| 【発明の名称】 |
蟻の誘引餌容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】勝田 純郎
【氏名】キム ヒョウ ジュン
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| 【要約】 |
【課題】使用前および使用中の毒餌の容器外への飛散を解消し、優れた駆除効果を有する蟻の誘引餌容器を提供する。
【解決手段】外周壁(3)、および凹部を形成する囲み壁(4)による餌収納部(5)を有する容器本体(2)と、該容器本体と接合される蓋体(6)とからなる蟻の誘引餌容器(1)において、該餌収納部(5)に粒径が0.5〜3mmの毒餌(7)を収納し、該囲み壁(4)の上面に剥離可能なシール材(8)を備えると共に、該誘引餌容器(1)の側面に複数の蟻侵入孔(9)および1個のシール材引き剥がし孔(10)を設け、さらに該囲み壁の内側でその略上面位置を周回し、かつ該餌収納部の底面付近に垂下する複数の小片(12)を備えた庇状部(13)を設けたことを特徴とする蟻の誘引餌容器。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外周壁、およびその内側に凹部を形成する囲み壁により構成した餌収納部を有する容器本体と、該容器本体の外周壁と接合される蓋体とからなる蟻の誘引餌容器において、前記餌収納部に粒径が0.5〜3mmの粒状ないし顆粒状の毒餌を収納し、前記囲み壁の上面に剥離可能なシール材を備えると共に、前記容器本体の外周壁上部および/または前記蓋体の側面に複数の蟻侵入孔および1個のシール材引き剥がし孔を設け、さらに前記囲み壁の内側に、該囲み壁の略上面位置を周回し、かつ前記餌収納部の底面付近に垂下する複数の小片を備えた庇状部を設けたことを特徴とする蟻の誘引餌容器。 【請求項2】 前記庇状部の小片は板状であり、かつ前記餌収納部の中心に向けて傾斜して並設されることを特徴とする、請求項1記載の蟻の誘引餌容器。 【請求項3】 さらに、前記シール材引き剥がし孔、または同シール材引き剥がし孔および前記蟻侵入孔に対向するように、前記外周壁の内側でかつ前記囲み壁の外側に餌飛散防止壁を設けて、二重壁構造としたことを特徴とする、請求項1記載の蟻の誘引餌容器。 【請求項4】 前記餌飛散防止壁は、前記シール材引き剥がし孔、または同シール材引き剥がし孔および前記蟻侵入孔に対向するように、前記蓋体の裏面から前記囲み壁の上面付近にまで垂下することを特徴とする、請求項3記載の蟻の誘引餌容器。 【請求項5】 前記餌飛散防止壁は、前記シール材引き剥がし孔に対向するように、前記容器本体の内面から前記蓋体に略接する高さまで延びて形成されていることを特徴とする、請求項3記載の蟻の誘引餌容器。 【請求項6】 蟻侵入孔は、前記容器本体の外周壁上部および/または前記蓋体の側面に横長またはT字形のスリットとして形成されていることを特徴とする、請求項1記載の蟻の誘引餌容器。 【請求項7】 シール材引き剥がし孔は、前記容器本体の外周壁上部および/または前記蓋体の側面に横長またはT字形のスリットとして形成されていることを特徴とする、請求項1記載の蟻の誘引餌容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、蟻の誘引餌容器、より詳しくは、主に人の生活域に棲息する蟻の駆除のために、誘引性を付与した毒餌を容器内に収納し、それにより蟻を容器内に誘い入れ、毒餌を容器外に持ち出させた後毒死させる蟻の誘引餌容器に関する。 【0002】 【従来の技術】蟻は、捕獲した餌をその場で食べず、巣まで運んでから食するという習性を有しており、この習性を利用した駆除法、即ち、容器内に収納された毒餌を蟻の巣まで運ばせて巣内の蟻集団をも一斉に駆除する方法が知られている。そして、この容器には、粒状もしくは顆粒上の形態にある蟻の毒餌が容器内側の凹部に収納され、未使用時の間、餌を密封保存するためにシール材が凹部の上部開口を覆うように開口の周縁部(凹部を形成する囲み壁の上面)に接着されている構造の容器が従来提案されている。この容器は、使用に際して前記シール材を密封された凹部の囲み壁上面より引き剥がした後、適当な場所に放置される。