクダニ、サナアシニクダニ等のニクダニ類、クワガタツメダニ、フトツメダニ等のツメダニ類、ホコリダニ類、マルニクダニ類、イエササラダニダニ類、等の有害ダニ類ヤケヤスデ等のヤスデ類、アカムカデ等のムカデ類、ワラジムシ、ホソワラジムシ等のワラジムシ類、オカダンゴムシ等のダンゴムシ類等。 【0005】本発明防除剤の有効成分であるピロン化合物〔A〕は、防除すべき有害節足動物と接触することにより効力を示すので、通常は下記に示すような剤型に製剤化して使用される。即ち、ピロン化合物〔A〕またはその溶液と、固体担体、液体担体、液化ガス担体等とを混合し、また必要により界面活性剤、その他の製剤用補助剤を添加することにより、油剤、乳剤、水和剤、水中懸濁剤、水中乳濁剤等のフロアブル剤、粒剤、粉剤等の本発明防除剤を製造することができる。これらの本発明防除剤には、有効成分としてピロン化合物〔A〕が、通常、重量比で0.001〜95%含有される。 【0006】かかる製剤の際に用いられる固体担体としては、例えば、粘土類(カオリンクレ−、珪藻土、合成含水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレ−、酸性白土等)、タルク類、セラミック、セリサイト、石英、炭酸カルシウム等の無機担体、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂、木粉、活性炭などの植物起源の担体の微粉末あるいは粒状物などがあげられる。液体担体としては、例えば、水、アルコ−ル類(メタノ−ル、エタノ−ル、高級アルコール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エ−テル類(ジイソプロピルエ−テル、ジオキサン等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジメチルスルホキシド、大豆油、綿実油等の植物油等があげられる。液化ガス担体としては、例えば、フルオロカーボン、フルオロハイドロカーボン、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエ−テル、炭酸ガス等があげられる。 【0007】製剤の際に必要により用いられる界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリ−ルスルホン酸塩、アルキルアリ−ルエ−テル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコ−ルエ−テル類、多価アルコ−ルエステル類、糖アルコ−ル誘導体等があげられる。その他の製剤用補助剤とては、固着剤、分散剤、安定剤等がある。固着剤や分散剤としては、例えば、カゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん粉、アラビアガム、セルロ−ス誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)があげられる。安定剤としては、例えば、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノ−ル)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノ−ルと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノ−ルとの混合物)等のフェノール系酸化防止剤、ジフェニルアミン等のアミン系酸化防止剤、2−メルカプトベンズイミダゾール等の有機イオウ系酸化防止剤、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸またはそのエステル等があげられる。 【0008】フロアブル剤(水中懸濁剤または水中乳濁剤)は、通常、ピロン化合物〔A〕、分散剤、懸濁助剤(例えば、保護コロイドやチクソトロピ−性を付与する化合物)、適当な補助剤(例えば、消泡剤、防錆剤、安定化剤、展着剤、浸透助剤、凍結防止剤、防菌剤、防黴剤等)および水からなる。保護コロイドとしては、例えば、ゼラチン、カゼイン、ガム類、セルロ−スエ−テル、ポリビニルアルコ−ル等を挙げることができ、チクソトロピ−性を付与する化合物としては、例えば、ベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリケ−ト、キサンタンガム、ポリアクリル酸等を挙げることができる。また、水に代えてピロン化合物〔A〕がほとんど溶解しない油を用いて油中懸濁剤とすることも可能である。 【0009】このようにして得られる乳剤、水和剤、フロアブル剤等の製剤は通常、水等で希釈して、ピロン化合物〔A〕の濃度として0.1〜10000ppmに希釈して、油剤、粒剤、粉剤等の製剤は通常そのまま有害節足動物に対して、散布、噴霧される。またピロン化合物〔A〕またはその製剤は、下記のような形態に加工して使用することもできる。 【0010】ピロン化合物〔A〕そのものまたはその液剤と噴射剤とからなる混合剤を、噴射口を備えた耐圧容器に内包させることにより、本発明防除剤のエアゾールを製造することができる。またピロン化合物〔A〕そのものまたはその液剤を、線香、マット、セラミック板等の基材に含浸することにより、本発明防除剤の蚊取線香、電気蚊取用の殺虫マット等の加熱蒸散剤;自己燃焼型燻煙剤、化学反応型燻煙剤、多孔セラミック板燻煙剤等の加熱燻煙剤;樹脂蒸散剤、含浸紙蒸散剤等の非加熱蒸散剤;フォッギング等の煙霧剤;ULV剤等を製造することができる。