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【発明の名称】 ファン式薬剤拡散装置
【発明者】 【氏名】山本 和則

【氏名】山▲崎▼ 聡

【要約】 【課題】装置本体と、薬剤容器と、電源収納体のそれぞれが互いに独立した容積にすることができ、ファン送風量に対する薬剤の保持量、使用時間の長短等の設定を容易に行うことができるようにする。

【解決手段】送風のためのファン32、それを駆動するモータ30、ファンに対する風を吸排出する通風口28を具備する装置本体1と、揮発性の薬剤を含浸した薬剤含浸体を収納すると共に、通気孔を有する薬剤容器3,54,63,68と、モータに電力供給する電源を収容する電源収納体2aとからなり、上記装置本体に対して薬剤容器と電源収納体が着脱自在で、かつ互いに容積的に制限を受けないように配置された構成になっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送風のためのファン、それを駆動するモータ、ファンに対する風を吸排出する通風口を具備する装置本体と、揮発性の薬剤を含浸した薬剤含浸体を収納すると共に、通気孔を有する薬剤容器と、モータに電力供給する電源を収容する電源収納体とからなり、上記装置本体に対して薬剤容器と電源収納体が着脱自在で、かつ互いに容積的に制限を受けないように配置されていることを特徴とするファン式薬剤拡散装置。
【請求項2】 薬剤容器保持部を有する薬剤容器保持体と電源収納部を有する電源収納体とが一体となったカートリッジを形成し、このカートリッジを装置本体に係脱可能に装着することを特徴とする請求項1記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項3】 薬剤容器保持体と薬剤容器を一体状にしたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項4】 装置本体にモータへの通電をオン、オフするスイッチと通電を確認するためのパイロットランプを設けたことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項5】 装置本体に、この装置本体に電源収納体を装着した状態で電源収納部に収納した電源に接触して電源とスイッチを接続する接続部を設けたことを特徴とする請求項4記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項6】 通風口を装置本体の側面に設けたことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項7】 装置本体に、装置本体と電源収納体及び/または薬剤容器保持体との装着を解除する装着解除手段を設けたことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項8】 装置本体の背面に、装置本体を吊り下げるための部材、及び/または他の物品に固定するための部材を設けたことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項9】 電源収納体の電源収納部が、薬剤容器を通るファンによる気流に接触しない位置にあることを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項10】 電源が電池であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項11】 電源収納体の電池収納部に収納された電池の一部が外部に露出していることを特徴とする請求項10記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項12】 電池収納部が電源収納体に対して引き出し状になっていることを特徴とする請求項10,11のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項13】 電池収納部に、装置本体に設けた接続部が電池収納部内の電池の端子に接触させるための切り欠き部を設けたことを特徴とする請求項10記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項14】 電池消耗点と薬剤消費終了点を一致させたことを特徴とする請求項10記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項15】 装置本体に対して電源収納体及び/または薬剤容器保持体を装着する手段がスライド式であることを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項16】 装置本体と電源収納体及び/または薬剤容器保持体とのスライド装着部を、装置本体と電源収納体及び/または薬剤容器保持体のそれぞれのスライド方向両側に設けたことを特徴とする請求項15記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項17】 装置本体に設けられたパイロットランプが発光ダイオードであることを特徴とする請求項4記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項18】 薬剤容器保持体に対して、これの外側から薬剤容器を着脱可能に装着することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項19】 装置本体に設けた通風口、薬剤容器保持体の外側の通風口、または薬剤容器保持体に保持された薬剤容器の露出部をそれぞれカバーするフードを設けたことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項20】 ファンを薬剤容器側へ風を送る方向に設け、このファンと薬剤容器との間にヒータを設けたことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項21】 