しかし、従来の蟻の誘引餌容器においては、シール材の劣化により毒餌が漏れ出る場合や、使用時にシール材を引き剥がす際に容器が揺れて、毒餌が容器外に飛散してしまうという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる状況に鑑みなされたものであって、従来の蟻の誘引餌容器に比べて、毒餌が漏れ出たり、使用時に毒餌が容器外に飛散してしまうという問題を解消でき、しかも蟻の駆除効果を低減させることのない誘引餌容器を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】而して、本発明の要旨とするところは、次の点にある。 【0005】(1)外周壁、およびその内側に凹部を形成する囲み壁により構成した餌収納部を有する容器本体と、該容器本体の外周壁と接合される蓋体とからなる蟻の誘引餌容器において、前記餌収納部に粒径が0.5〜3mmの粒状ないし顆粒状の毒餌を収納し、前記囲み壁の上面に剥離可能なシール材を備えると共に、前記容器本体の外周壁上部および/または前記蓋体の側面に複数の蟻侵入孔および1個のシール材引き剥がし孔を設け、さらに前記囲み壁の内側に、該囲み壁の略上面位置を周回し、かつ前記餌収納部の底面付近に垂下する複数の小片を備えた庇状部を設けたことを特徴とする蟻の誘引餌容器。 (2)前記庇状部の小片は板状であり、かつ前記餌収納部の中心に向けて傾斜して並設されることを特徴とする、(1)に記載の蟻の誘引餌容器。 (3)さらに、前記シール材引き剥がし孔、または同シール材引き剥がし孔および前記蟻侵入孔に対向するように、前記外周壁の内側でかつ前記囲み壁の外側に餌飛散防止壁を設けて、二重壁構造としたことを特徴とする、(1)に記載の蟻の誘引餌容器。 (4)前記餌飛散防止壁は、前記シール材引き剥がし孔、または同シール材引き剥がし孔および前記蟻侵入孔に対向するように、前記蓋体の裏面から前記囲み壁の上面付近にまで垂下することを特徴とする、(3)に記載の蟻の誘引餌容器。 (5)前記餌飛散防止壁は、前記シール材引き剥がし孔に対向するように、前記容器本体の内面から前記蓋体に略接する高さまで延びて形成されていることを特徴とする、(3)に記載の蟻の誘引餌容器。 (6)蟻侵入孔は、前記容器本体の外周壁上部および/または前記蓋体の側面に横長またはT字形のスリットとして形成されていることを特徴とする、(1)に記載の蟻の誘引餌容器。 (7)シール材引き剥がし孔は、前記容器本体の外周壁上部および/または前記蓋体の側面に横長またはT字形のスリットとして形成されていることを特徴とする、(1)に記載の蟻の誘引餌容器。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の蟻の誘引餌容器は、容器本体と、蓋体と、シール材から構成される。容器本体および好ましくは透明の蓋体は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート等のプラスチック樹脂から製造される。容器本体および蓋体は通常同一の材料から製造されるが、双方を異なる材料から製造しても構わない。容器本体の外周壁と蓋体とは接合しており、接合方式は嵌合、超音波溶着、ヒンジによる連結等を適宜採用することができる。誘引餌容器の大きさは特に制限を受けるものではないが、取扱いの容易さ、コスト、毒餌の大きさ等を考慮すると、一辺もしくは直径が4〜8cmの略方形、略長方形、略円形状を呈し、容器本体と蓋体を接合した後の高さが1〜2cm程度の誘引餌容器が適当である。 【0007】前記容器本体は、外周壁の内側の囲み壁により構成される凹部である餌収納部を有する。囲み壁は、例えば陸上競技のトラックに似た形状に形成されて餌収納部を構成するが、もちろん多角形に形成されても良い。囲み壁の高さは6〜12mm程度が適当であり、通常外周壁の底辺に向かって傾斜した土手状に形成する。 【0008】前記餌収納部は蟻駆除用の毒餌を収納する。本発明の蟻の誘引餌容器では、蟻による餌の持ち運び易さを考慮して、粒径が0.5〜3mmの粒状ないし顆粒状の毒餌を用いることを特徴とする。後述する試験例が示すようにさらに好ましいのは粒径が0.8〜2mmの粒状ないし顆粒状の毒餌である。より大きい粒径の粒状、塊状またはペースト状の毒餌を使用することは、餌漏れ防止の点で有利であるが、蟻による餌の持ち運び易さ、そして蟻の駆除効果の面では不利となる。毒餌の有効成分としては例えば、ヒドラメチルノン、フィプロニル等が挙げられ、これに各種誘引性基材、賦形剤等を配合して製剤する。 