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【発明の名称】 無農薬白アリ総合対処法
【発明者】 【氏名】島津 正氣

【要約】 【課題】農薬を一切使わない無害の白アリ総合対処法を提供する。

【解決手段】床下等木部への処理及び土壌、周辺土壌の処理を相関させ、木部へは成分にヒノキチオールを含有するヒバ油又は/及びヒバ留出水の希釈液を吹付け処理し、床下土壌、周辺土壌へは重金属ccAを含まない木酢液を散布ないし加圧注入することを特徴とする無農薬白アリ総合対処法である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 床下等木部への処理及び土壌、周辺土壌の処理を相関させ、木部へは成分にヒノキチオールを含有するヒバ油又は/及びヒバ留出水の希釈液を吹付け処理し、土壌、周辺土壌へは重金属ccAを含まない木酢液を散布ないし加圧注入することを特徴とする無農薬白アリ総合対処法。
【請求項2】 ヒバ油乃至ヒバ留出水の希釈液が、溶剤としてイソパラフィン系のメルベイユ40を使用したものである請求項1記載の無農薬白アリ総合対処法。
【請求項3】 床下に換気扇を備え、又床下土壌に調湿用木炭を敷設して成る請求項1又は2記載の無農薬白アリ総合対処法。
【請求項4】 床下構造が、土台をヒバ、ヒノキ、クリで構成し、床高を60cm以上とし、床下の通風が南側から北側に向けて抜けるように風窓を配置し、土台の間仕切りで床下の空気の流れを妨げないように構成した請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の無農薬白アリ総合対処法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住いの大敵といわれる白アリの予防、駆除するための総合的な対処法に関する。
【0002】
【従来の事情】白アリによる住いへの被害は、床下など目に触れないところで発生するため、羽アリが出て初めて気づくケースが多い。白アリの地中から建物への侵入経路は多岐に亘り、白アリは蟻道を経由して主として床下のいたるところ、特に湿気を含んだ木材、木材片を好んで喰害してくる。イエシロアリに至っては自ら水を運ぶ能力を持ち、二階の梁から屋根裏にまで被害が及び、ついには建物全体の崩壊をもたらすことすらある。
【0003】このように恐ろしい白アリの対処法は、新築、増築にあっては完璧な予防が、経年の建物においては完全な駆除が必要不可欠となるが、これまでは、人体に危険な農薬による駆除に安易に頼り、建物の構造を含めた総合的な施策がないがしろにされている現状にある。
【0004】本発明者は、20歳代後半から今日に至るまで25年近く白アリ駆除会社に勤務し、その間、急性肝炎、胆のう炎をなどを繰り返し患い、40歳代からは体調の悪さに悩み続けて来た。ところ、1992年に「反農薬東京グループ」との出会って、白アリ駆除の薬剤が、有機リン系のクロロピリホスやピレスロイド系で、劇薬の農薬と同じであること、しかし防蟻剤は、農薬取締法や薬事法の適用も受けずに野放し状態にあること、そしてこの薬剤によって健康を損ね、中枢神経障害などに悩んでいる沢山の就労者の存在を知った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような経緯から、本発明者は、これまでの白アリ駆除会社を退職して、従来の経験を活かして、農薬を一切使わない無害の駆除剤、施工法の研究に取組むこととし、49歳の時、独自に白アリ駆除の専門会社「ハウス・キーパー」を設立した。
【0006】そして鋭意検討の結果、優れた抗菌性、防虫・殺虫作用成分ヒノキチオールを含み、医療、農業の分野で利用研究されている天然の青森ヒバ油、嫌虫・防腐効果の極めて高いとされる木酢液に着目し、これらを所定の条件のもと床下、床下構造との相関で、二段階的に散布、注入することにより、著効のある白アリ予防、駆除の総合対処法を完成したものである。
【0007】即ち、本発明は、床下等木部への処理及び土壌、周辺土壌の処理を相関させ、木部へは成分にヒノキチオールを含有するヒバ油又は/及びヒバ留出水の希釈液を吹付け処理し、土壌、周辺土壌へは重金属ccAを含まない木酢液を散布ないし加圧注入することを特徴とする無農薬白アリ総合対処法である。
【0008】そして上記ヒバ油乃至ヒバ留出水の希釈液が、溶剤としてイソパラフィン系のメルベイユ40を使用したものである無農薬白アリ総合対処法である。