薬剤容器の一端部を薬剤容器保持体より外方へ突出し、この突出端部と他の薬剤容器とを連結手段にて連結することを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項22】 薬剤容器の容量を可変にしたことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項23】 薬剤容器の一端部に、薬剤容器内を通る風量を制御するシャッタを設けたことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【請求項24】 装置本体に、タイマを設けたことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1項記載のファン式薬剤拡散装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータによって駆動するファン(送風機)の風の力で薬剤を揮散、拡散させるファン式薬剤拡散装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モータによって駆動されるファンの風の力で薬剤を揮散、拡散させる装置としては、特開昭53−14329号公報にて知られている。
【0003】この従来の装置は、モータとファンを具備した円筒状ハウジング(装置本体)内に、電池と、薬剤を保持する薬剤保持体とを具備したカートリッジを取り替え可能に挿入し、上記ファンによる風によりカートリッジ内の薬剤を揮散、拡散させ、薬剤を使い切った終了時にこのカートリッジを電池ごと廃棄し、新しいカートリッジを挿入して再度使用に供するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の装置では一定の大きさの円筒状ハウジング内にカートリッジを挿入するようになっているため、このカートリッジの大きさが円筒状ハウジングの大きさによって制限を受けて限定されることになり、従って電池の本数、薬剤保持体(薬剤収納容器)の大きさも自ずと制限されることになり、より長時間の使用や、効力の増大を図るという対応ができなかった。
【0005】また、ファンによって生ずる気流に接触する位置に電源が存在するため、この電池が送風流の抵抗になり、薬剤の拡散効率が悪くなるという不都合がある。
【0006】本発明は上記のことにかんがみなされたもので、装置本体と、薬剤容器と、電源収納体のそれぞれが互いに独立した容積(大きさ)にすることができ、容量の異なる容器本体と、薬剤容器と電源収納体を用意してこれを選択して用いることにより、ファンによる送風量に対する薬剤の保持量、使用時間の長短等の設定を容易に行うことができると共に、上記した従来の装置における問題点を解決することができるようにしたファン式薬剤拡散装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るファン式薬剤拡散装置は、送風のためのファン、それを駆動するモータ、ファンに対する風を吸排出する通風口を具備する装置本体と、揮発性の薬剤を含浸した薬剤含浸体を収納すると共に、通気孔を有する薬剤容器と、モータに電力を供給する電源を収納する電源収納体とからなり、上記装置本体に対して薬剤容器と電源収納体が着脱自在で、かつ互いに容積的に制限を受けないように配置されている構成になっている。
【0008】また、請求項2に係るファン式薬剤拡散装置は、上記請求項1に係るファン式薬剤拡散装置において、薬剤容器保持部を有する薬剤容器保持体と電源収納部を有する電源収納体とが一体となったカートリッジを形成し、このカートリッジを装置本体に係脱可能に装着するようにした。
【0009】また、請求項3に係るファン式薬剤拡散装置は、上記請求項1または2に係るファン式薬剤拡散装置において、薬剤容器保持体と薬剤容器を一体状にした構成になっている。
【0010】また、上記したファン式薬剤拡散装置において、装置本体にモータへの通電をオン、オフするスイッチと通電を確認するためのパイロットランプを設け、また、装置本体に、この装置本体に電源収納体を装着した状態で電源収納部に収納した電源に接触して電源とスイッチを接続する接続部を設け、また、通風口(吸排気口)を装置本体の側面に設け、また、装置本体に、装置本体と電源収納体及び/または薬剤容器保持体との装着を解除する装着解除手段を設けた。
【0011】さらに、装置本体の背面に、装置本体を吊り下げるための部材、及びまたは他の物品に固定するための部材を設け、また、電源収納体の電源収納部が、薬剤容器を通るファンによる気流に接触しない位置にある。
【0012】そしてさらに、電源が電池であり、電源収納体の電源収納部に収納された電池の一部が外部に露出しており、この電池収納部が電池収納体に対して引き出し状になっており、電池収納部に、装置本体に設けた接続部が電池収納部内の電池の端子に接触させるための切り欠き部を設けた。
【0013】またさらに、電池消耗点と薬剤消費終了点を一致させ、装置本体に対して電源収納体及び/または薬剤容器保持体を装着する手段をスライド式にし、このスライド装着部を、装置本体と電源収納体及び/または薬剤容器保持体のそれぞれのスライド方向先端部と基端部に設けた構成になっている。また、装置本体に設けられたパイロットランプが発光ダイオードである。
【0014】そして上記請求項1,2に係るファン式薬剤拡散装置において、薬剤容器保持体またはカートリッジに対して、これの外側から薬剤容器を着脱可能に装着できるようにし、また、装置本体に設けた通風口、薬剤容器保持体またはカートリッジの外側の通風口、または薬剤容器保持体またはカートリッジに保持された薬剤容器の露出部をカバーするフードを設けた。
【0015】また、ファンを薬剤容器側へ風を送る方向に設け、このファンと薬剤容器との間にヒータを設け、また、薬剤容器の一端部を電源収納体より外方へ突出し、この突出端部と他の薬剤容器とをねじ込みや継筒等の連結手段にて連結し、また、薬剤容器の容量を可変にし、さらに薬剤容器の一端部に、薬剤容器内を通る風量を制御するシャッタを設けた。そしてさらに、装置本体にタイマを設けた。
【0016】