またピロン化合物〔A〕の液剤を、上部に吸液芯を設けた容器に充填することにより、吸液芯型加熱蒸散用の殺虫液ボトルを製造することができる。これらの本発明防除剤には、有効成分としてピロン化合物〔A〕が、通常、重量比で0.001〜95%含有される。 【0011】エアゾール用の噴射剤としては、例えば、プロパン、ブタン、イソブタン、ジメチルエーテル、メチルエチルエーテル、メチラール等があげられる。蚊取線香用の基材としては、例えば、木粉、粕粉等の植物生粉末と、タブ粉、スタ−チ、グルテイン等の結合剤との混合物等があげられる。電気蚊取用の殺虫マットの基材としては、例えば、コットンリンタ−またはコットンリンタ−とパルプとの混合物のフィブリルを板状に固めたもの等があげられる。自己燃焼型燻煙剤の基材としては、例えば、硝酸塩、亜硝酸塩、グアニジン塩、塩素酸カリウム、ニトロセルロ−ス、エチルセルロ−ス、木粉などの燃焼発熱剤、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、重クロム酸塩、クロム酸塩などの熱分解刺激剤、硝酸カリウムなどの酸素供給剤、メラミン、小麦デンプンなどの支燃剤、硅藻土などの増量剤、合成糊料などの結合剤等があげられる。 【0012】化学反応型燻煙剤の基材としては、例えば、アルカリ金属の硫化物、多硫化物、水硫化物、含水塩、酸化カルシウム等の発熱剤、炭素質物質、炭化鉄、活性白土などの触媒剤、アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ポリスチレン、ポリウレタン等の有機発泡剤、天然繊維片、合成繊維片等の充填剤等があげられる。樹脂蒸散剤の基材としては、例えば、熱可塑性樹脂があげられ、含浸紙蒸散剤の基材としては、濾紙、和紙等があげられる。 【0013】本発明防除剤は、他の殺虫剤、殺ダニ剤、共力剤等と混用または併用することもできる。かかる殺虫剤、殺ダニ剤としては、例えば、フェニトロチオン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)ホスホロチオエ−ト〕、フェンチオン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル)ホスホロチオエ−ト〕、ダイアジノン〔O,O−ジエチル−O−2−イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イルホスホロチオエ−ト〕、クロルピリホス〔O,O−ジエチル−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエ−ト〕、DDVP〔2,2−ジクロロビニルジメチルホスフェ−ト〕、シアノホス〔O−4−シアノフェニル O,O−ジメチルホスホロチオエ−ト〕、ジメトエ−ト〔O,O−ジメチル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェ−ト〕、フェントエ−ト〔エチル 2−ジメトキシホスフィノチオイルチオ(フェニル)アセテ−ト〕、マラチオン〔ジエチル(ジメトキシホスフィノチオイルチオ)サクシネ−ト〕、アジンホスメチル〔S−3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イルメチル O,O−ジメチルホスホロジチオエ−ト〕等の有機リン系化合物、BPMC(2−sec−ブチルフェニルメチルカ−バメ−ト〕、ベンフラカルブ〔エチル N−〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ〕−N−イソプロピル−β−アラニネ−ト〕、プロポキスル〔2−イソプロポキシフェニル N−メチルカ−バメ−ト〕、カルバリル〔1−ナフチル−N−メチルカ−バメ−ト〕等のカ−バメ−ト系化合物、【0014】エトフェンプロックス〔2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエ−テル〕、フェンバレレ−ト〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレ−ト〕、エスフェンバレレ−ト〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレ−ト〕、フェンプロパトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、シペルメトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、ペルメトリン〔3−フェノキシベンジル (1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、シハロトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−(1RS)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、デルタメトリン〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス−3(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、シクロプロトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレ−ト〕、フルバリネ−ト(α−シアノ−3−フェノキシベンジルN−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−D−バリネ−ト)、ビフェンスリン(2−メチルビフェニル−3−イルメチル)(Z)−(1RS)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト、2−メチル−2−(4−ブロモジフルオロメトキシフェニル)プロピル(3−フェノキシベンジル)エ−テル、トラロメトリン〔(1R−シス)3{(1RS)(1,2,2,2−テトラブロモエチル)}−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジルエステル〕、シラフルオフェン〔4−エトキシフェニル{3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピル}ジメチルシラン〕、d−フェノトリン〔3−フェノキシベンジル (1R−シス,トランス)−クリサンテマ−ト〕、シフェノトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R−シス,トランス)−クリサンテマ−ト〕、d−レスメトリン〔5−ベンジル−3−フリルメチル(1R−シス,トランス)−クリサンテマ−ト〕、アクリナスリン〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R−シス(Z))−(2,2−ジメチル−3−{3−オキソ−3−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルオキシ)プロペニル}シクロプロパンカルボキシレ−ト〕、シフルトリン〔(RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、テフルトリン〔2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル (1RS−シス(Z))−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、トランスフルスリン〔2,3,5,6−テトラフルオロベンジル (1R−トランス)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、テトラメトリン〔3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル (1RS)−シス,トランス−クリサンテマ−ト〕、アレスリン〔(RS)−3−アリル−2−メチル−4−オキソシクロペント−2−エニル(1RS)−シス,トランス−クリサンテマ−ト〕、プラレトリン〔(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)シクロペント−2−エニル(1R)−シス,トランス−クリサンテマ−ト〕、エンペントリン〔(RS)−1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル (1R)−シス,トランス−クリサンテマ−ト〕、イミプロトリン〔2,5−ジオキソ−3−(プロプ−2−イニル)イミダゾリジン−1−イルメチル(1R)−シス,トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロプ−1−エニル)シクロプロパンカルボキシレ−ト〕、d−フラメトリン〔5−(2−プロピニル)フルフリル(1R)−シス,トランス−クリサンテマ−ト〕、5−(2−プロピニル)フルフリル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート等のピレスロイド化合物、【0015】イミダクロプリド(1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミン〕等のニトロイミダゾリジン誘導体、N−シアノ−N′−メチル−N′−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アセトアミジン等のN−シアノアミジン誘導体、ニテンピラム〔N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−エチル−N‘−メチル−2−ニトロビニリデンジアミン〕、チアクロプリド〔1−(2−クロロ−5−ピリジルメチル)−2−シアノイミノチアゾリン、チアメトキサム〔3−((2−クロロ−5−チアゾリル)メチル)−5−メチル−4−ニトロイミノテトラヒドロ−1,3,5−オキサジアジン〕、1−メチル−2−ニトロ−3−((3−テトラヒドロフリル)メチル)グアニジン、1−(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル−3−メチル−2−ニトログアニジン、ニトロイミノヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン誘導体、エンドスルファン〔6,7,8,9,10,10−ヘキサクロロ−1,5,5a,6,9,9a−ヘキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾジオキサチエピンオキサイド〕、γ−BHC(1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロシクロヘキサン〕、1,1−ビス(クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノ−ル等の塩素化炭化水素化合物、クロルフルアズロン〔1−(3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、テフルベンズロン〔1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、フルフェノクスロン〔1−(4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−フルオロフェニル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、4−フェノキシフェニル−2−(2−ピリジルオキシ)プロピルエーテル〔ピリプロキシフェン〕、イソプロピル(2E,4E)−11−メトキシー3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノエ−ト〔メトプレン〕、エチル(2E,4E)−11−メトキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノエ−ト〔ヒドロプレン〕等の幼若ホルモン様物質、ジアフェンチウロン〔N−(2,6−ジイソプロピル−4−フェノキシフェニル)−N′−tert−ブチルカルボジイミド〕等のチオ尿素誘導体、フェニルピラゾール系化合物、4−ブロモ−2−(4−クロロフェニル)−1−エトキシメチル−5−トリフルオロメチルピロ−ル−3−カルボニトリル〔クロルフェナピル〕、メトキサジアゾン〔5−メトキシ−3−(2−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾ−ル−2−(3H)−オン〕、ブロモプロピレ−ト〔イソプロピル 4,4′−ジブロモベンジレ−ト〕、テトラジホン〔4−クロロフェニル 2,4,5−トリクロロフェニルスルホン〕、キノメチオネ−ト〔S,S−6−メチルキノキサリン−2,3−ジイルジチオカルボネ−ト〕、ピリダベン〔2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−オン〕、フェンピロキシメ−ト〔tert−ブチル(E)−4−〔(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾ−ル−4−イル)メチレンアミノオキシメチル〕ベンゾエ−ト〕、デブフェンピラド〔N−4−tert−ブチルベンジル)−4−クロロ−3−エチル−1−メチル−5−ピラゾ−ルカルボキサミド〕、ポリナクチンコンプレックス〔テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン〕、ピリミジフェン〔5−クロロ−N−〔2−{4−(2−エトキシエチル)−2,3−ジメチルフェノキシ}エチル〕−6−エチルピリミジン−4−アミン、ミルベメクチン、アバメクチン、イバ−メクチン、アザジラクチン〔AZAD〕等があげられ、共力剤としては、例えば、ビス−(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテル(S−421)、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド(MGK−264)、α−[2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ]−4,5−メチレンジオキシ−2−プロピルトルエン(ピペロニルブトキシド)等があげられる。本発明防除剤の施用量、施用濃度は、いずれも製剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種類、被害程度等の状況によって適宜決めることができる。 【0016】 【実施例】本発明防除剤の製造例および試験例をあげて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。尚、部は重量部を表わす。 製造例1ピロン化合物〔A〕20部をキシレン65部に溶解し、乳化剤ソルポール3005X(東邦化学登録商標名)15部を加え、よく攪拌混合して、20%乳剤を得る。 【0017】製造例2ピロン化合物〔A〕40部にソルポール5060(東邦化学登録商標名)5部を加え、よく混合して、カ−プレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)32部、300メッシュ珪藻土23部を加え、ジュ−スミキサ−で攪拌混合して、40%水和剤を得る。 【0018】製造例3ピロン化合物〔A〕1.5部およびAGSORBLVM−MS24/48(OIL DRI社製モンモリロナイトの焼成品、粒径24〜48メッシュの粒状担体)98.5部を加えてよく混合し、1.5%粒剤を得る。 【0019】製造例4ピロン化合物〔A〕10部、フェニルキシリルエタン10部およびスミジュ−ルL−75(住友バイエルウレタン社製トリレンジイソシアネ−ト)0.5部を混合した後、アラビアガムの10%水溶液20部中に加え、ホモミキサ−で攪拌して、平均粒径20μmのエマルジョンを得る。次に、これにエチレングリコ−ル2部を加え、さらに60℃の温浴中で24時間反応させてマイクロカプセルスリラ−を得る。一方、ザンサンガム0.2部、ビ−ガムR(三洋化成製アルミニウムマグネシウムシリケ−ト)1.0部をイオン交換水56.3部に分散させて増粘剤溶液を得る。