【0009】前記囲み壁の上面には剥離可能なシール材が備えられる。該シール材は、使用時前に餌を密封保存するためのプラスチック樹脂または紙等からなるシート状部材であって、前記餌収納部の上部開口を覆うように、囲み壁の上面に接着または熱溶着(ヒートシール)される。またシール材は、シール材が取り付けられる囲み壁の一端から長く伸びた引っ張り片部を有し、該引っ張り片部は該一端にて折り返されて、該一端と対向する囲み壁の他端側を超え、容器側面に設けられたシール材引き剥がし孔を通って、容器外にまで延長される。そして、容器外からこの引っ張り片部を引っ張ることにより、囲み壁上面に取り付けられたシール材が除去され、餌収納部が開口される。従って、シール材の取付けのために、囲み壁の頂部は平面であることが好ましい。また、囲み壁の上面に連続した突起を設けたり、または該上面に梨地模様や寄り雛模様を形成すると、シール材の適切な接着密封性と剥離性を両立させることができるので好ましい。 【0010】本発明の蟻の誘引餌容器には当然のことながら蟻が出入りする蟻侵入孔が設けられる。また、それを通してシール材の引っ張り片部が挿通されるところシール材引き剥がし孔も設けられる。該シール材引き剥がし孔および該蟻侵入孔は前記容器本体の外周壁上部および/または前記蓋体の側面に設けることが好ましい。誘引餌容器の上面にそれらの孔を設けると、誘引餌容器を屋外に設置して使用する際に、誘引餌容器内に雨水が侵入する恐れがある。また、誘引餌容器の下面付近に設けた場合には、誘引餌容器から毒餌が漏れ易くなる。 【0011】蟻侵入孔は例えば、横長またはT字形のスリットまたは種々の形状をした孔として形成され得る。蟻侵入孔の寸法が大きければ大きい程、より容易に蟻が毒餌に接近可能となるが、一方、大きな蟻侵入孔は誘引餌容器外への毒餌の飛散防止の観点から問題がある。従って、蟻侵入孔の寸法は、スリットであれば幅2〜4mm程度、略半円状の孔であれば例えば直径2〜5mm程度とするのが好ましい。シール材引き剥がし孔の形状は、前記蟻侵入孔と同じく横長またはT字形のスリットであり得るが、該引っ張り片部の横幅に合わせて、一般に該シール材引き剥がし孔は蟻侵入孔より幅広である。 【0012】本発明の誘引餌容器では、シール材除去時およびシール材を除去した後の使用時において容器の転倒等により該誘引餌容器から毒餌がこぼれることを防止するために、囲み壁の内側の略上面位置を周回しかつ餌収納部の底面付近に垂下する小片を複数個備えた庇状部を設ける。該庇状部の幅は、収納する毒餌の量にもよるが、3〜8mm程度が適しており、庇状部の下方には侵入した蟻が餌収納部に入り易くかつ毒餌を伴って出て行き易いように凹部の底面付近に垂下する小片が備えられる。小片の形状は特に限定されないが、例えば略三角形や略台形の板状であって、餌収納部の中心に向けて傾斜するように並設されているものが好ましい。また、小片は囲み壁の内側の全周にわたって設けてもよくまた、例えば囲み壁が略方形であれば、対向する一対の二辺側にのみ設けても構わない。 【0013】本発明の誘引餌容器の好ましい態様においては、前記シール材引き剥がし孔、または同シール材引き剥がし孔および前記蟻侵入孔に対向するように、前記外周壁の内側でかつ前記囲み壁の外側に、実質的に該孔の開口の全体にわたる餌飛散防止壁を設け二重壁構造とする。餌飛散防止壁については、前記蓋体から垂下した構成および前記容器本体に立設する構成のいずれをも採用することができる。餌飛散防止壁を蓋体の裏面から垂下させる場合には、餌飛散防止壁を前記シール材引き剥がし孔に、または前記シール材引き剥がし孔および前記蟻侵入孔に対向するように設け、垂下した餌飛散防止壁が前記囲み壁の上面付近まで達するようにすることが好ましい。これにより、何らかの原因により毒餌が餌収納部から漏れ出ても、誘引餌容器の外部にまで飛散することを防止することができる。また、餌飛散防止壁を容器本体の内面に立設する場合には、餌飛散防止壁を前記シール材引き剥がし孔に対向するように設け、蓋体に略接する高さにまで餌飛散防止壁を延ばし形成するのが好ましい。このような構成の餌飛散防止壁によっても、誘引餌容器外への毒餌の飛散は防止することができる。しかしながら、餌飛散防止壁は前記囲み壁のように全周にわたって形成してはならず、必ず切り欠きにより中断されていることが望ましい。全周にわたって形成し一繋がりとなった餌飛散防止壁は、餌の飛散は防止するけれども、同時に毒餌への蟻の接近をも妨げる構造となる場合がある。