【作 用】薬剤容器は薬剤保持体に、または薬剤容器保持体と電源収納体とが一体となったカートリッジの薬剤容器保持部に着脱自在に装着され、これは装置本体に対して着脱自在に装着される。さらに、薬剤容器は薬剤容器保持体、またはカートリッジに一体に形成され、これは装置本体に着脱自在に装着される。スイッチをオンにすることにより装置本体内のファンが駆動され、薬剤容器を介して空気が吸引され、このときにこの空気流に薬剤容器内の薬剤が揮散混入され、この薬剤混入空気が装置本体の側面に設けた通風口より、装置本体の側方へ排出される。装置本体に対して薬剤容器と電源収納部の容積は自由に設定できる。逆に薬剤容器と電源収納部に対して装置本体の容積も自由に設定できる。
【0017】上記スイッチのオン状態では発光ダイオードからなるパイロットランプが点灯してファンが回転中であることを表示する。
【0018】また、上記薬剤容器は薬剤容器保持体またはカートリッジの薬剤容器保持部に対して、これの外側から着脱可能に装着できる。また、通風口及び薬剤容器の外部露出部がフードにてカバーされる。また、ヒータにより薬剤容器内を通る風を昇温することができる。また、薬剤容器の容量を変えることにより、薬剤容器の使用時間を変えることができる。さらに、電源が電池である場合、その電池の本数を増減することより、モータ(送風機)の回転数を変えたり、回転の持続時間を変えたりすることができる。装置本体に組み込まれているファンもその大きさを加減することができ、処理する場所に応じた風速、風量が得られる。そしてさらに、シャッタにて通風量を変えることにより、薬剤の拡散量を変えられる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図中1は装置本体、2は電源収納体2aと薬剤容器保持体2bが一体となったカートリッジ、3は薬剤容器である。そして、薬剤容器3はカートリッジ2の薬剤容器保持体2bの薬剤容器保持部4に係脱可能に保持されるようになっている。このカートリッジ2は上記装置本体1に対してこれの薬剤容器保持部4の軸心と直角方向にスライドして係脱可能に装着されるようになっている。6は装置本体1に装着されている上記カートリッジ2の装着を解除する装着解除ボタンである。
【0020】薬剤容器3は軸方向中間部にフランジ7を有する筒状の側壁の一方を端壁8で閉じた容器本体3aと、この容器本体3aの他方の開放端を閉じる蓋体3bとからなり、端壁8と蓋体3bには多数の通気孔9が設けてある。この薬剤容器3内に空気中で揮散可能にした後述する薬剤を含浸したビーズ状の薬剤含浸体10が収納されている。上記端壁8と蓋体3bのそれぞれの通気孔9による開口面積は薬剤容器3の端面面積の60%以上になっている。なお、上記薬剤含浸体10の形状は、ビーズ状以外に線状、小片の集合体、ハニカム、スポンジ等であってもよい。そしてこれの材質はパルプ、不織布、織物、合成樹脂、シリカゲル等の無機物が用いられる。
【0021】電源収納体2aと共に薬剤容器保持体2bを構成するカートリッジ2は側面形状がL字状になっている。そしてこれの基部に一方を開放して空胴にした上記電源収納部11が設けてあり、この電源収納部11に電源である電池12を2本収納可能にした電池ケース13が出し入れ可能に引き出し状に挿入されている。
【0022】電池ケース13の電池12の軸方向一端側には各電池12の一方の端子の相互を接続する接続端子14が内装してあり、また他端側には各電池12の他方の端子を露出させる切欠き15が設けてある。そしてこの電池ケース13が挿入される電源収納体2aの基部側面には上記電池ケース13の切欠き15,15に対応する位置に切欠き穴16,16が設けてあり、電源収納体2aの外側から上記電池ケース13内の電池12の端子に通電部材(接触子36)が接触可能になっている。
【0023】また、電池ケース13の外側壁17には内側の電池12の有無を確認するための孔18が設けてある。さらにこの外側壁17には上記解除ボタン6によって作動する係止ノッチ19が係脱可能に係合するフック20が設けてある。
【0024】電源収納体2aの上部で電源収納部11から離間した位置の薬剤容器保持体2bには円形に開口された容器保持部4が構成されており、この容器保持部4の内面に、内側から挿入された薬剤容器3のフランジ7を軸方向に係止する突片21a,21bが設けてある。内側の突片21bはフランジ7の出し入れにより変形し、フランジ7が、これを外側へ乗り越えることより薬剤容器3が薬剤保持部4に保持され、また内側へ乗り越えることにより、薬剤保持部4から内側へ取り外されるようになっている。
【0025】カートリッジ2のスライド方向先端に係止突起22が、またスライド方向基端部の両側にレール23,23がそれぞれカートリッジ2と装置本体1との係合方向に設けてある。
【0026】次に装置本体1の構成を説明する。この装置本体1の上記カートリッジ2との係合側には、カートリッジ2の薬剤容器保持部4に保持された薬剤容器3に対向し、かつこの対向部に内側通風口24を有する上部内壁25と、電源収納体2aの基部に対向する下部内壁26とを有しており、この両内壁25,26と外壁27との間の空間内に、上記内側通風口24と、外壁27に設けた外側通風口28とを連通する渦巻状のダクト29が設けてある。そしてこのダクト29内に、このダクト29に支持されたモータ30の軸31に結合したシロッコ型のファン32がこれの軸心部を上記内側通風口24に向けて設けてある。上記外側通風口28は装置本体1の内側通風口24に対して略直角方向に向けて外壁27の側面に開口されており、ファン32の風は装置本体1の側方へ向けて排気されるようになっている。
【0027】装置本体1の内側上端部には、カートリッジ2の頂部に設けた係止突起22が係合する係合穴33が設けてあり、また下部の内側両面にレール23が係合する溝34,34が設けてある。
【0028】また、装置本体1内には、図5、図11に示すように、カートリッジ2が装置本体1に係合した状態で電池ケース13に設けたフック20に係合する係止ノッチ19が内装してある。この係止ノッチ19は、これと一体状にプラスチックにて構成されたばね部35を介して装置本体1内に横方向に移動自在に内装されており、これの移動方向他端部が装置本体1の外壁27にスライド自在に設けた装着解除ボタン6に連結されている。
【0029】装置本体1の下部の一方の内側面で、かつ電源収納体2aの切欠き穴16,16に対向する位置に、この切欠き穴16,16より電池ケース13内に入って電池12の端子に接触する2個の接触子36,36が設けてある。この接触子36,36は弾性を有する針金にて構成されている。そしてこの両接触子36,36は装置本体1の外壁27内に設けたオン、オフ切換用のスイッチ37を介してモータ30に接続されている。このスイッチ回路内に、スイッチ37がオンとなったときに点灯するパイロットランプ38が接続されている。また、このスイッチ回路にタイマ38aをスイッチ37と直列に介装してもよい。スイッチ37は外壁27より露出する摺動片39により切換えられるようになっている。
【0030】装置本体1の背面には舌片状の弾性を有するクリップ40が設けてある。このクリップ40は、これの根本部が外壁27より離間し、先端部から少し手前側で外壁27に最も接近し、先端部が円弧状になって外壁27より離間する形状になっている。またこのクリップ40の中央部には、外壁27に接近する部分から根本側にわたってくり抜き部41が設けてあり、このくり抜き部41に外壁27に突設した突起42が嵌まり合っている。装置本体1の背面上部にストラップを通すための紐通し穴43が設けてある。
【0031】上記構成において、電池12をセットした電池ケース13を電源収納部11に挿入したカートリッジ2の薬剤容器保持部4に、これの内側から薬剤容器3を保持する。このカートリッジ2を、装置本体1に、これの上記内壁25に沿ってスライドして組み込む。このとき、カートリッジ2の係止突起22,22が装置本体1の係合穴33に係合し、レール23,23が溝34,34に係合し、さらに、電池ケース13の外側壁17に設けたフック20が装置本体1の係止ノッチ19に係合することにより、カートリッジ2が装置本体1に係合される。このときの係止ノッチ19はフック20のカム面20aに沿って移動し、フック20のアゴ部に係合する。
【0032】この状態で、装置本体1の上部内壁25に設けた内側通風口24がカートリッジ2の薬剤容器3に対向する。また装置本体1の下部の一方の内側部に設けた接触子36,36が電源収納体2aの切欠き穴16,16内に入り、ここから電池ケース13内の電池12の端子に接触し、モータ30に対する電気回路が構成される。摺動片39をスライドしてスイッチ37をオンにすることによりモータ30が駆動され、装置本体1の内側通風口24より薬剤容器3を通過した外側からの外気が吸引され、ダクト29を通って外側通風口28より排出される。これによって薬剤容器3内の薬剤含浸体10に含浸され、ここを通る空気中に揮散された薬剤成分が外側通風口28より外方へ揮散される。このときのファン32による風は電池12から離れた位置を通る。
【0033】スイッチ37がオンになった作動時にはパイロットランプ38に通電されてこれが点灯し、作動中であることが表示される。また、スイッチ回路にタイマ38aを介装した場合には、上記オン状態を所定の時間にオフにすることができる。
【0034】カートリッジ2の取り外しは、装着解除ボタン6を内側へ押し込み、係止ノッチ19をフック20から外すことにより行われる。
【0035】外側通風口28には複数の桟28aが設けてあり、この各桟28aの間を通って空気が排出されるようになっている。この桟28aは装置本体1への手指の挿入や異物の挿入を阻止することができ、危険防止やファンの停止を防ぐ役割を果たす。
【0036】また、上記スイッチ37のオンにより通電されて点灯されるパイロットランプ38は、装置全体の消費電流値の15%以下の発光ダイオードを用いることにより、電池の消費エネルギーの節約になる。このパイロットランプ38は電池電圧の降下と共に徐々に輝度が低下していき、電池の終了と共に消灯する。
【0037】また上記実施の形態において、薬剤容器3の容量は薬剤容器3の大きさを薬剤容器保持体2bの薬剤容器保持部4よりの突出方向に大きくすることにより任意にとることができる。
【0038】一方電池12の本数及び大きさ(単3、単2、単1)は電源収納体2aの電源収納部11の大きさ及び電池ケース13の大きさを変えることにより任意にとることができる。図12に、電源収納体2aの電源収納部11及び電池ケース13の大きさを大きくして、この中に4本の電池12を収納するようにした例を示す。この場合、電池ケース13の外側壁17に設けるフック20の位置を変えさえしなければ、装置本体1を共通にして用いることができる。また、カートリッジ2に対して装置本体1の容積も増減してファンとモータの容量を増減することができる。
【0039】これらの実施の形態のように、容量の異なる薬剤容器3を用意してこれを任意に変えることにより薬剤消費時間が変えられ、また、電池容量の異なる電源収納体2aを用意してこれを任意に変えることにより電池消耗時間を変えることができる。さらにまた、この実施の形態では装置本体1の容積も増減できるため、装置本体1に組み込まれるファンとモータ(送風機)の大きさも加減でき、処理場所に応じた風速、風量を選択できる。そして本発明装置にあっては、電池消耗時間と薬剤消耗時間が一致するようにした。これにより、薬剤の効力がなっくなった状態でカートリッジ2を変換するだけで、直ちに再使用できる。
【0040】なお、上記した発明の実施の形態では、電源に電池を用いた例を示したが、これは電源に商業電力を用いてもよい。この場合、電源収納体2aの電源収納部11に、家庭用のコンセントに挿し込むプラグを設けるようにすると共に、商業電力をファン32を駆動するモータ30に適した電力に変換する電力変換装置を内装する。また、商業電力と電池の何れかを選択して使用できるようにしてもよく、例えば商業電力を用いる場合は、電池側の回路が装置本体の回路から遮断されるようにする。
【0041】また、上記電源に蓄電池を用い、適宜充電するようにしてもよい。
【0042】このように、装置本体1に対して、薬剤容器3の容量及び電源の容量を、容積的に制限を受けることなく配置することができ、また、薬剤容器3は薬剤容器保持体2bに対して容積的(軸方向の大きさ)に制限を受けることなく配置することができる。また、逆にカートリッジ2に対して装置本体1も容積的に制限を受けない。