上記マイクロカプセルスラリー42.5部および増粘剤溶液57.5部を混合して、10%マイクロカプセル剤を得る。 【0020】製造例5ピロン化合物〔A〕10部とフェニルキシリルエタン10部を混合した後、ポリビニルアルコールの10%水溶液30部中に加え、ホモミキサーで攪拌して、平均粒径3μmのエマルジョンを得る。一方、ザンサンガム0.2部、ビ−ガムR(三洋化成製アルミニウムマグネシウムシリケ−ト)0.4部をイオン交換水49.4部に分散させて増粘剤溶液を得る。上記エマルジョン50部および増粘剤溶液50部を混合して、10%フロアブル剤を得る。 【0021】製造例6ピロン化合物〔A〕5部をカ−プレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)3部、PAP0.3部および300メッシュタルク91.7部を加え、ジュ−スミキサ−で攪拌混合し、5%粉剤を得る。 【0022】製造例7ピロン化合物〔A〕0.5部をジクロロメタン10部に溶解し、これをアイソパーM(イソパラフィン・エクソン化学製)89.5部に混合して、0.5%油剤を得た。 【0023】製剤例8ピロン化合物〔A〕0.1g、ネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9gをエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25gのジメチルエーテル及び25gのLPGを充填し、振とうを加え、アクチュエータを装着することにより0.1%油性エアゾールを得た。 【0024】製剤例9ピロン化合物〔A〕0.2g、ネオチオゾール(中央化成株式会社)49.8gをエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25gのジメチルエーテル及び25gのLPGを充填し、振とうを加え、アクチュエータを装着することにより0.2%油性エアゾールを得た。 【0025】製剤例10ピロン化合物〔A〕0.4g、ネオチオゾール(中央化成株式会社)49.6gをエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25gのジメチルエーテル及び25gのLPGを充填し、振とうを加え、アクチュエータを装着することにより0.4%油性エアゾールを得た。 【0026】製剤例11ピロン化合物〔A〕0.8g、ネオチオゾール(中央化成株式会社)49.2gをエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25gのジメチルエーテル及び25gのLPGを充填し、振とうを加え、アクチュエータを装着することにより0.8%油性エアゾールを得た。 【0027】製剤例12ピロン化合物〔A〕1.0g、ネオチオゾール(中央化成株式会社)49.0gをエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25gのジメチルエーテル及び25gのLPGを充填し、振とうを加え、アクチュエータを装着することにより1.0%油性エアゾールを得た。 【0028】製造例13ピロン化合物〔A〕0.6部、BHT0.01部、キシレン5部、脱臭灯油3.39部および乳化剤{アトモス300(アトラスケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したものと、純水50部とをエアゾ−ル容器に充填し、バルブ部分を取り付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)40部を加圧充填して、水性エアゾ−ルを得る。 【0029】製造例14ピロン化合物〔A〕0.5gをアセトン20mlに溶解し、蚊取線香用担体(タブ粉:粕粉:木粉を4:3:3の割合で混合)99.5gと均一に攪拌混合した後、水120mlを加え、充分練り合わせたものを成型乾燥して、蚊取線香を得る。 【0030】製剤例15蚊取線香用担体(タブ粉:粕粉:木粉を5:3:2の割合で混合)99.5gに、染料マラカイトグリーン0.3gと防腐剤デヒドロ酢酸ナトリウム0.2gを溶かした水120gを加え、十分に練り合わせたものを成形乾燥して蚊取り線香基材を得た。ピロン化合物〔A〕100mgをアセトン溶液5mlに溶解し、その溶液0.25mlを上記蚊取線香用基材0.5gに塗布し十分に風乾して、1%蚊取り線香を得た。 【0031】製剤例16蚊取線香用担体(タブ粉:粕粉:木粉を5:3:2の割合で混合)99.5gに、染料マラカイトグリーン0.3gと防腐剤デヒドロ酢酸ナトリウム0.2gを溶かした水120gを加え、十分に練り合わせたものを成形乾燥して蚊取り線香基材を得る。ピロン化合物〔A〕0.3gを脱臭灯油0.7gに溶解し、その溶液1gを上記蚊取り線香基材29gに塗布し十分に風乾して、蚊取り線香を得る。 【0032】製剤例17ピロン化合物〔A〕1gをアセトン20mlに溶解し、蚊取線香用基材(タブ粉:粕粉:木粉を5:3:2の割合で混合)99gに、染料マラカイトグリーン0.3gと防腐剤デヒドロ酢酸ナトリウム0.2gを溶かした水120gを加え、十分に練り合わせたものを成形乾燥して蚊取り線香を得る。 【0033】製造例18ピロン化合物〔A〕0.2g、BHT0.1g、ピペロニルブトキサイド0.4gにアセトンを加えて溶解し、ト−タルで10mlとする。