従って好ましい餌飛散防止壁は、蟻侵入孔およびシール材引き剥がし孔から毒餌が飛散することを防止するに十分なものであればよい。もとより、蟻侵入孔から餌収納部までの蟻の通路は確保されなければならない。また、本発明の誘引餌容器における餌飛散防止壁は、容器外に毒餌が飛散することを有効に防止するが、同時に、特に誘引餌容器を屋外で使用した場合に問題となる容器中への水の侵入防止にも有効である。 【0014】本発明の誘引餌容器の変形としては、略蓋体上面まで高くした外周壁の内側に、外周壁の一側面の上部を内側に90度以上折り込んで庇を形成することが挙げられる。この場合は該庇が餌漏れ防止の効果を奏したり、シール材引き剥がし孔からシール材を引き剥がす際のシール材の引っ張りガイドとして作用したりする。 【0015】係る構成よりなる本発明の蟻の誘引餌容器を、蟻が徘徊する庭先や玄関等に設置すれば、容器内に誘い込まれた蟻が毒餌を巣に持ち帰り、この結果、巣内の蟻を効果的に退治することができるので、本発明は効率的な蟻駆除方法を提供するものでもある。なお、一端に誘引餌容器を上下に把持する挟み具を有しかつ他端に地面などに突き刺すアンカー部を有するスティックにより、本発明の容器を所定位置に固定することができる。該スティックにより、風、設置場所の傾斜等に影響されずに、誘引餌容器を蟻の巣の近くに固定したり、地面に対して水平に設置したりすることが可能となる。 【0016】 【実施例】以下、本発明の一つの態様として図面に具体的に図示された実施例を用いて、本発明を詳細に説明する。 【0017】実施例1図1〜図10は、本発明の蟻の誘引餌容器についての一実施例を図示し、図1はそれを蓋体およびシール材を透視して図示する斜視図であり、図2はその正面図であり、図3はその右側面図であり、図4はその左側面図であり、図5はそれを蓋体およびシール材を透視して示す平面図であり、図6はその底面図であり、図7はそのA−A’線断面図であり、図8はそのB−B’線断面図であり、図9はそれを蓋体を外し毒餌を収納させた状態で図示する斜視図であり、そして図10はそれを使用状態を図示する斜視図である。本実施例の蟻の誘引餌容器1は、プラスチック製の略方形の箱型容器(一辺約60mm、高さ約10mm)である容器本体2と、プラスチック製の略方形の箱型容器(一辺約60mm、高さ約5mm)である蓋体6とからなり、両者は嵌合により接合されている。容器本体2は外周壁3と、その内部にある陸上競技のトラックに似た形状の囲み壁4(高さは容器本体2と同じ約10mm)により形成された凹部形状の餌収納部5(縦45mm、横25mm)を有している。そして、囲み壁4の内側には、幅が3〜7mm程度で、囲み壁5の上面と等しい高さの位置を周回する庇状部13が設けられる。なおこの庇状部13は、餌収納部5の底面付近に垂下する板状の小片12を、餌収納部5のそれぞれの辺の中心および餌収納部5の四角に計8個有し、小片12は、毒餌7(粒径約0.5mmの顆粒剤)が収納されている餌収納部5に蟻が接近し易いように、餌収納部5の内側に向けて傾斜して並設されている。誘引餌容器1の三側面の中央部にはそれぞれ、蓋体6に設けられた横長のスリット(長さ約13mm、幅約2mm)と、容器本体2に設けられた小孔(縦約2mm、横約3mm)とからなる蟻侵入孔9が設けられている。また、蟻侵入孔9を有さない誘引餌容器1の残る一側面の中央部には、蓋体6に設けられた横長のスリット(長さ約40mm、幅約2mm)と、容器本体2に設けられた小孔(縦約2mm、横約3mm)とからなるシール材引き剥がし孔10が設けられている。シール材8は、プラスチック樹脂からなるシート状の部材であって、餌収納部5の上部開口を覆って囲み壁4の上面に接着されている。なお、囲み壁4の上面には、梨地模様(図示せず)が形成されている。またシール材8は、それが接着された餌収納部4の一端側にて折り返された連続する引っ張り片部8aを有し、この引っ張り片部8aは長く伸びて、該一端側に対向する他端部を超え、シール材引き剥がし孔10を通って容器外にまで延長されている。本実施例の誘引餌容器1では、蟻侵入孔9およびシール材引き剥がし孔10と対向するように、蓋体6の裏面から囲み壁4の上面付近にまで垂下した餌飛散防止壁11が4個設けられている。