【0043】上記した実施の形態では、図4、図5等に示すように薬剤容器3は薬剤容器保持体2bの薬剤容器保持部4の内側から挿入し、これのフランジ7を一方の突片21bを乗り越えて保持するようにしたが、薬剤容器3を薬剤容器保持体2bの薬剤容器保持部4へ外側から挿入保持するようにしてもよい。
【0044】図13はその実施の形態を示すもので、薬剤容器保持体2bの容器保持部4の外側端部を薬剤容器3のフランジ7が入る大きさに開放し、このフランジ7を軸方向に係止する2つの突片21a,21bのうち、フランジ7が乗り越える一方の突片21bを外側に設け、薬剤容器3を外側から挿入して薬剤容器保持部4に保持するようになっている。なお、この薬剤容器3を薬剤容器保持体2bの薬剤容器保持部4へこれの外側から挿入して取り付ける構成の場合、薬剤容器3を薬剤容器保持部4へねじ込むようにしてもよい。
【0045】この実施の形態によれば、カートリッジ2を装置本体1に係脱することなしに、薬剤容器3を単独に交換することができ、薬剤容器3の交換が容易になる。
【0046】図14、図15は他の実施の形態を示すもので、装置本体1の外側通風口28の外側と、薬剤容器保持体2bの薬剤容器保持部4の外側のそれぞれを第1・第2の各フード51,52にてカバーした構成になっている。
【0047】第1のフード51は外側通風口28の開口上側をカバーする形状になっていて、外側通風口28の周囲に設けた係止部53に係脱可能に係止されるようになっている。
【0048】一方、第2のフード52は、上側をひさし状に長くした筒状になっていて、これは薬剤容器保持体2bの薬剤容器保持部4の外側突出部に係脱可能に係合するようになっている。
【0049】この実施の形態によれば、雨降りのときに、雨が外側通風口28に入るのを防止できると共に、薬剤容器3内の薬剤が雨に濡れるのを防止できる。
【0050】また、上記した実施の形態では、薬剤容器3内に薬剤を含浸させた薬剤含浸体10を充填した例を示したが、図16、図17に示したように、薬剤容器54を仕切板55にて仕切り、その一方に薬液56を入れ、他方に含浸体57を充填し、仕切板55を貫通する吸液芯58にて薬液56を含浸体57に吸液含浸するようにしてもよい。この場合、含浸体57に含浸した薬液は薬剤容器54を通過する空気流にて揮散して外部へ放出される。
【0051】この実施の形態では、薬剤容器54に天地が生じるため、カートリッジ2の薬剤容器保持部4への係合時に、装置の使用状態において、薬液収納部が下側に位置するように係合する。
【0052】図18は薬剤容器3に対する風の向きを逆にすると共に、薬剤容器3を通る風を加熱することができるようにした実施の形態を示すものである。
【0053】すなわち、モータ30の軸31に軸流型のファン59が内側通風口24の外側へ向けて、かつモータ30の回転により外側へ風を送るようにして結合されている。また、このファン59と内側通風口24の端面との間に円板状のヒータ60が上部内壁25に設けた係止部61に係止して設けてある。このヒータ60は図示しない電気回路にてファン59を駆動するモータ30と並列に電源に接続されている。この電気回路内にオン、オフスイッチを介装すれば、ヒータ60を必要に応じて加熱することができる。
【0054】この実施の形態によれば、薬剤揮散空気が薬剤容器3の外側へ放散される。また、このときヒータ60を加熱することにより、薬剤容器3を通る風の温度を高くすることができ、薬剤容器3内の薬剤含浸体10からの薬剤揮散を助長することができる。なお、このときの空気の吸入は外側通風口28より行われる。
【0055】図19に、また図20にて示した実施の形態は装置に装着して用いる薬剤容器の薬剤容量を可変にした例を示す。
【0056】すなわち、図19に示した実施の形態は、薬剤容器保持体2bに薬剤容器3を保持したカートリッジ2において、薬剤容器3の薬剤容器保持体2bより突出している部分に、継筒62の一端部を嵌合し、これの他端側に他の薬剤容器3を嵌合する。
【0057】この実施の形態によれば、継筒62によって2個の薬剤容器3を同心状に連結することができ、使用時において前述した実施の形態の場合に比較して薬剤容量を2倍にすることができた。
【0058】また、この実施の形態において、継筒62により順次複数の薬剤容器3を連結することができ、使用時の薬剤容量を薬剤容器1個分の容量での任意倍数に選択できる。なお、この継筒62は薬剤容器3のフランジ7の外側側面を延長して薬剤容器3と一体的に形成することもでき、押し込みによる嵌合のみならず、ねじ込みによる嵌合も採用できる。
【0059】図20は1個の薬剤容器63において、これの容器本体63aに対する蓋体63bの嵌合位置によって、この薬剤容器63の容量を変えることができるようにした例を示すものである。
【0060】容器本体63aの内面には複数(3本)の係合溝64a,64b,64cがこれの軸方向に適当な間隔をとって設けてある。一方、これに係合する突条65を設けた蓋体63bの容器本体63aとの嵌合部63cの長さを長くしてあり、上記嵌合部63cの突条65を容器本体63aのどの係合溝64a,64b,64cに係合させるかによって嵌合部63cの容器本体63aとの嵌合深さが変えられて薬剤容器63の容量が変えられる。
【0061】この実施例における容器本体63aのフランジ7の容器本体63aの端面からの位置aは図4に示した薬剤容器3のものと同じであり、この実施例の薬剤容器63は図4にて示した場合と同様にしてカートリッジ2の薬剤容器保持体2bに係脱可能に保持することができる。
【0062】この実施例では、薬剤容器63の容器は、係合溝64a,64b,64cの間隔分に応じて段階状に変化される。
【0063】なお薬剤容器の容器本体に対して蓋体の嵌合部をねじ結合するようにしておくことにより、これのねじ込み深さを変えることにより、容器本体に対する蓋体の嵌合深さが変えられて、この容器を無段階に変えることができる。