この溶液0.5mlを2.5cm×1.5cm、厚さ0.3cmの電気マット用基材(コットンリンタ−とパルプの混合物のフィブリルを板状に固めたもの)に均一に含浸させて、電気蚊取用の殺虫マットを得る。 【0034】製造例19ピロン化合物〔A〕0.2部、BHT0.1部を脱臭灯油99.7部に溶解して液剤を得、これを塩化ビニル製容器に入れ、上部をヒ−タ−で加熱できるようにした吸液芯(無機粉体をバインダ−で固め、焼結したもの)を挿入することにより、吸液芯型加熱蒸散装置に用いるパーツを得る。 製造例20ピロン化合物〔A〕100mgを適量のアセトンに溶解し、4.0cm×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱燻煙剤を得る。 【0035】製剤例21ピロン化合物〔A〕10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩を50%含有するホワイトカーボン35部および水55部を混合し、湿式粉砕法にて微粉砕して、10%フロアブル剤を得た。 製剤例22ピロン化合物〔A〕10部を、キシレン35部とジメチルホルムアミド35部の混合溶媒に溶解し、これに乳化剤(ソルポール3005X:東邦化学工業株式会社製)20部を加え、十分攪拌混合して10%乳剤を得た。 【0036】次に、ピロン化合物〔A〕の合成方法を参考合成例として記す。 参考合成例4−ヒドロキシ−6−メチル−2−ピロン10.0g(79.3mmol)を室温にてトルエン100mlに懸濁し、N,N−ジメチルアミノピリジン1.22g(10.0mmol)、イソカプロン酸10.0g(86.1mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド18.5g(89.7mmol)を順次加えた。この混合溶液を室温にて1時間攪拌した後、70℃に昇温し20時間加熱攪拌した。室温に戻した後、生じた不溶のジシクロヘキシル尿素を濾別し、1N塩酸水で1回、10%食塩水で2回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去することにより、粗油状物を得た。粗油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=6/1)に付し、ピロン化合物〔A〕7.11g(収率40%)を得た。得られたピロン化合物〔A〕は、融点42℃で、以下の核磁気共鳴スペクトルを示した。 1H−NMR(CDCl3/TMS):0.94(6H,d),1.54(2H,q),1.63(1H,m),2.27(3H,s),3.08(2H,t),5.93(1H,s),17.88(1H,s) 【0037】次に試験例にて、本発明防除剤の効果を示す。尚、本発明防除剤の特徴を明確にするため、特開昭51−19126記載(化合物番号5)の式 化2で示される4−ヒドロキシ−6−メチル−3−ヘキサノイル−2−ピロン(以下、対照化合物と記す。)を対照として用いた。 【化2】
尚、式 化2で示される化合物は、以下の核磁気共鳴スペクトルを示す。 1H−NMR(CDCl3/TMS):0.91(3H,t),1.36(4H,m),1.67(2H,m),2.27(3H,s),3.07(2H,t),5.93(1H,s),16.88(1H,s) 【0038】試験例1(イエバエに対する試験) 製造例7にしたがって、ピロン化合物〔A〕および対照化合物の0.5%油剤を各々調製した。イエバエ(Musca domestica)成虫10頭(雄雌各5頭)を1辺70cmの立方体のガラス製チャンバー(体積0.34m3)内に放った。上記油剤0.7mlを、チャンバー側面の小窓からスプレーガンにて0.9kg/cm2の圧力でチャンバー内に散布した。ノックダウンした個体の数を15分後に数えた。結果を表1に示す。 【表1】
【0039】試験例2(イエバエに対する試験) 床面に模造紙を敷いたチャンバー(1辺1.8mの立方体、体積5.8m3)にイエバエ(Musca domestica)成虫約100頭(雄:雌≒1:1)を放ち、製剤例12に従って調製したピロン化合物〔A〕の1.0%油性エアゾールをチャンバー側面の小窓から合計散布量が約1.5gになるように4回散布した。ノックダウンした個体の数を散布してから15分後に数えたところ、その割合は96%であった。 【0040】試験例3(アカイエカに対する試験) 製剤例15に従って、ピロン化合物〔A〕および対照化合物を含有する線香0.5gをそれぞれ調製した。1辺70cmの立方体のガラス製チャンバー(体積0.34m3)内の床中央に上記線香を線香立てに立てて設置し、片端から点火し、完全に燃焼させた。燃焼中は電池式の小型のファンを用いてチャンバー内の空気を攪拌した。その後線香立ておよびファンを取り出し、アカイエカ(Culexpipiens pallens)雌成虫20頭をチャンバー内に放った。ノックダウンいた個体の数を放虫して15分後に数えた。試験はそれぞれ2反復で行った。結果を表2に示す。 【表2】