餌飛散防止壁11の形状および寸法は、対抗する孔および垂下する囲み壁4の形状によって個々に異なり、蟻侵入孔9に対向する箇所に設けられ囲み壁4の直線状の部位に垂下するものは、長さ約18mm、高さ約3mmの直線状の壁であり、蟻侵入孔9に対向する箇所に設けられ囲み壁4の弧状の部位に垂下するものは長さ30mm、高さ約3mmの弧状の壁であり、そしてシール材引き剥がし孔10に対向する箇所に設けられ囲み壁4の弧状の部位に垂下するものは長さ45mm、高さ約3mmの弧状の壁である。餌飛散防止壁11により二重壁構造が達成され、より確実な餌漏れ防止効果が得られる。また、餌飛散防止壁11の間にはいずれも少なくとも10mm以上の間隔があるので、蟻侵入孔9から餌収納部5への蟻の通路は十分に確保されている。こうして作製した本実施例の蟻の誘引餌容器1は、保存中に毒餌の漏れが見られず、またシール材8を引き剥がす際およびその後使用に供する際にも毒餌が飛散する心配はなかった。そして、誘引餌容器1を直接地面等の上に置いて使用しても、また誘引餌容器1の上下をスティック14の挟み具14aで挟み、そしてアンカー部14bを土等に突き刺して使用しても、満足のいく蟻駆除効果を示した。なお後者の場合には、蟻の習性から、スティック14を伝って蓋体6の上面に上がった後、蟻侵入孔9に辿り着くことが認められた。 【0018】試験例1実施例1に準じて表1に示す蟻の各種誘引餌容器を作製し、下記の性能を調べた。 ■毒餌の漏れ:シール材を引き剥がした後、容器を70度の角度に立てた際に容器から漏れ出る毒餌量を調べた。結果は毒餌収納量に対する漏れ量の百分率で示した。 ■蟻駆除効果:従来の誘引餌容器(侵入孔を容器本体の底面に設置し毒餌として塊状物を用いたもの)を地面の上に置いた場合と比較して、○、△および×で示した。 【0019】 【表1】
*1 シール材引き剥がし孔および蟻侵入孔に対向*2 シール材引き剥がし孔に対向*3 餌飛散防止壁に切欠きが存在しない【0020】試験の結果、庇状部を有し、毒餌として2.0mm以下の粒径の粒剤を使用する本発明の蟻の誘引毒餌容器は、毒餌の漏れおよび飛散の防止と蟻駆除効果の双方の点で優れていた。また、蓋体の裏面から囲み壁の上面付近にまで垂下する餌飛散防止壁、または容器本体の内面から蓋体に略接する高さまで延びる餌飛散防止壁を有する態様は、毒餌が全く漏れず好ましかった。これに対し、庇状部を有しない比較例1および比較例2の誘引餌容器では、毒餌が漏れ易かった。特に比較例1の誘引餌容器は、シール材引き剥がし孔および蟻侵入孔が容器の底面付近に設けられたため、半分近い毒餌が漏れ出てしまった。また、庇状部を有するけれども、それらの孔が容器の底面付近に設けられた比較例3の誘引餌容器でも、毒餌の漏れは多量であった。一方、餌飛散防止壁を全周にわたって設けた比較例4、並びに粒径の大きな粒状および塊状の毒餌を用いた比較例5および6の誘引餌容器では、毒餌の漏れは生じなかったけれども、蟻の通路が妨げられたため、または毒餌を蟻が巣に持ち帰ることができなかったために蟻駆除効果が劣る傾向にあった。 【0021】 【発明の効果】以上のような構成をもつ本発明は、従来の蟻の誘引餌容器に比べて、毒餌が漏れ出たり、使用時に毒餌が容器外に飛散してしまうという問題を解消でき、しかも蟻の駆除効果を低減させることのない蟻の誘引餌容器を提供する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000207584 【氏名又は名称】大日本除蟲菊株式会社 【識別番号】501250739 【氏名又は名称】ザ・クロロックス・インターナショナル・カンパニー
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| 【出願日】 |
平成13年7月13日(2001.7.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068618 【弁理士】 【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−320437(P2002−320437A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月5日(2002.11.5) |
| 【出願番号】 |
特願2001−213923(P2001−213923) |
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