【0064】図21は薬剤容器66の容器本体66aの外側部分に蛇腹を採用したものである。この薬剤容器66の容器本体66aは薬剤容器保持体2bの内側にある内側部分66cと外側にある外側部分66bとからなり、この外側にある部分66bが蛇腹構成になっている。この外側部分66bの先端面には多数の通気孔9が設けてあり、他端には内側部分66cの端部に係合するフランジ67が設けてある。
【0065】この実施の形態では、外側部分66bの蛇腹の伸縮度を加減することにより、薬剤容器66内の薬剤容量を変えることができる。
【0066】図22から図24は薬剤容器68を通る風量を変えることにより薬剤揮散量を変えることができるようにした例を示す。
【0067】すなわち、両側面に通気孔9を有する薬剤容器68において、この薬剤容器68の一側面での通気孔9は、円方向の等間隔をあけて設けた通気部分68aに複数個ずつ設けてある。そして薬剤容器68の一側面の外側にはシャッタ69がピン70を支点にして回転自在に設けてあり、このシャッタ69には回転することにより、上記通気部分68aと、通気孔9がない部分に選択的に対向する開口窓71が設けてある。
【0068】しかして、この実施の形態では、シャッタ69を回転してこれの開口窓71と薬剤容器68の通気部分68aとの重複する面積を変えることにより、薬剤容器68を通る空気量を調節することができる。
【0069】図25、図26はカートリッジ2を構成する電源収納体2aと薬剤容器保持体2bとを着脱自在にして別体にした例を示す。薬剤容器保持体2bの先端には本体装置1の係合穴33に係合する係止突起22が設けてあり、下部の両側に本体装置1の下部の内側両面に設けた溝34,34に係合するレール23a,23aが設けてある。
【0070】一方電源収納体2aの両側には、上記薬剤容器保持体2bのレール23a,23aと共に本体装置1の溝34,34に係合するレール23b,23bが設けてある。
【0071】この構成において、装置本体1に対するカートリッジ2の組み立ては、まず薬剤容器3を保持した薬剤容器保持体2bを、これの係止突起22を係合穴33は係合すると共に、両側のレール23a,23aを溝34,34に係合して装置本体1に組み付ける。
【0072】ついで電源収納体2aを、これのレール23b,23bを装置本体1の溝34,34に係合して、先端が薬剤容器保持体2bの下面に当接するまで装置本体1に挿入する。この状態で電源収納体2aの電池ケース13の外側壁17に設けたフック20が装置本体1に設けた係止ノッチ19に係合されて組み付けられる。
【0073】この実施の形態によれば、電源収納体2aと薬剤容器保持体2bが装置本体1に対して個々に交換することができる。
【0074】また、上記した本発明の各実施の形態においては、薬剤容器を薬剤容器保持体を介して装置本体側に係合保持するようにした構成にしたが、この薬剤容器は薬剤容器保持体と一体状にしてもよい。また薬剤容器を薬剤容器保持体を介さずに、直接装置本体に着脱自在に装着するようにしてもよい。
【0075】上記各実施の形態において使用される薬剤(有効成分)としては、芳香剤、消臭剤、殺菌剤、殺ダニ剤、害虫あるいは害獣忌避剤、殺虫剤または害虫の成長制御剤、吸血行動阻止剤などで、揮散性のものが用いられる。
【0076】そして、上記の薬剤で、殺虫を目的として使用する場合、従来より用いられている各種揮散性殺虫剤を用いることができ、ピレスロイド系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、有機リン系殺虫剤等を挙げることができる。一般に安全性が高いことからピレスロイド系殺虫剤が好適に用いられ、次のものが例示されるが、特にこれらの化合物に限定されるものではない。
・一般名;化学名(商品名、メーカー)
*アレスリン;dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマート(ピナミン、住友化学工業(株))。
*dl・d−T80−アレスリン;dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−シス/トランス−クリサンテマート(ピナミンフォルテ、住友化学工業(株))。
*dl・d−T−アレスリン;dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート(バイオアレスリン)。
【0077】*d・d−T−アレスリン;d−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート(エスビオール)。
*d・d−T80−プラレトリン;(+)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテニル (+)−シス/トランス−クリサンテマート(エトック、住友化学工業(株))。
*レスメトリン;5−ベンジル−3−フリルメチル dl−シス/トランス−クリサンテマート(クリスロン、住友化学工業(株))。
*dl・d−T80−レスメトリン;5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマート(クリスロンフォルテ、住友化学工業(株))。
【0078】*エンペントリン;1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジメチルビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート(ベーパースリン、住友化学工業(株))。
*テラレスリン;dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル−dl−シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチル−シクロプロパンカンボキシラート(ノックスリン、住友化学工業(株))。
*フタルスリン;N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチルdl−シス/トランス−クリサンテマート(ネオピナミン、住友化学工業(株))。