【0009】そして又それら各構成において、床下に換気扇を備え、又床下土壌に調湿用木炭を敷設して成る無農薬白アリ総合対処法である。
【0010】さらに、床下構造が、土台をヒバ、ヒノキ、クリで構成し、床高を60cm以上とし、床下の通風が南側から北側に向けて抜けるように風窓を配置し、土台の間仕切りで床下の空気の流れを妨げないように構成した上記各構成の無農薬白アリ総合対処法である。
【0011】
【施工実施例】(イ)床下構造床下構造が、土台をヒバ、ヒノキ、クリで構成し、床高を60cm以上とし、床下の通風が南側から北側に向けて抜けるように風窓を配置し、土台の間仕切りで床下の空気の流れを妨げないように構成する。また床下に換気扇を備え、床下土壌には調湿用木炭を一面に敷設する【0012】(ロ)床下土壌及び建物周辺土壌床下土壌及び建物周辺土壌へは、重金属ccAを含まない木酢液を散布し、あるいは土噴機で加圧注入する。
【0013】(ハ)床下等木部床下等木部(建築残材を含む)へは、成分にヒノキチオールを含有するヒバ油又は/及びヒバ留出水のイソパラフィン系のメルベイユ40溶剤希釈液を、電動モータ吹付け機で吹付け処理する。
【0014】
【発明の作用並びに効果】本発明は以上のようで、まず駆除剤に白アリを死滅させると言われる天然無害のヒバ油、ヒバ留出水と、木酢液を選択したから、第一次的に就労者の健康阻害を皆無とするばかりでなく、それに加えてヒバ油の香りは精神安定効果、アンモニア・アミンなどの不快臭の消臭・脱臭効果を有するから作業面においても人体にやさしく、住宅環境にもやさしいという理想的な条件を充足する。特に作業の安全性は、雇用の促進安定と関連企業の発展につながる。
【0015】そして、ヒバ油、ヒバ留出水は、その原液の希釈溶剤として、幾多の試行錯誤の末、イソパラフィン系のメルベイユ40が、ヒノキチオールの抗菌性、活性を維持し、耐性菌の出現を抑制するうえで最適性であることが判明した。
【0016】また木酢液は、原料木材が廃材でも造れるが、重金属(ccA)を含むものは除かれる。このことは散布、注入する土壌に二次公害を惹起させないためにも重要な要件となる。
【0017】ヒバ留出水は、水蒸気留でヒバ油を抽出する際に共に留出されるもので、ヒバ油の約100倍留出し、ヒバ油の主に酸性油分が溶けて「ヒノキチオール」も約100ppm含まれている。
【0018】そして、上記木酢液を床下土壌及び建物周辺土壌に散布、加圧注入することにより所謂外堀、内堀二段階的に退治策が講じられ、さらに上記ヒバ油ないしヒバ留出水の希釈液で、床下等の木部を噴霧吹付け処理することにより白アリに対する重層的な予防、駆除が約束される。
【0019】さらに、床下に換気扇を備え、又床下土壌に調湿用木炭を敷設すると、通風条件、湿度コントロールが整い、上記駆除剤の散布、注入と相俟って予防、駆除がより一層効果的に行える。
【0020】さらに又、床下構造を、土台をヒバ、ヒノキ、クリで構成し、床高を60cm以上とし、床下の通風が南側から北側に向けて抜けるように風窓を配置し、土台の間仕切りで床下の空気の流れを妨げないように構成することにより、環境条件と前記駆除方式とが相乗して完璧に近い総合的な白アリ対処法を実現できる。
【0021】ヒバ油は、ヒバ材から精留され、ヒノキチオールを含有する貴重な天然物であり、ヒバ留出水はこのヒバ油を抽出する際に共に留出されるもので、ヒバ油の約100倍留出するものであり、安価なものとは決して言えないが、供給面に問題はなく、木酢液も比較的簡単に入手可能であり、これまでの農薬による対処法に比べれば、トータル的に見てローコストで賄えるものである。
【0022】マイホームは、一生のものであり、誰もが目指す夢でもある。また健康は、全ての財産に優る幸福条件であるといっても過言ではない。その夢が、その健康が、無残にも白アリとその退治のために無残に崩されたとしたら、「建設は死闘、破壊は一瞬」の格言をそのまま体験することとなり、吾人には到底耐えられないところである。この難題を、見事に解消した本発明が、今後の白アリ対処法の主流となること請合いである。
【出願人】 【識別番号】500342503
【氏名又は名称】有限会社ハウス・キーパー
【出願日】 平成12年6月17日(2000.6.17)
【代理人】 【識別番号】100064403
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 尚夫
【公開番号】 特開2002−3323(P2002−3323A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−221525(P2000−221525)