【0041】試験例4(アカイエカに対する試験) 床面に模造紙を敷いたチャンバー(1辺1.8mの立方体、体積5.8m3)にアカイエカ雌成虫50頭を放ち、製剤例12に従って調製したピロン化合物〔A〕の1.0%油性エアゾールをチャンバー側面の小窓から合計散布量が約1.5gになるように4回散布した。ノックダウンした個体の数を散布してから15分後に数えたところ、その割合は100%であった。 【0042】試験例5(チャバネゴキブリに対する試験) 製造例7にしたがって、ピロン化合物〔A〕および対照化合物の0.5%の油剤をそれぞれ調製した。46cm×46cm×高さ70cmの金属製チャンバーの底部に設置した金網上に一辺20cmの正方形の紙を敷き、その上にチャバネゴキブリ(Blattella germanica)成虫10頭(雄雌各5頭)を放ったコンテナー(直径8.75cm、高さ7.5cm、底面に16メッシュの金網を張り、壁面に逃亡防止用バターを塗布したもの)を設置した。上記油剤1.5mlを、チャンバー上部からスプレーガンにて0.42kg/cm2の圧力で供試虫めがけて散布した。30秒後に該コンテナーをチャンバー内から取り出し、プラスチック製カップに供試虫を移して、ノックダウンした個体の数を散布してから1分後に数えた。結果を表3に示す。 【表3】
【0043】試験例6(チャバネゴキブリに対する試験) ピロン化合物〔A〕500mgをアセトン2.5mlに溶解させ、セラミック板(縦4.2cm、横4.2cm、高さ1.2cmで、全体にほぼ均一に直径3mmの孔102個を有すもの)に均一に処理し、乾燥させた。チャンバー(1辺が1.8mの立方体、体積5.8m3)の床面の中央に上記のセラミック板を設置した加熱器を置き、チャンバー内の2隅に各々チャバネゴキブリ(Blattella germanica)成虫10頭(雄5頭、雌5頭)を入れたプラスチック製カップを設置した。加熱器を通電し、上記セラミック板を約200℃(200±5℃;事前に放射温度計〔ミノルタ株式会社製、TR−0506C〕にて加熱されるセラミック板上の表面温度測定を行った結果からの推定値)に加熱し、2時間薬剤を蒸散させた。ノックダウンした個体数を加熱して2時間後に数えたところ、その割合は100%であった。供試虫を清潔なプラスチック製カップに移し、餌と水を入れておいた。死に至った個体数を7日後に数えたところ、その割合は100%であった。 【0044】試験例7(チャバネゴキブリ・クロゴキブリに対する試験) オレイン酸エチル7重量%、酸化亜鉛0.5重量%およびα−澱粉2重量%にアゾジカルボンアミドを混合して全体を100重量%とし、水を加えて混練、押出機で顆粒状に成形し、乾燥させた。ピロン化合物〔A〕2.24gをアセトン2mlに溶かした溶液を、この顆粒10gに対して均一に処理し、乾燥させた。この顆粒10gと酸化マグネシウム50gとをアルミ製隔壁で区分された容器内に各々収容し燻煙剤装置を得た。チャンバー(底面が3m×4m、高さが2.3m、体積28m3)内の2隅に各々チャバネゴキブリ成虫10頭(雄5頭、雌5頭)を入れたプラスチック製カップを設置した。次いでチャンバー内の床中央に設置した一定量の水を入れたプラスチック容器内に、上記燻煙剤を入れ、発熱揮散を行わせた(有効成分として80mg/m3に相当)。ノックダウンした個体数を、全供試虫を2時間薬剤に暴露させた後に数えた。その後、供試虫を清潔なプラスチック製カップに移し、餌と水を入れておいた。死に至った個体数を7日後に数えた。同様の試験条件にて、チャバネゴキブリ成虫10頭(雄5頭、雌5頭)に代えてクロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)成虫6頭(雄3頭、雌3頭)にて行った。結果を表4に示す。 【表4】
【0045】試験例8(ネコノミ成虫に対する試験) 所定量のピロン化合物〔A〕を溶解させたアセトン溶液0.2mlを、直径3.8cmの濾紙に均一に処理し、1時間風乾した後、該濾紙をガラス瓶蓋内面に填め込んだ。ネコノミ(Ctenocephalides felis)成虫20匹を200mlガラス瓶内に放ち、上記の蓋にて密封し、ネコノミが強制的に該濾紙面に接触するようにガラス瓶を倒立状態とし、室温下(25±3℃)にて保管した。死に至った個体の数を1日後に数えた。試験は、それぞれ3反復にて実施した。結果を表5に示す。 【表5】
【0046】試験例9(ネコノミ卵に対する試験) 所定量のピロン化合物〔A〕を溶解させたアセトン溶液0.2mlを、直径3.8cmの濾紙に均一に処理し、1時間風乾した。該濾紙を直径4cmのアルミ皿上に置き、その上にネコノミ卵20個をのせた。アルミ皿を直径9cmのプラスチックシャーレ内に収め、温度25±3℃、湿度70〜90%にて保管し、孵化した個体の数を7日後に数えた。試験は、それぞれ3反復実施した。結果を表6に示す。 【表6】
【0047】試験例10(シロアリに対する試験) ピロン化合物〔A〕5部をキシレン85部に溶解し、乳化剤ソルポールSM200(東邦化学登録商標名)10部を加え、よく攪拌混合して、5%乳剤を得る。上記乳剤の所定濃度の水希釈液10mlを土壌200gに添加し、十分混合した。風乾後、40℃、暗条件にて保存し、所定の期間の後に取り出した。取り出した砂の約10gを直径9cmのプラスチックシャーレに移し、蒸留水を添加後に、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)の職蟻10頭を放った。苦悶または致死した個体の数を10日後に数えた。試験は、それぞれ3反復にて行った。結果を表7に示す。 【表7】
【0048】試験例11(オカダンゴムシに対する試験) 製剤例12に従ってピロン化合物〔A〕および対照化合物の1.0%油性エアゾールを調製した。オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)成虫5頭を放った円筒(直径8.75cm、高さ7.5cm、底面に16メッシュの金網を張り、壁面に逃亡を防止する為バターを塗布したもの)を、ガラス製シリンダー(直径20cm、高さ60cm)の床中央に設置した。シリンダー上部から、上記エアゾール約450mgを供試虫めがけて噴霧した。噴霧30秒後にシリンダー内を換気しながら該円筒を取り出し、供試虫をプラスチックカップ(オカダンゴムシが生息していた場所の土および枯葉をいれたもの)に移し、餌と水を入れた。死に至った個体の数を3日後に数えた。結果を表8に示す。 【表8】