*dl・d−T80−フタルスリン;(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−インドリル)メチル dl−シス/トランス−クリサンテマート(ネオピナミンフォルテ、住友化学工業(株))。
*フラメトリン;5−プロパギル−2−フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマート(ピナミンD、住友化学工業(株))。
【0079】*ペルメトリン;3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート(エクスミン、住友化学工業(株))。
*フェノトリン;3−フェノキシベンジル d−シス/トランス−クリサンテマート(スミスリン、住友化学工業(株))。
*イミプロスリン;2,4−ジオキソ−1−(プロプ−2−イニル)−イミダゾリジン−3−イルメチル(1R)−シス/トランス−クリサンテマート(プラール、住友化学工業(株))。
*フェンバレレート;α−シアノ−3−フェノキシベンジル−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート(スミサイジン、住友化学工業(株))。
*シペルメトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(アグロスリン、住友化学工業(株))。
【0080】*シフェノトリン;(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル (+)−シス/トランス−クリサンテマート(ゴキラート、住友化学工業(株))。
*エトフェンプロックス;2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル(トレボン)。
*テフルスリン;2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート。
*フェンプロパトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジル −シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシート。
*フェンフルスリン;2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル−dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2′−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート。
*1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート。有機リン系殺虫剤の具体例としては、以下のものが挙げられる。
*ダイアジノン;(2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6)−ジエチルチオホスフェート(ダイアジノン)。
*フェニトロチオン、MEP;O,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオホスフェート(スミチオン)。
*ピリダフェンチオン;O,O−ジメチル−O−(3−オキソ−2−フェニル−2H−ピリダジン−6−イル)ホスホロチオエート(オフナック)。
*マラチオン;ジメチルジカルベトキシエチルジチオホスフェート(マラソン)。
【0081】*ディプテレックス;O,O−ジメチル−2,2,2−トリクロロ−1−ハイドロオキシエチル ホスホネイト。
*クロルピリホス;O,O−ジメチル−O−(3,5,6−トリクロル−2−ピリジル)−ホスホロチオエート。
*フェンチオン;O,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−メチルチオフェニル)−ホスホロチオエート(バイテックス)。
*ジクロルボス;O,O−ジメチル−2,2−ジクロロビニルホスフェート(DDVP)。
*プロペタンホス;O−[(E)−2−イソプロボキシカルボニル−1−メチルビニル]−O−メチルエチルホスホラミドチオエート(サフロチン)。
*アベイト;O,O,O′,O′−テトラメチル−O,O′−チオジ−P−フェニレン ホスホロチオエート。
*プロチオホス;ジチオリン酸O−2,4−ジクロロフェニル O−エチルS−プロピルエステル(トヨチオン)。
*ホキシム;O,O−ジエチル−O−(α−シアノベンジリデンアミノ)チオホスフェート。オキサジアゾール系殺虫剤としては以下のものが挙げられる。
*メトキサジアゾン;5−メトキシ−3−(2−メトキシフェニル)−O−1,3,4−オキサジアゾール−2−(3H)−オン(エレミック)。
【0082】クロロニコチン系殺虫剤の具体例としては、以下のものが挙げられる。
*イミダクロプリド;1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミン(ハチクサン)。
*アセタミプロリド;(E)−N−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N−シアノ−N−メチルアセトンアミジン(モスピラン)。
【0083】成長制御剤の具体例としては、以下のものが挙げられる。
*ピリプロキシフェン;4−フェノキシフェニル(RS)−2−(2−ピリジルオキシ)プロピルエーテル。
*メトプレン;11−メトキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノイックアシド−1−メチルエチルエステル。
*ハイドロプレン;エチル(2E,4E)−3,7,11,トリメチル−2,4ドデカジエノエート。
*フェノキシカルブ;エチル[2−(4−フェノキシフェノキシ)エチル]カーバメート。
【0084】忌避剤の具体例としては、以下のようなものが挙げられる。
*N,N−ジエチル−m−トルアミド(ディート)。
*ジメチルフタレート。
*ジブチルフタレート。
*2−エチル−1,3−ヘキサンジオール。
*1,4,4a,5a,6,9,9a,9b−オクタヒドロジベンゾフラン−4a−カルバルデヒド。
*ジ−n−プロピル イソシンコメロネート。
*p−ジクロロベンゼン。
*ジ−n−ブチルサクシネート。
*カプリン酸ジエチルアミド。
*N−プロピルアセトアニリド。
*β−ナフトール。
*カンファー。
【0085】本発明には、上記した有効成分の劣化を防止するための酸化防止剤や紫外線吸収剤のみならず、有効成分の揮散を調整するための制御剤、芳香、消臭、殺菌などの機能を付与する物質などを任意に添加することができる。また、芳香剤、消臭剤、殺菌剤などを各々単独に揮散させることも当然行い得る。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1に記載された構成により、装置本体、電源収納体、薬剤容器のそれぞれが互いに独立した容積(大きさ)を採用することができ、容量の異なる装置本体、薬剤容器、電源収納体を用意してこれを選択的に用いることにより、様々な大きさのファン及びモータ(送風機)の採用、ファンによる送風量に対する薬剤の保持量の増減、使用時間の長短の調整等の設定を使用場所により容易に行うことができる。また薬剤容器内の薬剤の消費終了により、薬剤容器の交換だけもすることができる。
【0087】また、請求項2または請求項3に記載された構成では、電源として電池が使用されている場合に、電池が消耗し、または/及び薬剤が消費終了したときに、装置本体に対してカートリッジ自体を交換するだけで直ちに再度使用でき、簡便である。
【0088】請求項2に記載されたものでは、電源収納体と薬剤容器保持体とが一体となってカートリッジを形成しているが、電源収納体と薬剤容器保持体を分断、別体とし、それぞれを装置本体に装着する構成にすることもできる。このようにすることにより、例えば、電源が商業電力の場合、薬剤容器保持体を装置本体から取り外すことにより、薬剤容器のみの交換が可能となる。
【0089】また、請求項3に記載された構成のように、薬剤容器保持体と薬剤容器とを一体的に形成することにより、このものを成形するときの経済的有利性を得ることができる。また、薬剤容器を薬剤容器保持体に取り付ける手間を省くことができる。
【0090】また、請求項4に記載された構成では、装置本体側にスイッチとパイロットランプが備えてあるので、カートリッジが廃棄されても、スイッチとパイロットランプがカートリッジと共に廃棄されることがなく無駄がない。
【0091】また、請求項5に記載された構成では、装置本体のみでスイッチをオンにしてもファンは駆動されず誤使用の恐れがない。
【0092】また、請求項6及び8に記載された構成では、本発明装置を紐で吊して使用したり、肩から吊し、さらにバンドにはさんで使用できる。このときの排気は装置本体の側面から側方に向けて排出されるため、薬剤を含んだ気流は身体全体を包み込むように流れるので、身体に対する薬剤の作用効力が高められる。さらに本発明装置は他の物品に固定して使用できるので、転倒などの危険性はない。
【0093】また、請求項7に記載された構成では、装着解除手段で装着を解除しない限り、カートリッジが装置本体から離脱することがないので、例えば、野外作業において、肩から吊して本発明装置を使用する場合等において、カートリッジを紛失することがない。装着解除ボタンが装置本体側にあるので、仮にカートリッジを廃棄しても装着解除手段は繰り返し使うことができる。
【0094】また、請求項9に記載された構成では、薬剤を含んだ気流によって電源が腐食等の汚染に晒されることがない。また請求項10に記載された構成では、電源に電池を用いたことにより、電源収納体をカートリッジとして交換することが可能になると共に、野外等の商業電源がない場所でも使用可能で携帯用として用いることができる。
【0095】そして、請求項11に記載された構成では、電源である電池の有無の確認が容易にでき、請求項12に記載された構成では、電源である電池の出し入れが簡単になり、電源の保守、交換が容易にできる。
【0096】また、請求項13に記載された構成では、装置本体にカートリッジを装着するだけで本発明装置の動作のために必要な電気的接続が完了させることができる。
【0097】さらに、請求項14に記載された構成では、電池が消耗してファンが停止した時点で薬剤容器内の薬剤も消費終了となり、従ってこの双方を交換すればよく、メンテナンスが容易である。
【0098】そしてさらに、請求項15及び請求項16に記載された構成では、装置本体と電源収納部との装着を容易に行うことができる。また請求項17に記載された構成では、パイロットランプに発光ダイオードを用いるので、電源(電池)の消費エネルギーの節約になる。
【0099】また、請求項18に記載された構成では、薬剤容器が薬剤容器保持体の外側からこれの薬剤容器保持部に対して着脱することができ、薬剤容器の装置に対する交換を容易に行うことができる。また、請求項19に記載された構成では、外側通風口や装置から突出している部分の薬剤容器に雨水が入るのを防止できる。
【0100】また、請求項20に記載された構成では、薬剤容器内を通る風をヒータにて加熱することができ、薬剤容器内の薬剤含浸体の薬剤の揮散を良好に行うことができる。
【0101】さらに、請求項21及び22に記載の構成では、装置に装着して用いる薬剤容器の容量を変えることができ、使用時間を変えることができる。そして請求項23に記載された構成では、薬剤容器を通る風量を制御できる。
【0102】また、請求項24に記載された構成では、最初にタイマーを設定しておけば、スイッチのオン、オフの操作を省くことができ、使用者が望む時間だけ使用できるので、消し忘れによる無駄を防ぐことができる。
【出願人】 【識別番号】000112853
【氏名又は名称】フマキラー株式会社
【出願日】 平成13年6月19日(2001.6.19)
【代理人】 【識別番号】100073818
【弁理士】
【氏名又は名称】浜本 忠 (外2名)
【公開番号】 特開2002−291392(P2002−291392A)
【公開日】 平成14年10月8日(2002.10.8)
【出願番号】 特願2001−184588(P2001−184588)