【0049】試験例12(ホソワラジムシに対する試験) 製剤例12に従ってピロン化合物〔A〕および対照化合物の1.0%油性エアゾールを調製した。ホソワラジムシ(Porcellio scaber)5頭を放った円筒(直径8.75cm、高さ7.5cm、底面に16メッシュの金網を張り、壁面に逃亡を防止する為バターを塗布したもの)を、ガラス製シリンダー(直径20cm、高さ60cm)の床中央に設置した。シリンダー上部から、上記エアゾール約450mgを供試虫めがけて噴霧した。噴霧30秒後にシリンダー内を換気しながら該コンテナーを取り出し、噴霧20分後まで経時的にノックダウンした個体の数を数え、KT50(全個体の半数がノックダウンするまでの時間)を求めた。試験はそれぞれ2反復で行った。結果を表9に示す。 【表9】
【0050】試験例13(トビスムカデに対する試験) 製剤例12に従ってピロン化合物〔A〕および対照化合物の1.0%油性エアゾールを調製した。トビズムカデ(Scolopendra subspinipes mutilans)成虫1頭を放った円筒(直径12.5cm、高さ17.5cm、底面に16メッシュの金網を張り、壁面に逃亡を防止する為バターを塗布したもの)を、ガラス製シリンダー(直径20cm、高さ60cm)の床中央に設置した。シリンダー上部から、上記エアゾール約1000mgを供試虫めがけて噴霧した。噴霧30秒後にシリンダー内を換気しながら該円筒を取り出し、観察を行ったところ、噴霧後20分にて供試虫は完全に動きを止めた。供試虫をプラスチックカップ(トビズムカデが生息していた場所の土と枯れ葉を入れたもの)に移し、餌と水をいれた。3日後に観察したが、供試虫は死んでいた。 【0051】試験例14(ワタアブラムシに対する試験) 製剤例21によって得られたピロン化合物〔A〕のフロアブル製剤の水希釈液(有効成分の濃度:500ppm)に、展着剤(特リノー:日本農薬株式会社製)を最終容量の2000分の1になるように加え、散布液を調製した。前日にワタアブラムシ(Aphis gossypii)約30匹を接種しておいたキュウリ(90ml容のプラスチックカップに栽培した、第1本葉展開途上期)に対し、前記散布液30mlを散布した。処理した植物を風乾した後、供試虫の逃亡・飛散防止用のカップ内に入れ、温室内(22±2℃)にて静置した。生存している個体数を6日後に数え、無処理区における生存している個体数に対する割合から、防除効率を求めた。防除効率は90%以上を示した。 【0052】試験例15(シルバーリーフコナジラミに対する試験) 製剤例21によって得られたピロン化合物〔A〕のフロアブル製剤の水希釈液(有効成分の濃度:500ppm)に、展着剤(特リノー:日本農薬株式会社製)を最終容量の2000分の1になるように加え、散布液を調製した。あらかじめシルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)の孵化幼虫約50匹を寄生させたキャベツ(90ml容のプラスチックカップに栽培した、第1本葉展開途上期)に対し、前記散布液30mlを散布した。処理した植物を風乾した後、温室内(25±2℃)にて静置した。生存している個体数を数え、6日後に無処理区における生存している個体数に対する割合から、防除効率を求めた。防除効率は90%以上を示した。 【0053】試験例16(モモシンクイガ卵に対する試験) 製剤例22に準じて得られたピロン化合物〔A〕の乳剤の水希釈液(有効成分の濃度:500ppm)1mlを、直径5.5cmのポリエチレンカップ内の人工飼料(6g;インセクタLF:日本農産工業株式会社製)にしみ込ませた。そのカップ内に、モモシンクイガ(Carposina niponensis)の卵約50個(産下2〜3日後)が産み付けられたナイロン布を置き、未孵化の卵の数および孵化した幼虫の数を10日後に数え、殺卵率を求めた。殺卵率は90%以上を示した。 【0054】 【発明の効果】ピロン化合物〔A〕を有効成分とする本発明防除剤は、各種の有害節足動物に対して防除効果を有し、その効果は即効的である。有害飛翔害虫(例えば、イエカ類、ヤブカ類、ハエ類)や有害匍匐害虫(ゴキブリ類、アリ類、シロアリ類、ムカデ類)の防除において特に有効である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002093 【氏名又は名称】住友化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093285 【弁理士】 【氏名又は名称】久保山 隆 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−12506(P2002−12506A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月15日(2002.1.15) |
| 【出願番号】 |
特願2001−51728(P2001−51728) |
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